そーゆーめぐりあわせ。
2008年3月30日 タカラヅカ どうもわたしは、『ME AND MY GIRL』に縁がないらしい。
人気絶頂を誇った天海祐希。
ヅカに興味のない友人たちもが「天海祐希の舞台が観たいの、どうすればいい?」と言ってきた、驚異の人。
初心者・一般人へのキャッチーさがずば抜けていた人だと思う。
わたしも最初に月組の舞台を観たとき印象に残ったのは「トップスター」と「天海祐希」だけだった。2番手さん他誰も記憶になかったもの。
ディープだなー、と思うヅカの友人たちは全員天海を好きではなかったが、ライトな人たちは口をそろえて好きだと言っていたのが印象的。
かくいうわたしも、最初はいいなと思ったはずなのに、すぐに天海自体には興味が無くなった……好みではなかったらしい。顔は好きなんだけどなー。でもって、退団後、女優になってからは大好きなんだけどなー。
その天海祐希が退団する、しかも自身が新公主演した伝説の作品……『ME AND MY GIRL』で。
つーことで、なんかえらい騒ぎ。
しかしわたしは、祭りに参加しそびれてました。
チケット発売日に大阪にいなかったの。恒例の家族旅行に出かけていたんだったか。
発売日の朝から並べなかったら、もう手に入らないんだろうなと思っていた。
当時はネットもないし、会に入っていない一般人にはなんの情報もない。
梅田の前売りで手に入らなかったら、もうどんな公演も観られない。
……結果、1回だけ、1階A席で観たのかな。
発売日当日の夕方、旅行からの帰り道梅田をわざと通ったところ、ありえないほどの長蛇の列がうごめいていて。
夕方5時くらいだったと思う。朝7時半からのチケット販売が、その時間になっても終わらず、ものすごい人数の人たちが梅田で並び続けていた。
そこで友人に声掛けられたんだ。「並んだ人が多すぎて、販売が遅れに遅れてるの! まだ前の時間の人たちが買い終わってないって」……用事があるというその友人とバトンタッチして、そこから代わりに並んだんだ。で、1枚チケットを買うことができた。
天海の『ミーマイ』は全公演チケット即日完売、超チケ難。
テレビでは天海のCMが流れ、「天海は、レイスビーホール」というキャッチコピーでUCCの新商品が大々的に売り出されていた。
この「レイスビーホール」という紅茶が死ぬほどまずかったんだが、シールを集めると抽選で『ミーマイ』にご招待、というんでまずいのを我慢して泣く泣く飲み続けた。
一口飲んでそのまずさに感動、回し飲みして「こんなにまずいものがあるなんて!」とみんな口々にわめき、のちのちまで話題になる、素敵なドリンクだったなあ。遠い目。まずすぎるからふつーの人たちに「飲んで、シール集め協力して」とは言えなかったさ……。
あ、もちろん公演が終わってすぐに発売中止になったよ。あんなもん、売れるわけない……罰ゲーム専用以外、使い道ない味だったもん。
そうまでして応募した「ご招待」は、もちろんはずれたし。
まあ、発売日に朝から並べなかった(夕方から交代しただけ)のに1回観られたんだから、それでよかったんだよなあ。
しかし。
チケ取りに苦労しすぎたせいか、席が悪かったせいか。レイスビーホールがまずすぎたせいか。
前評判で「どれほど『ミーマイ』がすばらしいミュージカルか」を聞かされ続けていたせいか。
ものごっつー期待に期待を重ね、わくわくと劇場に行ったたった1回の観劇で……。
どうも肩すかしにあったんだ。
えーと。
こんなもん、なんだ、『ME AND MY GIRL』って?
たのしかった。
たしかに、とってもたのしかったし、ハッピーだった。
でも、それだけだった。
作品に古さとセンスのズレを感じ、首を傾げた。
周囲との温度差に、とまどった。
その後「初演は神!」論者に初演ビデオを見せてもらったり、のんちゃん主演版を名古屋まで観に行ったりしたけれど、「たのしい」ことはたしかだけれどそれ以上の感銘はなく。
役がないからヅカファンとしてはたのしくないなあ、贔屓組にはやってほしくないなあ、という感想しか残らなかった。
たんに好みの問題だろうとは思うけれど、周囲との温度差は埋まらないまま、現在に至る。2008年、同じく月組で再演。
わたしの好み云々は置くとして。
せっかくの再演だ。かなみん最後だ。祭りは楽しんだものが勝ち、参加するからにはたのしむぞ。
前向きに前向きに。
いつも後方席で空気に乗り遅れている感があったのはたしかだから、ここはひとつ前方席でたーーっぷり堪能してみようじゃないか。
それまでの『ミーマイ』よりずっとキャストに愛着も知識もある状態だから、否が応でも楽しめるはず。
そう思って、たった1枚、タケノコ最前列チケットを握りしめ、たのしみにしていたんだ。
最前列でミーマイ! 最前列でミーマイ!
端からの観劇は観劇にあらずってひとは言うけどそんなの関係ない。あの巨大な劇場のいちばん後ろのセンター席より役者の表情が全部わかる、小芝居まで観られる前がいいもん。
……観られませんでした。
たった1枚の『ミーマイ』チケット、諸事情により手放しました。
ほんっとーにわたし、『ミーマイ』に縁がないんだなー。
今度こそ、ずっぽり体験できると思ったのに。
いつもなら初日にこだわって行くところだけど、『舞姫』があったので断念、初日を観られなかったらあとはもういつでもいいや、と、てきとーな日程で押さえていたのだけど。
最前列なんて二度と手に入らないし、あとはおとなしく立ち見でもするかな。
すごい差だな、いっちゃん前から後ろって(笑)。
めそめそ。
人気絶頂を誇った天海祐希。
ヅカに興味のない友人たちもが「天海祐希の舞台が観たいの、どうすればいい?」と言ってきた、驚異の人。
初心者・一般人へのキャッチーさがずば抜けていた人だと思う。
わたしも最初に月組の舞台を観たとき印象に残ったのは「トップスター」と「天海祐希」だけだった。2番手さん他誰も記憶になかったもの。
ディープだなー、と思うヅカの友人たちは全員天海を好きではなかったが、ライトな人たちは口をそろえて好きだと言っていたのが印象的。
かくいうわたしも、最初はいいなと思ったはずなのに、すぐに天海自体には興味が無くなった……好みではなかったらしい。顔は好きなんだけどなー。でもって、退団後、女優になってからは大好きなんだけどなー。
その天海祐希が退団する、しかも自身が新公主演した伝説の作品……『ME AND MY GIRL』で。
つーことで、なんかえらい騒ぎ。
しかしわたしは、祭りに参加しそびれてました。
チケット発売日に大阪にいなかったの。恒例の家族旅行に出かけていたんだったか。
発売日の朝から並べなかったら、もう手に入らないんだろうなと思っていた。
当時はネットもないし、会に入っていない一般人にはなんの情報もない。
梅田の前売りで手に入らなかったら、もうどんな公演も観られない。
……結果、1回だけ、1階A席で観たのかな。
発売日当日の夕方、旅行からの帰り道梅田をわざと通ったところ、ありえないほどの長蛇の列がうごめいていて。
夕方5時くらいだったと思う。朝7時半からのチケット販売が、その時間になっても終わらず、ものすごい人数の人たちが梅田で並び続けていた。
そこで友人に声掛けられたんだ。「並んだ人が多すぎて、販売が遅れに遅れてるの! まだ前の時間の人たちが買い終わってないって」……用事があるというその友人とバトンタッチして、そこから代わりに並んだんだ。で、1枚チケットを買うことができた。
天海の『ミーマイ』は全公演チケット即日完売、超チケ難。
テレビでは天海のCMが流れ、「天海は、レイスビーホール」というキャッチコピーでUCCの新商品が大々的に売り出されていた。
この「レイスビーホール」という紅茶が死ぬほどまずかったんだが、シールを集めると抽選で『ミーマイ』にご招待、というんでまずいのを我慢して泣く泣く飲み続けた。
一口飲んでそのまずさに感動、回し飲みして「こんなにまずいものがあるなんて!」とみんな口々にわめき、のちのちまで話題になる、素敵なドリンクだったなあ。遠い目。まずすぎるからふつーの人たちに「飲んで、シール集め協力して」とは言えなかったさ……。
あ、もちろん公演が終わってすぐに発売中止になったよ。あんなもん、売れるわけない……罰ゲーム専用以外、使い道ない味だったもん。
そうまでして応募した「ご招待」は、もちろんはずれたし。
まあ、発売日に朝から並べなかった(夕方から交代しただけ)のに1回観られたんだから、それでよかったんだよなあ。
しかし。
チケ取りに苦労しすぎたせいか、席が悪かったせいか。レイスビーホールがまずすぎたせいか。
前評判で「どれほど『ミーマイ』がすばらしいミュージカルか」を聞かされ続けていたせいか。
ものごっつー期待に期待を重ね、わくわくと劇場に行ったたった1回の観劇で……。
どうも肩すかしにあったんだ。
えーと。
こんなもん、なんだ、『ME AND MY GIRL』って?
たのしかった。
たしかに、とってもたのしかったし、ハッピーだった。
でも、それだけだった。
作品に古さとセンスのズレを感じ、首を傾げた。
周囲との温度差に、とまどった。
その後「初演は神!」論者に初演ビデオを見せてもらったり、のんちゃん主演版を名古屋まで観に行ったりしたけれど、「たのしい」ことはたしかだけれどそれ以上の感銘はなく。
役がないからヅカファンとしてはたのしくないなあ、贔屓組にはやってほしくないなあ、という感想しか残らなかった。
たんに好みの問題だろうとは思うけれど、周囲との温度差は埋まらないまま、現在に至る。2008年、同じく月組で再演。
わたしの好み云々は置くとして。
せっかくの再演だ。かなみん最後だ。祭りは楽しんだものが勝ち、参加するからにはたのしむぞ。
前向きに前向きに。
いつも後方席で空気に乗り遅れている感があったのはたしかだから、ここはひとつ前方席でたーーっぷり堪能してみようじゃないか。
それまでの『ミーマイ』よりずっとキャストに愛着も知識もある状態だから、否が応でも楽しめるはず。
そう思って、たった1枚、タケノコ最前列チケットを握りしめ、たのしみにしていたんだ。
最前列でミーマイ! 最前列でミーマイ!
端からの観劇は観劇にあらずってひとは言うけどそんなの関係ない。あの巨大な劇場のいちばん後ろのセンター席より役者の表情が全部わかる、小芝居まで観られる前がいいもん。
……観られませんでした。
たった1枚の『ミーマイ』チケット、諸事情により手放しました。
ほんっとーにわたし、『ミーマイ』に縁がないんだなー。
今度こそ、ずっぽり体験できると思ったのに。
いつもなら初日にこだわって行くところだけど、『舞姫』があったので断念、初日を観られなかったらあとはもういつでもいいや、と、てきとーな日程で押さえていたのだけど。
最前列なんて二度と手に入らないし、あとはおとなしく立ち見でもするかな。
すごい差だな、いっちゃん前から後ろって(笑)。
めそめそ。