時代は動いている。@ロジェ
2010年7月3日 タカラヅカ で、まさかのヲヅキの美貌に驚き、それとは別に、ちぎくんの、正統派の美しさに感心する。
『ロジェ』でのちぎくんの役は、殺し屋クラウス。
えー、イッちゃってる系の人です。
ちぎくん、痩せた?!
と、まずそこから。
もともと彼はふつーに細く美しい男役だったので、そこからさらに痩せるとは思ってなくて、頬の削げっぷりに驚いた。
その鋭角さを増した美貌で、危険な男を演じる。……のは、記号として大変麗しいです。目の栄養です。
そしてこのクラウスさん、冷酷な殺し屋なんだけど、クール……というよりは、うるさいキャラなので、型として演じやすい分大変なんだろうなと思った。
ちぎくんには「本質的な狂気」は感じない。
だからこそ、この物語とこのキャラクタには、ちぎくんの「演技としての狂気」が似合うのだろう。
復讐モノという触れ込みだが、主演者のキャラクタゆえか、とても健全な物語、若者の成長譚になっている。この物語に、不健康な本物の狂気は必要ない。
健康的な、安心できる、「イッちゃった殺し屋」がイイ。
笑うところなのかちょっと悩むくらいの、わかりやすい狂気キャラで良かった。
素直に、ちぎくんの美貌を堪能っす。
この公演で退団するあずりんがどこに出ているのか、彼の顔のファンであるわたしは真面目にチェックしていたんだが、なにしろ正塚芝居なのできっと完璧モブ扱い、ライトももらえず闇に溶けているかもしれないと覚悟はしていた。
ので、思ったよりはいい扱いだったんだと思う。
タンゴも踊っていたし、群衆での立ち位置が真ん中寄りで、うまいこと主役のライトの外側にもぐり込んでたりしたし。
文句を言うと罰が当たる、こんだけ役のない公演で、いちおー見せ場らしきものを与えてもらっているのだから。
が。
台詞、ナシですか……。
総モブ扱いで、台詞はなかった、と思う。わたしが見逃していただけかもしれんが……って、台詞のある人自体、ほんと少ない芝居でな。
ダンスだけならショーでもいいわけで、「男役」として声を出す、台詞を言うのは、タカラヅカの芝居の方でしかできないことで、最後の公演でその機会を与えられないと、もう彼の男役人生で男として台詞を言う、声を出す芝居をする機会は……っ。
新公があるのが救いだが。それはわかってるんだが、新公は東西合わせて2回だけで。あああ。
あずりんはなんだか、やわらかく、なっていたような気がした。
ラインとか、表情とか。
はじけるよーなエネルギッシュな青年ではなく、余白分までナニかしらキメようとしていたあの感じではなく、今あるものをゆったり愉しんでいるように見えた。
台詞がナイので、モブとして出てきたり、踊ったりしているところを見ての印象なんだが。
ああ、ほんとに辞めちゃうんだな、と思った。
一方、そらくんはとてもそらくんなままだった。
彼に関しては、モブに紛れて見つけられないかも、なんて心配は一切ナイ。そらくんはどこにいてもわかる。
えー、刑事役と、モブと、両方やってるんだよね?
彼のように目立つ人は、最初から最後まで万遍なく、役としてと、あちこちのモブと、両方出ていると混乱する。
刑事さん、いつからタンゴダンサーに?!(笑)
刑事はふつーにアクティブで賢そうに見えるし、タンゴダンサーはエロカッコイイ。芝居ができる人ではなかったが、佇まいの美しさは貴重。
この美貌を、美しいダンスを、雪組は、タカラヅカは、失ってしまうのか……しょぼん。
求められる美しさを、格好良さを、ダンスで見せつけてくれることに拍手。
うん、もっともっと見せて。ブエノスアイレスでは名も無きモブのはずのキミが素敵すぎてびびるよ。
役や台詞の有無はともかく、がおりくんは印象的だしかっこいいし、どーしたこったいれのくんが「かわいい」ではなくかっこよかった。なんかすごく大人の顔してた……やっぱあの顔好みだ……。
そして、芝居が終わったあとに、あれ、わたしキング見てないわ、と気づく。
……どこにいました、あの人?
たしかにキングも成長著しいとは言えない子だけれど、ヴィンセント役はせめて、キングとかせしるでやるべきだったのではないかと。
これだけ役が少ない芝居で、メインどころに一目でわかるうまくない子がまざっていると、すごく目立つ……。実力かビジュアルか、どちらかがとても秀でているなら下級生抜擢もアリだけど、それ以前に悪目立ちさせるのは誰のためにもならないような。
咲奈くんも新公でなら浮かないんだ。十分「うまいね」と言える子なんだ。でも、水しぇんと同等の芝居ができるわけないやん……彼の年輪をなんだと思っているの。ヴィンセントが悪目立ちしているのは、役者がというより、劇団の采配のせい。
新人を鍛えるだけが目的なら、もっと役の多い芝居を書くべきですよ。メインどころはキャリアと実力のある人で固めて、それ以外の美味しいところで世界観を壊さずに活躍させてやろうよ。
……鍛えることが目的ではないことが、ショーの階段降りを見てわかったけどさー。そっか、もうすでにスター確定だから、実力学年関係なく、メインに絡む役やってんだー。昔のタニちゃんみたいに。
咲奈くんのことは、劇団がこうする、ともう決めている……のなら、それが決まりならばそれでもいいから、彼が立場に相応しい実力とビジュアルを急激に備えてくれることを心から祈る。
しかし実力を備えるために「新公主演独占」とか「バウ(WS)主演独占」とかゆーのは逆効果、むしろ専科さんとかの柄違いの役や、脇の辛抱役、かわいいだけで済まない役を適度に振るべきだと思うんだが、劇団は逆効果なことしかしないからなあ。
と、未来まで勝手に考えて不安になるのは行き過ぎか。
咲奈くんは歌唱力があり、ハートのあるお芝居をする子なので、彼の未来に期待するキモチはあるのですが、ただもう、劇団が育て方を間違えないでくれよという老婆心。
『ロジェ』でのちぎくんの役は、殺し屋クラウス。
えー、イッちゃってる系の人です。
ちぎくん、痩せた?!
と、まずそこから。
もともと彼はふつーに細く美しい男役だったので、そこからさらに痩せるとは思ってなくて、頬の削げっぷりに驚いた。
その鋭角さを増した美貌で、危険な男を演じる。……のは、記号として大変麗しいです。目の栄養です。
そしてこのクラウスさん、冷酷な殺し屋なんだけど、クール……というよりは、うるさいキャラなので、型として演じやすい分大変なんだろうなと思った。
ちぎくんには「本質的な狂気」は感じない。
だからこそ、この物語とこのキャラクタには、ちぎくんの「演技としての狂気」が似合うのだろう。
復讐モノという触れ込みだが、主演者のキャラクタゆえか、とても健全な物語、若者の成長譚になっている。この物語に、不健康な本物の狂気は必要ない。
健康的な、安心できる、「イッちゃった殺し屋」がイイ。
笑うところなのかちょっと悩むくらいの、わかりやすい狂気キャラで良かった。
素直に、ちぎくんの美貌を堪能っす。
この公演で退団するあずりんがどこに出ているのか、彼の顔のファンであるわたしは真面目にチェックしていたんだが、なにしろ正塚芝居なのできっと完璧モブ扱い、ライトももらえず闇に溶けているかもしれないと覚悟はしていた。
ので、思ったよりはいい扱いだったんだと思う。
タンゴも踊っていたし、群衆での立ち位置が真ん中寄りで、うまいこと主役のライトの外側にもぐり込んでたりしたし。
文句を言うと罰が当たる、こんだけ役のない公演で、いちおー見せ場らしきものを与えてもらっているのだから。
が。
台詞、ナシですか……。
総モブ扱いで、台詞はなかった、と思う。わたしが見逃していただけかもしれんが……って、台詞のある人自体、ほんと少ない芝居でな。
ダンスだけならショーでもいいわけで、「男役」として声を出す、台詞を言うのは、タカラヅカの芝居の方でしかできないことで、最後の公演でその機会を与えられないと、もう彼の男役人生で男として台詞を言う、声を出す芝居をする機会は……っ。
新公があるのが救いだが。それはわかってるんだが、新公は東西合わせて2回だけで。あああ。
あずりんはなんだか、やわらかく、なっていたような気がした。
ラインとか、表情とか。
はじけるよーなエネルギッシュな青年ではなく、余白分までナニかしらキメようとしていたあの感じではなく、今あるものをゆったり愉しんでいるように見えた。
台詞がナイので、モブとして出てきたり、踊ったりしているところを見ての印象なんだが。
ああ、ほんとに辞めちゃうんだな、と思った。
一方、そらくんはとてもそらくんなままだった。
彼に関しては、モブに紛れて見つけられないかも、なんて心配は一切ナイ。そらくんはどこにいてもわかる。
えー、刑事役と、モブと、両方やってるんだよね?
彼のように目立つ人は、最初から最後まで万遍なく、役としてと、あちこちのモブと、両方出ていると混乱する。
刑事さん、いつからタンゴダンサーに?!(笑)
刑事はふつーにアクティブで賢そうに見えるし、タンゴダンサーはエロカッコイイ。芝居ができる人ではなかったが、佇まいの美しさは貴重。
この美貌を、美しいダンスを、雪組は、タカラヅカは、失ってしまうのか……しょぼん。
求められる美しさを、格好良さを、ダンスで見せつけてくれることに拍手。
うん、もっともっと見せて。ブエノスアイレスでは名も無きモブのはずのキミが素敵すぎてびびるよ。
役や台詞の有無はともかく、がおりくんは印象的だしかっこいいし、どーしたこったいれのくんが「かわいい」ではなくかっこよかった。なんかすごく大人の顔してた……やっぱあの顔好みだ……。
そして、芝居が終わったあとに、あれ、わたしキング見てないわ、と気づく。
……どこにいました、あの人?
たしかにキングも成長著しいとは言えない子だけれど、ヴィンセント役はせめて、キングとかせしるでやるべきだったのではないかと。
これだけ役が少ない芝居で、メインどころに一目でわかるうまくない子がまざっていると、すごく目立つ……。実力かビジュアルか、どちらかがとても秀でているなら下級生抜擢もアリだけど、それ以前に悪目立ちさせるのは誰のためにもならないような。
咲奈くんも新公でなら浮かないんだ。十分「うまいね」と言える子なんだ。でも、水しぇんと同等の芝居ができるわけないやん……彼の年輪をなんだと思っているの。ヴィンセントが悪目立ちしているのは、役者がというより、劇団の采配のせい。
新人を鍛えるだけが目的なら、もっと役の多い芝居を書くべきですよ。メインどころはキャリアと実力のある人で固めて、それ以外の美味しいところで世界観を壊さずに活躍させてやろうよ。
……鍛えることが目的ではないことが、ショーの階段降りを見てわかったけどさー。そっか、もうすでにスター確定だから、実力学年関係なく、メインに絡む役やってんだー。昔のタニちゃんみたいに。
咲奈くんのことは、劇団がこうする、ともう決めている……のなら、それが決まりならばそれでもいいから、彼が立場に相応しい実力とビジュアルを急激に備えてくれることを心から祈る。
しかし実力を備えるために「新公主演独占」とか「バウ(WS)主演独占」とかゆーのは逆効果、むしろ専科さんとかの柄違いの役や、脇の辛抱役、かわいいだけで済まない役を適度に振るべきだと思うんだが、劇団は逆効果なことしかしないからなあ。
と、未来まで勝手に考えて不安になるのは行き過ぎか。
咲奈くんは歌唱力があり、ハートのあるお芝居をする子なので、彼の未来に期待するキモチはあるのですが、ただもう、劇団が育て方を間違えないでくれよという老婆心。