正塚芝居に難アリ。@新人公演『ホテル ステラマリス』
2005年1月19日 タカラヅカ カーテンコール、ないんだ……。
びっくりしたよ、宙組新人公演『ホテル ステラマリス』。
タカラヅカの悪しき風習、よその組、よそのスターがやったらウチもやらなきゃ沽券に関わる! のかなんなのか、右へならえで拍手合戦。カーテンコールやスタンディングオベーション。
それはもう、あきらめていたので、どの新公も絶対カーテンコールがあるんだと思っていた。
なのに、なかった。
そのことに、感動した。
なんだ、FCの面子の問題で絶対強要されるよーなもんじゃなかったんだ。
ごめん、誤解してた。
と、カーテンコールがなかったことにほっとするくらい、アレな出来の新公でした。
この新公でカーテンコールがあったら、ほんとーにカーテンコールは「ただのお約束」になっちゃうだろう。それじゃ、ほんとにすばらしい出来のときに、どうすればいいの。
ってことになるから、よかったよ。カーテンコールがなくて。
思ったことは、正塚芝居は、ほんとーに難しいってことだ。
前回の『ファントム』と出演者はほとんど変わっていないはずなのに、このレベルの差。
タカラヅカという「ファンタジー」を作り出す劇団において、真に困難なモノは「ナチュラル」なんだということが、よくわかった。
楽曲だけでいうなら、『ファントム』の方がはるかにむずかしいだろう。
「あの歌を、歌いこなせるか」とか、重要視されていたよね。
譜面だとかの目に見える部分での難易度は、『ファントム』などの海外ミュージカルの方が高いだろうよ。
だけど、『ファントム』と『ステラマリス』なら、後者の方が難易度が高いんだ。「宝塚歌劇」としては。
『ファントム』で一定レベルの姿を見せてくれた七帆くんが、2度目の主役である『ステラマリス』では、哀しいかな前回ほど魅力を発揮できなかった。
ふつーに考えれば、有名海外ミュージカルで初主役だった前回の方が、あらゆる意味で大変だったろうに。
自爆していたのは、今回の方。
そうか、ほんとに難しいんだ、正塚芝居。
花組新公がひどいことになっていたのも、無理はないか。『La Esperanza』は主役のふたり以外は学芸会テイストだったもんなー。
キム、まっつ、あすかは、ほんとにうまい人たちなんだなー。新公で正塚芝居をふつーに演じられるんだもんなー。
彼らを見直し、改めて正塚芝居というものについて、考えたよ。
『ステラマリス』という作品について、言いたいことは山ほどある。
その山ほどある引っかかりを、力尽くでなめらかにしているのが出演者たちだ。
ヒロインお花様のうまさは言うまでもないが、主人公たかちゃんもアレで相当がんばっていたんだなあ、と見直したよ。
脚本・演出に変化ナシ。
最近、アレンジされた新公ばかり見ていたけど、今回は本公まんまだった。正塚作品だから、下手な変更は許されないだろうとは思っていたけど。
なまじ本公まんまだから、つらい。
下級生たちが、本役レベルを演じられるはずがないからだ。
ウィリアム@七帆くん。
少ない、と思った。
つたない、でも、薄い、でもない。
少ない。
ウィリアムというよくわかんねーややこしい(あるいはなにも考えてない)男を演じるにあたって、彼の演技は「少ない」気がした。
君が「ウィリアムである」というには、少ないんだよ。「ニンじゃない」ことも大きいだろうけどな。能面みたいだよ、なんだか。
やりたいこと、やるべきことが、「演技」まで達していないよーな。
うーむ。
ほんとに大変なんやな、正塚芝居……。
ステイシー@咲花杏ちゃんは……あうー……まず、「大人の女性」に見えない……。話し方も声も姿も。かわいいんだけどなー。
オーナーの娘でコンシェルジュで仕事に意欲がある、ように見えなくてつらかった。
夏休みにアルバイトしている女子大生みたいっす。
気品のなさも、つらい……。
あと、テープでえんえん喋らなければならないのも、気の毒だったな。
テレビ俳優が洋画の吹き替えをやったら悲惨なことになるように、「声だけの演技」ってのはまた別のスキルだし、相当うまくなきゃできないことだ。
ステイシーはテープでのモノローグが多々あるので、キャリアの少ない杏ちゃんには荷が重すぎた模様。
うーむ。
ほんとに大変なんやな、正塚芝居……。
と、それに尽きるわ、ほんと。
アレン@和くんだって、『ファントム』のときの方がよかったよ……。
まだキャラがはっきりしている分、主役ふたりよりやりやすそうだったけどな。
主役ふたりがえらいことになっていた分、救いだったのはガイ@早霧とマクファーソン@十輝。
どっちもいい味出してた。
早霧せいなはこのままスター街道を走ってくれ。と、心から思う。
十輝いりすは……ええと。
この人の向かう道は、どこだろう?
『BOXMAN』でも『ステラマリス』本公でも新公でも、とにかくイロモノとしての輝きはすばらしいんですが。
このままイロモノでいくの? それとも二枚目なの?
出来はともあれ、がんばっている若者たちを見るのは大好きなので、とてもたのしく、有意義な時間でした。
そしてつくづく、七帆ひかるの顔は好みだ、と思い、暁郷は素敵だ、と思いましたのことよ。えっ、暁郷と同列に語ることなの?!
びっくりしたよ、宙組新人公演『ホテル ステラマリス』。
タカラヅカの悪しき風習、よその組、よそのスターがやったらウチもやらなきゃ沽券に関わる! のかなんなのか、右へならえで拍手合戦。カーテンコールやスタンディングオベーション。
それはもう、あきらめていたので、どの新公も絶対カーテンコールがあるんだと思っていた。
なのに、なかった。
そのことに、感動した。
なんだ、FCの面子の問題で絶対強要されるよーなもんじゃなかったんだ。
ごめん、誤解してた。
と、カーテンコールがなかったことにほっとするくらい、アレな出来の新公でした。
この新公でカーテンコールがあったら、ほんとーにカーテンコールは「ただのお約束」になっちゃうだろう。それじゃ、ほんとにすばらしい出来のときに、どうすればいいの。
ってことになるから、よかったよ。カーテンコールがなくて。
思ったことは、正塚芝居は、ほんとーに難しいってことだ。
前回の『ファントム』と出演者はほとんど変わっていないはずなのに、このレベルの差。
タカラヅカという「ファンタジー」を作り出す劇団において、真に困難なモノは「ナチュラル」なんだということが、よくわかった。
楽曲だけでいうなら、『ファントム』の方がはるかにむずかしいだろう。
「あの歌を、歌いこなせるか」とか、重要視されていたよね。
譜面だとかの目に見える部分での難易度は、『ファントム』などの海外ミュージカルの方が高いだろうよ。
だけど、『ファントム』と『ステラマリス』なら、後者の方が難易度が高いんだ。「宝塚歌劇」としては。
『ファントム』で一定レベルの姿を見せてくれた七帆くんが、2度目の主役である『ステラマリス』では、哀しいかな前回ほど魅力を発揮できなかった。
ふつーに考えれば、有名海外ミュージカルで初主役だった前回の方が、あらゆる意味で大変だったろうに。
自爆していたのは、今回の方。
そうか、ほんとに難しいんだ、正塚芝居。
花組新公がひどいことになっていたのも、無理はないか。『La Esperanza』は主役のふたり以外は学芸会テイストだったもんなー。
キム、まっつ、あすかは、ほんとにうまい人たちなんだなー。新公で正塚芝居をふつーに演じられるんだもんなー。
彼らを見直し、改めて正塚芝居というものについて、考えたよ。
『ステラマリス』という作品について、言いたいことは山ほどある。
その山ほどある引っかかりを、力尽くでなめらかにしているのが出演者たちだ。
ヒロインお花様のうまさは言うまでもないが、主人公たかちゃんもアレで相当がんばっていたんだなあ、と見直したよ。
脚本・演出に変化ナシ。
最近、アレンジされた新公ばかり見ていたけど、今回は本公まんまだった。正塚作品だから、下手な変更は許されないだろうとは思っていたけど。
なまじ本公まんまだから、つらい。
下級生たちが、本役レベルを演じられるはずがないからだ。
ウィリアム@七帆くん。
少ない、と思った。
つたない、でも、薄い、でもない。
少ない。
ウィリアムというよくわかんねーややこしい(あるいはなにも考えてない)男を演じるにあたって、彼の演技は「少ない」気がした。
君が「ウィリアムである」というには、少ないんだよ。「ニンじゃない」ことも大きいだろうけどな。能面みたいだよ、なんだか。
やりたいこと、やるべきことが、「演技」まで達していないよーな。
うーむ。
ほんとに大変なんやな、正塚芝居……。
ステイシー@咲花杏ちゃんは……あうー……まず、「大人の女性」に見えない……。話し方も声も姿も。かわいいんだけどなー。
オーナーの娘でコンシェルジュで仕事に意欲がある、ように見えなくてつらかった。
夏休みにアルバイトしている女子大生みたいっす。
気品のなさも、つらい……。
あと、テープでえんえん喋らなければならないのも、気の毒だったな。
テレビ俳優が洋画の吹き替えをやったら悲惨なことになるように、「声だけの演技」ってのはまた別のスキルだし、相当うまくなきゃできないことだ。
ステイシーはテープでのモノローグが多々あるので、キャリアの少ない杏ちゃんには荷が重すぎた模様。
うーむ。
ほんとに大変なんやな、正塚芝居……。
と、それに尽きるわ、ほんと。
アレン@和くんだって、『ファントム』のときの方がよかったよ……。
まだキャラがはっきりしている分、主役ふたりよりやりやすそうだったけどな。
主役ふたりがえらいことになっていた分、救いだったのはガイ@早霧とマクファーソン@十輝。
どっちもいい味出してた。
早霧せいなはこのままスター街道を走ってくれ。と、心から思う。
十輝いりすは……ええと。
この人の向かう道は、どこだろう?
『BOXMAN』でも『ステラマリス』本公でも新公でも、とにかくイロモノとしての輝きはすばらしいんですが。
このままイロモノでいくの? それとも二枚目なの?
出来はともあれ、がんばっている若者たちを見るのは大好きなので、とてもたのしく、有意義な時間でした。
そしてつくづく、七帆ひかるの顔は好みだ、と思い、暁郷は素敵だ、と思いましたのことよ。えっ、暁郷と同列に語ることなの?!
蛇足語り。@宝塚歌劇チャリティーコンサート・その3。
2005年1月18日 タカラヅカ しつこくてすまんね、まだ『宝塚歌劇チャリティーコンサート』の話。
だってまだ、トウコちゃんの話してないし。
なにしろ微妙な構成の急場しのぎっぽいイベントなので、出演者の扱いもなんかアレですわ。
通常の組の枠を超えたイベントならば、「スター顔見せ」が最初にあり、半ばにあり、それとは別にそれぞれの見せ場がある。
しかし今回は時間の都合なのかなんなのか、十分な「顔見せ」がない。
ので、後半に出演する「トップスター以外の人」は、影が薄かった。
それはふたりの娘役トップスター、花ちゃんと檀ちゃんのことでもあり、2番手スターのなかでもどうやら別格らしいトウコとあさこ(このふたりはトップや新専科と同等に銀橋付き)のことでもある。
出番遅いから、待ちくたびれちゃったよー(笑)。
トウコちゃんの歌は、何故か『心の翼』でした。
どーやら持ち歌じゃなくてもいいんだな、歌いたい歌でいいんだな、という選曲権の在処を教えてくれるよーな歌。
トウコちゃんの持ち歌なら、それこそ他にいくらでもチャリコンっぽいものがあったろうに、わざわざ『心の翼』。
大抵の人は、この歌を好きなんだと思う。
だからトウコが選んでも、大切に大切に熱唱しても、不思議はないと思う。
思うけど。
わたしは、痛いケロファンだから。
なんでもまずケロに結びつけて考えるから。
ケロが最後のムラ茶会で泣きながら歌った『心の翼』を、トウコが今ここでわざわざ歌いますか!!
すみません、アタマの中、勝手にケロトウで盛り上がってました。
てゆーか、ケロちゃんのこと考えて、べーべー泣きました。
ありがとうトウコ。
すばらしい歌声だ。
聴きたかった歌声だ。
ありがとう。べそべそ。
……ちょっと眉毛長すぎた気もするけどな。>トウコちゃん
こーゆーイベントで、たかちゃん真ん中、というのも新鮮でした。
てゆーかはじめて。
5年トップやってて、はじめて。
そうか、トドがいないとこーゆーことになるんだ……。
たかこは、「真ん中」でした。
違和感なく。
隣にワタルみたいなでーっかいおにーちゃんがいてなお、たかこが真ん中なのがよくわかった。
ああ、時は流れてるんだなあ。そうしみじみ思った。
つーか本来なら、たかこの隣にはワタルがいたんだ……。
好きだったけどなあ、宙組発足時のジャンボくんトリオ。色気はまったくないけど、健康的でかわいくて。
ただ、わたし的にたかこもワタルも攻キャラなんで、当時は捕食順で悩んだなあ(←悩むな)。あー、ちなみに『望郷』のときは海人×蔵人で、ワタさんが受でした、わたし的に。さえちゃんの蔵人も見たかったなー。
トリを飾るのがたかこだというのも、ただただ新鮮で。
ここぞとばかりに聴かせてくれますよ、『ファントム』!!
あれー?
なんかたかちゃん、歌うまいぞー。
今宙組公演中で、言っちゃなんだけど、たかちゃん歌はいまひとつな感じなのに……『ファントム』だとここまで聴かせてくれるの? 歌に費やしたレッスン量とかがダンチなのかしら。たんに正塚ソングと相性悪いのかもしれんが(前にもそーゆーことがあった)。
もういちどあの繊細な青年エリックの歌声を聴くことができて、素直にうれしかったです。
最後の『見上げてごらん夜の星を』は、入場時に配られていたペンライトを振りながら。
なんだけど。
最後の曲で振れと指示されていたから、みんないそいそ従ったんだよね。
なのに、歌いながら銀橋に出てきたさえちゃんが、「みなさまお手元のサイリュームに灯をともしてください」とわざわざ言うもんだから、場内爆笑。
みんなもう、とっくに灯をともしてるんですが。
そんなことは見たらわかるだろーに、いかにも台本通りって感じに言われたら、そりゃウケますわいな。
何故そこで、台詞を変えないんだ、さえこ。
「まだの方は」とひとこと付け加えるだけで、ギャグにならずにすんだのに。
その機転の利かなさというかどんくささと、きれいな笑顔がツボですよ。
「かわいいっ!!」
と、わたしたちは大騒ぎ(笑)。
そうそう、kineさんはほんとに歌ってました、隣で。
「みなさんご一緒に」
とか言われても、誰も歌ってないのに。
さすがだkineさん。
震災時と復興後のスライド上映があったんだけど、これは正直興醒めな色が濃かったっす、わたしとしては。
だって完璧に、阪急電鉄の宣伝だったんだもん。
あのー、被災したのも復興したのも、伊丹駅と三宮駅だけじゃないっすが……。
せっかくの「チャリティーコンサート」が、所詮企業の宣伝でしかない現実を、見せつけてくれてしょぼんな気持ちになった瞬間でした。
いや、宣伝だということはわかってるよ。売名行為だろ。マスコミ呼んで、イメージアップしてるんだろ? わかってるよ、大人の世界はそんなもんさ。
でも、今ここに集まっている人たちの気持ちは、ただの宣伝じゃないし、「スターさん素敵♪」だけでもないんだよ。
なんでそれを、自分でぶちこわしにするかなあ。
阪急って、宝塚って、やっぱ商売下手だ……てゆーか、ひとの心をわかってない。
そんな「大人の世界」を見せられたあとに、理事長登場でわざわざ日本赤十字のえらい人に目録を渡すパフォーマンスまであったもんだから、余計「宣伝なんだ……」と心が冷えたわ……。
自分たちの会社に関係ない被災地はどーでもいー、というなら、宝塚大劇場とその関連だけスライド上映すればよかったのに。それならべつに変じゃないのに。
伊丹駅も三宮駅も、宝塚歌劇とは直接関係ないのに、そこだけ話題にされてもなー。大人って汚いなー。
そうまでして捨て身で宣伝してるから、さぞやマスコミに取り上げられているかと思ったら、そうでもなかったし。
やっぱ商売下手……。
コンサート部分は、よかったですよ、ほんと。
だからなおさら、蛇足的に宣伝した部分が目についちゃっただけ。
チャリコンのあとは、kineさん、ハイディさん夫妻とごはん。
たのしかったです。きらきら。
ちょーど電話していて話題に入れなかったからこんなとこで言っちゃいますが、ハイディさんの年賀状、すばらしかったっす。
てか、似てる!!(笑) って、届いたとき奮えたもん。
またぜひ、遊んでください〜〜。
だってまだ、トウコちゃんの話してないし。
なにしろ微妙な構成の急場しのぎっぽいイベントなので、出演者の扱いもなんかアレですわ。
通常の組の枠を超えたイベントならば、「スター顔見せ」が最初にあり、半ばにあり、それとは別にそれぞれの見せ場がある。
しかし今回は時間の都合なのかなんなのか、十分な「顔見せ」がない。
ので、後半に出演する「トップスター以外の人」は、影が薄かった。
それはふたりの娘役トップスター、花ちゃんと檀ちゃんのことでもあり、2番手スターのなかでもどうやら別格らしいトウコとあさこ(このふたりはトップや新専科と同等に銀橋付き)のことでもある。
出番遅いから、待ちくたびれちゃったよー(笑)。
トウコちゃんの歌は、何故か『心の翼』でした。
どーやら持ち歌じゃなくてもいいんだな、歌いたい歌でいいんだな、という選曲権の在処を教えてくれるよーな歌。
トウコちゃんの持ち歌なら、それこそ他にいくらでもチャリコンっぽいものがあったろうに、わざわざ『心の翼』。
大抵の人は、この歌を好きなんだと思う。
だからトウコが選んでも、大切に大切に熱唱しても、不思議はないと思う。
思うけど。
わたしは、痛いケロファンだから。
なんでもまずケロに結びつけて考えるから。
ケロが最後のムラ茶会で泣きながら歌った『心の翼』を、トウコが今ここでわざわざ歌いますか!!
すみません、アタマの中、勝手にケロトウで盛り上がってました。
てゆーか、ケロちゃんのこと考えて、べーべー泣きました。
ありがとうトウコ。
すばらしい歌声だ。
聴きたかった歌声だ。
ありがとう。べそべそ。
……ちょっと眉毛長すぎた気もするけどな。>トウコちゃん
こーゆーイベントで、たかちゃん真ん中、というのも新鮮でした。
てゆーかはじめて。
5年トップやってて、はじめて。
そうか、トドがいないとこーゆーことになるんだ……。
たかこは、「真ん中」でした。
違和感なく。
隣にワタルみたいなでーっかいおにーちゃんがいてなお、たかこが真ん中なのがよくわかった。
ああ、時は流れてるんだなあ。そうしみじみ思った。
つーか本来なら、たかこの隣にはワタルがいたんだ……。
好きだったけどなあ、宙組発足時のジャンボくんトリオ。色気はまったくないけど、健康的でかわいくて。
ただ、わたし的にたかこもワタルも攻キャラなんで、当時は捕食順で悩んだなあ(←悩むな)。あー、ちなみに『望郷』のときは海人×蔵人で、ワタさんが受でした、わたし的に。さえちゃんの蔵人も見たかったなー。
トリを飾るのがたかこだというのも、ただただ新鮮で。
ここぞとばかりに聴かせてくれますよ、『ファントム』!!
あれー?
なんかたかちゃん、歌うまいぞー。
今宙組公演中で、言っちゃなんだけど、たかちゃん歌はいまひとつな感じなのに……『ファントム』だとここまで聴かせてくれるの? 歌に費やしたレッスン量とかがダンチなのかしら。たんに正塚ソングと相性悪いのかもしれんが(前にもそーゆーことがあった)。
もういちどあの繊細な青年エリックの歌声を聴くことができて、素直にうれしかったです。
最後の『見上げてごらん夜の星を』は、入場時に配られていたペンライトを振りながら。
なんだけど。
最後の曲で振れと指示されていたから、みんないそいそ従ったんだよね。
なのに、歌いながら銀橋に出てきたさえちゃんが、「みなさまお手元のサイリュームに灯をともしてください」とわざわざ言うもんだから、場内爆笑。
みんなもう、とっくに灯をともしてるんですが。
そんなことは見たらわかるだろーに、いかにも台本通りって感じに言われたら、そりゃウケますわいな。
何故そこで、台詞を変えないんだ、さえこ。
「まだの方は」とひとこと付け加えるだけで、ギャグにならずにすんだのに。
その機転の利かなさというかどんくささと、きれいな笑顔がツボですよ。
「かわいいっ!!」
と、わたしたちは大騒ぎ(笑)。
そうそう、kineさんはほんとに歌ってました、隣で。
「みなさんご一緒に」
とか言われても、誰も歌ってないのに。
さすがだkineさん。
震災時と復興後のスライド上映があったんだけど、これは正直興醒めな色が濃かったっす、わたしとしては。
だって完璧に、阪急電鉄の宣伝だったんだもん。
あのー、被災したのも復興したのも、伊丹駅と三宮駅だけじゃないっすが……。
せっかくの「チャリティーコンサート」が、所詮企業の宣伝でしかない現実を、見せつけてくれてしょぼんな気持ちになった瞬間でした。
いや、宣伝だということはわかってるよ。売名行為だろ。マスコミ呼んで、イメージアップしてるんだろ? わかってるよ、大人の世界はそんなもんさ。
でも、今ここに集まっている人たちの気持ちは、ただの宣伝じゃないし、「スターさん素敵♪」だけでもないんだよ。
なんでそれを、自分でぶちこわしにするかなあ。
阪急って、宝塚って、やっぱ商売下手だ……てゆーか、ひとの心をわかってない。
そんな「大人の世界」を見せられたあとに、理事長登場でわざわざ日本赤十字のえらい人に目録を渡すパフォーマンスまであったもんだから、余計「宣伝なんだ……」と心が冷えたわ……。
自分たちの会社に関係ない被災地はどーでもいー、というなら、宝塚大劇場とその関連だけスライド上映すればよかったのに。それならべつに変じゃないのに。
伊丹駅も三宮駅も、宝塚歌劇とは直接関係ないのに、そこだけ話題にされてもなー。大人って汚いなー。
そうまでして捨て身で宣伝してるから、さぞやマスコミに取り上げられているかと思ったら、そうでもなかったし。
やっぱ商売下手……。
コンサート部分は、よかったですよ、ほんと。
だからなおさら、蛇足的に宣伝した部分が目についちゃっただけ。
チャリコンのあとは、kineさん、ハイディさん夫妻とごはん。
たのしかったです。きらきら。
ちょーど電話していて話題に入れなかったからこんなとこで言っちゃいますが、ハイディさんの年賀状、すばらしかったっす。
てか、似てる!!(笑) って、届いたとき奮えたもん。
またぜひ、遊んでください〜〜。
歌え、心のままに。@宝塚歌劇チャリティーコンサート・その2。
2005年1月18日 タカラヅカ 『宝塚歌劇チャリティーコンサート』。
ニュースになっているかと思いきや、今日の新聞にはろくに載ってませんでした。
某藪氏がタカラヅカ記事の連載してるってのに、写真もナシかい、スポニチ。
ちなみにこのコンサートの収益金は約1000万円だそーだ。
さて。
美しげな曲名の並ぶプログラムですでに、奇異の目を引いていた八犬士のテーマ・・・・水夏希。
せめて曲名だけでももっときらきらしていたなら、よかったのかも。
直球も直球、八犬士。
公演を一度観たっきりのわたしには、それがどんな歌だったか思い出せません。
それまでのステージとは曲調ががらりと変わり、勇ましげな前奏が響く。
現れたのは、水夏希様だ!
なんかドスのきいた歌声だぞ!
里見がどうの珠がどうのと歌ってますぞ。
伝説がどうのと歌ってますぞ。
背景の電飾も、これでもかと派手に瞬く。
コンサート全編通していちばん派手だったのが、この歌のときだ。
えーっとコレって……ひょっとして戦いの歌なんぢゃあ……?
てゆーか、ヒーローソングだよね?
チャリコンでヒーローソングを歌ってはいけない、とはべつに思わない。
コンサートの意図をくんで集まったお客のために、お客が「よろこぶ」歌を歌うのは、正しいと思うから。
お客は期待しているよ、スターが「持ち歌」を歌うことを。なつかしい思い出の歌を歌ってくれることを。
チャリコンだからって、お客をないがしろにしていいわけじゃないから。ファンサービスは正しい姿勢。
ただ。
他の人がみんな、持ち歌の中からチャリコンっぽいものを選んでいるのに、そーゆーことに無頓着に「主演作の主題歌」をチョイスした水兄貴の漢ぶりに、ウケただけだ(笑)。
他にいくらでもあるだろーになあ、チャリコンっぽい歌。
なにも考えなかったんだろーなぁ。
最近の彼の持ち歌っていうアレだしな。
アオセトナ様の、『欲しいモノを言ってごらん』。
いっそのこと水しぇんがエロエロにフェロモンかっとばしながら、「欲〜しいモノを言ってごらん♪」って客席練り歩いたら、ものすごいことになるだろーに。
おばさまがた、みんな財布開けてエロセトナ様にお布施しちゃうよ。
彼が1階席を歩くだけで、100万くらいは軽く集まりそうな気がする。
ベルトとか襟口とかに、札を突っ込むのね……お札でできたレイとかを首にかけちゃったりするんだわ……ハァハァ。
お布施をしてくれた人に造花の薔薇でも手渡したりしたら、完璧ね。エロセトナ様へのお布施だけで数100万はいくねっ。
と。
妄想してしまうくらい、水しぇんはふつーに大真面目に、ヒーローソング歌ってました。
宙組に戻ってきた水くんは、確実に色気が落ちている……。
おそるべし宙組の薄味健康パワー。
続く樹里ちゃんは、音響さんやりすぎですか?って感じの大音響、ガイチは朗々と『宇宙戦艦ヤマト』……布施明だっけの歌。
新専科のふたりは銀橋アリ。
わたしは日本語以外さっぱりわからんので、全編英語の樹里ちゃんの歌はあまり響かないんだけど、ガイチのストレートな「愛ッ!」の歌は大変響きました(笑)。
なにしろ同世代、フルコーラス歌えるんだもん(笑)。kineさんも映画の内容まで語っていたし。みんな『ヤマト』知ってるよなあ。
でもいちばんすばらしかったのは、かなみちゃんの歌。
泣けました。
素直に。
『千の風になって』という歌。
はじめて聴く歌だったけど、かなみちゃんの慈愛に満ちた涼やかな歌声が、耳に馴染み、心に落ちる。
癒しの歌声だった。
今、膝を折って泣いている人の肩をやさしく包むような歌。
生きることへの、肯定の歌。
震災に限らず、大切な人を亡くしたことのない人なんて、いないと思う。
その大切な人が、千の風……空気になり自然になり、この地球になり、今わたしを見守ってくれているんだと思うと、それだけで、救われる。
感謝する。
ひとの心は、すばらしいものだと思う。
えーと。
わたしは単純な人間なので、この歌を聴いて、思いました。
わたしも死んだら、千の風になる。
絶対なる。
そしてみんなのこと、見守るから。
みんなって誰だ、とにかくみんな。
わたし人間大好きだから。猫とか犬とか、動物もおおむね好きだから。虫とか魚とか嫌いだけど、死んだあとならきっとわたしでも寛大になって、好きになれると思うから、地球全部を見守る風になる。
わたしがいないあとでも、みんながふつーに豊かにしあわせに、タカラヅカを観られる平和な世界であればいいと思うから。
死んだら、千の風になる。
と。
とても単純に、思いましたよ。
生きている今は、煩悩まみれだけどな(笑)。
10年前のあの日についてのMCのあと、トップスター3人で歌う『風になりたい』。
……歌のうまい人に一度歌って欲しい歌No.1かもしれんわ、この歌……。
なにしろ耳に残っているのは、マリコ@タカラヅカきってのジャイアン、の歌声だもん……もしくはワタル@星組の伝統を受け継ぐジャイアン、の歌声だもん……。
あと、わが友キティちゃんが歌う、「マリコの真似」で、わざと音をはずして歌う歌声……。
思い出と共に聴く。
桜の咲いていた花の道。震災の生々しい爪痕。
黒燕尾の男役たちの美しさ。
そう、「美しい」ことは偉大だ。
その美しさで、世界を救ってくれ。
少なくとも今このとき、チャリコンを開くことができるのは、彼らの美しさを愛でる人たちがいるから。
美しさは、救いだから。
癒しだから。
ただ「美しい」だけより、そこに「愛」が加わると、最強だよね。
どこの誰とも知らない美しい人が歌っているより、大好きな美しい人が歌っている方が、より感動する。
だから檀ちゃん、ワタルくんが『王家に捧ぐ歌』をひっさげて登場してくれたときは、うれしかったよ。
感動したよ。
スターが「持ち歌」を披露してくれるのは、こんなにうれしい。
なつかしくて、愛しくて。
そこに「過去」があるから、「思い出」があるから。
過ぎた時間、帰らない時間。
かえらないひと。
なにもかもひっくるめて、愛しいから。
だからほんとのとこ、どんな曲でもいいんだけどね。
愛の歌でも希望の歌でも、ヒーローソングでも(笑)。
それを歌う人に、それを聴く人たちに、愛という共通意識があるから。
意義のある催しだったと思う。
チャリティーコンサート。
ニュースになっているかと思いきや、今日の新聞にはろくに載ってませんでした。
某藪氏がタカラヅカ記事の連載してるってのに、写真もナシかい、スポニチ。
ちなみにこのコンサートの収益金は約1000万円だそーだ。
さて。
美しげな曲名の並ぶプログラムですでに、奇異の目を引いていた八犬士のテーマ・・・・水夏希。
せめて曲名だけでももっときらきらしていたなら、よかったのかも。
直球も直球、八犬士。
公演を一度観たっきりのわたしには、それがどんな歌だったか思い出せません。
それまでのステージとは曲調ががらりと変わり、勇ましげな前奏が響く。
現れたのは、水夏希様だ!
なんかドスのきいた歌声だぞ!
里見がどうの珠がどうのと歌ってますぞ。
伝説がどうのと歌ってますぞ。
背景の電飾も、これでもかと派手に瞬く。
コンサート全編通していちばん派手だったのが、この歌のときだ。
えーっとコレって……ひょっとして戦いの歌なんぢゃあ……?
てゆーか、ヒーローソングだよね?
チャリコンでヒーローソングを歌ってはいけない、とはべつに思わない。
コンサートの意図をくんで集まったお客のために、お客が「よろこぶ」歌を歌うのは、正しいと思うから。
お客は期待しているよ、スターが「持ち歌」を歌うことを。なつかしい思い出の歌を歌ってくれることを。
チャリコンだからって、お客をないがしろにしていいわけじゃないから。ファンサービスは正しい姿勢。
ただ。
他の人がみんな、持ち歌の中からチャリコンっぽいものを選んでいるのに、そーゆーことに無頓着に「主演作の主題歌」をチョイスした水兄貴の漢ぶりに、ウケただけだ(笑)。
他にいくらでもあるだろーになあ、チャリコンっぽい歌。
なにも考えなかったんだろーなぁ。
最近の彼の持ち歌っていうアレだしな。
アオセトナ様の、『欲しいモノを言ってごらん』。
いっそのこと水しぇんがエロエロにフェロモンかっとばしながら、「欲〜しいモノを言ってごらん♪」って客席練り歩いたら、ものすごいことになるだろーに。
おばさまがた、みんな財布開けてエロセトナ様にお布施しちゃうよ。
彼が1階席を歩くだけで、100万くらいは軽く集まりそうな気がする。
ベルトとか襟口とかに、札を突っ込むのね……お札でできたレイとかを首にかけちゃったりするんだわ……ハァハァ。
お布施をしてくれた人に造花の薔薇でも手渡したりしたら、完璧ね。エロセトナ様へのお布施だけで数100万はいくねっ。
と。
妄想してしまうくらい、水しぇんはふつーに大真面目に、ヒーローソング歌ってました。
宙組に戻ってきた水くんは、確実に色気が落ちている……。
おそるべし宙組の薄味健康パワー。
続く樹里ちゃんは、音響さんやりすぎですか?って感じの大音響、ガイチは朗々と『宇宙戦艦ヤマト』……布施明だっけの歌。
新専科のふたりは銀橋アリ。
わたしは日本語以外さっぱりわからんので、全編英語の樹里ちゃんの歌はあまり響かないんだけど、ガイチのストレートな「愛ッ!」の歌は大変響きました(笑)。
なにしろ同世代、フルコーラス歌えるんだもん(笑)。kineさんも映画の内容まで語っていたし。みんな『ヤマト』知ってるよなあ。
でもいちばんすばらしかったのは、かなみちゃんの歌。
泣けました。
素直に。
『千の風になって』という歌。
はじめて聴く歌だったけど、かなみちゃんの慈愛に満ちた涼やかな歌声が、耳に馴染み、心に落ちる。
癒しの歌声だった。
今、膝を折って泣いている人の肩をやさしく包むような歌。
生きることへの、肯定の歌。
震災に限らず、大切な人を亡くしたことのない人なんて、いないと思う。
その大切な人が、千の風……空気になり自然になり、この地球になり、今わたしを見守ってくれているんだと思うと、それだけで、救われる。
感謝する。
ひとの心は、すばらしいものだと思う。
えーと。
わたしは単純な人間なので、この歌を聴いて、思いました。
わたしも死んだら、千の風になる。
絶対なる。
そしてみんなのこと、見守るから。
みんなって誰だ、とにかくみんな。
わたし人間大好きだから。猫とか犬とか、動物もおおむね好きだから。虫とか魚とか嫌いだけど、死んだあとならきっとわたしでも寛大になって、好きになれると思うから、地球全部を見守る風になる。
わたしがいないあとでも、みんながふつーに豊かにしあわせに、タカラヅカを観られる平和な世界であればいいと思うから。
死んだら、千の風になる。
と。
とても単純に、思いましたよ。
生きている今は、煩悩まみれだけどな(笑)。
10年前のあの日についてのMCのあと、トップスター3人で歌う『風になりたい』。
……歌のうまい人に一度歌って欲しい歌No.1かもしれんわ、この歌……。
なにしろ耳に残っているのは、マリコ@タカラヅカきってのジャイアン、の歌声だもん……もしくはワタル@星組の伝統を受け継ぐジャイアン、の歌声だもん……。
あと、わが友キティちゃんが歌う、「マリコの真似」で、わざと音をはずして歌う歌声……。
思い出と共に聴く。
桜の咲いていた花の道。震災の生々しい爪痕。
黒燕尾の男役たちの美しさ。
そう、「美しい」ことは偉大だ。
その美しさで、世界を救ってくれ。
少なくとも今このとき、チャリコンを開くことができるのは、彼らの美しさを愛でる人たちがいるから。
美しさは、救いだから。
癒しだから。
ただ「美しい」だけより、そこに「愛」が加わると、最強だよね。
どこの誰とも知らない美しい人が歌っているより、大好きな美しい人が歌っている方が、より感動する。
だから檀ちゃん、ワタルくんが『王家に捧ぐ歌』をひっさげて登場してくれたときは、うれしかったよ。
感動したよ。
スターが「持ち歌」を披露してくれるのは、こんなにうれしい。
なつかしくて、愛しくて。
そこに「過去」があるから、「思い出」があるから。
過ぎた時間、帰らない時間。
かえらないひと。
なにもかもひっくるめて、愛しいから。
だからほんとのとこ、どんな曲でもいいんだけどね。
愛の歌でも希望の歌でも、ヒーローソングでも(笑)。
それを歌う人に、それを聴く人たちに、愛という共通意識があるから。
意義のある催しだったと思う。
チャリティーコンサート。
彼はハイテンション。@宝塚歌劇チャリティーコンサート・その1。
2005年1月17日 タカラヅカ 阪神大震災のことで、記憶はいろいろあるものの、忘れられないもののひとつ。
関西芸能界、壊滅。
という見出しの記事があった。
某スポーツ新聞だ。半面以上使っての、大きな記事だった。
宝塚大劇場半壊、吉本喜劇も大打撃、復興の目途立たず。関西芸能界は、文字通りの壊滅と言える。
そーゆー内容だった。
かなしかったよ。
わたしがヅカファンだからというだけじゃなくて。
ただ、かなしかった。
宝塚歌劇復興第一弾の『国境のない地図』を観に行った。
なにがおどろいたって、花の道の周囲の風景だ。
花の道の両脇は、古き良き時代の木造家屋が並んでいた。行楽地によくある、おみやげ屋さんだ。
それらが、なくなっていた。
あるものは倒壊したまま無惨な姿をさらしており、あるものは更地になっていた。
花の道もあちこち崩れたり、隆起や陥没があった。
それでも、桜が咲いていた。
さて、あの日から10年。
今日は『宝塚歌劇チャリティーコンサート』だ。
新専科スターと花と雪以外のトップコンビ+2番手勢揃いのコンサート、予定時間はたった1時間。
うわー、見るからに微妙(笑)。
きっとひとり1曲持ち歌披露するだけで終わるぞー。どんな構成にするんだろ。
入口でペンライトとプログラムをもらう。
ペンライト、太っ。サイリュームなので折って発光させるんだけど、コレを折るのはけっこう大変かもしれない……。
kineさんとふたり、座席についてプログラムを開き、ふたりそろって首を傾げた。
八犬士のテーマ・・・・・・・・水夏希
八犬士? って、『里見八犬伝』かよ。
チャリティーコンサートで何故、『八犬伝』……っ!
他の出演者はみんなそろってバラード系、「愛」や「希望」系の歌でまとめてきている。
そんななかで、水くんひとり『八犬伝』……。
……なあ、ハズしてないか、水夏希?
どうやら曲目は本人の選択らしい。お茶会で言っていたそーだ。
……なあ、ハズしてないか、水夏希?
でもまあ、他の出演者の歌も、つっこみどころはいろいろありそうだ。
ガイチは『宇宙戦艦ヤマト』だし。
あさこは、さだまさしだし。
『国境のない地図』はワタルやさえこ(+たかこ)で歌うというし。
何故かトウコは『心の翼』だし。
プログラムに『見上げてごらん夜の星を』の歌詞が載っているところを見ると、最後はわたしたちも歌わされそうだし。
てゆーか、最初の曲が、タニだし。
1曲目がタニ?!
いいのかソレ。
そんなコンサートってアリなのか?
まあタニちゃんの曲目は『Life』で、この間までバウホールで歌っていた持ち歌だからきっと他の歌よりは歌い込んであってレベル的にも大丈夫かもしれないし、曲自体はいいんだから、しっとり歌ってくれればいいか。
とか。
プログラムを見ただけで、話が弾む。
幕が上がれば、大階段。
ミラーボール・セットオン。
中央に立つのは、さえこ・たかこ・ワタル。
う・わー。
豪華だ。
素直に眼福。
曲は『見上げてごらん夜の星を』。
しっとりと歌い上げたところで、司会者のまやさんタキちゃん登場、観客全員で起立して黙祷を捧げたりと、おごそかなムード。
その次の瞬間に。
幕が開き、タニちゃん登場!!
あ、あの。
えーっと。
誰か教えてください、大和悠河は、どこへ行くんでしょう??
タニちゃんは、アクセル全開でした。
幕が開くなり、そこには「イッちゃってるポーズ」のタニちゃん。
ノリノリっす。
腰振ってます。
タメまくって歌ってます。
しっとり、なんてもんじゃございません。
「ここはオレ様のライヴ会場、素敵なオレ様を見て失神するなよお嬢ちゃんたち!!」なノリのタニ様ですよ。
あの、さっきまでわたしたち、黙祷したりなんだりで、とってもおごそかだったんですが。
幕が開くなりトップテンションのアナタは、なんなんですかっ!(笑)
『ステラマリス』のキャラまんまというか、どっかまちがったままのタニちゃんがそこに。
「オレ様はセクスィ〜〜スタァ」
と、キメまくるタニちゃんがそこに。
わたしはツボを直撃され、笑いをこらえるあまり、呼吸困難に。
隣を見れば、デイジーちゃんも同じように必死に声を殺して笑っている。
教えてください、タニちゃんはどこへ行こうとしているのですか?
彼の固定スキルは「アイドル」だったよね?
なのに最近、ちがうスキルを目指しているよーなんですが。
「色気のある大人の男」だけが許されるポーズを取りまくってますが……どどどどうしよう。
見てはいけないものを見ているよーな気がする……。
ほんとにもー、かわいすぎだぞ、大和悠河!!
カケラも似合ってないのに、場の空気も一切無視して腰振って歌う姿に、胸が熱くなりました。
てゆーか、このコンサート全部が、このノリだったらどうしよう……?
きりやんも水くんも、かなみちゃんやお花様まで、みんながみんな「ノッてるかいっ?! イェ〜〜イ!(ウインク、ばちこ〜ん!)」なノリだったら、どうしようっ?!!
おびえましたとも。
まったく、罪が重いぞ、タニ。
次に登場したきりやんは、ふつーに情感たっぷりにしっとりと歌い上げてくれました。
なんだよ、ふつーに歌っていいんじゃん!!
アレはタニだけか。タニが独自にやっていることなのか。
ああもおっ、タニったら!(笑) かわいいぞタニ!!
西城秀樹のよーなパフォーマンスのおかげで、タニちゃんの歌が下手だったのかどうかまで、わたしの五感はとても感知できませんでした。
手堅いきりやんの次は、いよいよ水夏希の登場です!
続く!
関西芸能界、壊滅。
という見出しの記事があった。
某スポーツ新聞だ。半面以上使っての、大きな記事だった。
宝塚大劇場半壊、吉本喜劇も大打撃、復興の目途立たず。関西芸能界は、文字通りの壊滅と言える。
そーゆー内容だった。
かなしかったよ。
わたしがヅカファンだからというだけじゃなくて。
ただ、かなしかった。
宝塚歌劇復興第一弾の『国境のない地図』を観に行った。
なにがおどろいたって、花の道の周囲の風景だ。
花の道の両脇は、古き良き時代の木造家屋が並んでいた。行楽地によくある、おみやげ屋さんだ。
それらが、なくなっていた。
あるものは倒壊したまま無惨な姿をさらしており、あるものは更地になっていた。
花の道もあちこち崩れたり、隆起や陥没があった。
それでも、桜が咲いていた。
さて、あの日から10年。
今日は『宝塚歌劇チャリティーコンサート』だ。
新専科スターと花と雪以外のトップコンビ+2番手勢揃いのコンサート、予定時間はたった1時間。
うわー、見るからに微妙(笑)。
きっとひとり1曲持ち歌披露するだけで終わるぞー。どんな構成にするんだろ。
入口でペンライトとプログラムをもらう。
ペンライト、太っ。サイリュームなので折って発光させるんだけど、コレを折るのはけっこう大変かもしれない……。
kineさんとふたり、座席についてプログラムを開き、ふたりそろって首を傾げた。
八犬士のテーマ・・・・・・・・水夏希
八犬士? って、『里見八犬伝』かよ。
チャリティーコンサートで何故、『八犬伝』……っ!
他の出演者はみんなそろってバラード系、「愛」や「希望」系の歌でまとめてきている。
そんななかで、水くんひとり『八犬伝』……。
……なあ、ハズしてないか、水夏希?
どうやら曲目は本人の選択らしい。お茶会で言っていたそーだ。
……なあ、ハズしてないか、水夏希?
でもまあ、他の出演者の歌も、つっこみどころはいろいろありそうだ。
ガイチは『宇宙戦艦ヤマト』だし。
あさこは、さだまさしだし。
『国境のない地図』はワタルやさえこ(+たかこ)で歌うというし。
何故かトウコは『心の翼』だし。
プログラムに『見上げてごらん夜の星を』の歌詞が載っているところを見ると、最後はわたしたちも歌わされそうだし。
てゆーか、最初の曲が、タニだし。
1曲目がタニ?!
いいのかソレ。
そんなコンサートってアリなのか?
まあタニちゃんの曲目は『Life』で、この間までバウホールで歌っていた持ち歌だからきっと他の歌よりは歌い込んであってレベル的にも大丈夫かもしれないし、曲自体はいいんだから、しっとり歌ってくれればいいか。
とか。
プログラムを見ただけで、話が弾む。
幕が上がれば、大階段。
ミラーボール・セットオン。
中央に立つのは、さえこ・たかこ・ワタル。
う・わー。
豪華だ。
素直に眼福。
曲は『見上げてごらん夜の星を』。
しっとりと歌い上げたところで、司会者のまやさんタキちゃん登場、観客全員で起立して黙祷を捧げたりと、おごそかなムード。
その次の瞬間に。
幕が開き、タニちゃん登場!!
あ、あの。
えーっと。
誰か教えてください、大和悠河は、どこへ行くんでしょう??
タニちゃんは、アクセル全開でした。
幕が開くなり、そこには「イッちゃってるポーズ」のタニちゃん。
ノリノリっす。
腰振ってます。
タメまくって歌ってます。
しっとり、なんてもんじゃございません。
「ここはオレ様のライヴ会場、素敵なオレ様を見て失神するなよお嬢ちゃんたち!!」なノリのタニ様ですよ。
あの、さっきまでわたしたち、黙祷したりなんだりで、とってもおごそかだったんですが。
幕が開くなりトップテンションのアナタは、なんなんですかっ!(笑)
『ステラマリス』のキャラまんまというか、どっかまちがったままのタニちゃんがそこに。
「オレ様はセクスィ〜〜スタァ」
と、キメまくるタニちゃんがそこに。
わたしはツボを直撃され、笑いをこらえるあまり、呼吸困難に。
隣を見れば、デイジーちゃんも同じように必死に声を殺して笑っている。
教えてください、タニちゃんはどこへ行こうとしているのですか?
彼の固定スキルは「アイドル」だったよね?
なのに最近、ちがうスキルを目指しているよーなんですが。
「色気のある大人の男」だけが許されるポーズを取りまくってますが……どどどどうしよう。
見てはいけないものを見ているよーな気がする……。
ほんとにもー、かわいすぎだぞ、大和悠河!!
カケラも似合ってないのに、場の空気も一切無視して腰振って歌う姿に、胸が熱くなりました。
てゆーか、このコンサート全部が、このノリだったらどうしよう……?
きりやんも水くんも、かなみちゃんやお花様まで、みんながみんな「ノッてるかいっ?! イェ〜〜イ!(ウインク、ばちこ〜ん!)」なノリだったら、どうしようっ?!!
おびえましたとも。
まったく、罪が重いぞ、タニ。
次に登場したきりやんは、ふつーに情感たっぷりにしっとりと歌い上げてくれました。
なんだよ、ふつーに歌っていいんじゃん!!
アレはタニだけか。タニが独自にやっていることなのか。
ああもおっ、タニったら!(笑) かわいいぞタニ!!
西城秀樹のよーなパフォーマンスのおかげで、タニちゃんの歌が下手だったのかどうかまで、わたしの五感はとても感知できませんでした。
手堅いきりやんの次は、いよいよ水夏希の登場です!
続く!
千年王国の終わらない宴。@レヴュー伝説
2005年1月16日 タカラヅカ 宙組公演『レヴュー伝説』の感想。
予備知識はありません。
まったく。
ただ、kineさんとふたりで、休憩時間にロビーのスカステお稽古映像を見たかな、ちらりと。
たかちゃんがお花様を派手に持ち上げてリフトしていたのが「すげえ」と思ったのと、なにげにその後ろの人たちも派手に相手を持ち上げてリフトしていたので「そっちもすげえ」と思ったことぐらいか。
あ、あとふたりして素顔のお花様に「かわい〜〜!!」と歓声あげていたっけか。
それにしても。
今さら、在位12年の花總様が「薄幸の少女」を演じるとは、夢にも思っていませんでした。
そしてなにがおどろいたかってあーた。
今さら、在位12年の花總様演じる「薄幸の少女」が、めーっちゃかわいいことですよ!!
いやあ、さすがだ花ちゃん!!
わたしとkineさんの大ウケポイントはそこでした。
薄幸の少女ジジ@花ちゃんてば、マジかわええ。
ケロと同期で、ここまで幼い役を違和感なく演じるなんてすごいよ!(そこか!)
そーいやお花様って、ケロより年上だよね?
なんだかんだいって花ちゃんはすごい人だよ。
芝居でもあんなどーしよーもない「下書き」作品でしかないのに、彼女の演技と存在感で引き締めていたし。
ショーでも納得の美しさと存在感。
「スター」だわ。
たかこと花ちゃんを見ると、「タカラヅカを見た」って気がする。
「美しいものを見た」……ココロがささくれ立っているときなんか、涙が出る美しさだよ……。
そうそして、たかこも今回すごいことになってる(笑)。
星の王子オーレリアン@たかこ、ってなんですかありゃ!!
いかにもな王子様然として出てこられた日にゃあ、爆笑ツボ直撃で憤死しそーになったよ。
オーレリアン様素敵♪(顔の前で手を組む。目には星でよろしく)
なんなの今回のショー。
笑わせるのが目的ですか。
やーん、たのしー(笑)。
王子様たかこと薄幸の少女花ちゃんに、ときめいちゃったじゃないのー(笑)。
いいなあ、こいつら。
千年王国の王子様とお姫様。
永遠に美しい妖精たち。
タカラヅカは夢の世界なんだから、これくらいかっとばして「夢」を見せてくれるカップルがいてもいいと思う。
それとは別に。
宙組は、若手を売る気がないのか??
4番手以下の「売りドキ」な男たちの場面が一切ないことに、心から疑問を持った。
えーと。
他の組ならすでにもう、あひくんクラスの男たちは、場面もらってるよねえ?
若手3人とかで銀橋渡ったりとか、たとえ数小節であろうとセンターでソロ歌って他の人にバトンタッチしたりとか。
若手中心のシーンの、真ん中にいたりするよねえ??
なんで宙の若手たちは、ただのバックダンサーでしかないの?
「これでも、ものすごーく使ってもらえるようになったんですよ」
と、宙組下級生ファンのデイジーちゃんは言う。
「出番が増えた、立ち位置がよくなってる、って、ファンは泣いてよろこんでるんですよ」
出番とか立ち位置とか言ってもソレ、あくまでもスターの後ろででしょう?
一般人はバックダンサーやコーラスグループなんか見ないって。
短くても他愛なくても、ピンで立たなきゃダメだよ。
真ん中でライトあびてこそ、「あれ誰?」って言ってもらえるのに。どんなにいい位置で踊ってたって、真ん中にスターがいたら一般客はその真ん中のスターしか見てないってば。他はみんな「同じ顔」としか思ってもらえないよー。
たとえば星のれおんなんか、ロケットの真ん中でひとりくるくる回ってひとりで拍手あびてるんだよ。
あーゆー扱いしてこそ、「ねえアレ誰?」って思ってもらえるんじゃん。
後ろの下級生必死で見るのはコアなヅカファンだけだってば。
一般客惹きつけなきゃ、未来につながらないよー。
なにやってんだ宙組。
あひくん以下を売り出すつもりないのか??
たか花、水くん、タニちゃん、この3人(たか花はふたりでひとり勘定かい)が順番に出て引っ込むだけ。他は全部その他大勢でしかない。
宙組の「売り」が「たか花」だということはわかったうえで、それでも思うよ。
若手の出番を増やせ。と。
このままじゃ宙組は先細り必死だよ……。
若手を売る気がないんじゃさ。
とりあえず、たか花のデュエット1回減らして、組長の出番減らして、若手の場面を作ろうよ〜〜。
わたしが「企業」ならそうするよ。「商売」のために考えたって、それがいちばん正しいよ。
なんでまともに「商売」考えずに、組長に髪に花をつけさせて真ん中で踊らせたりしてるんだろう……。
わっかんねーよ、タカラヅカ。
そーいやわたしたちが観たのは貸切公演で、終演後に「スターに花束贈呈」てのがあったんだが。
これが、トップスターと娘役トップスターと、2番手に花束贈呈、だったんだな。
当然、たかちゃんと花ちゃんと、水くんだった。
たしか劇団は未だに宙組はW2番手とか、うそぶいてたよね……。
タニちゃん、本気で3番手落ちしてたんや……。
劇団発行以外の雑誌や新聞ではすでに「宙組2番手・水夏希」になって久しかったけどな。
舞台の上でも、こんな扱いか。
まあ、水しぇん組替えで、タニちゃんの立場も持ち直すからいいのかな。
あ。
あともいっこ、じつはめっちゃ不満がひとつ。
たか水なシーンがないっっ。
たかこと水を絡ませろ〜〜。
最後なんだぞ、たか水を見せろー。
たかこってばお花様とばっか絡んでるから、つまんねーよー。
草野には腐女子ハートは伝わらないってわかってるけどさ。
予備知識はありません。
まったく。
ただ、kineさんとふたりで、休憩時間にロビーのスカステお稽古映像を見たかな、ちらりと。
たかちゃんがお花様を派手に持ち上げてリフトしていたのが「すげえ」と思ったのと、なにげにその後ろの人たちも派手に相手を持ち上げてリフトしていたので「そっちもすげえ」と思ったことぐらいか。
あ、あとふたりして素顔のお花様に「かわい〜〜!!」と歓声あげていたっけか。
それにしても。
今さら、在位12年の花總様が「薄幸の少女」を演じるとは、夢にも思っていませんでした。
そしてなにがおどろいたかってあーた。
今さら、在位12年の花總様演じる「薄幸の少女」が、めーっちゃかわいいことですよ!!
いやあ、さすがだ花ちゃん!!
わたしとkineさんの大ウケポイントはそこでした。
薄幸の少女ジジ@花ちゃんてば、マジかわええ。
ケロと同期で、ここまで幼い役を違和感なく演じるなんてすごいよ!(そこか!)
そーいやお花様って、ケロより年上だよね?
なんだかんだいって花ちゃんはすごい人だよ。
芝居でもあんなどーしよーもない「下書き」作品でしかないのに、彼女の演技と存在感で引き締めていたし。
ショーでも納得の美しさと存在感。
「スター」だわ。
たかこと花ちゃんを見ると、「タカラヅカを見た」って気がする。
「美しいものを見た」……ココロがささくれ立っているときなんか、涙が出る美しさだよ……。
そうそして、たかこも今回すごいことになってる(笑)。
星の王子オーレリアン@たかこ、ってなんですかありゃ!!
いかにもな王子様然として出てこられた日にゃあ、爆笑ツボ直撃で憤死しそーになったよ。
オーレリアン様素敵♪(顔の前で手を組む。目には星でよろしく)
なんなの今回のショー。
笑わせるのが目的ですか。
やーん、たのしー(笑)。
王子様たかこと薄幸の少女花ちゃんに、ときめいちゃったじゃないのー(笑)。
いいなあ、こいつら。
千年王国の王子様とお姫様。
永遠に美しい妖精たち。
タカラヅカは夢の世界なんだから、これくらいかっとばして「夢」を見せてくれるカップルがいてもいいと思う。
それとは別に。
宙組は、若手を売る気がないのか??
4番手以下の「売りドキ」な男たちの場面が一切ないことに、心から疑問を持った。
えーと。
他の組ならすでにもう、あひくんクラスの男たちは、場面もらってるよねえ?
若手3人とかで銀橋渡ったりとか、たとえ数小節であろうとセンターでソロ歌って他の人にバトンタッチしたりとか。
若手中心のシーンの、真ん中にいたりするよねえ??
なんで宙の若手たちは、ただのバックダンサーでしかないの?
「これでも、ものすごーく使ってもらえるようになったんですよ」
と、宙組下級生ファンのデイジーちゃんは言う。
「出番が増えた、立ち位置がよくなってる、って、ファンは泣いてよろこんでるんですよ」
出番とか立ち位置とか言ってもソレ、あくまでもスターの後ろででしょう?
一般人はバックダンサーやコーラスグループなんか見ないって。
短くても他愛なくても、ピンで立たなきゃダメだよ。
真ん中でライトあびてこそ、「あれ誰?」って言ってもらえるのに。どんなにいい位置で踊ってたって、真ん中にスターがいたら一般客はその真ん中のスターしか見てないってば。他はみんな「同じ顔」としか思ってもらえないよー。
たとえば星のれおんなんか、ロケットの真ん中でひとりくるくる回ってひとりで拍手あびてるんだよ。
あーゆー扱いしてこそ、「ねえアレ誰?」って思ってもらえるんじゃん。
後ろの下級生必死で見るのはコアなヅカファンだけだってば。
一般客惹きつけなきゃ、未来につながらないよー。
なにやってんだ宙組。
あひくん以下を売り出すつもりないのか??
たか花、水くん、タニちゃん、この3人(たか花はふたりでひとり勘定かい)が順番に出て引っ込むだけ。他は全部その他大勢でしかない。
宙組の「売り」が「たか花」だということはわかったうえで、それでも思うよ。
若手の出番を増やせ。と。
このままじゃ宙組は先細り必死だよ……。
若手を売る気がないんじゃさ。
とりあえず、たか花のデュエット1回減らして、組長の出番減らして、若手の場面を作ろうよ〜〜。
わたしが「企業」ならそうするよ。「商売」のために考えたって、それがいちばん正しいよ。
なんでまともに「商売」考えずに、組長に髪に花をつけさせて真ん中で踊らせたりしてるんだろう……。
わっかんねーよ、タカラヅカ。
そーいやわたしたちが観たのは貸切公演で、終演後に「スターに花束贈呈」てのがあったんだが。
これが、トップスターと娘役トップスターと、2番手に花束贈呈、だったんだな。
当然、たかちゃんと花ちゃんと、水くんだった。
たしか劇団は未だに宙組はW2番手とか、うそぶいてたよね……。
タニちゃん、本気で3番手落ちしてたんや……。
劇団発行以外の雑誌や新聞ではすでに「宙組2番手・水夏希」になって久しかったけどな。
舞台の上でも、こんな扱いか。
まあ、水しぇん組替えで、タニちゃんの立場も持ち直すからいいのかな。
あ。
あともいっこ、じつはめっちゃ不満がひとつ。
たか水なシーンがないっっ。
たかこと水を絡ませろ〜〜。
最後なんだぞ、たか水を見せろー。
たかこってばお花様とばっか絡んでるから、つまんねーよー。
草野には腐女子ハートは伝わらないってわかってるけどさ。
とりあえず水くんを観ている。@ホテル ステラマリス
2005年1月16日 タカラヅカ 気になったのは、正塚晴彦は、水夏希を嫌いなのか好きなのか、どっちかってことだ。
観たのが1週間前なので記憶が風化している宙組公演『ホテル ステラマリス』の話。
由緒正しき素敵ホテルの「ステラマリス」も不況の波にはかなわない。倒産寸前のホテルにやってきた学者らしー男ウィリアム@たかこは、実は金満企業の回し者。ホテル再建がお仕事だった。
なんで騙すかな。そうとは知らずに彼の案内役をしていたステラマリス・オーナーの娘ステイシー@花ちゃんは複雑。オーナー@まやさんも支配人のアレン@水くんも、ウィリアムの正体は知っていたのに。
企業の回し者のわりにウィリアムはいいヤツで、真摯にホテル再建を模索している様子。みんな一丸となって、ホテルを存続させようじゃないか、えいえいおーっ。
……という話らしい。首傾げ。
他のなにより気になったのは、アレン@水くんのキャラクタだった。
また同じキャラかいっ!!
ムジャヒド、ベニートときて、さらにまた同じ役?!
クールな外見と暑苦しい愛情を持つ、二枚目半の善人かよ。都合のいいお友だちタイプの男かよ。
3作連続同じタイプの役ってのは、水くんのことが好きだから「このタイプ以外やらせたくない」の? それとも嫌いだから「どーでもいー。てきとーにやってろ」ってことなの??
座付き作者としてどうなのそれって。
正塚は水くんに、なんの期待もしてないの??
…………そんなことがいちばん気になったわたしは、相当な水ファンでしょうか……。
にしても、かっこよかったです、水くん。
アレンじゃなくて、ベニートだって言われても「そっかあベニート、ダンサー辞めて実家に帰ったんだね。ステイシーっていう幼なじみがいたのかー」とぜんぜん違和感なく話がつながりますが。
そしてナチュラルに水くんと、主役のたかちゃん中心に「これでたか水見納めなんだ……」と思って観てたらさー……。
どうしよう、ウィリアム@たかことアレン@水のラヴストーリーに見えてしまった。
ベニートってば愛情過多な男だからさー、親友のこと愛しすぎてるっつーの。
あれ? ベニートじゃなかったっけ、こいつ。そうそう、親友じゃなくて、大企業からやってきた外様副支配人のことを、愛しすぎてるのよねー。そんなに一途に見つめるなよー、問答無用で信頼するなよー。
ほら、幼なじみの許嫁が、その外様くんに惚れちゃったじゃん。で、そこで身を引きますか、さすがベニート。
ってゆーか、「あの男に惚れる気持ちはわかる」ってことだよね。わかるのかベニート。てゆーか、もう惚れてるのか。それで自分は男だから身を引いて、自分の好きなふたりをくっつけよーという自虐的な博愛精神発動してるな?
片想い萌えというツボを持つわたしは、ベニートのこの片想いっぷりが大変ツボでした。
あんたが好きなのはステイシーじゃなくてウィリアムでしょー。幼なじみだから、親愛を恋だとカンチガイしてただけで。
大丈夫、まだウィリアムとステイシーはできあがってないから、行け行けベニート、まだ君にも未来はある!!
なんにせよ、ウィリアムに片想いしているベニート……ぢゃねえ、アレンに萌え♪ ですわ。
と、途中からアタマが別方向へ働きだしたので、それはそれなりにたのしく眺めていたんですが。
「作品」としてはどうなのよコレ。
感じたことをひとことで言うと冗長でした。
めりはりに欠ける、ただだらだら流れていくだけのよーな感じ。
もちろんオシャレな画面やらたのしいダンスナンバーやらで彩ってはあるんだけど。
ミュージカルシーン以外の、「芝居」としてのこの物語は、「下書き」みたいな気がした。
絵でいうなら、スケッチブックにえんぴつで軽く書いてみました、っていうか。
花瓶に生けられた花の絵だとしたら、どんな花がどんな位置でどんな大きさでどんな花瓶に挿されているか、おおまかなアウトラインだけ書きました。これをもとに、ひとつひとつの花や、花瓶を書き込んで、さらに色を塗ります。
今でようやく20%かな、できあがって人に見せていい姿になるまでは、あと80%は手を加えなきゃな。
てゆー感じ。
まだ下書き、どこになにを書くか、とりあえず印を入れただけのモノ。
できあがりはきっと素敵なんだろーな、とは思えるけど……でも所詮下書きだしな、コレだけ見せられてもなに言っていいかわかんないや、できあがったら見せてよ。
て、言いたいわ……。
でもコレ、すでに商業作品としてお金取ってるんだよね。
なんかさあ、アレみたいだよ。
コミック雑誌でまれにあるじゃん。
えんぴつ書きまんまのマンガが載せられてることって。
ふつうマンガってのは、ペンで書かれていて、えんぴつは下書きなの。ペンでなぞったあとは消してしまうものなの。
でも時間がないとかいろんな理由でペンを入れて完成させることができなかったマンガを、下書きのえんぴつのまま雑誌に載せたりするのね。
えんぴつ書きだから当然、線は汚い。背景もろくにないし、ベタもトーンもない。かろうじて人物の顔がかいてあるし、台詞は写植が貼ってあるので「読む」ことはできる。
どうしてもその作品が読みたい人とかには、たとえそんな状態でも、雑誌に掲載されていたらうれしいのかもしれない。
しかしそれって、「商品」として、プロのクリエイターが作る「作品」として、どうなのよ。
『ホテル ステラマリス』はミュージカルシーンはマメにつくってあるから、「えんぴつ書きの下書きに、スクリーントーンだけ貼ったマンガ」みたいなもんかな。
スクリーントーンはふつう、ペン入れをしたあとで貼るものなので、下書きの上に貼るもんじゃない。下書きまでしか書けなかった、でも時間がないからこの上からトーンだけ貼ってお茶濁しちゃえ! てな感じで。
やれやれ。
下書き見せられちゃったかー。
てゆーかコレ、下書きだよね?
手を抜いたんだよね?
ほんとうならこれから肉付けして仕掛けして、いろいろ書き込んで美しく仕上げるはずだったんだけど、ソレがかなわなかったから、「もういいや」ってことでトーンだけてきとーに貼って雑誌に載せちゃったマンガだよね?
彫刻で言ったらまだ面取りの状態だよね?
これから彫るんだよね?
料理で言ったらレシピ通りに材料刻んだとこだよね?
これから調理をはじめるんだよね?
こんなにこんなに冗長なのは、まだ下書きだからだよね?
これから練り上げて、おもしろくするんだよね?
とりあえず、主人公の人格ぐらいは、書き込もうよ。
なんか、わざとか? ってくらい、主人公の人格が謎になる演出がしてあるんだけど……下書きだからだよね?
ほんとうは、あんなに散漫じゃないし、無意味な演出もしてないんだよね?
そうだよね、正塚せんせ?
観たのが1週間前なので記憶が風化している宙組公演『ホテル ステラマリス』の話。
由緒正しき素敵ホテルの「ステラマリス」も不況の波にはかなわない。倒産寸前のホテルにやってきた学者らしー男ウィリアム@たかこは、実は金満企業の回し者。ホテル再建がお仕事だった。
なんで騙すかな。そうとは知らずに彼の案内役をしていたステラマリス・オーナーの娘ステイシー@花ちゃんは複雑。オーナー@まやさんも支配人のアレン@水くんも、ウィリアムの正体は知っていたのに。
企業の回し者のわりにウィリアムはいいヤツで、真摯にホテル再建を模索している様子。みんな一丸となって、ホテルを存続させようじゃないか、えいえいおーっ。
……という話らしい。首傾げ。
他のなにより気になったのは、アレン@水くんのキャラクタだった。
また同じキャラかいっ!!
ムジャヒド、ベニートときて、さらにまた同じ役?!
クールな外見と暑苦しい愛情を持つ、二枚目半の善人かよ。都合のいいお友だちタイプの男かよ。
3作連続同じタイプの役ってのは、水くんのことが好きだから「このタイプ以外やらせたくない」の? それとも嫌いだから「どーでもいー。てきとーにやってろ」ってことなの??
座付き作者としてどうなのそれって。
正塚は水くんに、なんの期待もしてないの??
…………そんなことがいちばん気になったわたしは、相当な水ファンでしょうか……。
にしても、かっこよかったです、水くん。
アレンじゃなくて、ベニートだって言われても「そっかあベニート、ダンサー辞めて実家に帰ったんだね。ステイシーっていう幼なじみがいたのかー」とぜんぜん違和感なく話がつながりますが。
そしてナチュラルに水くんと、主役のたかちゃん中心に「これでたか水見納めなんだ……」と思って観てたらさー……。
どうしよう、ウィリアム@たかことアレン@水のラヴストーリーに見えてしまった。
ベニートってば愛情過多な男だからさー、親友のこと愛しすぎてるっつーの。
あれ? ベニートじゃなかったっけ、こいつ。そうそう、親友じゃなくて、大企業からやってきた外様副支配人のことを、愛しすぎてるのよねー。そんなに一途に見つめるなよー、問答無用で信頼するなよー。
ほら、幼なじみの許嫁が、その外様くんに惚れちゃったじゃん。で、そこで身を引きますか、さすがベニート。
ってゆーか、「あの男に惚れる気持ちはわかる」ってことだよね。わかるのかベニート。てゆーか、もう惚れてるのか。それで自分は男だから身を引いて、自分の好きなふたりをくっつけよーという自虐的な博愛精神発動してるな?
片想い萌えというツボを持つわたしは、ベニートのこの片想いっぷりが大変ツボでした。
あんたが好きなのはステイシーじゃなくてウィリアムでしょー。幼なじみだから、親愛を恋だとカンチガイしてただけで。
大丈夫、まだウィリアムとステイシーはできあがってないから、行け行けベニート、まだ君にも未来はある!!
なんにせよ、ウィリアムに片想いしているベニート……ぢゃねえ、アレンに萌え♪ ですわ。
と、途中からアタマが別方向へ働きだしたので、それはそれなりにたのしく眺めていたんですが。
「作品」としてはどうなのよコレ。
感じたことをひとことで言うと冗長でした。
めりはりに欠ける、ただだらだら流れていくだけのよーな感じ。
もちろんオシャレな画面やらたのしいダンスナンバーやらで彩ってはあるんだけど。
ミュージカルシーン以外の、「芝居」としてのこの物語は、「下書き」みたいな気がした。
絵でいうなら、スケッチブックにえんぴつで軽く書いてみました、っていうか。
花瓶に生けられた花の絵だとしたら、どんな花がどんな位置でどんな大きさでどんな花瓶に挿されているか、おおまかなアウトラインだけ書きました。これをもとに、ひとつひとつの花や、花瓶を書き込んで、さらに色を塗ります。
今でようやく20%かな、できあがって人に見せていい姿になるまでは、あと80%は手を加えなきゃな。
てゆー感じ。
まだ下書き、どこになにを書くか、とりあえず印を入れただけのモノ。
できあがりはきっと素敵なんだろーな、とは思えるけど……でも所詮下書きだしな、コレだけ見せられてもなに言っていいかわかんないや、できあがったら見せてよ。
て、言いたいわ……。
でもコレ、すでに商業作品としてお金取ってるんだよね。
なんかさあ、アレみたいだよ。
コミック雑誌でまれにあるじゃん。
えんぴつ書きまんまのマンガが載せられてることって。
ふつうマンガってのは、ペンで書かれていて、えんぴつは下書きなの。ペンでなぞったあとは消してしまうものなの。
でも時間がないとかいろんな理由でペンを入れて完成させることができなかったマンガを、下書きのえんぴつのまま雑誌に載せたりするのね。
えんぴつ書きだから当然、線は汚い。背景もろくにないし、ベタもトーンもない。かろうじて人物の顔がかいてあるし、台詞は写植が貼ってあるので「読む」ことはできる。
どうしてもその作品が読みたい人とかには、たとえそんな状態でも、雑誌に掲載されていたらうれしいのかもしれない。
しかしそれって、「商品」として、プロのクリエイターが作る「作品」として、どうなのよ。
『ホテル ステラマリス』はミュージカルシーンはマメにつくってあるから、「えんぴつ書きの下書きに、スクリーントーンだけ貼ったマンガ」みたいなもんかな。
スクリーントーンはふつう、ペン入れをしたあとで貼るものなので、下書きの上に貼るもんじゃない。下書きまでしか書けなかった、でも時間がないからこの上からトーンだけ貼ってお茶濁しちゃえ! てな感じで。
やれやれ。
下書き見せられちゃったかー。
てゆーかコレ、下書きだよね?
手を抜いたんだよね?
ほんとうならこれから肉付けして仕掛けして、いろいろ書き込んで美しく仕上げるはずだったんだけど、ソレがかなわなかったから、「もういいや」ってことでトーンだけてきとーに貼って雑誌に載せちゃったマンガだよね?
彫刻で言ったらまだ面取りの状態だよね?
これから彫るんだよね?
料理で言ったらレシピ通りに材料刻んだとこだよね?
これから調理をはじめるんだよね?
こんなにこんなに冗長なのは、まだ下書きだからだよね?
これから練り上げて、おもしろくするんだよね?
とりあえず、主人公の人格ぐらいは、書き込もうよ。
なんか、わざとか? ってくらい、主人公の人格が謎になる演出がしてあるんだけど……下書きだからだよね?
ほんとうは、あんなに散漫じゃないし、無意味な演出もしてないんだよね?
そうだよね、正塚せんせ?
ハーレムの王様の鬼畜人生鑑賞。@くらわんか
2005年1月15日 タカラヅカ さて。
観てからもう1週間経っているので記憶の風化が著しい、ムラ公演の感想いっときます。
往復夜行バス使用の車中2泊日帰りでケロトークショーを見て、その翌朝はムラで大劇とバウのダブルヘッダーっすよ。正気とは思えないスケジュール。
さすがにテンションの落ちているわたしは、友人と約束でもなけりゃ、ムラまで出向く気力がないのだわ。
kineさんと一緒だー! というおたのしみのみで、老体に鞭打ってムラまで遠征しました。
うっかり阪急電車で熟睡してて、宝塚駅に着いてることに気づかなかったよ……気がついたときは車両に誰もいないの。焦ったわ。
えーっと、どっちを先に観たんだっけか。本気でもう記憶が薄れている……。
たしか、花組バウホール公演『くらわんか』を観たんだっけな。主演・蘭寿とむ、演出・谷正純。
上方落語原作の、人情喜劇。
出演者は若手のみ、主役を含めた役替わりありまくりの、落ち着きのない企画。
わたしが観たのはパターン2です。
主人公の八五郎@らんとむは、老若男女、人間妖怪神様問わずなんでも来い!なタラシ男。2時間の舞台の間に、いったい何人の男女をタラシていただろう。
初っぱなから、梅川@城火呂絵、甚兵衛@汝鳥伶というばーさんとオジサマをタラシていたので、目眩がした。
じじばばから行きますか!! すげえや八五郎!
てゆーか、汝鳥伶様にプロポーズするらんとむ! そしてそれにときめく汝鳥伶様!! うわー、いいもん観た……ってゆーかディープ……。
最初にばーさまとラヴシーンで、次がじじい相手にプロポーズだから、もうなにもこわくないよね。
八五郎の次のお相手は、貧乏神@朝夏まなとだった。
えーと、性別は「オス」です、念のため。貧乏神は男性。びんぼくさい気弱なイケメンにーちゃん。
この気弱なイケメンにーちゃんを、八五郎さんてば手込めに……じゃねえ、口手八丁で虜にしちゃうんですわ。
敵の刺客だったマライヒを、自白させたあと恋人にしちゃったバンコランを彷彿とさせますわ。
「ろんりー・ぷあ・ごっど」と哀しげに歌うビンちゃん@貧乏神に、色男ビーム炸裂で「ろんりー・ぴゅあ・ごっど」と歌い返す八五郎の凶悪なこと!! うっわー、ビンちゃん堕ちちゃったよー、「あなたの妻になります、どうなとしてください」って崩れ落ちちゃったよ。動揺。
てなふーに、ストーリーはただひたすら鬼畜色男八五郎の総攻ハーレム物語。
出てくるキャラクタほぼ全員、八五郎のラヴァーです。
どれだけ八五郎が凶悪にハーレムの王様をしているか、ってだけで、話が進んでいく。
なにしろ八五郎には親衛隊がいるしな。
「八五郎LOVE」って書いたハチマキとはっぴをおそろいであつらえた男たちがいるのよ。彼らは八五郎のためだけに生き、彼の言動に奔走するの。どれだけ八五郎が最悪でも、人の道を外れていようとも、その愛のかけらも恵んでもらえなくても、親衛隊の男たちは八五郎のために生きる! 罪を犯す! ドロボウ上等! 愛する八五郎のためだイェイイェイ!!
えーと、八五郎の凶悪色男ぶりを眺めているだけで、気がついたら幕が下りてました。
で結局この物語のヒロインは、ビンちゃんだよねえ?
八五郎の妻になった、気弱なイケメンにーちゃん。
なし崩しにカラダを奪われ、気がついたらココロまで奪われてました、なんかオレの人生まちがってるよーな気もするけど……彼の笑顔を見たらそれだけでとろけちゃうから、ま、いっか。
てゆー話だよねえ?
抱腹絶倒でした、そーゆー意味で。
喜劇としては、わたしはあまり笑えなかったんだけどな。
ギャグの先が読めるし、バカで笑わせるのは好きじゃないんだ。低脳な人間には、笑う前に怒りがわく方だから。
でも年配の方たちにとてもウケていたので、それはそれでアリかな。
笑うところまでいかなくても、おもしろい芝居ではあったし。
それにしても、ものすげー大阪弁を聞いたって感じ。
本気でコテコテだぁ。
関東人のkineさんにはわからない言葉が多かったそうだ。そりゃそーだろー。
わたしは大阪土着民なので、ヒアリングもできるし翻訳もできるけど、使ったこともなければ、日常ではすでに死滅している言語を立て板に水であびせられて、感心したわ。
てゆーか、なつかしかった。
うちのおばーちゃん、あんな単語使ってたわ……そうかアレ、大阪弁だったんだ……おばーちゃん以外口にする人いなかったから、てっきりおばーちゃんの造語だと思ってた。
大阪土着民ですらひるむ、死滅した言語による芝居。もちろん、それはそれで意味のあることだ。
DVD出すときは、標準語字幕入れてもいいんじゃないかな。バイリンガル芝居DVD。
八五郎@らんとむは、熱演でした。
彼が実力派だということは、知っている。これまでの実績からいって手堅い芝居を見せてくれるだろーことは、予想がついていたさ。
期待に違わぬ主役ぶりでした。
てゆーかよくやったな……2時間出ずっぱりの台詞の洪水。
らんとむならさもありなん、とは思いつつも、やっぱよくやった。
鬼畜男ぶりも板に付いてたよ。そーだよな、攻キャラをやってなんぼだよな、いよっ、オトコマエ!
予備知識ナシで観に行くのが通常なので、今回もそうだったんだが、たじろぐほど、出演者がわからなかった。
知ってる人がいない……見分けがつかない……誰なのアナタ……。
唯一わかったのは、幽霊小糸@きほちゃんだけでした。
らんとむときほちゃんだけ? それ以外まったく知らない、わからないなんて……。
小糸@きほちゃんは、納得のうまさ。
ほっとする堅実なヒロイン芸。声からしてチガウよ。
スタイルいいから、幽霊姿がコワいぞ(笑)。
休憩時間にkineさんとふたりで出演者表の前で、ぼーぜんとしましたさ。
名前を見ても、ぜんぜんわかんないんだもんよ。
顔の見分け云々以前に、ほんとに知らないんだわ。
2番手位置の役である貧乏神@朝夏まなとだって、名前ひとつ知りませんでした。2002年初舞台って……そりゃ知らんわ……。中卒だから本気で若いってばよ。
花組といえば、新人公演の低レベルさに目眩がした組ですが、この公演ではそれほど下手だと思わなかった。
たぶん、時代劇だからだと思う。「別世界フィルター」かかってるんだな。男役の声や立ち居振る舞いができてない女子校の文化祭だったとしても、大阪弁だし時代劇だし、勢いでなんとかなるんだと思う。
『La Esperanza』みたいなナチュラル系現代スーツ芝居だと、同じレベルだと目も当てられないものになっちゃうんだなあ。
おもしろかったので、別キャスティングでまた観てみたいわ。
しかし。
コレって、ワークショップだよね? 料金もワークショップ料金にした方が、よかったんじゃないのか?
観てからもう1週間経っているので記憶の風化が著しい、ムラ公演の感想いっときます。
往復夜行バス使用の車中2泊日帰りでケロトークショーを見て、その翌朝はムラで大劇とバウのダブルヘッダーっすよ。正気とは思えないスケジュール。
さすがにテンションの落ちているわたしは、友人と約束でもなけりゃ、ムラまで出向く気力がないのだわ。
kineさんと一緒だー! というおたのしみのみで、老体に鞭打ってムラまで遠征しました。
うっかり阪急電車で熟睡してて、宝塚駅に着いてることに気づかなかったよ……気がついたときは車両に誰もいないの。焦ったわ。
えーっと、どっちを先に観たんだっけか。本気でもう記憶が薄れている……。
たしか、花組バウホール公演『くらわんか』を観たんだっけな。主演・蘭寿とむ、演出・谷正純。
上方落語原作の、人情喜劇。
出演者は若手のみ、主役を含めた役替わりありまくりの、落ち着きのない企画。
わたしが観たのはパターン2です。
主人公の八五郎@らんとむは、老若男女、人間妖怪神様問わずなんでも来い!なタラシ男。2時間の舞台の間に、いったい何人の男女をタラシていただろう。
初っぱなから、梅川@城火呂絵、甚兵衛@汝鳥伶というばーさんとオジサマをタラシていたので、目眩がした。
じじばばから行きますか!! すげえや八五郎!
てゆーか、汝鳥伶様にプロポーズするらんとむ! そしてそれにときめく汝鳥伶様!! うわー、いいもん観た……ってゆーかディープ……。
最初にばーさまとラヴシーンで、次がじじい相手にプロポーズだから、もうなにもこわくないよね。
八五郎の次のお相手は、貧乏神@朝夏まなとだった。
えーと、性別は「オス」です、念のため。貧乏神は男性。びんぼくさい気弱なイケメンにーちゃん。
この気弱なイケメンにーちゃんを、八五郎さんてば手込めに……じゃねえ、口手八丁で虜にしちゃうんですわ。
敵の刺客だったマライヒを、自白させたあと恋人にしちゃったバンコランを彷彿とさせますわ。
「ろんりー・ぷあ・ごっど」と哀しげに歌うビンちゃん@貧乏神に、色男ビーム炸裂で「ろんりー・ぴゅあ・ごっど」と歌い返す八五郎の凶悪なこと!! うっわー、ビンちゃん堕ちちゃったよー、「あなたの妻になります、どうなとしてください」って崩れ落ちちゃったよ。動揺。
てなふーに、ストーリーはただひたすら鬼畜色男八五郎の総攻ハーレム物語。
出てくるキャラクタほぼ全員、八五郎のラヴァーです。
どれだけ八五郎が凶悪にハーレムの王様をしているか、ってだけで、話が進んでいく。
なにしろ八五郎には親衛隊がいるしな。
「八五郎LOVE」って書いたハチマキとはっぴをおそろいであつらえた男たちがいるのよ。彼らは八五郎のためだけに生き、彼の言動に奔走するの。どれだけ八五郎が最悪でも、人の道を外れていようとも、その愛のかけらも恵んでもらえなくても、親衛隊の男たちは八五郎のために生きる! 罪を犯す! ドロボウ上等! 愛する八五郎のためだイェイイェイ!!
えーと、八五郎の凶悪色男ぶりを眺めているだけで、気がついたら幕が下りてました。
で結局この物語のヒロインは、ビンちゃんだよねえ?
八五郎の妻になった、気弱なイケメンにーちゃん。
なし崩しにカラダを奪われ、気がついたらココロまで奪われてました、なんかオレの人生まちがってるよーな気もするけど……彼の笑顔を見たらそれだけでとろけちゃうから、ま、いっか。
てゆー話だよねえ?
抱腹絶倒でした、そーゆー意味で。
喜劇としては、わたしはあまり笑えなかったんだけどな。
ギャグの先が読めるし、バカで笑わせるのは好きじゃないんだ。低脳な人間には、笑う前に怒りがわく方だから。
でも年配の方たちにとてもウケていたので、それはそれでアリかな。
笑うところまでいかなくても、おもしろい芝居ではあったし。
それにしても、ものすげー大阪弁を聞いたって感じ。
本気でコテコテだぁ。
関東人のkineさんにはわからない言葉が多かったそうだ。そりゃそーだろー。
わたしは大阪土着民なので、ヒアリングもできるし翻訳もできるけど、使ったこともなければ、日常ではすでに死滅している言語を立て板に水であびせられて、感心したわ。
てゆーか、なつかしかった。
うちのおばーちゃん、あんな単語使ってたわ……そうかアレ、大阪弁だったんだ……おばーちゃん以外口にする人いなかったから、てっきりおばーちゃんの造語だと思ってた。
大阪土着民ですらひるむ、死滅した言語による芝居。もちろん、それはそれで意味のあることだ。
DVD出すときは、標準語字幕入れてもいいんじゃないかな。バイリンガル芝居DVD。
八五郎@らんとむは、熱演でした。
彼が実力派だということは、知っている。これまでの実績からいって手堅い芝居を見せてくれるだろーことは、予想がついていたさ。
期待に違わぬ主役ぶりでした。
てゆーかよくやったな……2時間出ずっぱりの台詞の洪水。
らんとむならさもありなん、とは思いつつも、やっぱよくやった。
鬼畜男ぶりも板に付いてたよ。そーだよな、攻キャラをやってなんぼだよな、いよっ、オトコマエ!
予備知識ナシで観に行くのが通常なので、今回もそうだったんだが、たじろぐほど、出演者がわからなかった。
知ってる人がいない……見分けがつかない……誰なのアナタ……。
唯一わかったのは、幽霊小糸@きほちゃんだけでした。
らんとむときほちゃんだけ? それ以外まったく知らない、わからないなんて……。
小糸@きほちゃんは、納得のうまさ。
ほっとする堅実なヒロイン芸。声からしてチガウよ。
スタイルいいから、幽霊姿がコワいぞ(笑)。
休憩時間にkineさんとふたりで出演者表の前で、ぼーぜんとしましたさ。
名前を見ても、ぜんぜんわかんないんだもんよ。
顔の見分け云々以前に、ほんとに知らないんだわ。
2番手位置の役である貧乏神@朝夏まなとだって、名前ひとつ知りませんでした。2002年初舞台って……そりゃ知らんわ……。中卒だから本気で若いってばよ。
花組といえば、新人公演の低レベルさに目眩がした組ですが、この公演ではそれほど下手だと思わなかった。
たぶん、時代劇だからだと思う。「別世界フィルター」かかってるんだな。男役の声や立ち居振る舞いができてない女子校の文化祭だったとしても、大阪弁だし時代劇だし、勢いでなんとかなるんだと思う。
『La Esperanza』みたいなナチュラル系現代スーツ芝居だと、同じレベルだと目も当てられないものになっちゃうんだなあ。
おもしろかったので、別キャスティングでまた観てみたいわ。
しかし。
コレって、ワークショップだよね? 料金もワークショップ料金にした方が、よかったんじゃないのか?
未来のトップスター。@新人公演『ノバ・ボサ・ノバ』
2005年1月14日 タカラヅカ ケロちゃんトークショーのあと、わたしたちは「HOTEL DOLLY」に移動した。
なつかしの「HOTEL DOLLY」……っていうか。
11月の終わりから毎週末、泊まりに来てたわけですな。いなかったのは第九コンサートの日と、お正月だけで。
マナさんに「ドリーんちには、いつも緑野さんがいる気がする」と言われるわけだわ……。
いやはや、お世話になりました。
と言いつつ、すでに次の宿泊予約を入れているあたり……しかも本人の承諾なしに、kineさんの宿泊予約まで入れてるあたり、まったく懲りてません。
さて、今回ドリーさんちに行った理由のひとつは、『ノバ・ボサ・ノバ』雪組新人公演ビデオ鑑賞。
いつだっけか、ドリーさんちで『ノバボサ』新公ビデオを見たのだわ。んで、ぜひサトリちゃんやkineさんというしい担たちと一緒に見たいもんだと思ったんだ。
ドリーさんとふたりで流し見したときは、「舞台上で衣装が脱げてしまったしいちゃん」を確認するためだったのよねえ。
ええ、目的はしいちゃんだったのよ。確実に。
なのに何故わたし、まちかめぐるの立ち位置を必死に解説していますかっ?!(泣)
しいちゃん主役ビデオなのに、何故まちかめぐる……!
しいちゃんの話をするはずが、ああっ、勝手に口が、まちかめぐるを語っている……!! おそるべし、まちかめぐる!
とゆーことがあったのだわ。
でも今回はサトリちゃんという、まごうことなきしい担と一緒。
今度こそ、しいちゃんの話題に終始できるはず。
………………。
なーぜーだー!!
何故みんなしてまちかめぐるを語っているの?!
「まちかだ、まちかが出たーっ」
「ハダシってのは、罪が重いねえ。ハダシのまちか……」
「リリカルね、『ハダシのまちか』」
「恋するまちか」
「うわー、ディープなもの見てる? 恋するまちか」
「恋してますよ、まちかなのに!」
「すべての女には、まちかを捨ててレアちゃんを選ぶ権利があると思う……」
「あのハチマキ、凶悪。テキ屋にしか見えない」
「テキ屋のまちか」
「逆ギレまちか」
「悲しみのまちか」
「まちか、よろこびの舞!!」
なんかみょーに盛り上がったわ……まちかめぐる、おそろしい子!!(白目)
そんななかでも、サトリちゃんはひとり目に星をきらきらさせながら、しいちゃんを見つめていました。
わたしは『ノバボサ』新公は生で1回観たっきり、映像をこうやってまともに見るのははじめてだったんで、あらためておどろいた。
しいちゃん、かっこいい!!
こんなにきれいで、こんなにかっこよくて、こんなにきらきらしていたのね。忘れてたわ。
この新公を観た当時は、しいちゃんはばりばり路線の上昇気流の男の子だと信じていたもん。
それくらい、あたりまえにすてきな男の子だった。
『ラ・ヴィール』のロケットボーイ、新公2番手、そして『ノバボサ』本公演のドアボーイ、前夜祭で某OGに「ドアボーイ役をやる人は、将来トップスターになるのよ」と言われ、「ああ、劇団もこの子をトップスターにするつもりなんだな」と内外にわかる扱いをし、そしてついに新公主役。
これ以上なく、波に乗っていた。
躍進するものの輝きが満ちていた。
なんの疑問もなく、眺めていたよ。
「未来のトップスター」を。
そして、そうあってもまったくおかしくない、魅力あふれた若者が、そこにいたよ。
…………えーと。
どこでまちがえたんですか?(涙)
『ノバボサ』新公、マジで悪くないです。
実際に観たとき、「よっしゃあ!」って思ったもん。
たとえ、衣装が脱げそうになっても。
むずかしいショーの新公、しかも『ノバボサ』で、ここまでやれれば合格点じゃん。
なにがいけなかったの?
きりやんなの……? 同じ作品で新公主役をやったきりやんの評価が高いから、相対的に落ちたってことなの? でもそんなの、しいちゃんと関係ないやん。
ひさびさに見て、しいちゃんの魅力を再確認しました。
てゆーかわたしのなかではすでにしいちゃんは不動のヘタレキャラなので、新公のしいちゃんがあまりにかっこいいことに、うろたえました。
ええっ、こんなにかっこよかったらソレ、わたしの大好きなヘタレ男ぢゃないわ!!
わたしがしいちゃんに惚れたのはヘタレてからなので、ちょっと複雑っす。
てゆーかさ……今より大人っぽい表情してるのは、何故なのよしいちゃん。
トシとともに若返ってる……? 妖精属だからですか。
わたしはものすごーく素で「天海祐希に似てる」と言い、ドリーさんに「ソレ誉めすぎ」とビシリと言われちゃいました。
えー、でも似てるよねえ??
全編かっこよくてすてきなソール@しいちゃんですが、サトリちゃんがとくにツボったよーでリピートかけたのは腰を振るしいちゃんでした。
何度も巻き戻して見たので(笑)、今も目にやきついてます。
回すよーに腰を振るシーンがありましてね……あの腰つきは、今の「さわやかしいちゃん」にはないものですな(笑)。
わたしの爆笑ツボ直撃。腹が痛くなるほど笑ったわー。
衣装が脱げかけてしまうところは、もとの衣装が白なのと、引きぎみのカメラワークで助けられ、あまり映ってません。生で見たときはすごかったんだけどなー。
てゆーかこの新公ビデオ、全体的にロングショット多すぎ。主役のことはもっと映してよー(不満)。
まちかはみょーに映ってるしさっ。
『ノバボサ』新公で歌がうまいのは、ハマコとキムのふたりだけでした。まちかめぐるさえ、うまくない。そうかまちか、成長したんだね……ほろり。
ハマコはともかく、まだ研2のキムのできあがりぶりはどうなのよ。すげえや。
さて、ドリーさんはサトリちゃんのために『ノバボサ』雪新公をスカステで録画していたんだと、思い込んでいた。
だからこのままサトリちゃんにあげちゃえばいいのに、とわたしは思っていた。スカステはワンスコピーだから、ダビング不可。データの移譲あるのみ。
「再放送があったら、録画してあげる。このビデオは、わたしが持っていたいからあげられない」
これから先誰を好きになるかわからないから、できるだけいろんなビデオを保存しておきたいんだって。なるほどなー。
新公ビデオをそういう意味で保存しておくのは、とても通なことだ。さすがドリーさん、と思って聞いていたのだが。
サトリちゃんは言ったさ。
「わかりました。ドリーさんがしいちゃんを好きになったときのために、持っていなくちゃいけませんもんね」
さすがだピュアファン・サトリ! めっちゃ無邪気に言いますか!
そしてこのときの、「ならねーよ」という言葉を飲み込んだ、ドリーさんの複雑な顔が、ツボに入って床を叩いて笑いそうになった緑野です。
なつかしの「HOTEL DOLLY」……っていうか。
11月の終わりから毎週末、泊まりに来てたわけですな。いなかったのは第九コンサートの日と、お正月だけで。
マナさんに「ドリーんちには、いつも緑野さんがいる気がする」と言われるわけだわ……。
いやはや、お世話になりました。
と言いつつ、すでに次の宿泊予約を入れているあたり……しかも本人の承諾なしに、kineさんの宿泊予約まで入れてるあたり、まったく懲りてません。
さて、今回ドリーさんちに行った理由のひとつは、『ノバ・ボサ・ノバ』雪組新人公演ビデオ鑑賞。
いつだっけか、ドリーさんちで『ノバボサ』新公ビデオを見たのだわ。んで、ぜひサトリちゃんやkineさんというしい担たちと一緒に見たいもんだと思ったんだ。
ドリーさんとふたりで流し見したときは、「舞台上で衣装が脱げてしまったしいちゃん」を確認するためだったのよねえ。
ええ、目的はしいちゃんだったのよ。確実に。
なのに何故わたし、まちかめぐるの立ち位置を必死に解説していますかっ?!(泣)
しいちゃん主役ビデオなのに、何故まちかめぐる……!
しいちゃんの話をするはずが、ああっ、勝手に口が、まちかめぐるを語っている……!! おそるべし、まちかめぐる!
とゆーことがあったのだわ。
でも今回はサトリちゃんという、まごうことなきしい担と一緒。
今度こそ、しいちゃんの話題に終始できるはず。
………………。
なーぜーだー!!
何故みんなしてまちかめぐるを語っているの?!
「まちかだ、まちかが出たーっ」
「ハダシってのは、罪が重いねえ。ハダシのまちか……」
「リリカルね、『ハダシのまちか』」
「恋するまちか」
「うわー、ディープなもの見てる? 恋するまちか」
「恋してますよ、まちかなのに!」
「すべての女には、まちかを捨ててレアちゃんを選ぶ権利があると思う……」
「あのハチマキ、凶悪。テキ屋にしか見えない」
「テキ屋のまちか」
「逆ギレまちか」
「悲しみのまちか」
「まちか、よろこびの舞!!」
なんかみょーに盛り上がったわ……まちかめぐる、おそろしい子!!(白目)
そんななかでも、サトリちゃんはひとり目に星をきらきらさせながら、しいちゃんを見つめていました。
わたしは『ノバボサ』新公は生で1回観たっきり、映像をこうやってまともに見るのははじめてだったんで、あらためておどろいた。
しいちゃん、かっこいい!!
こんなにきれいで、こんなにかっこよくて、こんなにきらきらしていたのね。忘れてたわ。
この新公を観た当時は、しいちゃんはばりばり路線の上昇気流の男の子だと信じていたもん。
それくらい、あたりまえにすてきな男の子だった。
『ラ・ヴィール』のロケットボーイ、新公2番手、そして『ノバボサ』本公演のドアボーイ、前夜祭で某OGに「ドアボーイ役をやる人は、将来トップスターになるのよ」と言われ、「ああ、劇団もこの子をトップスターにするつもりなんだな」と内外にわかる扱いをし、そしてついに新公主役。
これ以上なく、波に乗っていた。
躍進するものの輝きが満ちていた。
なんの疑問もなく、眺めていたよ。
「未来のトップスター」を。
そして、そうあってもまったくおかしくない、魅力あふれた若者が、そこにいたよ。
…………えーと。
どこでまちがえたんですか?(涙)
『ノバボサ』新公、マジで悪くないです。
実際に観たとき、「よっしゃあ!」って思ったもん。
たとえ、衣装が脱げそうになっても。
むずかしいショーの新公、しかも『ノバボサ』で、ここまでやれれば合格点じゃん。
なにがいけなかったの?
きりやんなの……? 同じ作品で新公主役をやったきりやんの評価が高いから、相対的に落ちたってことなの? でもそんなの、しいちゃんと関係ないやん。
ひさびさに見て、しいちゃんの魅力を再確認しました。
てゆーかわたしのなかではすでにしいちゃんは不動のヘタレキャラなので、新公のしいちゃんがあまりにかっこいいことに、うろたえました。
ええっ、こんなにかっこよかったらソレ、わたしの大好きなヘタレ男ぢゃないわ!!
わたしがしいちゃんに惚れたのはヘタレてからなので、ちょっと複雑っす。
てゆーかさ……今より大人っぽい表情してるのは、何故なのよしいちゃん。
トシとともに若返ってる……? 妖精属だからですか。
わたしはものすごーく素で「天海祐希に似てる」と言い、ドリーさんに「ソレ誉めすぎ」とビシリと言われちゃいました。
えー、でも似てるよねえ??
全編かっこよくてすてきなソール@しいちゃんですが、サトリちゃんがとくにツボったよーでリピートかけたのは腰を振るしいちゃんでした。
何度も巻き戻して見たので(笑)、今も目にやきついてます。
回すよーに腰を振るシーンがありましてね……あの腰つきは、今の「さわやかしいちゃん」にはないものですな(笑)。
わたしの爆笑ツボ直撃。腹が痛くなるほど笑ったわー。
衣装が脱げかけてしまうところは、もとの衣装が白なのと、引きぎみのカメラワークで助けられ、あまり映ってません。生で見たときはすごかったんだけどなー。
てゆーかこの新公ビデオ、全体的にロングショット多すぎ。主役のことはもっと映してよー(不満)。
まちかはみょーに映ってるしさっ。
『ノバボサ』新公で歌がうまいのは、ハマコとキムのふたりだけでした。まちかめぐるさえ、うまくない。そうかまちか、成長したんだね……ほろり。
ハマコはともかく、まだ研2のキムのできあがりぶりはどうなのよ。すげえや。
さて、ドリーさんはサトリちゃんのために『ノバボサ』雪新公をスカステで録画していたんだと、思い込んでいた。
だからこのままサトリちゃんにあげちゃえばいいのに、とわたしは思っていた。スカステはワンスコピーだから、ダビング不可。データの移譲あるのみ。
「再放送があったら、録画してあげる。このビデオは、わたしが持っていたいからあげられない」
これから先誰を好きになるかわからないから、できるだけいろんなビデオを保存しておきたいんだって。なるほどなー。
新公ビデオをそういう意味で保存しておくのは、とても通なことだ。さすがドリーさん、と思って聞いていたのだが。
サトリちゃんは言ったさ。
「わかりました。ドリーさんがしいちゃんを好きになったときのために、持っていなくちゃいけませんもんね」
さすがだピュアファン・サトリ! めっちゃ無邪気に言いますか!
そしてこのときの、「ならねーよ」という言葉を飲み込んだ、ドリーさんの複雑な顔が、ツボに入って床を叩いて笑いそうになった緑野です。
あのひとをめぐる、長い1日・3。@汐美真帆トークショー・その7。
2005年1月13日 タカラヅカ「出待ちがある」
と聞いて、純粋に「すごいなそりゃ(笑)」と思った。
だってここは劇場じゃないし。
ケロちゃんはもう芸能人ではないのだし。
それでもトークショーに集まったファンたちは、あたりまえのよーに三越の裏に集まった。
歩道を埋め尽くす、人・人・人。
なんなんだろうねこれは。
一般人の目には、どう映るんだろうねえ。
もうケロちゃんはジェンヌじゃないし、これはタカラヅカの「ガード」じゃない。
だからみんな好き勝手に群がっている。
なのにみんな、整然としている。
ケロが現れ、ひとりずつから手紙を受け取っていく。
そしたらみんな、しゃがみだすんだよ。
まるでウェーブのように。
べつに、ガードじゃないのに、FCじゃないのに。
ルールがあるわけでも、指示されたわけでもないのに。
美しい光景だと思うの。
こころはひとつで、愛と傷みに満ちていて。
ひとりずつの心の向きが、今この瞬間だけひとつになっているからこその、出来事。
タカラヅカは美しいところだなあ。
しみじみ、思った。
ちょうどわたしたちのいた目の前にいつもの赤い車が停まっていて、ケロちゃんは車に乗って「明日の入りはぁ」という、笑えない冗談を言って、去っていった。
うわっ、イタ。そりゃ自虐ギャグだよケロちゃん……。
笑顔で手を振って去っていったけど、また車の中で泣いてんじゃないだろーか、と思ったよ。
車が見えなくなるまで見送って。
いろんな人に、挨拶してまわって。
ケロ祭りゆえに出会った人たち。ひょっとしたらもう、二度会うことはないかもしれない人たち。
「もうタカラヅカは卒業ですか」
と聞かれ、言葉を濁すわたし。
いやあ、マイペースにつきあっていきます。ここまで踊ることはそうそうないだろうけど。てか、ないと思いたいけど。
「あ、なんだ、つづくんだ」
ケロ仲間のお嬢さんたちは、顔を見合わせて笑う。えっ、なんだ、ってのは、どーゆー「なんだ」ですか?
「もう東宝には来ないんですか」
と聞かれ、言葉を濁すわたし。
えーと……しばらくは来ないと思うけど……てゆーかケロ祭りで散財しつくしたので、しばらくは来たくても来られないっちゅーのが正しいんだがよ……でも、少なくとも再来週には『タック』観に来るしな。ついでに雪組観るかな。
「あ、なんだ、来るんだ」
ケロ仲間のお嬢さんたちは、顔を見合わせて笑う。えっ、なんだ、ってのは、どーゆー「なんだ」ですか?
わたしってそんなに、懲りない面してますか……。
まあ、わたしはなにも変わらないけどなー。
頑固な小心者は、細く長くしつこく好きなモノを好きでいつづけますよ。
ありがとうみんな。いろいろお世話になりました。
すべてが終わったあと最初にわたしが言ったことは「おなかすいた。なにか食べに行こ」だしな。
てゆーか、ずーっとずっとおなかがすいてすいてしょーがなかったんだわ。
ドリーさんは食欲のない1日を過ごしたとゆーのにねえ。わたしはなんか、ひたすら食べ続けていたよーな気がする。
センシティヴ・ハートでも腹は減るのよ。バリケード・ハートでも腹は減るけどな。
ごはんを食べて、店を出たときには、そろそろ日暮れでした。
あちこちネオンが灯り、銀座の夜はこれから、って感じ。
「活動している」銀座三越を眺め、わたしはしみじみ言ったさ。
「こんなところに並んだんだ……」
銀座のメインストリートに。
このにぎやかな一等地に。
寝袋の山が築かれていたんだ。
「行列を地下に流したのも、時間より早く整理券配ったのも、正解ですよ」
と、ドリーさん。
うん、たしかにやばい、あの列とこの街、そしてこの人混み。
午前9時前には解散させて、正解。
てゆーか三越の人たちは、終始礼儀正しく有能だった。
劇団だけでなく阪急をはじめとするいろーんなところで、邪険に扱われるのに慣れているヅカファンとしては、とまどったよ。「お客」として扱われることに。
「出待ち」のときなんか、三越の人たちも一緒になってしゃがんでるし。スーツ着たおじさんたちが、わたしたちと一緒に「ガード」してるの。不思議な光景。
終わったあとは、「お疲れ様でした」ってねぎらわれちゃったし。
ありがとう銀座三越のみなさん。
「さすが三越」って思ったわ。**とは大違い(今さら伏せるな・笑)。
ケロ祭り、最後の日。
長い長い1日。
そのあとは「HOTEL DOLLY」でひとやすみして、サトリちゃんと東京駅で別れて、ひとりで夜行バスに乗った。
行きと同じ、なにがどうじゃない、疲れているはず、睡眠不足なはずなのに、眠れなかった。
眠らなくてもいいか、と思った。
いつものミニパソ開いて、とりとめもなく文字を打っていたり。
ぼーっと考え事をしていたり。
眠ってしまったら、ケロちゃんの最後の日が、終わってしまうもの。
にしても、
アタマの中をエンドレスでしいちゃんの歌う「アマールアマール」だの「シナーマン」だのが流れていたんですけど……ガフッ。
なんでしいちゃん、なんでノバボサなのかは、翌日欄へ。
と聞いて、純粋に「すごいなそりゃ(笑)」と思った。
だってここは劇場じゃないし。
ケロちゃんはもう芸能人ではないのだし。
それでもトークショーに集まったファンたちは、あたりまえのよーに三越の裏に集まった。
歩道を埋め尽くす、人・人・人。
なんなんだろうねこれは。
一般人の目には、どう映るんだろうねえ。
もうケロちゃんはジェンヌじゃないし、これはタカラヅカの「ガード」じゃない。
だからみんな好き勝手に群がっている。
なのにみんな、整然としている。
ケロが現れ、ひとりずつから手紙を受け取っていく。
そしたらみんな、しゃがみだすんだよ。
まるでウェーブのように。
べつに、ガードじゃないのに、FCじゃないのに。
ルールがあるわけでも、指示されたわけでもないのに。
美しい光景だと思うの。
こころはひとつで、愛と傷みに満ちていて。
ひとりずつの心の向きが、今この瞬間だけひとつになっているからこその、出来事。
タカラヅカは美しいところだなあ。
しみじみ、思った。
ちょうどわたしたちのいた目の前にいつもの赤い車が停まっていて、ケロちゃんは車に乗って「明日の入りはぁ」という、笑えない冗談を言って、去っていった。
うわっ、イタ。そりゃ自虐ギャグだよケロちゃん……。
笑顔で手を振って去っていったけど、また車の中で泣いてんじゃないだろーか、と思ったよ。
車が見えなくなるまで見送って。
いろんな人に、挨拶してまわって。
ケロ祭りゆえに出会った人たち。ひょっとしたらもう、二度会うことはないかもしれない人たち。
「もうタカラヅカは卒業ですか」
と聞かれ、言葉を濁すわたし。
いやあ、マイペースにつきあっていきます。ここまで踊ることはそうそうないだろうけど。てか、ないと思いたいけど。
「あ、なんだ、つづくんだ」
ケロ仲間のお嬢さんたちは、顔を見合わせて笑う。えっ、なんだ、ってのは、どーゆー「なんだ」ですか?
「もう東宝には来ないんですか」
と聞かれ、言葉を濁すわたし。
えーと……しばらくは来ないと思うけど……てゆーかケロ祭りで散財しつくしたので、しばらくは来たくても来られないっちゅーのが正しいんだがよ……でも、少なくとも再来週には『タック』観に来るしな。ついでに雪組観るかな。
「あ、なんだ、来るんだ」
ケロ仲間のお嬢さんたちは、顔を見合わせて笑う。えっ、なんだ、ってのは、どーゆー「なんだ」ですか?
わたしってそんなに、懲りない面してますか……。
まあ、わたしはなにも変わらないけどなー。
頑固な小心者は、細く長くしつこく好きなモノを好きでいつづけますよ。
ありがとうみんな。いろいろお世話になりました。
すべてが終わったあと最初にわたしが言ったことは「おなかすいた。なにか食べに行こ」だしな。
てゆーか、ずーっとずっとおなかがすいてすいてしょーがなかったんだわ。
ドリーさんは食欲のない1日を過ごしたとゆーのにねえ。わたしはなんか、ひたすら食べ続けていたよーな気がする。
センシティヴ・ハートでも腹は減るのよ。バリケード・ハートでも腹は減るけどな。
ごはんを食べて、店を出たときには、そろそろ日暮れでした。
あちこちネオンが灯り、銀座の夜はこれから、って感じ。
「活動している」銀座三越を眺め、わたしはしみじみ言ったさ。
「こんなところに並んだんだ……」
銀座のメインストリートに。
このにぎやかな一等地に。
寝袋の山が築かれていたんだ。
「行列を地下に流したのも、時間より早く整理券配ったのも、正解ですよ」
と、ドリーさん。
うん、たしかにやばい、あの列とこの街、そしてこの人混み。
午前9時前には解散させて、正解。
てゆーか三越の人たちは、終始礼儀正しく有能だった。
劇団だけでなく阪急をはじめとするいろーんなところで、邪険に扱われるのに慣れているヅカファンとしては、とまどったよ。「お客」として扱われることに。
「出待ち」のときなんか、三越の人たちも一緒になってしゃがんでるし。スーツ着たおじさんたちが、わたしたちと一緒に「ガード」してるの。不思議な光景。
終わったあとは、「お疲れ様でした」ってねぎらわれちゃったし。
ありがとう銀座三越のみなさん。
「さすが三越」って思ったわ。**とは大違い(今さら伏せるな・笑)。
ケロ祭り、最後の日。
長い長い1日。
そのあとは「HOTEL DOLLY」でひとやすみして、サトリちゃんと東京駅で別れて、ひとりで夜行バスに乗った。
行きと同じ、なにがどうじゃない、疲れているはず、睡眠不足なはずなのに、眠れなかった。
眠らなくてもいいか、と思った。
いつものミニパソ開いて、とりとめもなく文字を打っていたり。
ぼーっと考え事をしていたり。
眠ってしまったら、ケロちゃんの最後の日が、終わってしまうもの。
にしても、
アタマの中をエンドレスでしいちゃんの歌う「アマールアマール」だの「シナーマン」だのが流れていたんですけど……ガフッ。
なんでしいちゃん、なんでノバボサなのかは、翌日欄へ。
わたしは、あるシリーズものの映画を見ていた。
その作品が大好きで、あまりに大好きで、ただスクリーンで眺めるだけだった。
その映画には、監督やスタッフの作っているホームページがあり、ファンもBBSやメールで一緒に盛り上がることができた。
BBSの常連になることで、監督に名前を覚えてもらったりしている人たちがいることは知っていたし、撮影現場に見学に行ったり追っかけをしたり、キャストやスタッフと近しい関係を築くことができないわけでもないことも、知っていた。
応援しています、と名乗りを上げ、カンパをすることだってできるし、その映画のためになる活動をすることだってできた。
それくらい双方向性のある映画だった。
だけどわたしは、それらには一切近寄らなかった。
かなり昔からしつこくファンであったにもかかわらず、制作側にもファンクラブにも一切近寄らなかった。
わたしがすることといえば、WEB日記に「萌え〜、萌え〜」と匿名で書き続けることと、腐女子な同人誌を出すことぐらいだった。
漠然と、まだまだシリーズは続くし、ずっと見ていられると思っていた。
それが突然の、最終回宣言。
ええっ?! 終わっちゃうの?!
次でシリーズ完結、永久封印?
ショックを受けたわたしはしばらくネット落ちして布団にこもり、でもまた情報欲しさにパソコンの前に坐った。
終わる、と聞いてさらに、どれだけその映画を好きだったかを思い知らされた。
最終作の封切り日は決まっている。
これはどうあがいても変わらない。
じゃあそれまでの間、わたしはどうする?
どうやって生きる?
映画はあくまでも「映画」として好きなだけであって、スタッフと馴れ合いたいわけじゃないし、芸能界のドロドロした関係や、ショービジネスのドライな裏話を知りたいわけでもない。
だからといって、これでもうお別れだとわかっていて、ただ上映される映画をぼーっと眺めているだけで終わっていいのかな。
ファイナルってことで、ファン向けのイベントが多く企画されているのに、公式BBSもすごい盛り上がりようなのに、なにもせずに遠くで眺めていて、後悔しないだろうか。
もう二度と会えないのに。
映画は映画として眺めてたのしむだけ、という自分のスタンスを振り切り、わたしは奔走した。
ファン向けイベントにだって参加したし、監督やスタッフの語る裏話やインタビューにも必死になって目を通した。いつもなら、「作品は作品だけが勝負」と思っているから、そんな蛇足的なものは見向きもしないのに。
いままでロンリーファンだったのに、同好の友人を得て、共に爆走した。
舞台挨拶付き試写会チケットを手に入れるために、走り回った。
盛り上がって泣いて、参加したイベントで泣いて、宣伝番組見て泣いて、人生最大の取り乱しぶりだった。
そしてついに、最後の映画が公開された。
1回見ただけじゃ心の整理はつかず、えんえん通った。
繰り返し見て、いろんなところでいろんなことを思い、たのしみ、かなしみ、「こんなにおもしろいのに、いくらでも続けられるのに、どうして終わるの?」と納得いかないまま、「こんなにおもしろいから終わるのかな」とか、千々に乱れた気持ちのまま、公開期間を過ごした。
映画の上演期間中も、開催されるあちこちのイベントに積極的に顔を出し、露出するメディアを追いかけた。
わたしは、走り続けた。
そして。
終わらないモノなどないのだから、やがて上演期間も終わりを告げ、ファン向けのサヨナライベントも打ち止めになった。
わたしは、多くのファンがそうであるよーに、泣いて別れを見送った。
もう会えない。
そのことに泣いた。
ファイナルイベントで、「コレが最後の上映です。あとは来月発売されるDVDでお楽しみ下さい」てな、この映画をスクリーンで見ることのできる最後の回があった。
映画自体はもう何十回と見ているのだが、最後だからみんな泣いている。
DVDが発売されたって、スクリーンじゃないもん、そんなのチガウもん。
第一最終回で、コレで終わり、もう二度とこのシリーズには会えないんだもん。
かなしいよ。
かなしい・すき・くるしい・すき……すきだなあ、やっぱいいよなあコレ。
出会えてよかった、リアルタイムに見ることができてよかった。やっぱビデオじゃ意味がないもの、そのときの時代の息づかいがあるからさ。
かなしいことやくるしいことはみんな突き抜けて。
エンドマークが出るころには、「最後」だということを受け止めていた。
もちろん、これで「最後」でなくなってくれてもいいけど、これが「最後」なのは事実なんだってことを、知った。
エンドロールには、おまけ要素が含まれていた。ファン向けイベントゆえのサービス。
スタッフの名前が連なる背景に、名場面やNGシーン、楽屋裏の素顔のショットなどがおまけ的に流される。
主題歌を聴きながら、「ああ、あのシーンよかったなー」とか、「あっ、あんな後日談があるんだ」とか「たのしそうに撮影してたんだなあ」とか、ほっこり眺める。
映画本編は終わってしまったけれど、その映画を好きだということや、映画を見て受けた感動は消えない。変わらない。
わたしがこの映画を好きだったこと、愛していたことは、消えない。変わらない。
エンドロールのおまけを見ながら、この映画が終わっても、この映画に関わっていた人が消えてしまうわけじゃない、と思った。
またどこかで他の作品を創るだろうし、出演したりするんだろう。彼らには、彼らの人生がある。
その人たちの未来に、エールを送る。
ひょっとしたら、「これで最後」と言いながらも、何年後かに続編が出るかもしれない。
それはそのときのこと。
ありがとう。
ものすごーく、踊らせてもらった。
いい祭りだったよ。
…………というのは、別に映画の話ではなく、今回のわたしのケロ祭りの話です。
最後のトークショーは、わたしにとって「映画本編のあとの、エンドロールのおまけ」的位置にあったな、という話っす。まわりくどくてすまんが。
いちおーホレわたし、映画好きな人ですから。喩えるならコレかと。
よくあるでしょー、映画のエンドロールに撮影風景やNG集流したりするヤツ。アレですよアレ。
本編を好きな人だけ楽しめる、楽屋落ち。
本編を見ていたときのよーに盛り上がって号泣して、ということはなかった。
ただ。
これからも続いていくケロちゃんの人生に、幸あれと祈ったよ。
それと同じように、ケロちゃんを好きで、突っ走ってきたファンの人たちの人生にも、幸あれと祈った。
好き、というこの無駄に人間らしい感情だけで、ここまでやってきた非生産的な人たちに、祝福を。
ありがとう。
みんなにありがとう。
みんなみんな、しあわせになれ。
頼む、なってくれ。
その作品が大好きで、あまりに大好きで、ただスクリーンで眺めるだけだった。
その映画には、監督やスタッフの作っているホームページがあり、ファンもBBSやメールで一緒に盛り上がることができた。
BBSの常連になることで、監督に名前を覚えてもらったりしている人たちがいることは知っていたし、撮影現場に見学に行ったり追っかけをしたり、キャストやスタッフと近しい関係を築くことができないわけでもないことも、知っていた。
応援しています、と名乗りを上げ、カンパをすることだってできるし、その映画のためになる活動をすることだってできた。
それくらい双方向性のある映画だった。
だけどわたしは、それらには一切近寄らなかった。
かなり昔からしつこくファンであったにもかかわらず、制作側にもファンクラブにも一切近寄らなかった。
わたしがすることといえば、WEB日記に「萌え〜、萌え〜」と匿名で書き続けることと、腐女子な同人誌を出すことぐらいだった。
漠然と、まだまだシリーズは続くし、ずっと見ていられると思っていた。
それが突然の、最終回宣言。
ええっ?! 終わっちゃうの?!
次でシリーズ完結、永久封印?
ショックを受けたわたしはしばらくネット落ちして布団にこもり、でもまた情報欲しさにパソコンの前に坐った。
終わる、と聞いてさらに、どれだけその映画を好きだったかを思い知らされた。
最終作の封切り日は決まっている。
これはどうあがいても変わらない。
じゃあそれまでの間、わたしはどうする?
どうやって生きる?
映画はあくまでも「映画」として好きなだけであって、スタッフと馴れ合いたいわけじゃないし、芸能界のドロドロした関係や、ショービジネスのドライな裏話を知りたいわけでもない。
だからといって、これでもうお別れだとわかっていて、ただ上映される映画をぼーっと眺めているだけで終わっていいのかな。
ファイナルってことで、ファン向けのイベントが多く企画されているのに、公式BBSもすごい盛り上がりようなのに、なにもせずに遠くで眺めていて、後悔しないだろうか。
もう二度と会えないのに。
映画は映画として眺めてたのしむだけ、という自分のスタンスを振り切り、わたしは奔走した。
ファン向けイベントにだって参加したし、監督やスタッフの語る裏話やインタビューにも必死になって目を通した。いつもなら、「作品は作品だけが勝負」と思っているから、そんな蛇足的なものは見向きもしないのに。
いままでロンリーファンだったのに、同好の友人を得て、共に爆走した。
舞台挨拶付き試写会チケットを手に入れるために、走り回った。
盛り上がって泣いて、参加したイベントで泣いて、宣伝番組見て泣いて、人生最大の取り乱しぶりだった。
そしてついに、最後の映画が公開された。
1回見ただけじゃ心の整理はつかず、えんえん通った。
繰り返し見て、いろんなところでいろんなことを思い、たのしみ、かなしみ、「こんなにおもしろいのに、いくらでも続けられるのに、どうして終わるの?」と納得いかないまま、「こんなにおもしろいから終わるのかな」とか、千々に乱れた気持ちのまま、公開期間を過ごした。
映画の上演期間中も、開催されるあちこちのイベントに積極的に顔を出し、露出するメディアを追いかけた。
わたしは、走り続けた。
そして。
終わらないモノなどないのだから、やがて上演期間も終わりを告げ、ファン向けのサヨナライベントも打ち止めになった。
わたしは、多くのファンがそうであるよーに、泣いて別れを見送った。
もう会えない。
そのことに泣いた。
ファイナルイベントで、「コレが最後の上映です。あとは来月発売されるDVDでお楽しみ下さい」てな、この映画をスクリーンで見ることのできる最後の回があった。
映画自体はもう何十回と見ているのだが、最後だからみんな泣いている。
DVDが発売されたって、スクリーンじゃないもん、そんなのチガウもん。
第一最終回で、コレで終わり、もう二度とこのシリーズには会えないんだもん。
かなしいよ。
かなしい・すき・くるしい・すき……すきだなあ、やっぱいいよなあコレ。
出会えてよかった、リアルタイムに見ることができてよかった。やっぱビデオじゃ意味がないもの、そのときの時代の息づかいがあるからさ。
かなしいことやくるしいことはみんな突き抜けて。
エンドマークが出るころには、「最後」だということを受け止めていた。
もちろん、これで「最後」でなくなってくれてもいいけど、これが「最後」なのは事実なんだってことを、知った。
エンドロールには、おまけ要素が含まれていた。ファン向けイベントゆえのサービス。
スタッフの名前が連なる背景に、名場面やNGシーン、楽屋裏の素顔のショットなどがおまけ的に流される。
主題歌を聴きながら、「ああ、あのシーンよかったなー」とか、「あっ、あんな後日談があるんだ」とか「たのしそうに撮影してたんだなあ」とか、ほっこり眺める。
映画本編は終わってしまったけれど、その映画を好きだということや、映画を見て受けた感動は消えない。変わらない。
わたしがこの映画を好きだったこと、愛していたことは、消えない。変わらない。
エンドロールのおまけを見ながら、この映画が終わっても、この映画に関わっていた人が消えてしまうわけじゃない、と思った。
またどこかで他の作品を創るだろうし、出演したりするんだろう。彼らには、彼らの人生がある。
その人たちの未来に、エールを送る。
ひょっとしたら、「これで最後」と言いながらも、何年後かに続編が出るかもしれない。
それはそのときのこと。
ありがとう。
ものすごーく、踊らせてもらった。
いい祭りだったよ。
…………というのは、別に映画の話ではなく、今回のわたしのケロ祭りの話です。
最後のトークショーは、わたしにとって「映画本編のあとの、エンドロールのおまけ」的位置にあったな、という話っす。まわりくどくてすまんが。
いちおーホレわたし、映画好きな人ですから。喩えるならコレかと。
よくあるでしょー、映画のエンドロールに撮影風景やNG集流したりするヤツ。アレですよアレ。
本編を好きな人だけ楽しめる、楽屋落ち。
本編を見ていたときのよーに盛り上がって号泣して、ということはなかった。
ただ。
これからも続いていくケロちゃんの人生に、幸あれと祈ったよ。
それと同じように、ケロちゃんを好きで、突っ走ってきたファンの人たちの人生にも、幸あれと祈った。
好き、というこの無駄に人間らしい感情だけで、ここまでやってきた非生産的な人たちに、祝福を。
ありがとう。
みんなにありがとう。
みんなみんな、しあわせになれ。
頼む、なってくれ。
あのひとをめぐる、長い1日・2。@汐美真帆トークショー・その6。
2005年1月11日 タカラヅカ せっかく朝から並ぶつもりで来てくれた、友だちのダイコと、わたしは早々に別れていました。
わざわざ銀座まで来てくれたわけだし、このあと予定ないっていうし、もう少し一緒におしゃべりしましょー、とかも、できないでもなかったんだが。
どうせケロちゃんトークショーがはじまるまでは、時間あったんだし。
でも、ヅカにまったく興味のない彼女を、ヅカ友の間に引き留めても迷惑だろうなあ、どーしても彼女の知らない話で盛り上がっちゃうんだし。
ごめんね、ありがとう、ダイコ、また会おうね!!
お互いにこやかにお別れした、ちょっとあと。
あのタイミングで別れてよかったよ。
トークショー会場の前で場所取りしているわたしたちの前を、あったりまえの顔で、当のケロちゃんが歩いていく。
なんで今日の主役が、一般客とまざって歩いてるのっ?!!
一瞬ぼーぜんとしたあと、はっと我に返る。
わたしの目の前にはドリーさん、話題はすでに忘れたが、彼女はなにかわたしに話しかけているところだった。
わたしが「あっち」と目配せしても、気づかない。
ので某所某時のkineさんを見習って実力行使、ドリーさんの肩掴んで、「えやっ」と反転させた(笑)。
固まるドリーさん。
そりゃ、まさかケロちゃんが後ろを歩いていくなんて、思わないよなあ。
ケロちゃんは、三越の係員さんに案内されるカタチで、展示を眺めながら順路を歩いておりました。
そーいやこういうデパート系トークショーは、「展示はごらんになりました?」「ええ、拝見しました。すばらしいですね」とかいう白々しい会話がデフォルトだったはずだ。
てっきり会場前、一般客のいないときに見るもんだと思ってたのに、こんなふつーのときに見て回るもんなの?!
会場前にいたファンたちは、みんな突然の幸運に等しく固まってました。
そう、幸運。
わたしたちは、あのひとに会いに来た。
少しでも多く会いたくて、徹夜したり暗いうちから並んだりしたメンバーの前を、本人が通り過ぎていく。
あなたに、会いたかったんです。
ケロちゃんが通り過ぎたあと、火がついたよーに隣近所と喋りまくりながら、わたしは実は、関係ないことにも「ラッキー」と思っていた。
あのタイミングで、ダイコと別れておいてよかった……!!
ダイコには実は、ケロちゃんの写真を見せている。
年末の忘年会の折に。
ミナミでいつものメンバーと集まって騒いだんだが、そのときわたしはちょーど、ケロの「厳選写真」を持っていたんだ。
ケロちゃんお茶会のときに、チェリさんのお友だちさんから譲っていただいた、十数枚の写真。
10年ファンをやってきたわたしは、いまいちケロを「美形」だと思ったことがない。
舞台姿はとことん美しいと思っているが、素顔は……ええと……あー、そのー、きれいなときとそーでもないときの差が激しいというか……ゲフンゲフン。
とくに写真となると、微妙っちゅーかなんちゅーか……ええと……。
と、とにかくそんなケロちゃんの、「厳選写真」。
歌劇12月号だとかディナーショーポスターだとか、珠玉の写りをしている「美形写真」だけを集めた十数枚。
鞄に入れっぱなしだったもんで、つい忘年会で仲間たちに披露しちゃったのよ。
「これがわたしのダーリンよ!!」
と。
ダイコを含め、仲間たちは、「すごーい、きれー」「ほんとに男の人みたい」「かっこいー」ときゃーきゃー騒いでくれました。
まあ、「でもこの写真、全部チガウ人に見える……」と首を傾げられもしましたが(笑)。そうでしょうとも、ケロちゃんは写真のたびに別人だもん。
よりすぐりの美形ケロ写真だけを、見せたダイコ。
本物のケロを知るよしもない、ダイコ。
「ケロさんって、緑野が年末に写真見せてくれた、美形な人でしょ?」
と無邪気に言うダイコ。
…………別れてよかった、ダイコ!
もしもまだだらだらとお喋りしながら一緒にいたら、本物のケロちゃんを目撃しちゃうとこだったよ!!
夢は夢のままがヨシ!
ダイコよ、どうかそのままケロを美形だと思っていてくれ!!
すみません。
わたしはもちろん、ケロちゃんの顔が好きだし、端正な人だと思ってるよ。
本日のケロちゃんも、「どこの国の人だろう?」ってくらい色が白くて鼻が高くて髪が明るくてチリチリで、一般人とは一線を画してちゃんときれいでしたとも。
でもテレビでしか芸能人を知らない一般人の目から見て「美形」かどうかには、疑問持ってるのよー。のよー。
テレビ俳優の美形と、舞台俳優の美形、って、カテゴリちがうもん。
わたしが「厳選写真」のみを見せたダイコに、本物のケロを見せずに済んでほっとしている話をすると、ドリーさんも力強くうなずいていたし。
ああわたしたちってほんと、ケロ担だよね、ドリーさん……。
少しでも多く、ケロちゃんに会いたい。
この思いのもとに、わたしたちはトークショー会場入口前にいた。
ずっといた。
入口は少しだけ空いていて、壇上のケロちゃんを外から見ることができたんだ。
ひとりのひんしゅくおばさん(ケロファンにあらず)が乱入したために、入口が閉められちゃったんだけどね。そのおばさんが来る前までは、見えてたんだよー。
閉められたあとも、パーテーションの上からアタマだけは見えていたが……立ってくれたら顔も見えたんだけど、すぐ坐っちゃったからなー。パーテーションはわたしの目の高さぐらい。あと数センチ低かったら、ずっと見えたのにな(笑)。
でも、声だけでも満足。
会場を取り囲んだファンは、静かに漏れてくる声に聴き入っていた。
ある意味、この壁越しの時間がいちばん一途だったかもしれない。
声だけを聞いて、大好きな人を胸に描く。
せつなさと、ときめきと。
もうこの際、「厳選写真」の美形ケロとかジゴロケロとか、着流しケロとか、夢を夢のまま思い描いていろ! てか(笑)。
いやいや。
ヲトメの瞳には、いつも星とラヴフィルターがかかっているものですから!
うちのダーリンは素敵なのだ。
続く。
わざわざ銀座まで来てくれたわけだし、このあと予定ないっていうし、もう少し一緒におしゃべりしましょー、とかも、できないでもなかったんだが。
どうせケロちゃんトークショーがはじまるまでは、時間あったんだし。
でも、ヅカにまったく興味のない彼女を、ヅカ友の間に引き留めても迷惑だろうなあ、どーしても彼女の知らない話で盛り上がっちゃうんだし。
ごめんね、ありがとう、ダイコ、また会おうね!!
お互いにこやかにお別れした、ちょっとあと。
あのタイミングで別れてよかったよ。
トークショー会場の前で場所取りしているわたしたちの前を、あったりまえの顔で、当のケロちゃんが歩いていく。
なんで今日の主役が、一般客とまざって歩いてるのっ?!!
一瞬ぼーぜんとしたあと、はっと我に返る。
わたしの目の前にはドリーさん、話題はすでに忘れたが、彼女はなにかわたしに話しかけているところだった。
わたしが「あっち」と目配せしても、気づかない。
ので某所某時のkineさんを見習って実力行使、ドリーさんの肩掴んで、「えやっ」と反転させた(笑)。
固まるドリーさん。
そりゃ、まさかケロちゃんが後ろを歩いていくなんて、思わないよなあ。
ケロちゃんは、三越の係員さんに案内されるカタチで、展示を眺めながら順路を歩いておりました。
そーいやこういうデパート系トークショーは、「展示はごらんになりました?」「ええ、拝見しました。すばらしいですね」とかいう白々しい会話がデフォルトだったはずだ。
てっきり会場前、一般客のいないときに見るもんだと思ってたのに、こんなふつーのときに見て回るもんなの?!
会場前にいたファンたちは、みんな突然の幸運に等しく固まってました。
そう、幸運。
わたしたちは、あのひとに会いに来た。
少しでも多く会いたくて、徹夜したり暗いうちから並んだりしたメンバーの前を、本人が通り過ぎていく。
あなたに、会いたかったんです。
ケロちゃんが通り過ぎたあと、火がついたよーに隣近所と喋りまくりながら、わたしは実は、関係ないことにも「ラッキー」と思っていた。
あのタイミングで、ダイコと別れておいてよかった……!!
ダイコには実は、ケロちゃんの写真を見せている。
年末の忘年会の折に。
ミナミでいつものメンバーと集まって騒いだんだが、そのときわたしはちょーど、ケロの「厳選写真」を持っていたんだ。
ケロちゃんお茶会のときに、チェリさんのお友だちさんから譲っていただいた、十数枚の写真。
10年ファンをやってきたわたしは、いまいちケロを「美形」だと思ったことがない。
舞台姿はとことん美しいと思っているが、素顔は……ええと……あー、そのー、きれいなときとそーでもないときの差が激しいというか……ゲフンゲフン。
とくに写真となると、微妙っちゅーかなんちゅーか……ええと……。
と、とにかくそんなケロちゃんの、「厳選写真」。
歌劇12月号だとかディナーショーポスターだとか、珠玉の写りをしている「美形写真」だけを集めた十数枚。
鞄に入れっぱなしだったもんで、つい忘年会で仲間たちに披露しちゃったのよ。
「これがわたしのダーリンよ!!」
と。
ダイコを含め、仲間たちは、「すごーい、きれー」「ほんとに男の人みたい」「かっこいー」ときゃーきゃー騒いでくれました。
まあ、「でもこの写真、全部チガウ人に見える……」と首を傾げられもしましたが(笑)。そうでしょうとも、ケロちゃんは写真のたびに別人だもん。
よりすぐりの美形ケロ写真だけを、見せたダイコ。
本物のケロを知るよしもない、ダイコ。
「ケロさんって、緑野が年末に写真見せてくれた、美形な人でしょ?」
と無邪気に言うダイコ。
…………別れてよかった、ダイコ!
もしもまだだらだらとお喋りしながら一緒にいたら、本物のケロちゃんを目撃しちゃうとこだったよ!!
夢は夢のままがヨシ!
ダイコよ、どうかそのままケロを美形だと思っていてくれ!!
すみません。
わたしはもちろん、ケロちゃんの顔が好きだし、端正な人だと思ってるよ。
本日のケロちゃんも、「どこの国の人だろう?」ってくらい色が白くて鼻が高くて髪が明るくてチリチリで、一般人とは一線を画してちゃんときれいでしたとも。
でもテレビでしか芸能人を知らない一般人の目から見て「美形」かどうかには、疑問持ってるのよー。のよー。
テレビ俳優の美形と、舞台俳優の美形、って、カテゴリちがうもん。
わたしが「厳選写真」のみを見せたダイコに、本物のケロを見せずに済んでほっとしている話をすると、ドリーさんも力強くうなずいていたし。
ああわたしたちってほんと、ケロ担だよね、ドリーさん……。
少しでも多く、ケロちゃんに会いたい。
この思いのもとに、わたしたちはトークショー会場入口前にいた。
ずっといた。
入口は少しだけ空いていて、壇上のケロちゃんを外から見ることができたんだ。
ひとりのひんしゅくおばさん(ケロファンにあらず)が乱入したために、入口が閉められちゃったんだけどね。そのおばさんが来る前までは、見えてたんだよー。
閉められたあとも、パーテーションの上からアタマだけは見えていたが……立ってくれたら顔も見えたんだけど、すぐ坐っちゃったからなー。パーテーションはわたしの目の高さぐらい。あと数センチ低かったら、ずっと見えたのにな(笑)。
でも、声だけでも満足。
会場を取り囲んだファンは、静かに漏れてくる声に聴き入っていた。
ある意味、この壁越しの時間がいちばん一途だったかもしれない。
声だけを聞いて、大好きな人を胸に描く。
せつなさと、ときめきと。
もうこの際、「厳選写真」の美形ケロとかジゴロケロとか、着流しケロとか、夢を夢のまま思い描いていろ! てか(笑)。
いやいや。
ヲトメの瞳には、いつも星とラヴフィルターがかかっているものですから!
うちのダーリンは素敵なのだ。
続く。
あのひとをめぐる、長い1日・1。@汐美真帆トークショー・その5。
2005年1月11日 タカラヅカ さて、しつこくケロちゃんトークショーの話、その5。
1月8日、長い長い1日。
ほとんど眠らないままバスを降りて、一路銀座へ。
三越なんぞ行ったことナイので、地図を頼りにてくてく歩く。てゆーか、小走り(笑)。最近わたしはよく走ってるなあ。
目標がでかいのでまちがえることはないが、なにしろでかいので、無駄足を一歩たりとも踏みたくなかった。
つまり「最後尾はどこか」っすよ。
大きな建物の「1カ所」である最後尾を探して、逆回りして無駄な労力と時間を使いたくない。ので、三越が見えた段階で先に並んでいるドリーさんにTEL、誘導してもらう(他力本願)。
わたしがたどりつくとほぼ同時に行列は係員に誘導され、冷風吹きすさぶ屋外から、地下へ移動した。
ありゃりゃ。
屋外で4時間並ぶ覚悟で、使い捨てカイロを買い込み、着ぶくれし、膝掛けも用意し、折りたたみ椅子と熱いお茶のポットを担いで夜行バスに乗ってきたんだけど……なんか、寒くない……。
わたしの位置はちょーど階段があったので、椅子もいらなかった。みんな階段に坐ってるし。せっかくだから椅子に坐り、お茶は飲んだけど、カイロは結局封を切らなかった。
あわよくば2度並びして、2回ともトークショーを見るつもりだったけど、もう無理だ。
こんなに人気があったとは、ごめん、マジで知らなかった。
真っ暗な冬の朝、百貨店前にずらずらっと並んでいた、寝袋の数。
ここがいったいどこなのか、わからなくなるよーな姿。
みんな本気だ……。
うれしいんだかせつないんだか。
知った顔があちこちにある。
なんとなく挨拶して、世間話して。
みんな本気。
愛に手加減なし。
うれしいんだかせつないんだか。
ここにいる人たち、みんなみんな、片想いなんだよねえ。
一方通行上等! で、真冬に暗いうちから並んでるんだねえ。
ただ、会いたくて。
早々に定員に達したため、整理券配布予定時刻よりずっと早く、整理券の配布がはじまった。
先に整理券をGETしたドリーさんが血相変えてやってくる。
「2回目の分、手に入らないかもしれませんよ?!」
並んでいた人のほとんどが、2回目の回を希望しているというんだ。
ケロちゃんと会える、最後の回を。
1回の定員が100名、わたしは120番くらいに並んでいた。
20人以上が1回目の回を希望してくれないと、2回目に入れない。
なにがなんでも千秋楽にこだわる人だけじゃないはずだ。2回目の後方席より、1回目の前方席を選ぶ人だっているはず。
立ち見だってなんだっていい。
いちばん後ろでもいいんだ。
2回目の回を、見られるなら。
願いは届き、わたしは最後から2番目の着席券を手に入れた。
最後から2番目か。
なんだかわたしらしい。
ぎりぎりに、引っかかるの、いつも、なんとか。
ありがたいことに、友人のダイコが駆けつけてくれていた。
「とにかくケロちゃんに会えればそれでいいや」
と思っていたのに、前日になってやはりわたしは、焦りだした(笑)。
「やっぱりたくさんケロちゃんに会いたい!!」
つーことで、東京在住のダイコにSOSメールを出したのだわ。
「お願い、並んで!!」
って。
ダイコはヅカのヅの字も知らない・興味ない子なのにねえ。
それくらい、追いつめられていた(笑)。
もう二度とこんなことは言わない。
人生、最初で最後だから。
朝9時前くらいに、銀座に来て。1時間から2時間くらい、並んで。
なんで9時前かというと。
2回見たいだけだったので、1回目の回の立ち見券が手に入ればいい、そしてそれは9時前でも手に入ると思っていた。すまん、ナメてた。
相手の立場からすれば、金曜の夜に突然メールが来て、休日の朝から寒空の下なんの興味もないチケットのために並べだなんて、とんでもないと思うよなー。
なまじ「この程度のこと断ったら友だち甲斐ないよね。でも“この程度”のわりにきつい要求だよなあ」という微妙なラインの頼みだけに……したくなかった。
ダイコ、嫌でもきっと断れない……そんな選択肢のない頼みを友だちに強いるなんて、最悪。
最悪だが、つい、してしまった……。
追いつめられていたのよ。
直前になってケツに火がついちゃったのよ。めそめそ。
6時の段階で「こりゃダメだ」と思ったので、ダイコに断りのメールを入れた(まだ寝てると思うから、電話は控えた)んだが、わたしの携帯とDoCoMo携帯は相性が悪いらしく、よくメールに時差が生じる。
ダイコはわたしのメールを受け取らずに、真面目に並びに来てくれたんだ。
来てもらっても、もう無駄なのに。
ううう。
ありがとーダイコ。
キミがSOS出したときにはわたし、絶対駆けつけるから。恩は返すから。
1回目の整理券を手に入れたサトリちゃんと、わたしとダイコの3人で朝ごはん食べて、ダイコとはそこで別れる。入れ替わりにドレスアップしたドリーさん(整理券を手に入れたあと、着替えに自宅へ戻っていた)と合流。
「タカラヅカ展」なんか、ほとんど見なかった。
ただの通路でしかなかった。
まともに見たのは、星組の集合写真だけだ。
ああ、売店だけはちらりと見たなあ。
それほど熱意をもって見る気はなかったし、実際ほとんど見てなかったんだけど。
「なんで『ホップスコッチ』がっ!!」
というサトリちゃんの悲鳴で、そのコーナーだけまともに見ちゃったよ(笑)。
大劇場公演のプログラムを売っていたんだけど、何故かそこに、バウホール公演『ホップスコッチ』のプログラムが!
「なんで? なんでなんですかーっ!!」
サトリちゃん惑乱。愛するしいちゃんの唯一の主演作品のプログラムが何故、こんなところで売られているの?!
大劇プログラムしか置かない売り場に、バウプロ。うーん、奇妙な光景だねえ。
そりゃあーた、大量に売れ残っていたせいでしょ……? ゲフンゲフン。
「わかりました。きっと、キム仕様です」
へこたれないサトリちゃんはそう結論付けた。キムくんのトークショーが先日開催されていたから、キムくん主演作品、という意味でわざわざ販売しているのだと。
えーとそれじゃあ、ケロ仕様に『血と砂』や『巖流』のプログラムも売ってなきゃおかしいってことになるよ……?(笑)
「キム仕様です。そう決めました」
……決めたのか。強いぞサトリちゃん。
売店をのぞいただけで、展示はスルーして、目的はひたすらトークショー会場。
どの程度中の音が聞けるか。どの場所にいればいいか。
2回目の整理券をGETした、始発かそれ以上前から並んでいた「本気のファン」が続々集まってくる。
目的はみな同じ。
1回目のトークショーの、音を聴くこと。
サトリちゃんを含め、1回目の参加者たちが席に着き、立ち見の人たちもそれぞれ立ち位置を決めたあと。
わたしたちは「イメージトレーニング」のため、入口に群がって中を覗いていた。
座席の並びはあんなふう、立ち見の場所はあんなふう。それじゃどこの席がいちばん見やすい?
みんな必死だよ。
そうこうしているうちに。
ふと視線を泳がせたわたしの目に、ケロちゃんが飛び込んできた。
目的の人は、会いたかったMyダーリンは、なんかふつーに、通路を歩いていた。
続く。
1月8日、長い長い1日。
ほとんど眠らないままバスを降りて、一路銀座へ。
三越なんぞ行ったことナイので、地図を頼りにてくてく歩く。てゆーか、小走り(笑)。最近わたしはよく走ってるなあ。
目標がでかいのでまちがえることはないが、なにしろでかいので、無駄足を一歩たりとも踏みたくなかった。
つまり「最後尾はどこか」っすよ。
大きな建物の「1カ所」である最後尾を探して、逆回りして無駄な労力と時間を使いたくない。ので、三越が見えた段階で先に並んでいるドリーさんにTEL、誘導してもらう(他力本願)。
わたしがたどりつくとほぼ同時に行列は係員に誘導され、冷風吹きすさぶ屋外から、地下へ移動した。
ありゃりゃ。
屋外で4時間並ぶ覚悟で、使い捨てカイロを買い込み、着ぶくれし、膝掛けも用意し、折りたたみ椅子と熱いお茶のポットを担いで夜行バスに乗ってきたんだけど……なんか、寒くない……。
わたしの位置はちょーど階段があったので、椅子もいらなかった。みんな階段に坐ってるし。せっかくだから椅子に坐り、お茶は飲んだけど、カイロは結局封を切らなかった。
あわよくば2度並びして、2回ともトークショーを見るつもりだったけど、もう無理だ。
こんなに人気があったとは、ごめん、マジで知らなかった。
真っ暗な冬の朝、百貨店前にずらずらっと並んでいた、寝袋の数。
ここがいったいどこなのか、わからなくなるよーな姿。
みんな本気だ……。
うれしいんだかせつないんだか。
知った顔があちこちにある。
なんとなく挨拶して、世間話して。
みんな本気。
愛に手加減なし。
うれしいんだかせつないんだか。
ここにいる人たち、みんなみんな、片想いなんだよねえ。
一方通行上等! で、真冬に暗いうちから並んでるんだねえ。
ただ、会いたくて。
早々に定員に達したため、整理券配布予定時刻よりずっと早く、整理券の配布がはじまった。
先に整理券をGETしたドリーさんが血相変えてやってくる。
「2回目の分、手に入らないかもしれませんよ?!」
並んでいた人のほとんどが、2回目の回を希望しているというんだ。
ケロちゃんと会える、最後の回を。
1回の定員が100名、わたしは120番くらいに並んでいた。
20人以上が1回目の回を希望してくれないと、2回目に入れない。
なにがなんでも千秋楽にこだわる人だけじゃないはずだ。2回目の後方席より、1回目の前方席を選ぶ人だっているはず。
立ち見だってなんだっていい。
いちばん後ろでもいいんだ。
2回目の回を、見られるなら。
願いは届き、わたしは最後から2番目の着席券を手に入れた。
最後から2番目か。
なんだかわたしらしい。
ぎりぎりに、引っかかるの、いつも、なんとか。
ありがたいことに、友人のダイコが駆けつけてくれていた。
「とにかくケロちゃんに会えればそれでいいや」
と思っていたのに、前日になってやはりわたしは、焦りだした(笑)。
「やっぱりたくさんケロちゃんに会いたい!!」
つーことで、東京在住のダイコにSOSメールを出したのだわ。
「お願い、並んで!!」
って。
ダイコはヅカのヅの字も知らない・興味ない子なのにねえ。
それくらい、追いつめられていた(笑)。
もう二度とこんなことは言わない。
人生、最初で最後だから。
朝9時前くらいに、銀座に来て。1時間から2時間くらい、並んで。
なんで9時前かというと。
2回見たいだけだったので、1回目の回の立ち見券が手に入ればいい、そしてそれは9時前でも手に入ると思っていた。すまん、ナメてた。
相手の立場からすれば、金曜の夜に突然メールが来て、休日の朝から寒空の下なんの興味もないチケットのために並べだなんて、とんでもないと思うよなー。
なまじ「この程度のこと断ったら友だち甲斐ないよね。でも“この程度”のわりにきつい要求だよなあ」という微妙なラインの頼みだけに……したくなかった。
ダイコ、嫌でもきっと断れない……そんな選択肢のない頼みを友だちに強いるなんて、最悪。
最悪だが、つい、してしまった……。
追いつめられていたのよ。
直前になってケツに火がついちゃったのよ。めそめそ。
6時の段階で「こりゃダメだ」と思ったので、ダイコに断りのメールを入れた(まだ寝てると思うから、電話は控えた)んだが、わたしの携帯とDoCoMo携帯は相性が悪いらしく、よくメールに時差が生じる。
ダイコはわたしのメールを受け取らずに、真面目に並びに来てくれたんだ。
来てもらっても、もう無駄なのに。
ううう。
ありがとーダイコ。
キミがSOS出したときにはわたし、絶対駆けつけるから。恩は返すから。
1回目の整理券を手に入れたサトリちゃんと、わたしとダイコの3人で朝ごはん食べて、ダイコとはそこで別れる。入れ替わりにドレスアップしたドリーさん(整理券を手に入れたあと、着替えに自宅へ戻っていた)と合流。
「タカラヅカ展」なんか、ほとんど見なかった。
ただの通路でしかなかった。
まともに見たのは、星組の集合写真だけだ。
ああ、売店だけはちらりと見たなあ。
それほど熱意をもって見る気はなかったし、実際ほとんど見てなかったんだけど。
「なんで『ホップスコッチ』がっ!!」
というサトリちゃんの悲鳴で、そのコーナーだけまともに見ちゃったよ(笑)。
大劇場公演のプログラムを売っていたんだけど、何故かそこに、バウホール公演『ホップスコッチ』のプログラムが!
「なんで? なんでなんですかーっ!!」
サトリちゃん惑乱。愛するしいちゃんの唯一の主演作品のプログラムが何故、こんなところで売られているの?!
大劇プログラムしか置かない売り場に、バウプロ。うーん、奇妙な光景だねえ。
そりゃあーた、大量に売れ残っていたせいでしょ……? ゲフンゲフン。
「わかりました。きっと、キム仕様です」
へこたれないサトリちゃんはそう結論付けた。キムくんのトークショーが先日開催されていたから、キムくん主演作品、という意味でわざわざ販売しているのだと。
えーとそれじゃあ、ケロ仕様に『血と砂』や『巖流』のプログラムも売ってなきゃおかしいってことになるよ……?(笑)
「キム仕様です。そう決めました」
……決めたのか。強いぞサトリちゃん。
売店をのぞいただけで、展示はスルーして、目的はひたすらトークショー会場。
どの程度中の音が聞けるか。どの場所にいればいいか。
2回目の整理券をGETした、始発かそれ以上前から並んでいた「本気のファン」が続々集まってくる。
目的はみな同じ。
1回目のトークショーの、音を聴くこと。
サトリちゃんを含め、1回目の参加者たちが席に着き、立ち見の人たちもそれぞれ立ち位置を決めたあと。
わたしたちは「イメージトレーニング」のため、入口に群がって中を覗いていた。
座席の並びはあんなふう、立ち見の場所はあんなふう。それじゃどこの席がいちばん見やすい?
みんな必死だよ。
そうこうしているうちに。
ふと視線を泳がせたわたしの目に、ケロちゃんが飛び込んできた。
目的の人は、会いたかったMyダーリンは、なんかふつーに、通路を歩いていた。
続く。
閑話休題、萌え話。@檀れい様賛歌。
2005年1月10日 タカラヅカ トークショーの話がまだ途中なんだが、ちょっくら別の話。
このサイト、ちょっと油断しているうちに、左側に「最新の日記」とかいういらん項目ができてますがな。
余計なことしなくていいのに……所詮ブログとは名ばかりのただの日記サイトなんだからさ。
レイアウトをいじれない以上、変な項目はつけなくていいのにさー。
ブックマークが下に沈んでしまったんで、とっても不便だわ。
ぶつぶつ。
まあ、それはさておき。
今日はじめて、「ケロしい」で検索きたんですよー!!
はじめて。
そしてそのはじめての訪問者は、数分後に「冬休み自由研究」を求めてまたここへいらっしゃいました。
『長安』や『ドルチェ・ヴィータ!』、そしてしいちゃん萌えなSSを読める「冬休み自由研究」は、kineさんのブログですよ。
いってらっしゃい、よい旅を!!(にっこり)
わたしの書いたものでよければ、えーっと、2004年12月14日の日記をどうぞ。うっかりSS書いてますんで(にっこり)。
そして検索といえば、退団発表の日からこっち、「檀れい」「退団」などのワードで多くの方がこちらにいらっしゃってます。
すみません……!
みなさん、檀ちゃんの退団発表を惜しんで、あるいはもっと情報が欲しくて、検索してるんですよねえ。
なのに。
太腿話なんかしてて!!
すみません。
でもべつに、後悔してないです(ヲイヲイ)。
檀ちゃんのエロさ、美しさ、そして太腿の話をしたことに、なんの悔いがあろうものかっ。
オギーは檀ちゃんの魅力をよくわかってる人ですよねえ。
もちろん、『ドルチェ・ヴィータ!』最初のシャーベットグリーンのドレスも、エロくて素敵ですよね>ハイディ様。
1列目に坐ったとき、なんとか中をのぞけないかとがんばったんですけど、あのドレスのときのぱんつは見えませんでした……ちっ。(ヲイヲイ)
仲間内では今、『檀れいミュージック・サロン』のことで盛り上がっているんですが。
みんな行く気満々だし(笑)。
昨日kineさんさんと話してたんだけど、共演者はぜひ、みらん・ゆかり・恵斗・しゅんの美少年揃いでヨロシク!! あ、恵斗くんは美少年キャラじゃないけど、スタイル要因というか、色悪担当というか(笑)。
でもって、美女・檀れい様が、美少年をはべらし、転がすのよ。
うっとり。
それからそれから、ゆかりちゃんやしゅんくんが女装して、檀れいおねーさまと絡むのっ。
ハァハァ。
それからそれからっ、絶対見てみたいのが、檀ちゃんの、男役。
檀ちゃん主役なら、いいじゃん、やってくれよー。
見せてくれよー。
美青年@檀氏が、美少年たちと絡むのっ。あるいは女装したゆかりちゃんとエロいダンスをするのっ。
もー、妄想は止まりませんでしたわ……。
檀ちゃん@男役の、マタドール!!
檀ちゃん@男役の、黒燕尾!!
檀ちゃん@男役の、軍服!!(オスカル可)
てゆーか、ぐんちゃんのときみたいに、オギー演出で、バウホール公演やって欲しかったよ……。
オギー役者である檀ちゃんを使って、オギーがどんな芝居を作るのか、オギーファンとしても見てみたかった。
あとはぜひ、写真集プリーズ!!
素顔写真と舞台写真半々で。
わたしのドルチェ・ヴィータ、檀れい様。
わたしのファム・ファタール、檀れい様。
太腿以外にも、こんなにこんなに萌えていますことよ。
このサイト、ちょっと油断しているうちに、左側に「最新の日記」とかいういらん項目ができてますがな。
余計なことしなくていいのに……所詮ブログとは名ばかりのただの日記サイトなんだからさ。
レイアウトをいじれない以上、変な項目はつけなくていいのにさー。
ブックマークが下に沈んでしまったんで、とっても不便だわ。
ぶつぶつ。
まあ、それはさておき。
今日はじめて、「ケロしい」で検索きたんですよー!!
はじめて。
そしてそのはじめての訪問者は、数分後に「冬休み自由研究」を求めてまたここへいらっしゃいました。
『長安』や『ドルチェ・ヴィータ!』、そしてしいちゃん萌えなSSを読める「冬休み自由研究」は、kineさんのブログですよ。
いってらっしゃい、よい旅を!!(にっこり)
わたしの書いたものでよければ、えーっと、2004年12月14日の日記をどうぞ。うっかりSS書いてますんで(にっこり)。
そして検索といえば、退団発表の日からこっち、「檀れい」「退団」などのワードで多くの方がこちらにいらっしゃってます。
すみません……!
みなさん、檀ちゃんの退団発表を惜しんで、あるいはもっと情報が欲しくて、検索してるんですよねえ。
なのに。
太腿話なんかしてて!!
すみません。
でもべつに、後悔してないです(ヲイヲイ)。
檀ちゃんのエロさ、美しさ、そして太腿の話をしたことに、なんの悔いがあろうものかっ。
オギーは檀ちゃんの魅力をよくわかってる人ですよねえ。
もちろん、『ドルチェ・ヴィータ!』最初のシャーベットグリーンのドレスも、エロくて素敵ですよね>ハイディ様。
1列目に坐ったとき、なんとか中をのぞけないかとがんばったんですけど、あのドレスのときのぱんつは見えませんでした……ちっ。(ヲイヲイ)
仲間内では今、『檀れいミュージック・サロン』のことで盛り上がっているんですが。
みんな行く気満々だし(笑)。
昨日kineさんさんと話してたんだけど、共演者はぜひ、みらん・ゆかり・恵斗・しゅんの美少年揃いでヨロシク!! あ、恵斗くんは美少年キャラじゃないけど、スタイル要因というか、色悪担当というか(笑)。
でもって、美女・檀れい様が、美少年をはべらし、転がすのよ。
うっとり。
それからそれから、ゆかりちゃんやしゅんくんが女装して、檀れいおねーさまと絡むのっ。
ハァハァ。
それからそれからっ、絶対見てみたいのが、檀ちゃんの、男役。
檀ちゃん主役なら、いいじゃん、やってくれよー。
見せてくれよー。
美青年@檀氏が、美少年たちと絡むのっ。あるいは女装したゆかりちゃんとエロいダンスをするのっ。
もー、妄想は止まりませんでしたわ……。
檀ちゃん@男役の、マタドール!!
檀ちゃん@男役の、黒燕尾!!
檀ちゃん@男役の、軍服!!(オスカル可)
てゆーか、ぐんちゃんのときみたいに、オギー演出で、バウホール公演やって欲しかったよ……。
オギー役者である檀ちゃんを使って、オギーがどんな芝居を作るのか、オギーファンとしても見てみたかった。
あとはぜひ、写真集プリーズ!!
素顔写真と舞台写真半々で。
わたしのドルチェ・ヴィータ、檀れい様。
わたしのファム・ファタール、檀れい様。
太腿以外にも、こんなにこんなに萌えていますことよ。
腐女子フィルター通過済み。@汐美真帆トークショー・その4。
2005年1月9日 タカラヅカ 書く順番が前後しているよーな、気まぐれのよーな感じもしているが、じつはいろいろ構成考えて小細工していたりする(笑)、トークショーの話、その4。
さて、いよいよケロトウの話。
司会のおねーさんは繰り返し、「撮影はやめてください」と言い、「録音もダメよ」とは言わなかった。
通常録音もダメな場合は「撮影・録音はやめてください」と言うモノだし、おねーさんの言い方が「撮影“は”やめてくださいね」と強調しているように聞こえ、なーんだ、録音はいいんだー、と思った記憶がある。
いや、実際ほめられたことじゃないんだろうけど。
お目こぼしというか、暗黙の了解があるような気がした。
わたしはサトリちゃんから借りたボイスレコーダを早々にセットしていたし、わたしの隣も隣も、見渡す限りの人たちが、それぞれ録音の準備をしていた。
わたし個人としては、撮影も録音もあまり興味がない。
ライヴ命とゆーか、その場にいること、場を共有することが最優先だからだ。
自分ひとりならまず確実に、録音さえしていない(笑)。機械も持ってないしな。
でも、1時の部はサトリちゃん本人が、そして3時の部はサトリちゃんから借りたレコーダで、こうやって録音することに意味を感じていた。
この場に来られなかったチェリさんのために。
また、たとえ自分が聞き返すことはなくても、「音源が残っている」という事実があれば、なんとなくうれしくなるから。
そう。
わたしは、録音データを聞き返すことは、たぶんない。
なにしろヘタレですから!!
こわくて聞き返せないのよーっ。
リアルタイム、そのときだけのもの。
ライヴのみ。
そう思うことで、心の整理をつけているから。
「残る」ものと、対峙するのはこわいのだ。
録音データも聞けない。文字にして読むこともできない。
サトリちゃんとドリーさんがせっかくデータを元に書いてくれたので、トークショーの内容に軽く目は通したけど、やっぱりちゃんと入り込んで読むことはできないのだ。
誰かの目を通した「報告」なら平気だし、むしろ読みたいのだけど。
録音まんまを起こした文章は読めないとゆー、このヘタレ具合。
(でもでも、サトリちゃん、ドリーさん、音源からの文字起こしご苦労様!! すばらしい功績だ。全世界のケロファンがよろこんでいるはずだ。たんにわたしがヘタレなだけで)
とゆーことを長々と語ったのは。
わたしのトークショー語りはあくまでも、そのときその場で見た聞いたものを、そのときわたしがどう思ったかであって、客観性なんかまったくないってことですわよ。
テープ聞きながら再確認したりとか、まずあり得ないもん。このヘタレ野郎にそんな甲斐性はないっ。
そんなヘタレ腐女子が断言します。
最後のトークショーは、ケロトウでした!
1時の部が「千秋楽の日を振り返って」、3時の部が「汐美真帆の歴史」。
このテーマで語ると、そりゃどうしてもトウコの話になるよ。
にしても、司会者さんがやたらと、話をトウコの方に持って行きたがっていたと、わたしは思った。
ケロはとりたててトウコのことを語りたそうではなかった。
司会者さんが話を振っても、ピントのずれた返答をしたりしていた。
聞きながらわたしは、「そうじゃないだろ、司会のおねーさんはトウコのことを聞いたんだっ、トウコのことを話せってばっ」とじれじれしたわ。
そりゃトウコちゃんの話を聞きたかったってのもあるけど、質問に対してズレた解答をされるとモニョモニョしたから。
明解なアタマのいい受け答えをする人が、基本的に好きだから。
話の本質を瞬時に見抜き、的確な表現で返してくれる人は尊敬するもん。
いや、ケロがそういう人であるかないかの話ではなく、この場合はトウコ話になって当然の流れでそうならないことに、じれじれしました(笑)。
1時の千秋楽の話も、3時の歴史を振り返るの話であっても。
何故なんだ、司会者さん、いつも隙あらばトウコの話に持って行きたがるよなっ?!(笑)
ケロトウなのか? ケロトウなのか、おねーさん。
萌えなのか?(笑)
話が合いそうだ。
友だちになれそうだ。
実際司会のおねーさんはとてもアタマのいい人で、場の主導権をゆるやかに握り、自在に操っていた。
うまいなあ、この人。
予備知識もそうだし、まとめ方や切り返しの仕方が聡明だわ。
ケロトウ班認定してしまった以上、名前を出すのはアレかなという気がするので、あえてここでは名前を出しませんが、ヅカ関連でよくお見かけする方です。
わたしも実際ケロちゃんに他愛ない質問をしたんですが、わたしの言葉のあとを受けて、司会のおねーさんがさらに突っ込んだ質問をしてくれたのですよ。
うまいっ。
わたしゃ自分の席で思わず、「GJ!!」と親指立ててましたよ。(隣の席の人に目撃されたかも)
それにしても、ゆーひくんのことはひとことも出ませんでした。
ムラ楽にはゆーひくんも駆けつけてくれていたし、ディナーショーは2日とも来てくれていたし、『血と砂』の話も出たっていうのに。
なんでゆーひのことはなにも言わないの?
そして司会者も言及しないの?
トウコのことだったら、わざわざ言及して、ケロが名前を出すまで手をゆるめなかったのに。
わたしはケロトウ萌えなんで、ケロちゃんが困惑しながらもトウコの名前を出してくれるのがうれしかったですが。
わたしは実は、ゆひケロ担当なので、ゆーひくんの話がまったくなかったことが、ちとさみしかったです。
わたしの印象としては、ケロはみっこさんやエンディ含む「同期」としての話をしたがったのに対し、司会者が「トウコだけ」に話を限定したがっているように受け取りました。
いやはや、愉快です。
司会のおねーさんのファンになりました。
さて、いよいよケロトウの話。
司会のおねーさんは繰り返し、「撮影はやめてください」と言い、「録音もダメよ」とは言わなかった。
通常録音もダメな場合は「撮影・録音はやめてください」と言うモノだし、おねーさんの言い方が「撮影“は”やめてくださいね」と強調しているように聞こえ、なーんだ、録音はいいんだー、と思った記憶がある。
いや、実際ほめられたことじゃないんだろうけど。
お目こぼしというか、暗黙の了解があるような気がした。
わたしはサトリちゃんから借りたボイスレコーダを早々にセットしていたし、わたしの隣も隣も、見渡す限りの人たちが、それぞれ録音の準備をしていた。
わたし個人としては、撮影も録音もあまり興味がない。
ライヴ命とゆーか、その場にいること、場を共有することが最優先だからだ。
自分ひとりならまず確実に、録音さえしていない(笑)。機械も持ってないしな。
でも、1時の部はサトリちゃん本人が、そして3時の部はサトリちゃんから借りたレコーダで、こうやって録音することに意味を感じていた。
この場に来られなかったチェリさんのために。
また、たとえ自分が聞き返すことはなくても、「音源が残っている」という事実があれば、なんとなくうれしくなるから。
そう。
わたしは、録音データを聞き返すことは、たぶんない。
なにしろヘタレですから!!
こわくて聞き返せないのよーっ。
リアルタイム、そのときだけのもの。
ライヴのみ。
そう思うことで、心の整理をつけているから。
「残る」ものと、対峙するのはこわいのだ。
録音データも聞けない。文字にして読むこともできない。
サトリちゃんとドリーさんがせっかくデータを元に書いてくれたので、トークショーの内容に軽く目は通したけど、やっぱりちゃんと入り込んで読むことはできないのだ。
誰かの目を通した「報告」なら平気だし、むしろ読みたいのだけど。
録音まんまを起こした文章は読めないとゆー、このヘタレ具合。
(でもでも、サトリちゃん、ドリーさん、音源からの文字起こしご苦労様!! すばらしい功績だ。全世界のケロファンがよろこんでいるはずだ。たんにわたしがヘタレなだけで)
とゆーことを長々と語ったのは。
わたしのトークショー語りはあくまでも、そのときその場で見た聞いたものを、そのときわたしがどう思ったかであって、客観性なんかまったくないってことですわよ。
テープ聞きながら再確認したりとか、まずあり得ないもん。このヘタレ野郎にそんな甲斐性はないっ。
そんなヘタレ腐女子が断言します。
最後のトークショーは、ケロトウでした!
1時の部が「千秋楽の日を振り返って」、3時の部が「汐美真帆の歴史」。
このテーマで語ると、そりゃどうしてもトウコの話になるよ。
にしても、司会者さんがやたらと、話をトウコの方に持って行きたがっていたと、わたしは思った。
ケロはとりたててトウコのことを語りたそうではなかった。
司会者さんが話を振っても、ピントのずれた返答をしたりしていた。
聞きながらわたしは、「そうじゃないだろ、司会のおねーさんはトウコのことを聞いたんだっ、トウコのことを話せってばっ」とじれじれしたわ。
そりゃトウコちゃんの話を聞きたかったってのもあるけど、質問に対してズレた解答をされるとモニョモニョしたから。
明解なアタマのいい受け答えをする人が、基本的に好きだから。
話の本質を瞬時に見抜き、的確な表現で返してくれる人は尊敬するもん。
いや、ケロがそういう人であるかないかの話ではなく、この場合はトウコ話になって当然の流れでそうならないことに、じれじれしました(笑)。
1時の千秋楽の話も、3時の歴史を振り返るの話であっても。
何故なんだ、司会者さん、いつも隙あらばトウコの話に持って行きたがるよなっ?!(笑)
ケロトウなのか? ケロトウなのか、おねーさん。
萌えなのか?(笑)
話が合いそうだ。
友だちになれそうだ。
実際司会のおねーさんはとてもアタマのいい人で、場の主導権をゆるやかに握り、自在に操っていた。
うまいなあ、この人。
予備知識もそうだし、まとめ方や切り返しの仕方が聡明だわ。
ケロトウ班認定してしまった以上、名前を出すのはアレかなという気がするので、あえてここでは名前を出しませんが、ヅカ関連でよくお見かけする方です。
わたしも実際ケロちゃんに他愛ない質問をしたんですが、わたしの言葉のあとを受けて、司会のおねーさんがさらに突っ込んだ質問をしてくれたのですよ。
うまいっ。
わたしゃ自分の席で思わず、「GJ!!」と親指立ててましたよ。(隣の席の人に目撃されたかも)
それにしても、ゆーひくんのことはひとことも出ませんでした。
ムラ楽にはゆーひくんも駆けつけてくれていたし、ディナーショーは2日とも来てくれていたし、『血と砂』の話も出たっていうのに。
なんでゆーひのことはなにも言わないの?
そして司会者も言及しないの?
トウコのことだったら、わざわざ言及して、ケロが名前を出すまで手をゆるめなかったのに。
わたしはケロトウ萌えなんで、ケロちゃんが困惑しながらもトウコの名前を出してくれるのがうれしかったですが。
わたしは実は、ゆひケロ担当なので、ゆーひくんの話がまったくなかったことが、ちとさみしかったです。
わたしの印象としては、ケロはみっこさんやエンディ含む「同期」としての話をしたがったのに対し、司会者が「トウコだけ」に話を限定したがっているように受け取りました。
いやはや、愉快です。
司会のおねーさんのファンになりました。
過剰な空間ではなかったから。@汐美真帆トークショー・その3。
2005年1月9日 タカラヅカ 汐美真帆トークショー、わたしが参加できたのは千秋楽、2回目の方。
1回目は会場の外で聞いた。デパート系のトークショーは会場外に音が漏れることを知っていたので、たとえチケットが手に入らなくても会場前に詰めている気満々だった。
トークショー1回目は、「千秋楽の日を振り返って」って感じ。
楽のことを公の場で話すのははじめてだろうから、少しこなれていない印象の語り。
2回目は、「汐美真帆の歴史」って感じ。
音楽学校時代から雪組、月組、星組、そして最後の公演まで。わずかな時間で歴史のお勉強。
こちらは何度も耳にしたことのある話題なので、本人も語り慣れているし、観客も「知ってるよソレ」な感じで破綻もなければ盛り上がりもそれほどなく。淡々と過ぎたかな。
お茶会のときだとか千秋楽近辺の「菩薩様のような」感じはすでになく、ケロちゃんは生身の人間に戻ってました。
トークショーがはじまる前は、ものすごーく緊張していて、司会のおねーさんが「質問を考えていてください」と言っていたけれど、そんなもん考えられるかよっ、アタマ真っ白だよ! と、思っていたんだけど。
目の前のケロちゃんは菩薩様ではなく生身のケロちゃんで、トークショーのテーマも「汐美真帆の歴史」で何度も聞いたことのある話題の繰り返しでしかなく、観客も落ち着き、場の空気も危惧していたほど濃くなかった。
企業が開催した、プロの司会者のいる「仕事」としての場だというのは、こんなにチガウもんなんだなと思った。
これはケロとファンの親密な集いではなく、スターが司会者とお話するところを一般観客が眺める、ラジオの公開放送とかそーゆー類のイベントなんだ。
ケロはファンに向かって喋っているというより、あくまでも「舞台上」で喋っていた。
それゆえにわたしは、自分の立ち位置を再確認した。
9月2日からこっち、わたしは自分の精神的な立ち位置を模索していた。
いてくれるのがあたりまえ、劇場に行けばいつでも会える、これからもずっと夢を見させてくれる、と思っていた人との、まさかの別れ。
役付が悪かろうと駄作だろうと関係ない。
いてくれるだけで、わたしは夢を見られた。
『バイオハザード』をプレイして、クリス@ワタルくん、クレア@トウコちゃんとか、『SIREN』をプレイして、宮田@ワタルくん、求導女@檀ちゃんとか、とにかくすべてヅカキャスティングして楽しむ一環に、ケロがいた。
この作品ならケロはこの役。このキャラ、ケロっぽい。
日常を生きるわたしのなかに、あたりまえにケロがいた。
『花舞う長安』『ドルチェ・ヴィータ!』への傾倒は、残り日数が少なくなるのと比例して加速した。
ムラ公演に通い、東宝にも毎週通った。
こんなにこんなに気持ちが大きくなって、熱く、深くなって、いったいどこまで行ってしまうんだろうと思った。
感情が高ぶりすぎると倒れるとゆーこの情けない体質で、いったいあたし、どうやって生きていくんだよ? ケロがいない世界ってのは、どんな世界なんだ、どんな日常なんだと不安になる感じもあったさ。
ムラ初日から、わたしは意識的に心のブレーキをハズした。
未知の領域に、自分を解き放ってみようと思った。
自分がどうなるのか、ある意味興味深かった。
ムラ公演、ムラお茶会、ムラ楽。
ディナーショー。
東宝公演、東宝お茶会、そして、東宝千秋楽。
決められたXday、止められないカウントダウン。
ゴールが見えるトラックで、突きつけられたのは、自分自身のことだった。
「その日」までを、どう生きるか。
それは、わたしの問題なんだ。
ケロがケロの人生歩いているよーに、わたしはわたしの人生を歩いている。
ケロを愛しているのは「わたし」であって、ケロへの愛は「わたしの人生」のひとつである。
ゴールが見えて、動かない「その日」が見えて、それではじめて、わたしは「わたし」と向き合った。
どう生きる?
逃げも隠れもできない、投げ出すこともできない「わたし」の人生で。
腹をくくって、ブレーキはずして、わたしは暴走した。
未知の領域へ飛び込んだ。
なにしろ、「わたしの人生」だから。
なにがなんでも経験しとけ!
これほど泣いて、これほど苦しんで、これほどじたばたすることなんて、ふつーに生きてたらそうそうないって!!
仕事でもなく使命でもなく、損得すらなく。
しなくてもいいことで、ここまで泣いたり苦しんだりするなんて、非生産的ですばらしいじゃないか。
お金にも地球のためにもならないけど、この経験は、「わたし」にとって有益だから。わたしの心を豊かにしたから。
誰のことも好きじゃない、そんな状態より絶対、幸福だから。
「その日」を最終目標に全力疾走したから。
バカ全開で、恥かきまくったから。
山あり谷あり乗り越えて、ひとつスキルアップしたわたしが、今ここにいる。
ケロちゃんのトークショーは、あくまでも「仕事」的なものであって。
プロの司会者さんが「仕事」として的確にすすめてくれて。
過剰な「情」の部分はなかった。
だからわたしは、立ち位置を再確認した。
「その日」は、12月26日だった。
わたしは、「その日」まで走り抜いた。
そして今日はエピローグというか、「おまけ」的な部分でしかないんだなと、わかった。
ので、当初の緊張は引いていった。
イベントに参加している、好きな人が目の前にいるというわくわく感がよみがえってきた。
だからですよ。
気がつくと、手が挙がってました。
質問コーナーで。
あれえ?
挙げちゃいましたよ。
司会者さんの目線が一発で得られるタイミングで。
だから1回挙げただけで、ちゃんと指名してもらえた。
マイクを渡され、ケロちゃんに見つめてもらいながら、口が勝手に質問を喋ってましたよ。
あれえ?
なに喋ってんだ、わたし。
質問なんて、その瞬間までなにも考えてなかったのに。
どうせわたし、いちばん後ろの席だし。
ドリーさんは前の方の席で、会場はフラットだから後ろの席の人の顔なんて見えないし。
サトリちゃんは会場の外だから、もちろんわたしがどこにいるかなんてわからないし。
大丈夫、わたしだってこと、バレないよ! 言っちゃえ言っちゃえ!!
ちょっとお澄ましした声で、聞きたいことを聞いてみました、ケロちゃんに。
ケロちゃんはわたしを見つめながら、ちゃんと答えてくれました。
ダーリンと見つめ合う最後の時間。
ありがとう、ケロちゃん。
バレないよね、と思ったのに。
トークショーが終わるなり、ドリーさんに、
「なに質問してるんですかっ」
と、言われた。
会場を出るなり、待ちかまえていたサトリちゃんに、
「なに質問してるんですかっ」
と、言われた。
ええっ?!
なんでわたしだってわかったの??!
「わかりますよっっ!!」
そんな、ふたり同時に叫ばなくても……。
質問内容は秘密(笑)。
1回目は会場の外で聞いた。デパート系のトークショーは会場外に音が漏れることを知っていたので、たとえチケットが手に入らなくても会場前に詰めている気満々だった。
トークショー1回目は、「千秋楽の日を振り返って」って感じ。
楽のことを公の場で話すのははじめてだろうから、少しこなれていない印象の語り。
2回目は、「汐美真帆の歴史」って感じ。
音楽学校時代から雪組、月組、星組、そして最後の公演まで。わずかな時間で歴史のお勉強。
こちらは何度も耳にしたことのある話題なので、本人も語り慣れているし、観客も「知ってるよソレ」な感じで破綻もなければ盛り上がりもそれほどなく。淡々と過ぎたかな。
お茶会のときだとか千秋楽近辺の「菩薩様のような」感じはすでになく、ケロちゃんは生身の人間に戻ってました。
トークショーがはじまる前は、ものすごーく緊張していて、司会のおねーさんが「質問を考えていてください」と言っていたけれど、そんなもん考えられるかよっ、アタマ真っ白だよ! と、思っていたんだけど。
目の前のケロちゃんは菩薩様ではなく生身のケロちゃんで、トークショーのテーマも「汐美真帆の歴史」で何度も聞いたことのある話題の繰り返しでしかなく、観客も落ち着き、場の空気も危惧していたほど濃くなかった。
企業が開催した、プロの司会者のいる「仕事」としての場だというのは、こんなにチガウもんなんだなと思った。
これはケロとファンの親密な集いではなく、スターが司会者とお話するところを一般観客が眺める、ラジオの公開放送とかそーゆー類のイベントなんだ。
ケロはファンに向かって喋っているというより、あくまでも「舞台上」で喋っていた。
それゆえにわたしは、自分の立ち位置を再確認した。
9月2日からこっち、わたしは自分の精神的な立ち位置を模索していた。
いてくれるのがあたりまえ、劇場に行けばいつでも会える、これからもずっと夢を見させてくれる、と思っていた人との、まさかの別れ。
役付が悪かろうと駄作だろうと関係ない。
いてくれるだけで、わたしは夢を見られた。
『バイオハザード』をプレイして、クリス@ワタルくん、クレア@トウコちゃんとか、『SIREN』をプレイして、宮田@ワタルくん、求導女@檀ちゃんとか、とにかくすべてヅカキャスティングして楽しむ一環に、ケロがいた。
この作品ならケロはこの役。このキャラ、ケロっぽい。
日常を生きるわたしのなかに、あたりまえにケロがいた。
『花舞う長安』『ドルチェ・ヴィータ!』への傾倒は、残り日数が少なくなるのと比例して加速した。
ムラ公演に通い、東宝にも毎週通った。
こんなにこんなに気持ちが大きくなって、熱く、深くなって、いったいどこまで行ってしまうんだろうと思った。
感情が高ぶりすぎると倒れるとゆーこの情けない体質で、いったいあたし、どうやって生きていくんだよ? ケロがいない世界ってのは、どんな世界なんだ、どんな日常なんだと不安になる感じもあったさ。
ムラ初日から、わたしは意識的に心のブレーキをハズした。
未知の領域に、自分を解き放ってみようと思った。
自分がどうなるのか、ある意味興味深かった。
ムラ公演、ムラお茶会、ムラ楽。
ディナーショー。
東宝公演、東宝お茶会、そして、東宝千秋楽。
決められたXday、止められないカウントダウン。
ゴールが見えるトラックで、突きつけられたのは、自分自身のことだった。
「その日」までを、どう生きるか。
それは、わたしの問題なんだ。
ケロがケロの人生歩いているよーに、わたしはわたしの人生を歩いている。
ケロを愛しているのは「わたし」であって、ケロへの愛は「わたしの人生」のひとつである。
ゴールが見えて、動かない「その日」が見えて、それではじめて、わたしは「わたし」と向き合った。
どう生きる?
逃げも隠れもできない、投げ出すこともできない「わたし」の人生で。
腹をくくって、ブレーキはずして、わたしは暴走した。
未知の領域へ飛び込んだ。
なにしろ、「わたしの人生」だから。
なにがなんでも経験しとけ!
これほど泣いて、これほど苦しんで、これほどじたばたすることなんて、ふつーに生きてたらそうそうないって!!
仕事でもなく使命でもなく、損得すらなく。
しなくてもいいことで、ここまで泣いたり苦しんだりするなんて、非生産的ですばらしいじゃないか。
お金にも地球のためにもならないけど、この経験は、「わたし」にとって有益だから。わたしの心を豊かにしたから。
誰のことも好きじゃない、そんな状態より絶対、幸福だから。
「その日」を最終目標に全力疾走したから。
バカ全開で、恥かきまくったから。
山あり谷あり乗り越えて、ひとつスキルアップしたわたしが、今ここにいる。
ケロちゃんのトークショーは、あくまでも「仕事」的なものであって。
プロの司会者さんが「仕事」として的確にすすめてくれて。
過剰な「情」の部分はなかった。
だからわたしは、立ち位置を再確認した。
「その日」は、12月26日だった。
わたしは、「その日」まで走り抜いた。
そして今日はエピローグというか、「おまけ」的な部分でしかないんだなと、わかった。
ので、当初の緊張は引いていった。
イベントに参加している、好きな人が目の前にいるというわくわく感がよみがえってきた。
だからですよ。
気がつくと、手が挙がってました。
質問コーナーで。
あれえ?
挙げちゃいましたよ。
司会者さんの目線が一発で得られるタイミングで。
だから1回挙げただけで、ちゃんと指名してもらえた。
マイクを渡され、ケロちゃんに見つめてもらいながら、口が勝手に質問を喋ってましたよ。
あれえ?
なに喋ってんだ、わたし。
質問なんて、その瞬間までなにも考えてなかったのに。
どうせわたし、いちばん後ろの席だし。
ドリーさんは前の方の席で、会場はフラットだから後ろの席の人の顔なんて見えないし。
サトリちゃんは会場の外だから、もちろんわたしがどこにいるかなんてわからないし。
大丈夫、わたしだってこと、バレないよ! 言っちゃえ言っちゃえ!!
ちょっとお澄ましした声で、聞きたいことを聞いてみました、ケロちゃんに。
ケロちゃんはわたしを見つめながら、ちゃんと答えてくれました。
ダーリンと見つめ合う最後の時間。
ありがとう、ケロちゃん。
バレないよね、と思ったのに。
トークショーが終わるなり、ドリーさんに、
「なに質問してるんですかっ」
と、言われた。
会場を出るなり、待ちかまえていたサトリちゃんに、
「なに質問してるんですかっ」
と、言われた。
ええっ?!
なんでわたしだってわかったの??!
「わかりますよっっ!!」
そんな、ふたり同時に叫ばなくても……。
質問内容は秘密(笑)。
司会者、GJ!(ビシッと親指立て)@汐美真帆トークショー・その2。
2005年1月8日 タカラヅカ 7日夜にバスに乗って、8日朝6時から並び、トークショー、ドリーさんちでしい担ビデオ鑑賞、そしてまたバスに乗り9日朝に帰宅。
なのに9日はムラで花バウと宙大劇のダブルヘッダーなんですけどっ?
なんでこんな予定組むかな。
みんなkineさんが悪いのよ(笑)。
kineさんに会いたいから、無理なスケジュールもなんのその。
「テーマは『愛』です」
とのたまっていたケロちゃんの言葉を胸に、さっさとひとっ風呂浴びてムラへ旅立たなければだわ。
そうよ、愛よ。
この世界はすべて、愛で成り立っているの。
☆
つーことで今はもうあまり時間がないんで、くわしいことはあとで書くが。
ケロの最後のトークショーは、ケロトウでした!!
びっくりしたよ。
あれはスカステの陰謀か?
それとも司会のおねーさんの趣味?
GJな司会のおねーさんは、ひたすらケロトウな話へと誘導尋問するのだ。
ゆーひくんの「ゆ」の字もなかったねっ。
ひたすらトウコさ。
んじゃ、くわしくはまたあとで。
なのに9日はムラで花バウと宙大劇のダブルヘッダーなんですけどっ?
なんでこんな予定組むかな。
みんなkineさんが悪いのよ(笑)。
kineさんに会いたいから、無理なスケジュールもなんのその。
「テーマは『愛』です」
とのたまっていたケロちゃんの言葉を胸に、さっさとひとっ風呂浴びてムラへ旅立たなければだわ。
そうよ、愛よ。
この世界はすべて、愛で成り立っているの。
☆
つーことで今はもうあまり時間がないんで、くわしいことはあとで書くが。
ケロの最後のトークショーは、ケロトウでした!!
びっくりしたよ。
あれはスカステの陰謀か?
それとも司会のおねーさんの趣味?
GJな司会のおねーさんは、ひたすらケロトウな話へと誘導尋問するのだ。
ゆーひくんの「ゆ」の字もなかったねっ。
ひたすらトウコさ。
んじゃ、くわしくはまたあとで。
クラッシャー薔薇は謎の人。@汐美真帆トークショー
2005年1月8日 タカラヅカ ケロちゃんトークショー行ってきました。
日帰りの車中2泊っすよ。えーらいこっちゃ。
他の人のブログを読もうと思ってまず自分のブログに来たわけですが(仲間たちのブログはここからしか行けない……個別にブクマしろよわたし)、あれ?
カウンターが2000以上回っているよーな? 1日で2000はないだろ、いくらなんでも。
ケロトークショーに行くって宣言したせいかな。
んじゃ早く書かなきゃまずい?
つーことで、あわててキー打ってます。
詳しいことはサトリ記者がUPしてくれそーなんで、わたしはわたし視点で。
ケロちゃんトークショー、場所は銀座三越。
トークショーは1時と3時の2回。どちらも45分ほどの予定。
着席80名、立ち見20名の合計100名、それを2回行うわけだから、参加できるのは200人。
さて、これが問題。
200人っちゅー数字は、どうなのよ?
徹夜&早朝から並んだ人たちのほとんどは、2回目3時の回を希望した。1時の回は人気がなく、どいつもこいつも3時希望。
当然だ。
「もう芸能活動はしない。このトークショー出演が最後」と宣言している人のファンなら、そのほんとうに最後の回を希望するだろう。
手に入れられる整理券は、ひとり1枚。
並んだ人が1枚だけ得られる。
わたしを含め、ファンの多くは「2回とも見たい!」と切望していただろう。
極寒の1月に徹夜してまで並んだ人たちの大半は、「整理券をもらったあと最後尾に並び直して、トークショーを2回とも見る」ことが目的だったと思う。
しかしコレはかなわなかった。
整理券配布予定時刻よりはるかに早く、並んでいる人数が定員を超えてしまったため。
1回だけなら、そりゃ3時の分だ。
最後の最後の姿を、この目に焼き付けるために。
わたしが銀座にたどりついたのは、6時を少し回ったところだった。
すでに100人以上が並んでいた。
わたしは夜行バスで東京駅に着いたその足で銀座までやってきたわけだけど、わたしの周辺に並んでいるひとたちは主に始発組だった。
並ぶ場所は地下。
地上に並んでいる人たちは徹夜か、始発前に来た人たちだ。
おもしろいのは、わたしが並んだすぐあとから、ぴたりと客足が衰えたこと。
始発組がわたわたと並んだあとは、ぽつぽつとしか増えなかった。
人の動きは波があって、たてつづけにやってきたり、止まったりする。
ひとの心ってのは、わかりやすい動きをするモノだ。
徹夜する。
始発組に勝ちたいから、電車が動き出す前に動く。
朝一番に行きたいから、始発に乗る。
この3つのウェーブが落ち着いたあとは、時間区切りかな。「7時に並んだら間に合うかな?」「8時に待ち合わせしましょう」など。
そして、ファンなら誰もが見たいと思っているだろう「汐美真帆最後の仕事」である3時の回を見ることができたのは、始発組までだった。
6時着のわたしが着席定員のぎりぎりだったわけだから。
つまり、「本気でトークショーを見たいと思っている」人のみが、3時の回を手に入れられたわけだな。
ケロへの熱意をカラダで示した人だけが、最後のトークショー会場にいた。
もちろん、どんなに熱意があっても事情があって並べなかった人、遅れた人がいただろうとは思う。
でもそーゆーことは抜きにして、「本気だっ(鼻息)」と思っている人たちがトークショーを見ることができたのは、よかったと思う。
とはいえ。
それほど熱意なくても「ほどほどの時間に行けば見られるよねえ?」と思っていた人までも参加できるよーな定員にしてくれれば、なおよかったと思うよ。
ひとの心もスタンスもそれぞれで、ひとりずつペースがあるわけだから、どんな温度や距離であっても、ケロちゃんを好きな人がみんな過不足なく見送れたら、もっともっとよかったのにね。
なんにせよ微妙な数だ、定員100名×2回。
なんにせよ、客席の濃さは筋金入りだぞ3時の部。徹夜&始発組だけで構成された客席だからな(笑)。
そして「本気だっ(鼻息)」の人たちは、入れなかった1時の回も、会場の外に群がって音だけ聴いてました。
祈りのように。
トークショー会場の外は、『宝塚歌劇 魅惑の世界展』の展示通路なわけだから、そこに群れているのは決してほめられたことじゃない。一般客の迷惑になっていることはわかっている。
それでも誰もそこから動かなかったし、係員も追い払いはしなかった。
息を詰め、漏れてくる音に聴き入っていた。
まあわたしの目にした範囲では、ひとりだけ迷惑なカンチガイおばさんがいたけど。
それ以外の人たちの姿は、礼拝堂で祈りを捧げているかのようだったよ。
愛する人との別れを惜しむ、儀式に参列する人たちだった。
ドリーさんたちとも話していたんだけど、ケロちゃんは謎の人まっしぐらだった。
ジェンヌを辞めてなお、性別不明。
この人が女子トイレに入ってきたら、悲鳴を上げていいのかスルーしていいのか、躊躇するだろーなあ。
職種不明。
一般人でないことはわかる。服装もものごしも。だからといって、なんなのかは判断つかない。
年齢不明。
若いのか、もっと年配なのか。昔からそうだったけど、今もまた謎。いくつだと言われても「そうなんだ」と納得するし、「ええっ?!」とおどろくだろう。
国籍不明。
……日本語で話しかけていいのかどうか、躊躇するぞこりゃ。肌白すぎるし、鼻高すぎだし。でも目元はどっから見ても日本人だし。
辞めてからした大きなことは、「タンスの解体」だとか言うし。
えーと……タンスを普通ゴミとして捨てられるくらいまで解体する、てのは……そのー、ふつーにできることではありませんぜ。めちゃくちゃ大仕事だと思う。
てか、女の子のすることじゃない。
いくらお兄さんとの共同作業だといってもなあ。
わたしの脳裏には、「てやーっ!!」とタンスをばきぼぎぶっ壊していくケロたんの姿が……。
い、いいけどな、べつに。
あとはナルシスト発言のひとつひとつがツボったので、「タンスぶっ壊し女」であるだけに、さらに愉快だった。
汐美さんの理想の男性は「汐美真帆さんみたいな人」だそうですよ。
汐美さんのことは、「あんなにかっこいい男役は他にいなかったね」てなふーにおぼえていて欲しいそうですよ。
美しいだっけか、素敵だっけか。とにかくすばらしい形容詞がついてましたよ。
そのうえ。
汐美さんを花にたとえると薔薇だそうですよ。
薔薇か……大きく出たなー。
薔薇のような人ってのは、路線スター的個性のある人のことではないかと、わたしは思うんだが。
てゆーか純粋に薔薇はチガウやろ。
わたし的にはカラーとか百合とかの球根系の花か、もしくは椿だの梅だのの「木に咲く日本の花(桜はのぞく)」だと思ったよ。あ、花の色は全部白ね。
タンスぶっ壊しといて、薔薇かぁ。いいなあ、その性格(笑)。
トークショーはおだやかになごやかに、すすむのだった。
日帰りの車中2泊っすよ。えーらいこっちゃ。
他の人のブログを読もうと思ってまず自分のブログに来たわけですが(仲間たちのブログはここからしか行けない……個別にブクマしろよわたし)、あれ?
カウンターが2000以上回っているよーな? 1日で2000はないだろ、いくらなんでも。
ケロトークショーに行くって宣言したせいかな。
んじゃ早く書かなきゃまずい?
つーことで、あわててキー打ってます。
詳しいことはサトリ記者がUPしてくれそーなんで、わたしはわたし視点で。
ケロちゃんトークショー、場所は銀座三越。
トークショーは1時と3時の2回。どちらも45分ほどの予定。
着席80名、立ち見20名の合計100名、それを2回行うわけだから、参加できるのは200人。
さて、これが問題。
200人っちゅー数字は、どうなのよ?
徹夜&早朝から並んだ人たちのほとんどは、2回目3時の回を希望した。1時の回は人気がなく、どいつもこいつも3時希望。
当然だ。
「もう芸能活動はしない。このトークショー出演が最後」と宣言している人のファンなら、そのほんとうに最後の回を希望するだろう。
手に入れられる整理券は、ひとり1枚。
並んだ人が1枚だけ得られる。
わたしを含め、ファンの多くは「2回とも見たい!」と切望していただろう。
極寒の1月に徹夜してまで並んだ人たちの大半は、「整理券をもらったあと最後尾に並び直して、トークショーを2回とも見る」ことが目的だったと思う。
しかしコレはかなわなかった。
整理券配布予定時刻よりはるかに早く、並んでいる人数が定員を超えてしまったため。
1回だけなら、そりゃ3時の分だ。
最後の最後の姿を、この目に焼き付けるために。
わたしが銀座にたどりついたのは、6時を少し回ったところだった。
すでに100人以上が並んでいた。
わたしは夜行バスで東京駅に着いたその足で銀座までやってきたわけだけど、わたしの周辺に並んでいるひとたちは主に始発組だった。
並ぶ場所は地下。
地上に並んでいる人たちは徹夜か、始発前に来た人たちだ。
おもしろいのは、わたしが並んだすぐあとから、ぴたりと客足が衰えたこと。
始発組がわたわたと並んだあとは、ぽつぽつとしか増えなかった。
人の動きは波があって、たてつづけにやってきたり、止まったりする。
ひとの心ってのは、わかりやすい動きをするモノだ。
徹夜する。
始発組に勝ちたいから、電車が動き出す前に動く。
朝一番に行きたいから、始発に乗る。
この3つのウェーブが落ち着いたあとは、時間区切りかな。「7時に並んだら間に合うかな?」「8時に待ち合わせしましょう」など。
そして、ファンなら誰もが見たいと思っているだろう「汐美真帆最後の仕事」である3時の回を見ることができたのは、始発組までだった。
6時着のわたしが着席定員のぎりぎりだったわけだから。
つまり、「本気でトークショーを見たいと思っている」人のみが、3時の回を手に入れられたわけだな。
ケロへの熱意をカラダで示した人だけが、最後のトークショー会場にいた。
もちろん、どんなに熱意があっても事情があって並べなかった人、遅れた人がいただろうとは思う。
でもそーゆーことは抜きにして、「本気だっ(鼻息)」と思っている人たちがトークショーを見ることができたのは、よかったと思う。
とはいえ。
それほど熱意なくても「ほどほどの時間に行けば見られるよねえ?」と思っていた人までも参加できるよーな定員にしてくれれば、なおよかったと思うよ。
ひとの心もスタンスもそれぞれで、ひとりずつペースがあるわけだから、どんな温度や距離であっても、ケロちゃんを好きな人がみんな過不足なく見送れたら、もっともっとよかったのにね。
なんにせよ微妙な数だ、定員100名×2回。
なんにせよ、客席の濃さは筋金入りだぞ3時の部。徹夜&始発組だけで構成された客席だからな(笑)。
そして「本気だっ(鼻息)」の人たちは、入れなかった1時の回も、会場の外に群がって音だけ聴いてました。
祈りのように。
トークショー会場の外は、『宝塚歌劇 魅惑の世界展』の展示通路なわけだから、そこに群れているのは決してほめられたことじゃない。一般客の迷惑になっていることはわかっている。
それでも誰もそこから動かなかったし、係員も追い払いはしなかった。
息を詰め、漏れてくる音に聴き入っていた。
まあわたしの目にした範囲では、ひとりだけ迷惑なカンチガイおばさんがいたけど。
それ以外の人たちの姿は、礼拝堂で祈りを捧げているかのようだったよ。
愛する人との別れを惜しむ、儀式に参列する人たちだった。
ドリーさんたちとも話していたんだけど、ケロちゃんは謎の人まっしぐらだった。
ジェンヌを辞めてなお、性別不明。
この人が女子トイレに入ってきたら、悲鳴を上げていいのかスルーしていいのか、躊躇するだろーなあ。
職種不明。
一般人でないことはわかる。服装もものごしも。だからといって、なんなのかは判断つかない。
年齢不明。
若いのか、もっと年配なのか。昔からそうだったけど、今もまた謎。いくつだと言われても「そうなんだ」と納得するし、「ええっ?!」とおどろくだろう。
国籍不明。
……日本語で話しかけていいのかどうか、躊躇するぞこりゃ。肌白すぎるし、鼻高すぎだし。でも目元はどっから見ても日本人だし。
辞めてからした大きなことは、「タンスの解体」だとか言うし。
えーと……タンスを普通ゴミとして捨てられるくらいまで解体する、てのは……そのー、ふつーにできることではありませんぜ。めちゃくちゃ大仕事だと思う。
てか、女の子のすることじゃない。
いくらお兄さんとの共同作業だといってもなあ。
わたしの脳裏には、「てやーっ!!」とタンスをばきぼぎぶっ壊していくケロたんの姿が……。
い、いいけどな、べつに。
あとはナルシスト発言のひとつひとつがツボったので、「タンスぶっ壊し女」であるだけに、さらに愉快だった。
汐美さんの理想の男性は「汐美真帆さんみたいな人」だそうですよ。
汐美さんのことは、「あんなにかっこいい男役は他にいなかったね」てなふーにおぼえていて欲しいそうですよ。
美しいだっけか、素敵だっけか。とにかくすばらしい形容詞がついてましたよ。
そのうえ。
汐美さんを花にたとえると薔薇だそうですよ。
薔薇か……大きく出たなー。
薔薇のような人ってのは、路線スター的個性のある人のことではないかと、わたしは思うんだが。
てゆーか純粋に薔薇はチガウやろ。
わたし的にはカラーとか百合とかの球根系の花か、もしくは椿だの梅だのの「木に咲く日本の花(桜はのぞく)」だと思ったよ。あ、花の色は全部白ね。
タンスぶっ壊しといて、薔薇かぁ。いいなあ、その性格(笑)。
トークショーはおだやかになごやかに、すすむのだった。
うるわしの檀れい様へ。@ドルチェ・ヴィータ!
2005年1月7日 タカラヅカ 檀ちゃん退団について友人たちの間でメールが飛び交ってましたが、ふつーそこでかわされる話題は、「退団を惜しむ」だとか「チケット確保」だとか「これからの人事」に関するものですよ。
そんななかで唯一、チェリさんてば。
>消えちゃった「檀ちゃんの太股論」復活を楽しみにしています(^-^;
世界が美神の退陣予告に悲しみに暮れているだろうときに、わたしに太腿を語れと?!
語りましょう(笑)。
てゆーか、会う人会う人に「檀ちゃんの太腿の話は、もう書かないんですか」と聞かれ続けて年を越しましたよ。
みんなそんなに、檀れい様の太腿に興味があるのかっ!!
……あるよな。
あって当然だよなっ。
だって檀れい様の太腿だぞっ?!
誰だってハァハァになるよなっ?!
わたしだけじゃないよな?
この世の老若男女すべからく、檀れい様の太腿に興味あるよなあっ?
いやその、大したことを書いたわけじゃないんですよ、消えてしまった日記も。
なに書いたか、あまりよくおぼえてないんだけど。
「太腿論」ってべつに、太腿について考察していたわけじゃなくて。
ただ、ドルチェ・ヴィータ@檀ちゃんの黒いドレス姿が、めちゃくちゃ好きだってことを、アタマ悪くだらだらと書きつづっていたのですよ。
あの黒いドレスって、ものすごく凶悪に布が少なかったじゃないですか。
肩丸出しの、足の付け根までのスリットですよ。
胸から股間までしか、布がないんですよ。背中は丸あき、肩胛骨丸見えですよ。
スリット部分は「布」とは思ってません。あれはただの「飾り」です。
ロングドレスのふりして、実は身体を覆う部分がものすごく少ない。
最初ドルチェ・ヴィータは走りながら登場するじゃないですか。
例の「あはは・うふふ」のシーンですな。
あのドレス、走ると脚が剥き出しになるんですよ!!
胸から股間までしか、覆っていない状態。
黒いドレスの隙間から見える、白い脚。つか、太腿。
目が釘付けになりますって。
動けば動くほど、布の少なさがわかるんですよ。
なんて凶悪なドレス。
ふつうロングドレスの淑女は動きません。走らないし、脚が見えるほど踊らない。
そしてわたしがなにより好きな、床に坐るドルチェ・ヴィータ。
ディアボロ@トウコの絶唱をBGMに、男@ワタさんを翻弄して踊るドルチェ・ヴィータ。
男に抱かれたまま、地面に片手をついて、徐々に腰を落としていく。
DVDでいうところの、「サテリコン」の6分40秒あたり。(何回見返したんだ)
ディアボロの歌でいえば、「残酷に弄び 憐れんで嘲笑う 差しのべられた手の爪に 甘い毒が」の、「手の爪に 甘い」あたりですよ。
このシーンで、最大級に太腿が剥き出しになります!! ハァハァ。
胸から腰までしか、布がないっ。
なんてエロいドレスだっ。
オギーのこだわりだというのが納得の、すばらしさ。つか、エロさ。
だってさあ、あの「男に抱かれて腰を落とす」って振り、つまりアレだよねえ?
あのシーン、あの振付ってさあ、男@ワタさんが犯されてるんだよね? 美女ドルチェ・ヴィータ@檀ちゃんに。
彼女に身も心も犯され、虜になって堕ちていくんだよね。
だからこそ、彼女の白い太腿が、最大級にさらされるんだよね?
体勢が低くなることによって、胸の谷間がよく見えるよーになるんだよね?
あああ、すばらしいです、檀れい様。
タカラヅカ1漢らしい、赤フンの似合う男@ワタルを、手のひらで転がす美女!
弄び、侵す(あえてこの字を使ってみる)美女!!
最後のセリ下がりはぜひ2階席で!
恍惚とした表情の男@ワタさんの腕の中で、ドルチェ・ヴィータ@檀ちゃんがにやりと笑う、あの一瞬!!
敗・北。
完敗です。
大地に平伏します。
美しすぎます、檀れい様。
エロすぎです、檀れい様。
こーなったらこのわたくし、女官のひとりになって檀れい様賛歌『ファラオの娘だから』を歌いましょう! 平伏して歌いましょう!!
…………くすん。
檀ちゃんのすばらしさは、これだけエロエロの美女をやったその一瞬後に、ストイックな淑女に変身できちゃうことです。
黄色いドレスの淑女@檀ちゃんもまた、わたしはめちゃくちゃ好きです。
あの高慢な眼差し、気品に満ちた物腰、最高です。
船上で踊っているときの手の動きがものすごく好き。きれい。
ただ美しいだけの女なら、いくらだっている。
やっばり、檀ちゃんのすばらしさは、そこにあるエロさだと思うの。
淑女を演じてなお、奥底に潜むエロス。
この女を脱がしてみたい、と思わせるちから。
あ、脱がせるっつーのは、服のことじゃないですよ、念のため。
何層にも折り重なったベールを剥いで、真の姿を見たくなるっていうか。
わたしが見ている、みんなに見せている顔は表の顔でしかなく、その奥になにかあるのだと思わせるってことさ。
神秘的、というのは、こーゆーひとのことを言うんじゃなかろうか。
…………くすん。
やめちゃうなんて、かなしいよ〜〜、わたしのドルチェ・ヴィータ!! ファム・ファタール!!
そんななかで唯一、チェリさんてば。
>消えちゃった「檀ちゃんの太股論」復活を楽しみにしています(^-^;
世界が美神の退陣予告に悲しみに暮れているだろうときに、わたしに太腿を語れと?!
語りましょう(笑)。
てゆーか、会う人会う人に「檀ちゃんの太腿の話は、もう書かないんですか」と聞かれ続けて年を越しましたよ。
みんなそんなに、檀れい様の太腿に興味があるのかっ!!
……あるよな。
あって当然だよなっ。
だって檀れい様の太腿だぞっ?!
誰だってハァハァになるよなっ?!
わたしだけじゃないよな?
この世の老若男女すべからく、檀れい様の太腿に興味あるよなあっ?
いやその、大したことを書いたわけじゃないんですよ、消えてしまった日記も。
なに書いたか、あまりよくおぼえてないんだけど。
「太腿論」ってべつに、太腿について考察していたわけじゃなくて。
ただ、ドルチェ・ヴィータ@檀ちゃんの黒いドレス姿が、めちゃくちゃ好きだってことを、アタマ悪くだらだらと書きつづっていたのですよ。
あの黒いドレスって、ものすごく凶悪に布が少なかったじゃないですか。
肩丸出しの、足の付け根までのスリットですよ。
胸から股間までしか、布がないんですよ。背中は丸あき、肩胛骨丸見えですよ。
スリット部分は「布」とは思ってません。あれはただの「飾り」です。
ロングドレスのふりして、実は身体を覆う部分がものすごく少ない。
最初ドルチェ・ヴィータは走りながら登場するじゃないですか。
例の「あはは・うふふ」のシーンですな。
あのドレス、走ると脚が剥き出しになるんですよ!!
胸から股間までしか、覆っていない状態。
黒いドレスの隙間から見える、白い脚。つか、太腿。
目が釘付けになりますって。
動けば動くほど、布の少なさがわかるんですよ。
なんて凶悪なドレス。
ふつうロングドレスの淑女は動きません。走らないし、脚が見えるほど踊らない。
そしてわたしがなにより好きな、床に坐るドルチェ・ヴィータ。
ディアボロ@トウコの絶唱をBGMに、男@ワタさんを翻弄して踊るドルチェ・ヴィータ。
男に抱かれたまま、地面に片手をついて、徐々に腰を落としていく。
DVDでいうところの、「サテリコン」の6分40秒あたり。(何回見返したんだ)
ディアボロの歌でいえば、「残酷に弄び 憐れんで嘲笑う 差しのべられた手の爪に 甘い毒が」の、「手の爪に 甘い」あたりですよ。
このシーンで、最大級に太腿が剥き出しになります!! ハァハァ。
胸から腰までしか、布がないっ。
なんてエロいドレスだっ。
オギーのこだわりだというのが納得の、すばらしさ。つか、エロさ。
だってさあ、あの「男に抱かれて腰を落とす」って振り、つまりアレだよねえ?
あのシーン、あの振付ってさあ、男@ワタさんが犯されてるんだよね? 美女ドルチェ・ヴィータ@檀ちゃんに。
彼女に身も心も犯され、虜になって堕ちていくんだよね。
だからこそ、彼女の白い太腿が、最大級にさらされるんだよね?
体勢が低くなることによって、胸の谷間がよく見えるよーになるんだよね?
あああ、すばらしいです、檀れい様。
タカラヅカ1漢らしい、赤フンの似合う男@ワタルを、手のひらで転がす美女!
弄び、侵す(あえてこの字を使ってみる)美女!!
最後のセリ下がりはぜひ2階席で!
恍惚とした表情の男@ワタさんの腕の中で、ドルチェ・ヴィータ@檀ちゃんがにやりと笑う、あの一瞬!!
敗・北。
完敗です。
大地に平伏します。
美しすぎます、檀れい様。
エロすぎです、檀れい様。
こーなったらこのわたくし、女官のひとりになって檀れい様賛歌『ファラオの娘だから』を歌いましょう! 平伏して歌いましょう!!
…………くすん。
檀ちゃんのすばらしさは、これだけエロエロの美女をやったその一瞬後に、ストイックな淑女に変身できちゃうことです。
黄色いドレスの淑女@檀ちゃんもまた、わたしはめちゃくちゃ好きです。
あの高慢な眼差し、気品に満ちた物腰、最高です。
船上で踊っているときの手の動きがものすごく好き。きれい。
ただ美しいだけの女なら、いくらだっている。
やっばり、檀ちゃんのすばらしさは、そこにあるエロさだと思うの。
淑女を演じてなお、奥底に潜むエロス。
この女を脱がしてみたい、と思わせるちから。
あ、脱がせるっつーのは、服のことじゃないですよ、念のため。
何層にも折り重なったベールを剥いで、真の姿を見たくなるっていうか。
わたしが見ている、みんなに見せている顔は表の顔でしかなく、その奥になにかあるのだと思わせるってことさ。
神秘的、というのは、こーゆーひとのことを言うんじゃなかろうか。
…………くすん。
やめちゃうなんて、かなしいよ〜〜、わたしのドルチェ・ヴィータ!! ファム・ファタール!!
きらきら光る、彼だから。−腐女子注意報−@風と共に去りぬ
2005年1月6日 タカラヅカ すいません、しいちゃんネタです。
なんで謝るかというと、腐女子ネタだから。
しいちゃんを受にできないのは、あまりに健康的すぎるからだと思う。
健康優良児は、そのまままっすぐに攻でもやってろ、というか。
性質があまりにまっすぐで曇りがないから、たとえ同性に惚れてもまっすぐくもりなく突き進めるよな、と。
でもわたし、一度だけしいちゃんキャラを受にしたことあったわ!! kineさんにメール書きながら思いだしたんだけど。
作品名は、『風と共に去りぬ』!!
タカラヅカが誇る名作ですよお客さん!
そうあれは、レット・バトラー@トド様、スカーレット・オハラ@コム姫という、すばらしい公演でございました。
ものすげーチケ難でねえ。セナーレット・ゴジラの方なら手に入っても、コムスカの方はたいへんだったのよねえ。実際コムスカはめちゃくちゃかわいいわ、トドバトとラヴラヴだわ、眼福だったんですけど。ついでにスカーレット主役にしてくれた方が絶対据わりがよかったと思うんだけど(ラストでバトラーが歌うのは違和感。やっぱこの物語の主人公はスカーレットでしょう)。
セナスカは「ネタ」めいててかわいくも愉快でした。トドバトも「ネタ」として愛でている感じだったし(ヲイ!)。
まあともかく、その雪組版『風共』日生公演。
わたしの萌えは、コムスカでもトドバトでもありませんでした。
とてつもなく受々しくて素敵なアシュレ@ワタさんでもありませんよ、念のため(笑)。トド×ワタで萌えたなんてこと、ありませんてば。「ワタさんに肩を貸すトドの図」に萌えたりしてませんてば!(笑)
もちろん、かっこよくて凛々しいメラニー@檀ちゃんも素敵でしたが。檀ちゃんに惚れ直した役ではありましたが。それでも、いちばんの萌えじゃなかったんだな。
わたしがもっとも萌えたのは、なにを隠そうフランク・ケネディ@しいちゃんだ!!
そうかわたし、ほんまにしいちゃんファンやったんやなー……。この公演でしいちゃん萌えしてるあたり……(笑)。
ちなみに、花組版のフランク・ケネディ@ゆみこちゃんにも萌えていたので、もともとケネディがわたし的萌えキャラってのは、あるかもしれないが。
あっ、今『風共』のプログラム見返してたら(買ったんかい!)、しいちゃんとゆみこちゃんのツーショットがあった! ふたりで仲良く1冊の台本見てる! かわいー! しいちゃんが背中丸めてかがむよーにしているあたり、萌え〜〜!!
フランク・ケネディは、スカーレットの2番目の夫。
スカーレットはもちろん、ケネディのお金が目当て。愛なんてどこにもない。
でもケネディは笑顔きらきら、妻を愛し、日夜働き、しかも妻の名誉のために戦って死んでしまうのだ。
その死を嘆いてもくれない妻のために、殺されちゃうのさ!!
このなさけなさが、めちゃくちゃツボで!!
しいちゃんのためにある役!!
寝取られ男、なさけない男、気のいいヘタレ男を演じさせたらタカラヅカ1!の立樹遥様ですから!!
なんの疑いもなく愛し、利用され、足蹴にされるケネディが似合いすぎてたんだよ、しいちゃん!! たとえ歌は同じ役のゆみこちゃんの足元にも及ばないとしてもだ!
ケネディがやたらきらきら純粋にスカーレットを愛しているだけに、彼の末路があわれでねえ。
萌えたわ。
そしてわたしの萌えカップリングは、
バトラー@トド × フランク・ケネディ@しいちゃん!!
うおー、すげー組み合わせだ。つーか身長差何センチ?(笑) 小男攻の大男受。
バトラーはスカーレットが欲しい。
それこそ、ケネディがいようといまいと関係なくコナをかけるくらいには、倫理なんぞ無視して生きている。
なにしろスカーレットがケネディを愛していないことを知っているわけだから。
世慣れた大人の男、バトラーの目には、ケネディはどこまでもまぬけな男に映っていたでしょう。
だからこそのバトラー×ケネディですよ。
愛のない関係。
バトラーさん、鬼畜スイッチON!
のーみそ空っぽのケネディなんか、手の内で転がしちゃってください。
スカーレットをいただく前の前菜にしちゃってください。
だって泣かせてなんぼでしょう、あんな男。
たまたま小金を持っていたからって、何年も前からバトラーが目を付けていたスカーレットを、棚ぼたで手に入れちゃった小人物。
バトラー船長も皮肉のひとつも言いたくなるでしょう。いい男に取られるならまだしも、なんでこんなまぬけに……!
そのうえケネディってば、皮肉言っても通じないし! きらきら笑顔でお礼なんか返しちゃうよーな男だし! うお、なんかムカつくぞこいつ!
てことで。
真面目なケネディに不倫を仕掛けて(笑)、スカーレットとの離婚を迫るわけですな。
「スカーレットがこのことを知ったら、どうすると思うかね?(にやり)」
とかな。
スカーレットへの負い目を感じるケネディは、彼女への愛を示そうと躍起になって空回り、KKクラン団に身を投じ、亡くなってしまうのですよ。
いやあ、完璧なストーリー展開ですな。
バトラー×ケネディ、いいじゃないですか。
このカップリングは、しいちゃん限定です。
同じ役でも、ゆみこちゃんはダメ。
だってゆみこちゃんだと、シャレにならないもんよ。
強引に迫ってカラダの関係持って……とか、ケネディ@ゆみこちゃんじゃ、痛々しすぎてNG。ほんとに『風と木の詩』とかお耽美JUNE(死語だよな……)系になっちゃうから。
しいちゃんの持つ健康さと、トホホ感があってこその、悲惨な展開なんだもん!!
それにしても、ほんとオイシイ公演だったよなあ、雪組『風共』。ワタ・檀・しい揃い踏み!
受々しいワタさんを見たい方にもおすすめですよ!(笑)
なんで謝るかというと、腐女子ネタだから。
しいちゃんを受にできないのは、あまりに健康的すぎるからだと思う。
健康優良児は、そのまままっすぐに攻でもやってろ、というか。
性質があまりにまっすぐで曇りがないから、たとえ同性に惚れてもまっすぐくもりなく突き進めるよな、と。
でもわたし、一度だけしいちゃんキャラを受にしたことあったわ!! kineさんにメール書きながら思いだしたんだけど。
作品名は、『風と共に去りぬ』!!
タカラヅカが誇る名作ですよお客さん!
そうあれは、レット・バトラー@トド様、スカーレット・オハラ@コム姫という、すばらしい公演でございました。
ものすげーチケ難でねえ。セナーレット・ゴジラの方なら手に入っても、コムスカの方はたいへんだったのよねえ。実際コムスカはめちゃくちゃかわいいわ、トドバトとラヴラヴだわ、眼福だったんですけど。ついでにスカーレット主役にしてくれた方が絶対据わりがよかったと思うんだけど(ラストでバトラーが歌うのは違和感。やっぱこの物語の主人公はスカーレットでしょう)。
セナスカは「ネタ」めいててかわいくも愉快でした。トドバトも「ネタ」として愛でている感じだったし(ヲイ!)。
まあともかく、その雪組版『風共』日生公演。
わたしの萌えは、コムスカでもトドバトでもありませんでした。
とてつもなく受々しくて素敵なアシュレ@ワタさんでもありませんよ、念のため(笑)。トド×ワタで萌えたなんてこと、ありませんてば。「ワタさんに肩を貸すトドの図」に萌えたりしてませんてば!(笑)
もちろん、かっこよくて凛々しいメラニー@檀ちゃんも素敵でしたが。檀ちゃんに惚れ直した役ではありましたが。それでも、いちばんの萌えじゃなかったんだな。
わたしがもっとも萌えたのは、なにを隠そうフランク・ケネディ@しいちゃんだ!!
そうかわたし、ほんまにしいちゃんファンやったんやなー……。この公演でしいちゃん萌えしてるあたり……(笑)。
ちなみに、花組版のフランク・ケネディ@ゆみこちゃんにも萌えていたので、もともとケネディがわたし的萌えキャラってのは、あるかもしれないが。
あっ、今『風共』のプログラム見返してたら(買ったんかい!)、しいちゃんとゆみこちゃんのツーショットがあった! ふたりで仲良く1冊の台本見てる! かわいー! しいちゃんが背中丸めてかがむよーにしているあたり、萌え〜〜!!
フランク・ケネディは、スカーレットの2番目の夫。
スカーレットはもちろん、ケネディのお金が目当て。愛なんてどこにもない。
でもケネディは笑顔きらきら、妻を愛し、日夜働き、しかも妻の名誉のために戦って死んでしまうのだ。
その死を嘆いてもくれない妻のために、殺されちゃうのさ!!
このなさけなさが、めちゃくちゃツボで!!
しいちゃんのためにある役!!
寝取られ男、なさけない男、気のいいヘタレ男を演じさせたらタカラヅカ1!の立樹遥様ですから!!
なんの疑いもなく愛し、利用され、足蹴にされるケネディが似合いすぎてたんだよ、しいちゃん!! たとえ歌は同じ役のゆみこちゃんの足元にも及ばないとしてもだ!
ケネディがやたらきらきら純粋にスカーレットを愛しているだけに、彼の末路があわれでねえ。
萌えたわ。
そしてわたしの萌えカップリングは、
バトラー@トド × フランク・ケネディ@しいちゃん!!
うおー、すげー組み合わせだ。つーか身長差何センチ?(笑) 小男攻の大男受。
バトラーはスカーレットが欲しい。
それこそ、ケネディがいようといまいと関係なくコナをかけるくらいには、倫理なんぞ無視して生きている。
なにしろスカーレットがケネディを愛していないことを知っているわけだから。
世慣れた大人の男、バトラーの目には、ケネディはどこまでもまぬけな男に映っていたでしょう。
だからこそのバトラー×ケネディですよ。
愛のない関係。
バトラーさん、鬼畜スイッチON!
のーみそ空っぽのケネディなんか、手の内で転がしちゃってください。
スカーレットをいただく前の前菜にしちゃってください。
だって泣かせてなんぼでしょう、あんな男。
たまたま小金を持っていたからって、何年も前からバトラーが目を付けていたスカーレットを、棚ぼたで手に入れちゃった小人物。
バトラー船長も皮肉のひとつも言いたくなるでしょう。いい男に取られるならまだしも、なんでこんなまぬけに……!
そのうえケネディってば、皮肉言っても通じないし! きらきら笑顔でお礼なんか返しちゃうよーな男だし! うお、なんかムカつくぞこいつ!
てことで。
真面目なケネディに不倫を仕掛けて(笑)、スカーレットとの離婚を迫るわけですな。
「スカーレットがこのことを知ったら、どうすると思うかね?(にやり)」
とかな。
スカーレットへの負い目を感じるケネディは、彼女への愛を示そうと躍起になって空回り、KKクラン団に身を投じ、亡くなってしまうのですよ。
いやあ、完璧なストーリー展開ですな。
バトラー×ケネディ、いいじゃないですか。
このカップリングは、しいちゃん限定です。
同じ役でも、ゆみこちゃんはダメ。
だってゆみこちゃんだと、シャレにならないもんよ。
強引に迫ってカラダの関係持って……とか、ケネディ@ゆみこちゃんじゃ、痛々しすぎてNG。ほんとに『風と木の詩』とかお耽美JUNE(死語だよな……)系になっちゃうから。
しいちゃんの持つ健康さと、トホホ感があってこその、悲惨な展開なんだもん!!
それにしても、ほんとオイシイ公演だったよなあ、雪組『風共』。ワタ・檀・しい揃い踏み!
受々しいワタさんを見たい方にもおすすめですよ!(笑)
宰相は誰だ?!−腐女子注意報−@花舞う長安
2005年1月5日 タカラヅカ さすがの緑野こあらも涸れてしまったのか、未だムラへ足を踏み入れてません。宙組も花バウも観てないぞー。
てゆーか、ケロちゃんのトークショーに行くまでは、まだ祭りが終わっていないからかもしれない。(『天の鼓』には行ったくせに!・笑)
トークショーにはがんばって行きますんで、よろしくみなさま。老体にむち打って並びますわ。
2回とも観たいんだが、やはりひとりじゃ無理か……ひとり1回しか無理だよね。
☆
未だ祭り。
つーことでまだ、『花舞う長安』の話。
……駄作なのに。
こんなにこんなに駄作なのに、それでも語るのか。
てゆーか語れるほど観てしまったのか。
『王家に捧ぐ歌』よりも『花舞う長安』ごときを語る自分が嫌ですが。
kineさんが国忠話でまだまだ現役だから、わたしがいつまでも『花舞う長安』の話しててもいいだろう(笑)。
さて。
千秋楽、襲い来る眠気と戦いながら(なんでケロちゃん祭りの楽で眠気に襲われるのよ。なんでここまで駄作なのよ。責任者出てこい!)、わたしは必死にいろいろ考えていました。
7月7日の夜、玄宗は楊貴妃の部屋に行かず、ナニをしていたのか。
楊貴妃は梅妃の部屋に行ったのだと決めつけていたけれど、わたしはそうは思っていない。
安禄山とねんごろしてたんだろなー、と思ってなまあたたかく観ていました。
【こあらさんの豆知識!】
ねんごろ【懇ろ】《「ねもころ」の音変化》名詞
1 親密になること。
「おまへは貧乏神と―してござるかして」〈浮・禁短気・一〉
2 男女が情を通じること。
「此のお夏は手代と―して」〈浄・歌祭文〉
3 男色関係を持つこと。
「主の子を―して」〈浮・男色大鑑・一〉
−Yahoo!辞書 まんまコピペ!!−
ところがふと思ったんだ。
玄宗は、楊貴妃の酒を「もう飲みあきた」と言って断る。なんであきたかというと、「大使と宰相と飲んでいたから」だそうだ。
宰相って……どっちの?
李林甫? それとも、楊国忠?
流れから行くとまだ李林甫なんだろーけどさ。
国忠だったらどうするよ?
玄宗とふたりっきりでくつろぐ楊国忠。
大使の存在? そんなもんは無視だ(笑)。ふたりっきりなんだってば。
わたしの目には国忠はいつまでたってもあか抜けない……というか、えらくなりきれていない「しいちゃん」なまんまな青年だったんだが。
玄宗陛下大好き! 一生ついていきます。陛下萌え♪ な、国忠青年。
のまま、玄宗と「恋人同士が愛を誓う夜」にふたりっきり。
というのも、なかなか愉快です。
きっとひとりで盛大に盛り上がってるだろーなー。
それとも緊張しすぎて杯落としたり、拾おうとしてテーブルひっくり返したり、フォローしてくれようとした玄宗に肘鉄喰らわせたり、なんか大騒ぎしてるんだろーなー(偏った想像)。
玄宗が国忠を寵愛しているとしたら、それはあのきらきらしさだと思うの。造語ですが、ニュアンスをくみ取ってくれ。
腹に一物があたりまえの宮廷で、楊貴妃以上に素直な楊国忠。そりゃ魅力でしょうよ。
純粋な青年が、一生懸命努力して、がんばって悪ぶろうとしている姿とかな。
玄宗が愛しても納得だと思うわよ。
たのしーだろーなー、楊国忠と恋愛。義兄と妹、両方いただいちゃう好色皇帝(笑)。
kineさんやサトリちゃんが力説する「黒い」国忠として考えても萌えですよ。
「生きる」ために、「皇帝陛下の」ために、手を汚し心を汚し、のし上がりつつある男としての、楊国忠。
そんな男が玄宗の愛人のひとりならば。
「臣下として」命令のまま伽をしているのは、萌えですよ。その「大人の仮面」の下に、本来の国忠のもつ純粋さがちらちらと垣間見えたりしたら、さらに萌え。
玄宗もそれを目当てで手を出していたりして。
……てゆーかわたし的に、玄宗は総受なんですがね。
どうしましょうね。
玄宗×国忠? 国忠×玄宗?
玄宗陛下には、どどーんっとオトコマエに「受」て欲しい気もしますが(笑)。
もちろん、7月7日のデート相手の宰相が李林甫でもすげー萌えですよ!(笑)
李林甫の胸であまえる玄宗……うっとり。
「陛下、そろそろ時間でございます」
「もうそんな時間か。李林甫は仕事と時間のことしか言わぬな」
「それが私の勤めでございます」
……舞台の台詞まんまで、睦言になりますがな!! ピロートークOKですがな!!
李林甫×玄宗!! すばらしい!
てゆーか、ケロちゃんのトークショーに行くまでは、まだ祭りが終わっていないからかもしれない。(『天の鼓』には行ったくせに!・笑)
トークショーにはがんばって行きますんで、よろしくみなさま。老体にむち打って並びますわ。
2回とも観たいんだが、やはりひとりじゃ無理か……ひとり1回しか無理だよね。
☆
未だ祭り。
つーことでまだ、『花舞う長安』の話。
……駄作なのに。
こんなにこんなに駄作なのに、それでも語るのか。
てゆーか語れるほど観てしまったのか。
『王家に捧ぐ歌』よりも『花舞う長安』ごときを語る自分が嫌ですが。
kineさんが国忠話でまだまだ現役だから、わたしがいつまでも『花舞う長安』の話しててもいいだろう(笑)。
さて。
千秋楽、襲い来る眠気と戦いながら(なんでケロちゃん祭りの楽で眠気に襲われるのよ。なんでここまで駄作なのよ。責任者出てこい!)、わたしは必死にいろいろ考えていました。
7月7日の夜、玄宗は楊貴妃の部屋に行かず、ナニをしていたのか。
楊貴妃は梅妃の部屋に行ったのだと決めつけていたけれど、わたしはそうは思っていない。
安禄山とねんごろしてたんだろなー、と思ってなまあたたかく観ていました。
【こあらさんの豆知識!】
ねんごろ【懇ろ】《「ねもころ」の音変化》名詞
1 親密になること。
「おまへは貧乏神と―してござるかして」〈浮・禁短気・一〉
2 男女が情を通じること。
「此のお夏は手代と―して」〈浄・歌祭文〉
3 男色関係を持つこと。
「主の子を―して」〈浮・男色大鑑・一〉
−Yahoo!辞書 まんまコピペ!!−
ところがふと思ったんだ。
玄宗は、楊貴妃の酒を「もう飲みあきた」と言って断る。なんであきたかというと、「大使と宰相と飲んでいたから」だそうだ。
宰相って……どっちの?
李林甫? それとも、楊国忠?
流れから行くとまだ李林甫なんだろーけどさ。
国忠だったらどうするよ?
玄宗とふたりっきりでくつろぐ楊国忠。
大使の存在? そんなもんは無視だ(笑)。ふたりっきりなんだってば。
わたしの目には国忠はいつまでたってもあか抜けない……というか、えらくなりきれていない「しいちゃん」なまんまな青年だったんだが。
玄宗陛下大好き! 一生ついていきます。陛下萌え♪ な、国忠青年。
のまま、玄宗と「恋人同士が愛を誓う夜」にふたりっきり。
というのも、なかなか愉快です。
きっとひとりで盛大に盛り上がってるだろーなー。
それとも緊張しすぎて杯落としたり、拾おうとしてテーブルひっくり返したり、フォローしてくれようとした玄宗に肘鉄喰らわせたり、なんか大騒ぎしてるんだろーなー(偏った想像)。
玄宗が国忠を寵愛しているとしたら、それはあのきらきらしさだと思うの。造語ですが、ニュアンスをくみ取ってくれ。
腹に一物があたりまえの宮廷で、楊貴妃以上に素直な楊国忠。そりゃ魅力でしょうよ。
純粋な青年が、一生懸命努力して、がんばって悪ぶろうとしている姿とかな。
玄宗が愛しても納得だと思うわよ。
たのしーだろーなー、楊国忠と恋愛。義兄と妹、両方いただいちゃう好色皇帝(笑)。
kineさんやサトリちゃんが力説する「黒い」国忠として考えても萌えですよ。
「生きる」ために、「皇帝陛下の」ために、手を汚し心を汚し、のし上がりつつある男としての、楊国忠。
そんな男が玄宗の愛人のひとりならば。
「臣下として」命令のまま伽をしているのは、萌えですよ。その「大人の仮面」の下に、本来の国忠のもつ純粋さがちらちらと垣間見えたりしたら、さらに萌え。
玄宗もそれを目当てで手を出していたりして。
……てゆーかわたし的に、玄宗は総受なんですがね。
どうしましょうね。
玄宗×国忠? 国忠×玄宗?
玄宗陛下には、どどーんっとオトコマエに「受」て欲しい気もしますが(笑)。
もちろん、7月7日のデート相手の宰相が李林甫でもすげー萌えですよ!(笑)
李林甫の胸であまえる玄宗……うっとり。
「陛下、そろそろ時間でございます」
「もうそんな時間か。李林甫は仕事と時間のことしか言わぬな」
「それが私の勤めでございます」
……舞台の台詞まんまで、睦言になりますがな!! ピロートークOKですがな!!
李林甫×玄宗!! すばらしい!