100周年まで、あと5年。……再び。@彩吹真央退団発表
2009年12月15日 タカラヅカ 準トップって、なんだろう。
宝塚歌劇団の2番手は、「スターとして上から2番目」という意味だけではない。
準トップと言われる人だ。
トップスターに準ずる人、次のトップになる人、だ。
娘役は残念ながら確定した2番手というものが存在しない。組に確実に置かれるのはトップコンビと男役2番手。男役3番手も決まっていることは多いが、複数だったり不明瞭だったりいろいろなケースがある。
トップコンビと2番手。この図式は変わらない。わたしがヅカファンでもなんでもない子どものころから、いつも乗る電車には男ふたりと女のポスターが貼られていた。
明言されていない娘役では2番手位置の人が退団することが、残念ながら少なくなかったけれど、明言されている、劇団から「準トップである」と認定されている男役は、退団しない。時期の差はあれ、いずれはトップスターになる。
そのための、「準トップ」という呼称だ。
「主演男役」という珍妙な名称を劇団が強要していた時代、外部出版物にも無理矢理そう書かせていたように、マスコミにそのスターをどういう呼称で載せるか、劇団は意識していたと思う。
そんな劇団から、2番手は「準トップ」と肩書きを付けられて外部出版物に掲載される立場だった。
いずれトップになる人、という認識で。
それを崩す、意味がわからない。
2番手は、退団しない。
わたしはなんの疑問もなく信じていた。ヅカファンになって20年強、自分の目で見てきた劇団のやり方、暗黙のルールから、2番手の退団はないと信じていた。
異論はあるだろうが、劇団はトップスターに相応しくない人、どう考えても向かない人は、2番手にはして来なかったと思う。個人の好みや現実的な集客力の有無で首を傾げる場合はあっても、トップをアリだと思う人しか、2番手にはなっていない。
だから、2番手は必ずトップスターになると思っていた。
もちろん、トップにならず辞めた2番手がいることは知っている。
しかし、95年の歴史のなかでほとんど例がなく、またここ20年近くいないのだから、現実問題として「ない」と考えるのが普通だろう。
ゆみこの退団はない、彼は必ずトップになると、信じて疑っていなかった。
だって、2番手だから。
「トップスター」というブランドがあるように、「2番手」もまたブランドのはずだ。
宝塚歌劇団が、商売をする上での。
営利企業である以上、商売をしている以上、自身でそのブランドを踏みにじるとは、そんな愚かなことをするとは、思っていなかった。
トップに向いているかいないか、魅力を感じるか否かは、個人の感覚だから今は置く。
ただの20年超えヅカヲタとして、自身の経験から語る。
ゆみこちゃんが花組にいたころは、たしかに扱いが微妙だった。まとぶんが組替えでやって来たときに、「劇団が2番手にしたいのはまとぶんである」と丸見えだった。
その少し前、壮くんが雪組にやってきたとき、彼を次代の3番手にしたいのが丸見えだったように。
劇団の意図は丸見えでも、彼らは同組内で露骨な下克上はしない。扱いを変えたいときは、組替えをする。
オサ様の任期が見え、2番手=間もなくトップスターだと誰でも想像がつくようになってから、ゆみこちゃんは組替えされた。
間もなくトップスターになる2番手位置から、新トップに着いたばかりの水くんの下の2番手へ。ポジション的には同じ2番手だけど、降格に近い扱い。だがそれでも、あくまでも表向きは「2番手から2番手への組替え」であって、面子は保たれている。
その少し前にあった、壮くんを雪組3番手にしたいがゆえに、しいちゃんを星組に組替えしたときとカタチは同じだが、扱いがチガウ。しいちゃんは組替えすることで3番手候補から路線外に置かれた。下級生のまとぶんの下に置かれたんだ。
ゆみこをトップにしたくないと思うなら、こうやって外すことが出来たはずだ。同組内での下克上は基本やらないが、異動によるポジション替えは冷徹に行ってきたのだから。
機会はあったのに、やらなかった。
心情的に見て「それはないだろ」という扱いがあちこちであったにしろ、外面的な部分で、ゆみこちゃんは決してスターとしての面子を潰されるような扱いは受けていない。
劇団は自社ブランドを守ってきた、「2番手」……「準トップ」というブランドを。
ゆみこちゃん個人がどうこうではなく、これまでの流れ、扱いから、2番手の退団なんか、あるはずがない。
営利企業が、自社ブランドを自分で傷つける愚を犯すはずがないから。
ピュアゆみこファンが退団の噂に怯えていても、わたしはいつも笑い飛ばした。
そんなことあるはずない、ゆみこちゃんはトップになるよ。好き嫌いの話ではなくて、経験からくる話だもん。
PC画面に向かって、「そんなバカな」と、ひとりで言い続けた。
公式の更新タイトル欄見て血の気が引いて、心臓ばくばくして、マウスを持つ手が震えた。
だってそんなの、あってはならないことだもん!
自分の経験から、まったりヅカヲタやってきた記憶から、語った。
経験をもとに、わたし個人が勝手に思ったり、判断したりしてきたに過ぎないが。
感情だけで書くなら、もっとめためただ。
こんなのひどい、おかしいって、そればっかになるよ。
わけわかんない。
こんなことして、誰がしあわせになるの。
宝塚歌劇団の2番手は、「スターとして上から2番目」という意味だけではない。
準トップと言われる人だ。
トップスターに準ずる人、次のトップになる人、だ。
娘役は残念ながら確定した2番手というものが存在しない。組に確実に置かれるのはトップコンビと男役2番手。男役3番手も決まっていることは多いが、複数だったり不明瞭だったりいろいろなケースがある。
トップコンビと2番手。この図式は変わらない。わたしがヅカファンでもなんでもない子どものころから、いつも乗る電車には男ふたりと女のポスターが貼られていた。
明言されていない娘役では2番手位置の人が退団することが、残念ながら少なくなかったけれど、明言されている、劇団から「準トップである」と認定されている男役は、退団しない。時期の差はあれ、いずれはトップスターになる。
そのための、「準トップ」という呼称だ。
「主演男役」という珍妙な名称を劇団が強要していた時代、外部出版物にも無理矢理そう書かせていたように、マスコミにそのスターをどういう呼称で載せるか、劇団は意識していたと思う。
そんな劇団から、2番手は「準トップ」と肩書きを付けられて外部出版物に掲載される立場だった。
いずれトップになる人、という認識で。
それを崩す、意味がわからない。
2009/12/15
雪組 彩吹真央 退団について
このたび雪組の彩吹真央が、2010年4月25日の雪組東京宝塚劇場公演『ソルフェリーノの夜明け』-アンリー・デュナンの生涯-、『Carnevale(カルネヴァーレ) 睡夢(すいむ)』-水面に浮かぶ風景- の千秋楽をもって退団することになりましたのでお知らせいたします。なお、今後の出演スケジュールは下記の通りです。
■今後の予定
(1)2009年12月19日(土)~20日(日)<梅田芸術劇場メインホール>
『タカラヅカスペシャル2009~WAY TO GLORY~』
監修/三木章雄 構成・演出/中村 暁、中村一徳、木村信司
(2)2010年2月5日(金)~3月8日(月)<宝塚大劇場>
赤十字思想誕生150周年 宝塚ミュージカル・ロマン
『ソルフェリーノの夜明け』-アンリー・デュナンの生涯-
作・演出/植田紳爾
ショー・グランデ『Carnevale(カルネヴァーレ) 睡夢(すいむ)』-水面に浮かぶ風景-
作・演出/稲葉太地
(3)2010年3月10日(水)~11日(木)<宝塚ホテル>
3月13日(土)~14日(日)<第一ホテル東京>
彩吹真央ディナーショー『(タイトル未定)』
(4)2010年3月26日(金)~4月25日(日)<東京宝塚劇場>
※演目は(2)に同じ
なお、宝塚大劇場公演千秋楽(3月8日)および東京宝塚劇場公演千秋楽(4月25日)には公演終了後引き続き、サヨナラショーを実施予定です。
2番手は、退団しない。
わたしはなんの疑問もなく信じていた。ヅカファンになって20年強、自分の目で見てきた劇団のやり方、暗黙のルールから、2番手の退団はないと信じていた。
異論はあるだろうが、劇団はトップスターに相応しくない人、どう考えても向かない人は、2番手にはして来なかったと思う。個人の好みや現実的な集客力の有無で首を傾げる場合はあっても、トップをアリだと思う人しか、2番手にはなっていない。
だから、2番手は必ずトップスターになると思っていた。
もちろん、トップにならず辞めた2番手がいることは知っている。
しかし、95年の歴史のなかでほとんど例がなく、またここ20年近くいないのだから、現実問題として「ない」と考えるのが普通だろう。
ゆみこの退団はない、彼は必ずトップになると、信じて疑っていなかった。
だって、2番手だから。
「トップスター」というブランドがあるように、「2番手」もまたブランドのはずだ。
宝塚歌劇団が、商売をする上での。
営利企業である以上、商売をしている以上、自身でそのブランドを踏みにじるとは、そんな愚かなことをするとは、思っていなかった。
トップに向いているかいないか、魅力を感じるか否かは、個人の感覚だから今は置く。
ただの20年超えヅカヲタとして、自身の経験から語る。
ゆみこちゃんが花組にいたころは、たしかに扱いが微妙だった。まとぶんが組替えでやって来たときに、「劇団が2番手にしたいのはまとぶんである」と丸見えだった。
その少し前、壮くんが雪組にやってきたとき、彼を次代の3番手にしたいのが丸見えだったように。
劇団の意図は丸見えでも、彼らは同組内で露骨な下克上はしない。扱いを変えたいときは、組替えをする。
オサ様の任期が見え、2番手=間もなくトップスターだと誰でも想像がつくようになってから、ゆみこちゃんは組替えされた。
間もなくトップスターになる2番手位置から、新トップに着いたばかりの水くんの下の2番手へ。ポジション的には同じ2番手だけど、降格に近い扱い。だがそれでも、あくまでも表向きは「2番手から2番手への組替え」であって、面子は保たれている。
その少し前にあった、壮くんを雪組3番手にしたいがゆえに、しいちゃんを星組に組替えしたときとカタチは同じだが、扱いがチガウ。しいちゃんは組替えすることで3番手候補から路線外に置かれた。下級生のまとぶんの下に置かれたんだ。
ゆみこをトップにしたくないと思うなら、こうやって外すことが出来たはずだ。同組内での下克上は基本やらないが、異動によるポジション替えは冷徹に行ってきたのだから。
機会はあったのに、やらなかった。
心情的に見て「それはないだろ」という扱いがあちこちであったにしろ、外面的な部分で、ゆみこちゃんは決してスターとしての面子を潰されるような扱いは受けていない。
劇団は自社ブランドを守ってきた、「2番手」……「準トップ」というブランドを。
ゆみこちゃん個人がどうこうではなく、これまでの流れ、扱いから、2番手の退団なんか、あるはずがない。
営利企業が、自社ブランドを自分で傷つける愚を犯すはずがないから。
ピュアゆみこファンが退団の噂に怯えていても、わたしはいつも笑い飛ばした。
そんなことあるはずない、ゆみこちゃんはトップになるよ。好き嫌いの話ではなくて、経験からくる話だもん。
PC画面に向かって、「そんなバカな」と、ひとりで言い続けた。
公式の更新タイトル欄見て血の気が引いて、心臓ばくばくして、マウスを持つ手が震えた。
だってそんなの、あってはならないことだもん!
自分の経験から、まったりヅカヲタやってきた記憶から、語った。
経験をもとに、わたし個人が勝手に思ったり、判断したりしてきたに過ぎないが。
感情だけで書くなら、もっとめためただ。
こんなのひどい、おかしいって、そればっかになるよ。
わけわかんない。
こんなことして、誰がしあわせになるの。