ラヴ度薄めはこだわりなんだろうけど。@ロジェ
2010年6月29日 タカラヅカ いわゆる「恋愛」にする気がなかったんだろう、レア@みなことの関係。
『ロジェ』の、ロジェ@水くんの物語において。
心を閉ざしている……というか、成長の止まっているロジェくん的には、レアのよーなわかりにくい女の子のモーションは、受け入れられなかったんだろう。
レアは使命に燃えたキャリア・ウーマン。命の危険すらある仕事に就く女性。
多分、恋愛とか、チャラいことは苦手。自分から男に言い寄るなんて、したことがないし、したいとも思ったことがなかったんだろう。
だからものすげー不器用さで、がんばっている。
服を変えてみたり、自分からダンスに誘ってみたり。一緒に帰ると言ってみたり。
……わかってやれよ、ロジェ!(笑)
わかりやすい恋愛にしたくなかった、作者のこだわりなのかもしれないが、それにしてもラヴが薄すぎて……ぶっちゃけロジェが他人を愛していなさすぎて、ヒロインのはずのレアが気の毒だ。
『Practical Joke』の檀ちゃんを思い出した。主人公が重い過去を抱えていて、恋愛する気はない、オマエに興味はない、ぶっちゃけ迷惑だ、と言い続けているのに、勝手にまとわりついてきて、ひとりになりたいっつっても部屋まで押しかけたり、立ち聞きしたり密告したりストーカーしたり、きーきーヒステリー起こしていた、すごい扱いのヒロイン。
あの話も、「退団する真琴つばさを格好良く描くコトだけを考えた」とか、ゆってましたっけ、ハリー……。
まともに恋愛を描く気がないときのヒロインって、そーゆー扱いになるの?
女の方が勝手に主人公を愛している。愛しているのは向こうだから、勝手に主人公に関わろうとする。すべてが「勝手に」であるため、本筋に関係はない。いなくても支障はない。口説かなくても媚びなくても、女に一方的に愛されるわけだから、主人公はモテるってことで、男としての格が上がる?
物語においてのキャラの重要度は、「本筋への絡み方」と「主人公の意識」によって決まる。
このキャラクタがいなければ本筋が立ちゆかない、という重要キャラと、それとは別次元で、主人公が深く意識している(愛でも憎でも)ゆえの重要キャラがある。
ヒロインという役割ならば、せめてどちらかの意味で重要な位置に配置しないと、意味がない。
レアは本筋的にはいなくてもいいし、ロジェにも愛されていないため、ヒロインとしての役目を持ってないんだよねえ。
ロジェがいちばん強く想っているのはシュミット@ヲヅキで、次がバシュレ@まやさんで、あとはその他大勢、だもんなあ。
……なんだけど、はたして作者は気づいているんだろうか。
レアとの関係を、あれで「恋愛」だと思って書いているんだろうか。ベッタベタな恋愛以外の、わかる人にはわかる恋愛だと?
わかりにくい、とわたしが思うのは、同じような境遇ゆえに心惹かれる、というネタが苦手なせいもあるかな。
わたしは「同じ立場だから愛する」っての、好きじゃないんですよ。
某植爺は「同じ立場でないと愛せない」と思い込んでいるよーで、原作を改悪してでも「アナタの姿に、ひとりぼっちの自分を重ねていたのです」だの「平民だけど、実は親が貴族という境遇が同じだから」だの「同じ貴族同士」だの、無理から「同じ」にして、「だから愛した」と結論をつける。
「自分と同じだから愛した」と繰り返す植爺は、裏を返せば、自分と同じ世界、同じ価値観以外は認めない。違っていたら、愛せない、理解できない。と言っているよーなもので。
人間はひとりずつ違って当たり前、同じでなければ愛せないなんて、悲しいじゃないですか。
で、ほんとうに似た魂を持っている者同士が惹かれ合った、とわかるならいいけど、見てもわからないのに勝手に「私たちは似ている」と言われると「えええっ、そうなんですか?」と置いて行かれてしまう。(某『TRAFALGAR』とか・笑)
同じ境遇だからって、それだけを理由にされてもなあ。もちろん、それゆえに惹かれる場合があるのは理解しているが、「同じであること」を、「これさえあれば、すべての不条理・理不尽・説明不足・描写不足・ご都合主義に理由を付けられる」と免罪符にされてもこまる。
正塚作品なので、台詞の行間を読むべくこちらの集中力も上がっており、ロジェとレアのやりとりや心の動きにいちいち注目しているし、また彼らが細かい芝居をしていることもわかるんだが、それは大劇向きの表現じゃない。
あの大きな空間で、キャストと客にナニを求めているんだ、ハリー。
もう少しなんとかならんかったんかい、と正塚せんせに物申したいキモチはあるにせよ、レアがきーきーヒスる女でなくてよかったっす。
あの落ち着いた声、佇まいで、不器用にモーション掛けている感じが、いじらしいっす。
いつか、ラヴラヴにタンゴを踊れる日が来るといいね……って、そんな途方もない未来を夢見るより、もっと別の男探した方が効率的ですよ、と言いたくなるけど(笑)。
ロジェがあまりにも、「これから」過ぎる男なので。初恋もきっとこれからなんだよ、あの男。30過ぎてるくせに(笑)。
しかし、レア。
服の趣味だけは、なんとかした方がイイ。鉄の女のときはふつうなのに、ロジェに惹かれてオンナゴコロゆえに服のテイストを女子っぽい方向へ変えてきた、その勝負服のセンスが悪すぎる(笑)。
気合いが入ってオシャレをすると、下品なおばさん風の服を着てしまう、てのは、たしかに恋愛慣れしていない女の子っぽくて、微笑ましいけど。
ロジェって、あーゆー服の女の子は好みじゃない気がする。清楚系の方が良くないか?
それとロジェって多分、制服着てると見分けがつかなくなるタイプだと思う(笑)。メイドもナースも、コス系全部同じに見えて可愛いもナニもない、職業で把握するのみで個別認識できない、興味もない。それは救いかな、かわいいあゆちゃんもみみちゃんも目に入ってないみたいだし。
……がんばれ。レア(笑)。
『ロジェ』の、ロジェ@水くんの物語において。
心を閉ざしている……というか、成長の止まっているロジェくん的には、レアのよーなわかりにくい女の子のモーションは、受け入れられなかったんだろう。
レアは使命に燃えたキャリア・ウーマン。命の危険すらある仕事に就く女性。
多分、恋愛とか、チャラいことは苦手。自分から男に言い寄るなんて、したことがないし、したいとも思ったことがなかったんだろう。
だからものすげー不器用さで、がんばっている。
服を変えてみたり、自分からダンスに誘ってみたり。一緒に帰ると言ってみたり。
……わかってやれよ、ロジェ!(笑)
わかりやすい恋愛にしたくなかった、作者のこだわりなのかもしれないが、それにしてもラヴが薄すぎて……ぶっちゃけロジェが他人を愛していなさすぎて、ヒロインのはずのレアが気の毒だ。
『Practical Joke』の檀ちゃんを思い出した。主人公が重い過去を抱えていて、恋愛する気はない、オマエに興味はない、ぶっちゃけ迷惑だ、と言い続けているのに、勝手にまとわりついてきて、ひとりになりたいっつっても部屋まで押しかけたり、立ち聞きしたり密告したりストーカーしたり、きーきーヒステリー起こしていた、すごい扱いのヒロイン。
あの話も、「退団する真琴つばさを格好良く描くコトだけを考えた」とか、ゆってましたっけ、ハリー……。
まともに恋愛を描く気がないときのヒロインって、そーゆー扱いになるの?
女の方が勝手に主人公を愛している。愛しているのは向こうだから、勝手に主人公に関わろうとする。すべてが「勝手に」であるため、本筋に関係はない。いなくても支障はない。口説かなくても媚びなくても、女に一方的に愛されるわけだから、主人公はモテるってことで、男としての格が上がる?
物語においてのキャラの重要度は、「本筋への絡み方」と「主人公の意識」によって決まる。
このキャラクタがいなければ本筋が立ちゆかない、という重要キャラと、それとは別次元で、主人公が深く意識している(愛でも憎でも)ゆえの重要キャラがある。
ヒロインという役割ならば、せめてどちらかの意味で重要な位置に配置しないと、意味がない。
レアは本筋的にはいなくてもいいし、ロジェにも愛されていないため、ヒロインとしての役目を持ってないんだよねえ。
ロジェがいちばん強く想っているのはシュミット@ヲヅキで、次がバシュレ@まやさんで、あとはその他大勢、だもんなあ。
……なんだけど、はたして作者は気づいているんだろうか。
レアとの関係を、あれで「恋愛」だと思って書いているんだろうか。ベッタベタな恋愛以外の、わかる人にはわかる恋愛だと?
わかりにくい、とわたしが思うのは、同じような境遇ゆえに心惹かれる、というネタが苦手なせいもあるかな。
わたしは「同じ立場だから愛する」っての、好きじゃないんですよ。
某植爺は「同じ立場でないと愛せない」と思い込んでいるよーで、原作を改悪してでも「アナタの姿に、ひとりぼっちの自分を重ねていたのです」だの「平民だけど、実は親が貴族という境遇が同じだから」だの「同じ貴族同士」だの、無理から「同じ」にして、「だから愛した」と結論をつける。
「自分と同じだから愛した」と繰り返す植爺は、裏を返せば、自分と同じ世界、同じ価値観以外は認めない。違っていたら、愛せない、理解できない。と言っているよーなもので。
人間はひとりずつ違って当たり前、同じでなければ愛せないなんて、悲しいじゃないですか。
で、ほんとうに似た魂を持っている者同士が惹かれ合った、とわかるならいいけど、見てもわからないのに勝手に「私たちは似ている」と言われると「えええっ、そうなんですか?」と置いて行かれてしまう。(某『TRAFALGAR』とか・笑)
同じ境遇だからって、それだけを理由にされてもなあ。もちろん、それゆえに惹かれる場合があるのは理解しているが、「同じであること」を、「これさえあれば、すべての不条理・理不尽・説明不足・描写不足・ご都合主義に理由を付けられる」と免罪符にされてもこまる。
正塚作品なので、台詞の行間を読むべくこちらの集中力も上がっており、ロジェとレアのやりとりや心の動きにいちいち注目しているし、また彼らが細かい芝居をしていることもわかるんだが、それは大劇向きの表現じゃない。
あの大きな空間で、キャストと客にナニを求めているんだ、ハリー。
もう少しなんとかならんかったんかい、と正塚せんせに物申したいキモチはあるにせよ、レアがきーきーヒスる女でなくてよかったっす。
あの落ち着いた声、佇まいで、不器用にモーション掛けている感じが、いじらしいっす。
いつか、ラヴラヴにタンゴを踊れる日が来るといいね……って、そんな途方もない未来を夢見るより、もっと別の男探した方が効率的ですよ、と言いたくなるけど(笑)。
ロジェがあまりにも、「これから」過ぎる男なので。初恋もきっとこれからなんだよ、あの男。30過ぎてるくせに(笑)。
しかし、レア。
服の趣味だけは、なんとかした方がイイ。鉄の女のときはふつうなのに、ロジェに惹かれてオンナゴコロゆえに服のテイストを女子っぽい方向へ変えてきた、その勝負服のセンスが悪すぎる(笑)。
気合いが入ってオシャレをすると、下品なおばさん風の服を着てしまう、てのは、たしかに恋愛慣れしていない女の子っぽくて、微笑ましいけど。
ロジェって、あーゆー服の女の子は好みじゃない気がする。清楚系の方が良くないか?
それとロジェって多分、制服着てると見分けがつかなくなるタイプだと思う(笑)。メイドもナースも、コス系全部同じに見えて可愛いもナニもない、職業で把握するのみで個別認識できない、興味もない。それは救いかな、かわいいあゆちゃんもみみちゃんも目に入ってないみたいだし。
……がんばれ。レア(笑)。