あいしあう、ということ。@外伝 ベルサイユのばら-ベルナール編-
2008年11月9日 タカラヅカ トウコの、揺れる瞳っ!!
トウコの瞳。
揺れる瞳。
大きな瞳が虚空を見つめ、痛みに揺らめく。
殊更な激しさはない。
発散するというより、自分の内側へ向かっているような、独白のような自答のような言葉なのに。
彼の心の傷が、見える。
彼の悲しみが、広がる。
トウコの、瞳。
揺れる瞳。
涙を湛えたような、濡れた瞳。
ベルナール@トウコ、好きだ~~っ!!
『外伝 ベルサイユのばら-ベルナール編-』初日初回、梅芸。
なんの予備知識もなく、どーゆー話になるのか、他組外伝からの先入観はあっても、実際のとこナニも知らず。
ベルナール@トウコが、かわいい。かっこいい。切ない。
なんなのアレ、なんなのよ~~。
母の想い出を語るベルナールってば。
なんであんなに可哀想なの、悲しいの。
強い人だとわかっているのに、いや、わかっているからこそ、その強さの奥の傷が、孤独が悲しい。
熱く、激しい。
おとなしい人でもひかえめな人でもない。声の大きなリーダータイプ。自分が動くことで、周囲も動かす人。
そんな能動的な男が、強がり上等な男が、こぼす本音。弱音。穏やかに、独り言のように。
受け止めてくれるだろう、やさしい少女の前で。
「新聞記者ベルナール」「革命の志士ベルナール」となる前の過去の出来事を、悲しい想い出を語るベルナール@トウコの、痛々しいこと。
これですよコレ、安蘭けいがもっとも魅力的に見える芝居。トウコは、傷ついてナンボですよ!
かなしいとき、痛々しいときこそが、いちばんハマるんです、ステキなんです。
わかりやすく「ボク今悲しんでます」と泣くんじゃなく、悲しみを押し殺し、前を向いているときこそが、いちばんステキなんです。
見ていて、胸がきゅ~~んとなるんです。
原作では、マンガというジャンルが持つ手法を使い、若き日の母がそりゃーもー美しく描かれている。
が、ここは舞台の上。
紗幕の向こうにママンと少年ベルナールが登場したりせず、役者の芝居力真っ向勝負です。
ベルナール@トウコと、ロザリー@あすかの、ふたりだけ。
回想フィルムが回るわけでない、語る人たちが語るだけのシンプルな演出で、魅せてくれます。
ベルナールの心の傷、そして、愛。
そこにたどりつくまでの、ベルナールとロザリーが、ものすげーかわいくてね。
オスカル@すずみんに「ベルナールから目を離すな」と命令されたロザリーが、ベルナールのあとをちょこちょこついて回って。ベルナールがうざがって凄んで、でもロザリーは気にしてなくて、にっこり笑う彼女の勝ち。
ロザリーと寝室まで一緒で眠れないとオスカルに訴えかけるベルナールが、可愛すぎ。
も、彼がロザリーを意識しまくってるのがわかるの。そりゃ眠れないよね~~(笑)。
やり返すロザリーがまた、かわいくて。
若々しく、初々しく、いちゃいちゃしてるよーにしか見えないふたりが、可愛すぎる。
ベルナールが自分の面倒を見るロザリーに「オレは悪党だから、お前を拉致って逃げるかもしんないのに、オスカルも甘いよな」と言う原作のエピソードを、原作とはチガウ意味で使っているのが、うまい。
原作では、悪党ぶったベルナールにロザリーは心底怯えながら、「ベルナールには私を殺せないのだから、そんなの人質にならないって、オスカル様が仰ってました」てな返答、ベルナールは「見抜かれてる、オスカル恐るべし」と、あくまでもオスカルを持ち上げるためのエピソード。
それがこの作品では、ベルナールとロザリーのラヴ・エピソードになっている。
ベルナールに後ろから締め上げられ、このまま首の骨折ることもでんきじゃね?という体勢で凄まれているにもかかわらず、ロザリーは慈愛の微笑を浮かべ、わざと悪ぶるベルナールに「あなたはそんな人じゃないわ」と言う。
はっと胸を突かれるベルナール。
後ろから締め上げていた……はずの体勢が、その瞬間、愛し合うモノ同士の抱擁のように、見える。
ロザリーは、ベルナールの腕の中。
そのことに、ベルナールが気づく。
だきしめて、いることに。
……て、この一連のトウコの表情がっ。
わざと悪ぶって獰猛な顔して見せて、あすかに胸を突かれたときの「心」がぐわっと動いた顔、改めて腕の中のあすかを見る顔……。
トウコとあすかで、マジ恋愛モノが視たいと、じれじれしていた希望が、まさか植爺作品で叶うなんて。
真正面から恋愛して、出会いから恋の自覚から告白から、全部真っ当に順番に見せてくれる作品に出会えるなんて。
植爺なのに。
植爺のくせに。
くやしい~~、絶対コレ植爺演出ぢゃない~~、誰か別の人の作品よおおお(笑)。
ベルナールがかわいすぎて。
ロザリーが、かわいすぎて。
ママンの悲しい想い出から、心の内側から、現実に、この世界に瞳を移して、戻ってきて、そして言うの。
目の前にいる少女に。
強いだけじゃない、ありのままの自分を見せることの出来る、ただひとりの相手に。
「好きになってもいいか?」
なんなのよコレ~~!!
萌えまくり、ときめきまくりよお~~!!
真っ当なヲトメ・ハートが、じんじんうずいてきゅんきゅん鳴って、止まりません。
もー、テーブル叩いて熱弁しちゃうわ。
ベルナール×ロザリー最高っ。大好き。
このかわいいふたりが、10年後はほんとにいい夫婦になっていて。
信頼しあっていることが、わかるの。
ロザリー@あすかがまた、すごいのよ。少女時代もめちゃくちゃかわいい女の子だったけど、これほどキャリアを積んだ大人の女がよくぞここまで、ってくらい初々しいキュートな女の子を演じていたけど、そこからさらに、その春風のような少女が大人になった姿を違和感なく構築しているの。
どんな10年だったか、ふたりの歴史が見えるような、そんなベルナールとロザリーなの。
だからこそ、クライマックスのロザリーの裏切りと、ベルナールの慟哭が、カタルシスへつながるの。
ロザリーが軽はずみに決断したのではないことも、彼女の言葉だからなんの疑問もなく信じ、裏切られたことに崩壊して取り乱すベルナールも、わかる。違和感なく、わかる。
そして、このふたりだからこそ、すべてを乗り越え、未来へ向かって思いをつないでいくのだということが。
トウコすげえ。
あすかすげえ。
このふたりを組ませた、すべてものに、人に、感謝を。
見たい安蘭けいを見せてくれる、遠野あすかに感謝。
遠野あすかの力に負けず、さらに花開く安蘭けいの力に、感動。
トウコとあすかが大好きだ。
このふたりを見ることが出来てうれしい。
たのしいたのしい。
植爺だけど、『ベルばら』だけど、たのしいよお~~!
トウコの瞳。
揺れる瞳。
大きな瞳が虚空を見つめ、痛みに揺らめく。
殊更な激しさはない。
発散するというより、自分の内側へ向かっているような、独白のような自答のような言葉なのに。
彼の心の傷が、見える。
彼の悲しみが、広がる。
トウコの、瞳。
揺れる瞳。
涙を湛えたような、濡れた瞳。
ベルナール@トウコ、好きだ~~っ!!
『外伝 ベルサイユのばら-ベルナール編-』初日初回、梅芸。
なんの予備知識もなく、どーゆー話になるのか、他組外伝からの先入観はあっても、実際のとこナニも知らず。
ベルナール@トウコが、かわいい。かっこいい。切ない。
なんなのアレ、なんなのよ~~。
母の想い出を語るベルナールってば。
なんであんなに可哀想なの、悲しいの。
強い人だとわかっているのに、いや、わかっているからこそ、その強さの奥の傷が、孤独が悲しい。
熱く、激しい。
おとなしい人でもひかえめな人でもない。声の大きなリーダータイプ。自分が動くことで、周囲も動かす人。
そんな能動的な男が、強がり上等な男が、こぼす本音。弱音。穏やかに、独り言のように。
受け止めてくれるだろう、やさしい少女の前で。
「新聞記者ベルナール」「革命の志士ベルナール」となる前の過去の出来事を、悲しい想い出を語るベルナール@トウコの、痛々しいこと。
これですよコレ、安蘭けいがもっとも魅力的に見える芝居。トウコは、傷ついてナンボですよ!
かなしいとき、痛々しいときこそが、いちばんハマるんです、ステキなんです。
わかりやすく「ボク今悲しんでます」と泣くんじゃなく、悲しみを押し殺し、前を向いているときこそが、いちばんステキなんです。
見ていて、胸がきゅ~~んとなるんです。
原作では、マンガというジャンルが持つ手法を使い、若き日の母がそりゃーもー美しく描かれている。
が、ここは舞台の上。
紗幕の向こうにママンと少年ベルナールが登場したりせず、役者の芝居力真っ向勝負です。
ベルナール@トウコと、ロザリー@あすかの、ふたりだけ。
回想フィルムが回るわけでない、語る人たちが語るだけのシンプルな演出で、魅せてくれます。
ベルナールの心の傷、そして、愛。
そこにたどりつくまでの、ベルナールとロザリーが、ものすげーかわいくてね。
オスカル@すずみんに「ベルナールから目を離すな」と命令されたロザリーが、ベルナールのあとをちょこちょこついて回って。ベルナールがうざがって凄んで、でもロザリーは気にしてなくて、にっこり笑う彼女の勝ち。
ロザリーと寝室まで一緒で眠れないとオスカルに訴えかけるベルナールが、可愛すぎ。
も、彼がロザリーを意識しまくってるのがわかるの。そりゃ眠れないよね~~(笑)。
やり返すロザリーがまた、かわいくて。
若々しく、初々しく、いちゃいちゃしてるよーにしか見えないふたりが、可愛すぎる。
ベルナールが自分の面倒を見るロザリーに「オレは悪党だから、お前を拉致って逃げるかもしんないのに、オスカルも甘いよな」と言う原作のエピソードを、原作とはチガウ意味で使っているのが、うまい。
原作では、悪党ぶったベルナールにロザリーは心底怯えながら、「ベルナールには私を殺せないのだから、そんなの人質にならないって、オスカル様が仰ってました」てな返答、ベルナールは「見抜かれてる、オスカル恐るべし」と、あくまでもオスカルを持ち上げるためのエピソード。
それがこの作品では、ベルナールとロザリーのラヴ・エピソードになっている。
ベルナールに後ろから締め上げられ、このまま首の骨折ることもでんきじゃね?という体勢で凄まれているにもかかわらず、ロザリーは慈愛の微笑を浮かべ、わざと悪ぶるベルナールに「あなたはそんな人じゃないわ」と言う。
はっと胸を突かれるベルナール。
後ろから締め上げていた……はずの体勢が、その瞬間、愛し合うモノ同士の抱擁のように、見える。
ロザリーは、ベルナールの腕の中。
そのことに、ベルナールが気づく。
だきしめて、いることに。
……て、この一連のトウコの表情がっ。
わざと悪ぶって獰猛な顔して見せて、あすかに胸を突かれたときの「心」がぐわっと動いた顔、改めて腕の中のあすかを見る顔……。
トウコとあすかで、マジ恋愛モノが視たいと、じれじれしていた希望が、まさか植爺作品で叶うなんて。
真正面から恋愛して、出会いから恋の自覚から告白から、全部真っ当に順番に見せてくれる作品に出会えるなんて。
植爺なのに。
植爺のくせに。
くやしい~~、絶対コレ植爺演出ぢゃない~~、誰か別の人の作品よおおお(笑)。
ベルナールがかわいすぎて。
ロザリーが、かわいすぎて。
ママンの悲しい想い出から、心の内側から、現実に、この世界に瞳を移して、戻ってきて、そして言うの。
目の前にいる少女に。
強いだけじゃない、ありのままの自分を見せることの出来る、ただひとりの相手に。
「好きになってもいいか?」
なんなのよコレ~~!!
萌えまくり、ときめきまくりよお~~!!
真っ当なヲトメ・ハートが、じんじんうずいてきゅんきゅん鳴って、止まりません。
もー、テーブル叩いて熱弁しちゃうわ。
ベルナール×ロザリー最高っ。大好き。
このかわいいふたりが、10年後はほんとにいい夫婦になっていて。
信頼しあっていることが、わかるの。
ロザリー@あすかがまた、すごいのよ。少女時代もめちゃくちゃかわいい女の子だったけど、これほどキャリアを積んだ大人の女がよくぞここまで、ってくらい初々しいキュートな女の子を演じていたけど、そこからさらに、その春風のような少女が大人になった姿を違和感なく構築しているの。
どんな10年だったか、ふたりの歴史が見えるような、そんなベルナールとロザリーなの。
だからこそ、クライマックスのロザリーの裏切りと、ベルナールの慟哭が、カタルシスへつながるの。
ロザリーが軽はずみに決断したのではないことも、彼女の言葉だからなんの疑問もなく信じ、裏切られたことに崩壊して取り乱すベルナールも、わかる。違和感なく、わかる。
そして、このふたりだからこそ、すべてを乗り越え、未来へ向かって思いをつないでいくのだということが。
トウコすげえ。
あすかすげえ。
このふたりを組ませた、すべてものに、人に、感謝を。
見たい安蘭けいを見せてくれる、遠野あすかに感謝。
遠野あすかの力に負けず、さらに花開く安蘭けいの力に、感動。
トウコとあすかが大好きだ。
このふたりを見ることが出来てうれしい。
たのしいたのしい。
植爺だけど、『ベルばら』だけど、たのしいよお~~!