運命のリボン。~つながる~@ザ・タカラヅカV雪組特集check!
2012年5月9日 タカラヅカ 猫がなかなか帰りたがらなかったために、15分遅れでテレビの前に坐った。
「ザ・タカラヅカV雪組特集check!」ファーストラン。
もちろん録画予約はしてあったので(しかも同時に2本・笑)、アタマから追っかけ再生する。
ヅカヲタ歴はそこそこだが、贔屓が3番手内に食い込んでいるってのは、はじめての経験。(最初の贔屓はド路線様でトップになったが、当時はスカステがなかった)
オープニングからがっつりUPになる贔屓にびびる。さ、さんばんめって、こういうことなのか……。
今まではほんと、その他の人々のところに映るだけだったもんなああ。
と、立場のありがたさに感動しつつ、雪組トップコンビから続く美しい画面に見入っておりました。キムみみちぎまっつ……ほんとに、なんてなんて美しい人たちなんだろう。
ただほんとに、ぼーっと観賞していた。
ああまっつ、またその髪型なのね……と思いつつ(笑)。
そうこうするうち。
えっ? と、思った。
えっ? ちょっと待って、今?
今、まっつ、手ぇつないでた、よね? 手が映ったよね? まっつの手が誰かの手を握っていて、その手の相手が誰か映る前に、画面が別ショットに切り替わったよね?
見えなかったのは、わたしのせい? わたしがぼーっとしていたから?
いや、実はちゃんと見ていた?
まっつ、ちぎくんと手つないでたよね?
自分が目にしたモノを咀嚼しきれなくて、一瞬ぐるぐるして、はっと気づく。
そうだこれ、録画じゃん! 巻き戻して確かめればいいんだ!
ええ、巻き戻して確認しました。
血液型別グループ写真、AB型の面々。シックな黒衣装に身を包んだ人々が、隣の人とどこか一カ所触れるカタチでぐるりと輪になっている、という絵。
肩に手を置いていたり、握っていたり、目線はみんな上、つながっているのに誰も目を合わさない、というシュールな姿。
ちぎくんを起点に、カメラはぐるーっとメンバーを映していく。雪組、AB型多い……(笑)。
ぐるりと回ったカメラは、最後にまっつを映す。彼でちょうど一周。きゃびいに肩へ手を置かれることでつながり、まっつ自身は誰かと片手をつないでいる。
つないで、いる。
ぎゅっとはしていない。なんか控えめに、他人行儀に(笑)、まさしく「つないでいる」って感じに、つながっている。
そこで、カメラが切り替わる。
やっぱり、まっつがつないでいるのが誰の手か、映してくれていなかった。
でも、あれって。
人間の視界というかアタマって不思議なモノで、別々の画面を見ても、脳内で再構成できるんだよね。
ちぎくんからスタートした画、ちぎくんとまっつが隣同士に坐っていた画、それぞれ別の画面だったのに、脳内で結びつく。
まっつが握っていた手は、ちぎくんの手だ。
ちぎくんは映ってなかったのに、途中で画面変わったのに、ぼーっと見ていたわたしが「ちぎくんと手をつないでいるところまで映った?」と、ナイものを見たよーな気がしてしまったくらいに。
いやあ……興奮した(笑)。
ちぎくんと手をつなぐ、まっつ。
だからナニってもんだが、盛り上がった。わたし的に(笑)。
なにしろわたしは『ロミオとジュリエット』を最高峰の大好き作品としている人間で。
マーキューシオとベンヴォーリオのコンビに、萌え狂った者で。
ちぎまつ! ちぎまつ!
『ロミジュリ』が最初で最後、以来まーーったく組んでくれないふたりだから、飢えてますのよ。
あの遠慮がちな手の握り方がたまらん(笑)。
AB型がシュールかつ美しい画だったので、他の血液型もそうくるのかと思いきや、B型はキュートでA型はお笑い、O型はカオスだった……。
そして何故、血液型コーナーのトップがAB型だったのかを理解した……ふつーにA・B・O・ABとか、血液型表記順とかで映せないわけだ……これでAB型がラストだったりしたら、拍子抜けもいいとこだ……。
ちぎまつで萌えまくり、他の血液型のみなさん見てウケまくっていたのに。
そのあとに続くコーナー、トップコンビ・ポートにて。
まさかの涙腺決壊。
萌えたり笑ったり泣いたり、忙しいな自分。
ツッコミ入れるけど、どうしようもない。
番組最初のコーナーで、ひとりずつの写真撮影場面で、キムくんもみみちゃんも、それぞれ腕にリボンを巻き付けていたんだ。
ひとりずつ、がそうだから、「へえ。雪組本の個人写真は、リボンを腕に巻くのが統一テーマなのか」と思った。
ところが、みみちゃんの次のちぎくんは、リボンを巻いてない。続くまっつも、巻いてなかった。あれえ? 統一テーマってわけじゃないのか。
疑問に思ったけれど、それ以上は考えず、次の血液型コーナーに夢中になった。
そしたら。
トップコンビの写真で、リボンの謎が解けた。
キムみみは、互いの腕をリボンでひとつにしていた。
向かい合ったふたりの腕が、リボンでぐるぐる巻きだった。
ひとりずつ、腕にリボンを巻いていた。
ひとりで生きるときに、腕にあったリボン。
キムのリボン。
みみのリボン。
それが、ふたりが出会うことで、ひとつになった。
運命の、ふたり。
いや、もお……。
がつんときた。
ナニこれ。
油断していた。
血液型コーナーで、笑ったあとだってば。
そこにこんな。
次のショットでは、キムみみは背中合わせに大きなリボンでラッピングされていた。
相似形のふたり。
それぞれ別なんだけど、同じ魂を持つ美しいふたり。宿命の恋人同士のような。双子の兄妹のような。
お菓子のような。オーナメントのような。
別れが、待っているのに。
ふたり一緒に在ることが運命である、この美しいふたりは、あとわずかな間で終わってしまう。失われてしまう。
砕け散る一瞬前の硝子細工。溶けて消えてしまう前の雪の結晶。
そんな馬鹿な。
こんなにこんなにうつくしいのに、なぜおわってしまうの。
どうして。
組本の発売を知った頃は、ただ無邪気に楽しみにしていられた。
トップコンビが決定し、ようやく2作目の本公演。波乱と混乱でスタートしたキムくんの時代が、今ようやく落ち着き、これから本番がはじまる……そう、気持ちを新たにしたところだった。
前回の公演は演目がひどかったけれど、今回は芝居もショーも良作、芝居は癖があるから万人向きではないかもしれないけれど、ショーは全方向性のザ・タカラヅカ的な佳作だ。ようやく風がキムくんと雪組に向いてきた……そう思っていた、矢先のこと。
嵐の中、守ってきた芽が育ち、明るい陽を浴びて葉をのばし、これからつぼみがつく……ってところで、引きちぎられた痛みと悲しみ。まだ花びらの色すらわからない、青いままのつぼみだ。何故咲くまで、待ってくれなかったのか。
2年しか時間がないと決まっていたのなら、何故花壇を荒らし、前に咲いていた花を毟り取り、花はおろか生き物が育ちそうもないくらい破壊しまくったのか。
壊れた花壇を元に作り直す時間も与えられず、嵐の中それでも芽吹いていたのに。
しあわせな組本特集番組で、切なくて大泣きしました……。
はー、年寄りは涙もろくていかんやね。
雪組のみんなは、かっこよくてかわいくて、美しくてたまらんです。
今の雪組が好き。キムみみが好き。大好き。
しかし、黒燕尾の舞台化粧は、濃すぎるんじゃないかと老婆心(笑)。
「ザ・タカラヅカV雪組特集check!」ファーストラン。
もちろん録画予約はしてあったので(しかも同時に2本・笑)、アタマから追っかけ再生する。
ヅカヲタ歴はそこそこだが、贔屓が3番手内に食い込んでいるってのは、はじめての経験。(最初の贔屓はド路線様でトップになったが、当時はスカステがなかった)
オープニングからがっつりUPになる贔屓にびびる。さ、さんばんめって、こういうことなのか……。
今まではほんと、その他の人々のところに映るだけだったもんなああ。
と、立場のありがたさに感動しつつ、雪組トップコンビから続く美しい画面に見入っておりました。キムみみちぎまっつ……ほんとに、なんてなんて美しい人たちなんだろう。
ただほんとに、ぼーっと観賞していた。
ああまっつ、またその髪型なのね……と思いつつ(笑)。
そうこうするうち。
えっ? と、思った。
えっ? ちょっと待って、今?
今、まっつ、手ぇつないでた、よね? 手が映ったよね? まっつの手が誰かの手を握っていて、その手の相手が誰か映る前に、画面が別ショットに切り替わったよね?
見えなかったのは、わたしのせい? わたしがぼーっとしていたから?
いや、実はちゃんと見ていた?
まっつ、ちぎくんと手つないでたよね?
自分が目にしたモノを咀嚼しきれなくて、一瞬ぐるぐるして、はっと気づく。
そうだこれ、録画じゃん! 巻き戻して確かめればいいんだ!
ええ、巻き戻して確認しました。
血液型別グループ写真、AB型の面々。シックな黒衣装に身を包んだ人々が、隣の人とどこか一カ所触れるカタチでぐるりと輪になっている、という絵。
肩に手を置いていたり、握っていたり、目線はみんな上、つながっているのに誰も目を合わさない、というシュールな姿。
ちぎくんを起点に、カメラはぐるーっとメンバーを映していく。雪組、AB型多い……(笑)。
ぐるりと回ったカメラは、最後にまっつを映す。彼でちょうど一周。きゃびいに肩へ手を置かれることでつながり、まっつ自身は誰かと片手をつないでいる。
つないで、いる。
ぎゅっとはしていない。なんか控えめに、他人行儀に(笑)、まさしく「つないでいる」って感じに、つながっている。
そこで、カメラが切り替わる。
やっぱり、まっつがつないでいるのが誰の手か、映してくれていなかった。
でも、あれって。
人間の視界というかアタマって不思議なモノで、別々の画面を見ても、脳内で再構成できるんだよね。
ちぎくんからスタートした画、ちぎくんとまっつが隣同士に坐っていた画、それぞれ別の画面だったのに、脳内で結びつく。
まっつが握っていた手は、ちぎくんの手だ。
ちぎくんは映ってなかったのに、途中で画面変わったのに、ぼーっと見ていたわたしが「ちぎくんと手をつないでいるところまで映った?」と、ナイものを見たよーな気がしてしまったくらいに。
いやあ……興奮した(笑)。
ちぎくんと手をつなぐ、まっつ。
だからナニってもんだが、盛り上がった。わたし的に(笑)。
なにしろわたしは『ロミオとジュリエット』を最高峰の大好き作品としている人間で。
マーキューシオとベンヴォーリオのコンビに、萌え狂った者で。
ちぎまつ! ちぎまつ!
『ロミジュリ』が最初で最後、以来まーーったく組んでくれないふたりだから、飢えてますのよ。
あの遠慮がちな手の握り方がたまらん(笑)。
AB型がシュールかつ美しい画だったので、他の血液型もそうくるのかと思いきや、B型はキュートでA型はお笑い、O型はカオスだった……。
そして何故、血液型コーナーのトップがAB型だったのかを理解した……ふつーにA・B・O・ABとか、血液型表記順とかで映せないわけだ……これでAB型がラストだったりしたら、拍子抜けもいいとこだ……。
ちぎまつで萌えまくり、他の血液型のみなさん見てウケまくっていたのに。
そのあとに続くコーナー、トップコンビ・ポートにて。
まさかの涙腺決壊。
萌えたり笑ったり泣いたり、忙しいな自分。
ツッコミ入れるけど、どうしようもない。
番組最初のコーナーで、ひとりずつの写真撮影場面で、キムくんもみみちゃんも、それぞれ腕にリボンを巻き付けていたんだ。
ひとりずつ、がそうだから、「へえ。雪組本の個人写真は、リボンを腕に巻くのが統一テーマなのか」と思った。
ところが、みみちゃんの次のちぎくんは、リボンを巻いてない。続くまっつも、巻いてなかった。あれえ? 統一テーマってわけじゃないのか。
疑問に思ったけれど、それ以上は考えず、次の血液型コーナーに夢中になった。
そしたら。
トップコンビの写真で、リボンの謎が解けた。
キムみみは、互いの腕をリボンでひとつにしていた。
向かい合ったふたりの腕が、リボンでぐるぐる巻きだった。
ひとりずつ、腕にリボンを巻いていた。
ひとりで生きるときに、腕にあったリボン。
キムのリボン。
みみのリボン。
それが、ふたりが出会うことで、ひとつになった。
運命の、ふたり。
いや、もお……。
がつんときた。
ナニこれ。
油断していた。
血液型コーナーで、笑ったあとだってば。
そこにこんな。
次のショットでは、キムみみは背中合わせに大きなリボンでラッピングされていた。
相似形のふたり。
それぞれ別なんだけど、同じ魂を持つ美しいふたり。宿命の恋人同士のような。双子の兄妹のような。
お菓子のような。オーナメントのような。
別れが、待っているのに。
ふたり一緒に在ることが運命である、この美しいふたりは、あとわずかな間で終わってしまう。失われてしまう。
砕け散る一瞬前の硝子細工。溶けて消えてしまう前の雪の結晶。
そんな馬鹿な。
こんなにこんなにうつくしいのに、なぜおわってしまうの。
どうして。
組本の発売を知った頃は、ただ無邪気に楽しみにしていられた。
トップコンビが決定し、ようやく2作目の本公演。波乱と混乱でスタートしたキムくんの時代が、今ようやく落ち着き、これから本番がはじまる……そう、気持ちを新たにしたところだった。
前回の公演は演目がひどかったけれど、今回は芝居もショーも良作、芝居は癖があるから万人向きではないかもしれないけれど、ショーは全方向性のザ・タカラヅカ的な佳作だ。ようやく風がキムくんと雪組に向いてきた……そう思っていた、矢先のこと。
嵐の中、守ってきた芽が育ち、明るい陽を浴びて葉をのばし、これからつぼみがつく……ってところで、引きちぎられた痛みと悲しみ。まだ花びらの色すらわからない、青いままのつぼみだ。何故咲くまで、待ってくれなかったのか。
2年しか時間がないと決まっていたのなら、何故花壇を荒らし、前に咲いていた花を毟り取り、花はおろか生き物が育ちそうもないくらい破壊しまくったのか。
壊れた花壇を元に作り直す時間も与えられず、嵐の中それでも芽吹いていたのに。
しあわせな組本特集番組で、切なくて大泣きしました……。
はー、年寄りは涙もろくていかんやね。
雪組のみんなは、かっこよくてかわいくて、美しくてたまらんです。
今の雪組が好き。キムみみが好き。大好き。
しかし、黒燕尾の舞台化粧は、濃すぎるんじゃないかと老婆心(笑)。