笑顔全開トート閣下。@エリザベート
2007年6月12日 タカラヅカ 雪組再演『エリザベート』に、予定外に散財している。
オサ様退団公演もあることだし、他の公演は抑えよう、と思った矢先なのに。
「結局あたし、初日からこっち1階S席でしか観てない……当日B席2000円でリピートする予定だったのに」
と言えば、同じく予定外に良席観劇しかしていないため絶賛散財中!というnanaタンに、
「水さんファンだから仕方ないってことでしょ」
と返された。
そうなの。とどのつまり水しぇんのカオを眺めているだけで幸せなので、前方席があるとつい、金もないのにふらふらと買ってしまうのですよ!!
とゆーわたしは、この日は最前列観劇でした……や、タケノコですけどね……マジ深刻に金ナイのに、ナニやってんだ。
nanaタンもまた、やっぱり前方席を押さえていて、「お金ナイ……でも、陛下がステキすぎるの……」と、幸福そうにコワレていた(笑)。
さて、そのトート@水くんですが。
初日にあまりの異次元っぷり(メイクも、演技も)でびっくり仰天させてくれたのち、途中「わかりやすい、スタンダードな『エリザベート』」の方向へ進み、公演期間後半は、初日方面へ戻ってきてました。
トートは、異次元生命体です。
いちいちキモいです。言動全部含めてヘンです。
過去のどのトートともチガウ。
新しい、水くんだけのトート。
それが成功なのかどうかはわかりません。
ぶっちゃけ「新しさ」なんか求められていない気がするし。
もっとわかりやすい、「いつものトート」の方がファンのニーズに適っているんじゃないかと思ってみたり。
でもわたしは、このトートが好きです。
そもそも外見が好きなのでどんなにキモくても、嫌だとは思えない。
この異次元感、爬虫類系所作、アリでしょう!
べつにエロいとは思えないんですが。エロさではなく、別のナニかを醸し出しているよなー。
ただ彼は、エリザベートを愛しているように見えない。
愛してはいるんだと思う。思うけれど、そう見えない。
だって彼は、人間ではないから。
人間が理解できるようなカタチで愛を表現するはずがない。
だから彼は彼のままで、「正しい」のだと思う。
そうであるからこそ、切ない。
彼の愛は、人間であるエリザベート@となみには伝わらないから。人間が「死」を愛する、なんてことがあるんだろうか?……そうルキーニ@キムが問いかけるように、ふつうはありえない。
ありえないのに、愛してしまった。
その姿が、せつなくて、キュンキュン(笑)する。
初日に感じたように、トートは異世界生物で、ルドルフの死後シシィを突き放すときまでは「別次元」の感覚で生きていたのだと思う。
「死は逃げ場ではない!」と彼女を拒絶し、銀橋で「愛と死のロンド」を歌うとき……彼は「人間」になったのだと思う。や、概念上のことですが。
今までは、あまりに別次元にいた。エリザベートがどう思うかなんて関係なく、自分の感覚とやり方でアプローチしていた。だが、真の意味で「愛」を知ってしまったトートは、もうもとには戻れない。
翼を失い、地に堕ちた。
そこから「物語」がすこーんと断絶するのは、そういうことなんだ。
トートが「愛」を知ってしまったから、今まで通りの物語は展開できなくなったんだ。
ここで「トート」の物語が断ち切られてしまうことで、ルキーニの意図を強く感じる。
そうだ、そもそもこれは、彼が語る物語だった。
ではトートたち登場人物すべて、どこまでが彼の「創作」なのだろう?
はじめての疑問。
主人公って、実はルキーニなんじゃないの?
今まで、トドのルキーニが秀逸で、彼の自由自在ぶりから「黄泉の帝王トートすら操っていそうだな」と思ったことはあったけれど。それでも、ルキーニを「主役」と感じたことはなかった。
トートがあまりに人間離れしているので、「通訳」が必要だ。誰か「人間」の目を通して言葉を借りて「物語」を展開する必要がある。
それが、ルキーニだ。
今までの歴代『エリザベート』はトートが人間の理の内側にいたから、別に通訳なんか必要なかった。トート自身を見ていればそれで彼の感情は理解できた。トートはたしかに「主役」でいられた。
でも、今回の『エリザベート』は。
なんか、おもしろいことになってるよなあ。
トートがチガウだけで、こんなになにもかも、物語の根幹から変わって来るんだ。
ルキーニとトート、ルドルフとトート、そしてエルマーとトートに、アンテナがびんびん動きます(笑)。なんと想像力を刺激するトート像だろう。
水夏希を好きで良かった。
こんなに興味深いトートと向き合うことができる。
……で、そのために金欠なんですよ、どうしよう(笑)。
最前列観劇、全体を眺めるのではなく、ただただ役者のカオを見るためだけにある席。
最初の宮廷場面では本舞台そっちのけで(ヲヅキのソロだけ見た)、下手花道にいるルキーニ@キムをガン見してたし。
ミルクの場面は銀橋鈴なりの市民たちがめっさこわいし。目の前が新公小ルドルフくんで、めちゃかわいかったのだが。
なんつっても「闇が広がる」の色男ふたりが目の前だし。
かなめくんと水しぇんですよ! 目の前、触れそうなところでモツレてくれてるんですよ?! 呼吸荒くなりますってば!(落ち着け)
でも、いちばん感動したのは、最後のパレード。
なんかみなさん、目線ふりまきまくってくれるんですわ。
以前の雪組は、こんなに真下に目線くれなかったと思うんだけど。なんか今回、みんなみんなすごくって。
コマくんに目線もらった、となみちゃんに微笑んでもらった、と心臓ハクハクさせて大喜びしていたんですが。
トート閣下に、手を振ってもらった。
えええっ。手ェ振ってくれるの、トート閣下?!
隣の席の人が、水くんが目の前に来たときに手を振ったの。そしたら水くん、にっこり笑って手を振り返してくれた。持ってるシャンシャンごと。
わたしもつい、便乗してみる(笑)。
めっさこわいトートメイクなのに、愛想良さ全開の水しぇん。
あのカオの水くんに、笑顔で手ェ振ってもらった……。
震撼。
閣下、どこまでもついて行きますっ!!(鼻息)
オサ様退団公演もあることだし、他の公演は抑えよう、と思った矢先なのに。
「結局あたし、初日からこっち1階S席でしか観てない……当日B席2000円でリピートする予定だったのに」
と言えば、同じく予定外に良席観劇しかしていないため絶賛散財中!というnanaタンに、
「水さんファンだから仕方ないってことでしょ」
と返された。
そうなの。とどのつまり水しぇんのカオを眺めているだけで幸せなので、前方席があるとつい、金もないのにふらふらと買ってしまうのですよ!!
とゆーわたしは、この日は最前列観劇でした……や、タケノコですけどね……マジ深刻に金ナイのに、ナニやってんだ。
nanaタンもまた、やっぱり前方席を押さえていて、「お金ナイ……でも、陛下がステキすぎるの……」と、幸福そうにコワレていた(笑)。
さて、そのトート@水くんですが。
初日にあまりの異次元っぷり(メイクも、演技も)でびっくり仰天させてくれたのち、途中「わかりやすい、スタンダードな『エリザベート』」の方向へ進み、公演期間後半は、初日方面へ戻ってきてました。
トートは、異次元生命体です。
いちいちキモいです。言動全部含めてヘンです。
過去のどのトートともチガウ。
新しい、水くんだけのトート。
それが成功なのかどうかはわかりません。
ぶっちゃけ「新しさ」なんか求められていない気がするし。
もっとわかりやすい、「いつものトート」の方がファンのニーズに適っているんじゃないかと思ってみたり。
でもわたしは、このトートが好きです。
そもそも外見が好きなのでどんなにキモくても、嫌だとは思えない。
この異次元感、爬虫類系所作、アリでしょう!
べつにエロいとは思えないんですが。エロさではなく、別のナニかを醸し出しているよなー。
ただ彼は、エリザベートを愛しているように見えない。
愛してはいるんだと思う。思うけれど、そう見えない。
だって彼は、人間ではないから。
人間が理解できるようなカタチで愛を表現するはずがない。
だから彼は彼のままで、「正しい」のだと思う。
そうであるからこそ、切ない。
彼の愛は、人間であるエリザベート@となみには伝わらないから。人間が「死」を愛する、なんてことがあるんだろうか?……そうルキーニ@キムが問いかけるように、ふつうはありえない。
ありえないのに、愛してしまった。
その姿が、せつなくて、キュンキュン(笑)する。
初日に感じたように、トートは異世界生物で、ルドルフの死後シシィを突き放すときまでは「別次元」の感覚で生きていたのだと思う。
「死は逃げ場ではない!」と彼女を拒絶し、銀橋で「愛と死のロンド」を歌うとき……彼は「人間」になったのだと思う。や、概念上のことですが。
今までは、あまりに別次元にいた。エリザベートがどう思うかなんて関係なく、自分の感覚とやり方でアプローチしていた。だが、真の意味で「愛」を知ってしまったトートは、もうもとには戻れない。
翼を失い、地に堕ちた。
そこから「物語」がすこーんと断絶するのは、そういうことなんだ。
トートが「愛」を知ってしまったから、今まで通りの物語は展開できなくなったんだ。
ここで「トート」の物語が断ち切られてしまうことで、ルキーニの意図を強く感じる。
そうだ、そもそもこれは、彼が語る物語だった。
ではトートたち登場人物すべて、どこまでが彼の「創作」なのだろう?
はじめての疑問。
主人公って、実はルキーニなんじゃないの?
今まで、トドのルキーニが秀逸で、彼の自由自在ぶりから「黄泉の帝王トートすら操っていそうだな」と思ったことはあったけれど。それでも、ルキーニを「主役」と感じたことはなかった。
トートがあまりに人間離れしているので、「通訳」が必要だ。誰か「人間」の目を通して言葉を借りて「物語」を展開する必要がある。
それが、ルキーニだ。
今までの歴代『エリザベート』はトートが人間の理の内側にいたから、別に通訳なんか必要なかった。トート自身を見ていればそれで彼の感情は理解できた。トートはたしかに「主役」でいられた。
でも、今回の『エリザベート』は。
なんか、おもしろいことになってるよなあ。
トートがチガウだけで、こんなになにもかも、物語の根幹から変わって来るんだ。
ルキーニとトート、ルドルフとトート、そしてエルマーとトートに、アンテナがびんびん動きます(笑)。なんと想像力を刺激するトート像だろう。
水夏希を好きで良かった。
こんなに興味深いトートと向き合うことができる。
……で、そのために金欠なんですよ、どうしよう(笑)。
最前列観劇、全体を眺めるのではなく、ただただ役者のカオを見るためだけにある席。
最初の宮廷場面では本舞台そっちのけで(ヲヅキのソロだけ見た)、下手花道にいるルキーニ@キムをガン見してたし。
ミルクの場面は銀橋鈴なりの市民たちがめっさこわいし。目の前が新公小ルドルフくんで、めちゃかわいかったのだが。
なんつっても「闇が広がる」の色男ふたりが目の前だし。
かなめくんと水しぇんですよ! 目の前、触れそうなところでモツレてくれてるんですよ?! 呼吸荒くなりますってば!(落ち着け)
でも、いちばん感動したのは、最後のパレード。
なんかみなさん、目線ふりまきまくってくれるんですわ。
以前の雪組は、こんなに真下に目線くれなかったと思うんだけど。なんか今回、みんなみんなすごくって。
コマくんに目線もらった、となみちゃんに微笑んでもらった、と心臓ハクハクさせて大喜びしていたんですが。
トート閣下に、手を振ってもらった。
えええっ。手ェ振ってくれるの、トート閣下?!
隣の席の人が、水くんが目の前に来たときに手を振ったの。そしたら水くん、にっこり笑って手を振り返してくれた。持ってるシャンシャンごと。
わたしもつい、便乗してみる(笑)。
めっさこわいトートメイクなのに、愛想良さ全開の水しぇん。
あのカオの水くんに、笑顔で手ェ振ってもらった……。
震撼。
閣下、どこまでもついて行きますっ!!(鼻息)