世の中も、『どうぶつの森』のまっつ村も、桜満開です。
 「金のなる木」も桜になるんだね……知らなかったよ……。

 いろいろいろいろ出遅れているので、今ちょっと真面目にチケット探してるんですが、そこでちょっくら略語の話。

 全国ツアー、って、なんて略してる?

 
 たとえばわたしは、「キャトル・レーヴ」を「キャトレ」と略している。
 これは「“キャト”ル・“レ”ーヴ」つー意味だ。
 ふたつの単語のそれぞれ頭文字を取ってつなげている。キムタクみたいなもんだな。

 でもこーゆー略し方をしている人は少数派のようで、周囲はふつーに「キャトル」と言っている。「キャトル・レーヴ」の前半の単語だけ発音しているわけだ。

 べつにどっちがいいも悪いもないから、たんに「たくさんの人が使っている」方が使うのに便利だろうし、「よーするに意味がわかればいい」から、どっちでもいいってことになる。

 
 でもわたしはなんか、「キャトル・レーヴ」という、ふたつの単語でできている言葉を略すのだから、両方の単語から音を取りたいと思ってしまう。
 前半の単語だけで呼ぶんだったら、別の言葉と混同するかもしんないじゃん? 「キャトル・なんとか」という別の店があって、そこのお客もそこを「キャトル」と呼んでいるかもしれない。
 わたしが差しているのは「キャトル・以下別の言葉」のなにかではなく、「キャトル・レーヴ」なんだ、っつー意味で、「キャトレ」と呼ぶ。
 キムタクが木村拓哉であり、キムラだけだと誰のことかわかんないのと同じで。
 
 「マクド」で「ミスド」な大阪人だからかなー。
 「マック」でも「ミスター」でもないっすよ。

 
 んでもって、ゲームの『おいでよ どうぶつの森』だって、「おい森」とは略さない。
 本タイトル『どうぶつの森』その中のサブタイトル「〜おいでよ どうぶつの森〜」なんだから、略するときは「ぶつ森」。
 意味を考えて略す。

 ささやかで、ほんとどーでもいいことだが、わたしの言語感覚はこんなもん。

 
 でもって、「全国ツアー」。
 どう略す?

 「全国」と「ツアー」というふたつの単語から出来た言葉なので、「キャトル・レーヴ」のときと同じ、それぞれの単語から1音ずつ取る。
 「全ツ」と呼ぶ。

 わたしの周囲もみんな、「全ツ」と呼んでいるかな。「宝塚ホテル」を「宝(タカ)ホ」と呼ぶように。

 しかし、ネットで時折見かける「全ツー」という表記。

 これって、どういう略し方なんだろう。
 「全国」「ツアー」という言葉を、飛び石で略しているってことよね?
 1文字目と3文字目と5文字目。
 「宝塚ホテル」なら、「宝ホル」? 「キャトル・レーヴ」なら、「キャルー」?
 不思議な略し方……。書くときはそれでもいいけど、発音するのめんどくさくないのかな。

 略し方は単語冒頭の1音ずつで、たんになまっているだけかしら。「全ツ」を「ゼンツウ」と発音しているため、表記するときもつい最後の音を伸ばしてしまう?
 話しているとき「ふいんき」と発音する癖が付いているから、書くときも「喋り言葉、生きた言葉で書く」という主張の元に「ふいんき」と書くよーなもん?
 わたしはそもそも「ふいんき」とは発音しないけれど、もししていたとしても、表記するときは「ふんいき」にする。話しているときに使う言葉と書くときの文字はチガウから。

 略し方の法則はよくわかんないけど、「全国ツアー」の略し方が「全ツー」であるというならば、その人からは「全ツ」と表記されているものはみんな田舎の茶店の手書きポスターの「コーヒあります」とかと同じに映ってるのかな。
 「コーヒーあります」だろうに、田舎の人って、「コーヒ」って書くのよねー、なんでかしらね〜〜、みたいな感じ?

 
 全国ツアー、どう略してる?

 あ。
 そーいやわたし、『メランコリック・ジゴロ』の略し方もわかんないや。
 いつもの法則でいくと「メラジゴ」? いやソレ、聞いたことないし。

 言葉を略すことなく、正しく発音・表記して生きるのが、いちぱん良いことだとわかってはいますがね。


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