物語の力が、キャラクタを息づかせる。@新人公演『エドワード8世』
2012年2月21日 タカラヅカ ほんと楽しみだったんだ、新人公演『エドワード8世』!!
初日観たときから、わくわく。
作品を好きだと、新公も楽しみになる。
それに大野せんせだから、新公も演出してくれるだろうし、『夢の浮橋』は本公と新公で演出変えて、キャストにアテ書きしてくれて、一粒で二度美味しかったし!
と、勝手に盛り上がっていた。
…………新公演出、タクジィとチガウやん……。
なんでー? 大野くん、他に仕事詰まってるわけでもないのに、新公もやってよー(笑)。←ふつーの演出家は新公は自分でやりません。
大野くん自身の演出で観たかったなと思うのは、新公が本役のコピーしている人多しだったためです……。
特に、主役たち3人。
デイヴィッド@たまきち、ウォリス@ちゃぴ、ガイ@ゆうき。
この3人が、ガチでコピー。
公演が進むと、たまきちとちゃぴはどんどん本人らしさが出てきたんだけど、ゆうきくんがもお、最初から最後まで、まさおコピー。
ど、どーしたんだ……。
台詞の言い回しから表情から、全部コピってるので、耳でだけ聴いていたり遠目に舞台全体眺めていたりすると、まさおがいるみたいだ。や、まさおのがそりゃうまいんだけど。
他のアプローチはなかったのか……? ガイは難しいけれど、おもしろい役だと思う。他の解釈というか、また違った舞台での存在が観られると、勝手に期待していたよ……。しょぼん。
デイヴィッド@たまきちは、最初とってもきりやんコピー。きりやさんのあの、抑揚の少ない、聞く人によっては棒読みに受け取れるだろう、あの喋りをしている、大真面目に。
たまきっちゃん、そこは真似なくていいんだよ……あれはきりやさんならではの抑揚なさなのよー。
が。
どんどん、たまきちの色が出てくる。
えーとね。
単純。
言葉悪い? マイナスの意味では言ってないっすよ。えーと、別の言葉だと、シンプル、素直、わかりやすい。
きりやさん独特のわかりにくさ・複雑さ、ザ・英国人!というややこしいウザい部分(笑)がナイ。
ストレートに感情移入できる、いかにも主人公!って感じの人。
理性より情で動いちゃう感じというか。
わかりやすい、かわいい男。
ツンデレには、あまりなってない(笑)。
だから彼の、大きな気持ちの動きに素直にシンクロできる。
ウォリスに「君と離れているのは不安だ」って後ろから抱きしめるとことか、すごくきゅんとしたわ。ほんとに悲しそうで。
対するウォリス@ちゃぴもまた、どんどん等身大の女の子になっていって(笑)。
や、一応がんばって大人の女をやっているんだけど、感情の跳ね返りぶりが若くて。
ちゃぴはほんと大きい。長身でスタイルいい。でもきっと、大抵の男役と並ぶには、大きい。
しかし、たまきちならOK。
縦にも横にもがっつり男なたまきちが、長身でスタイル良しのちゃぴをきゅっと抱きしめているのが、すごく映りが良い。
ちゃぴがとてもオンナノコで、たまきちが男らしくて。
きゅんとくる並びだ。
…………次期トップスター様と準トップスター様は、たまきちより縦にも横にも小さいわけで……大丈夫なのかと不安になる新公途中(笑)。
ちゃぴちゃんはがんばって娘役力を上げよう。カツラとかお化粧とか。
キュートだけど、やっぱまだキャリア不足が見える。
文化祭の第3部ダンス・コンサートで、男役としてセンターでばりばり踊っていたちゃぴちゃんにハクハクしていたのは、たった3年前のことなんだがなー。
まさかもうトップになっちゃうとはなああ。
トップになるのは歓迎だけど、もう少し娘役経験を積んでからでもよかったんじゃないかとは、思う……。ヅカの娘役ってほんと、技術で作り上げるものだからさ。
決まったからには大急ぎで向上するしかない。がんばれー。
本役とぜんぜん違ったのは、トーマス@ちなつくん。
とってつけた感ハンパないと思っていた、トーマスの銀橋ソロで泣けた……び、びっくりした。いやその、その前の場面、デイヴィッドとウォリスの別れから絶好調で泣いていたので、その延長だったかもしれないけど、トーマスの慚愧の告白に違和感なくシンクロして、一緒に泣けたよ……。
トーマスはふつうに、デイヴィッドと同世代の大人だった。若い男の子が背伸びして皇太子の後ろをついて回っている感はなく、トロッターさん@ジョーと同じカテゴリっぽく見えていて。
だからこそ、傷ついたデイヴィッドのあとを「私が行こう」とトロッターさんが追いかけていき、トーマスはナニも出来ない、その自己嫌悪が突き刺さる。
こーゆー役だったのか、トーマスって。
みりおくんがどうこうじゃなく、きりやんとみりおくんの並びゆえに、なんだよなあ。世代感がかけ離れているのは。
反対に、前半でデイヴィッドとトーマスがおちゃめに銀橋を渡る場面がある。「プリンス・チャーミング」のとこね。
新公ではここが、ちょっとびびるくらい地味な画面になっていた……。
たまきちとちなつだと、相乗効果で渋くなるらしい(笑)。
うわああ、輝月くんが番手の役やってるー!!
今のタカラヅカにはっきりした番手なんてないも同然だけど、いちおー現在の月組だと、もりえくんは4番手だよね?
ロッカート@輝月。
一癖ある新聞記者。
悪い男(笑)。
なんか色悪ですよちょっと! かっこいいですよちょっと! まだ彼、研3ですってば!
声も落ち着いてきた? 『アルジェの男』新公よりも、男役っぽい声になっている。
というか、本公演で彼が演じている紋章官、幕が開いてすぐ、ナレーターのガイをのぞいて物語で、はじめて、声を出す役。
棺の前で「最も高貴な、最も優秀な」と最もを連呼する、アレ。
どんだけ「声」を買われてるんだと思った。初日に「誰だコレ」とオペラで顔見て、びっくらこいたもんよ、研3のおこちゃまがやる役割ぢゃねーよ!
輝月くんが本公演で演じている官僚役と紋章官はセットなのかと思っていた。だから、新公で輝月くんの役をやる子が幕開きに「最も……」と喋るんだと持って顔を見たら、ジョーくんだった。
二度びっくり。
ほんとにアレ、輝月くんがわざわざ選ばれてやってるってことだよね……。新公で、口跡のいいジョーにわざわざやらせるんだから。ジョーくんはそのすぐあとに、トロッターになって出てこなきゃいけないのにさ。
んで、ロッカートさんってば、かっこいい悪い男で、かわいい(笑)チャーチルさん@からんくん相手にしたときの身長差が、すごいです。
輝月くんとからんくん、公式身長からして10cmチガウのか……実寸だとどんだけチガウんだろう……。
そしてラストの歌い継ぎのソロ。
もー、悠々です。歌ならまかせろ!だもんよ。かっこつけて歌う余地ありまくりだから、さらにかっこよかったっす。
演技自体はちょっとクド系? 大仰に、わかりやすい作り。もりえくんの繊細さはナイかな。
でも、下級生なのに、大人に見えること、男に見えること、男役として喋って演技して歌えること、いやほんと、よい資質です。このままがんがんいってくれー。
新公楽しかった-。
初日観たときから、わくわく。
作品を好きだと、新公も楽しみになる。
それに大野せんせだから、新公も演出してくれるだろうし、『夢の浮橋』は本公と新公で演出変えて、キャストにアテ書きしてくれて、一粒で二度美味しかったし!
と、勝手に盛り上がっていた。
…………新公演出、タクジィとチガウやん……。
なんでー? 大野くん、他に仕事詰まってるわけでもないのに、新公もやってよー(笑)。←ふつーの演出家は新公は自分でやりません。
大野くん自身の演出で観たかったなと思うのは、新公が本役のコピーしている人多しだったためです……。
特に、主役たち3人。
デイヴィッド@たまきち、ウォリス@ちゃぴ、ガイ@ゆうき。
この3人が、ガチでコピー。
公演が進むと、たまきちとちゃぴはどんどん本人らしさが出てきたんだけど、ゆうきくんがもお、最初から最後まで、まさおコピー。
ど、どーしたんだ……。
台詞の言い回しから表情から、全部コピってるので、耳でだけ聴いていたり遠目に舞台全体眺めていたりすると、まさおがいるみたいだ。や、まさおのがそりゃうまいんだけど。
他のアプローチはなかったのか……? ガイは難しいけれど、おもしろい役だと思う。他の解釈というか、また違った舞台での存在が観られると、勝手に期待していたよ……。しょぼん。
デイヴィッド@たまきちは、最初とってもきりやんコピー。きりやさんのあの、抑揚の少ない、聞く人によっては棒読みに受け取れるだろう、あの喋りをしている、大真面目に。
たまきっちゃん、そこは真似なくていいんだよ……あれはきりやさんならではの抑揚なさなのよー。
が。
どんどん、たまきちの色が出てくる。
えーとね。
単純。
言葉悪い? マイナスの意味では言ってないっすよ。えーと、別の言葉だと、シンプル、素直、わかりやすい。
きりやさん独特のわかりにくさ・複雑さ、ザ・英国人!というややこしいウザい部分(笑)がナイ。
ストレートに感情移入できる、いかにも主人公!って感じの人。
理性より情で動いちゃう感じというか。
わかりやすい、かわいい男。
ツンデレには、あまりなってない(笑)。
だから彼の、大きな気持ちの動きに素直にシンクロできる。
ウォリスに「君と離れているのは不安だ」って後ろから抱きしめるとことか、すごくきゅんとしたわ。ほんとに悲しそうで。
対するウォリス@ちゃぴもまた、どんどん等身大の女の子になっていって(笑)。
や、一応がんばって大人の女をやっているんだけど、感情の跳ね返りぶりが若くて。
ちゃぴはほんと大きい。長身でスタイルいい。でもきっと、大抵の男役と並ぶには、大きい。
しかし、たまきちならOK。
縦にも横にもがっつり男なたまきちが、長身でスタイル良しのちゃぴをきゅっと抱きしめているのが、すごく映りが良い。
ちゃぴがとてもオンナノコで、たまきちが男らしくて。
きゅんとくる並びだ。
…………次期トップスター様と準トップスター様は、たまきちより縦にも横にも小さいわけで……大丈夫なのかと不安になる新公途中(笑)。
ちゃぴちゃんはがんばって娘役力を上げよう。カツラとかお化粧とか。
キュートだけど、やっぱまだキャリア不足が見える。
文化祭の第3部ダンス・コンサートで、男役としてセンターでばりばり踊っていたちゃぴちゃんにハクハクしていたのは、たった3年前のことなんだがなー。
まさかもうトップになっちゃうとはなああ。
トップになるのは歓迎だけど、もう少し娘役経験を積んでからでもよかったんじゃないかとは、思う……。ヅカの娘役ってほんと、技術で作り上げるものだからさ。
決まったからには大急ぎで向上するしかない。がんばれー。
本役とぜんぜん違ったのは、トーマス@ちなつくん。
とってつけた感ハンパないと思っていた、トーマスの銀橋ソロで泣けた……び、びっくりした。いやその、その前の場面、デイヴィッドとウォリスの別れから絶好調で泣いていたので、その延長だったかもしれないけど、トーマスの慚愧の告白に違和感なくシンクロして、一緒に泣けたよ……。
トーマスはふつうに、デイヴィッドと同世代の大人だった。若い男の子が背伸びして皇太子の後ろをついて回っている感はなく、トロッターさん@ジョーと同じカテゴリっぽく見えていて。
だからこそ、傷ついたデイヴィッドのあとを「私が行こう」とトロッターさんが追いかけていき、トーマスはナニも出来ない、その自己嫌悪が突き刺さる。
こーゆー役だったのか、トーマスって。
みりおくんがどうこうじゃなく、きりやんとみりおくんの並びゆえに、なんだよなあ。世代感がかけ離れているのは。
反対に、前半でデイヴィッドとトーマスがおちゃめに銀橋を渡る場面がある。「プリンス・チャーミング」のとこね。
新公ではここが、ちょっとびびるくらい地味な画面になっていた……。
たまきちとちなつだと、相乗効果で渋くなるらしい(笑)。
うわああ、輝月くんが番手の役やってるー!!
今のタカラヅカにはっきりした番手なんてないも同然だけど、いちおー現在の月組だと、もりえくんは4番手だよね?
ロッカート@輝月。
一癖ある新聞記者。
悪い男(笑)。
なんか色悪ですよちょっと! かっこいいですよちょっと! まだ彼、研3ですってば!
声も落ち着いてきた? 『アルジェの男』新公よりも、男役っぽい声になっている。
というか、本公演で彼が演じている紋章官、幕が開いてすぐ、ナレーターのガイをのぞいて物語で、はじめて、声を出す役。
棺の前で「最も高貴な、最も優秀な」と最もを連呼する、アレ。
どんだけ「声」を買われてるんだと思った。初日に「誰だコレ」とオペラで顔見て、びっくらこいたもんよ、研3のおこちゃまがやる役割ぢゃねーよ!
輝月くんが本公演で演じている官僚役と紋章官はセットなのかと思っていた。だから、新公で輝月くんの役をやる子が幕開きに「最も……」と喋るんだと持って顔を見たら、ジョーくんだった。
二度びっくり。
ほんとにアレ、輝月くんがわざわざ選ばれてやってるってことだよね……。新公で、口跡のいいジョーにわざわざやらせるんだから。ジョーくんはそのすぐあとに、トロッターになって出てこなきゃいけないのにさ。
んで、ロッカートさんってば、かっこいい悪い男で、かわいい(笑)チャーチルさん@からんくん相手にしたときの身長差が、すごいです。
輝月くんとからんくん、公式身長からして10cmチガウのか……実寸だとどんだけチガウんだろう……。
そしてラストの歌い継ぎのソロ。
もー、悠々です。歌ならまかせろ!だもんよ。かっこつけて歌う余地ありまくりだから、さらにかっこよかったっす。
演技自体はちょっとクド系? 大仰に、わかりやすい作り。もりえくんの繊細さはナイかな。
でも、下級生なのに、大人に見えること、男に見えること、男役として喋って演技して歌えること、いやほんと、よい資質です。このままがんがんいってくれー。
新公楽しかった-。