バッカスのように、自由に・その2。-腐女子注意報-@バッカスと呼ばれた男
2010年6月22日 タカラヅカ 『バッカスと呼ばれた男』ってつまり、こーゆー話だよね? という話、その2。
リクヴィール侯国の危機を救わんと、ジュリアンは立ち上がる……! わけだが、その理由って。
ラズロだよね?
ラズロに一目惚れしたから、縁もゆかりもない国を助けるために命を懸けるんだよね。
王妃に想いを掛けられ、逃げ出した男、ジュリアン。つまり彼は、もともと女に興味がないんだ。それより美青年が好きなんだ。
自由人なジュリアンは、恋を楽しむことを知る男。両想いになることには、あまり興味がない。ラズロには相思相愛の恋人シャルロッテ@みりちゃんがいるけれど、キニシナイ。
ラズロは従僕、シャルロッテは姫君。ふたりの国、リクヴィール侯国を「バッカスの聖戦」で救い、そのどさくさで、身分違いのふたりの恋を実らせるキューピット役までやっちゃうのさ。
そして彼は歌う、「シアワセになるのは、私でなくともいい」(主題歌だ!)。
ホモにはホモがわかるのだろう。
ジュリアンの周囲には、彼をひそかに(?)愛する男たちがいた。
ひとりは盗賊マンドラン@トウコ。
本公演バージョンではジュリアンがラズロを救出するついでに助けてしまったひとり。どうもジュリアンに一目惚れ(笑)したらしいんだけど、なにしろ彼はツンデレ。
「一緒に行かないか」と誘われたのに、「やなこった」と断る。一緒に行きたいのは見え見えなのに。
「オレの帰りを待ってくれている女を泣かしたくないんでね」なんて心にもないことを言ってみるのは、さらに誘いの言葉を待っているため。
もう一声誘ってくれたら、「仕方ないわね、そんなに言うなら一緒に行ってあげるわよ。でもカンチガイしないでよね、アンタが頼むから、仕方なく、一緒に行くんだからねっ」と、つなげるはずだったのに。
ああら大変、「アンタ、あたしのことが好きだったの?!」とカンチガイした女が現れる始末。マンドランが「しまった!」と思ってもあとの祭り、今さら「ほんとはジュリアン、アンタと一緒に行きたいんだ」とは言えず、「オレが必要なときはいつでも言ってくれ!」と精一杯の譲歩。なんて不器用なツンデレ様。
強く誘ってもらえなかったのに、地獄耳の情報網で、ジュリアンの動向にはアンテナを立てていた模様。「バッカスの聖戦」でお声が掛かったときの、うれしそうなカオ。「待ってました!」とヒーローソングまで歌って大活躍。
全ツ版では、ジュリアンのことを最初から大好きな、「仲間」として登場。
ツンデレではなく、わっかりやすいジュリアン・ラヴのストーカー(笑)。何故それを知っている? 何故そこに現れる?的に、ジュリアンのためだけにうっれしそーに活躍する男となる(笑)。
どっちのバージョンにしろ、ジュリアンの役に立ちたかったんだね……一緒に行きたかったんだね……なのに、ジュリアンは。
ラズロの恋を実らせ、リクヴィール侯国を救ったあとは、お祭り騒ぎの中をこっそり去っていくのさ。あわれマンドラン、置き去りさ(笑)。
そして、もうひとりのホモ男。
吟遊詩人ミッシェル@タータン。
ツンデレ・マンドランのライバルキャラ(笑)だからもちろん、正反対の男。自分の気持ちに正直に、ジュリアンへ熱烈アピール!!
出会った瞬間から、とにかくジュリアン大好き、惚れたぜベイベな言動全開。ロン毛でひらひら衣装のタータンにラヴられるって、すごいなヲイ。
でもジュリアン様、面食いだから、ミッシェルの過度なモーションを全スルー。
いやその、タータンが似合う役っつーの別にあるんですよ、オールバックにダブルのスーツとか、烏帽子の公達とか。中世おフランスの耽美キャラのタータン、ってなんの罰ゲームなの、谷せんせ。
どんだけジュリアンがスルーしても、はしこいミッシェルはめげない・見逃さない。
「バッカスの聖戦」が成功し、お祭り騒ぎの中ひとり立ち去るジュリアンを見つけ、あとを追ってくる。
で、調子のイイこの男はちゃっかりジュリアンに告白。
「オマエのそんな生き方が好きだ」
……谷せんせ、マジか。男同士の告白シーンを、大劇場でやりましたよまったく。
まあ、ジュリアンはそれをあーーっさりかわしちゃうんだけどね。世慣れてるもん。
それでもめげないミッシェル。今まで一度も話題にしたことのない恋愛話をすっげー唐突に振る。
「人の仲立ちばかりして、自分はどうなんだ、恋してるのか?」
「してるさ、壮絶な恋をね」
ジュリアンは、振り向きもせずに言う。……ついさっき、恋が実って幸せそうな、ラズロの笑顔を見たばかりさ。
そーやって旅立ったジュリアンが向かう先は、すべての元凶たる王妃のもと。
や、あの女に釘刺しておかないと、いろいろまずいでしょう。ニュアンスだの空気だのは読んでくれないので、ちゃんと「別れ」ておかないと、あとあとコワイって。
大丈夫、彼女にはマザラン宰相@コウちゃんがいるから、これからもやっていけるよ。
こーして、放浪の神バッカスのように、自由なシャンソニエ・ジュリアンは旅を続けるのでした。
めでたしめでたし。
可哀想なのは、なんといっても独り相撲の盗賊マンドランでしょう。
ジュリアンのためにあんなにあんなにがんばったのに、置き去りにされて……。
本公演版でも、「そのうち地獄耳を活かしてジュリアンの消息を突き止めるだろうな」と思ったんだけど。
ナチュラルに愛のストーカーと化していた全ツ版では、「この世に残らぬ愛もある~~♪」と王妃と別れたジュリアンがふと顔を上げたら、そこの角にマンドランがいて、「よっ、偶然だなっ」と、手を振ってそうだ(でも、全力疾走してきたのか、息が切れている)。と、思った……。
がんばれ、マンドラン。
……って、トド×コムでトウコ×トドな話でしたわ……(笑)。←トウコが攻なのか(笑)。
リクヴィール侯国の危機を救わんと、ジュリアンは立ち上がる……! わけだが、その理由って。
ラズロだよね?
ラズロに一目惚れしたから、縁もゆかりもない国を助けるために命を懸けるんだよね。
王妃に想いを掛けられ、逃げ出した男、ジュリアン。つまり彼は、もともと女に興味がないんだ。それより美青年が好きなんだ。
自由人なジュリアンは、恋を楽しむことを知る男。両想いになることには、あまり興味がない。ラズロには相思相愛の恋人シャルロッテ@みりちゃんがいるけれど、キニシナイ。
ラズロは従僕、シャルロッテは姫君。ふたりの国、リクヴィール侯国を「バッカスの聖戦」で救い、そのどさくさで、身分違いのふたりの恋を実らせるキューピット役までやっちゃうのさ。
そして彼は歌う、「シアワセになるのは、私でなくともいい」(主題歌だ!)。
ホモにはホモがわかるのだろう。
ジュリアンの周囲には、彼をひそかに(?)愛する男たちがいた。
ひとりは盗賊マンドラン@トウコ。
本公演バージョンではジュリアンがラズロを救出するついでに助けてしまったひとり。どうもジュリアンに一目惚れ(笑)したらしいんだけど、なにしろ彼はツンデレ。
「一緒に行かないか」と誘われたのに、「やなこった」と断る。一緒に行きたいのは見え見えなのに。
「オレの帰りを待ってくれている女を泣かしたくないんでね」なんて心にもないことを言ってみるのは、さらに誘いの言葉を待っているため。
もう一声誘ってくれたら、「仕方ないわね、そんなに言うなら一緒に行ってあげるわよ。でもカンチガイしないでよね、アンタが頼むから、仕方なく、一緒に行くんだからねっ」と、つなげるはずだったのに。
ああら大変、「アンタ、あたしのことが好きだったの?!」とカンチガイした女が現れる始末。マンドランが「しまった!」と思ってもあとの祭り、今さら「ほんとはジュリアン、アンタと一緒に行きたいんだ」とは言えず、「オレが必要なときはいつでも言ってくれ!」と精一杯の譲歩。なんて不器用なツンデレ様。
強く誘ってもらえなかったのに、地獄耳の情報網で、ジュリアンの動向にはアンテナを立てていた模様。「バッカスの聖戦」でお声が掛かったときの、うれしそうなカオ。「待ってました!」とヒーローソングまで歌って大活躍。
全ツ版では、ジュリアンのことを最初から大好きな、「仲間」として登場。
ツンデレではなく、わっかりやすいジュリアン・ラヴのストーカー(笑)。何故それを知っている? 何故そこに現れる?的に、ジュリアンのためだけにうっれしそーに活躍する男となる(笑)。
どっちのバージョンにしろ、ジュリアンの役に立ちたかったんだね……一緒に行きたかったんだね……なのに、ジュリアンは。
ラズロの恋を実らせ、リクヴィール侯国を救ったあとは、お祭り騒ぎの中をこっそり去っていくのさ。あわれマンドラン、置き去りさ(笑)。
そして、もうひとりのホモ男。
吟遊詩人ミッシェル@タータン。
ツンデレ・マンドランのライバルキャラ(笑)だからもちろん、正反対の男。自分の気持ちに正直に、ジュリアンへ熱烈アピール!!
出会った瞬間から、とにかくジュリアン大好き、惚れたぜベイベな言動全開。ロン毛でひらひら衣装のタータンにラヴられるって、すごいなヲイ。
でもジュリアン様、面食いだから、ミッシェルの過度なモーションを全スルー。
いやその、タータンが似合う役っつーの別にあるんですよ、オールバックにダブルのスーツとか、烏帽子の公達とか。中世おフランスの耽美キャラのタータン、ってなんの罰ゲームなの、谷せんせ。
どんだけジュリアンがスルーしても、はしこいミッシェルはめげない・見逃さない。
「バッカスの聖戦」が成功し、お祭り騒ぎの中ひとり立ち去るジュリアンを見つけ、あとを追ってくる。
で、調子のイイこの男はちゃっかりジュリアンに告白。
「オマエのそんな生き方が好きだ」
……谷せんせ、マジか。男同士の告白シーンを、大劇場でやりましたよまったく。
まあ、ジュリアンはそれをあーーっさりかわしちゃうんだけどね。世慣れてるもん。
それでもめげないミッシェル。今まで一度も話題にしたことのない恋愛話をすっげー唐突に振る。
「人の仲立ちばかりして、自分はどうなんだ、恋してるのか?」
「してるさ、壮絶な恋をね」
ジュリアンは、振り向きもせずに言う。……ついさっき、恋が実って幸せそうな、ラズロの笑顔を見たばかりさ。
そーやって旅立ったジュリアンが向かう先は、すべての元凶たる王妃のもと。
や、あの女に釘刺しておかないと、いろいろまずいでしょう。ニュアンスだの空気だのは読んでくれないので、ちゃんと「別れ」ておかないと、あとあとコワイって。
大丈夫、彼女にはマザラン宰相@コウちゃんがいるから、これからもやっていけるよ。
こーして、放浪の神バッカスのように、自由なシャンソニエ・ジュリアンは旅を続けるのでした。
めでたしめでたし。
可哀想なのは、なんといっても独り相撲の盗賊マンドランでしょう。
ジュリアンのためにあんなにあんなにがんばったのに、置き去りにされて……。
本公演版でも、「そのうち地獄耳を活かしてジュリアンの消息を突き止めるだろうな」と思ったんだけど。
ナチュラルに愛のストーカーと化していた全ツ版では、「この世に残らぬ愛もある~~♪」と王妃と別れたジュリアンがふと顔を上げたら、そこの角にマンドランがいて、「よっ、偶然だなっ」と、手を振ってそうだ(でも、全力疾走してきたのか、息が切れている)。と、思った……。
がんばれ、マンドラン。
……って、トド×コムでトウコ×トドな話でしたわ……(笑)。←トウコが攻なのか(笑)。