妖精の存在は、百害あって一利なしだった。@サン=テグジュペリ
2012年7月27日 タカラヅカ その昔、こあらは言った。
「植田紳爾を超えられるモノは、植田紳爾のみなのだ」と。
次から次へと人類の常識を越えた改悪を重ね、「これ以上ひどいモノは、この世に存在すまい」と観客を絶望と悲嘆、もしくは爆笑に誘ったかの『ベルばら』シリーズ。
「これよりひどいモノはありえない」と思うのに、新作はさらにその上を行くひどさ!!
すげえよ、人間ってすごい、「悪霊妹編」を観てこれ以上はないと思ったのに、あったよその上が、「呪いのドングリ編」!!
というように、植爺の超駄作を超えられるのは、植爺の新超駄作しかない。
それと同じ法則が今、発動された。
「谷正純を超えられるモノは、谷正純しかいない」
谷せんせの最近の迷作といえば、なんといっても『CODE HERO/コード・ヒーロー』ですね。
タカラヅカで駄作というと「『呪いのドングリ編』とどっちがマシ?」と聞かれるけれど、タカラヅカの珍作というと「『CODE HERO』とどっちがマシ?」って聞かれるよね?
記録とは、破られるためにある。それを実感した。
『サン=テグジュペリ』は、『CODE HERO』を超えた!!(笑)
いやあ、すごかったっす、『サン=テグジュペリ』。
トンデモ作品ってのは、こーゆーモノをいうのか……。
観ながら、心の落としどころというか、足の置き場に困った。どこを踏みしめて、どんな体勢で観ればいいのかわからん。
ファミリーミュージカル? 友情モノ? えーと、男女の愛はどこへいった?? 肝心の部分はまるっと抜け落ちてる。変な人ばっか……。
突然はじまるファミリーミュージカル風朗読劇。
突然、関係、立ち位置が変わり、突然朗読劇がはじまる。しかも役が勝手に変更されており、なんの説明もない。
突然はじまる耽美場面。ぽかーん。
突然はじまるお涙ちょうだい。
突然、突然、突然……。
すごい……タカラヅカって、すごい……。ふつーならこれ、プロット段階や脚本段階で、待ったが掛かってるわ……(笑)。
えーとね。
たぶん谷せんせは、『星の王子さま』の朗読劇をやりたかったんだと思う。
原作本を全部そのまま、役者が読み上げるの。地の文まで全部。
衣装を着けて、ちょっとした身振りなんかもして。台詞を歌なんかにして。
それがやりたかったのよね。
でもそのままやったら、子ども向けファミリーミュージカルになってしまう。ここはタカラヅカ、NHKの幼児番組じゃない。
だから作者の物語ってことにして、この『サン=テグジュペリ』を企画した。
で。
この『サン=テグジュペリ』という作品で、いちばん不要なモノは、その『星の王子さま』だ。
サン=テグジュペリという男を主人公にした物語だとすれば、別にそこまで破壊力はない、ふつーにタカラヅカにありがちな話になるだろう。
だが何故こうまで、へんてこりんにぶっ壊れたか。
いらんものが、真ん中にどーんと乗っかっているから。
はい、強烈なデジャヴ。
あったよね、前にも。
**いらない。
**があるから、話が余計ぶっ壊れている。
でも**はタイトルで、コレで企画通しちゃったから**をなくすことができなかったんだ。
**さえ出なかったら、まだマシなのに! **さえ! **さえ……っ!!
えーと、**に入るモノは?
答えは、「妖精」です。
『JAZZYな妖精たち』!!
妖精のビジュアル、キャラクタ、台詞、存在意義、なにもかも最悪だった。
しかも妖精、ストーリーに関係ないし。
最悪なモノが出ることで、つまらない話がさらにぶっ壊れ、駄作度がうなぎ上りだった。
『JAZZYな妖精たち』に妖精さえ出なければ、まだマシだったのに……。
タイトルが妖精ですが。
まず妖精ありきで作られた企画ですが。
その妖精が、いちばんの欠陥。
歴史はくり返す。
だから谷せんせは妖精とか童話とか、デリケートなものは鬼門なのよ~~。
「人の死=感動」「命ありがとう」という、とても大雑把……ゲフンゲフン、おおらかな作風の人なんだから~~。
主人公サン=テックス@らんとむの人生を描く上で、『星の王子さま』と重ね合わせ、絡めている。
手法としてはアリだけど、この使い方がひどい。
『星の王子さま』の台詞を、ただ読み上げるだけ。
サン=テックスたちの物語がそこで突然ストップ、本の朗読劇がはじまる。
しかも、キャラクタがなんの説明もなく替わる。
さっきまで「ぼく」だったらんとむが、次の朗読場面では「王子さま」になり、さっきまで「王子さま」だった蘭ちゃんが次は「ぼく」になっていたり。
本の朗読さえ出来れば、誰が読んでもかまわないの!(笑)
つまり、サン=テックスの物語に重ね合わせても、絡めてもいない。
ただ読み上げているだけ。
しかも、長いんだわ……。
なにしろ『星の王子さま』の大半部分を読み上げてるもんだからさー。
王子さまが会ってきた星の人たちのエピソードをのぞいた、いわゆる「有名な部分」を全部読み上げてるの……。
なんのひねりもなく。
しかも、突然朗読劇をやるために、サン=テックスたちのストーリーも無理に曲げている。この展開でこれはおかしいだろ!がてんこ盛り。
突然朗読劇をはじめる人ばかりで、こわいですよ、この舞台の人たち。
あと音楽がまた、すごいの。
ド演歌。
タカラヅカはムード歌謡や昭和歌謡が基本だからって、ここまで本気のド演歌は、さすがに耳を疑い、笑いツボに入り……『CODE HERO』を思い出した。あれもすげー演歌だったなあ……。
出てくる人たち出てくる人たち、みんな唐突で突然で、場面もエピソードもストーリーもぶった切りのその場限りで、いやあ、ほんとすごい。
しかし谷せんせ、だいもん好きだよね。
わかるわ、ああいう派手な芸風の子、好きだよね。歌舞伎もどーんとキマる、男役としての華と基礎力を持ってる。
谷せんせのお気に入り、ってだけじゃなく、最近ようやくだいもんの「時間」が動き出した気がする。研2から抜擢されてきたスターなのに、5年くらい時間が止まっていた印象……それがようやく、動き出した。
へび@だいもんがもお、ちょっとうろたえるわ……だいもん×らんとむ? それ需要あるの??(笑)
だいもんがまた、全力でやり過ぎてるし……。いいぞ、もっとやれ(笑)。
あー。
このトンデモ作を救う道は、ただひとつ。
少しも早く、『星の王子さま』部分を全撤収すること。
サン=テックスと仲間たちの物語、ついでにコンスエロ@蘭ちゃんとも恋愛してます、みたいな話でいいじゃん。
らんとむさんはもちろんかっこいい、蘭ちゃんきれいだし。花っこたちは熱演なんだから。彼らが存分に輝ける、まともな物語にしてくれ。
谷せんせ女性書けないし興味ないし、恋愛も興味ないし書けないんだから、男たちの友情モノでいいよ。
女性も恋愛も、興味ないし書けないから、コンスエロを『星の王子さま』にしてお茶を濁したんだろうけどさ。
そんな使い方で、『星の王子さま』を汚さんでくれ(笑)。
(笑)が付くのは、珍作だけど、別にキライじゃないからです。
『JAZZYな妖精たち』も、キライじゃなかったし。
ホルスト@だいもんとレオン@汝鳥サマのラストで、うっかり泣きましたから!!(笑)←だから(笑)が必ず付くってばよ。
すごいから、ぜひみんな観てほしい。
おすすめ(笑)。
「植田紳爾を超えられるモノは、植田紳爾のみなのだ」と。
次から次へと人類の常識を越えた改悪を重ね、「これ以上ひどいモノは、この世に存在すまい」と観客を絶望と悲嘆、もしくは爆笑に誘ったかの『ベルばら』シリーズ。
「これよりひどいモノはありえない」と思うのに、新作はさらにその上を行くひどさ!!
すげえよ、人間ってすごい、「悪霊妹編」を観てこれ以上はないと思ったのに、あったよその上が、「呪いのドングリ編」!!
というように、植爺の超駄作を超えられるのは、植爺の新超駄作しかない。
それと同じ法則が今、発動された。
「谷正純を超えられるモノは、谷正純しかいない」
谷せんせの最近の迷作といえば、なんといっても『CODE HERO/コード・ヒーロー』ですね。
タカラヅカで駄作というと「『呪いのドングリ編』とどっちがマシ?」と聞かれるけれど、タカラヅカの珍作というと「『CODE HERO』とどっちがマシ?」って聞かれるよね?
記録とは、破られるためにある。それを実感した。
『サン=テグジュペリ』は、『CODE HERO』を超えた!!(笑)
いやあ、すごかったっす、『サン=テグジュペリ』。
トンデモ作品ってのは、こーゆーモノをいうのか……。
観ながら、心の落としどころというか、足の置き場に困った。どこを踏みしめて、どんな体勢で観ればいいのかわからん。
ファミリーミュージカル? 友情モノ? えーと、男女の愛はどこへいった?? 肝心の部分はまるっと抜け落ちてる。変な人ばっか……。
突然はじまるファミリーミュージカル風朗読劇。
突然、関係、立ち位置が変わり、突然朗読劇がはじまる。しかも役が勝手に変更されており、なんの説明もない。
突然はじまる耽美場面。ぽかーん。
突然はじまるお涙ちょうだい。
突然、突然、突然……。
すごい……タカラヅカって、すごい……。ふつーならこれ、プロット段階や脚本段階で、待ったが掛かってるわ……(笑)。
えーとね。
たぶん谷せんせは、『星の王子さま』の朗読劇をやりたかったんだと思う。
原作本を全部そのまま、役者が読み上げるの。地の文まで全部。
衣装を着けて、ちょっとした身振りなんかもして。台詞を歌なんかにして。
それがやりたかったのよね。
でもそのままやったら、子ども向けファミリーミュージカルになってしまう。ここはタカラヅカ、NHKの幼児番組じゃない。
だから作者の物語ってことにして、この『サン=テグジュペリ』を企画した。
で。
この『サン=テグジュペリ』という作品で、いちばん不要なモノは、その『星の王子さま』だ。
サン=テグジュペリという男を主人公にした物語だとすれば、別にそこまで破壊力はない、ふつーにタカラヅカにありがちな話になるだろう。
だが何故こうまで、へんてこりんにぶっ壊れたか。
いらんものが、真ん中にどーんと乗っかっているから。
はい、強烈なデジャヴ。
あったよね、前にも。
**いらない。
**があるから、話が余計ぶっ壊れている。
でも**はタイトルで、コレで企画通しちゃったから**をなくすことができなかったんだ。
**さえ出なかったら、まだマシなのに! **さえ! **さえ……っ!!
えーと、**に入るモノは?
答えは、「妖精」です。
『JAZZYな妖精たち』!!
妖精のビジュアル、キャラクタ、台詞、存在意義、なにもかも最悪だった。
しかも妖精、ストーリーに関係ないし。
最悪なモノが出ることで、つまらない話がさらにぶっ壊れ、駄作度がうなぎ上りだった。
『JAZZYな妖精たち』に妖精さえ出なければ、まだマシだったのに……。
タイトルが妖精ですが。
まず妖精ありきで作られた企画ですが。
その妖精が、いちばんの欠陥。
歴史はくり返す。
だから谷せんせは妖精とか童話とか、デリケートなものは鬼門なのよ~~。
「人の死=感動」「命ありがとう」という、とても大雑把……ゲフンゲフン、おおらかな作風の人なんだから~~。
主人公サン=テックス@らんとむの人生を描く上で、『星の王子さま』と重ね合わせ、絡めている。
手法としてはアリだけど、この使い方がひどい。
『星の王子さま』の台詞を、ただ読み上げるだけ。
サン=テックスたちの物語がそこで突然ストップ、本の朗読劇がはじまる。
しかも、キャラクタがなんの説明もなく替わる。
さっきまで「ぼく」だったらんとむが、次の朗読場面では「王子さま」になり、さっきまで「王子さま」だった蘭ちゃんが次は「ぼく」になっていたり。
本の朗読さえ出来れば、誰が読んでもかまわないの!(笑)
つまり、サン=テックスの物語に重ね合わせても、絡めてもいない。
ただ読み上げているだけ。
しかも、長いんだわ……。
なにしろ『星の王子さま』の大半部分を読み上げてるもんだからさー。
王子さまが会ってきた星の人たちのエピソードをのぞいた、いわゆる「有名な部分」を全部読み上げてるの……。
なんのひねりもなく。
しかも、突然朗読劇をやるために、サン=テックスたちのストーリーも無理に曲げている。この展開でこれはおかしいだろ!がてんこ盛り。
突然朗読劇をはじめる人ばかりで、こわいですよ、この舞台の人たち。
あと音楽がまた、すごいの。
ド演歌。
タカラヅカはムード歌謡や昭和歌謡が基本だからって、ここまで本気のド演歌は、さすがに耳を疑い、笑いツボに入り……『CODE HERO』を思い出した。あれもすげー演歌だったなあ……。
出てくる人たち出てくる人たち、みんな唐突で突然で、場面もエピソードもストーリーもぶった切りのその場限りで、いやあ、ほんとすごい。
しかし谷せんせ、だいもん好きだよね。
わかるわ、ああいう派手な芸風の子、好きだよね。歌舞伎もどーんとキマる、男役としての華と基礎力を持ってる。
谷せんせのお気に入り、ってだけじゃなく、最近ようやくだいもんの「時間」が動き出した気がする。研2から抜擢されてきたスターなのに、5年くらい時間が止まっていた印象……それがようやく、動き出した。
へび@だいもんがもお、ちょっとうろたえるわ……だいもん×らんとむ? それ需要あるの??(笑)
だいもんがまた、全力でやり過ぎてるし……。いいぞ、もっとやれ(笑)。
あー。
このトンデモ作を救う道は、ただひとつ。
少しも早く、『星の王子さま』部分を全撤収すること。
サン=テックスと仲間たちの物語、ついでにコンスエロ@蘭ちゃんとも恋愛してます、みたいな話でいいじゃん。
らんとむさんはもちろんかっこいい、蘭ちゃんきれいだし。花っこたちは熱演なんだから。彼らが存分に輝ける、まともな物語にしてくれ。
谷せんせ女性書けないし興味ないし、恋愛も興味ないし書けないんだから、男たちの友情モノでいいよ。
女性も恋愛も、興味ないし書けないから、コンスエロを『星の王子さま』にしてお茶を濁したんだろうけどさ。
そんな使い方で、『星の王子さま』を汚さんでくれ(笑)。
(笑)が付くのは、珍作だけど、別にキライじゃないからです。
『JAZZYな妖精たち』も、キライじゃなかったし。
ホルスト@だいもんとレオン@汝鳥サマのラストで、うっかり泣きましたから!!(笑)←だから(笑)が必ず付くってばよ。
すごいから、ぜひみんな観てほしい。
おすすめ(笑)。