お祭り者として、90周年、95周年ときて、100周年の記念口上も無事に客席で観ることが出来ました。
 『Shall we ダンス?』『CONGRATULATIONS 宝塚!!』東宝初日観劇。

 ぽんこつ海馬しか持っていないため、昔のことはろくにおぼえてない。
 ……ので、今回の口上を眺めながら、いろいろと思い出していた。きっかけがあってはじめて、思い出すのな。ふだんはのーみその容量少なすぎて、なにも出てこないから。

 紋付き袴姿のトド+4組トップスターたち。
 トド様を眺め、順番に周囲の人にオペラを振っていく。
 おお、えりたん、んで反対側がらんとむ……あれ?

 えりたんと、らんとむ。
 とりあえず一旦オペラグラスが左右に何回か往復した。

 肩の角度、違いすぎね?

 違和感なく「和装」であるなで肩のえりたん。
 彼を眺めたあとに、オペラを水平移動させてらんとむさんを眺めると……肩、まっすぐ。
 着物なのに、タキシードばりに肩が張ってるナリ……あれが噂の天然肩パッドの威力……!!
 素敵だわ、82期のふたり!!

 そして他のみなさんも順番に眺め、ああみんなきれいねえ、と安心のひととき。
 ……だったはず、なんだ、が、かなめくん、その眉毛はいったい。

 二度見しました。

 や、だって、テルと言えば美貌の人、いつも目を楽しませてくれること請け合いの安定美形様。
 なのに、どうしたことだ、緑の袴姿で、バトラー船長。
 てゆーかその眉毛どうしたの、太書きマジックかなんかでぎゅっと一本書きした? 目指せゴルゴ13?
 はっ、ひょっとして「100周年の気合い」ってことで、記念口上は「眉を太く黒く描くのが決まり!」なのかもしれない。そう考え直して、他の男たちの、今度は眉を注目してひとりずつオペラを合わせた。
 ……チガウ。みんなの眉毛は、ふつうだ。極太マジックじゃない。
 てことは、かなめくんひとりが何故かあんなお化粧をしてるってことよね??
 美貌の人なのに、なんでそんな……。

 と、ここまで考えて、はじめて、気がついた。

 みんな、舞台化粧してる!!

 遅い。気づくの、遅いって。
 いや、舞台の上のタカラジェンヌが舞台化粧をしているのは当たり前のことなので、気づくもナニも、当たり前すぎて気にしてなかった……というのが正しいか。
 ここでわたしが「舞台化粧してる」ことに「気づいた」……つまり「驚いた」のは、95周年の記憶があったためだ。

 95周年の記念口上は、素顔化粧に紋付き袴姿だった。

 忘れてるから。ぽんこつ海馬ですから。
 95周年の記憶が無意識下にあって、自分でもわかってなくて、その上で今回の口上を観て、「はっ!!」としたわけだ。

 95周年のときも、センターのトド様をまずオペラで捉え、次にトウコちゃんを眺めて、その次に水しぇんを眺め……そこではじめて「はっ!! 素顔だ!! 舞台メイクじゃない!!」と気づいたんだった。
 2500人劇場のいちばん後ろからでも、トド様とトウコちゃんの素顔は負けてなかったんだもんよ……違和感なく眺められたんだもんよ……。
 薄い顔の水くんを見てはじめて、舞台メイクしてないことに気づいたんだった。

 いやあ、そんなことすっかり忘れてた。
 たかだか5年前のことなのに。


 そして今回は、逆のパターンで、化粧云々に気づいたという(笑)。

 95周年のときも口上の並びに大ウケしたんだが、今回もまた、とっても楽しかった。口上自体は真面目で厳かなモノなんだけど、やっぱこの「スター勢揃い!!」感は、客席を笑顔にするんだよなあ。わくわくきらきらさせるんだよなあ。
 「100周年」への感慨や敬意とは別に、タカラジェンヌの個性際立ちっぷりを堪能しました。スターだもん、そうでなくちゃね。


 でもって、三が日はノベルティプレゼント付き。
2013/12/07

宝塚歌劇100周年記念ノベルティをプレゼント(追)


※100周年記念ノベルティの内容をお知らせいたします。

宝塚歌劇100周年を記念して、お正月三が日に宝塚大劇場および東京宝塚劇場で、ご観劇の方全員にもれなく100周年記念ノベルティをプレゼントいたします。(貸切公演は除く)
宝塚歌劇100周年の幕開けを飾る公演を観にぜひ劇場におこしください。

 (で、ここにその見本写真アリ)

轟 悠と5組のトップスターの写真をあしらった特製フォトカード。
左側に写真を飾ってお楽しみいただけます。
 そーいやこんなお知らせがあったっけ、と帰宅してからデータを探したわ。ひと月も前の告知じゃ、わたしがおぼえてないわけだー。なにしろぽんこつ海馬……。
 代わりに、ポスカはくれなかった。お正月公演の初日限定の非売品ポスカ、ひそかに楽しみにしてたのになー。

 年末、部屋の大掃除をしていたら、90周年時の観劇ノベルティ、「携帯クリーナー」が出てきたんだった。3cmくらい白いタグに90周年のロゴが入っただけ、裏面がクリーナークロスになってるので液晶画面を拭けますよ、という。スターの写真もなんもなく、ただ、「90周年」とだけ。街角でティッシュと一緒に配ってる程度の、無料感あふれるひと品。
 あまりにちゃちくて、当時ですら「こんなもん、大々的に宣伝して配るなよ」と思ったもんだった。

 それに比べ、100周年ノベルティはお金がかかっているようだ。……90周年時よりは。
 ただ、使い道に困る、という点では、どうだろうなあ。
 や、わたしはヲタだからなんでもうれしいけど、うれしいことと、「ヅカ写真入れて飾れ」と言われてもな……楽しめるのかそれ。
 まっつの写真でも入れてみるか……理事+トップスター様たちと並列する、まっつ……おおお。←楽しむ気満々(笑)。


 宝塚歌劇団100年の歴史からすれば、わたしのヅカヲタ人生なんてささやかなもんだ。歴史の流れの前では無にも等しい、てな。
 それでも思い出があり、そのときどきのトップさん、公演に、当時の自分や友人たちとの記憶が刻まれている。
 昔の流行歌を聴くとその当時のことを思い出すように、わたしにとってはタカラヅカが「記憶の糸口」だ。
 あの公演のとき、なにをしていた。誰とつきあっていた。あのトップさんのとき、なにを悩み、迷いながら過ごしていた。
 タカラヅカと共に、思い出がある。

 続く、というのは、そういうことだ。

 そこだけで完結するのではなく、継続する。
 過去から未来へ続く。
 ひとの世が、そうであるように。

 これから先もタカラヅカが続き、在り、わたしだけでない、多くの人の「思い出の目次」になってくれることを希む。
 心から。

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