喜怒哀楽。人生いろいろ。
2009年9月11日 タカラヅカ 弱い人間なので、無自覚に泣きかけた。
ちょっと軽く愚痴るつもりだったのに、別にどーってことないつもりだったのに、喋り出したら声がどんどん涙声になって、自分でびびった。
い、いかん、なにやってんだ。
鬱積しているんだ、弱っているんだ。
泣き出すつもりはまったくなかったので、本気で困った。
このまま気を抜いたらマジで泣き出すぞ、それは困る。ほんとに、大したことじゃないんだ、愚痴っていた話題自体は。世間話レベルのことだ。
自分的には「不景気でやんなるわよねー」レベルの愚痴だったのに、そこで泣き出したら、相手も困るしわたしも恥ずかしい。社会生活にヒビが入る。
「不景気でやんなるわよねー」レベルでマジ泣きしそうなほど、弱っている自分に心底びびったが(や、だからほんと無自覚)、今はそれどころじゃない、なんとか取り繕わなくては。
泣きそーなことを、知られてはならないっ。
背を向けてお茶を淹れながら、わたしは内心あせりまくっていた。どうする、どうするよオレ!! どう誤魔化す!
「そーいえばこあらちゃん、タカラヅカ好きって言ってたわよねえ。『ベルばら』って、もう観た? 私今度、『ベルばら』観に行くのよ」
あせる背中に、あっけらかーんと別の話題が振られた。
「行きましたよー、明日もまた行くんです。てゆーか、行くんですか、『ベルばら』?!」
お茶のカップ持って振り向いたわたしは、自分でも「あ、今スイッチ入った」ことがわかった。
「ええっ、同じモノを観るの?」
「観ますよー、毎週通ってますから」
泣きそう、だったわたしは瞬間的に消えた。弱っていて、自分でもわけわかんないことで臨界点達しそうになる、そーゆーやばいモードは瞬時に消し飛んだ。
わたしは心から笑って、会話していた。
タカラヅカすげえ。
てゆーか、「好きなこと」って、「愛するもの」って、すごいよな。
心の暗雲全部ばさっと取っ払って、笑えるんだから。好きなモノの話なら。
「娘が『ベルばら』観てみたいって言うから、はじめて行こうかと思って。でもタカラヅカってチケット取り方わかんないし、取れないもんなんでしょう? でもたまたま見かけた新聞に広告が載っていて……電話したら、幸運にもチケットが残ってて」
…………う・わー…………。
「S席なんだけど、2階の隅っこなの。でも取れただけラッキーよね」
なんで先に、わたしに一声かけてくれないの、もっといい席を取る方法くらい、もしくは同じあたりの席を安く……ゲフンゲフン。
「娘が楽しみにしているの。だって『ベルばら』でしょう?」
「いや、その、『ベルばら』は『ベルばら』だけど、外伝だから……」
「オスカル出ないの?」
「出ます。出るけど……えーと、アンドレを好きだった女の子がいる、という新しい切り口で……」
「原作知らないとまずい? 娘はマンガ読んだことないんだけど」
「原作を知っていることが前提だから、知らないとストーリーついていけないかも……」
「観る前にあらすじ説明するべき? 私なんかはマンガ読んでる世代だからいいけど」
「そ、そうっすね……」
原作熟知していても「ついていけない」なんて、言えないっ。(内心冷や汗ダラダラ)
やーもー、ブルーな気分なんか、見事に吹き飛んだねっ(笑)。
タカラヅカ万歳。
タカラヅカ入門者はいつだって大歓迎。
どの組のどの演目だって、「今度観てみることにしたの」「観ようかと思うの」と言われたら、諸手を挙げて大歓迎。
「どんなお話? 初心者向きかしら?」とか相談された場合、どんな感じの舞台か説明しはしても、「初心者向きじゃないから、行かない方がいいよ」とか「この公演はやめて、次の公演にした方がイイよ」とかは、絶対言わない。
行こう、と思ったときが、そのときなんだ。
「次回」とか「これがおすすめ」とか言っていたら、機会を逃して一生行かないかもしれないじゃん。
観てもいいかも、と思ったそのときでなきゃ、1万もする娯楽にはなかなか踏み切れないよ。
わたしがどんだけ「駄作!」と思ったって、人間の数だけ考え方と感性がある、その作品でタカラヅカを好きになってくれるかもしれない。
ええ、わたしの周りには『剣と恋と虹と』でヅカにハマった人と、『ミケランジェロ』でハマった人がいますから。わたしが「初見がコレだとヅカを誤解されそう」と思う場合でも、そんなのまったく関係ないんだ、ハマるときはハマるんだ。
「タカラヅカ」をナメるな、「タカラヅカ」には「タカラヅカ」だとゆーだけで、他のどこにもない魅力があるんだ。
長くヅカファンやって、作品をあーだこーだ言うようになってしまうと、ときどきわかんなくなる。
どんな作品であろうと、「タカラヅカ」という文化自体の持つ力に、魅せられる人は、魅せられてしまうのだと。
だから、ヅカファンとしては、ヅカファンである驕りから入門者からその機会を奪ったり、水を差してはいけないんだ。
「外伝なんで、ちょっと地味かもしんないけど……でも、ショーがイイから、派手だから!」
いざ、ポジティヴに、アグレッシヴに! ついでにオプチミズムに!
「こあらちゃんの好きな人も出てるの?」
「出てます、ベルナールやってます……つっても、わかんないだろうけど」
「どうして? 私はマンガ読んでるからベルナールくらいわかるわよ?」
「いやその、台詞ないから……ムニャムニャ」
「え? どーしてベルナールなのに台詞ナイの?」
「わかりません(泣)」
どんな作品であろうと、「観てみたい」という人を止めはしない。いつだってウェルカム!
……でもやっぱ、自分的に「イイ作品」「好きな作品」を観て欲しいよ、正直なとこ。
「とにかく、ショーを楽しみにして下さい、ショーを観てください。『ベルばら』だけでタカラヅカを判断しないで、ショーまで観てから決めて下さい」
……いかん、最後はなんか泣きが入ったぞ、わたし?(笑)
ちょっと軽く愚痴るつもりだったのに、別にどーってことないつもりだったのに、喋り出したら声がどんどん涙声になって、自分でびびった。
い、いかん、なにやってんだ。
鬱積しているんだ、弱っているんだ。
泣き出すつもりはまったくなかったので、本気で困った。
このまま気を抜いたらマジで泣き出すぞ、それは困る。ほんとに、大したことじゃないんだ、愚痴っていた話題自体は。世間話レベルのことだ。
自分的には「不景気でやんなるわよねー」レベルの愚痴だったのに、そこで泣き出したら、相手も困るしわたしも恥ずかしい。社会生活にヒビが入る。
「不景気でやんなるわよねー」レベルでマジ泣きしそうなほど、弱っている自分に心底びびったが(や、だからほんと無自覚)、今はそれどころじゃない、なんとか取り繕わなくては。
泣きそーなことを、知られてはならないっ。
背を向けてお茶を淹れながら、わたしは内心あせりまくっていた。どうする、どうするよオレ!! どう誤魔化す!
「そーいえばこあらちゃん、タカラヅカ好きって言ってたわよねえ。『ベルばら』って、もう観た? 私今度、『ベルばら』観に行くのよ」
あせる背中に、あっけらかーんと別の話題が振られた。
「行きましたよー、明日もまた行くんです。てゆーか、行くんですか、『ベルばら』?!」
お茶のカップ持って振り向いたわたしは、自分でも「あ、今スイッチ入った」ことがわかった。
「ええっ、同じモノを観るの?」
「観ますよー、毎週通ってますから」
泣きそう、だったわたしは瞬間的に消えた。弱っていて、自分でもわけわかんないことで臨界点達しそうになる、そーゆーやばいモードは瞬時に消し飛んだ。
わたしは心から笑って、会話していた。
タカラヅカすげえ。
てゆーか、「好きなこと」って、「愛するもの」って、すごいよな。
心の暗雲全部ばさっと取っ払って、笑えるんだから。好きなモノの話なら。
「娘が『ベルばら』観てみたいって言うから、はじめて行こうかと思って。でもタカラヅカってチケット取り方わかんないし、取れないもんなんでしょう? でもたまたま見かけた新聞に広告が載っていて……電話したら、幸運にもチケットが残ってて」
…………う・わー…………。
「S席なんだけど、2階の隅っこなの。でも取れただけラッキーよね」
なんで先に、わたしに一声かけてくれないの、もっといい席を取る方法くらい、もしくは同じあたりの席を安く……ゲフンゲフン。
「娘が楽しみにしているの。だって『ベルばら』でしょう?」
「いや、その、『ベルばら』は『ベルばら』だけど、外伝だから……」
「オスカル出ないの?」
「出ます。出るけど……えーと、アンドレを好きだった女の子がいる、という新しい切り口で……」
「原作知らないとまずい? 娘はマンガ読んだことないんだけど」
「原作を知っていることが前提だから、知らないとストーリーついていけないかも……」
「観る前にあらすじ説明するべき? 私なんかはマンガ読んでる世代だからいいけど」
「そ、そうっすね……」
原作熟知していても「ついていけない」なんて、言えないっ。(内心冷や汗ダラダラ)
やーもー、ブルーな気分なんか、見事に吹き飛んだねっ(笑)。
タカラヅカ万歳。
タカラヅカ入門者はいつだって大歓迎。
どの組のどの演目だって、「今度観てみることにしたの」「観ようかと思うの」と言われたら、諸手を挙げて大歓迎。
「どんなお話? 初心者向きかしら?」とか相談された場合、どんな感じの舞台か説明しはしても、「初心者向きじゃないから、行かない方がいいよ」とか「この公演はやめて、次の公演にした方がイイよ」とかは、絶対言わない。
行こう、と思ったときが、そのときなんだ。
「次回」とか「これがおすすめ」とか言っていたら、機会を逃して一生行かないかもしれないじゃん。
観てもいいかも、と思ったそのときでなきゃ、1万もする娯楽にはなかなか踏み切れないよ。
わたしがどんだけ「駄作!」と思ったって、人間の数だけ考え方と感性がある、その作品でタカラヅカを好きになってくれるかもしれない。
ええ、わたしの周りには『剣と恋と虹と』でヅカにハマった人と、『ミケランジェロ』でハマった人がいますから。わたしが「初見がコレだとヅカを誤解されそう」と思う場合でも、そんなのまったく関係ないんだ、ハマるときはハマるんだ。
「タカラヅカ」をナメるな、「タカラヅカ」には「タカラヅカ」だとゆーだけで、他のどこにもない魅力があるんだ。
長くヅカファンやって、作品をあーだこーだ言うようになってしまうと、ときどきわかんなくなる。
どんな作品であろうと、「タカラヅカ」という文化自体の持つ力に、魅せられる人は、魅せられてしまうのだと。
だから、ヅカファンとしては、ヅカファンである驕りから入門者からその機会を奪ったり、水を差してはいけないんだ。
「外伝なんで、ちょっと地味かもしんないけど……でも、ショーがイイから、派手だから!」
いざ、ポジティヴに、アグレッシヴに! ついでにオプチミズムに!
「こあらちゃんの好きな人も出てるの?」
「出てます、ベルナールやってます……つっても、わかんないだろうけど」
「どうして? 私はマンガ読んでるからベルナールくらいわかるわよ?」
「いやその、台詞ないから……ムニャムニャ」
「え? どーしてベルナールなのに台詞ナイの?」
「わかりません(泣)」
どんな作品であろうと、「観てみたい」という人を止めはしない。いつだってウェルカム!
……でもやっぱ、自分的に「イイ作品」「好きな作品」を観て欲しいよ、正直なとこ。
「とにかく、ショーを楽しみにして下さい、ショーを観てください。『ベルばら』だけでタカラヅカを判断しないで、ショーまで観てから決めて下さい」
……いかん、最後はなんか泣きが入ったぞ、わたし?(笑)