人間、ナニがツボにハマるかは、わからないわけで。

 『カサブランカ』初日の幕間、わたしはなんか知らんが、

「こんなに負けるなんて、プロとして恥ずかしい」

 という台詞にツボって、なにかと口にしてました。
 この台詞の、どこがそんなに良かったんだろう……別に面白くもなんともない台詞だよねえ? なのに何故か、この台詞が海馬に焼き付いちゃってねえ。(もうひとつ、「ナニを妄想しても構わないが、オレにだけは言わないでくれ」もツボにジャストミートしてましたが、こっちは理由がわかる・笑)

 ちーちゃんの、ディーラー姿っ!!(拳振り上げ)

 わたしは、実はディーラーに弱い。
 その昔、ディーラー姿の龍真咲@当時研3にときめいた過去もあるくらい、ディーラーがツボだったりする。

 だもんで、よりによってちーちゃんがディーラーで、しかも無能ってのが、すごくツボに入ったんだと思う。

 でもってタカラヅカって不思議なとこで、無能なキャラはよく出てくるのに、その無能さを恥じたり反省したりするキャラは、ものすごーく少ない。
 だから登場するなり、泣き言言ってリック@ゆーひに頼り、反省しているエミール@ちーちゃんがツボに入ったんだと思う。

 加えてわたしは、ちーちゃんの、横顔が好きだ。

 男役の横顔は、わたしのチェックポイント。横顔がきれいな人にこそハマる傾向がある。(水しぇんは例外・笑)

 ちーちゃんの横顔は、すっごくきれい。理想的な男の顔。
 だから、ずーーっと客席に横顔を見せているディーラー役は、それだけで眼福。

 
 初見の幕間は、美形で制服姿が素敵な無能ディーラーだと思って「プロとして恥ずかしい」を繰り返して喜んでたんだけど。

 2幕目を観て、びっくり。

 無能ちゃいますがなっ。凄腕ですがなっ。

 ルーレットで、思い通りの位置に玉を止めることができるんだー。
 や、仕掛けがしてあるのは台であって、エミールはスイッチ押すだけなのかもしんないけど。リックの目配せひとつでさらっとイカサマして、しれっとしている姿に、惚れ直しました。

 なんだよなんだよ、かっこいいじゃん!
 リックが、顔だけで選んだのかと思っていたよ(笑)。

 や、リックの店の従業員って、イケメンばっかじゃん?
 てっきりボス、趣味で選んでるのかと。
 ディーラーもバーテンも、面接して「好みだ、採用!」ってやってるのかと。人種肌の色問わず。

 エミールが別に無能ではない、ディーラーとしての腕も良いんだってわかった上で、1幕の「プロとして恥ずかしい」を聞くと、さらに、惚れます。
 アホの子が失敗したんじゃなく、ちゃんと技術を持ったプロが、それでも失敗して、それを素直に認めて反省しているんだと思うと、なんかすごくかっこいいっす。
 潔いっていうかさー。

 それを叱りもせず受け止め許すリックもまた、かっこいいしさー。

 エミールとリックのくだり、好きだなー。

 
 さて、リックの店の従業員といえば、リックの唇を奪う男サッシャ@みーちゃんですが。

 オイシイ奴だな、ヲイ(笑)。

 軽さとゆるさが魅力的な、三枚目キャラ。こーゆー人がいてくれないと、この話重くてやってらんねえ、という。
 つか、みーちゃん、三枚目なんだ……てゆーか、若者なんだ?
 最近おっさんカラーなイメージがあったので、この「いかにもな若者っぷり」にちょっとびびる(笑)。

 まあねえ、主人公が若者グループに慕われないと、イケコ作品ちゃうからなあ。リックの店の若者たちが、いつものイケコ作品の「ヒップホップを踊る若者たち」ポジなんだよねえ?
 で、サッシャがそのリーダー格の子ね。
 基本的な役割は、「主人公ダイスキな弟分」。イケコ作品のお約束。

 かわいいんだけど、「ガッテン!」な軽さばかり目について……と思っていたら、2幕でびっくり、レジスタンスだったんかい。
 
 や、最初はアルバイトで別の役やってんのかと思った。
 でもそうじゃないんだね。
 次に見たとき、バーガー@大ちゃんがラズロ@らんとむと密談しているときに、「会話やめないとあぶないぞ」と割って入ったり、ちゃんとレジスタンスとして行動してるんだ。

 この二面性はいいなあ。
 いいんだけど……シリアスなレジスタンスのときですら、やっぱりサッシャだからか、すごく健康的ぢゃないっすか……?
 見ていて、「まともな子なんだな」というのが、すごくわかる。まともな感覚を持った子だから、「ガッテン!」なバーテンやって、リックにチューして(笑)、そして地下活動やってんだと思える。
 がんばれ、男の子。

  
 しかしリックの店って、レジスタンスの巣窟じゃん?
 従業員みんな地下活動してるって……ええんかいソレ……。

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