しあわせは歩いてこない、だから。@ドン・カルロス
2012年5月13日 タカラヅカ 『ドン・カルロス』の感想あれこれ。
教会に集まったマドリードの人たち、回を追うごとに小芝居が多く大きくなっていって、楽しかった。
全員が位置移動はせず、客席に顔を向けているのだから、眺めるには最適。いろんなところの、いろんな子たちをチェックした。
下級生たちもみんなそれぞれ芝居していて良いのだけど、やっぱ目立つのは上級生。
わたしがすげえなと思うのは、ヒメと朝風くんのカップル。
ナニがすごいって、ヒメの、可憐キャラ。
可憐ですよ、可憐。今さら、可憐。
……なんか、久しぶりに見た、可憐なヒメ。年配とか疲れているとかで弱々しいんじゃない、ほんっとーに、王道ど真ん中に、「若く美しい可憐な娘」を演じている。
しかも、ダーリンあり。ラブラブ。
すごいなあ。ヒメ、可憐な演技も出来るんだ……。
実際、きれいです。いじらしいです。
やれば出来る、ってことは、今まではあえてやっていなかったのか……。
ヒメというと、いつでもどこでももれなく濃かったもんでなあ。昔懐かし、コム姫トップ時代の新進娘役だった頃のヒメを思い出す演技だったよ……。
そんな可憐な美女ヒメをどっしり受け止めて、遜色ない包容力ある朝風くん。
いいなあ(笑)。
ここの上手にいる従者は央雅くん。なにがどうじゃないが、ぼーっと彼を眺めていることも多い。
好きだなー、央雅くん(笑)。
ハンドダンスのカルロスの明るさとやんちゃさが好き。あのアホ父のことがなければ、カルロスはどんな男の子だったんだろう。
歌声も見事。
「♪音を立てたらしあわせに」という歌詞もいいなあ。
しあわせになる意志。どんなところでも、どんなときでも、楽しむこと、しあわせを感じることは、自分次第。
ハンドダンスでいちばんかわいいのは、フアナ様@リサリサだと思う。
カルロスに促され、おそるおそるテーブルを叩いてみる。
次に、周囲を伺いながら、同じ振りをしてみる。
……これがもお、すっげーかわいいっ。
ノリノリに前に出るのではなく、おそるおそるなのがいい。それでも、楽しんでいる風なのがまた。
彼女の性格を表しているよな。
出過ぎない、わきまえている、律している、だけど柔軟である。
フアナとカルロスは、似ていると思う。
フアナがカルロスの育ての親であるということ、この女性の背中を見て育った青年がカルロスなのだということ、それがすんなり理解できる。
ダンス終了後の「♪お優しい殿下に 心から感謝を」という市民の声が、染み渡る。
まっすぐな愛情って、伝わる。
愚直なまでの、ストレートな愛情。
演じている雪組っこたちも、ほんとに素直でいい子たちなんだろうなあ。心の底からそう思って歌っているんだってことが、伝わる。
舞台を愛し、トップスターのキムくんを愛しているんだな。
そのあとのルイ・ゴメス@がおりのアドリブは、毎回「ナニを言うんだろう」と楽しみにしてはいるが、じつはあまり好きでもない。
日替わりでがんばっているのはわかるけれど、ルイ・ゴメスのキャラクタや作品に合っていない、「その場限りの愉快なこと」を言ったりもするので。
この作品ではアドリブの笑いを求めていないので、流れに合わない台詞を言うくらいなら、やらなくていいのになあと思う。
……ごめんよがおり。がおりかわいいよ、がおり。
「ナニを言うんだろう」と楽しみにしているのは、がおり自身に対してであって、ルイ・ゴメスに対してじゃない。がおりを好きだってだけ。
話したあと、立ち去ろうとするカルロスを呼び止めるフアナ様。「いつか王と話し合いなさい」と。
あの礼儀正しい、如才なく対応できるカルロスが、返事できない。
大好きな叔母に、嘘はつけない。口先だけで「わかりました」とは言えない。
「わかり合えない親子ではないはず」と言われ、うなずけず、ただ曖昧に笑うカルロスが、切なすぎる。
いやあ、カルロスの萌え表情のひとつっす。
「いい子」のカルロスが、いい子でいられない一瞬。
てゆーか、どんだけ苦手やねん、パパ。
あのカルロスをここまで追い詰めるって、ほんとひどいわパパ!
仮面舞踏会はわたし、毎回どこを見ているんだろうなと思う。
誰を見るとはあまりなく、全体の雰囲気を楽しんでいるっぽい。
ティツィアーノ@コマくんの美貌と美声を堪能していることは、言うまでもなく。
コマくんなあ、まさかここしか出番っつーか見せ場がないとは、思ってなかったからなあ。ライトが点いて、彼がセンターで歌い出したときは「キターーッ!!」って気持ちなのに、……これだけで終わるとは。もったいない……。ひたすら、もったいない……。
イサベル@あゆみちゃんに注目してしまうと、それだけで終わってしまう場面なんだ。
イサベルはウザキャラで、デコピンしたくなる(笑)。でも、舞踏会の中、ひとりぼっち泣きそうになっている彼女を見ていると、一緒に泣けてくる。
孤独感がこみ上げてくるのな。
そんな彼女に、ティツィアーノだけが気づいているっぽいのがもう。
……だから、ティツィアーノはもっと使えるキャラだと思うのよ、使おうよキムシン!
そいでもって、仮面で顔が見えないと、姿の格好良さ勝負になるよなあ。
ヲヅキさんは押し出しいいし、きんぐがこれまたかっこいいんだわー。
そして、咲ちゃんのスタイルが際立つ。
で反対に、美貌を封印された翔くんは、スタイルの残念さが目立つという……。
エボリ公女@あゆっちから、「父親は、貴方よ」と言われたときの、ポーザ侯爵@ちぎくんの「がーんっ!!」顔が好物。
初日からしばらくは、ここでポーザ侯爵は「えっ!!」と返していたのね。
ええ、客席から、笑いが起こっていました。
お笑い場面に見えるわなあ。
いきなり赤ん坊見せて「父親は貴方」だもん。またちぎくんがわかりやすく「がーんっ!!」とやっているし。コントっぽく見えちゃうのなー。
ここで「えっ!!」と返しちゃうのがいかんのだろう、とちぎくんは考えたんだと思う。「えっ!!」の言い方が回を追うごとに変わり、できるだけ音を出さない声になり、ついに台詞なしになった。
東宝では最初から息をのむだけになってるよね?
コントに見えないよう、どんどん変えていったんだな、現場の空気を読みながら。ちぎくん、えらいなあ。
男にとってのいちばんの恐怖、かもしれないなあ。昔の女から「貴方の子よ」と赤ん坊を見せられるってのは(笑)。
エボリ公女はかっこいいと思う。自分の意志と力で乱世を生き抜く女、って感じ。
愛と打算は別、ポーザ侯爵のことは、ほんとうに好きなんだろうな。
しかし……1年前、絶対アレしてアレなことになり、結果「父親は貴方」なんだろうな(笑)。ポーザ大変。こわいわー(笑)。
教会に集まったマドリードの人たち、回を追うごとに小芝居が多く大きくなっていって、楽しかった。
全員が位置移動はせず、客席に顔を向けているのだから、眺めるには最適。いろんなところの、いろんな子たちをチェックした。
下級生たちもみんなそれぞれ芝居していて良いのだけど、やっぱ目立つのは上級生。
わたしがすげえなと思うのは、ヒメと朝風くんのカップル。
ナニがすごいって、ヒメの、可憐キャラ。
可憐ですよ、可憐。今さら、可憐。
……なんか、久しぶりに見た、可憐なヒメ。年配とか疲れているとかで弱々しいんじゃない、ほんっとーに、王道ど真ん中に、「若く美しい可憐な娘」を演じている。
しかも、ダーリンあり。ラブラブ。
すごいなあ。ヒメ、可憐な演技も出来るんだ……。
実際、きれいです。いじらしいです。
やれば出来る、ってことは、今まではあえてやっていなかったのか……。
ヒメというと、いつでもどこでももれなく濃かったもんでなあ。昔懐かし、コム姫トップ時代の新進娘役だった頃のヒメを思い出す演技だったよ……。
そんな可憐な美女ヒメをどっしり受け止めて、遜色ない包容力ある朝風くん。
いいなあ(笑)。
ここの上手にいる従者は央雅くん。なにがどうじゃないが、ぼーっと彼を眺めていることも多い。
好きだなー、央雅くん(笑)。
ハンドダンスのカルロスの明るさとやんちゃさが好き。あのアホ父のことがなければ、カルロスはどんな男の子だったんだろう。
歌声も見事。
「♪音を立てたらしあわせに」という歌詞もいいなあ。
しあわせになる意志。どんなところでも、どんなときでも、楽しむこと、しあわせを感じることは、自分次第。
ハンドダンスでいちばんかわいいのは、フアナ様@リサリサだと思う。
カルロスに促され、おそるおそるテーブルを叩いてみる。
次に、周囲を伺いながら、同じ振りをしてみる。
……これがもお、すっげーかわいいっ。
ノリノリに前に出るのではなく、おそるおそるなのがいい。それでも、楽しんでいる風なのがまた。
彼女の性格を表しているよな。
出過ぎない、わきまえている、律している、だけど柔軟である。
フアナとカルロスは、似ていると思う。
フアナがカルロスの育ての親であるということ、この女性の背中を見て育った青年がカルロスなのだということ、それがすんなり理解できる。
ダンス終了後の「♪お優しい殿下に 心から感謝を」という市民の声が、染み渡る。
まっすぐな愛情って、伝わる。
愚直なまでの、ストレートな愛情。
演じている雪組っこたちも、ほんとに素直でいい子たちなんだろうなあ。心の底からそう思って歌っているんだってことが、伝わる。
舞台を愛し、トップスターのキムくんを愛しているんだな。
そのあとのルイ・ゴメス@がおりのアドリブは、毎回「ナニを言うんだろう」と楽しみにしてはいるが、じつはあまり好きでもない。
日替わりでがんばっているのはわかるけれど、ルイ・ゴメスのキャラクタや作品に合っていない、「その場限りの愉快なこと」を言ったりもするので。
この作品ではアドリブの笑いを求めていないので、流れに合わない台詞を言うくらいなら、やらなくていいのになあと思う。
……ごめんよがおり。がおりかわいいよ、がおり。
「ナニを言うんだろう」と楽しみにしているのは、がおり自身に対してであって、ルイ・ゴメスに対してじゃない。がおりを好きだってだけ。
話したあと、立ち去ろうとするカルロスを呼び止めるフアナ様。「いつか王と話し合いなさい」と。
あの礼儀正しい、如才なく対応できるカルロスが、返事できない。
大好きな叔母に、嘘はつけない。口先だけで「わかりました」とは言えない。
「わかり合えない親子ではないはず」と言われ、うなずけず、ただ曖昧に笑うカルロスが、切なすぎる。
いやあ、カルロスの萌え表情のひとつっす。
「いい子」のカルロスが、いい子でいられない一瞬。
てゆーか、どんだけ苦手やねん、パパ。
あのカルロスをここまで追い詰めるって、ほんとひどいわパパ!
仮面舞踏会はわたし、毎回どこを見ているんだろうなと思う。
誰を見るとはあまりなく、全体の雰囲気を楽しんでいるっぽい。
ティツィアーノ@コマくんの美貌と美声を堪能していることは、言うまでもなく。
コマくんなあ、まさかここしか出番っつーか見せ場がないとは、思ってなかったからなあ。ライトが点いて、彼がセンターで歌い出したときは「キターーッ!!」って気持ちなのに、……これだけで終わるとは。もったいない……。ひたすら、もったいない……。
イサベル@あゆみちゃんに注目してしまうと、それだけで終わってしまう場面なんだ。
イサベルはウザキャラで、デコピンしたくなる(笑)。でも、舞踏会の中、ひとりぼっち泣きそうになっている彼女を見ていると、一緒に泣けてくる。
孤独感がこみ上げてくるのな。
そんな彼女に、ティツィアーノだけが気づいているっぽいのがもう。
……だから、ティツィアーノはもっと使えるキャラだと思うのよ、使おうよキムシン!
そいでもって、仮面で顔が見えないと、姿の格好良さ勝負になるよなあ。
ヲヅキさんは押し出しいいし、きんぐがこれまたかっこいいんだわー。
そして、咲ちゃんのスタイルが際立つ。
で反対に、美貌を封印された翔くんは、スタイルの残念さが目立つという……。
エボリ公女@あゆっちから、「父親は、貴方よ」と言われたときの、ポーザ侯爵@ちぎくんの「がーんっ!!」顔が好物。
初日からしばらくは、ここでポーザ侯爵は「えっ!!」と返していたのね。
ええ、客席から、笑いが起こっていました。
お笑い場面に見えるわなあ。
いきなり赤ん坊見せて「父親は貴方」だもん。またちぎくんがわかりやすく「がーんっ!!」とやっているし。コントっぽく見えちゃうのなー。
ここで「えっ!!」と返しちゃうのがいかんのだろう、とちぎくんは考えたんだと思う。「えっ!!」の言い方が回を追うごとに変わり、できるだけ音を出さない声になり、ついに台詞なしになった。
東宝では最初から息をのむだけになってるよね?
コントに見えないよう、どんどん変えていったんだな、現場の空気を読みながら。ちぎくん、えらいなあ。
男にとってのいちばんの恐怖、かもしれないなあ。昔の女から「貴方の子よ」と赤ん坊を見せられるってのは(笑)。
エボリ公女はかっこいいと思う。自分の意志と力で乱世を生き抜く女、って感じ。
愛と打算は別、ポーザ侯爵のことは、ほんとうに好きなんだろうな。
しかし……1年前、絶対アレしてアレなことになり、結果「父親は貴方」なんだろうな(笑)。ポーザ大変。こわいわー(笑)。