よりによってこの二本立て。@エドワード8世/Misty Station
2012年2月3日 タカラヅカ きりやん、まりもちゃんのサヨナラ公演『エドワード8世』『Misty Station』初日に行ってきました。
月曜日が花楽で、水曜日が中日初日で、金曜日が月初日。……今週きびしすぎるよ、1日おきで観劇って、社会生活ぎりぎりすぎる……っ! って、日曜日も月組行くけど!!←
えー、とりあえず、取り急ぎの感想としては。
ヲタク演出家ふたりによる二本立てはよせ(笑)。
『エドワード8世』大野タクジー作。
『Misty Station』サイトーくん作。
タカラヅカが誇るヲタク演出家、夢の競演……!!
「作っているモノが古城の精密なジオラマか、萌えアニメのフィギュアかの違いで、あのふたりのやっていることは同じ」と言ったのは某友人ですが、いやはやまったく、並べて観ると壮観です。
芝居もショーも、潔くヲタク全開です。
なんつーか、食い合わせ悪いわ……。
バランスのいい二本立てっつーのは、次元のまったくチガウものを組み合わせたものなんだなってことが、よくわかりました。
大野芝居が地味で、サイトーくんがギトギト、だから一見別モノに見えるかもしんない。
でも、どちらの作品も、いわゆる「タカラヅカらしさ」とはかけ離れたところにある。
これは……客を選ぶわー。
タカラヅカが飽きることなくくり返してきた、時代錯誤で大味で昭和でばばーんでどどーん!な感じ、植爺だーの柴田御大だーの。
テンプレ通りなんの工夫も新しさもない、四半世紀前も今も大差ないテイストのショーやレビュー、岡田だーの中村Bだーの。
長年のヅカファンや年配の方に支持されるだろう、伝統という名のワンパターン。
こーゆー古い古いガチなタカラヅカ作品と組み合わせるべきでしょう、ヲタク作家の趣味に走りました作品は。
作家の感性の年代がまったく別のものを2本組み合わせてこそ、幅広い年代や客層に受け入れらるんじゃないかな。
偏った2本のセットだと、いろいろきびしいんじゃないかと、観劇中からすでに気に病んでしまった、老婆心(笑)。
『エドワード8世』は、もっと「タカラヅカファンのニーズに合った」作り方が出来たと思う。
タクジーの趣味全開の蘊蓄はいらん、必要な主軸だけ書こうよ。
タクジーの趣味優先されているため、恋愛色が薄れ無駄にストーリーが難解かつ地味になってる。客席を睡魔が襲っている・集中力がなくなっていっているのが空気でわかるんだ……おーい、退団公演なんだよ、作者本人が真ん中にだけ集中して書いてくれよお。
すげーあちこちよそ見した作品(笑)。作者が、よそ見してる。このへん『ロシアン・ブルー』もそうだったね。
んで、結局中途半端なの、彼が趣味ゆえに挿入した部分が。余分なモノとして、明らかに不要にあちこち盛られているけど、それゆえにどうなったか、なんの意味がありどう影響して、結果どうなったかなど、回収はされない。置き去り、忘れられてる。このへん『ヘイズ・コード』や『NEVER SLEEP』もそうだったね。
タクジーが自分を抑えて、開き直って「タカラヅカ」のニーズに合わせて書いてくれたなら、彼のセンスの良さと相まって、良い作品になったろう。
惜しいわ。
わたしは、好きだけどな(笑)。
そのよそ見しまくりの芸風が、ヲタのわたしには楽しい。
やー、よく泣きました。
幕開きから、エドワード8世ことデイヴィッド@きりやんのお葬式。わざとらしく泣き崩れるウォリス@まりも。
そこへ、死んだはずのデイヴィッドの声がし、彼の幽霊が現れる。
「王冠を賭けた恋」として有名な、大恋愛カップルのはずなのに、デイヴィッド(幽霊)とウォリスとで繰り広げられる丁々発止の罵り合い、揚げ足の取り合い。
ストーリーテラーでラジオ・プロデューサーのガイ@まさおの軽快なナレーションと共に、物語はふたりの出会いからの回想へ。
最後に、何故幽霊になってまでデイヴィッドがウォリスの前に現れたのか、答えがわかる。
……泣けますよーー。
きりやんとまりもがイイ。
このふたりが、イイ。
ほんとに、いいコンビだ。
まさおもイイまさおだと思います。書き込みがアレな分、フリースペースがある感じ。まさおスキーとして眺める分にはいろいろ楽しい。
で、まさおさんガチホモの役なんでしたっけ? 相手役がまんちゃん、とゆーのにツボりました……(笑)。まんちゃん受なんですか?
みりおくんは途中で忘れられてないか……? 大野くん、ちゃんと書き込もうよ……。
や、前半はイイ感じです、かわいい。
もりえくんの一筋縄ではいかない玄人っぽい描き方がいいなー。問答無用で殴りつけるとことか、かっこいー。
一色氏もいい役でした。うれしいっす。
プログラムの人物紹介が細かい字で3ページぎっしり、なのに場面ごとの出演者表記ページには解説一切なし。……笑った。
大野作品は「わかりにくい」「地味」「盛り上がらない」「眠い」などという感想はあったとしても、それほど拒絶反応は出ないんじゃないかな。
とりあえずは「タカラヅカとして美しい画面」にまとめてあるから。
それに比べて、サイトー(笑)。
同じヲタクでも、彼が作っているのは、萌えアニメのフィギュアだからな。古城のジオラマの大野くんと違って。
古城のジオラマなら、ヅカファンは「きれい」と言うけど、萌えアニメのフィギュアじゃあ、ヅカファンの多くは認めないだろうさ。
わたしは『STUDIO 54』も成功した作品とは思ってないんだが、アレが月組と月組ファン的に受け入れられたと思って、さらに図に乗った印象。
しょっぱなからアニメ、で、オープニングはAKB衣装。や、AKBってゆーか、アニヲタの萌えコスプレ衣装だよなー、アレ。
萌えアニマルコス娘4人組、今回はオウム。すごい色彩センス……なにしろオウムだし?
組長センターのトリオの銀橋だとか、ヒロさんと輝城くんのニンフだとか、びっくり配置ありーの、きりやん×ちゃぴの銀橋ラブシーンありーの。
突然のアニソン、黒燕尾大階段群舞もスタンダードからはほど遠い。
まりもちゃんの役名がすごい。
孤独な戦士だの狩人だの……男役ですか?(笑)
や、かっこよかったです!!
まさお、みりおが中性的な役が多い分、まりもが男前で……って、いいのかソレ? たしかに月組ってそうだけど、わざとそーゆー演出にしなくても……?
わたしは『RSF』がダメだったクチですが、『Misty Station』にはそれほど地雷を感じません。
とゆーのは、立ち位置が違うせい。コレで贔屓が卒業だったら、最後の黒燕尾があの演出・選曲・振付だったら、やっぱ感じ方がまったく違ってきているだろう。
きりやさんファンが納得するショーであるなら、それに越したことはない……んだが、どうなんだろう。わたしがきりやんのガチファンなら、サイトーくんを校舎裏に呼び出してると思う。←
月曜日が花楽で、水曜日が中日初日で、金曜日が月初日。……今週きびしすぎるよ、1日おきで観劇って、社会生活ぎりぎりすぎる……っ! って、日曜日も月組行くけど!!←
えー、とりあえず、取り急ぎの感想としては。
ヲタク演出家ふたりによる二本立てはよせ(笑)。
『エドワード8世』大野タクジー作。
『Misty Station』サイトーくん作。
タカラヅカが誇るヲタク演出家、夢の競演……!!
「作っているモノが古城の精密なジオラマか、萌えアニメのフィギュアかの違いで、あのふたりのやっていることは同じ」と言ったのは某友人ですが、いやはやまったく、並べて観ると壮観です。
芝居もショーも、潔くヲタク全開です。
なんつーか、食い合わせ悪いわ……。
バランスのいい二本立てっつーのは、次元のまったくチガウものを組み合わせたものなんだなってことが、よくわかりました。
大野芝居が地味で、サイトーくんがギトギト、だから一見別モノに見えるかもしんない。
でも、どちらの作品も、いわゆる「タカラヅカらしさ」とはかけ離れたところにある。
これは……客を選ぶわー。
タカラヅカが飽きることなくくり返してきた、時代錯誤で大味で昭和でばばーんでどどーん!な感じ、植爺だーの柴田御大だーの。
テンプレ通りなんの工夫も新しさもない、四半世紀前も今も大差ないテイストのショーやレビュー、岡田だーの中村Bだーの。
長年のヅカファンや年配の方に支持されるだろう、伝統という名のワンパターン。
こーゆー古い古いガチなタカラヅカ作品と組み合わせるべきでしょう、ヲタク作家の趣味に走りました作品は。
作家の感性の年代がまったく別のものを2本組み合わせてこそ、幅広い年代や客層に受け入れらるんじゃないかな。
偏った2本のセットだと、いろいろきびしいんじゃないかと、観劇中からすでに気に病んでしまった、老婆心(笑)。
『エドワード8世』は、もっと「タカラヅカファンのニーズに合った」作り方が出来たと思う。
タクジーの趣味全開の蘊蓄はいらん、必要な主軸だけ書こうよ。
タクジーの趣味優先されているため、恋愛色が薄れ無駄にストーリーが難解かつ地味になってる。客席を睡魔が襲っている・集中力がなくなっていっているのが空気でわかるんだ……おーい、退団公演なんだよ、作者本人が真ん中にだけ集中して書いてくれよお。
すげーあちこちよそ見した作品(笑)。作者が、よそ見してる。このへん『ロシアン・ブルー』もそうだったね。
んで、結局中途半端なの、彼が趣味ゆえに挿入した部分が。余分なモノとして、明らかに不要にあちこち盛られているけど、それゆえにどうなったか、なんの意味がありどう影響して、結果どうなったかなど、回収はされない。置き去り、忘れられてる。このへん『ヘイズ・コード』や『NEVER SLEEP』もそうだったね。
タクジーが自分を抑えて、開き直って「タカラヅカ」のニーズに合わせて書いてくれたなら、彼のセンスの良さと相まって、良い作品になったろう。
惜しいわ。
わたしは、好きだけどな(笑)。
そのよそ見しまくりの芸風が、ヲタのわたしには楽しい。
やー、よく泣きました。
幕開きから、エドワード8世ことデイヴィッド@きりやんのお葬式。わざとらしく泣き崩れるウォリス@まりも。
そこへ、死んだはずのデイヴィッドの声がし、彼の幽霊が現れる。
「王冠を賭けた恋」として有名な、大恋愛カップルのはずなのに、デイヴィッド(幽霊)とウォリスとで繰り広げられる丁々発止の罵り合い、揚げ足の取り合い。
ストーリーテラーでラジオ・プロデューサーのガイ@まさおの軽快なナレーションと共に、物語はふたりの出会いからの回想へ。
最後に、何故幽霊になってまでデイヴィッドがウォリスの前に現れたのか、答えがわかる。
……泣けますよーー。
きりやんとまりもがイイ。
このふたりが、イイ。
ほんとに、いいコンビだ。
まさおもイイまさおだと思います。書き込みがアレな分、フリースペースがある感じ。まさおスキーとして眺める分にはいろいろ楽しい。
で、まさおさんガチホモの役なんでしたっけ? 相手役がまんちゃん、とゆーのにツボりました……(笑)。まんちゃん受なんですか?
みりおくんは途中で忘れられてないか……? 大野くん、ちゃんと書き込もうよ……。
や、前半はイイ感じです、かわいい。
もりえくんの一筋縄ではいかない玄人っぽい描き方がいいなー。問答無用で殴りつけるとことか、かっこいー。
一色氏もいい役でした。うれしいっす。
プログラムの人物紹介が細かい字で3ページぎっしり、なのに場面ごとの出演者表記ページには解説一切なし。……笑った。
大野作品は「わかりにくい」「地味」「盛り上がらない」「眠い」などという感想はあったとしても、それほど拒絶反応は出ないんじゃないかな。
とりあえずは「タカラヅカとして美しい画面」にまとめてあるから。
それに比べて、サイトー(笑)。
同じヲタクでも、彼が作っているのは、萌えアニメのフィギュアだからな。古城のジオラマの大野くんと違って。
古城のジオラマなら、ヅカファンは「きれい」と言うけど、萌えアニメのフィギュアじゃあ、ヅカファンの多くは認めないだろうさ。
わたしは『STUDIO 54』も成功した作品とは思ってないんだが、アレが月組と月組ファン的に受け入れられたと思って、さらに図に乗った印象。
しょっぱなからアニメ、で、オープニングはAKB衣装。や、AKBってゆーか、アニヲタの萌えコスプレ衣装だよなー、アレ。
萌えアニマルコス娘4人組、今回はオウム。すごい色彩センス……なにしろオウムだし?
組長センターのトリオの銀橋だとか、ヒロさんと輝城くんのニンフだとか、びっくり配置ありーの、きりやん×ちゃぴの銀橋ラブシーンありーの。
突然のアニソン、黒燕尾大階段群舞もスタンダードからはほど遠い。
まりもちゃんの役名がすごい。
孤独な戦士だの狩人だの……男役ですか?(笑)
や、かっこよかったです!!
まさお、みりおが中性的な役が多い分、まりもが男前で……って、いいのかソレ? たしかに月組ってそうだけど、わざとそーゆー演出にしなくても……?
わたしは『RSF』がダメだったクチですが、『Misty Station』にはそれほど地雷を感じません。
とゆーのは、立ち位置が違うせい。コレで贔屓が卒業だったら、最後の黒燕尾があの演出・選曲・振付だったら、やっぱ感じ方がまったく違ってきているだろう。
きりやさんファンが納得するショーであるなら、それに越したことはない……んだが、どうなんだろう。わたしがきりやんのガチファンなら、サイトーくんを校舎裏に呼び出してると思う。←