てことで、よーやくまっつ語りです。えっ、まだやってなかったのか、いつ書けるのかとじれじれしていたよ! とにかく時間がなくてなー。

 もうだいぶん記憶の彼方、海馬教授に発掘して欲しいですよ、『Shining Rhythm!』のまっつまっつ。

 オープニングは、ばんっとセンターのキムくんがライトを浴びたら、下手側をチェック。
 さすがに幕開きと同時には見えないけれど、キムくんのピンスポのおかげで、ハコの上に立ってるまっつがうっすら見えるの。
 このときの、上着の端に手を掛けて静止しているまっつが、美しい。

 キムくんが歌ってます、ばんっと音楽鳴って、拍手が起こって、どうやら上手側にいるちぎくんにもスポット当たったらしいです。
 でもまっつは静止したまま。

 んでよーやくまっつの番、音楽がばんっと鳴ってまっつにライトが当たるなり、スカした横顔で静止していたまっつが、満面の笑顔で踊り出す。

 このギャップが……ギャップが、たまらん……っ!


 総踊りになったあと、まっつたちは一旦はけて、キムくんのダンスとちぎくんの歌になる。
 そこへまっつが若手の男の子たちを数名連れて、踊りながら戻ってくる。

 この踊りながら戻ってくるところ、ちぎくんの歌、「踊れ♪」の位置でまっつたちはカラダを後ろに倒すんだが、ここがオープニングのひそかなツボだった。

 というのも、まっつ、カラダ倒しすぎ!

 どういう膝してるの、なんで踊りながら異動しながら、カラダをそんなに倒せるの、後ろの男の子たちと角度ぜんぜん違いますがな、まっつひとりすごい角度で倒してる。
 とても自然に、すい~~っと。
 一瞬のことなんだけどね。
 その一瞬が、楽しすぎて。

 まっつ、このテの振りのときは、ほんとにすごい倒すよなあ。
 膝が強いのかな。
 ふつーの人があんだけ背中を後ろへ倒したらひっくり返ると思うんだけど、まっつは軽やかにこなしてしまう。

 んで、センターへ来てちぎくんの歌でしばしダンス。
 男の子たちと分かれて、ちぎくんと攻守交代、下手へ移動してソロ。

 ここのソロがなあ、娘役コーラス入りでなあ。
 この歌のまっつと、娘役の声が合ってない気がして、毎回「コーラスいらね」と思った。
 すべてのまっつにコーラス不要と思うのではなく、ここはどうも合ってない気がしてなあ。


 そのあとの場面で、中村Bの人使いにちょっとウケる。
 ソロタイムのあとみみちゃん登場と入れ替わりに下手へハケたまっつは、キムくん再登場を出迎えるように下手側の人々に混ざる。
 おお、トップスター様君臨の図ですな、お出迎えですな……と思ったら、ほんとに、出迎えただけだった。

 出てきて群衆に混ざって、奥の高いステージに登場したキムくんが「ハァッ!」と一声あげて、下へ降りてたら……ささーっといなくなる(笑)。

 ちょ……っ、それだけ? キムくん出迎えただけ?!
 あとはなんもしないで、くるくる回っていなくなるの?

 んで、いなくなったわー、滞在時間数秒かよ~~、とウケていたら、また、出てくる。

 せわしないなヲイ。

 トップスター様を出迎えるためだけに出てきて、トップコンビの短いデュエットダンスコーナーの間はいなくて、トップコンビがふたりして見守る中で野郎ばかりで踊る……。
 不思議な組み方だなあ。

 なんにせよ、見守るトップコンビの視線を受けながら踊るまっつがかわいい。
 ときどきアイコンタクトしているの? まっつだけしか視界に入ってないのでわかんない。

 とにかく、オープニングからちゃんと3番手扱いされていることにどきまぎしまくりだったよ初日。……『RSF』がどんだけトラウマになってるかってもんだな(笑)。


 次の出番は第3章「大地のリズム」。
 マタドールまっつキターーッ!!

 スペインの場面だと見聞きしていても、マタドールだとは聞いてないっすよね?
 『インフィニティ』でも作品のメイン場面がマタドールだったくらい、マタドールをさせたい男・まっつってことなんすかね、演出家的に。
 でも、『インフィニティ』とはまったくチガウ、別人のマタドール。

 だって、黒い。

 悪役らしい、とは聞いていても、出た瞬間から冷たいし黒いし、でも衣装黒ぢゃないし(そんな単純な)、かっこよすぎてびびる。

 舞台奥からセリもなんもなく登場するんだけど、日によっては拍手があってうれしかった。「スター登場!」って感じがして。
 トップスターと対峙する役だもんね。すごいね、まっつ。アトラクションのなか一瞬で終わるんじゃなくて、ほんとにちゃんとした場面でキムくんのライバル役やってるんだ!

 このマタドールまっつは、ある意味まっつの得意分野っつーか、傲慢、冷酷さが、説明不要で漂っていて、なんでこの人こんなことになっちゃったんだろう、と感心する。
 昔はヘタレな薄幸キャラだったんですよ……?
 なのになんで、ここまで育っちゃったんだろう。すげえな。

 登場してからわりと早いウチに「口元をぬぐう」振りがあるんだけど、アレなに、どうしてあんな振りがっ?!
 ここがもお好みすぎてエロ過ぎて。

 まっつさんはエロ標準装備の方ですが、それにしてもマタドールさんやってるときは制御装置解除しているらしく、エロを隠してません。漲るままに滴るままに、野放しにエロです。
 クールビューティはまっつのキャッチフレーズだけど、そこに「野蛮さ」を含ませるとさらにタダゴトではないエロスが加わってとんでもないっす。
 その昔、やっぱショーでトップ娘役(妊婦)に手を出す悪役をやったんだけど、そのときもすごく野卑た感じの嫌な男を演じてくれてねえ……本質的に「ヤバイ」男になるよな、まっつに悪役させると。
 そこがまたキャッホウ!です、はい。


 まっつの『Shining Rhythm!』での役割は、このスペイン場面での敵役、そしてクライマックスの「光と影」で影。

 『Shining Rhythm!』というタイトルの作品で、一貫して「影」を仰せつかっている。
 トップスターが光であるのはタカラヅカのお約束、それに対峙する役割。
 重要で、光栄な役割。
 イメージの一貫ぶりにも、中村Bがまっつ個人にこだわりがありそうだ、と思えてなんかうれしい。

 陰影と色彩。
 わたしがまっつに感じるモノ。

 輝度よりは、深度。

 それを表現させてくれる作品と、役。
 なんてうれしい作品だろう。


 続く。

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