『仮面の男』、アトス様@まっつ語りの続き。

 一大ページェントは見どころだらけ。
 ここはアトス氏はおちゃらけナシだもん。

 愉快にのどかにはじまる一大ページェント、突然雷音と共に音楽が変わる。照明も変わる。暗いおどろおどろしい雰囲気になって、後ろのセリが上がってくる。オープニングと同じだね、そこには闇の騎士たちが勢揃い。

 セリが動き出したときから、センターに注目。
 まっつはオープニングと同じ、ど真ん中です、立ち位置。
 闇の騎士たちは全員手で仮面を意味するポーズをしているんだが、まっつの静止ポーズの手が、美しいんだってば。
 だからせり上がりからガン見。うおおお、あの真ん中の人きれー、かっけー、誰~~?!(だからまっつだってば)

 セリが上がりきってから、騎士たちは前へ出て踊るわけだが、ここの仮面ダンス……!!
 ずーっと手で顔を隠すようにした、仮面を表す振付なわけよ。
 ここのまっつがっ、ここのダンスが、美しい。

 この作品でいちばん好きなダンスだー。
 なんせおそろしい闇の騎士たち、だから、冷温に鋭く暗く踊っているの。まっつの得意分野、ど真ん中。
 冴え渡るクールさ、人形のような無表情、キレキレのダンス……冷たく暗いのに、匂い立つ、色気。

 うわあああ。かっけー。

 アタマの後ろに仮面を付けているため、それをルイ@キムに見せつけるために、全員で後ろを向いてぬめぬめ踊る振付もあるんだが、ここの動きもまたいーのー。
 腰の動きがたまらん。ハァハァ。(変態自重)
 ここのダンスは、ずっとまっつセンター。

 仮面を見せられたルイが「コレ、俺様へのいやがらせじゃね?」と気付いて血相を変える。彼の命令で、銃士隊が踊る闇の騎士たちを取り囲む。

 なんだ、やる気か、と戦闘態勢になる三銃士たち。

 ここのアトス様がまたステキ。
 向かってくる武装した銃士隊たちを前に、舌なめずりするかのよーに、不敵に口の端を少し上げる。
 で、指をぽきぽきするかのよーに両手を合わせ、次の瞬間、乱闘開始!
 アトス様の回し蹴り×2!!
 まるでダンスを踊るかのよーに(一大ページェントの一部のふりをしているわけなんだが)、ひとりを蹴り、さらに反対側のひとりを蹴る。
 くる、くる、と回って一瞬でふたり、ですよ。
 軸は左足、右で蹴って、一旦着地、すぐさま反対側を右で蹴る。
 アトスすごい、アトス強い。

 そして下手へはけていく。

 残ったポルトス@ヲヅキとアラミス@きんぐが人間ミラーホール@かおりちゃんを武器にして銃士隊をボコったあと、下手を注目。
 なりゆきを見守っているモリエール@咲ちゃんの横に、アトスがひっそり登場している。
 で、モリエールの肩に手を掛けたりしている。幼なじみだもんね、仲良しなんだよね。
 そのときはわりとおだやかな表情をしているが、取り乱したルイがなんか言い出したときに表情を変える。
 仇を見つめる瞳。きびしい表情。
 そしてまた下手袖へ走っていく。
 台詞がないから、オペラでよそを見ていたら気付かないぞっと。

 大人げないルイが「余は不愉快だ」と出し物に割って入る。
 丸腰の芸人さんたち相手に、剣を抜いて。やな王様だ。

 そこへ、下手の後方からアトス登場。
 ポルトスとアラミスは仮面の男@まなはる入りの太陽イラストの衝立をごろごろ引きずって来ているんだったか。←アトス様ばっか見過ぎでよくわかってない。
 アトスはもちろん丸腰。モリエール一座の芸人の振りをしているわけだから、武器なんて持ってない。
 だけど抜刀したルイを相手に、これまた指を鳴らす感じで不敵に対峙する。斬りかかってくるルイをかわし、ルイの剣を奪う。
 アトスすごい、アトス強い。

 そして、ルイの喉元に剣を突きつける。

 このときのアトスが。

 こわい。アトスさん、こわすぎです!!

 温度を持たない、復讐者の目。
 最愛の弟を殺した男に剣を向ける……今ここで命を奪うことも出来る、その殺気。

 そりゃルイも怖じけて言いなりになるわ……。
 ルイ/フィリップの入れ替えは、アトスの殺気で行われるよーなもの。
 公衆の面前なのに、ルイは悲鳴を上げることもできない。恐怖に息をのんで、三銃士のなすがまま状態。

 一旦ルイは衝立の陰になり、次に登場したときはふたりになり、どちらがどちらか一瞬わからないんだけど、アトスが迷わずひとりに剣を向ける。
 その男に三銃士たちが仮面を付け、帽子を奪い、再度衝立の後ろへ隠す。
 ポルトスとアラミスは衝立係のよーな顔をして両脇に立つけれど、アトスはそれきり姿を現さない。
 衝立が開き、フィリップ@キムが登場、「朕は国家なり」と歌って大団円。
 一大ページェントは終了、ポルトスとアラミスはそのままナニ喰わぬ顔で退場するし、衝立は馬の女の子たちによって下手へと片付けられる。
 ルイ/フィリップの入れ替え完了。

 ここでの萌えはなんつっても、衝立の陰で見えないアトスとルイですよ。

 衝立はそんなに大きな物じゃなく、人が後ろに隠れているとはあまり想像しない程度の大きさだ。閉まっているときは人を隠すのもいいけど、開いたそれぞれの扉の後ろって……そうとう狭いよね?
 なのに、まっつもまなはるも見えないんだよ。ちゃんと収まってるんだよ。
 さすが、ちっちゃなまっつ!! と、失礼な萌え方をしている……(笑)。
 まなはるは公式身長まっつより2cmも大きいんだが、それでもあの狭いところにしっかり収まってるね。
 ともちんやまさこなら、あの板の後ろには入りきらんわ……さすが雪組(笑)。

 そして、物語的にも萌えまくり。

 ふたりぴったり密着しなければならないよーな狭いところで、アトスはルイとふたりきりなわけだ。
 弟の仇と、ふたりきり。
 ……アトス様、どんだけ殺気でギラギラしていたことだろう。
 そしてルイは、どんだけ怯えきっていたことだろう。
 剣を向けられたときの怯え方ったら、なかったもんよ。蛇に睨まれたカエルもかくや、のたらーりたらーり状態。足すくんで動きません、声嗄れて出ません。
 そんなルイと、アトスが密室ふたりきり……。(衝立の裏だけど)

 ここでルイに助けを呼ばれたらおしまいだから、きっと羽交い締めにして首筋に剣を突きつけていると思うの。
 演じているのは仮面の男@まなはるだけど、あくまでもここは「ルイ」なわけで、アトス@まっつがルイ@キムを後ろから抱きしめて、喉元に剣を突きつけているんだと思ったら。
 冷酷さが冴え渡る悪役まっつと、クチビルをゆがめて恐怖に怯えるキムくん! ナニそれすごい。
 萌えまくりっす。


 続く(笑)。

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