紅い薔薇に象徴される世界。@ドン・ジュアン
2016年6月26日 タカラヅカ 美しいモノを見た。
舞台というのは、演劇というものは、美しいものなんだねええ。
と、しみじみしてしまう、『ドン・ジュアン』。
役者個々の話ではなく、舞台全体。や、もちろん出演者も美しいけど、今は舞台の話。
幕開きの、静かな悲しみに満ちたプロローグ……「今は亡き友」へ語りかける場面の、遺跡っぽいセット……それもまた「過去」「失われたモノ」を象徴している……。
その聖なる・静なる場面から、巨大な真紅の薔薇のピックアップ、その薔薇から、ドン・ジュアンが登場する、美しさ。視覚効果。
薔薇があんな風に砕け散る……ばらばらになるとは、夢にも思わないから、その予期せぬパーツの軌跡にも目を奪われる。
騎士団登場の踏みならす靴の音、遺跡の上に並んだ姿……。
セリが上下するわけでも盆がぐるぐる回るわけでもないのに、画面は次々変わり、左右と手前奥だけでなく、上下も変化に富む。
フラメンコの美しさ。女性の美しさ。
あるのは、野生のエロス。
褐色の肌と黒髪、濁りのある多彩なドレス。
暗い色を基調とした舞台だから、「エメ」で白いドレスの女たちが踊り出した瞬間、息を飲む。
その、美しさに。その、清浄さに。
美しい音楽が豊かに流れ続け、闇であれ毒であれ、……愛であれ、救いであれ……彩り満たす。
感情は音楽となり、台詞は歌となり、あるがままに発せられる。
ミュージカルという、贅沢さ。
それを存分に味わう。
いやあ……美しい、って、いいな。
生田せんせの美意識がこれでもかと注入されてる。ヲタク万歳、厨二万歳。つかこのパソコン、「ちゅうにゅう」を打っている途中、「ちゅうに」で「厨二」と変換するのよせ(笑)。
美しいものを見られて、大満足だーー。
よくぞこのメンバーで、この作品を上演してくれました。
……とはいえ、ヒロインのマリア@みちるちゃんは、なんか不自由感がつきまとった。足りてないというか、そもそも大きさがチガウ箱の中にいる感じ? その箱の中で手足を伸ばしても、その箱以上の大きさにはならないよ的な。
そして、ドン・カルロ@咲ちゃん。
ひとことで言うと、弱い……。
歌声も、存在感も、ドン・ジュアン@だいもんとの関係性も。
ドン・ジュアンと肩を並べる存在でなきゃならないのよね? や、火のついてるだいもんに立ち向かえなんて、無理難題だとわかっちゃいるが、どうかもう少し食い下がってくれ。
このふたりだけかな、主要キャストで気になったの。
それ以外はほんとにもう、見事に作品世界に酔わせてもらいました。
まだ初日だしね。みちるちゃんと咲ちゃんも、きっとこれから変わっていくんだと思うし。
エルヴィラ@くらっち、すげー良かった!
『銀二貫』のヒロインの芝居に首をかしげたので、不安もあったんだけど、今回はすごくいい。歌声も演技も。
実力あるっていいよな。
わたし、ひとこの悪役ってはじめて見るかも。
ラファエルは別に悪役ってわけじゃないんだけど、善悪で言えば主人公のドン・ジュアンがいちばんの悪だし。
でも、闇落ちするからなー、ラファエル。明るいあっけらかんとした持ち味のあるひとこが、闇を演じるとこうなるのか。や、期待以上に闇が広がってた!
この男やばい、そう思わせるものがある。
いいなあ、ラファエル。
レオ様、叶くんがいい男で。
レオ様、男役として落ち着いてきたなあ。「喋らなければオトコマエ」だったのが、喋ってもオトコマエをキープできるようになってきてる。
叶くんはほんと学年不明だわ。上級生っぽいよね、新公学年なのに(笑)。もっと歌って欲しい。
縣くんはただひとり、声を発すると「あ、ヘタな子がいる」とわかってしまう。周りがうまい人ばかりで占められているから仕方ないんだけど、せっかくの抜擢続きなんだ、がんばってくれー。
きゃびいは安定のいいお姉さんぶりだわ。芝居に浮つきがない。締めてくれるとドラマ性が上がる。
少年ドン・ジュアン@ひまりちゃんがすごい。
む、娘役だよね……?
なのに、スミレコードやばい芝居してますよ、男役として!!
すっげーだいもんに似てる。だいもんらしい芝居をする。
そのくせ、娘役やってるときはえっちで魅力的な女性として、ドン・ジュアンに絡んでるんですわ。
ひまりちゃん、今回の衣装と髪型? お化粧? すごく合ってる、いい、めっちゃ美人。モブ女性キャラの中でいちばん好みだ。
すわっちにソロがあって、翼くんにないことが残念です……や、すわっちに含みはない、彼は良い声です。
ただ、翼くんの歌も聴きたかった……。
舞台というのは、演劇というものは、美しいものなんだねええ。
と、しみじみしてしまう、『ドン・ジュアン』。
役者個々の話ではなく、舞台全体。や、もちろん出演者も美しいけど、今は舞台の話。
幕開きの、静かな悲しみに満ちたプロローグ……「今は亡き友」へ語りかける場面の、遺跡っぽいセット……それもまた「過去」「失われたモノ」を象徴している……。
その聖なる・静なる場面から、巨大な真紅の薔薇のピックアップ、その薔薇から、ドン・ジュアンが登場する、美しさ。視覚効果。
薔薇があんな風に砕け散る……ばらばらになるとは、夢にも思わないから、その予期せぬパーツの軌跡にも目を奪われる。
騎士団登場の踏みならす靴の音、遺跡の上に並んだ姿……。
セリが上下するわけでも盆がぐるぐる回るわけでもないのに、画面は次々変わり、左右と手前奥だけでなく、上下も変化に富む。
フラメンコの美しさ。女性の美しさ。
あるのは、野生のエロス。
褐色の肌と黒髪、濁りのある多彩なドレス。
暗い色を基調とした舞台だから、「エメ」で白いドレスの女たちが踊り出した瞬間、息を飲む。
その、美しさに。その、清浄さに。
美しい音楽が豊かに流れ続け、闇であれ毒であれ、……愛であれ、救いであれ……彩り満たす。
感情は音楽となり、台詞は歌となり、あるがままに発せられる。
ミュージカルという、贅沢さ。
それを存分に味わう。
いやあ……美しい、って、いいな。
生田せんせの美意識がこれでもかと注入されてる。ヲタク万歳、厨二万歳。つかこのパソコン、「ちゅうにゅう」を打っている途中、「ちゅうに」で「厨二」と変換するのよせ(笑)。
美しいものを見られて、大満足だーー。
よくぞこのメンバーで、この作品を上演してくれました。
……とはいえ、ヒロインのマリア@みちるちゃんは、なんか不自由感がつきまとった。足りてないというか、そもそも大きさがチガウ箱の中にいる感じ? その箱の中で手足を伸ばしても、その箱以上の大きさにはならないよ的な。
そして、ドン・カルロ@咲ちゃん。
ひとことで言うと、弱い……。
歌声も、存在感も、ドン・ジュアン@だいもんとの関係性も。
ドン・ジュアンと肩を並べる存在でなきゃならないのよね? や、火のついてるだいもんに立ち向かえなんて、無理難題だとわかっちゃいるが、どうかもう少し食い下がってくれ。
このふたりだけかな、主要キャストで気になったの。
それ以外はほんとにもう、見事に作品世界に酔わせてもらいました。
まだ初日だしね。みちるちゃんと咲ちゃんも、きっとこれから変わっていくんだと思うし。
エルヴィラ@くらっち、すげー良かった!
『銀二貫』のヒロインの芝居に首をかしげたので、不安もあったんだけど、今回はすごくいい。歌声も演技も。
実力あるっていいよな。
わたし、ひとこの悪役ってはじめて見るかも。
ラファエルは別に悪役ってわけじゃないんだけど、善悪で言えば主人公のドン・ジュアンがいちばんの悪だし。
でも、闇落ちするからなー、ラファエル。明るいあっけらかんとした持ち味のあるひとこが、闇を演じるとこうなるのか。や、期待以上に闇が広がってた!
この男やばい、そう思わせるものがある。
いいなあ、ラファエル。
レオ様、叶くんがいい男で。
レオ様、男役として落ち着いてきたなあ。「喋らなければオトコマエ」だったのが、喋ってもオトコマエをキープできるようになってきてる。
叶くんはほんと学年不明だわ。上級生っぽいよね、新公学年なのに(笑)。もっと歌って欲しい。
縣くんはただひとり、声を発すると「あ、ヘタな子がいる」とわかってしまう。周りがうまい人ばかりで占められているから仕方ないんだけど、せっかくの抜擢続きなんだ、がんばってくれー。
きゃびいは安定のいいお姉さんぶりだわ。芝居に浮つきがない。締めてくれるとドラマ性が上がる。
少年ドン・ジュアン@ひまりちゃんがすごい。
む、娘役だよね……?
なのに、スミレコードやばい芝居してますよ、男役として!!
すっげーだいもんに似てる。だいもんらしい芝居をする。
そのくせ、娘役やってるときはえっちで魅力的な女性として、ドン・ジュアンに絡んでるんですわ。
ひまりちゃん、今回の衣装と髪型? お化粧? すごく合ってる、いい、めっちゃ美人。モブ女性キャラの中でいちばん好みだ。
すわっちにソロがあって、翼くんにないことが残念です……や、すわっちに含みはない、彼は良い声です。
ただ、翼くんの歌も聴きたかった……。