王道レビューをどうぞ。@Shining Rhythm!
2012年3月10日 タカラヅカ ショー『Shining Rhythm!』は、安心の中村B。
いつもの中村B、主題歌がおぼえられない(他作品の主題歌と区別が付かない)、上から順番1、2、3、群舞群舞群舞!、メリハリってナニ?それおいしいの?、他作品で観た場面・関係性連発など、ウケるくらい、いつも通りです。
みんな、自分が観た中村Bの別作品を「**に似ている」と思い出すんだろうな。
わたしは中村B作品でもっともたくさん観たのが『ラブ・シンフォニー』なので(ムラ・東宝・中日・全ツで……30回以上? うわ、我ながらひどい)、ソレが浮かぶけれど、『ダンシング・フォー・ユー』をたくさん観た人ならソレが、『Rhapsodic Moon』を観た人ならソレが浮かぶんだろう。
そうやって別作品をどんだけ観てしまったか、つまり「これ前も観た」「もう飽きた」と思うかどうかでも、『Shining Rhythm!』への感想は変わってきそうだ。
他作品と同じ、つまりは王道のタカラヅカ・レビュー。
スターの顔も名前も知らない区別も付かない「タカラヅカはじめて観るの」な人に、「これがタカラヅカですよ」と胸を張って見せられる、いかにもなタカラヅカ。
中村Bというハードは変えようがナイので、振付家というソフトを変える試みはいいと思う。
場面ごとにチガウ振付家なので、単調になりがちないつもの中村Bをちょっと底上げしているかなー。
でも、基本的にはいつもの中村Bなので、メリハリないですよー(笑)。
作品的に名作だとは、特に思わない。
なにしろ可もなく不可もなく、が中村Bの特色だもの。
中村Bショーを楽しく通えるかどうかは、「贔屓の出番」にかかっている。
や、ヅカなんてそーゆーもんだけど、中村Bは作品にひっかかりが良くも悪くもナイ人なので、特にその傾向が強いイメージだ。
んで。
『ラブ・シンフォニー』のときからそうだったけど。ショーじゃないけど、『ファントム』のときもそうだったけど。
中村B作品だと、まっつはオイシイ。
それまでのまっつだとしてもらえなかったよーな扱いを、してもらえるんだな。
ありがたやありがたや。
なんつーんだ、結果的にそのポジションに来てしまったけれど、劇団的にはそれは不本意というか、「スター」としては認めてないんだけどね、という立場にいる人にはオイシイのが中村Bショーだと思っている。
中村Bはそーゆー劇団の本音部分は無視して、建前の番手で配役するから。
『ダンシング・フォー・ユー』では今より微妙なあつかいだったともちんが、ちゃんと4番手スターとして扱われていて当時感動したなあ。反対に、2番手がふたりいた『Rhapsodic Moon』はひとりずつに番号が振れなくて、中村Bは応用利かない分大変そうだったなあ。
で、微妙路線の人がちゃんと「路線スター」として扱ってもらえる、ありがたいショーであると同時に、「上から順番1、2、3」は下級生スターにまで適応されるので、新公主演組まではちゃんとオイシイ。
劇団の思惑とか意図とか、ファジィな、目に見えないものはさくっと「見なかったこと」にして、明らかに目に見える線引き……すなわち、新公主演しているか別箱も含めどんな位置にいるかとかで、役付を決めているっぽい。
タカラヅカは人を見に行くところなので、この「明朗会計」的配役は、昨今の謎人事に疲れた身には、とても心地よい。
きれいなきれいな、タカラヅカの王道ピラミッド配役。
群舞基本なので、とにかくみんなどさっと舞台にいる。いちばんつまらないのは、ステージ上に出してもらえないことだから、多くの組子たちが舞台にいてくれるのはうれしい。
雪組にご贔屓のいる人は、なにかしら楽しみを見つけられるのではないかな。
てことで、『Shining Rhythm!』は好き。
いかにもなタカラヅカで、番手や学年順の安心ピラミッドで、名作じゃないけどふつーに楽しめる。その上で、まっつが歌にダンスに活躍してくれている。
だから、楽しい。
『ドン・カルロス』 でもソロで歌ってくれているし、『Shining Rhythm!』でも歌があるしで、シンプルにうれしい。
ダンスなら群舞でもオペラでピン取りしていればいいけれど、歌だけはひとりで歌わせてもらえないと、「声」を堪能できないんだもん。
ソロがあるって、いいなあ……。じーん。
歌もだけど、場面としてまともにひとつ、まっつセンターがあることにびっくりした。
今までがんとしてやらせなかったのに……全ツで2番手やっても、やらせてもらえなかったのに、絶対に一度もさせないという前提のもとで今のポジションにいるのかと覚悟したのに、まさかここで、場面があるとは。
もちろん、途中からキムくんたちが登場するので、まっつが主役の場面ではナイ。
まっつの場面自体は、そのあとのキムくん登場のための前振りだから、短めっすよ?
主役であるかではなく、場面のセンターかどうかって話。
大きなストーリーの前振りにカーテン前でちょっと歌ったり踊ったりする場面があるじゃん、主役ではなくてもそのカーテン前限定でセンターの役ってあるじゃん……それすら、まっつは一度も経験がなかった。
カーテン前でいいから、センターが見てみたかったのさ……夢だったのさ……。
カーテン前でも御の字だったのに、半分とはいえふつーに本舞台使って銀橋ソロ付きでセンターあり、って……盆と正月が一度に来ました!!
夢見ていた以上の扱いに、腰抜かしたっす……ぶるぶるぶる。
歌えるってすごい。
まっつが大劇場センターへ立つに相応しい光があるかどーかは知らんが、とりあえず歌うことで、説得力を加えられる。
んで、踊れるし。
かなり激しいダンスシーンになるが、センターで踊ってありゃありゃな人ではないし。
そのあとの、影のみなさんたちのせり上がり再登場も、かっこいーしねー。
前半のスパニッシュもカッコイイっす。
なんせ、マタドール! 悪役!
『インフィニティ』に続いてマタドール姿を拝めるわけですよ、しかも黒い人ですよ。
不遜に指で口元ぬぐう姿に、ファンが客席でとろけきってます(笑)。
まっつ主演の『宝塚巴里祭2009』も中村Bだったわけで、ほんとにまっつの魅力をわかってくれてる先生だなあと胸熱。
んで最後のパレード、ひとり降りで総スパン衣装にミニ羽根付きにとどめ刺された(笑)。
ありがとー中村B先生!!
芝居もショーも、まっつファン的には、通って悔いなしな公演だ。
うわーん、こんなの奇跡!←2回言いました(笑)。
いつもの中村B、主題歌がおぼえられない(他作品の主題歌と区別が付かない)、上から順番1、2、3、群舞群舞群舞!、メリハリってナニ?それおいしいの?、他作品で観た場面・関係性連発など、ウケるくらい、いつも通りです。
みんな、自分が観た中村Bの別作品を「**に似ている」と思い出すんだろうな。
わたしは中村B作品でもっともたくさん観たのが『ラブ・シンフォニー』なので(ムラ・東宝・中日・全ツで……30回以上? うわ、我ながらひどい)、ソレが浮かぶけれど、『ダンシング・フォー・ユー』をたくさん観た人ならソレが、『Rhapsodic Moon』を観た人ならソレが浮かぶんだろう。
そうやって別作品をどんだけ観てしまったか、つまり「これ前も観た」「もう飽きた」と思うかどうかでも、『Shining Rhythm!』への感想は変わってきそうだ。
他作品と同じ、つまりは王道のタカラヅカ・レビュー。
スターの顔も名前も知らない区別も付かない「タカラヅカはじめて観るの」な人に、「これがタカラヅカですよ」と胸を張って見せられる、いかにもなタカラヅカ。
中村Bというハードは変えようがナイので、振付家というソフトを変える試みはいいと思う。
場面ごとにチガウ振付家なので、単調になりがちないつもの中村Bをちょっと底上げしているかなー。
でも、基本的にはいつもの中村Bなので、メリハリないですよー(笑)。
作品的に名作だとは、特に思わない。
なにしろ可もなく不可もなく、が中村Bの特色だもの。
中村Bショーを楽しく通えるかどうかは、「贔屓の出番」にかかっている。
や、ヅカなんてそーゆーもんだけど、中村Bは作品にひっかかりが良くも悪くもナイ人なので、特にその傾向が強いイメージだ。
んで。
『ラブ・シンフォニー』のときからそうだったけど。ショーじゃないけど、『ファントム』のときもそうだったけど。
中村B作品だと、まっつはオイシイ。
それまでのまっつだとしてもらえなかったよーな扱いを、してもらえるんだな。
ありがたやありがたや。
なんつーんだ、結果的にそのポジションに来てしまったけれど、劇団的にはそれは不本意というか、「スター」としては認めてないんだけどね、という立場にいる人にはオイシイのが中村Bショーだと思っている。
中村Bはそーゆー劇団の本音部分は無視して、建前の番手で配役するから。
『ダンシング・フォー・ユー』では今より微妙なあつかいだったともちんが、ちゃんと4番手スターとして扱われていて当時感動したなあ。反対に、2番手がふたりいた『Rhapsodic Moon』はひとりずつに番号が振れなくて、中村Bは応用利かない分大変そうだったなあ。
で、微妙路線の人がちゃんと「路線スター」として扱ってもらえる、ありがたいショーであると同時に、「上から順番1、2、3」は下級生スターにまで適応されるので、新公主演組まではちゃんとオイシイ。
劇団の思惑とか意図とか、ファジィな、目に見えないものはさくっと「見なかったこと」にして、明らかに目に見える線引き……すなわち、新公主演しているか別箱も含めどんな位置にいるかとかで、役付を決めているっぽい。
タカラヅカは人を見に行くところなので、この「明朗会計」的配役は、昨今の謎人事に疲れた身には、とても心地よい。
きれいなきれいな、タカラヅカの王道ピラミッド配役。
群舞基本なので、とにかくみんなどさっと舞台にいる。いちばんつまらないのは、ステージ上に出してもらえないことだから、多くの組子たちが舞台にいてくれるのはうれしい。
雪組にご贔屓のいる人は、なにかしら楽しみを見つけられるのではないかな。
てことで、『Shining Rhythm!』は好き。
いかにもなタカラヅカで、番手や学年順の安心ピラミッドで、名作じゃないけどふつーに楽しめる。その上で、まっつが歌にダンスに活躍してくれている。
だから、楽しい。
『ドン・カルロス』 でもソロで歌ってくれているし、『Shining Rhythm!』でも歌があるしで、シンプルにうれしい。
ダンスなら群舞でもオペラでピン取りしていればいいけれど、歌だけはひとりで歌わせてもらえないと、「声」を堪能できないんだもん。
ソロがあるって、いいなあ……。じーん。
歌もだけど、場面としてまともにひとつ、まっつセンターがあることにびっくりした。
今までがんとしてやらせなかったのに……全ツで2番手やっても、やらせてもらえなかったのに、絶対に一度もさせないという前提のもとで今のポジションにいるのかと覚悟したのに、まさかここで、場面があるとは。
もちろん、途中からキムくんたちが登場するので、まっつが主役の場面ではナイ。
まっつの場面自体は、そのあとのキムくん登場のための前振りだから、短めっすよ?
主役であるかではなく、場面のセンターかどうかって話。
大きなストーリーの前振りにカーテン前でちょっと歌ったり踊ったりする場面があるじゃん、主役ではなくてもそのカーテン前限定でセンターの役ってあるじゃん……それすら、まっつは一度も経験がなかった。
カーテン前でいいから、センターが見てみたかったのさ……夢だったのさ……。
カーテン前でも御の字だったのに、半分とはいえふつーに本舞台使って銀橋ソロ付きでセンターあり、って……盆と正月が一度に来ました!!
夢見ていた以上の扱いに、腰抜かしたっす……ぶるぶるぶる。
歌えるってすごい。
まっつが大劇場センターへ立つに相応しい光があるかどーかは知らんが、とりあえず歌うことで、説得力を加えられる。
んで、踊れるし。
かなり激しいダンスシーンになるが、センターで踊ってありゃありゃな人ではないし。
そのあとの、影のみなさんたちのせり上がり再登場も、かっこいーしねー。
前半のスパニッシュもカッコイイっす。
なんせ、マタドール! 悪役!
『インフィニティ』に続いてマタドール姿を拝めるわけですよ、しかも黒い人ですよ。
不遜に指で口元ぬぐう姿に、ファンが客席でとろけきってます(笑)。
まっつ主演の『宝塚巴里祭2009』も中村Bだったわけで、ほんとにまっつの魅力をわかってくれてる先生だなあと胸熱。
んで最後のパレード、ひとり降りで総スパン衣装にミニ羽根付きにとどめ刺された(笑)。
ありがとー中村B先生!!
芝居もショーも、まっつファン的には、通って悔いなしな公演だ。
うわーん、こんなの奇跡!←2回言いました(笑)。