物語の中心は。@外伝 ベルサイユのばら-ベルナール編-
2008年11月17日 タカラヅカ なにしろもう、3本目なわけだから。
配役が発表になった瞬間から、話題になるわけですよ。
「で、ダンス・ソロを踊るのは、にしきさんなの?」
『外伝 ベルサイユのばら-ベルナール編-』の、革命場面。
雪組『ジェローデル編』ではロベスピエール@ひろみが演説したあと、センターで民衆を率いて踊り、彼に付き従っていた市民の男@そらくんが中央に出てソロを踊り、撃たれた。
花組『アラン編』では演説無し、市民の男@まっつがセンターで民衆を率いて踊り、さらに自分で中央に出てソロを踊り、撃たれた。
革命場面はどうやら3組共通であるらしい……からこそ、まず、話題になる。
ロベスピエール@にしきさんが、『ジェローデル編』に引き続いて演説して群舞センターで一場面務めるの??
にしきさんは貴重な上級生だけど、長く派手なダンス・シーンのセンターをまるまる一場面任されるよーな扱いの人ではない……よな?
じゃあいったいどうするつもりなんだろう、と思っていたら。
演説する人(歌)→ベルナール
センターで踊る人・その1→ベルナール
センターで踊る人・その2→ロベスピエール
ソロで踊って撃たれる人→市民の男@しーらん
と、役割分担してました!
ロベスピエール@にしきさんは、登場するなり観客に笑われる。……だって『スカーレット・ピンパーネル』の直後だし。
ロザリー@あすかという嫁連れで革命の仲間たちに合流したベルナールは、市民たちを集めてかっこよく演説をする……わけだが、初日初回はトウコちゃん、台詞忘れてえーらいこっちゃ、にしきさんがあわててフォローしていた。
聞いた話によると、けっこーな量の台詞をとばして進んでみたいだな、初回(笑)。
革命のリーダー格はロベスピエールであるべきで、ベルナールはその片腕ポジションのはずなんだが、完全逆転、リーダー様はベルナールでロベスピエールはその手下状態。
それでも、「主役」が物語を動かす様は、見ていて気持ちいい。
ベルナールの演説から、いつもの市民たちの歌になる。歌を牽引するのはベルナール。ドラマティックな歌声の華。
そして、彼を中心とした、市民たちの群舞。
そうさ、もっともドラマティックな場面である、「革命」シーン。ここの真ん中に「主役」がいること……あたりまえの画面なのに、3作かかってはじめて叶ったんだよ?!
主役がクライマックスの真ん中にいて、主役が物語を動かすの! あたりまえのことだけど、すげーキモチいい。なにしろ過去2作のフラストレーションが溜まってるからな。
それでも植爺的こだわりなんだろう。「革命」場面に主要キャラクタを入れないことは。なんでそんなこだわり持ってんのか謎だけど。
ベルナールは途中で姿を消し、ロベスピエールがセンターとなる。
そして「アンタ誰?!」な若者@しーらんが登場して、ひとりでくるくる踊って撃たれる、と。
しーらんはかっこよかったっす。
なにしろ「ココがオレの見せ場!」とすげー気合いの入り様(笑)。どんとこーい!なダンスっぷり、若さと幼さが浅慮な健気さと結びついていい感じ。
でもってわたしは、関係ないトコでウケてました。
まっつひとりでやったパートが、トウコ、にしきさん、しーらんの3人パートになってる!(笑)
まっつは演説してないから、場面全部をひとりで真ん中担ったわけじゃないが、それ以外を全部ひとりでやってたんだ。『ジェロ編』ではひろみちゃんとそらくんふたり、『ベルナール編』では3人て……全部ひとりでやったまっつは愉快だなと(笑)。
いやその、『アラン編』がいちばん場面としてアレな作りでしたけどね。物語中のキャラがひとりも出てなくて、「アンタ誰?!」だけで長い場面ひとつ強引に持っていったんだから。
そして、キャラがいないからほんと、地味なシーンになっててねえ……まっつが地味とかいう話以前に(笑)。
ところで、革命軍のおちゃめな帽子は、花組だけの小道具だったんですか? みんなかぶってないじゃないですか! まっつにも被り物無しで踊ってほしかったっすよ!(笑)
革命場面最後では、ちゃんと主役であるベルナール中心の画面になる。盛り上がる場面の真ん中には、主役がいなくちゃね!
勝利の歓声の中、オスカルの剣を抱きしめて泣き崩れるロザリーがいい。
で、こっからどうつないでいくのかと思いきや。
いきなり愉快な旋律で、戦災孤児たちの歌になる。……このへんの「昭和」センスがいかにも『ベルばら』、いかにもタカラヅカ(笑)。
ちびっこちゃんたちはみんなかわいいし、ソロを歌っていた子もうまい。
あまりにカラーが変わりすぎて、「なにすんの?!」とどきどきしながら(なにしろ植爺を信じていない・笑)、10年後、ナポレオンのいる時代を見守る。
いやあ、いつチャルさんがスターブーツ履いて「ナポレオンです」と出てくるか、気が気じゃなくてな(笑)。
『アラン編』がすっかりトラウマになっていて、無意味に専科さんがきれーな衣装で長々喋るモノだと思い込んでて。
すっかり大人になって、大人になってなおいちゃいちゃしている感じのかわいい夫婦、ベルナールとロザリーがいい。
アラン@しいちゃんがものすげーかっこよくて惚れ惚れしちゃうことは、これまた世界の常識ってことで置いておいて。
そーいやベルナール夫妻の子どもの名前、初回はトウコちゃん「オスカル」って言ってました。
あまりにまんまでストレートすぎるセンスだなと思っていたんですが、どうやらこれも間違いだったよーですな。2回目以降は「フランソワ」だったそうで。
だよなあ、いくらなんでも「オスカル」はないよな(笑)。
あちこちでちょろりと出てくるともみんがかっこよくて、なにがどうってほどのこともない扱いなのに、「あ、今の子かっこいい」と思えるあたり、ほんとにいい男に育っているなと思う。
一方まひろはしどころないっちゅーか、たしかに扱いもよくないが、とりたてて目を引くモノもあまりないよーな……と思っていたら、最後にアントワネットで驚いた。
そ、そうか……この大役があるから、バランス取ってたのか。や、ともみんのフェルゼンも大役だけど、やっぱ男役がアントワネットを演じるほどの意義っつーか役割はまた格別だろうと。
配役が出たときの予想では、革命場面のダンス・ソロは「あかし」だったんだけどなあ。
なんか、あかしがもったいない使われ方をしていたが……なにしろ番手・学年至上主義の植爺だからなあ。
やー、『アラン編』の傷が大きすぎるもんで、いちいち「はうっ」となりながらも、『ベルナール編』はすげーたのしかったっす。
トウコちゃんすごい、あすかすごい、しいすずすごい。
脚本がまともなうえに、実力もキャリアもある人たちががっちり固めて、見応えのあるモノになってた。
うらやましい……。あたしはあの『アラン編』を6回も観たんだよ……しくしくしく。
配役が発表になった瞬間から、話題になるわけですよ。
「で、ダンス・ソロを踊るのは、にしきさんなの?」
『外伝 ベルサイユのばら-ベルナール編-』の、革命場面。
雪組『ジェローデル編』ではロベスピエール@ひろみが演説したあと、センターで民衆を率いて踊り、彼に付き従っていた市民の男@そらくんが中央に出てソロを踊り、撃たれた。
花組『アラン編』では演説無し、市民の男@まっつがセンターで民衆を率いて踊り、さらに自分で中央に出てソロを踊り、撃たれた。
革命場面はどうやら3組共通であるらしい……からこそ、まず、話題になる。
ロベスピエール@にしきさんが、『ジェローデル編』に引き続いて演説して群舞センターで一場面務めるの??
にしきさんは貴重な上級生だけど、長く派手なダンス・シーンのセンターをまるまる一場面任されるよーな扱いの人ではない……よな?
じゃあいったいどうするつもりなんだろう、と思っていたら。
演説する人(歌)→ベルナール
センターで踊る人・その1→ベルナール
センターで踊る人・その2→ロベスピエール
ソロで踊って撃たれる人→市民の男@しーらん
と、役割分担してました!
ロベスピエール@にしきさんは、登場するなり観客に笑われる。……だって『スカーレット・ピンパーネル』の直後だし。
ロザリー@あすかという嫁連れで革命の仲間たちに合流したベルナールは、市民たちを集めてかっこよく演説をする……わけだが、初日初回はトウコちゃん、台詞忘れてえーらいこっちゃ、にしきさんがあわててフォローしていた。
聞いた話によると、けっこーな量の台詞をとばして進んでみたいだな、初回(笑)。
革命のリーダー格はロベスピエールであるべきで、ベルナールはその片腕ポジションのはずなんだが、完全逆転、リーダー様はベルナールでロベスピエールはその手下状態。
それでも、「主役」が物語を動かす様は、見ていて気持ちいい。
ベルナールの演説から、いつもの市民たちの歌になる。歌を牽引するのはベルナール。ドラマティックな歌声の華。
そして、彼を中心とした、市民たちの群舞。
そうさ、もっともドラマティックな場面である、「革命」シーン。ここの真ん中に「主役」がいること……あたりまえの画面なのに、3作かかってはじめて叶ったんだよ?!
主役がクライマックスの真ん中にいて、主役が物語を動かすの! あたりまえのことだけど、すげーキモチいい。なにしろ過去2作のフラストレーションが溜まってるからな。
それでも植爺的こだわりなんだろう。「革命」場面に主要キャラクタを入れないことは。なんでそんなこだわり持ってんのか謎だけど。
ベルナールは途中で姿を消し、ロベスピエールがセンターとなる。
そして「アンタ誰?!」な若者@しーらんが登場して、ひとりでくるくる踊って撃たれる、と。
しーらんはかっこよかったっす。
なにしろ「ココがオレの見せ場!」とすげー気合いの入り様(笑)。どんとこーい!なダンスっぷり、若さと幼さが浅慮な健気さと結びついていい感じ。
でもってわたしは、関係ないトコでウケてました。
まっつひとりでやったパートが、トウコ、にしきさん、しーらんの3人パートになってる!(笑)
まっつは演説してないから、場面全部をひとりで真ん中担ったわけじゃないが、それ以外を全部ひとりでやってたんだ。『ジェロ編』ではひろみちゃんとそらくんふたり、『ベルナール編』では3人て……全部ひとりでやったまっつは愉快だなと(笑)。
いやその、『アラン編』がいちばん場面としてアレな作りでしたけどね。物語中のキャラがひとりも出てなくて、「アンタ誰?!」だけで長い場面ひとつ強引に持っていったんだから。
そして、キャラがいないからほんと、地味なシーンになっててねえ……まっつが地味とかいう話以前に(笑)。
ところで、革命軍のおちゃめな帽子は、花組だけの小道具だったんですか? みんなかぶってないじゃないですか! まっつにも被り物無しで踊ってほしかったっすよ!(笑)
革命場面最後では、ちゃんと主役であるベルナール中心の画面になる。盛り上がる場面の真ん中には、主役がいなくちゃね!
勝利の歓声の中、オスカルの剣を抱きしめて泣き崩れるロザリーがいい。
で、こっからどうつないでいくのかと思いきや。
いきなり愉快な旋律で、戦災孤児たちの歌になる。……このへんの「昭和」センスがいかにも『ベルばら』、いかにもタカラヅカ(笑)。
ちびっこちゃんたちはみんなかわいいし、ソロを歌っていた子もうまい。
あまりにカラーが変わりすぎて、「なにすんの?!」とどきどきしながら(なにしろ植爺を信じていない・笑)、10年後、ナポレオンのいる時代を見守る。
いやあ、いつチャルさんがスターブーツ履いて「ナポレオンです」と出てくるか、気が気じゃなくてな(笑)。
『アラン編』がすっかりトラウマになっていて、無意味に専科さんがきれーな衣装で長々喋るモノだと思い込んでて。
すっかり大人になって、大人になってなおいちゃいちゃしている感じのかわいい夫婦、ベルナールとロザリーがいい。
アラン@しいちゃんがものすげーかっこよくて惚れ惚れしちゃうことは、これまた世界の常識ってことで置いておいて。
そーいやベルナール夫妻の子どもの名前、初回はトウコちゃん「オスカル」って言ってました。
あまりにまんまでストレートすぎるセンスだなと思っていたんですが、どうやらこれも間違いだったよーですな。2回目以降は「フランソワ」だったそうで。
だよなあ、いくらなんでも「オスカル」はないよな(笑)。
あちこちでちょろりと出てくるともみんがかっこよくて、なにがどうってほどのこともない扱いなのに、「あ、今の子かっこいい」と思えるあたり、ほんとにいい男に育っているなと思う。
一方まひろはしどころないっちゅーか、たしかに扱いもよくないが、とりたてて目を引くモノもあまりないよーな……と思っていたら、最後にアントワネットで驚いた。
そ、そうか……この大役があるから、バランス取ってたのか。や、ともみんのフェルゼンも大役だけど、やっぱ男役がアントワネットを演じるほどの意義っつーか役割はまた格別だろうと。
配役が出たときの予想では、革命場面のダンス・ソロは「あかし」だったんだけどなあ。
なんか、あかしがもったいない使われ方をしていたが……なにしろ番手・学年至上主義の植爺だからなあ。
やー、『アラン編』の傷が大きすぎるもんで、いちいち「はうっ」となりながらも、『ベルナール編』はすげーたのしかったっす。
トウコちゃんすごい、あすかすごい、しいすずすごい。
脚本がまともなうえに、実力もキャリアもある人たちががっちり固めて、見応えのあるモノになってた。
うらやましい……。あたしはあの『アラン編』を6回も観たんだよ……しくしくしく。