彼は英雄。@外伝 ベルサイユのばら-ベルナール編-
2008年11月10日 タカラヅカ アラン@しいちゃんが、かっこいいっす。
地団駄踏みたいくらい、かっこよくて困ります。
『外伝 ベルサイユのばら-ベルナール編-』、後半に登場するアラン・ド・ソワソン。
革命の混乱を経て、「隻腕将軍」と謡われた英雄。
……それが納得できる美丈夫ぶり。
長身と安定感あふれる厚みのある体格、そして、太陽の笑顔。
戦災孤児たちを引き取り、官舎だかが託児所状態になっている、というのもわかる。この男なら、さもありなん。部下たちがソレをトホホと思いつつ許容している感じもまた、さもありなん。
愛されている。たくさんの人たちに。革命の英雄だから慕われているのではなく、そんな業績以前に、彼個人がその人柄ゆえに信頼され、愛されているのだとわかる。
かっこいいよお。アランってこんなにいい男なの? うおーっ。
……つい先日、すごくかなしいアランを見たんですが。
妹の亡霊と10年間会話をし、亡霊と過去以外なにも見ず、愛さず、なにもせず、「誰かがやってくれる」と責任を全部捨てて逃げ出して、自分で死ぬことすらせず殺されることで自殺した、すげーかっこ悪い男がいたんですが。
「しいちゃんアランは、亡霊なんか見えないだろうね」
終演後に仲間たちと口々に言いあった。
しいちゃんアランの突きぬけた明るさ、健やかさは、彼が亡霊なんかに依存しない人物だと示している。
そもそもこのアランには、近親相姦の上あてつけ自殺し、亡霊となって兄にとり憑くような心の病んだ妹はいないだろう。
まっすぐな心。強くやさしい魂。
祖国フランスを想い、今は亡き愛する人オスカルを想い、友人ベルナール@トウコとその妻ロザリー@あすかのことを想って、ひとりで戦い、死んだ男。
そう、しいちゃんアランのかっこよさは、その死に方にも表れている。
強い信念に従い、たったひとりでナポレオン暗殺を決行し、力尽きたんだ。
同じように「隻腕将軍」って呼ばれてたのに、ナポレオン暗殺もせず、ジェローデルが「暗殺に失敗して殺された」と聞いた途端、臆病風に吹かれて、自分はなにもせずに「なにをやっても無駄だ」と決めつけて、現実逃避して死んだ男がいたんですが。
……まとぶんのせいじゃない。悪いのは植爺で、まとぶんじゃないよ。それはわかってるよ。わかってるけど……花組の『アラン編』、やっぱひどすぎるだろう!!
まともなアランだって描けるんじゃないか。つか、せめてナポレオン暗殺決行しろよ、巨悪に立ち向かって殺されるならまだしも、やる前からあきらめて自暴自棄になったところを殺されるって……。
『スカピン』初日を思い出すなあ。
『スカピン』が素晴らしい作品であるがゆえに、かなしくなったんだよ……つい数日前まで同じ劇場で公演されていた組の作品を思って。
「星組がうらやましい」……そう言わずにはいられなかった、あのかなしみ再び……うわーんっ!
『スカピン』初日に引き続き、全ツ『ベルばら』初日にも、同じ台詞を言うハメになるとは思わなかったよ……遠い目。
ともあれ、アラン@しいちゃんはステキだった。
ステキだからこそ……無意味な2役に疑問。
しいちゃんはアンドレと2役。
しかし。
こういっちゃなんだが、しいちゃんは、しいちゃんである。
ひとつの芝居で主要2役を演じ分けるなんて器用なこと、できる人じゃない。
アンドレは眼帯で顔半分隠してがんばってたけど……演じ分けられていたわけじゃないから。観客が混乱するだけだから。
無意味な配役はやめようよ、植爺。
前にも語ったが、植爺は役者の格に合わせて出番と台詞の行数を割り振る人だから。
役の重要さとかやりがいとかは考えない人だから。大人の事情優先だから。
2番手男役であるしい様に相応しいだけの出演分数と台詞行数を考えたら、2役にするしかなかったんだよね。
アンドレ役は別の人にするか、あるいは登場させなければよかったのに。その分アランを出して、革命後の将軍姿との差を表現するなりすれば良かったのに。
2役でなければ、最後の「亡き人々のイメージ」場面だって、フェルゼン@ともみん×アントワネット@まひろ、アンドレ@誰か×オスカル@すずみんの二組のカップルの中央に、マントを広げてかっこよく立つアラン将軍@しいちゃんでキメることができたのに。
ベルナールとロザリーってば、ほぼ無関係(ベルナールに至っては面識もない)フェルゼンやアントワネットを思い出して、親友アランのことは思い出さないのか!という変な絵ヅラにならずにすんだのに。
実際問題、それじゃアンドレは誰よ、と言われると、オスカルがすずみんであるバランスを考えると……みきちぐ希望ですけどね(笑)。
アンドレの比重下げて、出てくるだけ程度にすれば、みきちぐでいいと思うけどなー。オスカルの横には並んじゃダメよ、身長差がえらいことになるから(笑)。
でもって是非、アラン@しいちゃんと絡んで欲しいわー。アンドレ@みきちぐに、「でかい図体してケツの青いガキだな」って、アラン@しいちゃんに言って欲しいわー。や、話が脱線するから無理だけど。
アンドレとしてのしいちゃんは、マロングラッセ@みきちぐと、同期コントをするためにあったのかと。
組ファンサービスかと思いました、あのかわいい、されど無駄なシーンは(笑)。
アンドレは直接ベルナールに絡まないし、彼とのエピソードがあるわけじゃないし、オスカルとの恋愛もまともに描かれないまま、ほぼ単体で出てきて終わるので、今回の脚本では主要人物として登場させる意味はなかった。
アンドレがまともに絡んでるのって、マロングラッセだけじゃん。
こーゆー無駄が、植爺らしいところではある。
比重を下げ、身長を問わないなら、あかしでも良かったのになー。
と、いちいち身長を気にしなければならないのは……オスカル@すずみんが、容赦なかったためだ。
続く(笑)。
地団駄踏みたいくらい、かっこよくて困ります。
『外伝 ベルサイユのばら-ベルナール編-』、後半に登場するアラン・ド・ソワソン。
革命の混乱を経て、「隻腕将軍」と謡われた英雄。
……それが納得できる美丈夫ぶり。
長身と安定感あふれる厚みのある体格、そして、太陽の笑顔。
戦災孤児たちを引き取り、官舎だかが託児所状態になっている、というのもわかる。この男なら、さもありなん。部下たちがソレをトホホと思いつつ許容している感じもまた、さもありなん。
愛されている。たくさんの人たちに。革命の英雄だから慕われているのではなく、そんな業績以前に、彼個人がその人柄ゆえに信頼され、愛されているのだとわかる。
かっこいいよお。アランってこんなにいい男なの? うおーっ。
……つい先日、すごくかなしいアランを見たんですが。
妹の亡霊と10年間会話をし、亡霊と過去以外なにも見ず、愛さず、なにもせず、「誰かがやってくれる」と責任を全部捨てて逃げ出して、自分で死ぬことすらせず殺されることで自殺した、すげーかっこ悪い男がいたんですが。
「しいちゃんアランは、亡霊なんか見えないだろうね」
終演後に仲間たちと口々に言いあった。
しいちゃんアランの突きぬけた明るさ、健やかさは、彼が亡霊なんかに依存しない人物だと示している。
そもそもこのアランには、近親相姦の上あてつけ自殺し、亡霊となって兄にとり憑くような心の病んだ妹はいないだろう。
まっすぐな心。強くやさしい魂。
祖国フランスを想い、今は亡き愛する人オスカルを想い、友人ベルナール@トウコとその妻ロザリー@あすかのことを想って、ひとりで戦い、死んだ男。
そう、しいちゃんアランのかっこよさは、その死に方にも表れている。
強い信念に従い、たったひとりでナポレオン暗殺を決行し、力尽きたんだ。
同じように「隻腕将軍」って呼ばれてたのに、ナポレオン暗殺もせず、ジェローデルが「暗殺に失敗して殺された」と聞いた途端、臆病風に吹かれて、自分はなにもせずに「なにをやっても無駄だ」と決めつけて、現実逃避して死んだ男がいたんですが。
……まとぶんのせいじゃない。悪いのは植爺で、まとぶんじゃないよ。それはわかってるよ。わかってるけど……花組の『アラン編』、やっぱひどすぎるだろう!!
まともなアランだって描けるんじゃないか。つか、せめてナポレオン暗殺決行しろよ、巨悪に立ち向かって殺されるならまだしも、やる前からあきらめて自暴自棄になったところを殺されるって……。
『スカピン』初日を思い出すなあ。
『スカピン』が素晴らしい作品であるがゆえに、かなしくなったんだよ……つい数日前まで同じ劇場で公演されていた組の作品を思って。
「星組がうらやましい」……そう言わずにはいられなかった、あのかなしみ再び……うわーんっ!
『スカピン』初日に引き続き、全ツ『ベルばら』初日にも、同じ台詞を言うハメになるとは思わなかったよ……遠い目。
ともあれ、アラン@しいちゃんはステキだった。
ステキだからこそ……無意味な2役に疑問。
しいちゃんはアンドレと2役。
しかし。
こういっちゃなんだが、しいちゃんは、しいちゃんである。
ひとつの芝居で主要2役を演じ分けるなんて器用なこと、できる人じゃない。
アンドレは眼帯で顔半分隠してがんばってたけど……演じ分けられていたわけじゃないから。観客が混乱するだけだから。
無意味な配役はやめようよ、植爺。
前にも語ったが、植爺は役者の格に合わせて出番と台詞の行数を割り振る人だから。
役の重要さとかやりがいとかは考えない人だから。大人の事情優先だから。
2番手男役であるしい様に相応しいだけの出演分数と台詞行数を考えたら、2役にするしかなかったんだよね。
アンドレ役は別の人にするか、あるいは登場させなければよかったのに。その分アランを出して、革命後の将軍姿との差を表現するなりすれば良かったのに。
2役でなければ、最後の「亡き人々のイメージ」場面だって、フェルゼン@ともみん×アントワネット@まひろ、アンドレ@誰か×オスカル@すずみんの二組のカップルの中央に、マントを広げてかっこよく立つアラン将軍@しいちゃんでキメることができたのに。
ベルナールとロザリーってば、ほぼ無関係(ベルナールに至っては面識もない)フェルゼンやアントワネットを思い出して、親友アランのことは思い出さないのか!という変な絵ヅラにならずにすんだのに。
実際問題、それじゃアンドレは誰よ、と言われると、オスカルがすずみんであるバランスを考えると……みきちぐ希望ですけどね(笑)。
アンドレの比重下げて、出てくるだけ程度にすれば、みきちぐでいいと思うけどなー。オスカルの横には並んじゃダメよ、身長差がえらいことになるから(笑)。
でもって是非、アラン@しいちゃんと絡んで欲しいわー。アンドレ@みきちぐに、「でかい図体してケツの青いガキだな」って、アラン@しいちゃんに言って欲しいわー。や、話が脱線するから無理だけど。
アンドレとしてのしいちゃんは、マロングラッセ@みきちぐと、同期コントをするためにあったのかと。
組ファンサービスかと思いました、あのかわいい、されど無駄なシーンは(笑)。
アンドレは直接ベルナールに絡まないし、彼とのエピソードがあるわけじゃないし、オスカルとの恋愛もまともに描かれないまま、ほぼ単体で出てきて終わるので、今回の脚本では主要人物として登場させる意味はなかった。
アンドレがまともに絡んでるのって、マロングラッセだけじゃん。
こーゆー無駄が、植爺らしいところではある。
比重を下げ、身長を問わないなら、あかしでも良かったのになー。
と、いちいち身長を気にしなければならないのは……オスカル@すずみんが、容赦なかったためだ。
続く(笑)。