いつもの植爺のあとに、いつものフジイくんを。@EXCITER!!
2009年9月6日 タカラヅカ 植爺芝居に絶望するのは予定内のことなので、あとはフジイくんショーに懸けるしかない。
『EXCITER!!』は、良かった、助かった。
嵐の夜に船の上から海へ突き落とすのが植爺で、もう駄目だ死んでしまう、植爺許すまじ、祟ってやる~~、てなときに、飛び込んで助けてくれるライフセーバーがフジイくんですな。フジイくん、命の恩人!
フジイくん今回かなりの数を助けていると思う。植爺作品を理解できない数多くのヅカファン、花組ファンの命の恩人。
『EXCITER!!』は、いつものフジイくんショー。今まで何度も観たフジイくんショー(笑)。だけどいいの、現在のヅカファンのニーズを満たすショーだから。
オープニングのかっこよさは、半端ナイ。
広がる大階段、まとぶさんの後ろにみわっち、まっつを先頭に男役たちが2列で端正に降りて来る、あの期待感。男たちがV字に広がり、その中を埋めるカタチでさおたさんを要に逆三角形で男たちが密度濃く降りてくる。
キターーっ、タカラヅカ、来たーーっ。これぞタカラヅカ、これぞ花組!!
漆黒と真紅の衣装、情熱の輝き。
誰もいなくなった大階段に、壮くんひとりが立つ姿とか、『ベルばら』で「これが2番手の扱いか」と涙したあとなだけに、タカラヅカ来たーーっ、なキモチになる。
くどくどギトギトの花男として踊るみわっち、美声を響かせるまっつ。来たーーっ、これぞタカラヅカ、これぞ花組。
まとぶたち男スターのターンが終わった直後を受けて、雄々しく歌い出す女豹@あやねちゃんのかっこいいこと。
あー、あのオープニングだけでテンション上がりまくるわー。
耳馴染みのある……つーかまあ、わっかりやすい選曲(雪組に引き続き、嘉門達夫の歌声で再生されてしまうってどうよ、わたしの海馬。「チャララーン、鼻から牛乳♪」)、ノリと勢いで突っ走り、そのくせ元気というより売りがエロなのは、なつかしい花組っぷりかも。
フジイくんお約束のピンク衣装に身を包んだはっち組長、次々歌いながら銀橋を渡っていくカップル。
衣装も歌もそれぞれ特徴的なんだけど、ナニ気にまっつの歌が難度高いあたりも、フジイくんわかって与えてるんだなと思ってみたり。(みわさんも大変そうだけど……)
植爺芝居がカーテンとベニヤ板でできた紙芝居な分、フジイくんショーでミュージカル、めがねっこまとぶんと、ツンデレあやね、天才(笑)壮くんのニューヨーク恋物語。
『マイトラ』以来の立ちベッドで登場したまとぶんがヘン声のヘタレ男を演じる場面がたのしい。
出勤風景がもお、どこを観ていいか目がいくつあっても足りない。つか、アーサーが赤ちゃん姿で踊っているのを見た途端、釘付けになったんですが(笑)。
マメも大活躍しているし、たのしそーだし。
……でも、長いわ、この場面。
ダメ男がかっこよく変身するのはお約束だから、わかって待っているわけだから、あまりお笑いシーンを冗長にしないで「もっと見たかったのに、イケズ!」ともったいぶるくらいの尺にまとめて欲しかったかな。
そしてなんともフジイくんらしいのは、風呂敷広げるけど、たたまないところ。
こんだけ時間掛けて冗長にミュージカルやっておきながら、オチは無し!
かっこいーイケメンに変身したダメ男が、憧れの女の子を恋敵から奪わなきゃダメっしょー。主人公をバカにしていた彼女を、見直させ、めろめろにさせなきゃダメっしょー。
次の黒タキ祭りがそのオチになるのかと思ったけど、どうもチガウし。
バカ息子の壮くん? 髪型も雰囲気もチガウけど、この場面さっきの続きよね? だってまだ話途中だったし? まとぶがせっかくイケメンに変身したんだから対決してくれないとおかしいし?
この大人っぽい彩音ちゃんはさっきのチェリーちゃん? 男たちをはべらす美女っぷりは、さっきのふつーのOLと同じ人には見えないけど……?
と、最初は混乱した。
「あんなに長い時間かけてはじまった話が、なにもかも投げ出したまま終わるわけがない」という、物語の常識にとらわれて。……相手はフジイくんだった、今まで一度も起承転結できたことのない作家だった(笑)。
まあいいや、物語最後まで作れなくても、植爺よりはるかにマシだし! 天と地ほどチガウし!
で、この中詰めの黒タキ祭りがすばらしい。
ああ、久しぶりだね、5年ぶりだね。なつかしの「I Gotcha」、あのころはゆみこがいた、ちはる兄貴がいた、寿美礼サマが、水しぇんが、きりやんがいた。
黒タキでキザりまくる男たち、ドレス姿で挑発しまくる美女たち、キターーっ、タカラヅカ、来たーーっ。これぞタカラヅカ、これぞ花組!!
そして、まとぶ、壮、みわっちの銀橋。
音楽に載せてキザりまくるだけで、ダンスでもない歌でもない場面。
ここがナニ気に笑える。
や、3人の個性が出すぎていて。
3人で一応踊ってもいるし、音楽に合わせて声も出しているけど、ダンスというより歌というより、「キザっている」が正しい。
ねっとりギラギラいつものみわさん、やっぱり花ではなく星男なんだなと納得させるホットなまとぶん、……そしてもお、どーすりゃいいんだアレは、の壮くん(笑)。
下手から視線めぐらすとステキですよ、みわっち、まとぶん、えりたん、で、三者三様、壮くんのキザりっぷりが別次元過ぎてオチになります。あああ、愛しいなあ、壮一帆。
んで、次はフジイくんお約束の「新世界」。争乱から再生まで。今回は誰も死んでないが。
衣装が微妙ですよ男たち。80年代かと思った、肩の張り具合、胸板具合が。
人数めちゃ多いし盆は回るしで、みんな贔屓を見失わないのが大変かも?(まっつは下手です)
そっからあとはロケット、大階段ダンス、3組のデュエットダンスとフィナーレ色一色。
や、大階段の男たちダンスかっけー。
デュエダンの陰ソロ、くまちゃん、トバし過ぎ(笑)。
ものすげーパッショネイトな歌声。「陰ぢゃなく、本人どこかに出てるのかと思って探した」と何人が言っていたか(笑)。
くまちゃんの歌声がすごすぎたあと、まっつといちかの、正統派な端正な歌声で、パレードがはじまる。
赤と黒の世界。バチバチバチでガチガチガチな世界。
吠えるまとぶんがステキ。
最後までテンション高く、わくわくしたまま終われる。
よかった。ほんっとーによかった、助かった。このショーが救いだ。
助かった、と胸を撫で下ろすショーなんて、考えてみれば切ない話だ。
劇団よ、植爺はもう終了させてくれ。タカラヅカを100周年まで続けさせたいならば、企業としての決断は必要だよ。
『EXCITER!!』は、良かった、助かった。
嵐の夜に船の上から海へ突き落とすのが植爺で、もう駄目だ死んでしまう、植爺許すまじ、祟ってやる~~、てなときに、飛び込んで助けてくれるライフセーバーがフジイくんですな。フジイくん、命の恩人!
フジイくん今回かなりの数を助けていると思う。植爺作品を理解できない数多くのヅカファン、花組ファンの命の恩人。
『EXCITER!!』は、いつものフジイくんショー。今まで何度も観たフジイくんショー(笑)。だけどいいの、現在のヅカファンのニーズを満たすショーだから。
オープニングのかっこよさは、半端ナイ。
広がる大階段、まとぶさんの後ろにみわっち、まっつを先頭に男役たちが2列で端正に降りて来る、あの期待感。男たちがV字に広がり、その中を埋めるカタチでさおたさんを要に逆三角形で男たちが密度濃く降りてくる。
キターーっ、タカラヅカ、来たーーっ。これぞタカラヅカ、これぞ花組!!
漆黒と真紅の衣装、情熱の輝き。
誰もいなくなった大階段に、壮くんひとりが立つ姿とか、『ベルばら』で「これが2番手の扱いか」と涙したあとなだけに、タカラヅカ来たーーっ、なキモチになる。
くどくどギトギトの花男として踊るみわっち、美声を響かせるまっつ。来たーーっ、これぞタカラヅカ、これぞ花組。
まとぶたち男スターのターンが終わった直後を受けて、雄々しく歌い出す女豹@あやねちゃんのかっこいいこと。
あー、あのオープニングだけでテンション上がりまくるわー。
耳馴染みのある……つーかまあ、わっかりやすい選曲(雪組に引き続き、嘉門達夫の歌声で再生されてしまうってどうよ、わたしの海馬。「チャララーン、鼻から牛乳♪」)、ノリと勢いで突っ走り、そのくせ元気というより売りがエロなのは、なつかしい花組っぷりかも。
フジイくんお約束のピンク衣装に身を包んだはっち組長、次々歌いながら銀橋を渡っていくカップル。
衣装も歌もそれぞれ特徴的なんだけど、ナニ気にまっつの歌が難度高いあたりも、フジイくんわかって与えてるんだなと思ってみたり。(みわさんも大変そうだけど……)
植爺芝居がカーテンとベニヤ板でできた紙芝居な分、フジイくんショーでミュージカル、めがねっこまとぶんと、ツンデレあやね、天才(笑)壮くんのニューヨーク恋物語。
『マイトラ』以来の立ちベッドで登場したまとぶんがヘン声のヘタレ男を演じる場面がたのしい。
出勤風景がもお、どこを観ていいか目がいくつあっても足りない。つか、アーサーが赤ちゃん姿で踊っているのを見た途端、釘付けになったんですが(笑)。
マメも大活躍しているし、たのしそーだし。
……でも、長いわ、この場面。
ダメ男がかっこよく変身するのはお約束だから、わかって待っているわけだから、あまりお笑いシーンを冗長にしないで「もっと見たかったのに、イケズ!」ともったいぶるくらいの尺にまとめて欲しかったかな。
そしてなんともフジイくんらしいのは、風呂敷広げるけど、たたまないところ。
こんだけ時間掛けて冗長にミュージカルやっておきながら、オチは無し!
かっこいーイケメンに変身したダメ男が、憧れの女の子を恋敵から奪わなきゃダメっしょー。主人公をバカにしていた彼女を、見直させ、めろめろにさせなきゃダメっしょー。
次の黒タキ祭りがそのオチになるのかと思ったけど、どうもチガウし。
バカ息子の壮くん? 髪型も雰囲気もチガウけど、この場面さっきの続きよね? だってまだ話途中だったし? まとぶがせっかくイケメンに変身したんだから対決してくれないとおかしいし?
この大人っぽい彩音ちゃんはさっきのチェリーちゃん? 男たちをはべらす美女っぷりは、さっきのふつーのOLと同じ人には見えないけど……?
と、最初は混乱した。
「あんなに長い時間かけてはじまった話が、なにもかも投げ出したまま終わるわけがない」という、物語の常識にとらわれて。……相手はフジイくんだった、今まで一度も起承転結できたことのない作家だった(笑)。
まあいいや、物語最後まで作れなくても、植爺よりはるかにマシだし! 天と地ほどチガウし!
で、この中詰めの黒タキ祭りがすばらしい。
ああ、久しぶりだね、5年ぶりだね。なつかしの「I Gotcha」、あのころはゆみこがいた、ちはる兄貴がいた、寿美礼サマが、水しぇんが、きりやんがいた。
黒タキでキザりまくる男たち、ドレス姿で挑発しまくる美女たち、キターーっ、タカラヅカ、来たーーっ。これぞタカラヅカ、これぞ花組!!
そして、まとぶ、壮、みわっちの銀橋。
音楽に載せてキザりまくるだけで、ダンスでもない歌でもない場面。
ここがナニ気に笑える。
や、3人の個性が出すぎていて。
3人で一応踊ってもいるし、音楽に合わせて声も出しているけど、ダンスというより歌というより、「キザっている」が正しい。
ねっとりギラギラいつものみわさん、やっぱり花ではなく星男なんだなと納得させるホットなまとぶん、……そしてもお、どーすりゃいいんだアレは、の壮くん(笑)。
下手から視線めぐらすとステキですよ、みわっち、まとぶん、えりたん、で、三者三様、壮くんのキザりっぷりが別次元過ぎてオチになります。あああ、愛しいなあ、壮一帆。
んで、次はフジイくんお約束の「新世界」。争乱から再生まで。今回は誰も死んでないが。
衣装が微妙ですよ男たち。80年代かと思った、肩の張り具合、胸板具合が。
人数めちゃ多いし盆は回るしで、みんな贔屓を見失わないのが大変かも?(まっつは下手です)
そっからあとはロケット、大階段ダンス、3組のデュエットダンスとフィナーレ色一色。
や、大階段の男たちダンスかっけー。
デュエダンの陰ソロ、くまちゃん、トバし過ぎ(笑)。
ものすげーパッショネイトな歌声。「陰ぢゃなく、本人どこかに出てるのかと思って探した」と何人が言っていたか(笑)。
くまちゃんの歌声がすごすぎたあと、まっつといちかの、正統派な端正な歌声で、パレードがはじまる。
赤と黒の世界。バチバチバチでガチガチガチな世界。
吠えるまとぶんがステキ。
最後までテンション高く、わくわくしたまま終われる。
よかった。ほんっとーによかった、助かった。このショーが救いだ。
助かった、と胸を撫で下ろすショーなんて、考えてみれば切ない話だ。
劇団よ、植爺はもう終了させてくれ。タカラヅカを100周年まで続けさせたいならば、企業としての決断は必要だよ。