「ヲヅキ、アンドレやるんだね」
「『オスカル編』のアンドレって、オサ様とか、各組トップが特出してやってたよね。それをやるってすごいね」

「ヲヅキ、きっとトップになるんだよ」

「じゃあコムちゃんみたいに『役替わり公演』やるんだー」
「やくがわりこうえん?」
「コムちゃんは新公主演してなかったんだけど、新公学年を過ぎてからブレイクして、劇団がコムちゃんのために新公主演の代わりに『役替わり公演』ってのをやったの」
「新公の代わりだから、そのときの新公は中止。研10のコムちゃんが、新公みたいに1回限り大劇場で主演したんだよー。絶対コケないように、同期で新公主演やバウ主演済みのスターを2番手3番手に付けて、ヒロインも新公ヒロバウヒロやりまくったベテランで」
「で、その『役替わり公演』主演が、『新公主演したのと同じ』ってことになって、路線になって、トップになったの」
「へえー……」
「じゃ、ヲヅキもこれから『役替わり公演』主演して、トップ路線になるんだね……って、研いくつよ、あの人」
「大丈夫だよ、今は路線スターの学年も年齢も上がってるし」
「ゆーひくんは研いくつでトップになったけ? 壮くんって今何歳だっけ?」
「トップの学年はゆーひくんが上げてくれたし、年齢ならえりたんが上げてくれたし、平気平気」
「研15で役替わり公演主演して、研20までにトップになればいいのか。楽勝ね」

 てな、他愛ない会話をしました。
 宙組『ベルサイユのばら-オスカル編-』の主な配役と役替わり発表について。

 つまり、それくらいありえねー、って配役です。

 トップを間近に控えた人か、トップスターがやる役だよねー。
 それをやるってことは、つまり、ヲヅキさんはトップになるんだよ。キャッホウ。

 正直、劇団の迷走っぷりに、アタマを抱えます(笑)。
 トップスターを頂点とした、美しいピラミッドが見たいです。ふつーの「タカラヅカ」が観たいです。

 アンドレ役が役替わりなのは想定内……というか、お約束。本公演『ベルばら』は特出か役替わりが必須。特出がないなら、組内役替わりは絶対。
 でもそれなら、アンドレ役はまぁくんとかいちゃんだろ。
 『風と共に去りぬ』で、真ん中としての経験が圧倒的に不足しているかいちゃんを、それでもヒロイン役に抜擢した。それは、今後彼が「トップを視野に入れたスター」として、大急ぎで育てねばならない事情があるためだと思った。
 なのに、次の公演で新公主演していないヲヅキさんより下の役付って、ナニ。
 これじゃ「研1で大劇場ヒロイン、トップ娘役と同格扱いをされた夢華さん」と同じじゃん……。
 研1スキルのヒロインを、正規料金を払って見せられた、客の立場は。
 「今は圧倒的に経験不足。このつたない真ん中姿は、将来のための投資と思って我慢してくれ」ってことじゃ、なかったのかよー。ハンパなことせず、一貫した扱いにしてくれよー。
 まぁくんにしたって、今年もまだ2番手にならないの? 大劇場本公演で半分しか2番手ができない、ってことは、まだ2番手じゃないってことよね? 役替わり2番手を「2番手昇格」とするなら、『ノバ・ボサ・ノバ』本公演で役替わりでオーロ役をやったともみんだって2番手昇格したってことになるわよね?
 てゆーか、それならなんでともちんは退団しなきゃなんなかったのよー。

 納得できないことばかりだ。


 「タカラヅカ」という点で、『風共』の謎配役に引き続き宙組の体制には疑問です。
 が。

 とりあえず、テルキタ万歳。

 なんでテルキタでオスアンやってくんないんだよ!! と、8年前わめいたことが、今、果たされるわけです。

 このオスカル@テル、アンドレ@ヲヅキという配役を知ったとき、思わず、「公式が最大手」と思いました。

 「ヲヅキに女やらせてどうする! 男同士で絡ませろ! 男同士でも、ビジュアル大事、愉快ヒゲはチガウ!! どっちかを女にしなきゃいかんっつーなら、ヲヅキが男だ、決まってるだろ。これだから萌えを理解しないおっさんのやることは……」
 そんな日々を乗り越え、ついにガチにテルキタ!!

「ヲヅキが毒殺未遂やんのよ」
「ヲヅキが今宵一夜やんのよ」
 と、ヲヅキファンの友人相手に畳みかける夜(笑)。

 美しいピラミッドを切望していますが、とりあえずヲヅキアンドレにはがっつり食いつく、劇団に踊らされる悲しきヅカヲタです(笑)。

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