DVDレコーダに、覚えのないデータが録画されることは、どれくらいの確率で存在するか?

 ここに、2009年6月15日午前7時から1時間録画されたデータがある。
 データを「詳しく見る」指定すると、「2009年6月15日午前7時」という日付が確認できる。この日付は録画されたときにレコーダが自動的に記録するもので、ユーザーがいじって入力できるものではない。
 わたしがどうすることもできない、自動作成される部分に記載されているのだから、まちがいなく「2009年6月15日午前7時」に録画されたデータだ。
 記録されているチャンネルは、「L1」。これも自動的に記録される部分のデータで、わたしがいじれるものではない。
 「L1」とは外部入力ライン1のことで、スカステのチューナーにつないである。つまり、「2009年6月15日午前7時」に1時間スカステを録画したんだな。

 で、スカステの朝7時というと、もちろんタカラヅカニュースを放送している。
 2009年6月15日午前7時の録画データなんだから、それはもちろん2009年6月15日のニュースが録画されていないとおかしい。

 おかしいんだ。

 なのに、録画されていたのは、2009年2月20日のニュースだった。

 こんなことは、起こりえるのか。
 起こったのだから、6月15日には6月15日のニュースを流す代わりに、2月20日のニュースを流したんだろう、スカステは。
 わたしはそう思っていた。
 毎日録画予約してあるので、6月14日も6月16日もふつーにその日のニュースが録画されているが、6月15日のニュースだけは存在しない。録画できなかった、だって放送されなかったんだもん。スカステで何故か4ヶ月も前のニュースを流したんだもん。

 原因はスカステにあると思っていた。
 機械は嘘をつかない。購入して数年間、毎日録画予約してあるニュースが、勝手に別のモノになるはずがない。実際、ちゃんと朝7時にスカステのチャンネルを録画していると記録されているんだから。

 でも、わたし以外誰も「6月15日のニュースが存在しなかった、2月20日のニュースが再放送されていた」とは言っていない。
 どうして?
 スカステを契約している何割の人かは、朝のニュースを見ているでしょう? 6月15日なのに、2月20日のニュースを流されたらびっくりするよね、ふつう?

 「6月15日朝7時はちゃんと6月15日のニュースが放送されていた」と、ドリーさんの証言。
 えええ。
 だとしたら、何故わたしのDVDレコーダには、2月20日のニュースが録画されているの?

 わたしの勘違いとかじゃなく、機械が自動的に記録する日付データがちゃんと「2009年6月15日午前7時L1」なのよ? そこに2月20日のニュースが録画されているのよ?

 スカステが2009年6月15日午前7時に放送したんじゃなければ、この2月20日のニュース映像はどこからやってきて、わたしのDVDレコーダに録画されたんだ?

 
 上記の話とはまったく別に。
 わたしのDVDレコーダには、「覚えのない録画」が入る。2月20日のニュースのように丸々1本別番組というのはさすがに他にナイが、一瞬だけ「覚えのない画像」が挿入されていることがある。

 録画した番組の合間に、別の番組が一瞬だけ入っているんだ。

 最初に気づいたのは、博多座の『マラケシュ』を見ていたときだったと思う。待ちに待ったよーやくの放送で、わたしは最高画質で録画して、それをあとからゆっくり鑑賞していた。
 するとその『マラケシュ』映像の画面が一瞬止まり、目の端になにかちらりと「別の映像」が映った。
 止まっていたのは一瞬で、映像はすぐにナニゴトもなかったかのよーに動き出したが……でもたしかに今一瞬止まったよね、音も途切れたよね? そしてなんかちらりと、別の映像が見えたよね?

 巻き戻して、コマ送り再生してみた。

 『マラケシュ』が映っている……画像がふと乱れ、ブロックノイズが入り、次に『マラケシュ』の画像の奥から、ノイズと共にかしちゃんが現れた。

 お稽古場映像だ。多分、博多座『コパカパーナ』のお稽古をしている、素顔のかしちゃんが現れ、両手を広げて笑顔で歌っていた。音声はなし。画面だけ。

 だがそれはほんとうに一瞬で、またブロックノイズが画面を覆い尽くし、『マラケシュ』に戻った。

 ぽかーん……。

 なんなんだこりゃ。

 コマ送り再生でないと判別できない、1秒以下の挿入。
 でもたしかに、覚えのない別の映像。

 そのときもわたしは、「スカステの中の人がまちがえて、『マラケシュ』オンエア中に『コパ』稽古場を一瞬流しちゃって、いかん間違えたってあわてて『マラケシュ』に戻したんだな」と思って納得していた。

 だってありえないもの。
 予約録画した『マラケシュ』の中に、かしちゃん『コパ』が1秒以下だけ入っているなんて。

 『マラケシュ』はその後録画し直しました、ええ。次は変な映像は入らなかった。

 
 それが記憶の最初、そっからはたびたびそーゆーことが起こる。
 花組『エリザベート』でオサ様トートが銀橋で歌っているときに、一瞬だけタカハナが白い衣装でデュエットダンス踊っていたりな。(リフト場面だった、あれはなんの作品だろう??)

 スカステの中の人が、こんなしょっちゅう放送を間違えるとは思えないから、この「一瞬だけ別の映像が混ざる」のは、わたしのレコーダの問題だろうと思った。
 レコーダの問題……だとして、どーゆー問題なんだ?

 たとえば、録画しているチャンネルが勝手に一瞬だけ別のチャンネルになるのかと思ったんだ。
 L1(スカステ)を録画しているのに、レコーダに問題があってときどき勝手に別のチャンネルに移るとか、アンテナの受信が不安定で複数のチャンネルを間違って受信するとか。
 W録画機能があり、同時に2番組録画可能なレコーダだから、レコーダ1で録画中、停止しているはずのレコーダ2が勝手に動き、しかもレコーダ1のデータに一瞬割り込んでいる、とか。
 
 でもそれだと、説明が付かないんだよな。

 だって、スカステは今現在『マラケシュ』を放送している。レコーダが誤動作して他のチャンネルを一瞬だけ録画しようとしたって、どこの局でも『コパ』稽古場風景は放送していない。

 放送されていないのに、どうやって録画したんだよ、Myレコーダ。

 
 たとえばわたしが夢遊病とか二重人格とか、わたしとしての記憶のないときに「『マラケシュ』録画中に、一瞬だけ『コパ』を録画してやろう」と思ったとしても、技術的に不可能なんだ。
 6月15日の朝7時に、2月20日のニュースを録画しようとしても。
 ナイ映像をどこから取り出して、わざわざ録画して存在させられるとゆーんだ。

 
 とゆーことで、録画データに突然別の画像や音声が入っているのは、めずらしいことではない……わたしのDVDレコーダときたら。
 たびたび起こるんだコレ。

 いちばんすごかったのは、星組『エリザベート』。
 「夜のボート」を歌うノルさんフランツの音声が途切れ、画面が静止したかと思ったら、女の悲鳴と、倒れる音がした。 
 画面はノルさんフランツのまま。ノイズでざらざらだが、別の絵は入っていない。音声のみ割り込まれた。
 「きゃあ!」という悲鳴と、どさっという、なにか大きなモノが落ちる音。
 で、そのあとはまたナニゴトもなかったかのよーに、ノルさんフランツが「夜のボート」を歌っている。

 さすがにコレは、こわかった。
 夜中にひとりで見ていたからなー。いきなり女の悲鳴はびびるわー。

 パナソニックの人に修理に来てもらい、この「女の悲鳴」部分を見てもらったんだが、「こんな症状、見たことナイ」と言われ……原因不明。

 DVDレコーダの修理というのはよーするに、中身を全部新品と入れ替える、ということなので、そこに入っている録画データを全部失うことになるので、結局修理はあきらめた。
 ときどき変な画像や音声が勝手に録画される、まま現在も使っている。

 
 とゆーよーなことは、どれくらいの確率で存在するのだろう?
 世の中の人も、似たような状況は経験しているんだろうか。

 そして、6月15日の朝7時、何故2月20日のニュースが録画されたのか。スカステの中の人が放送を間違えたのか? わたしのレコーダがまた、存在しない映像を勝手に録画したのか?

 謎は尽きない。

(スカステに問い合わせてはいません。以前質問メールしてスルーされたので、「問い合わせても無駄」という思い込みがある・笑)

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