そんでまあ、問題の「古畑任三郎モノマネの『ウィ』」なんですが。

 『JURIのやっぱりGOGO5!?』でも、すごかったっすよね。ぶっちゃけその、顔が(笑)。
 飾ったり取り繕ったりせず、本気で芸に徹する、舞台人根性を見た!! ……てな。

 あれをまた、こんどはナマで見られるなんて!!

 や、やる前もあとも、さんざん言い訳というか往生際が悪いというか、自己解説していたんだけど。
 でも、やる。
 結局、やる。

 だって、やる気満々で「誰か兄上になってくれないと」とか言い出すんだもの。サプライズだったらありえない、兄上の台詞カードまで用意済みなんだもの(笑)。
 で、客のひとり(勇者!・笑)が「兄上」となり、ナポレオン様の台詞を読み上げ、リュシアン任三郎が「ウィ」と答える。

 その、「ウィ」ぶりがね……。
 もお、楽しそうでね。
 表情なんか、「若い女の子が、こんなカオしてまで……!」と震撼するような、容赦のない「イッちゃった古畑カオ」でね(笑)。

 そうまでして楽しんで、楽しませてくれる姿に、拍手喝采。やんややんや。

 という、春風弥里『TRAFALGAR/ファンキー・サンシャイン』お茶会感想の続きっす。ルポじゃなく、感想です、ええ。

 公演の話、役作り、いろいろ話してくれたけれど、ルポ機能のないわたしには再現できず。

 だもんで印象に残った、同期話。

 みーちゃんのお茶会には、いろんな人たちの名前が出る。
 同じ場面に出ている人、上級生、下級生……たくさんの人の話を楽しそうにするみーちゃんは、みんな、ダイスキなんだなと聞いていてうれしくなる。
 自分のことだけじゃなくて、他の人がどーしたとかこーしたとかも、ふつーに話題に出るんだもの。
 みんなを好きで、みんなに好かれているんだなあ、とそのうれしそうな顔からわかる。
 好き、とか、たのしい、とか、うれしい、とか、プラスの感情は、聞いているわたしたちをもプラスのオーラに包んでくれる。

 そんなみーちゃんの話題に、必ずたっくさん登場するのが、同期たち。

 今回はさらに、「アリス・ちー・大からのタレコミ」があった。

 いやあコレ、最高。どのジェンヌさんもやって下さい!
 お茶会のオフの質問で「楽屋で流行っていることを教えて下さい」とか「最近大笑いしたことは?」とかよくあるけれど、本人だけではろくに答えられないのね、みんな。
 だけど、第三者の目からだと、爆笑ネタが容赦なく披露される!

 台詞を力みすぎて言ってしまった日があり、「変じゃなかった?」と聞いて回ったというタレコミ。(from大ちゃん)

 司会者の読むタレコミを聞きながら、顔を手でさわりまくってあうあうしているみーちゃん(笑)。
 そして盛大に言い訳……もとい、解説をはじめるみーちゃん。いやその、大ちゃんも大概でおかしい(笑)。

 楽屋にて、次の場面の髪型を作るのに忙しいちーちゃんに向かって、毎回毎回「惚れてまうやろ?」と聞くみーちゃん。最初はちゃんと見て同意してくれていたちーちゃんだが、あまりに毎日毎回聞き続けられるために、面倒になって、一度わざとガン無視したらしい。
 するとみーちゃんがすげーすねたとか。(fromちーちゃん)

 このタレコミには、みーちゃん反論。
 鏡の前で髪型を作るちーちゃんのモノマネ付きで、最初はちゃんと見て同意してくれていたのが、回を重ねるごとに同意の台詞が棒読みになっていき、ついにはみーちゃんを一瞥もせず、鏡の中の自分だけを見て「あー、惚れる惚れる(棒読み)」とゆーよーになっていた、と。

 この、鏡の中の自分だけを見ているちーちゃん、の図がっ。
 髪をいじり、角度をいろいろ変えてキメて見せながら、「あー、惚れる惚れる(棒読み)」と、演じるみーちゃんに、ちーちゃんの顔を重ね合わせつつ、すげーウケましたっ。

 そしてさらに、「惚れてまうやろ?」をガン無視するちーちゃん、までモノマネしてくれる。
 「ひどいんですよっ!(笑)」と言いながら。

 この男たち……(笑)。
 楽しすぎる。

 そして。

 ショーのある場面で、反対側の袖にいるみーちゃんが、こっちを見ながらすごく変な動きをしている。迷惑だからやめて下さい。(fromアリス)

 このタレコミを聞いているときのみーちゃんがかわいかった。
 変な動きをしている……までは「来た来た、やっぱアリスってゆーとこのタレコミかぁ」というにまにま顔。
 それが、「迷惑だからやめて」と来たときに、「えっ、迷惑なの?!」とがくんとなったのが、可愛すぎる(笑)。

 みーちゃん、意気揚々なのよ。わくわくと誉められるのを待っているいたずらっこ顔。アリスに喜ばれている、楽しまれている、という自信にあふれてるんですよ。「こんなに愉快なオレ」にひとりでにまにましている。

 それが、「やめて」と来たので、拍子抜け。「えーーー?!」と。
 おまっ、誉められると信じて疑ってなかったなっ?!(笑)

 その「がっくん」ぶりが、もおっ、もおっ。
 あのアホ可愛さときたらっ!(机叩き)

 や、アリスちゃんだって本気で迷惑だとは思ってないんでしょう。それは日常の態度からわかっている。でもこのタレコミで、こう落とされるとは、みーちゃんも意外だったようで。
 苦笑いしながら、どの場面でどんなことをしているか説明し、やめてと言われたことへの心外さを語っていた。

 この公演で退団するアリスちゃんは、同期というだけじゃなく、みーちゃんとは新公やバウで相手役だった特別な女の子。
 アリスちゃんからの手紙まで用意されていて、みーちゃんを「泣かせよう」という目論見もあり。

 みーちゃんはお茶会の「主役」であり、積極的に企画・進行に関わっていた印象だけど、別に全企画を彼が立てたわけじゃないだろうからね。ジェンヌさんはそこまで時間ナイだろうし。
 ちゃんと彼の知らないプログラムも盛り込まれている。
 それがこの、同期絡みの一連。

 みーちゃんはお茶会でいつも、同期の話をする。
 楽しそうに、うれしそうに。
 ひとがひととつながっている話は、聞いていて楽しい。うれしい。

 アリスちゃんは同期の分全員の、イヤリングだっけかアクセサリーを作ってプレゼントしてくれたらしい。ひとりずつのイメージで。
 みーちゃんはそれがうれしくて、舞台で身につけたソレを毎回アリスに「ありがとー」と見せつけたらしい。
 毎回、毎回。

 アリスが、うざがって、キレるまで。

 ……身につけて「ありがとう」まではいい話なのに。何度も何度も、までも、いい話なのに。
 うざがって、キレるまで、って……(笑)。

 そのエピソードが、ほんっとに仲いいんだなっていう、温度感があって、爆笑したのに、泣ける。

 わたしだって、卒業していく親友がいたら、うざがられるまで「ありがとう」を言いたいよ。
 シリアスにとか感動的に、しんみり終わらずに、いつもの日常、今日と変わらない明日、いつまでも続く日常のタワイナイコトとして、うざがられたいよ。

 みーちゃんが語るアリスちゃんは、ほんとにかわいい。
 そこに愛があるから、どんな言葉でもエピソードでも、すごくかわいい。

 みーちゃんが語る、「仲間たち」はみんなかわいくて魅力的で。
 聞いていて、シアワセなキモチになる。

 
 こんな人が、カオくずしまくって任三郎やってくれたり、ゲーム仕切ったり、のりのりで歌ってくれたりするんだよ。
 すごいよな。

日記内を検索