オープニングから入り込みそびれた…。@NOBUNAGA<信長>
2016年6月11日 タカラヅカ 『NOBUNAGA<信長> -下天の夢-』初日観劇。
帰りの電車の中で書いた感想メモを中心に。
開演前のアナウンスは、光秀@カチャと秀吉@みやるりの漫才。
『エドワード8世』を思い出した。開演アナウンスをまさおがやってたねえ。あれを下敷きにしてるんだね。
同じ大野せんせということもあるけれど、まさおがきりやんのサヨナラ公演をリスペクトしているのだと思うと、胸が熱くなる。や、前任のサヨナラ公演を「嫌だ」と思っていたら、あえて同じことはしないだろうから。
そうか、好きだったんだね。自分もやりたい、と思うくらいに、好きでいてくれたんだね。
と、きりやんも『エドワード8世』も好きなわたしはうれしくなった。
ところでわたし、すっかり「まさお節」に毒されているのかしら。
中毒患者は、自分が中毒だとわからなくなるじゃない?
『NOBUNAGA』を観て、「まさお節が気にならない! まさおと時代劇って合う!」と思ったんだ。
でも、世の評価は真逆みたいで。
「まさお節が酷すぎてわけがわからない」という意見を耳にしまくることに、心から「?!」だった。
あたし、毒されてるのか!!
ちょっとやそっとのまさお節じゃあ、物足りないくらいに?
わたしはまさおスキーで大野せんせスキーだし、ヲタクとして、ふつーに戦国時代も信長も好き。「信長」はタカラヅカ向きのキャラクタ、タカラヅカ向きの題材だと思うし、なにより月組トップスターまさおのキャラに合っていると思う。
失敗する要素の方が少ないはずだから、無邪気に楽しみにできる……はずが、制作発表会映像を見て、不安感が上昇した。なんか、変……これあかんやつや感がゆんゆん……。
それでも、観てみるまではわからない。
2番手@たまきちが謎の外国人役とか、帰蝶@ちゃぴが信長を憎んでいるとか、設定自体は面白い。
やばい、と思ったのは、ビジュアルセンス。
いくらでも美形に作れる西洋人役がムサいヒゲ男で、長刀振り回して見得を切るヒロインが昭和時代のSFみたいな格好で、肝心の主演が「信長らしい髷とヒゲ」が顔立ちに合ってない……。
で、でもビジュアルなんて、そこからいくらでも変更できるんだし。
そのままでも、作品全体にはぴたりとハマって、美しいのかもしれないし。
観てみるまではわからない。
そして、実際に観て。
痛感する。
大野せんせは、ロック・ミュージカルは作らなくていいです。
出来ないことはしなくていい。
地味だけど美しい日本物の画面を作れる、のが大野せんせだったのに。
ふつーに日本物だったら、ふつーの戦国時代モノだったら、こんな悲惨なことにはならなかったろうに……「ロック・ミュージカル」としたために、こんなことに。
制作発表会の危惧がそのまま現れた舞台でした。
ダサい……サムい……。
男役たちは着物にブーツ姿で、衣装にもお金をかけてもらっているのがわかる。さすがスポンサー付き公演。
でも、そのお金をかけたっぽい衣装が、かっこよくない……きれいじゃない……。
これならふつーに着物姿で良かったんじゃナイかな……。
日本物と「ロック(と大野くんが思っているモノ)」の食い合わせが悪い。
わたしはアニメ・ゲームも好きでそっち系もよく目にしているけれど、着物+ロックテイストってもっと、いくらでもかっこよく出来るよ……? つか、定番過ぎて飽きるくらい、よくあるネタよ……?
なのになんでその定番で、こんだけはずすかな。そっちの方が不思議。
音楽が「ギュイイーーン!!」だったらロックなのかよ、チガウっしょ?
まさお単独の「敦盛」はプロローグとして。
そのあとのオープニングはばーーん!と派手にかっこいいはずなのに、それを期待していたのに……び、びみょー……。
そもそも最初の場面、帰蝶たち女性陣はなにしに出て来たの?
今川義元@るうくんを追っている戦場よね?
「女子だって闘うわ!」ということで、隊列に加わっていたの?
じゃあなんで、「ただの通行人です」と着物で顔を隠していたの? ふつうに武装して現れるはずよね? 今川軍が「通行人の着物を奪うはず」と思ってわざとやっていたの?
そこまで考えていなくても、戦場で通行人を装うこと自体が作戦だったの? 女ばかりだと油断するだろうから?
貴人が女性だけで野良をうろうろするのが「通行人を装う」ことになるのか? あんなクソ怪しい一行を「ちょうどいいところに通行人が!」と襲いかかる今川軍ってどうなの。
マンガ的な帰蝶の登場シーンを作りたかったんだろうけど、無茶苦茶過ぎて最初から引いた……(笑)。
男たちと同じように隊列に加わっていた、としてくれた方がよっぽどよかったわ……。
そうやって「現実にはあり得ないけれど、フィクションならではの演出」をしてなお、成功してない……地味……。
サイトーくんならこのへん、もっとうまく演出したろうになあ。『エル・アルコン-鷹-』の女海賊たちはすっげーかっこよかったなああ。
ところで、この女武者たちのなかにあーさがいることに、なかなか気づかなかった。台詞を言う段になってはじめて、え、あれあーさ?!となった……(笑)。
続く。
帰りの電車の中で書いた感想メモを中心に。
開演前のアナウンスは、光秀@カチャと秀吉@みやるりの漫才。
『エドワード8世』を思い出した。開演アナウンスをまさおがやってたねえ。あれを下敷きにしてるんだね。
同じ大野せんせということもあるけれど、まさおがきりやんのサヨナラ公演をリスペクトしているのだと思うと、胸が熱くなる。や、前任のサヨナラ公演を「嫌だ」と思っていたら、あえて同じことはしないだろうから。
そうか、好きだったんだね。自分もやりたい、と思うくらいに、好きでいてくれたんだね。
と、きりやんも『エドワード8世』も好きなわたしはうれしくなった。
ところでわたし、すっかり「まさお節」に毒されているのかしら。
中毒患者は、自分が中毒だとわからなくなるじゃない?
『NOBUNAGA』を観て、「まさお節が気にならない! まさおと時代劇って合う!」と思ったんだ。
でも、世の評価は真逆みたいで。
「まさお節が酷すぎてわけがわからない」という意見を耳にしまくることに、心から「?!」だった。
あたし、毒されてるのか!!
ちょっとやそっとのまさお節じゃあ、物足りないくらいに?
わたしはまさおスキーで大野せんせスキーだし、ヲタクとして、ふつーに戦国時代も信長も好き。「信長」はタカラヅカ向きのキャラクタ、タカラヅカ向きの題材だと思うし、なにより月組トップスターまさおのキャラに合っていると思う。
失敗する要素の方が少ないはずだから、無邪気に楽しみにできる……はずが、制作発表会映像を見て、不安感が上昇した。なんか、変……これあかんやつや感がゆんゆん……。
それでも、観てみるまではわからない。
2番手@たまきちが謎の外国人役とか、帰蝶@ちゃぴが信長を憎んでいるとか、設定自体は面白い。
やばい、と思ったのは、ビジュアルセンス。
いくらでも美形に作れる西洋人役がムサいヒゲ男で、長刀振り回して見得を切るヒロインが昭和時代のSFみたいな格好で、肝心の主演が「信長らしい髷とヒゲ」が顔立ちに合ってない……。
で、でもビジュアルなんて、そこからいくらでも変更できるんだし。
そのままでも、作品全体にはぴたりとハマって、美しいのかもしれないし。
観てみるまではわからない。
そして、実際に観て。
痛感する。
大野せんせは、ロック・ミュージカルは作らなくていいです。
出来ないことはしなくていい。
地味だけど美しい日本物の画面を作れる、のが大野せんせだったのに。
ふつーに日本物だったら、ふつーの戦国時代モノだったら、こんな悲惨なことにはならなかったろうに……「ロック・ミュージカル」としたために、こんなことに。
制作発表会の危惧がそのまま現れた舞台でした。
ダサい……サムい……。
男役たちは着物にブーツ姿で、衣装にもお金をかけてもらっているのがわかる。さすがスポンサー付き公演。
でも、そのお金をかけたっぽい衣装が、かっこよくない……きれいじゃない……。
これならふつーに着物姿で良かったんじゃナイかな……。
日本物と「ロック(と大野くんが思っているモノ)」の食い合わせが悪い。
わたしはアニメ・ゲームも好きでそっち系もよく目にしているけれど、着物+ロックテイストってもっと、いくらでもかっこよく出来るよ……? つか、定番過ぎて飽きるくらい、よくあるネタよ……?
なのになんでその定番で、こんだけはずすかな。そっちの方が不思議。
音楽が「ギュイイーーン!!」だったらロックなのかよ、チガウっしょ?
まさお単独の「敦盛」はプロローグとして。
そのあとのオープニングはばーーん!と派手にかっこいいはずなのに、それを期待していたのに……び、びみょー……。
そもそも最初の場面、帰蝶たち女性陣はなにしに出て来たの?
今川義元@るうくんを追っている戦場よね?
「女子だって闘うわ!」ということで、隊列に加わっていたの?
じゃあなんで、「ただの通行人です」と着物で顔を隠していたの? ふつうに武装して現れるはずよね? 今川軍が「通行人の着物を奪うはず」と思ってわざとやっていたの?
そこまで考えていなくても、戦場で通行人を装うこと自体が作戦だったの? 女ばかりだと油断するだろうから?
貴人が女性だけで野良をうろうろするのが「通行人を装う」ことになるのか? あんなクソ怪しい一行を「ちょうどいいところに通行人が!」と襲いかかる今川軍ってどうなの。
マンガ的な帰蝶の登場シーンを作りたかったんだろうけど、無茶苦茶過ぎて最初から引いた……(笑)。
男たちと同じように隊列に加わっていた、としてくれた方がよっぽどよかったわ……。
そうやって「現実にはあり得ないけれど、フィクションならではの演出」をしてなお、成功してない……地味……。
サイトーくんならこのへん、もっとうまく演出したろうになあ。『エル・アルコン-鷹-』の女海賊たちはすっげーかっこよかったなああ。
ところで、この女武者たちのなかにあーさがいることに、なかなか気づかなかった。台詞を言う段になってはじめて、え、あれあーさ?!となった……(笑)。
続く。