今さらこっそりと『アデュー・マルセイユ』のまっつ語り。

 ★★こあらった目線の、見どころまっつ。★★

 ホテル・ネプチューンのスイートにて、「まあ一杯やりたまえ♪」と酒を勧めるところからはじまるジオ様@まっつ。
 次々登場する悪役たち。

 気になるのは、グラスの行方。

 悪党ズの紹介したりなんだりで、ジオ様は一旦グラスを手放します。ジェラール@オサ様もまた、一度はグラスを返す。
 グラスはサイドテーブルへ。
 人数分用意されたグラスの中へ混ざってしまう。

 そして悪党たちはそれぞれグラスを手に「乾杯」することになるわけだが。

 ちょっと待て。
 そのグラス、すでに2個は使用済みだったのよ? 小道具だから空のままできれいなままだけど、実際には使用済みなのよ?
 さも新しいみたいに全員に配っちゃっていいものなの?

 ……いいんです。

 確認しましたよ、あたしゃ。

 ジオ様は、自分とジェラールのグラスをきちんと選んで、勧めてます。

 一旦集められたグラス。クラウディア@としこさんが悪党たちに配るのは、まっさらなグラス。
 ジオ様はちゃんと自分が飲んだグラスを手に取り、さらにジェラールが飲んだグラスを手に取って、彼に勧めてるの。

 あ、細かい。
 小道具だからきれいなままなのに、ちゃんと「Myグラス」「彼のグラス」を決めた上で演技してるんだ。

 あたりまえのことかもしれないが、そんなことに感動する。

 最初はそのへんのことが、観ててもわからなくて。
 使用済みグラスとか未使用まっさらグラスとか、区別なく眺めているだけだったし。

 よーするに。
 ジョジョとジオラモ(モーリスでも可)が、間接キスしてたらおもしろいのに。……と、思ったことがグラスの行方に注目した動機です(笑)。はい。

 気になるのは、グラスの行方。
 グラスを戻したりまた手に取ったりしているのに、間接キスしてないんですよ、誰とも!

 つまんね〜〜。
 つまんねーよなあ?

 ジオ様1回くらい、グラス交換しちゃえよ。でもってオサ様と間接キスしちゃえ(笑)。とか、仲の悪いモーリスとジェラールを間接キスさせちゃえ、いたずらしちゃえ(笑)。とか、思ってました。……や、小道具ですから舞台ですから、実際に口は付けないですけどね。わかって言ってますけどね。でも、誰にも内緒でジオ様がそんないたずらしてたら、すげーたのしいのになあ。
 や、たとえグラスが入れ替わっていても誰も気づかないだろうし、気づいたとして「まっつ、間違えたんだな」で終わるだろーけど。
 ひそかに萌えさせてくれてもいーじゃんかよぅ。

 まっつの「ひとりミュージカル」は回数を重ねるほど巧くなっていって、「もともと『歌手』カテゴリで、歌ウマさんだと思っていたけど、まだ伸びるのか!」とうれしいおどろきだった。
 語りかけるよーに歌うところも好きだが、途中何カ所かある「歌い上げ」部分が特に好き。ぞくぞくするほど好き(笑)。

 『舞姫』のときにパクちゃんが「まっつって歌うときに後ろへ反り返る(笑)」と指摘してくれたけど、ええ、その通りっすね。彼は歌への気合い度によって姿勢が変わります。「ここぞ」というときは胸を反らし、のけぞるよーに声を出します。
 だからもちろん、「私の出身はシシリア島だ〜〜♪」とか、「マルセイユ・ルート〜〜♪」とかのときは、のけぞってますねっ(笑)。好きですよ、コンパクトなカラダ全体を使って声を出しているまっつ。

 ええ、ジオラモの部屋になるなり流れるあの「♪ズンチャ・ズンチャ・ズンチャ♪」のメロディが大好きだー。うさんくさい〜〜♪

 さて、男女問わずスキンシップ過多なジオ様は、ジェラールにも臆せず触ります。……触っているはず。演出上では。肩を抱き寄せてひとりミュージカル続行。
 前にも書きましたが、まっつはついにオサ様に遠慮なく触ることはありませんでした……。いつもいつも、ずっとずっと、「触っている」ふりで、実はほとんど触れていないという。
 さおたさんのことは抱けるくせに、何故っ?! ……失礼、ショーの話です。まっつ、さおたさんには平気で腰に手を回したりなんだりしてるんだけどね……密着度平気で高いんだけどね……オサ様相手だとダメみたい。
 「上級生相手だから畏れ多くてダメ」というなら、オサ様よりさらに上級生のさおたさんはどーしていいんだ? 彼だけ特別? 反対に、オサ様は特別だけどさおたさんならいいや、ってこと? ソレは、どっちに萌えればいいの? てな話は置いておいて。(どっちのパターンもそれぞれ萌えです、ハァハァ)

 一度くらい、本気で抱き寄せてほしかったなあ。
 まっつそんなの、一生の記念じゃん? あの春野寿美礼を強引に抱き寄せた男、なんてさー。
 また、これまでがんとして触ってこなかったまっつが、一度だけそんな真似をしたら、寿美礼サマがどんだけ驚くか、反応が見たいっす。

 まあ、まっつのヘタレっぷりはともかく。
 ジオ様は余裕でジェラールを口説く。

 なにがステキかって、ジオ様「オレが口説いてオチない奴はいない」と思い込んでるよね?
 最初からジェラールが自分のものになるって信じ切ってるよね? 疑ってないよね?
 この調子で生きてきたんだろうなあ。いいなあ(笑)。

 でもってここがさらに愉快なのは、ジェラールが快く了承したのは、ジオラモの誘いだけだということ。

 「仲間を紹介しよう」とジオ様がリシャール他をひとりずつ部屋に入れるわけだが、ジェラールはそれを喜ばない。
 マフィアのボスや刑事という「仲間」にすればお得な人たちが紹介されているっつーに、頼もしい顔をしないのね。
 むしろ憮然としている。極めつけはモーリス@壮くん登場、反感を皮肉にこめて表現しちゃう。

 ねえねえこれってさ、最初のわたしの「ジオ様に誘われちゃった(はぁと)、ホテルだよスイートだよ、どーしよー。なに着て行こうかしらっ!!」のわくわくぶりと重ならないか?
 クラウディアは女だから対象外として、男として誘われたのはオレひとり♪と思ってホテルに出向いて。
 案の定「ずっと前からキミのことを見ていたんだ。キミが必要だ。私と共に生きてくれ」てな甘い言葉で口説かれて「はい、末永くヨロシクお願いします。ぽっ」てな展開になってだよ?
 「じゃあ仲間を紹介しよう」ってナニ?! ジオ様とふたりっきりぢゃないのかよ?!(クラウディア、アウト・オブ眼中)
 リシャール@はっちさん、ペラン警部@星原先輩ときて、「げ、おっさんばっか。……若さでオレの勝ち?」と思っているところへ、キラキラ美青年笑顔でモーリス登場。ジェラール不機嫌絶好調!!
 なんつーか、王子様にプロポーズされ、舞い上がってOKしたら「妻たちを紹介しよう。キミは4番目の妻だ」と言われたような展開ぢゃね?(微妙に『有閑倶楽部』ネタ)
 ……え、チガウ?

 なんにせよ、グラスが最初からあれだけ用意してあるのに、ジェラールは他の連中が登場すると驚くし、誘いを快諾するのがジオ様単体のときだけなの。
 ふふふ。

 つーことで、まだ続く〜〜。


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