そして、聖夜が近づいてくる。@ラブ・シンフォニー
2007年11月7日 タカラヅカ 日替わりジェラールさん、わたしがその孤独さ、いびつさに息をのんだ日は、ショー『ラブ・シンフォニー』の方でも笑わなかったので、たんに体調が悪かっただけなのかもしれない。実際、「オサは熱があった」とあとになって噂のとんだ日だったし。
「お疲れなのかな?」とは思った。笑顔のなさ、厳しい表情。
だけど体調面を心配するとは別に、圧倒的な芸を見せられ、不調を疑うのは失礼に思えるほどだった。
冴え渡る、歌声。ダンスも力一杯、手抜きナシ。
たしかに笑顔はないけれど、銀橋に寝そべってお客様ひとり狙い撃ちするとき(別の日だけど、わたしがはりきって1列目24番に坐ったときは、わたしの真ん前0列23番の人をターゲットにしていた……くぅう、残念!)は、ちゃんと茶目っ気たっぷりにウインクしていた。……そこぐらいだったけどな、微笑んだの。
ラテン場面のスキャットでは、歌い終わったあと長い「間」があり……ため息を付いた。
通常なら「ホゥ!」だか「ハァッ!」だかの高らかとした掛け声を出し、そこからキンバラさんダンスに突入していくのに。音声さんもそのためにマイクONにしていたんだろうに。
響いたのは、大きなため息。
場内から笑いが起こったが、芝居からこっちまったく笑顔がないことにハラハラしていたわたしは、さらにびびった。ため息……ため息って……オサ様大丈夫?
笑われてもオサ様は表情を動かさず、さらにしばらく待ったあと、いつもの掛け声を元気に出して、ダンスに突入した。
このダンスがまた激しくて……足の上げ方とか力こもっていて……だ、大丈夫か。
なんかブチ切れていたのかなあ。
そのあと赤ジャケットで銀橋に登場したとき、笑顔とはちとチガウ昂揚した表情でエアギターをかきならし……なんか、吠えてた。
歌とか歌詞とか関係なく。えええ、今のナニ、今なんか叫んだ??
まだ「キンバラさ〜ん」のアドリブはない頃。
笑わないのに、ため息つくくらい疲れ切ってるのに。でもなんか叫んでるよ、キレてるよ!
最後の最後、パレードですら笑顔はないままだったけれど、やけに熱の入った、紙一重な感じのパッショネイトな舞台でした。
いやあ、ドキドキしました。
オサ様の体調がどうだったのか知るよしもないけれど、「すげえもん観た」という感想ですわ。
おもしろい人だ。
「舞台はイキモノ」だと、肌で感じさせてくれる。
そんなふうにギリギリ感漂わせ、キレているときもあったもんだから、公演後半の「キンバラさん」アドリブはうれしかった。
や、わけわかんない、意味なんかないアドリブだけど。それでもラテン最後の銀橋でオサ様が「キンバラさ〜〜ん!」と叫び、客席が「は〜い!」と返す、あの感じが好きだった。
疲れ切っているのだろーに、オサ様がくしゃっと笑い、「大好き」とか「しあわせだなぁ」とか言ってくれるのが泣けるほどうれしかった。
わたしたちがオサ様の姿を見、歌声を聴いてこんなにしあわせでいることが、オサ様自身に伝わり、オサ様自身もなにかしらよろこんでもらえているなら……こんなに、しあわせなことはない。
ところで「キンバラ」ですか、あの歌の歌詞ってどんなんなんですかね? オサ様の声だけで(ついでに、まっつの腰振りだけで・笑)しあわせなので、なに歌ってんのかさーっぱりわかってないんですが。
オサ様は後半あまり笑わなくなっていたけれど、何回かは、デュエットダンスの挨拶のあと、あやねちゃんと顔を見合わせて「にこっ」と笑い合うことがあった。
その笑顔が、あの目を線にしたくしゃっとした笑顔で……あの顔見たさに、オペラグラス握りしめてた。毎回笑ってくれるわけじゃないので、見られた日はラッキー、得したと喜ぶ(笑)。
……そうやって劇場に通う日々が、すでに「過去形」になるのかと思うとせつない。
今もうすでに、『TUXEDO JAZZ』のころがせつなくてかなしくて仕方ないし。
あのとき、どれほどしあわせだったか。
「退団」というゴールは見えず、「しあわせが、これからも続く」というしあわせに酔っていられた。
別れを現実問題とは考えず、ただ目の前の作品に夢中になっていられた。
ケロの卒業時に思い知らされた、「断ち切られた未来」。
もうあるのは現在と過去だけで、「未来」は存在しない。そのことの重さと絶望。
もう寿美礼ちゃんと彼の花組で「こんな作品」「こんな配役」と夢見ることもないんだ。ありえないんだ。
それはまとぶと新生花組を否定するのではなく、「現実」というものへの寂寥。
袴姿で、「素」だと思える表情で、透き通るほどの美しさで、オープンカーの上で手を振る姿を見た今となっては、「辞めないで欲しい」とは、言えないのだけれど。
「卒業おめでとう」「ありがとう」と、心から言えるのだけど。
それと同時に、寂しくて寂しくしょーがないのですよ。
や、まだ東宝ありますから、今からこんなに寂しがってちゃ身がもたんのですが。
ムラでは星組公演がはじまってるし、ヲタクとしてサイトーくんファン(笑)として原作ファンとしてトウコちゃん讃美基本人間として、なにか書きたいんですが、気持ちがなかなか切り替わらないっす……。
あ、『エル・アルコン』、初日観たときは今までのサイトー作品のつぎはぎぶりとか原作のつぎはぎぶりとかナレーションの恥ずかしさとかいろんなところで引っかかってそれどころぢゃなかったんだが、先日2回目の観劇では、プロローグから泣けて泣けてしょーがなかったので、好きな作品になりそうっす。
くそー、ジェラード@しいちゃん反則だよぅ、立ってるだけで泣けるよぅ。
初日も2回目も、観終わったあとはずーっと、「♪エル・アルコン 我ら夜の鷹♪」とアタマの中を歌がぐるぐる回っていた。
……ええもちろん、『血と砂』(齋藤吉正作)のプルミタス@ゆーひくんのヒーローソングですが、なにか?
「お疲れなのかな?」とは思った。笑顔のなさ、厳しい表情。
だけど体調面を心配するとは別に、圧倒的な芸を見せられ、不調を疑うのは失礼に思えるほどだった。
冴え渡る、歌声。ダンスも力一杯、手抜きナシ。
たしかに笑顔はないけれど、銀橋に寝そべってお客様ひとり狙い撃ちするとき(別の日だけど、わたしがはりきって1列目24番に坐ったときは、わたしの真ん前0列23番の人をターゲットにしていた……くぅう、残念!)は、ちゃんと茶目っ気たっぷりにウインクしていた。……そこぐらいだったけどな、微笑んだの。
ラテン場面のスキャットでは、歌い終わったあと長い「間」があり……ため息を付いた。
通常なら「ホゥ!」だか「ハァッ!」だかの高らかとした掛け声を出し、そこからキンバラさんダンスに突入していくのに。音声さんもそのためにマイクONにしていたんだろうに。
響いたのは、大きなため息。
場内から笑いが起こったが、芝居からこっちまったく笑顔がないことにハラハラしていたわたしは、さらにびびった。ため息……ため息って……オサ様大丈夫?
笑われてもオサ様は表情を動かさず、さらにしばらく待ったあと、いつもの掛け声を元気に出して、ダンスに突入した。
このダンスがまた激しくて……足の上げ方とか力こもっていて……だ、大丈夫か。
なんかブチ切れていたのかなあ。
そのあと赤ジャケットで銀橋に登場したとき、笑顔とはちとチガウ昂揚した表情でエアギターをかきならし……なんか、吠えてた。
歌とか歌詞とか関係なく。えええ、今のナニ、今なんか叫んだ??
まだ「キンバラさ〜ん」のアドリブはない頃。
笑わないのに、ため息つくくらい疲れ切ってるのに。でもなんか叫んでるよ、キレてるよ!
最後の最後、パレードですら笑顔はないままだったけれど、やけに熱の入った、紙一重な感じのパッショネイトな舞台でした。
いやあ、ドキドキしました。
オサ様の体調がどうだったのか知るよしもないけれど、「すげえもん観た」という感想ですわ。
おもしろい人だ。
「舞台はイキモノ」だと、肌で感じさせてくれる。
そんなふうにギリギリ感漂わせ、キレているときもあったもんだから、公演後半の「キンバラさん」アドリブはうれしかった。
や、わけわかんない、意味なんかないアドリブだけど。それでもラテン最後の銀橋でオサ様が「キンバラさ〜〜ん!」と叫び、客席が「は〜い!」と返す、あの感じが好きだった。
疲れ切っているのだろーに、オサ様がくしゃっと笑い、「大好き」とか「しあわせだなぁ」とか言ってくれるのが泣けるほどうれしかった。
わたしたちがオサ様の姿を見、歌声を聴いてこんなにしあわせでいることが、オサ様自身に伝わり、オサ様自身もなにかしらよろこんでもらえているなら……こんなに、しあわせなことはない。
ところで「キンバラ」ですか、あの歌の歌詞ってどんなんなんですかね? オサ様の声だけで(ついでに、まっつの腰振りだけで・笑)しあわせなので、なに歌ってんのかさーっぱりわかってないんですが。
オサ様は後半あまり笑わなくなっていたけれど、何回かは、デュエットダンスの挨拶のあと、あやねちゃんと顔を見合わせて「にこっ」と笑い合うことがあった。
その笑顔が、あの目を線にしたくしゃっとした笑顔で……あの顔見たさに、オペラグラス握りしめてた。毎回笑ってくれるわけじゃないので、見られた日はラッキー、得したと喜ぶ(笑)。
……そうやって劇場に通う日々が、すでに「過去形」になるのかと思うとせつない。
今もうすでに、『TUXEDO JAZZ』のころがせつなくてかなしくて仕方ないし。
あのとき、どれほどしあわせだったか。
「退団」というゴールは見えず、「しあわせが、これからも続く」というしあわせに酔っていられた。
別れを現実問題とは考えず、ただ目の前の作品に夢中になっていられた。
ケロの卒業時に思い知らされた、「断ち切られた未来」。
もうあるのは現在と過去だけで、「未来」は存在しない。そのことの重さと絶望。
もう寿美礼ちゃんと彼の花組で「こんな作品」「こんな配役」と夢見ることもないんだ。ありえないんだ。
それはまとぶと新生花組を否定するのではなく、「現実」というものへの寂寥。
袴姿で、「素」だと思える表情で、透き通るほどの美しさで、オープンカーの上で手を振る姿を見た今となっては、「辞めないで欲しい」とは、言えないのだけれど。
「卒業おめでとう」「ありがとう」と、心から言えるのだけど。
それと同時に、寂しくて寂しくしょーがないのですよ。
や、まだ東宝ありますから、今からこんなに寂しがってちゃ身がもたんのですが。
ムラでは星組公演がはじまってるし、ヲタクとしてサイトーくんファン(笑)として原作ファンとしてトウコちゃん讃美基本人間として、なにか書きたいんですが、気持ちがなかなか切り替わらないっす……。
あ、『エル・アルコン』、初日観たときは今までのサイトー作品のつぎはぎぶりとか原作のつぎはぎぶりとかナレーションの恥ずかしさとかいろんなところで引っかかってそれどころぢゃなかったんだが、先日2回目の観劇では、プロローグから泣けて泣けてしょーがなかったので、好きな作品になりそうっす。
くそー、ジェラード@しいちゃん反則だよぅ、立ってるだけで泣けるよぅ。
初日も2回目も、観終わったあとはずーっと、「♪エル・アルコン 我ら夜の鷹♪」とアタマの中を歌がぐるぐる回っていた。
……ええもちろん、『血と砂』(齋藤吉正作)のプルミタス@ゆーひくんのヒーローソングですが、なにか?