需要はなくても語りましょう。語らずにはいられないのだ、見どころまっつ。
 や、元のテキストを最初に書いたのは10月だ。書くことが他にありすぎてUPできないまま現在に至る。まっつファンの端くれとして、毎公演まっつまっつな話を書かなくては!とゆー意気込み……だったんだが、ぜんぜん書けてないっすよ。
 もう今さらだし、東宝では変更があるかもしれないが、それでも今さらムラまっつの話。

 
 スタートから40分出てこない『アデュー・マルセイユ』でのまっつ。
 や、ふつー出てこないったって、本編とは関係ないプロローグには群舞として出ていたりするじゃないですか。登場が遅い壮くんだって、ヒゲつけて謎のボス代理やってるし。なのにまっつは出てこない。プロローグにもいないし、待てど暮らせど出て来ない。登場が遅いっつたら『エル・アルコン』の和くんとかもそーだけど、彼はプロローグには出ているから「いる」ことだけは観客にもわかる。もし急用で途中退場するお客さんがいたら、ヘタすりゃまっつは存在すら知られないままっすよ(笑)。
 さすがに40分は長いねえぇ。それでも「良い役」と思える役だっつーのがありがたいが。

 登場はカジノ・オリオンにて、カッコつけたりせの後ろ。や、個人的にツボなんですが。盆が回り、スポットライトがひとりの男を照らし出す。ポーズを決めたその男は、なんと、へなちょこりせだ!!
 初日はりせのものすげー登場に爆笑し、その直後にちょい悪まっつ登場で、笑いのコンボ攻撃をくらった。もー、どうしようかと。
 舞台が暗転していることもあり、スポットライトの輝度はりせのものの方が高い。りせより地味に登場するところが、まっつらしくってツボなのだ。……てか、りせのパフォーマンスが謎なんですが。カジノの支配人っつったって、あの演出は変だろ。

 黒髪オールバックはてーっかてか。黒塗り口ひげぎーっらぎら。銀のタキシードはきーっらきら。……どうしましょう、外見だけで笑えます。
 なんともわかりやすい「金持ち」ぶり。セレブではなく、成金。なんともわかりやすい「権力」ぶり。貴族ではなく、マフィア。
 ジオラモ@まっつはいつも、クラウディア@としこさんと一緒にいる。マドモアゼル、だから妻ではなく愛人だろう。彼女を抱く手つきに注目。
 ソフトタッチ。角度や仕草を変え、すごーくがんばっていろいろやっているが、ほんとのとこ、ろくに触っていない。エロオヤジ設定なんだから、もっとわかりやすくがしっとかべーーったりとか、本気でイロイロ触り放題でもいいだろうに、実際触る仕草を繰り返しているのに、実はまともに触っていない。
 触れるか触れないかの微妙なラインを、羽のようにくすぐるように、なぞっていく。
 や、実際に触っちゃうとドーランがついてしまうからとか、理由があるのかもしれないが。それでも触っているかいないかわかる程度に触っていないというのは、なんか愉快です。
 いつも生真面目に、本気で触ってしまわないように空間を確保し、だけどさも「触りまくりのエロオヤジ」風に手つき指つきに細心の気を配って演技している、まっつがステキです。

 大物っぽく見せるためか、動作はわりとゆるやか。そんなジオラモさんが高速で動く瞬間があります。
 クラウディアがうっかりばらまいてしまったお札を、拾おうとしゃがむところ。無邪気ぶったジェラール@オサが手に取り、眺めるのを、横から奪い取る。
 ここの場面の意味はついにわからないままだったが(偽札を混ぜたのがジオラモだった、という意味か? だとしてもなんの説明もない)、いかなる場合も大仰にスローモーなジオラモさんが、突然高速キリキリまっつ!になるのは、純粋になので、愉快です。キュートです。

 さて、フィリップ@立さんにラヴコールしたあとジェラールは、ジオラモの待つホテルに行きます。
 長椅子が中央からせり上がって来て、カーテンが開いてジオラモさんが登場します。

 はい、ここ見逃さないで。
 カーテンが開く瞬間、ジオラモさん、なんかやってます。

 クラウディアさんのアゴに手をかけているところを見ると、チューの前後なのかもしれません。
 カーテンが開くとなにごともなかったかのように「♪ルイ・マレー」なヒトになりますが。

 イケコ的にまっつは「中央カーテンから主役の前に割って入る男」なのかもしれません。海馬教授もまったく同じ登場をしていたのでデジャヴに襲われます。……イケコぐらいだよなあ、まっつを真ん中に持ってくる演出家って。ありがたやありがたや。

 さて、ホテル・ネプチューンのスイートでのジオラモさんは全部ステキですが、なかでも気になるのはグラスの行方です。

「まあ一杯やりたまえ♪」
 とワインのグラスを薦めるジオラモさん。
 サイドテーブルにはグラスがどっさり。

 わたしがジェラールなら「ジオ様に誘われちゃった(はぁと)、ホテルだよスイートだよ、どーしよー。なに着て行こうかしらっ!!」なピンクなキモチでドキドキですから、まず部屋に通されて「ちっ、女(クラウディア)付きかよ」とがっかりしてるのに、そのうえこのグラスの数を見たら、「何人来るんだよ!」と、さらに落胆することでしょう。
 わ〜〜ん、ジオ様とふたりっきりぢゃないのかよ〜〜っ。
 ……や、ジェラールはわたしのようにジオ様に期待(なんの?)はしないと思うので、落胆はしないだろーけど。でも捜査員ならグラスの数には注目し、心構えているはずよね?

 気になるのは、グラスの行方。
 ジオ様はMyグラスを手にしている。で、クラウディアはジェラールにグラスを薦め、ジェラールが受け取る。
 そしてジオ様のひとりミュージカルスタート。
 うさんくさいですねえ。まっつだと思えると笑えてしょーがないですねえ。それでも「かっこいい」とか「ステキ」とか「……ポッ」とか、思ってしまうあたり、ファンってすげえよな。自分でも「アレにときめくのかよ」とセルフツッコミ入れちゃいますからねー。まっつならなんでもいいんだな、すでに。いいんだよ。

 グラスを片手に歌い、オサ様を口説く。オサ様の肩を抱いても、あくまでもソフトタッチ。がしっ、と握ったりはしない。ついにムラでは一度も。ちっ、小心者め。(暴言)
 まっつの攻キャラは大好物なので、ジオラモさんはその点ではいい感じです。「恋愛アドベンチャー『アデュー・マルセイユ』」では、是非ジェラールを口説いて欲しいもんです。モーリスを口説き落としてくれても萌えだが(笑)。

 ジオラモさんとグラス。
 ……はい、文字数ないので続きます。


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