求む歌唱力。でもビジュアルも大事!@太陽王~ル・ロワ・ソレイユ~
2014年5月19日 タカラヅカ 『太陽王~ル・ロワ・ソレイユ~』感想あれこれ。
マカゼとまさこ様がカッコよかった。
ほんとにこのふたりのビジュアルは最高だわ。好みど真ん中だわ。
だからこそ。
歌が、つらかった。
この作品で、最初に「歌」で勝負するのって、よりによってボーフォール公@マカゼなのね。
何故、よりによって……!!
全体的にマカゼ氏は、歌唱力が向上していたと思う。思っていたより、歌えてた。
しかし。
最初の一発目の歌が、……大変。
大作ミュージカルの、最初のソロってさあ、「空間掌握」しなきゃ、いけないよねえ?
がつーんと歌の力、音楽の力を見せつけて、観客を一気に作品世界へ引きずり込む。
楽曲自体はそのつもりで作られたものらしい。パンチの効いた、カッコイイ曲。
しかし……。
歌っている人が……。
聴きながら、とほほな気持ちになった。
これって、歌唱力でがつーんといくはず、だよねえ? 歌詞もメロディも演出も、そのつもりだよねえ?
頭で理解しているものと、実際に耳にするものが違い過ぎて……途方に暮れる。
いっそマカゼは黙ってパフォーマンスするだけで、あんるに歌わせた方が良かったんじゃ……?
作品冒頭から、かなりテンション落ちました。
ふつーのヅカ公演ならそうでもないんだけど。「鳴り物入り海外ミュージカル日本初演」だと身がまえていた分、肩すかし感というか、がっかり感パネエっす。
だがしかしっ。
ボーフォール@マカゼは、かっこよかった。
くそー。マジかっけー。
特に後半、白髪まじりが、好み過ぎる!!
それと、歌はダメダメだけど、マカゼ氏の声はいいと思うの。
学年が上がるにつれて、どんどんイイ声になってきてるなあと。
マザラン@まさこは、とにかくかっけー。
ふつーに政治家の顔してるところもだけど、いちばん胸キュンしたのは、コミカルにしれっと踊る姿!!
どこの場面だっけ? ベニーさんセンターだった? 真ん中の記憶がないんだけど、上手端でアンヌ@柚長と並んで踊ってるとこ。
他の人たちはわかりやすくコミカルに、でもアンヌとマザランは立場上、キャラの性格上、コミカルに踊ってはならない。
そのぎりぎりのところで、しれ~~っと踊っている姿が、好み過ぎて!!
やだもー、好き! 大好き!
両手でぽかぽかしたいくらい、萌えた(笑)。
しかし。
マリー@愛里ちゃんを説得する場面の歌が……うわー……。
ミュージカルなんだけど、あんまし歌でがつんと物語を進めることがない作品なのね。
だから、作中でかなりめずらしい、「説得」を歌で表現している大切な場面。1幕のクライマックス。
まさこ様の歌唱力のなさっつーか、歌の不自由さに、遠い目になった……。
ここって、歌ウマさんがやってたら、すげーいい場面なんだろうなあ。
その迫力に飲まれ、息をするのも忘れて見入る、そんな場面なんだろうなあ。
演出からそう想像するのみ。
だって、実際に耳にするものは……。
ビジュアルと歌唱力って、比例しないモノなのかしら。
ミュージカルでここまで歌えない人が、メインにいるっつーのは、なかなかどうして、キツイなあ……。
だがしかしっ。
マザラン@まさこは、カッコよかった。
歌さえ終われば、がっかり感を忘れさせるくらい、やっぱり格好いいんだ。
くそー。
なんで神は、二物を与えないんだろう。
マカゼとまさこ様に、歌唱力を与えないんだろう。神様のバカ。
ムッシュー@ベニーは、いい仕事をしていた。
要求される役割を、きちんと果たしている。
ピエロみたいな不細工に見えるメイクに、派手派手衣装、大げさで滑稽な仕草。
場の空気をぶち壊す勢いで登場して、空気を混ぜっ返す。
ベニーのためにあるような役だ。
いつものベニー。期待されるだけのベニー。
危惧したのは、初日でコレだと、今後「いつものベニー」でしかなくなってしまうのではないか、ということ。
というのもだ、一部の人たちが、ベニーが登場するだけで、笑うからだ。
ベニーがなにかしたから笑うんじゃない。「紅子キターーッ!」って、ただそれだけで笑うの。待ち構えて、笑うの。
なんの芝居もしていないのに、素の役者のキャラだけを求め、それしか見ないで、笑う。
一般的にそれはいいことなのかな?
わたしは、好きじゃない。
ムッシューという役で笑いを取るのはいいけど、「ベニーだ」というだけで笑うのは、役者に失礼だと思うし、真剣に作品を観ている一観客として不快だ。
これから先、ベニーは登場するだけで「常連客」から笑われるのかなあ。
ベニーってそういう位置づけで、そしてこれからもずっとそういう位置づけで、いいの?
ムッシューはおいしい役なのかな? ベニーの明るさで救われてはいるけれど、期待したほどおいしい役に、わたしには見えなかった。
もっと物語に絡んでくれなきゃ、ただ浮いているだけで終わっちゃうわ。
あとお化粧、あれで正しいのかなあ。道化を意識してもいいけど、タカラヅカなんだから、最低限美形にしてくれた方が、わたしはうれしい。
きちんと仕事をしているだけに、気になった。
ベニーとマカゼ、逆の役でもよかったかも……。
ベニーに必要なのは素のバラドルキャラでやっちゃえる役じゃなく、骨太の大人の男の役じゃないかな?
そしてマカゼはとことん道化に徹し、空気を変える役じゃないかな?
キムシンってアテ書き(ぴったり配役)する人、それゆえに、今回は裏目に出たよーな気もする……。
まあともかく、みなさん見目麗しくて、大変眼福でした。ラ・ヴォワザン@夏樹くんの美貌と迫力、コルベール@ポコちゃんの美貌と官僚っぽさ。
そーいやシュウシオツキ氏が魔女っこみたいなヘアスタイルでしたな。や、みんな髪型愉快なんだけど、男たちの方がえーらいこっちゃな髪型(笑)。同じくらい盛っていても、「男」ってだけですげー!になる。
そしてシュウシオツキ氏が、素敵にホモの三角関係やってましたな。女同士でも絡みがあったし……素敵なフランス宮廷。
や、センターではれおんくんとベニーとしーらんがなんか歌ってやりとりしてたと思うんですが、歌詞がぜんぜん聞き取れないので、早々に放棄して、周囲見てました(笑)。
にしても、いろんな記憶が甦る時代設定ですなあ。
ボーフォール公といえばヒゲのダンディで、ホモ。最後はルイ14世を指さしして「あなたは人殺しだ」と罵るのよねー。フィリップのことを心から愛していたから。
とか。
マザランといえば、しいちゃん。赤い法衣姿がめちゃくちゃ美しかったなああ。
とか。
コルベールといえば、トド。なんかすげーやる気なさそうにやってたなあ……でも、美しかった。
とか。
フィリップといえば、ゆーひくん。銀橋を渡る姿に驚いたっけ。
とか。
ルイ14世といえば、キムくんだし。
アンヌといえば、ぐんちゃんだし。
いろんなモノが混ざるわー(笑)。
どの役がどの作品か、全部わかる人いる? あ、マンガも混ざってる(ヅカで舞台化もされたけど)。
マカゼとまさこ様がカッコよかった。
ほんとにこのふたりのビジュアルは最高だわ。好みど真ん中だわ。
だからこそ。
歌が、つらかった。
この作品で、最初に「歌」で勝負するのって、よりによってボーフォール公@マカゼなのね。
何故、よりによって……!!
全体的にマカゼ氏は、歌唱力が向上していたと思う。思っていたより、歌えてた。
しかし。
最初の一発目の歌が、……大変。
大作ミュージカルの、最初のソロってさあ、「空間掌握」しなきゃ、いけないよねえ?
がつーんと歌の力、音楽の力を見せつけて、観客を一気に作品世界へ引きずり込む。
楽曲自体はそのつもりで作られたものらしい。パンチの効いた、カッコイイ曲。
しかし……。
歌っている人が……。
聴きながら、とほほな気持ちになった。
これって、歌唱力でがつーんといくはず、だよねえ? 歌詞もメロディも演出も、そのつもりだよねえ?
頭で理解しているものと、実際に耳にするものが違い過ぎて……途方に暮れる。
いっそマカゼは黙ってパフォーマンスするだけで、あんるに歌わせた方が良かったんじゃ……?
作品冒頭から、かなりテンション落ちました。
ふつーのヅカ公演ならそうでもないんだけど。「鳴り物入り海外ミュージカル日本初演」だと身がまえていた分、肩すかし感というか、がっかり感パネエっす。
だがしかしっ。
ボーフォール@マカゼは、かっこよかった。
くそー。マジかっけー。
特に後半、白髪まじりが、好み過ぎる!!
それと、歌はダメダメだけど、マカゼ氏の声はいいと思うの。
学年が上がるにつれて、どんどんイイ声になってきてるなあと。
マザラン@まさこは、とにかくかっけー。
ふつーに政治家の顔してるところもだけど、いちばん胸キュンしたのは、コミカルにしれっと踊る姿!!
どこの場面だっけ? ベニーさんセンターだった? 真ん中の記憶がないんだけど、上手端でアンヌ@柚長と並んで踊ってるとこ。
他の人たちはわかりやすくコミカルに、でもアンヌとマザランは立場上、キャラの性格上、コミカルに踊ってはならない。
そのぎりぎりのところで、しれ~~っと踊っている姿が、好み過ぎて!!
やだもー、好き! 大好き!
両手でぽかぽかしたいくらい、萌えた(笑)。
しかし。
マリー@愛里ちゃんを説得する場面の歌が……うわー……。
ミュージカルなんだけど、あんまし歌でがつんと物語を進めることがない作品なのね。
だから、作中でかなりめずらしい、「説得」を歌で表現している大切な場面。1幕のクライマックス。
まさこ様の歌唱力のなさっつーか、歌の不自由さに、遠い目になった……。
ここって、歌ウマさんがやってたら、すげーいい場面なんだろうなあ。
その迫力に飲まれ、息をするのも忘れて見入る、そんな場面なんだろうなあ。
演出からそう想像するのみ。
だって、実際に耳にするものは……。
ビジュアルと歌唱力って、比例しないモノなのかしら。
ミュージカルでここまで歌えない人が、メインにいるっつーのは、なかなかどうして、キツイなあ……。
だがしかしっ。
マザラン@まさこは、カッコよかった。
歌さえ終われば、がっかり感を忘れさせるくらい、やっぱり格好いいんだ。
くそー。
なんで神は、二物を与えないんだろう。
マカゼとまさこ様に、歌唱力を与えないんだろう。神様のバカ。
ムッシュー@ベニーは、いい仕事をしていた。
要求される役割を、きちんと果たしている。
ピエロみたいな不細工に見えるメイクに、派手派手衣装、大げさで滑稽な仕草。
場の空気をぶち壊す勢いで登場して、空気を混ぜっ返す。
ベニーのためにあるような役だ。
いつものベニー。期待されるだけのベニー。
危惧したのは、初日でコレだと、今後「いつものベニー」でしかなくなってしまうのではないか、ということ。
というのもだ、一部の人たちが、ベニーが登場するだけで、笑うからだ。
ベニーがなにかしたから笑うんじゃない。「紅子キターーッ!」って、ただそれだけで笑うの。待ち構えて、笑うの。
なんの芝居もしていないのに、素の役者のキャラだけを求め、それしか見ないで、笑う。
一般的にそれはいいことなのかな?
わたしは、好きじゃない。
ムッシューという役で笑いを取るのはいいけど、「ベニーだ」というだけで笑うのは、役者に失礼だと思うし、真剣に作品を観ている一観客として不快だ。
これから先、ベニーは登場するだけで「常連客」から笑われるのかなあ。
ベニーってそういう位置づけで、そしてこれからもずっとそういう位置づけで、いいの?
ムッシューはおいしい役なのかな? ベニーの明るさで救われてはいるけれど、期待したほどおいしい役に、わたしには見えなかった。
もっと物語に絡んでくれなきゃ、ただ浮いているだけで終わっちゃうわ。
あとお化粧、あれで正しいのかなあ。道化を意識してもいいけど、タカラヅカなんだから、最低限美形にしてくれた方が、わたしはうれしい。
きちんと仕事をしているだけに、気になった。
ベニーとマカゼ、逆の役でもよかったかも……。
ベニーに必要なのは素のバラドルキャラでやっちゃえる役じゃなく、骨太の大人の男の役じゃないかな?
そしてマカゼはとことん道化に徹し、空気を変える役じゃないかな?
キムシンってアテ書き(ぴったり配役)する人、それゆえに、今回は裏目に出たよーな気もする……。
まあともかく、みなさん見目麗しくて、大変眼福でした。ラ・ヴォワザン@夏樹くんの美貌と迫力、コルベール@ポコちゃんの美貌と官僚っぽさ。
そーいやシュウシオツキ氏が魔女っこみたいなヘアスタイルでしたな。や、みんな髪型愉快なんだけど、男たちの方がえーらいこっちゃな髪型(笑)。同じくらい盛っていても、「男」ってだけですげー!になる。
そしてシュウシオツキ氏が、素敵にホモの三角関係やってましたな。女同士でも絡みがあったし……素敵なフランス宮廷。
や、センターではれおんくんとベニーとしーらんがなんか歌ってやりとりしてたと思うんですが、歌詞がぜんぜん聞き取れないので、早々に放棄して、周囲見てました(笑)。
にしても、いろんな記憶が甦る時代設定ですなあ。
ボーフォール公といえばヒゲのダンディで、ホモ。最後はルイ14世を指さしして「あなたは人殺しだ」と罵るのよねー。フィリップのことを心から愛していたから。
とか。
マザランといえば、しいちゃん。赤い法衣姿がめちゃくちゃ美しかったなああ。
とか。
コルベールといえば、トド。なんかすげーやる気なさそうにやってたなあ……でも、美しかった。
とか。
フィリップといえば、ゆーひくん。銀橋を渡る姿に驚いたっけ。
とか。
ルイ14世といえば、キムくんだし。
アンヌといえば、ぐんちゃんだし。
いろんなモノが混ざるわー(笑)。
どの役がどの作品か、全部わかる人いる? あ、マンガも混ざってる(ヅカで舞台化もされたけど)。