どのクジが当たるかなんて、手相でわかるんだろうか?

 お金持ちになる相が出ている、とかならともかく、どのクジが、なんて、宝くじの当たり番号とか万馬券を当てるよーなもんでしょ? 手相でソレは無理があるんぢゃないかと思ってみたり。
 と、『太王四神記』まっつ語りその3。

 聞いた話によると、「どのクジが当たるか」と聞いてくる客に、ヒョンゴ先生は「黒を買えと薦めている」そうだ。そのココロは「赤が勝つに決まってるから、絶対はずれるクジを買わせて、がっぽり儲ける」……ヒョンゴ先生、悪。それを真顔で説明したというまっつ、悪。(お茶会で言ってたって?笑)
 そこまで考えてなくっても、クジを売っている人と、どのクジが当たるかをアドバイスする人が「仲間」だと、それは詐欺でしかないと思うんですが。
 やってることは犯罪だが、それをちっとも悪びていない主人公サイドの仲間たちが、ステキすぎます(笑)。ノリはすでに悪玉トリオ@『ヤッターマン』ぢゃん……。

 なにはともあれ、武道クジ場面は好き。
 大好き。

「武道大会~~♪」とポーズを決めて歌い踊るまっつが、かっこよすぎる。杖を剣に見立てる動作が美しいし、歌声がまた美しい。
 オレ、実力のある男に惚れてんだなあ、と、改めて思ったよ。いやその、姿は水戸黄門なんだけどさ。それでももお、かっこよくてかっこよくて、惚れ惚れしてるんだよ。あうう。

 さて、物語は舞台中央から上手で進んでいるようですが、わたしの視線は下手固定です。
 ヒョンゴ先生の手相占いは、下手端で絶賛開業中。町の人たちがずらずら並んで順番待ちしてます。大繁盛だよ、大丈夫かボヤッキー。ムラ楽は列の人たちが全員野菜を手にしていたんだが、アレはなんだったんだ?

 そしてここでのお楽しみは、なんといっても町の女@じゅりあ。
 やたら押し出しのいい(ついでに体格もイイ・笑)彼女が、すごい勢いでヒョンゴ先生に迫りまくります。
 ヒョンゴ先生大変。
 かわしたり逃げ出したり、威嚇したり。
 クジを両手に追ってきたり、大切な神器を触ろうと手を伸ばしてきたり、とにかく油断がならない(笑)。

 まっつとじゅりあの攻防戦を眺めているだけで、終わってしまう。
 てゆーかまっつ、がんばれ。いつもたじたじになってますがな(笑)。

 わたしとしては、色っぽい系のエピソードを期待したいんだけど、ただのお笑い系みたいなんだよな、じゅりあ×まっつ。(まっつの名前が右?!)
 ヒョンゴラヴな女が突撃している、つーのがイイのに、この突撃ねーさんは手にクジを持っているので、どうやらあくまでも勝負運について突撃しているらしい……?
 実際問題じゅりあちゃんに本気で迫られたら、まっつごときぺろりと喰われて尻に敷かれそーですから。ここでヒョンゴに女が出来ちゃうと話が変わってくるので、色気ナシで通してもらうしかないのか。

 いつ見たんだっけか、そのときのじゅりあちゃんの目的は玄武の神器で、杖の端に触ろうと虎視眈々、まっつはソレをさせじとガードしている。や、このパターンは何度か見ていたんだけど、その日のまっつは、隙多すぎ、鈍すぎ。
 いつもなら触られる前に杖を動かしてガードしていたのに、がんがん触られてるの。杖の端をじゅりあちゃんに握られちゃって、あわてて振り払っている。
 まっつ、鈍い……っ!(笑)
 猫に猫じゃらしを見せるなり前足アタックかけられて、「ちょっと離してよ!」になっている人間のようだ。

 とまあ、まっつVSじゅりあを見ているだけで精一杯、えーと舞台中央では主役様が登場しているんだっけ。
 じゅりあに押されて他の人の背中にぶつかったりしつつ、ヒョンゴ先生が真ん中付近に来てくれたとき、よーやく視界に物語本来の場面が入ってきます。
 パソン姐さん@いちかの華麗な登場は、ヒョンゴも群衆の中で見とれてくれているので、一緒に眺められて良かったっす。

 田舎モノたちの乱闘で、どさくさにまぎれてスジニ@みわっちも活躍しそーになるので、ヒョンゴ先生大忙し。それまで「なんの騒ぎ?」と遅れて加わったのに、スジニに絡む男がいると気づくなり電光石火、引きはがしに行くもんよ。
 「ていっ」て感じに杖で男を威嚇、間に入って「しっしっ」と追いやって。……スジニが感謝するより「ちぇっ」て感じなのがまた、子育ては切ないなあ、お父さん(笑)。

 タムタム@まとぶのことは一目で気に入ったっぽい。自己紹介の「タム……タム……」を真面目に聞き、「タムタムかぁ!」では一緒に大ウケ。
 たしか最初の段階でいちおー杖をかざして反応チェックしていたとは思うが、もちろん杖は反応しないし、あとはふつーに気に入ってるんだよね。(だから、チュシンの王が憤らないとダメなんだってば、村長、言い伝えおぼえてる?)

 でもさここ、ナニ気に運命の分かれ道。
 ヒョンゴが下手端でじゅりあに絡まれていたとき、スジニはタムタムをナンパしてたわけだよ。
 もしもヒョンゴがそれを見ていたら……ヒョンゴはタムタムを大嫌い・危険人物認識だったはず!!

 ウチの可愛いスジニに手を出すなんて!(ナンパしたのはスジニです)いかがわしい店へ酒を飲みに行くなんて!(誘ったのはスジニです)
 あの女ったらしの助平野郎、絶対悪人だっ!!
 ……と、ヒョンゴ先生は思い込んでいたに、違いありません。

 タムタムがかっこよく田舎モノたちを倒してしまう現場しか見てないから、最初から好意を持つことになったけどね。

 いやあ、ヒョンゴがアンチ・タムタムだった場合、物語はどう変わっていったでしょうねええ。武道大会にはクジを売っている立場上、勝敗を確かめに行くだろうけど、そこで神器が発動しても誰が王なのかはわからないわけだし、タムタムと仲良くなってなければテジャ城へは行ってないわけだし。

 ヒョンゴの過保護が原因で、何年かはチュシンの王登場が遅れるのでは?

 イケコがどこまで考えて演出してるのか知らないが、スジニがタムタムをナンパするところに、ヒョンゴがいなくて良かったね、と(笑)。

 まあとにかく、一目でタムタムを気に入ったヒョンゴ。
 すかさずヒョンミョンはクジを山ほど売りつけて、スジニはさらに一緒に売りに行こうと誘う。……客を販売側に巻き込むのは変なんだが……。

 ここで彼らがタムタムと仲良しになった、それから先も一緒に行動している、てのが展開怒濤過ぎてわかりにくいのが残念。

 その直後の武道大会でも上手端で一緒に観覧しているんだが、とにかくホゲ様@ゆーひくんを中心とした武道大会が派手過ぎて、主役のハズのタムタムにあまりスポットが当たらないよーな……。
 タムタムがタムドク王子だとわかったときも、ヒョンゴたちの反応はモブ扱いでちゃんと描いてもらえないため、彼らがなし崩しにテジャ城へ現れ、「身も心も捧げます」でカウリ剣で「タムドク様~~!!(スジニ絶叫)」への流れが観客的にぽかーんになるっちゅーか。いつの間にそんなことにっつーか。
 そのくせ、そのあとはホゲ側とタムドク側がいちいちターン制で井戸端会議やるし。そこで同じことえんえん繰り返すより、出会いに時間と場を割くべきだったと思うよ……。

 とまあ、完全モブ扱いになっていた武道大会のタムタム・チーム。あれって本舞台端ではなく銀橋の上手側とかでやるべきだったよなあ。ふつーに真ん中見てたら、主人公が出ていることにすら気づかない演出って……。
 パソン姐さんの槍の話とか、重要なんだからさ。それでタムタムが義憤に駆られて大会に乱入、「チュシンの王が憤る」わけなんだから。

 続く。

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