見慣れた名前とオーバーラップ。@NOBUNAGA<信長>
2016年5月1日 タカラヅカ 『NOBUNAGA<信長> -下天の夢-』その他配役が発表された。
え、今ごろ? たしか集合日はもっと前だったよね?
と、わかっているくせに突っ込んでみる。大野くんのお約束だよねー、きっと集合日には脚本出来てなかったか、あるいは何時間ぶんもの超大作を書いちゃって、削る部分が確定するまで配役できなかったんだよねー(笑)。
なんて、大野作品あるあるを書いてみたりな。
ま、ともかく、大野くんスキーとして反応。
前田利家@にわにわが、まゆぽん。
まつ@あゆっちが、みくちゃん。
豊臣(羽柴)秀吉@はっちさんが、みやちゃん。
ねね@カレンちゃんが、わかばちゃん。
そして、織田信長@りーしゃ……が、我らがスーパースター、まさお様。
なんか見慣れた役名があると、オーバーラップさせて楽しくなりますな。
しかし、大野せんせのまつのイメージって、ふくよかな女性?
わたし的に注目配役は、浅井長政@としくんですなー。悲劇の美男子武将! としくんに持ってくるとは。さすが大野せんせ。
大野せんせはマサツカせんせと同じく、お気に入りの役者にはこだわりのある役を付ける印象。
過去の大野作品から、としくん、からんくん、まゆぽんにはいい役を付けそうだなと。
それはともかく、森蘭丸@あーさ!!
美少年認定キターー!
……ただ問題は、あーさがなんか二役らしいこと。
妻木(帰蝶の家臣)、って……。
やたらめったら女役ばっかやらされてる路線男役のファンをしている友人が、他の路線スターにことごとく「女役をしろ」「お仲間になれ」と呪い(笑)をかけているので、あーさの配役にすっげー反応しててめんどくさいです……(笑)。
蘭丸がいい役で、女役は彩りを添える程度でありますように。
や、あーさは女役なんかしてる場合じゃないっす、ここでがつんといい男やって、存在感を磨かないと。
(と、このときは書いてたんだよなあ、わたし……。遠い目。思わず追記しちゃった、UP時)
家臣とか妻とか側室とか、同グループで役が多い場合は、そのグループでの歌やダンスがあることに期待。
なんにせよ、再演ではない、オリジナル作品はわくわくするな。
ところで大野せんせ、もう脚本は出来てるの?(大野せんせあるあるで締めくくる)
え、今ごろ? たしか集合日はもっと前だったよね?
と、わかっているくせに突っ込んでみる。大野くんのお約束だよねー、きっと集合日には脚本出来てなかったか、あるいは何時間ぶんもの超大作を書いちゃって、削る部分が確定するまで配役できなかったんだよねー(笑)。
なんて、大野作品あるあるを書いてみたりな。
ま、ともかく、大野くんスキーとして反応。
前田利家@にわにわが、まゆぽん。
まつ@あゆっちが、みくちゃん。
豊臣(羽柴)秀吉@はっちさんが、みやちゃん。
ねね@カレンちゃんが、わかばちゃん。
そして、織田信長@りーしゃ……が、我らがスーパースター、まさお様。
なんか見慣れた役名があると、オーバーラップさせて楽しくなりますな。
しかし、大野せんせのまつのイメージって、ふくよかな女性?
わたし的に注目配役は、浅井長政@としくんですなー。悲劇の美男子武将! としくんに持ってくるとは。さすが大野せんせ。
大野せんせはマサツカせんせと同じく、お気に入りの役者にはこだわりのある役を付ける印象。
過去の大野作品から、としくん、からんくん、まゆぽんにはいい役を付けそうだなと。
それはともかく、森蘭丸@あーさ!!
美少年認定キターー!
……ただ問題は、あーさがなんか二役らしいこと。
妻木(帰蝶の家臣)、って……。
やたらめったら女役ばっかやらされてる路線男役のファンをしている友人が、他の路線スターにことごとく「女役をしろ」「お仲間になれ」と呪い(笑)をかけているので、あーさの配役にすっげー反応しててめんどくさいです……(笑)。
蘭丸がいい役で、女役は彩りを添える程度でありますように。
や、あーさは女役なんかしてる場合じゃないっす、ここでがつんといい男やって、存在感を磨かないと。
(と、このときは書いてたんだよなあ、わたし……。遠い目。思わず追記しちゃった、UP時)
家臣とか妻とか側室とか、同グループで役が多い場合は、そのグループでの歌やダンスがあることに期待。
なんにせよ、再演ではない、オリジナル作品はわくわくするな。
ところで大野せんせ、もう脚本は出来てるの?(大野せんせあるあるで締めくくる)
まろやかに、気品を持つ。@ME AND MY GIRL
2016年5月2日 タカラヅカ 花組『ME AND MY GIRL』初日、キャスト中心に思ったことをつらつら書く。
べーちゃんマリアおばさま。
目に新しい。
ただ新しいのではなく、なによりもまず、目に。
今までのマリアは、主におばあさん枠だった。たとえジョン卿が2番手スターであっても、専科の超おねえさまがやることが多かった。
そうでなければ組内管理職とか。
とにかくひと目で「年配」とわかる容色の人が演じる。
新公は専科さんが出ないから、マリアももちろん若い。脇の実力系が演じることが多いけれど、すっきりふつうにきれいな印象。
年配か新公か、そのどちらかしか記憶にナイもんだから。
若々しいけれど、ぽっちゃりしていることで他のキャラクタと年代の差別化の出来たマリアというのは、はじめて観た。
べーちゃんはタカラジェンヌにしてはふくよかで、群衆にいても身体のサイズでぱっと目に付く。
若い娘さんたちだけで老若男女を演じ分ける舞台だから、全員ががりがりに細いだけだと表現出来ることに限界がある。トップ路線の娘さんは細くなきゃダメだけど、別格スターなら細さにこだわる必要はないってことだな……と、マリアの自然な差別化を観て思った。
べーちゃんの丸みが、マリアとして説得力があった。
そのふくよかさは、育ちの良さゆえだと思えた。あくせくする必要のない育ち、ほんとうのお姫様育ちゆえにダイエットに血道を上げたりせず、真の豊かさを持つ大人の貴族女性として君臨しているのだと。
貴族よりは下町娘が持ち味だったべーちゃんが、こんなに気品ある大人の女性になってるんだなあ。
外見の説得力からはじまって、言動の厳しさだけでない、かわいらしさのある女性として、なんとも魅力的なマリアだった。
そうだよなあ、マリアって最初敵役っぽい立ち位置で、でもほんとはかわいらしい部分のある人だとわかってきて、最終的には観客の共感を得られるとこまで持って行く役だもんな。フィナーレの花嫁姿に拍手喝采ムードになるように。
きびしく、そして、魅力的であること。
タカラヅカでいうと男役2番手に求められる役割り。「悪役だけどかっこいい!」「2番手っておいしいよね」と言われる役。
べーちゃんはべーちゃんだってだけでかわいいけど(盲目)、マリアがこれまたかわいかった!
彼女に感情移入して観てしまうから、ビルの方に苛立ちを感じるくらい(笑)。
べーちゃんのあのまろやかな体格だって、マリアを演じるためにあるようなものだわ! ……と思ったけど、えーと、フィナーレになるとやっぱ「太っ」と思ったよ、ごめん。
タカラジェンヌは大変よね……がりっがりではじめて「ふつう」と呼ばれるんだものね……そして娘役は肌露出多いから、体型モロに出るもんね……。
芝居はぜんぜんいいんだけど、ショーになるとべーちゃんはもうちょい肉が薄くなってくれてもいいかなあ、と思う……。
ジョン卿@キキくんがまた、かわいかった!
キキくんは貴族が似合う。鷹揚で、育ちの良さが自然。
ちょっと不思議ちゃん入ってる感じなのも、「貴族ゆえ」と思える。一般人と同じところで生きてないからなー、と。
不思議ちゃんなジョン卿というと断然えりたんを思い出すんだけど、えりたんは「不思議なイキモノ」「変な人」であって、「貴族だから」ではなかったなあ。
マリアとジョン卿が若くてかわいい人たちだってだけで、作品のわくわく度が違うな。や、わたしの場合。
べーちゃんマリアおばさま。
目に新しい。
ただ新しいのではなく、なによりもまず、目に。
今までのマリアは、主におばあさん枠だった。たとえジョン卿が2番手スターであっても、専科の超おねえさまがやることが多かった。
そうでなければ組内管理職とか。
とにかくひと目で「年配」とわかる容色の人が演じる。
新公は専科さんが出ないから、マリアももちろん若い。脇の実力系が演じることが多いけれど、すっきりふつうにきれいな印象。
年配か新公か、そのどちらかしか記憶にナイもんだから。
若々しいけれど、ぽっちゃりしていることで他のキャラクタと年代の差別化の出来たマリアというのは、はじめて観た。
べーちゃんはタカラジェンヌにしてはふくよかで、群衆にいても身体のサイズでぱっと目に付く。
若い娘さんたちだけで老若男女を演じ分ける舞台だから、全員ががりがりに細いだけだと表現出来ることに限界がある。トップ路線の娘さんは細くなきゃダメだけど、別格スターなら細さにこだわる必要はないってことだな……と、マリアの自然な差別化を観て思った。
べーちゃんの丸みが、マリアとして説得力があった。
そのふくよかさは、育ちの良さゆえだと思えた。あくせくする必要のない育ち、ほんとうのお姫様育ちゆえにダイエットに血道を上げたりせず、真の豊かさを持つ大人の貴族女性として君臨しているのだと。
貴族よりは下町娘が持ち味だったべーちゃんが、こんなに気品ある大人の女性になってるんだなあ。
外見の説得力からはじまって、言動の厳しさだけでない、かわいらしさのある女性として、なんとも魅力的なマリアだった。
そうだよなあ、マリアって最初敵役っぽい立ち位置で、でもほんとはかわいらしい部分のある人だとわかってきて、最終的には観客の共感を得られるとこまで持って行く役だもんな。フィナーレの花嫁姿に拍手喝采ムードになるように。
きびしく、そして、魅力的であること。
タカラヅカでいうと男役2番手に求められる役割り。「悪役だけどかっこいい!」「2番手っておいしいよね」と言われる役。
べーちゃんはべーちゃんだってだけでかわいいけど(盲目)、マリアがこれまたかわいかった!
彼女に感情移入して観てしまうから、ビルの方に苛立ちを感じるくらい(笑)。
べーちゃんのあのまろやかな体格だって、マリアを演じるためにあるようなものだわ! ……と思ったけど、えーと、フィナーレになるとやっぱ「太っ」と思ったよ、ごめん。
タカラジェンヌは大変よね……がりっがりではじめて「ふつう」と呼ばれるんだものね……そして娘役は肌露出多いから、体型モロに出るもんね……。
芝居はぜんぜんいいんだけど、ショーになるとべーちゃんはもうちょい肉が薄くなってくれてもいいかなあ、と思う……。
ジョン卿@キキくんがまた、かわいかった!
キキくんは貴族が似合う。鷹揚で、育ちの良さが自然。
ちょっと不思議ちゃん入ってる感じなのも、「貴族ゆえ」と思える。一般人と同じところで生きてないからなー、と。
不思議ちゃんなジョン卿というと断然えりたんを思い出すんだけど、えりたんは「不思議なイキモノ」「変な人」であって、「貴族だから」ではなかったなあ。
マリアとジョン卿が若くてかわいい人たちだってだけで、作品のわくわく度が違うな。や、わたしの場合。
何故、の答えを得たような。@ヴァンパイア・サクセション』
2016年5月3日 タカラヅカ どうしてヴァンパイアなのか。
身もフタもないリアルさ、下ネタ満載の親父っぽい作風と臓器移植キャンペーンが売りのイシダせんせの新作が、どうしてヴァンパイアものなのか。
最初わたしは不思議だった。意外だった。
だって「ヴァンパイア」って、ファンタジックかつ耽美な題材でしょ? イシダせんせの芸風とかけ離れ過ぎてる……ヴァンパイアを選ぶなんて意外。
なんて。
演目発表時に不思議がっていたことが、嘘みたいに、しっくりきました。
実際に、イシダ新作『ヴァンパイア・サクセション』 を観て。
あー、なるほど……。
臓器移植キャンペーン大好きだからか……。
すとんと納得。
なんで思い至らなかったんだろうな。
臓器移植が好きな人が選んだネタ、ということにのみ着目していたら、ヴァンパイアネタはなんの不思議もない、延長線上にあるわな。
つまりは、いつも通りの、身もフタもないイシダ作品でした。
マカゼ氏に対し、むくむくと湧き上がる同情心。気の毒だな、なんでこうも作品運が悪いんだ。初出演の『ランスロット』で作品運を使い切ったのか?っていう。
イシダせんせの現代モノって、外国が舞台でも外国感がしない。これふつーに日本だよね。登場人物のメンタリティーも、舞台となる街とかの空気感も、言葉ややり取りのセンスも、なにもかも日本。ただ、金髪でカタカナ名前で呼び合ってるだけっぽい。
たぶんそれが一層「タカラヅカではない、大衆演劇」っぽいのだと思う。日本人が日本で芝居してるのに、なにが「オスカル」だ、「フランスのために」だ、あほくせー(薄笑)ってな感じっていうか。
タカラヅカだって大衆演劇じゃないか、小林一三が目指したのはそういうものだろう、とかいうツッコミはナシね。
現在のタカラヅカが持つ「タカラヅカ感」が薄い。金髪のカツラをかぶった日本人、じゃなくて、タカラジェンヌという2.5次元の存在なんだよ、と騙してくれる世界観を創ることを、最初から放棄しているような。
『復活』とかのシリアスな時代物などはともかく、舞台がどこであれ現代モノだと、「タカラヅカである」ことにこだわりが薄く感じる。
同じ駄作でもつまらなさが倍増するのは、そういう部分だろうな。
わたしはタカラヅカが好きだから、「タカラヅカである」ことに敬意や関心を持たない作品は評価が下がってしまう。
真正面から「タカラヅカ」する気がないなら、他でやればいいのに。
「タカラヅカ」でないイシダせんせのオリジナル作品に、どれだけの商業価値が付くのかは知らないけれど。
……なんてのは、わたしの個人的な感じ方なので、世間の評価は知りませんが。
イシダせんせは、ものすっげ破綻しまくりで物語として成立してないとか、ストーリー自体が存在しないとか、起承転結がないとか、どこがクライマックスかわからないだらだらローテンションとか、そんな基本的な致命的な欠陥はないモノを作る人だから。
だからもうあとは好みの問題だよな。
アタマからしっぽまで、どこもかしこも好みでなくて、困りました(笑)。
観ながら途方に暮れるレベルで。
キャストとそのファンに対する同情心とか、これが我が身に降りかからずに済んだ安堵感とか、そう感じることへの後ろめたさとか。や、後ろめたく感じるのもおかしな話だが。
わたしが「うわ、こりゃきついわー」と思うだけで、世の一般的感覚の人々には佳作なのかもしれないしな。
マカゼの美貌を堪能することだけに集中すればいいのかもしんないし。
はー。
『殉情』レベルの最悪のイシダではなかったけれど、『復活』などのマシなイシダでもなく、いつものイシダだった。
つまり、わたしは面白いと思えない作品だった。
新ジャンル開拓で、ファンタジックな作品に挑戦するイシダせんせ、を観てみたかったなあ……そんなことに期待したわたしが浅はかだった(笑)。いつものダーイシ。
とりあえず、イシダせんせはほんと、みつる好きだなあ、と思いました。
イシダに好かれてうれしいかどうかはともかく、こんな風に「○○先生は本当に○○くんが好きだなあ」と思わせる役者ってのは、強いんだと思う。
トップスターになるだけがジェンヌ人生じゃない。「みつるはイシダ役者である」という事実がある、こと自体は、いいことなんだと思う。
身もフタもないリアルさ、下ネタ満載の親父っぽい作風と臓器移植キャンペーンが売りのイシダせんせの新作が、どうしてヴァンパイアものなのか。
最初わたしは不思議だった。意外だった。
だって「ヴァンパイア」って、ファンタジックかつ耽美な題材でしょ? イシダせんせの芸風とかけ離れ過ぎてる……ヴァンパイアを選ぶなんて意外。
なんて。
演目発表時に不思議がっていたことが、嘘みたいに、しっくりきました。
実際に、イシダ新作『ヴァンパイア・サクセション』 を観て。
あー、なるほど……。
臓器移植キャンペーン大好きだからか……。
すとんと納得。
なんで思い至らなかったんだろうな。
臓器移植が好きな人が選んだネタ、ということにのみ着目していたら、ヴァンパイアネタはなんの不思議もない、延長線上にあるわな。
つまりは、いつも通りの、身もフタもないイシダ作品でした。
マカゼ氏に対し、むくむくと湧き上がる同情心。気の毒だな、なんでこうも作品運が悪いんだ。初出演の『ランスロット』で作品運を使い切ったのか?っていう。
イシダせんせの現代モノって、外国が舞台でも外国感がしない。これふつーに日本だよね。登場人物のメンタリティーも、舞台となる街とかの空気感も、言葉ややり取りのセンスも、なにもかも日本。ただ、金髪でカタカナ名前で呼び合ってるだけっぽい。
たぶんそれが一層「タカラヅカではない、大衆演劇」っぽいのだと思う。日本人が日本で芝居してるのに、なにが「オスカル」だ、「フランスのために」だ、あほくせー(薄笑)ってな感じっていうか。
タカラヅカだって大衆演劇じゃないか、小林一三が目指したのはそういうものだろう、とかいうツッコミはナシね。
現在のタカラヅカが持つ「タカラヅカ感」が薄い。金髪のカツラをかぶった日本人、じゃなくて、タカラジェンヌという2.5次元の存在なんだよ、と騙してくれる世界観を創ることを、最初から放棄しているような。
『復活』とかのシリアスな時代物などはともかく、舞台がどこであれ現代モノだと、「タカラヅカである」ことにこだわりが薄く感じる。
同じ駄作でもつまらなさが倍増するのは、そういう部分だろうな。
わたしはタカラヅカが好きだから、「タカラヅカである」ことに敬意や関心を持たない作品は評価が下がってしまう。
真正面から「タカラヅカ」する気がないなら、他でやればいいのに。
「タカラヅカ」でないイシダせんせのオリジナル作品に、どれだけの商業価値が付くのかは知らないけれど。
……なんてのは、わたしの個人的な感じ方なので、世間の評価は知りませんが。
イシダせんせは、ものすっげ破綻しまくりで物語として成立してないとか、ストーリー自体が存在しないとか、起承転結がないとか、どこがクライマックスかわからないだらだらローテンションとか、そんな基本的な致命的な欠陥はないモノを作る人だから。
だからもうあとは好みの問題だよな。
アタマからしっぽまで、どこもかしこも好みでなくて、困りました(笑)。
観ながら途方に暮れるレベルで。
キャストとそのファンに対する同情心とか、これが我が身に降りかからずに済んだ安堵感とか、そう感じることへの後ろめたさとか。や、後ろめたく感じるのもおかしな話だが。
わたしが「うわ、こりゃきついわー」と思うだけで、世の一般的感覚の人々には佳作なのかもしれないしな。
マカゼの美貌を堪能することだけに集中すればいいのかもしんないし。
はー。
『殉情』レベルの最悪のイシダではなかったけれど、『復活』などのマシなイシダでもなく、いつものイシダだった。
つまり、わたしは面白いと思えない作品だった。
新ジャンル開拓で、ファンタジックな作品に挑戦するイシダせんせ、を観てみたかったなあ……そんなことに期待したわたしが浅はかだった(笑)。いつものダーイシ。
とりあえず、イシダせんせはほんと、みつる好きだなあ、と思いました。
イシダに好かれてうれしいかどうかはともかく、こんな風に「○○先生は本当に○○くんが好きだなあ」と思わせる役者ってのは、強いんだと思う。
トップスターになるだけがジェンヌ人生じゃない。「みつるはイシダ役者である」という事実がある、こと自体は、いいことなんだと思う。
『ヴァンパイア・サクセション』 を観ながら、考えてたんだ。
『アル・カポネ』嫌いだったけど、コレよりマシかあ……?
『ヴァンパイア・サクセション』 キャストとそのファンに対する同情心とか、これが我が身に降りかからずに済んだ安堵感に後ろめたさを感じつつ。
いやいや、わたしだって原田の駄作を好きなジェンヌと組でやられて、文句言いつつリピートしたじゃん。
原田とイシダならどっちがより最悪よ? という、脳内で底辺争いを繰り広げた。
作品の基礎力自体は、『ヴァンパイア・サクセション』 の方がある。イシダせんせは最低限「物語」を作ってくる。「物語」を作れず「史実箇条書き」の原田くんとは基本から違う。
原田くんはそもそも「物語」を構築できないからなあ……。「物語」という点のみで考えると、イシダせんせはヅカの座付き演出家では上位に入る人だよなあ。
そのうえイシダせんせは、ヅカの命である「スターの個性に合わせたアテガキ」ができる人だ。
たくさんのキャラクタを出し、たとえモブでも小芝居して楽しめるようなごちゃごちゃ画面を作ってくる。ただ突っ立っているだけの「大道具」扱いでない分、下級生ファンにもありがたい作風だろう。
美点はあるのに……それでも、『ヴァンパイア・サクセション』 を観ながら「『アル・カポネ』でまだよかったか……」と、原田作品に軍配を上げちゃいましたよ……。
たしかに「物語」としてなら、イシダだけど。
「タカラヅカ」としてなら、原田だろう、と。
原田くん作品は、「タカラヅカでないと、成り立たない作品」。
中身空っぽで、ただきれいなだけ。
これは外部で、ひげの剃り跡だーのすね毛だーののある顔デカ中年男性(ヅカの主人公は少年ではなく大人世代です)が演じたんでは、成立しない。中身ナイんだから、外見命。「タカラヅカ」マジックがないと、見られたもんぢゃない。
反対にイシダ作品は、「なんでタカラヅカでやっているのかわからない作品」。
外部で、ひげの剃り跡だーのすね毛だーののある顔デカ中年男性がふつーにやっていそうな内容を、わざわざタカラヅカの麗人たちにやらせている。
外部でありそうなくらい、作劇的にはふつーのエンタメ系(コメディベース、活劇アリ、恋愛アリ、お涙アリ、若者へのお説教アリ)でまとめてあり、ふつーに下品さや笑いを盛り込んである。
ぶっちゃけ、ヅカでやる必要がナイ。
「タカラヅカでしか成立しない作品」と「タカラヅカでやる必要のない作品」なら、わたしは前者を支持する。
タカラヅカはこの世にひとつしかないんだもん。よそで観られる作品は、ありがたくない。
あくまでも「どっちも駄作」というカテゴリ内の話よ? 「タカラヅカでしか成立しない駄作」と「タカラヅカでやる必要のない超傑作」なら、後者を観たいわ。
『アル・カポネ』も『ヴァンパイア・サクセション』 もどっちも駄作でリピートしたくないけど、リピートするなら『アル・カポネ』がマシだな。贔屓にどっちの作品で主演してほしいかというと、『アル・カポネ』だな。
と、思いました。だって、マフィアもののシリアス作品の方が、現代の下品コメディより、きれいだもん。
これはあくまでも好みの問題。
わたしは、タカラヅカで「コメディ」を言い訳にした、下品な話を観たくない。
イシダせんせはほんと、「タカラヅカ」を好きじゃなさそうだなあ。「タカラヅカ的」なものを否定することが、好きそう。
その昔、ショーで「トップコンビの場面を作らない」とか、「あえてタカラヅカらしくないことをした」と語っていたのを思い出す。
んで、当時のヅカファンから「アホなことすんな、ふつーにやれ」とフルボッコされてたんだよね……ヅカ初心者だったわたしは、「いつもトップがコンビ扱いとか飽きるじゃん、ドラマでも映画でも別の役者が組むのに」と思って、ファンが嫌がる気持ちがわかんなかった。
ヅカ初心者のわたしは、タカラヅカも世界に数あるエンタメのひとつ、ドラマや映画と同じ意識、で考えていたから、そう思ったんだよな。
イシダがヅカらしくないお笑いや下ネタをぶっこんで来るのを、素直に楽しんでいた。テレビのバラエティ番組を見るノリで。
タカラヅカのタカラヅカらしさに愛も思い入れもない、だから、「外部と同じ」ノリを見せてくれるイシダ作品が気楽だった。
そして、タカラヅカにはまるのに比例して、イシダ作品が苦手になった。
わたしはコレ、タカラヅカに求めていない……そう思うようになった。
タカラジェンヌが演じる限り、どんなに身もフタもない作品でも、そこに「タカラヅカらしさ」は芽生え、わたしは故意と無意識総動員して、「タカラヅカらしさ」を見出そうと努めているけれど。
やっぱり、イシダは苦手だ。
ただ、過去の自分がそうであったように、初心者にはイシダ作品は大変ありがたいと思う。
タカラヅカってのはやっぱり特殊で、興味や好意があったって、はまるにはちょい敷居が高いんだもの。
まずタカラヅカらしくないイシダ作品で地均ししてから、本格的なタカラヅカに入っていくのはアリだろう。
イシダ作品は、エンタメとしての基礎値はあるんだし。
や、玄人ぶって初心者見下したいわけではなくて。
わたしというケースでは、最初はイシダせんせの「タカラヅカらしくないところ」が好ましく思え、ディープなヲタになるに従い、イシダせんせの「タカラヅカらしくないところ」が超絶苦手、逆ツボとなった。
初心者がヲタになる過程での、ひとつの事象の話。すべての初心者、すべてのヲタがそうだということではなくて。
いろんな作品があっていいのだから、イシダ作品は需要があるのだと思う。ヅッカヅカしたものは苦手だけどタカラヅカは観たいし好き、という人だっているはずだし、いや「石田作品こそタカラヅカの王道!」と思う層だって、いるかもしれないし。
少なくとも、石田作品は物語として機能している。「そもそも物語になってないし」てな他演出家作品とは一線を画しているのだから、貴重だよね。
だから、1回観るだけならイシダ作品は「物語」として楽しめる。「どうなるんだろう?」と思えるから。
けれど、感性に隔たりがある分、2回目以降のキツさが半端ナイ。起承転結があったとしても、生理的に無理な考え方とか笑いとかてんこ盛りだと、苦痛でしかない。キャラクタへの嫌悪感から、キャストまで苦手になりかねない……こわいわー、感染力半端ナイわー。
1回観るだけなら、『ヴァンパイア・サクセション』 。ご贔屓が出てなくてよかった、と胸をなで下ろしつつ、二度と観ないですむのだから、下品なネタも生理的に引っかかる価値観も死生観も、フィクションとして無責任に楽しむ。
贔屓が(主演でもモブでも)出演しているためリピートしまくるのなら、『アル・カポネ』。駄作ー、ストーリーないー、役がないー、整合性なさ過ぎー、アタマおかしいヤツしかおらんのかー、とか文句言いつつ、「でもダークスーツかっこいい」とか言って通えるわ。
という結論。
『アル・カポネ』嫌いだったけど、コレよりマシかあ……?
『ヴァンパイア・サクセション』 キャストとそのファンに対する同情心とか、これが我が身に降りかからずに済んだ安堵感に後ろめたさを感じつつ。
いやいや、わたしだって原田の駄作を好きなジェンヌと組でやられて、文句言いつつリピートしたじゃん。
原田とイシダならどっちがより最悪よ? という、脳内で底辺争いを繰り広げた。
作品の基礎力自体は、『ヴァンパイア・サクセション』 の方がある。イシダせんせは最低限「物語」を作ってくる。「物語」を作れず「史実箇条書き」の原田くんとは基本から違う。
原田くんはそもそも「物語」を構築できないからなあ……。「物語」という点のみで考えると、イシダせんせはヅカの座付き演出家では上位に入る人だよなあ。
そのうえイシダせんせは、ヅカの命である「スターの個性に合わせたアテガキ」ができる人だ。
たくさんのキャラクタを出し、たとえモブでも小芝居して楽しめるようなごちゃごちゃ画面を作ってくる。ただ突っ立っているだけの「大道具」扱いでない分、下級生ファンにもありがたい作風だろう。
美点はあるのに……それでも、『ヴァンパイア・サクセション』 を観ながら「『アル・カポネ』でまだよかったか……」と、原田作品に軍配を上げちゃいましたよ……。
たしかに「物語」としてなら、イシダだけど。
「タカラヅカ」としてなら、原田だろう、と。
原田くん作品は、「タカラヅカでないと、成り立たない作品」。
中身空っぽで、ただきれいなだけ。
これは外部で、ひげの剃り跡だーのすね毛だーののある顔デカ中年男性(ヅカの主人公は少年ではなく大人世代です)が演じたんでは、成立しない。中身ナイんだから、外見命。「タカラヅカ」マジックがないと、見られたもんぢゃない。
反対にイシダ作品は、「なんでタカラヅカでやっているのかわからない作品」。
外部で、ひげの剃り跡だーのすね毛だーののある顔デカ中年男性がふつーにやっていそうな内容を、わざわざタカラヅカの麗人たちにやらせている。
外部でありそうなくらい、作劇的にはふつーのエンタメ系(コメディベース、活劇アリ、恋愛アリ、お涙アリ、若者へのお説教アリ)でまとめてあり、ふつーに下品さや笑いを盛り込んである。
ぶっちゃけ、ヅカでやる必要がナイ。
「タカラヅカでしか成立しない作品」と「タカラヅカでやる必要のない作品」なら、わたしは前者を支持する。
タカラヅカはこの世にひとつしかないんだもん。よそで観られる作品は、ありがたくない。
あくまでも「どっちも駄作」というカテゴリ内の話よ? 「タカラヅカでしか成立しない駄作」と「タカラヅカでやる必要のない超傑作」なら、後者を観たいわ。
『アル・カポネ』も『ヴァンパイア・サクセション』 もどっちも駄作でリピートしたくないけど、リピートするなら『アル・カポネ』がマシだな。贔屓にどっちの作品で主演してほしいかというと、『アル・カポネ』だな。
と、思いました。だって、マフィアもののシリアス作品の方が、現代の下品コメディより、きれいだもん。
これはあくまでも好みの問題。
わたしは、タカラヅカで「コメディ」を言い訳にした、下品な話を観たくない。
イシダせんせはほんと、「タカラヅカ」を好きじゃなさそうだなあ。「タカラヅカ的」なものを否定することが、好きそう。
その昔、ショーで「トップコンビの場面を作らない」とか、「あえてタカラヅカらしくないことをした」と語っていたのを思い出す。
んで、当時のヅカファンから「アホなことすんな、ふつーにやれ」とフルボッコされてたんだよね……ヅカ初心者だったわたしは、「いつもトップがコンビ扱いとか飽きるじゃん、ドラマでも映画でも別の役者が組むのに」と思って、ファンが嫌がる気持ちがわかんなかった。
ヅカ初心者のわたしは、タカラヅカも世界に数あるエンタメのひとつ、ドラマや映画と同じ意識、で考えていたから、そう思ったんだよな。
イシダがヅカらしくないお笑いや下ネタをぶっこんで来るのを、素直に楽しんでいた。テレビのバラエティ番組を見るノリで。
タカラヅカのタカラヅカらしさに愛も思い入れもない、だから、「外部と同じ」ノリを見せてくれるイシダ作品が気楽だった。
そして、タカラヅカにはまるのに比例して、イシダ作品が苦手になった。
わたしはコレ、タカラヅカに求めていない……そう思うようになった。
タカラジェンヌが演じる限り、どんなに身もフタもない作品でも、そこに「タカラヅカらしさ」は芽生え、わたしは故意と無意識総動員して、「タカラヅカらしさ」を見出そうと努めているけれど。
やっぱり、イシダは苦手だ。
ただ、過去の自分がそうであったように、初心者にはイシダ作品は大変ありがたいと思う。
タカラヅカってのはやっぱり特殊で、興味や好意があったって、はまるにはちょい敷居が高いんだもの。
まずタカラヅカらしくないイシダ作品で地均ししてから、本格的なタカラヅカに入っていくのはアリだろう。
イシダ作品は、エンタメとしての基礎値はあるんだし。
や、玄人ぶって初心者見下したいわけではなくて。
わたしというケースでは、最初はイシダせんせの「タカラヅカらしくないところ」が好ましく思え、ディープなヲタになるに従い、イシダせんせの「タカラヅカらしくないところ」が超絶苦手、逆ツボとなった。
初心者がヲタになる過程での、ひとつの事象の話。すべての初心者、すべてのヲタがそうだということではなくて。
いろんな作品があっていいのだから、イシダ作品は需要があるのだと思う。ヅッカヅカしたものは苦手だけどタカラヅカは観たいし好き、という人だっているはずだし、いや「石田作品こそタカラヅカの王道!」と思う層だって、いるかもしれないし。
少なくとも、石田作品は物語として機能している。「そもそも物語になってないし」てな他演出家作品とは一線を画しているのだから、貴重だよね。
だから、1回観るだけならイシダ作品は「物語」として楽しめる。「どうなるんだろう?」と思えるから。
けれど、感性に隔たりがある分、2回目以降のキツさが半端ナイ。起承転結があったとしても、生理的に無理な考え方とか笑いとかてんこ盛りだと、苦痛でしかない。キャラクタへの嫌悪感から、キャストまで苦手になりかねない……こわいわー、感染力半端ナイわー。
1回観るだけなら、『ヴァンパイア・サクセション』 。ご贔屓が出てなくてよかった、と胸をなで下ろしつつ、二度と観ないですむのだから、下品なネタも生理的に引っかかる価値観も死生観も、フィクションとして無責任に楽しむ。
贔屓が(主演でもモブでも)出演しているためリピートしまくるのなら、『アル・カポネ』。駄作ー、ストーリーないー、役がないー、整合性なさ過ぎー、アタマおかしいヤツしかおらんのかー、とか文句言いつつ、「でもダークスーツかっこいい」とか言って通えるわ。
という結論。
彼は属性「ハンサム」!@ヴァンパイア・サクセション』
2016年5月5日 タカラヅカ マカゼさん主演作、『ヴァンパイア・サクセション』 初日観劇。
作品は趣味に合わず、観ているのがつらかった。その話はもうしたくないので、キャスト感想に行く。
マカゼは昔から男前だったけど、容姿に学年が追い付いてきた感じやな~。
ほんっとにかっこいい。美しい。
イシダ作品は美しくないので、キャストの美しさが重要。ちぎくんがイシダ作品をその美貌だけで支えていたように、マカゼ氏が美しさだけで踏ん張っているさまを見て胸熱。
美しさ「だけ」ってマカゼに他はないっちゅーんかい、という意味じゃないよ。今言及しているのは「美しさ」の話。作品にも美しさが求められるタカラヅカですから。
たとえば「美しさ」を点数化して、作品100、キャスト100、合計200配点で、180点以上ないと「タカラヅカ」らしくない、それより低い点数なら、外部でいいじゃん、とかゆー基準だとすると。
イシダ作品はそもそも作品点を20とかしか作家が用意してなかったりするわけよ。植爺ですら40は用意してるよ、景子タンなんか他を犠牲にして150点とか配分してるよ、なのに20ですか!!てな。
この場合、「美しさ」点はキャストの肩にかかっちゃうわけですよ。作品点がMAXで20じゃあ、キャストが100点満点取っても成績は120にしかならないのに……「美しくない」という評価がキャストのせいになってしまう。
いつだって悪いのはキャストで、演出家は悪くない。駄作は出演者のせい。だってキャストは生徒で演出家は先生様。それがタカラヅカ。だから植爺は巨匠として現在に至る。演出家に責任があれば、植爺が今も現役の先生様でいるわけない、ザッツ・タカラヅカ☆
イシダ作品も同じ、「なんでタカラヅカでやってるのかわからない」ような作品でも、生徒が力尽くで「タカラヅカ!!」にしなくてはならない。その、美しさで。
マカゼはハンサムだけど、あまりファンタスティックな芸風のジェンヌではない認識だった。
生々しいとは思わないけれど、地に足着いた感は常にあったというか。
その曖昧さが魅力だとも思っていた。
そんな人がイシダ作品で主演を張ると、そうか、ファンタジーではなく、マンガ系になるのか(笑)。
2.5次元に挟まっちゃって、じたばたしている感。マンガになりきれているわけでなく、かといって現実感があるわけでなく、
架空の世界のふわふわと現実の世界の泥臭さを、絶妙に引きずって、マカゼ氏がくそ真面目にイケメンをやっている。
愛しいな。
こういうマカゼ氏がとても愛しい。
全編通して「マカゼの無駄遣いだっ、貴重な主演機会をこんなもんで浪費させやがって!!」という演出家への不満は渦巻きまくっていたけれど、マカゼはなにやったって「ハンサム」だからいいや。
ちょっと嘘くさいまでに「ハンサム」……ああ、それってとっても「タカラヅカ」。
わたしの愛する、「タカラヅカ」。
相手役の女子大生、まどかちゃんは……何故にああも丸い……。
イシダ作品は美しくないので、そこで「美しいヒロイン」をやるのは難しい。現代モノだとことさら変っ!な衣装着せられるし。イシダせんせの思うところの「ナウいヤングの服と髪型」な……大変だよな……。
にしても、あまりかわいく見えなくて残念。
若いから仕方ないんだろうけど、早く大人になって、しゅっと引き締まってくれないかなあ……。ヒロイン力はあるのだから、あとはビジュアル……きれいなら、それだけで説得力になるからなあ。
マカゼとまどかちゃんは、あまり似合いのカップルには見えなかった。
ヴァンパイアと少女、という異種族モノだから、違和感がある方が設定的には正しいんだろうけど……やっぱ衣装かなあ。
『Shakespeare』のときは別に、マカゼとまどかちゃんが並んでいても、特にナニも思わなかった。同じ筆遣いで描かれた絵だった。
なのに今回は、ふたりのキャラの画風が違いすぎて。
マカゼは大抵なに着てもオトコマエだけど、まどかちゃんは着こなせない服が多い。衣装と髪型によってはきれいなんだけど、そうでないときの違和感が大きい。
ちなみにわたし、おっさんと少女とか、別にOKな人っす。
ジャン・レノの『レオン』とか、トヨエツの『青い鳥』とか。ほら、『キャンディ・キャンディ』世代ですから! キャンディは丘の上の王子様と結ばれるのよ!(笑)
それにわたしゃ、佐々木丸美ファンですから、「おっさんと少女の恋愛」鉄板ですよ、基本ですよ。幼いヒロインが、10以上年上の青年に恋をして、高校生くらいになってから30男となった彼と再会し、本格的な恋がはじまるんですよ! 佐々木丸美作品ほとんどこのパターンだから!
マカゼがどんだけおっさんで、まどかちゃんがどんだけロリータでも、まったくかまわない。おっさんと幼女だから似合わないとは、思わない。
ただ。
今回のマカゼ氏とまどか嬢は、しっくりこなかった。
あー、いっそのことマカゼとまどかで『レオン』観たかったわー……。
絶対萌えたわー……。
イシダ作品でなければ、もっとときめきがあったかもしれない。……って、結局ソコに行き着くのか。
作品は趣味に合わず、観ているのがつらかった。その話はもうしたくないので、キャスト感想に行く。
マカゼは昔から男前だったけど、容姿に学年が追い付いてきた感じやな~。
ほんっとにかっこいい。美しい。
イシダ作品は美しくないので、キャストの美しさが重要。ちぎくんがイシダ作品をその美貌だけで支えていたように、マカゼ氏が美しさだけで踏ん張っているさまを見て胸熱。
美しさ「だけ」ってマカゼに他はないっちゅーんかい、という意味じゃないよ。今言及しているのは「美しさ」の話。作品にも美しさが求められるタカラヅカですから。
たとえば「美しさ」を点数化して、作品100、キャスト100、合計200配点で、180点以上ないと「タカラヅカ」らしくない、それより低い点数なら、外部でいいじゃん、とかゆー基準だとすると。
イシダ作品はそもそも作品点を20とかしか作家が用意してなかったりするわけよ。植爺ですら40は用意してるよ、景子タンなんか他を犠牲にして150点とか配分してるよ、なのに20ですか!!てな。
この場合、「美しさ」点はキャストの肩にかかっちゃうわけですよ。作品点がMAXで20じゃあ、キャストが100点満点取っても成績は120にしかならないのに……「美しくない」という評価がキャストのせいになってしまう。
いつだって悪いのはキャストで、演出家は悪くない。駄作は出演者のせい。だってキャストは生徒で演出家は先生様。それがタカラヅカ。だから植爺は巨匠として現在に至る。演出家に責任があれば、植爺が今も現役の先生様でいるわけない、ザッツ・タカラヅカ☆
イシダ作品も同じ、「なんでタカラヅカでやってるのかわからない」ような作品でも、生徒が力尽くで「タカラヅカ!!」にしなくてはならない。その、美しさで。
マカゼはハンサムだけど、あまりファンタスティックな芸風のジェンヌではない認識だった。
生々しいとは思わないけれど、地に足着いた感は常にあったというか。
その曖昧さが魅力だとも思っていた。
そんな人がイシダ作品で主演を張ると、そうか、ファンタジーではなく、マンガ系になるのか(笑)。
2.5次元に挟まっちゃって、じたばたしている感。マンガになりきれているわけでなく、かといって現実感があるわけでなく、
架空の世界のふわふわと現実の世界の泥臭さを、絶妙に引きずって、マカゼ氏がくそ真面目にイケメンをやっている。
愛しいな。
こういうマカゼ氏がとても愛しい。
全編通して「マカゼの無駄遣いだっ、貴重な主演機会をこんなもんで浪費させやがって!!」という演出家への不満は渦巻きまくっていたけれど、マカゼはなにやったって「ハンサム」だからいいや。
ちょっと嘘くさいまでに「ハンサム」……ああ、それってとっても「タカラヅカ」。
わたしの愛する、「タカラヅカ」。
相手役の女子大生、まどかちゃんは……何故にああも丸い……。
イシダ作品は美しくないので、そこで「美しいヒロイン」をやるのは難しい。現代モノだとことさら変っ!な衣装着せられるし。イシダせんせの思うところの「ナウいヤングの服と髪型」な……大変だよな……。
にしても、あまりかわいく見えなくて残念。
若いから仕方ないんだろうけど、早く大人になって、しゅっと引き締まってくれないかなあ……。ヒロイン力はあるのだから、あとはビジュアル……きれいなら、それだけで説得力になるからなあ。
マカゼとまどかちゃんは、あまり似合いのカップルには見えなかった。
ヴァンパイアと少女、という異種族モノだから、違和感がある方が設定的には正しいんだろうけど……やっぱ衣装かなあ。
『Shakespeare』のときは別に、マカゼとまどかちゃんが並んでいても、特にナニも思わなかった。同じ筆遣いで描かれた絵だった。
なのに今回は、ふたりのキャラの画風が違いすぎて。
マカゼは大抵なに着てもオトコマエだけど、まどかちゃんは着こなせない服が多い。衣装と髪型によってはきれいなんだけど、そうでないときの違和感が大きい。
ちなみにわたし、おっさんと少女とか、別にOKな人っす。
ジャン・レノの『レオン』とか、トヨエツの『青い鳥』とか。ほら、『キャンディ・キャンディ』世代ですから! キャンディは丘の上の王子様と結ばれるのよ!(笑)
それにわたしゃ、佐々木丸美ファンですから、「おっさんと少女の恋愛」鉄板ですよ、基本ですよ。幼いヒロインが、10以上年上の青年に恋をして、高校生くらいになってから30男となった彼と再会し、本格的な恋がはじまるんですよ! 佐々木丸美作品ほとんどこのパターンだから!
マカゼがどんだけおっさんで、まどかちゃんがどんだけロリータでも、まったくかまわない。おっさんと幼女だから似合わないとは、思わない。
ただ。
今回のマカゼ氏とまどか嬢は、しっくりこなかった。
あー、いっそのことマカゼとまどかで『レオン』観たかったわー……。
絶対萌えたわー……。
イシダ作品でなければ、もっとときめきがあったかもしれない。……って、結局ソコに行き着くのか。
彼は役割が「ハンサム」。@ヴァンパイア・サクセション』
2016年5月6日 タカラヅカ そらくんが少女マンガだ。
『ヴァンパイア・サクセション』 でいちばん意外だったのは、ソコだ。
『ヴァンパイア・サクセション』 はイシダおじさんが、なんかがんばって少女マンガとかBLとか、イマドキの女子向きテイストを意識している。意識しているだけで、取り入れられてもいないし、すべっているというかむしろ「それじゃないし」「わかってないなら触んなよ」という悪い意味でしか反映されていないんだけど。
そんななかで、カズキソラだけが、なんか真っ当に少女マンガしている。
少女マンガによくいる、当て馬キャラ。
やさしくてハンサムで、ヒロインを本気で愛していて。お金持ちとか頭がいいとかとにかくわかりやすいスペックが高くて。
ヒロインと作者にだけ都合がよくて、便利使いされてポイ捨てされるキャラ。
少年マンガだとこのポジションに来るキャラは大抵腹黒で、ヒロインを汚い手を使って手に入れようとしたりするんだけど、少女マンガだとマジ「いい人」。いい人なので、勝手にひとりで踊って当て馬としてドラマを盛り上げてくれて、最後はなにもしなくても勝手に自己完結して身を引いてくれる。「都合のいい人」。
その少女マンガあるあるキャラを、よりによってあの和希そらが見事に演じていた!!
えーと。
ランディ(医大生、ルーシーの元カレ)@和希そら。
医大生ですよ、金髪ですよ、スペック高いですよ!
でも、カズキソラ。
……すみません。わたし、そらくんを基本「ハンサムではナイ」と認識しているのです。
わっかりやすいハンサムキャラを演じていいビジュアルの人ではない、と思っている……すまん。
この『ヴァンパイア・サクセション』 におけるランディくんってのは、『ベルばら』でいうところのジェローデルですよ。『メイちゃんの執事』でいうところのみやるりですよ。……あれくらい、わっかりやすい美形が演じるべき役なんですよ
どんだけアタマが良くてお金持ちで性格が良くてヒロインだけを一途に愛してくれていても「ハンサム」でなければ、それ以外のハイスペックは無意味なんです、女子向けエンタメではそうなんです。
主人公とヒロインを争う男は、まずなにがどうあれ「ハンサム」でなくてはならないんです。
わたしゃてっきり、ヒロインを争う相手は愛ちゃんかみつるかと思ってました。基本スキル「ハンサム」を持つユニット。
基本スキルに「ハンサム」の上位スキル「美形」を持つマカゼと対戦するのに、「ハンサム」すら持たない脇ユニット投入しても、時間稼ぎにもならないでしょ、と。
なのにさー、カズキソラでマジに当て馬やってんだもんなー。
ランディは三枚目成分大目に思えたけど、ソレはたぶんカズキソラだからで、美形が演じていたらふつーにジェローデルだったと思うわ。
ああもうほんとに、カズキソラ好きだーー!!
美形じゃナイから当て馬にもならないはずなのに、なのに、ちゃんと少女マンガしてる!!
「これ美形の役だよね」「設定と目に映っているモノが違いすぎる」と混乱しつつも、それでも。
カズキソラ、かっこいい!!
いい男だわーー。
顔はハンサムじゃないけど、わたしにはどうしてもそうは見えないんだけど、でも、でもっ、ハンサムだよね?
矛盾してますが、ハンサムなの。目に映るモノと、心の目に映るモノは別なのよ!!
カズキソラがかっこいい。ハンサム。素敵。
やだもう、ハクハクするーー!
『メイちゃんの執事』では、 「剣人にしとこうよ、理人のどこがいいのよ」と思ったクチですが、そう思わせなくては少女マンガの当て馬は務まらないのですが、『ヴァンパイア・サクセション』 ではごめん、やっぱり「ランディはナイわ、所詮は当て馬だわ」と思って観ていたけれど、それはなんつーか、ランディの生きる場所はルーシー@まどかのそばではないと、思えたからかもな。
ランディは「あるある」のテンプレキャラの域を超えて、NPCではない、ちゃんとした生きた人間として、考え、行動し、存在しているように見えた。
だから当て馬としての「ランディでいいじゃん、ルーシー」と思うことなく、ルーシーはシドニー・アルカード@マカゼ、ランディはランディ、と思えたのかも。
顔の好みは断然マカゼで、美しいと思うのも完全にマカゼなのに、ジェローデル立場の役をやってなおハンサムだとは思えないのに、何故かそらくんが好きです。
『ヴァンパイア・サクセション』 でいちばん意外だったのは、ソコだ。
『ヴァンパイア・サクセション』 はイシダおじさんが、なんかがんばって少女マンガとかBLとか、イマドキの女子向きテイストを意識している。意識しているだけで、取り入れられてもいないし、すべっているというかむしろ「それじゃないし」「わかってないなら触んなよ」という悪い意味でしか反映されていないんだけど。
そんななかで、カズキソラだけが、なんか真っ当に少女マンガしている。
少女マンガによくいる、当て馬キャラ。
やさしくてハンサムで、ヒロインを本気で愛していて。お金持ちとか頭がいいとかとにかくわかりやすいスペックが高くて。
ヒロインと作者にだけ都合がよくて、便利使いされてポイ捨てされるキャラ。
少年マンガだとこのポジションに来るキャラは大抵腹黒で、ヒロインを汚い手を使って手に入れようとしたりするんだけど、少女マンガだとマジ「いい人」。いい人なので、勝手にひとりで踊って当て馬としてドラマを盛り上げてくれて、最後はなにもしなくても勝手に自己完結して身を引いてくれる。「都合のいい人」。
その少女マンガあるあるキャラを、よりによってあの和希そらが見事に演じていた!!
えーと。
ランディ(医大生、ルーシーの元カレ)@和希そら。
医大生ですよ、金髪ですよ、スペック高いですよ!
でも、カズキソラ。
……すみません。わたし、そらくんを基本「ハンサムではナイ」と認識しているのです。
わっかりやすいハンサムキャラを演じていいビジュアルの人ではない、と思っている……すまん。
この『ヴァンパイア・サクセション』 におけるランディくんってのは、『ベルばら』でいうところのジェローデルですよ。『メイちゃんの執事』でいうところのみやるりですよ。……あれくらい、わっかりやすい美形が演じるべき役なんですよ
どんだけアタマが良くてお金持ちで性格が良くてヒロインだけを一途に愛してくれていても「ハンサム」でなければ、それ以外のハイスペックは無意味なんです、女子向けエンタメではそうなんです。
主人公とヒロインを争う男は、まずなにがどうあれ「ハンサム」でなくてはならないんです。
わたしゃてっきり、ヒロインを争う相手は愛ちゃんかみつるかと思ってました。基本スキル「ハンサム」を持つユニット。
基本スキルに「ハンサム」の上位スキル「美形」を持つマカゼと対戦するのに、「ハンサム」すら持たない脇ユニット投入しても、時間稼ぎにもならないでしょ、と。
なのにさー、カズキソラでマジに当て馬やってんだもんなー。
ランディは三枚目成分大目に思えたけど、ソレはたぶんカズキソラだからで、美形が演じていたらふつーにジェローデルだったと思うわ。
ああもうほんとに、カズキソラ好きだーー!!
美形じゃナイから当て馬にもならないはずなのに、なのに、ちゃんと少女マンガしてる!!
「これ美形の役だよね」「設定と目に映っているモノが違いすぎる」と混乱しつつも、それでも。
カズキソラ、かっこいい!!
いい男だわーー。
顔はハンサムじゃないけど、わたしにはどうしてもそうは見えないんだけど、でも、でもっ、ハンサムだよね?
矛盾してますが、ハンサムなの。目に映るモノと、心の目に映るモノは別なのよ!!
カズキソラがかっこいい。ハンサム。素敵。
やだもう、ハクハクするーー!
『メイちゃんの執事』では、 「剣人にしとこうよ、理人のどこがいいのよ」と思ったクチですが、そう思わせなくては少女マンガの当て馬は務まらないのですが、『ヴァンパイア・サクセション』 ではごめん、やっぱり「ランディはナイわ、所詮は当て馬だわ」と思って観ていたけれど、それはなんつーか、ランディの生きる場所はルーシー@まどかのそばではないと、思えたからかもな。
ランディは「あるある」のテンプレキャラの域を超えて、NPCではない、ちゃんとした生きた人間として、考え、行動し、存在しているように見えた。
だから当て馬としての「ランディでいいじゃん、ルーシー」と思うことなく、ルーシーはシドニー・アルカード@マカゼ、ランディはランディ、と思えたのかも。
顔の好みは断然マカゼで、美しいと思うのも完全にマカゼなのに、ジェローデル立場の役をやってなおハンサムだとは思えないのに、何故かそらくんが好きです。
キャスト感想つれづれと。@ ヴァンパイア・サクセション
2016年5月7日 タカラヅカ 『ヴァンパイア・サクセション』 の感想あれこれ。
カーミラ@うらら様。
派遣の死神って……。
なんというか、いかにもイシダ作品らしいキャラクタで、笑えるけれどぜんぜんうれしくない……。
イロモノ、飛び道具なので、誰がやっても目立つ役だし、へたっぴでも新人でも脇の個性派さんでも、なんでも成り立つ。
役割りが大きいので、今回は路線スターに振るべきだと思うけど、イシダ作品のこのテのイロモノは、わたしは苦手だわ。作劇として「ずるい」と思うから。まあ、イシダだもん、そのへん老獪だわー。うまいわー。
うらら様はいい仕事をしていた。
というか、やっぱうらら様は脇で美貌を武器にしているのが似合う。真ん中だと技術のなさが弱点としてさらされてしまうけど、脇なら強み(美貌)のみを行使できる。
イロモノ役だから、美女である必要はないんだが、それを美女のうらら様がやることで、インパクトを大きくしていた。イシダ作品の弱点……イシダ本人は長所だと思っているんだろう……「美しくない」「タカラヅカらしくない」を、うらら様の美しさでカバーしているの。
うらら様が美しくて、よかった。
この役を不細工さんがやっていたら、ますますタカラヅカらしさから遠ざかっていただろうから。
や、ジェンヌはみんなきれいだけど、その中でも個性売りというかきれいでない役を得意とする人がやっていたら、きっとことさら滑稽さや下品さをアピールしただろう役だから。それはもう、わたしの苦手分野直撃で、想像するだけで「勘弁してください」になるので。
ほんとうらら様でよかった。ありがとううらら様。命の恩人。
劇団がうらら様をどうしたいのかさっぱりわからないが、ふつう大劇場本公演でポスターに載っちゃうような、初演のトップ娘役の役をやっちゃうような、そんなレベルまで達したスターさんが、5期も下の子がヒロインやっている公演で、脇のイロモノを演じる、ってのは、あり得ないことだと思う。
娘役の寿命は短いから、5期下ってのは、数字以上の重みと開きがあるわけだし。
こんな状況でも、楽しげに舞台に立っているうらら様を観ると、「ほんまにタカラヅカが好きなんやなあ」とじーんとする。
愛ちゃんがマカゼと並び立ち、絡んで歌い踊る。
ということの、お得感。
盆と正月が一緒に来た感じ? 今ならお値段据え置きで2個セット、おまけにもう1箱!の深夜通販的?
美形がふたりで、画面価値倍増。
愛ちゃんはほんと、スタイル美形だと思っている。顔はわたしの好みでないために評価が低いのだが(すまん)、全身バランスがいいんだよなあ。
舞台は全身を愛でるものだから、彼のカラダの美しさ!は、わたしを大変楽しませてくれる。
……まあ、台詞はナニ言ってんだかわかんないことが多いんだけどなー。まあ、聴き取れなくてもあまり問題ない脚本なので、キニシナイ!(笑)
みつるはみつるらしい芝居で、観ていて安心。ちゃんと老け役で、役割を果たしていて、そのくせちゃんと美しい。
おっさん役でも、「色気がある」ことは、絶対必要、絶対強み。「好々爺」は本専科さんが担うべきスキルで、路線スターから専科入りしたみなさんは、「大人の色気」を作品に沿える必要があるもの。
相手役のまいらちゃんは、もちろんいつも通りうまいのだけど……なんだろう、違和感があった。うまいしいつも通りだけど、みつるには合っていない、ような。ん? この「いつも通り」が問題なのか?
このテの役はまいらちゃんの十八番というか、持ち味と立場からこのテの役が回って来がちで、このテの役はいつもこのテの役らしく演じて……という。
ちょっと残念かな。
や、好みの問題。
もあちゃんとかなりちゃん、きれいでかわいかった(笑)。こういう記号的な美女は好き。
てゆーかわたし、かなりちゃんを舞台ではじめて認識した。なるほどー、ああいう顔になるのかー。
スカステのナビゲーターズで全組通して代替わりも含めて歴代すべての中で、唯一舞台で存在を認識していなかった子。
これで次からは舞台で見つけられるはず。……たぶん。(こあらさんはアタマのデキが残念な人です)
他の顔と名前の一致するみなさんも、違和感なく観られたのは、イシダらしいアテ書きというか、本人のイメージを裏切らない使い方をしているためだと思う。(あおいちゃんのみ、相手役が宙組生でない「いつも通り」が通用しないみつるだったから、それが裏目出ちゃったかなと)
カーミラ@うらら様。
派遣の死神って……。
なんというか、いかにもイシダ作品らしいキャラクタで、笑えるけれどぜんぜんうれしくない……。
イロモノ、飛び道具なので、誰がやっても目立つ役だし、へたっぴでも新人でも脇の個性派さんでも、なんでも成り立つ。
役割りが大きいので、今回は路線スターに振るべきだと思うけど、イシダ作品のこのテのイロモノは、わたしは苦手だわ。作劇として「ずるい」と思うから。まあ、イシダだもん、そのへん老獪だわー。うまいわー。
うらら様はいい仕事をしていた。
というか、やっぱうらら様は脇で美貌を武器にしているのが似合う。真ん中だと技術のなさが弱点としてさらされてしまうけど、脇なら強み(美貌)のみを行使できる。
イロモノ役だから、美女である必要はないんだが、それを美女のうらら様がやることで、インパクトを大きくしていた。イシダ作品の弱点……イシダ本人は長所だと思っているんだろう……「美しくない」「タカラヅカらしくない」を、うらら様の美しさでカバーしているの。
うらら様が美しくて、よかった。
この役を不細工さんがやっていたら、ますますタカラヅカらしさから遠ざかっていただろうから。
や、ジェンヌはみんなきれいだけど、その中でも個性売りというかきれいでない役を得意とする人がやっていたら、きっとことさら滑稽さや下品さをアピールしただろう役だから。それはもう、わたしの苦手分野直撃で、想像するだけで「勘弁してください」になるので。
ほんとうらら様でよかった。ありがとううらら様。命の恩人。
劇団がうらら様をどうしたいのかさっぱりわからないが、ふつう大劇場本公演でポスターに載っちゃうような、初演のトップ娘役の役をやっちゃうような、そんなレベルまで達したスターさんが、5期も下の子がヒロインやっている公演で、脇のイロモノを演じる、ってのは、あり得ないことだと思う。
娘役の寿命は短いから、5期下ってのは、数字以上の重みと開きがあるわけだし。
こんな状況でも、楽しげに舞台に立っているうらら様を観ると、「ほんまにタカラヅカが好きなんやなあ」とじーんとする。
愛ちゃんがマカゼと並び立ち、絡んで歌い踊る。
ということの、お得感。
盆と正月が一緒に来た感じ? 今ならお値段据え置きで2個セット、おまけにもう1箱!の深夜通販的?
美形がふたりで、画面価値倍増。
愛ちゃんはほんと、スタイル美形だと思っている。顔はわたしの好みでないために評価が低いのだが(すまん)、全身バランスがいいんだよなあ。
舞台は全身を愛でるものだから、彼のカラダの美しさ!は、わたしを大変楽しませてくれる。
……まあ、台詞はナニ言ってんだかわかんないことが多いんだけどなー。まあ、聴き取れなくてもあまり問題ない脚本なので、キニシナイ!(笑)
みつるはみつるらしい芝居で、観ていて安心。ちゃんと老け役で、役割を果たしていて、そのくせちゃんと美しい。
おっさん役でも、「色気がある」ことは、絶対必要、絶対強み。「好々爺」は本専科さんが担うべきスキルで、路線スターから専科入りしたみなさんは、「大人の色気」を作品に沿える必要があるもの。
相手役のまいらちゃんは、もちろんいつも通りうまいのだけど……なんだろう、違和感があった。うまいしいつも通りだけど、みつるには合っていない、ような。ん? この「いつも通り」が問題なのか?
このテの役はまいらちゃんの十八番というか、持ち味と立場からこのテの役が回って来がちで、このテの役はいつもこのテの役らしく演じて……という。
ちょっと残念かな。
や、好みの問題。
もあちゃんとかなりちゃん、きれいでかわいかった(笑)。こういう記号的な美女は好き。
てゆーかわたし、かなりちゃんを舞台ではじめて認識した。なるほどー、ああいう顔になるのかー。
スカステのナビゲーターズで全組通して代替わりも含めて歴代すべての中で、唯一舞台で存在を認識していなかった子。
これで次からは舞台で見つけられるはず。……たぶん。(こあらさんはアタマのデキが残念な人です)
他の顔と名前の一致するみなさんも、違和感なく観られたのは、イシダらしいアテ書きというか、本人のイメージを裏切らない使い方をしているためだと思う。(あおいちゃんのみ、相手役が宙組生でない「いつも通り」が通用しないみつるだったから、それが裏目出ちゃったかなと)
プラスアルファの幸福感。@『るろうに剣心』ライブ中継
2016年5月8日 タカラヅカ 『るろうに剣心』ライブ中継に行ってきましたー!
トップスターのサヨナラでもナイ、ごくふつうの公演のライブビューは初体験。
わくわくと、ただわくわくと、梅田の映画館へ行きました。
だって、『〇〇〇ラストディ』じゃないもんね。通常の、これからも続く、日常のヒトコマだとわかっている中継だからね。
無責任に、イベントとして楽しめる。
ご贔屓はいないけれど、雪組ファンで、今の雪組が好きで、というスタンスのライトな者からすれば。
そりゃ退団者はいるけれど。きんぐ卒業は悲しいけれど。
それとはまた、別の話。
退団者見送りモードは、ムラで済ませたというか、ムラをホームとする身なので、ご贔屓が出演する公演以外のすべては、ムラ千秋楽が区切りなのね。基本東宝公演は観ないので、わたしにとってはないも同じ、ムラ楽がわたしにとっての楽。
東宝公演を観られるとしたら、それはBIGなプレゼント。通常にはあり得ない幸運、プラスアルファ的な。
ご贔屓いないから、もう遠征しないから、まったくもってムラだけがすべてです。広くぬるくのヅカヲタライフ。
だから、東宝楽が中継とはいえ、見られるなんて。
常にはナイ、わたしの日常にはナイ、素敵なプラスアルファ。
あるのはイベントとしてのわくわく感。
シアターの入口で、剣心@ちぎくんのカードをもらった。わーい、記念品付きなの? 非売品とかノベルティとか大好きな小市民です、宣伝付きの小さなカード1枚で、安直にお得を感じる(笑)。
今後もサヨナラ以外の通常公演中継には、カードのおまけが付くのかしら。4時間上映の『ラストディ』とのサービス差を埋めるために?
ヲタクだから、そんなことされたらカードを集めたくなっちゃうわ。
そして、最後の『るろうに剣心』。シアターで見るタカラヅカ。
すっごく、楽でした。
オペラグラスいらないし、勝手にアップになるし。ちぎくんはスクリーンにドアップになっても美しいし。
もちろん、見たいところ・いつも見ていたところは映らないけれど、それはわかっていたことだし、ムラでさんざん観たからもう、気にならない。むしろ、「はじめてのアングル」を楽しんだ……わたしほんと、真ん中あんまし観てないもんなあ……(笑)。
ここできんぐが満面の笑みを浮かべているとか、翼くんが右往左往しているとか、脳内で補完しつつ視聴。
みゆちゃんのビジュアルと喉は回復には至ってないんだな、とひと月ぶりの邂逅にしみじみする。
薫のソロが本来のメロディで歌われたのって、ムラの最初のうちだけで終わっちゃったんだな。きれいな曲だったので残念。
だいもん氏は映像向きの人ではないと思う。芸風がクドいからなー。
2600人収容の広い空間に訴えかける芝居をする人なので、小さな枠でバストアップだけ切り取っても、彼の芝居は正確に伝わらない。ぶっちゃけ、表情キタナイ(笑)。
だが、舞台ではそれがいいんだ。彼はテレビ俳優ではなく、舞台役者だ。映像で美しい表情ではなく、舞台で伝わる表情をするのは、正しい。いやその、映像でも舞台でもどちらで見ても美しい顔をしてくれても、そりゃいいけどさ。でも、わたしは舞台しか観ないから、舞台で素敵ならそれでいいや。
だいもんを観ていると、生の舞台が恋しくなるな。
でもそれはそれ、今はこうして見ることが出来るモノを堪能する。
とってもらくちんに、ただ与えられるモノだけをぼーっと眺める。
不思議な感じ。
舞台って、自分で積極的に「視る」もので、こんな風に楽はできないもんな。意志を持って視界を決めて、次はここを視る、次はここ、この表情の続きを知りたいから次はここを視て、この台詞の答えを知りたいから次はここを視て……自分から物語に関わって、読み解いていく。
それがない、誰か他人が「ここを見なさい」と差し出してくるものを、ただ受動的に眺めるってのは……とっても楽で、なんだか変な感じ。
スカステの舞台映像をほぼ見ることがないので、「通常公演の映像」に慣れてないのなー。この中継映像は、1年後にはふつーにスカステで、そのまんま放映されるんだよねえ。待っていればスカステで流れる、それはわかっているけど、「どうせ見ない」こともわかっているので、それならイベントとして映画館で見ちゃおう、と思ったんだ。
あ、わたしにとってスカステは「録画するモノ」です。メディアに焼いて、ファイリングする。コレクションする。見ることはまずナイ(笑)。
東宝千秋楽だ、とわかって見ているので、パレードが終わって幕が下りたあと、あっさり放映終了する違和感パネェ。
退団者挨拶は? ちぎくんの挨拶は?
わーーん、きんぐ~~!!
まあ、『るろ剣』中継はヅカヲタ以外の新規客動員目当てだろうから、「はぢめてタカラヅカを見る」人たちに退団挨拶見せるのは逆効果と判断されても、仕方ないわなー。
なんつーかマニアックな特殊な世界だと印象づけることになるもんな。
それでもヲタとしては、『ラストディ』のように、最後の挨拶まで見たかったよ。
ちゃんと3時間で終了して、梅田で6時半にカラダが空くとか、なんかすごく時間を有効に使える感じ? まだまだ買い物とかいろいろ楽しめるじゃん?
中継、いいかも。
今後どの公演も中継があるのか、『るろ剣』が特別なのかは知らないけれど。
すっかり味をしめましたわ。
『るろ剣』は最初から最後まで、祭りだったな。
贔屓組でこんな祭りを楽しめるとは思わなかった。キムくんのときの冷遇っぷりを苦く思い出しつつも、ちぎくんの春を心から「よかったね」と思う。
タカラヅカは楽しい。
トップスターのサヨナラでもナイ、ごくふつうの公演のライブビューは初体験。
わくわくと、ただわくわくと、梅田の映画館へ行きました。
だって、『〇〇〇ラストディ』じゃないもんね。通常の、これからも続く、日常のヒトコマだとわかっている中継だからね。
無責任に、イベントとして楽しめる。
ご贔屓はいないけれど、雪組ファンで、今の雪組が好きで、というスタンスのライトな者からすれば。
そりゃ退団者はいるけれど。きんぐ卒業は悲しいけれど。
それとはまた、別の話。
退団者見送りモードは、ムラで済ませたというか、ムラをホームとする身なので、ご贔屓が出演する公演以外のすべては、ムラ千秋楽が区切りなのね。基本東宝公演は観ないので、わたしにとってはないも同じ、ムラ楽がわたしにとっての楽。
東宝公演を観られるとしたら、それはBIGなプレゼント。通常にはあり得ない幸運、プラスアルファ的な。
ご贔屓いないから、もう遠征しないから、まったくもってムラだけがすべてです。広くぬるくのヅカヲタライフ。
だから、東宝楽が中継とはいえ、見られるなんて。
常にはナイ、わたしの日常にはナイ、素敵なプラスアルファ。
あるのはイベントとしてのわくわく感。
シアターの入口で、剣心@ちぎくんのカードをもらった。わーい、記念品付きなの? 非売品とかノベルティとか大好きな小市民です、宣伝付きの小さなカード1枚で、安直にお得を感じる(笑)。
今後もサヨナラ以外の通常公演中継には、カードのおまけが付くのかしら。4時間上映の『ラストディ』とのサービス差を埋めるために?
ヲタクだから、そんなことされたらカードを集めたくなっちゃうわ。
そして、最後の『るろうに剣心』。シアターで見るタカラヅカ。
すっごく、楽でした。
オペラグラスいらないし、勝手にアップになるし。ちぎくんはスクリーンにドアップになっても美しいし。
もちろん、見たいところ・いつも見ていたところは映らないけれど、それはわかっていたことだし、ムラでさんざん観たからもう、気にならない。むしろ、「はじめてのアングル」を楽しんだ……わたしほんと、真ん中あんまし観てないもんなあ……(笑)。
ここできんぐが満面の笑みを浮かべているとか、翼くんが右往左往しているとか、脳内で補完しつつ視聴。
みゆちゃんのビジュアルと喉は回復には至ってないんだな、とひと月ぶりの邂逅にしみじみする。
薫のソロが本来のメロディで歌われたのって、ムラの最初のうちだけで終わっちゃったんだな。きれいな曲だったので残念。
だいもん氏は映像向きの人ではないと思う。芸風がクドいからなー。
2600人収容の広い空間に訴えかける芝居をする人なので、小さな枠でバストアップだけ切り取っても、彼の芝居は正確に伝わらない。ぶっちゃけ、表情キタナイ(笑)。
だが、舞台ではそれがいいんだ。彼はテレビ俳優ではなく、舞台役者だ。映像で美しい表情ではなく、舞台で伝わる表情をするのは、正しい。いやその、映像でも舞台でもどちらで見ても美しい顔をしてくれても、そりゃいいけどさ。でも、わたしは舞台しか観ないから、舞台で素敵ならそれでいいや。
だいもんを観ていると、生の舞台が恋しくなるな。
でもそれはそれ、今はこうして見ることが出来るモノを堪能する。
とってもらくちんに、ただ与えられるモノだけをぼーっと眺める。
不思議な感じ。
舞台って、自分で積極的に「視る」もので、こんな風に楽はできないもんな。意志を持って視界を決めて、次はここを視る、次はここ、この表情の続きを知りたいから次はここを視て、この台詞の答えを知りたいから次はここを視て……自分から物語に関わって、読み解いていく。
それがない、誰か他人が「ここを見なさい」と差し出してくるものを、ただ受動的に眺めるってのは……とっても楽で、なんだか変な感じ。
スカステの舞台映像をほぼ見ることがないので、「通常公演の映像」に慣れてないのなー。この中継映像は、1年後にはふつーにスカステで、そのまんま放映されるんだよねえ。待っていればスカステで流れる、それはわかっているけど、「どうせ見ない」こともわかっているので、それならイベントとして映画館で見ちゃおう、と思ったんだ。
あ、わたしにとってスカステは「録画するモノ」です。メディアに焼いて、ファイリングする。コレクションする。見ることはまずナイ(笑)。
東宝千秋楽だ、とわかって見ているので、パレードが終わって幕が下りたあと、あっさり放映終了する違和感パネェ。
退団者挨拶は? ちぎくんの挨拶は?
わーーん、きんぐ~~!!
まあ、『るろ剣』中継はヅカヲタ以外の新規客動員目当てだろうから、「はぢめてタカラヅカを見る」人たちに退団挨拶見せるのは逆効果と判断されても、仕方ないわなー。
なんつーかマニアックな特殊な世界だと印象づけることになるもんな。
それでもヲタとしては、『ラストディ』のように、最後の挨拶まで見たかったよ。
ちゃんと3時間で終了して、梅田で6時半にカラダが空くとか、なんかすごく時間を有効に使える感じ? まだまだ買い物とかいろいろ楽しめるじゃん?
中継、いいかも。
今後どの公演も中継があるのか、『るろ剣』が特別なのかは知らないけれど。
すっかり味をしめましたわ。
『るろ剣』は最初から最後まで、祭りだったな。
贔屓組でこんな祭りを楽しめるとは思わなかった。キムくんのときの冷遇っぷりを苦く思い出しつつも、ちぎくんの春を心から「よかったね」と思う。
タカラヅカは楽しい。
チケット販売状況メモ。@『るろうに剣心』ライブ中継
2016年5月9日 タカラヅカ そういや、『るろうに剣心』ライブ中継のことだけど。
5月6日にチケット販売状況が告知されたのよね。
わたしは前売りを押さえていたので、売れていようがいまいが興味なかったんだけど、今後を占う意味で確認してみるかな、と。
長いんで、チケット販売状況箇所のみ抜粋。
えええ。すげえ売れてる……。
映画館によってキャパはチガウにしろ、こんだけの箇所でやって、大半が「予定枚数終了」するようなイベントだったのか。
複数あるスクリーンの中で、いちばん小さなハコしか用意されていなかったとしても、用意した枚数は売り切った、ってわけで、用意された枚数ってのは「採算が取れるからその枚数」なわけで、……つまり、儲かった、ってことだよな?
んじゃこれからも、ライブ中継あるなー。
儲かるならやるでしょう、商売だもん。
ないよりある方がいい。劇場と映画館、選択肢は多い方がいい。
5月6日にチケット販売状況が告知されたのよね。
わたしは前売りを押さえていたので、売れていようがいまいが興味なかったんだけど、今後を占う意味で確認してみるかな、と。
雪組 東京宝塚劇場公演千秋楽 浪漫活劇 『るろうに剣心』 ライブ中継について(追)
~原作 和月伸宏「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」(集英社ジャンプ・コミックス刊)~
2016/05/06
以下の通り、雪組東京宝塚劇場公演千秋楽の模様をライブ中継致します。
※チケット販売状況/当日券について追記しました。
○チケット販売状況について
※5月6日(金)9:00時点での情報となります。
○当日券について
残席がある映画館については、当日券の販売を予定しております。
※5月6日(金)12:00までに販売予定枚数を終了した場合は、当日券の販売はございません。
○ 空席あり △ 残りわずか × 予定枚数終了
都道府県会場名チケット販売状況
北海道札幌シネマフロンティア×
秋田県TOHOシネマズ 秋田△
山形県MOVIE ON やまがた×
東京都TOHOシネマズ 六本木ヒルズ×
TOHOシネマズ 新宿×
TOHOシネマズ 日本橋×
TOHOシネマズ 渋谷×
お台場シネマメディアージュ×
TOHOシネマズ 府中×
TOHOシネマズ 南大沢×
千葉県TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ×
神奈川県TOHOシネマズ 川崎×
TOHOシネマズ ららぽーと横浜×
埼玉県TOHOシネマズ ららぽーと富士見×
栃木県TOHOシネマズ 宇都宮△
茨城県TOHOシネマズ 水戸内原△
新潟県ユナイテッド・シネマ新潟×
山梨県TOHOシネマズ 甲府△
長野県TOHOシネマズ 上田×
静岡県TOHOシネマズ 浜松△
富山県TOHOシネマズ ファボーレ富山△
岐阜県TOHOシネマズ モレラ岐阜△
愛知県TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ×
京都府TOHOシネマズ 二条×
大阪府TOHOシネマズ 梅田×
TOHOシネマズ なんば×
大阪ステーションシティシネマ×
奈良県TOHOシネマズ 橿原×
兵庫県TOHOシネマズ 西宮OS×
OSシネマズミント神戸×
岡山県TOHOシネマズ 岡南×
広島県TOHOシネマズ 緑井△
高知県TOHOシネマズ 高知×
愛媛県TOHOシネマズ 新居浜×
島根県松江東宝5○
福岡県TOHOシネマズ 天神×
ユナイテッド・シネマキャナルシティ13×
熊本県TOHOシネマズ 光の森 ※上映中止となりました。-
長崎県TOHOシネマズ 長崎×
大分県TOHOシネマズ アミュプラザおおいた×
鹿児島県TOHOシネマズ 与次郎×
沖縄県ミハマ7プレックス×
長いんで、チケット販売状況箇所のみ抜粋。
えええ。すげえ売れてる……。
映画館によってキャパはチガウにしろ、こんだけの箇所でやって、大半が「予定枚数終了」するようなイベントだったのか。
複数あるスクリーンの中で、いちばん小さなハコしか用意されていなかったとしても、用意した枚数は売り切った、ってわけで、用意された枚数ってのは「採算が取れるからその枚数」なわけで、……つまり、儲かった、ってことだよな?
んじゃこれからも、ライブ中継あるなー。
儲かるならやるでしょう、商売だもん。
ないよりある方がいい。劇場と映画館、選択肢は多い方がいい。
彼女は、不思議の国のマリア。@ME AND MY GIRL
2016年5月10日 タカラヅカ 花組『ME AND MY GIRL』、Bバージョン初日観劇。
ジョン卿@あきら!!
というのが、Bバージョンのお楽しみ。別格の上級生が、本公演で2番手役をやることがあるなんて……胸熱。
そして、パーチェスター@カレーというトンデモ配役にはわくわく。
正当配役はAバージョン。でも役が極少の演目ゆえに、もうひとつ「ファンサービスバージョン」も作りました。……そんな感じ?
別箱ならともかく、組子全員出演の本公演だからねえ。主な役が片手で収まるほどしかないのに、別格がそこに入るなんて、本来ならあり得ない。
ファン心理を突くいい配役(笑)。
あきらとカレー目当てだったのに。
そりゃ、仙名さんもちなっちゃんも好きだけどさー。このふたりに関しては「観る前から予想が付く」ので、あきらとカレーよりも「わくわく」という点では下だった。
お祭り公演だから、深くは考えない、軽く楽しめればヨシ。そんな気分だったのに。
わたしの目を奪ったのは、マリア@仙名さんでした。
最初は小さな違和感。なにがどうとは言えないんだけど、あれ? と思う。
わたしは『ミーマイ』ファンじゃないし、「マリア」に対して「こうあらねばならぬ!」的なこだわりがあるわけでもないし、細やかな差異に気づくほどでもない。
それでもなんか、あれ? と思った。
それは、軽い落胆になった。なーんだ、こんなもんか、と。
わたしは仙名さんに対し、みょーに大きな期待をし、実際に観たときに「思ったほどじゃなかった」と肩を落とす。なんなんだろう、これは。毎回地味に同じことを繰り返している気がする。わたしが仙名さん好きなだけか。
今回もまた、仙名さんならすごくうまいマリアを見せてくれる、年増女まかせろだし、歌まかせろだし、美人で気品があって、スリムなのも厳格おばさまのビジュアルイメージに合うし、とにかく「こわい女」って得意分野だろうからこりゃ楽しみだー、てな。前述の通り、「観る前から予想」していたの。
似合うだろう、得意分野だろう……そう思うからだろうか。
実際に観てみて「あれ? こんなもん?」と思った。
持ち味でやれちゃうものは、妄想配役だけで「そうそう!」とイメージできちゃうものは、かえって難しい?
持ち味を超える、イメージを超えるものを、出さなくてはならないから?
いちばん最初は、落胆。持ち味まんまでできるのに、それすら下回っている感覚。
だけど、ビル@みりおくんが登場してから、マリアに感じた違和感は、無視できないほど大きくなる。
あ、あれ……?
このマリア、変だ……。
それほどこだわりも知識もないが、それでも再演からずっとヅカの『ミーマイ』を観てきて、新公も入れたら2ケタ余裕のマリア観てきて、なんとなく「マリアってこんなん」というイメージはある、そのイメージからどんどん遠ざかる。
なんだ? このマリア?
いやあ。
ぞっとしました。
「仙名さんのマリア」に気づいたとき。
ぞっとする、って言葉は悪いけど、そう表現するのが一番近い。
背筋がぞわっとする、あの感じなー。
マリアは、誰とも会話してなかった。
彼女の中には「貴族とはこういうもの」という思い込みがあり、それ以外はまったく耳にも目にも入ってないの。
思い込み、という言葉も当てはまらない。
彼女には彼女の「常識」があり、それ以外のモノが存在する、なんて可能性すら、感じていないの。
マリアはずっと、わたしたちとは違う世界を観ている。
そこには、夢見る少女がいた。
貴族のお姫様として生まれ、育った、それしか知らない少女。知らないから、想像もしない。
「パンがなくて飢えて死にそうだ」と嘆く人に、「おかしなことを言うのね。パンがなければお菓子を食べればいいのに」と慈愛の微笑みで言うような感じ。
ビルがどんだけ下品でわけわからないことを言っても、マリアには見えていない。「血筋がものを言う」のだから、今ここでナニかしているビルは、仮の姿、教育さえ与えれば本来の姿になる。
それが当然のことだから、下品なビルを見てもまったく動じない。ふわふわと夢見るような、慈愛の瞳で見守っている。
マリアがいくつであっても関係ない。彼女は「少女」だ。
ジョン卿にしろ、周囲の大人たちにしろ、誰も彼女に「大人になれ。見たくないモノも見ろ」とは言わなかったんだ。
だから彼女は、少女の心のまま、大人になった。
……から、こわい。
ひとの話まったく聞いてねええぇ!!な、慈愛の微笑みに心底ぞっとした(笑)。
このマリアこわい。
そう思ったからもう、マリアから目が離せない。
2幕のご先祖様のとこだってさー、マリア、目ェいっちゃってるままだもんなー。
彼女の心を傷つけない、彼女の望むままの世界を、うっとりと見つめている……。
このマリアは、たぶん『ミーマイ』のマリア像とはまったく違うアプローチだと思う。
マリアってもっと聡明で頑固な人だよねえ。夢の国の住人ではなく、現実主義ゆえに規律を求める常識人だよねえ。「貴族とはナニか」を論理立てて理解している人。
明らかに違う。だがしかし、このマリアも、アリじゃね?
「マリア」を構成するパーツ自体は、まちがってないんだもの。
観ていて思ったんだ。
この物語は、ビルの物語でもあるけれど、それと同時に、夢の世界に閉じこもっていた少女が、外の世界に気づく物語なんだ、って。
最初、ビルの言葉なんてまったく聞き流していたマリアが、だんだん会話するようになっていくの。
聞きたい言葉しか耳に入らなかったのに、そうでない言葉にも、耳を貸すようになってきたの。
いや、「聞きたくない言葉もこの世に在る」ことに、はじめて気づいたみたいなの。
幼い少女が、はじめて聴く音に「あら? なにかしら?」とおっとり耳を傾けるように。
えええ、おもしろいわ、このマリア。
ジョン卿@あきら!!
というのが、Bバージョンのお楽しみ。別格の上級生が、本公演で2番手役をやることがあるなんて……胸熱。
そして、パーチェスター@カレーというトンデモ配役にはわくわく。
正当配役はAバージョン。でも役が極少の演目ゆえに、もうひとつ「ファンサービスバージョン」も作りました。……そんな感じ?
別箱ならともかく、組子全員出演の本公演だからねえ。主な役が片手で収まるほどしかないのに、別格がそこに入るなんて、本来ならあり得ない。
ファン心理を突くいい配役(笑)。
あきらとカレー目当てだったのに。
そりゃ、仙名さんもちなっちゃんも好きだけどさー。このふたりに関しては「観る前から予想が付く」ので、あきらとカレーよりも「わくわく」という点では下だった。
お祭り公演だから、深くは考えない、軽く楽しめればヨシ。そんな気分だったのに。
わたしの目を奪ったのは、マリア@仙名さんでした。
最初は小さな違和感。なにがどうとは言えないんだけど、あれ? と思う。
わたしは『ミーマイ』ファンじゃないし、「マリア」に対して「こうあらねばならぬ!」的なこだわりがあるわけでもないし、細やかな差異に気づくほどでもない。
それでもなんか、あれ? と思った。
それは、軽い落胆になった。なーんだ、こんなもんか、と。
わたしは仙名さんに対し、みょーに大きな期待をし、実際に観たときに「思ったほどじゃなかった」と肩を落とす。なんなんだろう、これは。毎回地味に同じことを繰り返している気がする。わたしが仙名さん好きなだけか。
今回もまた、仙名さんならすごくうまいマリアを見せてくれる、年増女まかせろだし、歌まかせろだし、美人で気品があって、スリムなのも厳格おばさまのビジュアルイメージに合うし、とにかく「こわい女」って得意分野だろうからこりゃ楽しみだー、てな。前述の通り、「観る前から予想」していたの。
似合うだろう、得意分野だろう……そう思うからだろうか。
実際に観てみて「あれ? こんなもん?」と思った。
持ち味でやれちゃうものは、妄想配役だけで「そうそう!」とイメージできちゃうものは、かえって難しい?
持ち味を超える、イメージを超えるものを、出さなくてはならないから?
いちばん最初は、落胆。持ち味まんまでできるのに、それすら下回っている感覚。
だけど、ビル@みりおくんが登場してから、マリアに感じた違和感は、無視できないほど大きくなる。
あ、あれ……?
このマリア、変だ……。
それほどこだわりも知識もないが、それでも再演からずっとヅカの『ミーマイ』を観てきて、新公も入れたら2ケタ余裕のマリア観てきて、なんとなく「マリアってこんなん」というイメージはある、そのイメージからどんどん遠ざかる。
なんだ? このマリア?
いやあ。
ぞっとしました。
「仙名さんのマリア」に気づいたとき。
ぞっとする、って言葉は悪いけど、そう表現するのが一番近い。
背筋がぞわっとする、あの感じなー。
マリアは、誰とも会話してなかった。
彼女の中には「貴族とはこういうもの」という思い込みがあり、それ以外はまったく耳にも目にも入ってないの。
思い込み、という言葉も当てはまらない。
彼女には彼女の「常識」があり、それ以外のモノが存在する、なんて可能性すら、感じていないの。
マリアはずっと、わたしたちとは違う世界を観ている。
そこには、夢見る少女がいた。
貴族のお姫様として生まれ、育った、それしか知らない少女。知らないから、想像もしない。
「パンがなくて飢えて死にそうだ」と嘆く人に、「おかしなことを言うのね。パンがなければお菓子を食べればいいのに」と慈愛の微笑みで言うような感じ。
ビルがどんだけ下品でわけわからないことを言っても、マリアには見えていない。「血筋がものを言う」のだから、今ここでナニかしているビルは、仮の姿、教育さえ与えれば本来の姿になる。
それが当然のことだから、下品なビルを見てもまったく動じない。ふわふわと夢見るような、慈愛の瞳で見守っている。
マリアがいくつであっても関係ない。彼女は「少女」だ。
ジョン卿にしろ、周囲の大人たちにしろ、誰も彼女に「大人になれ。見たくないモノも見ろ」とは言わなかったんだ。
だから彼女は、少女の心のまま、大人になった。
……から、こわい。
ひとの話まったく聞いてねええぇ!!な、慈愛の微笑みに心底ぞっとした(笑)。
このマリアこわい。
そう思ったからもう、マリアから目が離せない。
2幕のご先祖様のとこだってさー、マリア、目ェいっちゃってるままだもんなー。
彼女の心を傷つけない、彼女の望むままの世界を、うっとりと見つめている……。
このマリアは、たぶん『ミーマイ』のマリア像とはまったく違うアプローチだと思う。
マリアってもっと聡明で頑固な人だよねえ。夢の国の住人ではなく、現実主義ゆえに規律を求める常識人だよねえ。「貴族とはナニか」を論理立てて理解している人。
明らかに違う。だがしかし、このマリアも、アリじゃね?
「マリア」を構成するパーツ自体は、まちがってないんだもの。
観ていて思ったんだ。
この物語は、ビルの物語でもあるけれど、それと同時に、夢の世界に閉じこもっていた少女が、外の世界に気づく物語なんだ、って。
最初、ビルの言葉なんてまったく聞き流していたマリアが、だんだん会話するようになっていくの。
聞きたい言葉しか耳に入らなかったのに、そうでない言葉にも、耳を貸すようになってきたの。
いや、「聞きたくない言葉もこの世に在る」ことに、はじめて気づいたみたいなの。
幼い少女が、はじめて聴く音に「あら? なにかしら?」とおっとり耳を傾けるように。
えええ、おもしろいわ、このマリア。
彼は、ふつーのジョン。@ME AND MY GIRL
2016年5月11日 タカラヅカ 『ME AND MY GIRL』Bバージョン、マリア@仙名さんが、意外なほど面白かった。
閉じた世界で生きてきた少女が、ビル@みりおくんという「異生物」と出会い、「え? わたしが知らないモノも、この世には存在している??」と気づかされる物語。
頑固ばあさんではなく、無垢な少女。年齢は大人でも、心は幼いまま、夢の世界に住んでいる。
そんなマリアは、正直ちょっとこわかった(笑)。ちょっとホラーじゃん? 目の前にいるビルを通り越して、どこかこの世のモノではないところを見ながら、「うふふ♪ あはは♪」と微笑んでいる女性って。
でも、そんな彼女が徐々に「世界」と出会って、大人になっていくさまが、興味深かった。
世界を変えられることにパニックになるのではなく、「?」と首をかしげている感じなのが、「ホンモノだ」と思える。
パニックになったりキーキーわめいて破壊行動に出たりするのって、どこかに「嘘」を隠しているから、後ろめたいところや、弱いモノを深層心理で認めているから、それを守るために過剰反応しちゃうんだと思う。
イメージとしての「少女」って、自分の世界が侵されると、キーキーヒステリックにわめくじゃん。赤の女王@『アリスの恋人』みたいな感じで。ホンモノの少女ではなく、イメージの「少女」ね。
でも、ほんものの「少女」……それも、お姫様育ちで黒いことをなにひとつ知らずに育った「少女」は、そんな過剰反応はしない。だって幼く素直な彼女はナニにも凝り固まっていない、これからいくらでも変化していくスタート地点にいるんだもの。
あ、ほんとにわからないんだな。……そう思えるから、マリアはホンモノのお姫様なんだなー。貴族ってこうなんだなー。
『ミーマイ』のマリアは、ビルに反抗されようがどうしようが、ヒステリックになったりしないものね。知性と慎みを持って、ぶつかっていくのよね。
それを「分別のある大人」として描いてきたのに、「無垢な少女」としてきたことが、とても興味深かった。わくわくした。
だからかなあ。
ジョン卿@あきらが、物足りなかった。
あきらのジョン卿……「ふつー」なんだもん。
ジョン卿らしいジョン卿。
今までフタ桁は観てきたいろんなジョン卿の、いちばん中庸の、テンプレートみたいなジョン卿。
や、テンプレでもいいよ? 基本大事。
でもさ。
モロ中庸狙い、平均的狙いだと……技術のなさが、つらい。
うーん。
100点満点狙って70点しか取れないならともかく、最初から70点狙って、40点しか取れてないのって、ええっと。
あきらさんがどのへん狙ってたのか知りようもないけど、なんかふつーのジョン卿で、だとしたらあきらさん、いろいろとうまくない人なので、それが悪目立ちするっていうか。
や、技術ないんだからイロモノ狙え!と言ってるわけじゃないっすよ。
ただ、仙名さんがこんだけふつーでないマリアやってるのに、相手役のジョン卿がふつーど真ん中っていうのは……。
合ってないっす。
このマリアを何十年見守り、愛しているジョン卿なら、あきらのジョン卿とは別人だろう、と思う。
ふつーでない仙名さんが悪いのか? でも仙名さんはマリア作っちゃってるし。ジョン卿としてまだ作り切れてない……いろいろ足りてないあきらさんが歩み寄ってもいいんでは??
あきら、かっこいいんだけどなあ。
わたしはあきらスキーで、ずっと彼を眺めて来てはいるんだけどさぁ。
ほんと彼、うまくならないねええ。
ジョン卿も黙っていればかっこいいけど、や、動いても喋ってもかっこいいけど、動いて喋るならもっともっと!かっこよくなってほしいっす。せっかくの2番手役なんだもの。
キキくんのジョン卿と、仙名さんのマリアも見てみたかったな。
キキくんはみょーな包容力というか、輪郭の曖昧な柔軟性があるから、仙名さんの尖った部分を受け止められるのかもしれない。
あ、でもあきらジョン卿は、みりおビルとは合っている気がした。テンプレキャラだから、当然かもしんないけど、でもでも、美しさもゆるい空気(笑)も、なんかかわいらしく似合っていた。
主役と合っているんだから、それでいいのかも。
ただわたしが、「頼むあきら! 正念場だ、もっと見せてくれ!!」とじれじれしているせいかもしれぬ。
もっとあきらが見たい、もっと活躍して欲しい。だから。
だから、うまくなってほしい。
閉じた世界で生きてきた少女が、ビル@みりおくんという「異生物」と出会い、「え? わたしが知らないモノも、この世には存在している??」と気づかされる物語。
頑固ばあさんではなく、無垢な少女。年齢は大人でも、心は幼いまま、夢の世界に住んでいる。
そんなマリアは、正直ちょっとこわかった(笑)。ちょっとホラーじゃん? 目の前にいるビルを通り越して、どこかこの世のモノではないところを見ながら、「うふふ♪ あはは♪」と微笑んでいる女性って。
でも、そんな彼女が徐々に「世界」と出会って、大人になっていくさまが、興味深かった。
世界を変えられることにパニックになるのではなく、「?」と首をかしげている感じなのが、「ホンモノだ」と思える。
パニックになったりキーキーわめいて破壊行動に出たりするのって、どこかに「嘘」を隠しているから、後ろめたいところや、弱いモノを深層心理で認めているから、それを守るために過剰反応しちゃうんだと思う。
イメージとしての「少女」って、自分の世界が侵されると、キーキーヒステリックにわめくじゃん。赤の女王@『アリスの恋人』みたいな感じで。ホンモノの少女ではなく、イメージの「少女」ね。
でも、ほんものの「少女」……それも、お姫様育ちで黒いことをなにひとつ知らずに育った「少女」は、そんな過剰反応はしない。だって幼く素直な彼女はナニにも凝り固まっていない、これからいくらでも変化していくスタート地点にいるんだもの。
あ、ほんとにわからないんだな。……そう思えるから、マリアはホンモノのお姫様なんだなー。貴族ってこうなんだなー。
『ミーマイ』のマリアは、ビルに反抗されようがどうしようが、ヒステリックになったりしないものね。知性と慎みを持って、ぶつかっていくのよね。
それを「分別のある大人」として描いてきたのに、「無垢な少女」としてきたことが、とても興味深かった。わくわくした。
だからかなあ。
ジョン卿@あきらが、物足りなかった。
あきらのジョン卿……「ふつー」なんだもん。
ジョン卿らしいジョン卿。
今までフタ桁は観てきたいろんなジョン卿の、いちばん中庸の、テンプレートみたいなジョン卿。
や、テンプレでもいいよ? 基本大事。
でもさ。
モロ中庸狙い、平均的狙いだと……技術のなさが、つらい。
うーん。
100点満点狙って70点しか取れないならともかく、最初から70点狙って、40点しか取れてないのって、ええっと。
あきらさんがどのへん狙ってたのか知りようもないけど、なんかふつーのジョン卿で、だとしたらあきらさん、いろいろとうまくない人なので、それが悪目立ちするっていうか。
や、技術ないんだからイロモノ狙え!と言ってるわけじゃないっすよ。
ただ、仙名さんがこんだけふつーでないマリアやってるのに、相手役のジョン卿がふつーど真ん中っていうのは……。
合ってないっす。
このマリアを何十年見守り、愛しているジョン卿なら、あきらのジョン卿とは別人だろう、と思う。
ふつーでない仙名さんが悪いのか? でも仙名さんはマリア作っちゃってるし。ジョン卿としてまだ作り切れてない……いろいろ足りてないあきらさんが歩み寄ってもいいんでは??
あきら、かっこいいんだけどなあ。
わたしはあきらスキーで、ずっと彼を眺めて来てはいるんだけどさぁ。
ほんと彼、うまくならないねええ。
ジョン卿も黙っていればかっこいいけど、や、動いても喋ってもかっこいいけど、動いて喋るならもっともっと!かっこよくなってほしいっす。せっかくの2番手役なんだもの。
キキくんのジョン卿と、仙名さんのマリアも見てみたかったな。
キキくんはみょーな包容力というか、輪郭の曖昧な柔軟性があるから、仙名さんの尖った部分を受け止められるのかもしれない。
あ、でもあきらジョン卿は、みりおビルとは合っている気がした。テンプレキャラだから、当然かもしんないけど、でもでも、美しさもゆるい空気(笑)も、なんかかわいらしく似合っていた。
主役と合っているんだから、それでいいのかも。
ただわたしが、「頼むあきら! 正念場だ、もっと見せてくれ!!」とじれじれしているせいかもしれぬ。
もっとあきらが見たい、もっと活躍して欲しい。だから。
だから、うまくなってほしい。
アンダルシアの美……女?@ローマの休日/ドン・ジュアン
2016年5月12日 タカラヅカ 雪組別箱『ローマの休日』と『ドン・ジュアン』集合日だったらしい。
最近ほんと、ヅカの「今」にうとくて。ご贔屓いないと、公演しか記憶しなくなっちゃって、モバタカメールで「え、今日集合日だったのか」と気づくパターンばかり。
『ローマの休日』にて、つくしちゃん退団。『フットルース』組がまたひとり去るか……。つくしちゃんというと、『BJ』組でもあったしなあ。
しかし『ローマの休日』、役少ないなー。わかっちゃいたが。
『ドン・ジュアン』は、主な配役が出たときにHPをコピッてあったんだが。
あ、このサイトだと、罫線消えてただのベタ打ちになるなー。
だいもん、みちるちゃん、咲ちゃんの3人だけ別枠記載だったのよ。咲ちゃんの名前の下に線が引かれていて。
それが、全配役発表になると、線の上はだいもんのみになり、ただの学年順になってる……。
つまり、ヒロインのみちるちゃんも、2番手の咲ちゃんも、「その他」に混ざってしまった。
みちるちゃんがヒロインでなくなったというわけではないだろうし、咲ちゃんが2番手なのは磐石だろうし、なんでこんなことするんだろう。いつもながら、めんどくさい劇団だな(笑)。
翼くんに役がある!とか、縣くんすげえなとか、思うところはあるけれどなんといっても、
フェルナンド/アンダルシアの美女 煌羽レオってナニ?!
……ですわな。
マデレーネ@マイティ的な?
筋肉質ダンサーに女役やらせちゃいますよブーム?
いやはや、たのしみです。こわいものは大好きです。(失礼な)
最近ほんと、ヅカの「今」にうとくて。ご贔屓いないと、公演しか記憶しなくなっちゃって、モバタカメールで「え、今日集合日だったのか」と気づくパターンばかり。
『ローマの休日』にて、つくしちゃん退団。『フットルース』組がまたひとり去るか……。つくしちゃんというと、『BJ』組でもあったしなあ。
しかし『ローマの休日』、役少ないなー。わかっちゃいたが。
『ドン・ジュアン』は、主な配役が出たときにHPをコピッてあったんだが。
主な配役
ドン・ジュアン望海 風斗
マリア彩 みちる
ドン・カルロ彩風 咲奈
ドン・ルイ英真 なおき
イザベル美穂 圭子
騎士団長/亡霊香綾 しずる
ラファエル永久輝 せあ
エルヴィラ有沙 瞳
※その他の配役は決定次第、ご案内いたします。
あ、このサイトだと、罫線消えてただのベタ打ちになるなー。
だいもん、みちるちゃん、咲ちゃんの3人だけ別枠記載だったのよ。咲ちゃんの名前の下に線が引かれていて。
それが、全配役発表になると、線の上はだいもんのみになり、ただの学年順になってる……。
つまり、ヒロインのみちるちゃんも、2番手の咲ちゃんも、「その他」に混ざってしまった。
みちるちゃんがヒロインでなくなったというわけではないだろうし、咲ちゃんが2番手なのは磐石だろうし、なんでこんなことするんだろう。いつもながら、めんどくさい劇団だな(笑)。
翼くんに役がある!とか、縣くんすげえなとか、思うところはあるけれどなんといっても、
フェルナンド/アンダルシアの美女 煌羽レオってナニ?!
……ですわな。
マデレーネ@マイティ的な?
筋肉質ダンサーに女役やらせちゃいますよブーム?
いやはや、たのしみです。こわいものは大好きです。(失礼な)
花を咲かせてクラッシュ!@ME AND MY GIRL
2016年5月13日 タカラヅカ 花組『ME AND MY GIRL』Bバージョン感想あれこれ。
パーチェスター@カレーくんは、かわいかった。
なんかみょーに彼を小さく感じた。おかしな小動物っていうか。
指でつまんで持って帰りたい。
うまくないのはわかってる。歌えないのもわかってる。出すべき声を、芝居の範囲内で「出せる声」に変更しちゃってるのも、アリだと思う。
わかってるから、がっかりしない。
Bバージョンはお祭り公演だから。本配役のAバージョンのおまけ的に楽しめばいい、こっちのバージョンも観られてラッキー♪認識だから、技術は気にならない。
……となるとほんと、イロモノの方が技術関係なく自由にできるんだなあ。
同じ「うまくない」でも、あきらのジョン卿は「がんばれ」と思ったのに、カレーくんのパーちゃんは「コレもアリ」だと思う、その認識の差は。
役割りの差によって、受け取り方が違うよなあ。
パーチェスターはお笑いを任された三枚目役だけど、やっぱこの役には華が必要なんだと思った。
地味にやっちゃうと、ただのお笑い担当の脇役になる。儲け役にするのは、本人の技術よりも、「押し出し」「華」「存在感」だと思った。
わたしは、ただでさえ役が少ないのに、その貴重な役のひとつを「脇の美しくないおっさん」にするのは反対。原作がどうであれ、タカラヅカでは美形にしてくんなきゃだわ。おっさんでも肉布団巻いて「お笑い体型」にするのではなく、見た目はふつーにかっこいいおっさんで、なおかつ笑いを取るようにしてほしい。美形トップスターが演じるファントムが「バケモノのように醜い」ということになっているように、見た目まで滑稽にする必要ない。(某演出家の笑い表現の「鼻水メイク」「鼻くそホクロ」とかで顔を汚して三枚目をやるとか、大嫌い)
だから、どんなにうまくても、本専科さんが「美しさと関係なく」やってしまうのは、残念だと思う。過去の名優をdisりたいのではなく、今現在の話。
パーチェスターもふつうに、路線スターがやればいい。とにかく、役がないんだから。美しくない役こそ、美形がやらなきゃタカラヅカの意味がない。
ということで、マギーやコマつんのパーちゃん配役も賛成だった。
マギーは空気クラッシュ系のイロモノ得意だし、コマはトリッキーな三枚目得意だし、と。
でも、フタを開けてみると、マギーのひとり勝ちっていうか、コマのパーちゃんは役に合ってなかった。芝居が出来るのはコマつんだろうに、パーチェスターに関しては、足りてないと思ったもんじゃった……。
繊細に芝居するキャラじゃないんだ、パーチェスター。空気壊して自分がセンターで歌い踊って当然!的な、押しつけがましさがいるんだ。
役の派手さに助けられはするけれど、圧倒的な技術があるならともかく、他のスターと同等程度なら、あとは華勝負だ。空気読んじゃダメ、跳ね上がって飛びだして、周囲から止められるくらいでないと。
うまいのはAバージョンのPちゃんだろうに、役の「強さ」に合っているのはカレーくんだなあ、と思った……。
目が行かなきゃいけないんだもん、パーチェスターって。空気壊すくらい、華やかで押し出しよくないといけないんだもん……。
地味な人は向かん役だ……。
本専科さんになると、年齢も体型も路線スターさんたちとは違うから、物理的に差別化できるんだけどね。
年齢も体型も技術も大体同じ、そこで空気支配して1曲締めねばならん、って、そりゃ、脇の人より、路線スター向きの役だわ。三枚目のおじさん役だからって、路線外に振られちゃうけど。
ああしかし、これでカレーくんに技術があればなあ(笑)。
ぱっと明るく、そこに目が行く。なんかよくわかんないけど、うまくないけど、なんかおもしろい人がいる、的な。
この素質を生かすために、どうかどうか、技術を磨いてくれ。たのんます。
最初はなんかおっかなびっくり感があったのに、あとになるほど楽しそうに見えたので、このまま調子に乗って舞台の上で暴れて欲しいなあ、パーチェスターとして。
それができるキャラクタだから。
パーチェスター@カレーくんは、かわいかった。
なんかみょーに彼を小さく感じた。おかしな小動物っていうか。
指でつまんで持って帰りたい。
うまくないのはわかってる。歌えないのもわかってる。出すべき声を、芝居の範囲内で「出せる声」に変更しちゃってるのも、アリだと思う。
わかってるから、がっかりしない。
Bバージョンはお祭り公演だから。本配役のAバージョンのおまけ的に楽しめばいい、こっちのバージョンも観られてラッキー♪認識だから、技術は気にならない。
……となるとほんと、イロモノの方が技術関係なく自由にできるんだなあ。
同じ「うまくない」でも、あきらのジョン卿は「がんばれ」と思ったのに、カレーくんのパーちゃんは「コレもアリ」だと思う、その認識の差は。
役割りの差によって、受け取り方が違うよなあ。
パーチェスターはお笑いを任された三枚目役だけど、やっぱこの役には華が必要なんだと思った。
地味にやっちゃうと、ただのお笑い担当の脇役になる。儲け役にするのは、本人の技術よりも、「押し出し」「華」「存在感」だと思った。
わたしは、ただでさえ役が少ないのに、その貴重な役のひとつを「脇の美しくないおっさん」にするのは反対。原作がどうであれ、タカラヅカでは美形にしてくんなきゃだわ。おっさんでも肉布団巻いて「お笑い体型」にするのではなく、見た目はふつーにかっこいいおっさんで、なおかつ笑いを取るようにしてほしい。美形トップスターが演じるファントムが「バケモノのように醜い」ということになっているように、見た目まで滑稽にする必要ない。(某演出家の笑い表現の「鼻水メイク」「鼻くそホクロ」とかで顔を汚して三枚目をやるとか、大嫌い)
だから、どんなにうまくても、本専科さんが「美しさと関係なく」やってしまうのは、残念だと思う。過去の名優をdisりたいのではなく、今現在の話。
パーチェスターもふつうに、路線スターがやればいい。とにかく、役がないんだから。美しくない役こそ、美形がやらなきゃタカラヅカの意味がない。
ということで、マギーやコマつんのパーちゃん配役も賛成だった。
マギーは空気クラッシュ系のイロモノ得意だし、コマはトリッキーな三枚目得意だし、と。
でも、フタを開けてみると、マギーのひとり勝ちっていうか、コマのパーちゃんは役に合ってなかった。芝居が出来るのはコマつんだろうに、パーチェスターに関しては、足りてないと思ったもんじゃった……。
繊細に芝居するキャラじゃないんだ、パーチェスター。空気壊して自分がセンターで歌い踊って当然!的な、押しつけがましさがいるんだ。
役の派手さに助けられはするけれど、圧倒的な技術があるならともかく、他のスターと同等程度なら、あとは華勝負だ。空気読んじゃダメ、跳ね上がって飛びだして、周囲から止められるくらいでないと。
うまいのはAバージョンのPちゃんだろうに、役の「強さ」に合っているのはカレーくんだなあ、と思った……。
目が行かなきゃいけないんだもん、パーチェスターって。空気壊すくらい、華やかで押し出しよくないといけないんだもん……。
地味な人は向かん役だ……。
本専科さんになると、年齢も体型も路線スターさんたちとは違うから、物理的に差別化できるんだけどね。
年齢も体型も技術も大体同じ、そこで空気支配して1曲締めねばならん、って、そりゃ、脇の人より、路線スター向きの役だわ。三枚目のおじさん役だからって、路線外に振られちゃうけど。
ああしかし、これでカレーくんに技術があればなあ(笑)。
ぱっと明るく、そこに目が行く。なんかよくわかんないけど、うまくないけど、なんかおもしろい人がいる、的な。
この素質を生かすために、どうかどうか、技術を磨いてくれ。たのんます。
最初はなんかおっかなびっくり感があったのに、あとになるほど楽しそうに見えたので、このまま調子に乗って舞台の上で暴れて欲しいなあ、パーチェスターとして。
それができるキャラクタだから。
美女と美男子とヲカマと。@ME AND MY GIRL
2016年5月14日 タカラヅカ 花組『ME AND MY GIRL』、AもBもひっくるめて、役替わりキャストについてあれこれ。
ちなつくんって、もっと美女じゃなかったっけ?
わたしのただの思い込み?
ちなっちゃんは女役もできる、スタイルのよさと、なかでもとびきりの美脚の持ち主。美女になってスターと絡んじゃうのもOKな人! という認識だった。
素顔はともかく、舞台では美男子だし。イケメンは女装しても美形よね、美女になれるよね。
だから、ちなっちゃんがジャッキーだーのランベス・クイーンだのやるのは、なんの疑問も不安もなかった。
むしろ、また女役かー、できるのわかってるんだから、新鮮味ナイ配役やめろ、と思ったくらいだ。
でもさ。
まず、Aバージョンのランベス・クイーンで目を剥いたのよ。
えっ……、って。
ランベス・クイーンって……ドラァグクイーンのことだったのか!!
ランベスってそういうとこ? 実際そうなのかもしんないけど、今までのヅカ『ミーマイ』ではそういう表現なかっただけに、びびるわー。
誰もナニも言わないの、アレ、男だよね? 男の女王だよね??
ランベス・クイーンがごつい系ヲカマさんという新解釈だったとしても、ジャッキーは女性役だから、ちゃんと美しい女性にしてくれるよね……?
と、思ったら。
……ジャッキーって、実は男……?
やはり女に見えない。
女性だとしたら、女に見えないって段階で、まず、確実に、美しくはナイ……よな?
踊ってくれると、美しい脚が見えて眼福なんだけど。
ふつうにしていると、少なくとも「美女」じゃない……。
いやあ、素晴らしいですな!!
美女にならない、ヲカマで、しかもいかつい系とか、さすがですよ!
上級生男役ならではですがな。
研10超えて、ナチュラルに美女になっちゃったら、そっちの方が問題(笑)。や、フェアリータイプの美少年ならアリでも、ふつーの男なら三十路になって女装が似合ったりしないよ。
ちなつくんが美女にならないことに、すげーウケました、喜びました。
これでもう、むやみやたらと女役を振られることはなくなるだろう、わたしは男前なちなつくんが見たいんだーー!! 次は絶対色男で頼むぜ。
反対に、マイティーがかわいくて美人なのは、どうしたもんか(笑)。
マイティーはあのマデレーネ@『エリザベート』の黒歴史がある。女子プロレスラーのような筋骨逞しい肉体をさらし、競走馬のような力強さでおじさんに迫っていた、あのいたたまれない画面。
誰でも彼でも女装させればいいってもんちゃうがな……という、見本のような姿だった。
その記憶が強すぎるせいか。
ランベス・クィーン姿が、ふつーにチャーミングに見えた。
えええ?? マイティーなのに??
マイティーよりずっと女装スキルの高そうなちなっちゃんがやって、破壊力抜群のドラァグクイーンぶりだったのに、いやむしろマイティーがやるからこそ、ちなつくんもソレに合わせて迫力のゴテゴテヲカマクイーンという役作りにしたのかも? と思うくらいだったのに。
マイティーなのに、かわいい……。そんなバカな……。
マデレーネがアレ過ぎたために、基準値がおかしくなっているのかもしれない。
加えて、ちなつクイーンがアレだったために、さらに。
観る前は、ちなっちゃんは美女でマイティーはイロモノ、そう思っていただけに、いやあ、観てみるまでわかんないもんだな!と、反省しました。
はい。
えーと、誤解なきように付け加えますと、わたしはちなっちゃんもマイティーも好きです。好きな人にしか言えない、こんなの(笑)。
かつてのケロゆひファンですから! マイティーとちなつ、ふたりの並びにハクハクする人種なのです。
ちなつくんって、もっと美女じゃなかったっけ?
わたしのただの思い込み?
ちなっちゃんは女役もできる、スタイルのよさと、なかでもとびきりの美脚の持ち主。美女になってスターと絡んじゃうのもOKな人! という認識だった。
素顔はともかく、舞台では美男子だし。イケメンは女装しても美形よね、美女になれるよね。
だから、ちなっちゃんがジャッキーだーのランベス・クイーンだのやるのは、なんの疑問も不安もなかった。
むしろ、また女役かー、できるのわかってるんだから、新鮮味ナイ配役やめろ、と思ったくらいだ。
でもさ。
まず、Aバージョンのランベス・クイーンで目を剥いたのよ。
えっ……、って。
ランベス・クイーンって……ドラァグクイーンのことだったのか!!
ランベスってそういうとこ? 実際そうなのかもしんないけど、今までのヅカ『ミーマイ』ではそういう表現なかっただけに、びびるわー。
誰もナニも言わないの、アレ、男だよね? 男の女王だよね??
ランベス・クイーンがごつい系ヲカマさんという新解釈だったとしても、ジャッキーは女性役だから、ちゃんと美しい女性にしてくれるよね……?
と、思ったら。
……ジャッキーって、実は男……?
やはり女に見えない。
女性だとしたら、女に見えないって段階で、まず、確実に、美しくはナイ……よな?
踊ってくれると、美しい脚が見えて眼福なんだけど。
ふつうにしていると、少なくとも「美女」じゃない……。
いやあ、素晴らしいですな!!
美女にならない、ヲカマで、しかもいかつい系とか、さすがですよ!
上級生男役ならではですがな。
研10超えて、ナチュラルに美女になっちゃったら、そっちの方が問題(笑)。や、フェアリータイプの美少年ならアリでも、ふつーの男なら三十路になって女装が似合ったりしないよ。
ちなつくんが美女にならないことに、すげーウケました、喜びました。
これでもう、むやみやたらと女役を振られることはなくなるだろう、わたしは男前なちなつくんが見たいんだーー!! 次は絶対色男で頼むぜ。
反対に、マイティーがかわいくて美人なのは、どうしたもんか(笑)。
マイティーはあのマデレーネ@『エリザベート』の黒歴史がある。女子プロレスラーのような筋骨逞しい肉体をさらし、競走馬のような力強さでおじさんに迫っていた、あのいたたまれない画面。
誰でも彼でも女装させればいいってもんちゃうがな……という、見本のような姿だった。
その記憶が強すぎるせいか。
ランベス・クィーン姿が、ふつーにチャーミングに見えた。
えええ?? マイティーなのに??
マイティーよりずっと女装スキルの高そうなちなっちゃんがやって、破壊力抜群のドラァグクイーンぶりだったのに、いやむしろマイティーがやるからこそ、ちなつくんもソレに合わせて迫力のゴテゴテヲカマクイーンという役作りにしたのかも? と思うくらいだったのに。
マイティーなのに、かわいい……。そんなバカな……。
マデレーネがアレ過ぎたために、基準値がおかしくなっているのかもしれない。
加えて、ちなつクイーンがアレだったために、さらに。
観る前は、ちなっちゃんは美女でマイティーはイロモノ、そう思っていただけに、いやあ、観てみるまでわかんないもんだな!と、反省しました。
はい。
えーと、誤解なきように付け加えますと、わたしはちなっちゃんもマイティーも好きです。好きな人にしか言えない、こんなの(笑)。
かつてのケロゆひファンですから! マイティーとちなつ、ふたりの並びにハクハクする人種なのです。
どこぞの少女マンガのように。@ME AND MY GIRL
2016年5月15日 タカラヅカ 花組『ME AND MY GIRL』の役替わりを観てあれこれ思ったことを、つらつら語る。
現在の花組の別格娘役スター、仙名さんとべーちゃんって、キャラが対照的でいい。
べーちゃんは、かわいい・庶民的・善人・包容力、と、持ち味が少女マンガのヒロイン系。びんぼーでドジっこだけど、いつも明るくて一生懸命、人気者で周囲に笑いが絶えない、的な。
仙名さんは、美人・孤高・辛辣・高みにいる、と、持ち味が少女マンガのヒロインのライバル系。お金持ちで美人で頭が良くて、性格もきついから誤解されがち、取り巻きはいても親友はいない的な。
だから、このふたりがマリア公爵夫人をやるとわかったとき、キャラ的に合っているのは仙名さんだと思った。べーちゃんだと優しすぎる。
仙名さんはその持ち味のまま演じるだけで「いかにもなマリア」になる。
持ち味がマリアとは正反対のペーちゃんが「基本忠実なマリア」で、持ち味がマリアまんまな仙名さんが「まったく別のマリア」でくるあたりが、ますますどこかの演劇マンガみたいだ。アルディスとオリゲルドか(笑)。
仙名さんは最初から別格コースの人だけど、べーちゃんは新公ヒロインもして、路線娘役としての道もあったはずなんだが、今はふたりして別格スター。
キャラのかぶらないお姉様スターがいるっていうのは、いいな。彼女たちがたとえば『Ernest in Love』のセシリィみたいな役を独占し続けるならば若手娘役の活躍機会を奪うことになるけど、『ミーマイ』のマリアのような役をやる分には問題ないはず。
そしてわたしは、役が少なく、若者役は少ないどころか僅少の海外ミュージカルで、少ない役を「大人役だから」と専科のおばさまに振るよりは、組子で回して欲しいと思うので、大人を演じられるお姉様が組にいるのはいいと思う。
ビルとサリーだけでなく、ジョン卿とマリアにもきゅんきゅんしたいもの。マリアはおばあさんではなく、大人の女性がいい~~。
べーちゃんと仙名さん、ふたりのマリアを観られて良かった。
いつかこのふたりで、VSモノ観たいなあ……。それこそ、アルディスとオリゲルドみたいな(笑)。
現在の花組の別格娘役スター、仙名さんとべーちゃんって、キャラが対照的でいい。
べーちゃんは、かわいい・庶民的・善人・包容力、と、持ち味が少女マンガのヒロイン系。びんぼーでドジっこだけど、いつも明るくて一生懸命、人気者で周囲に笑いが絶えない、的な。
仙名さんは、美人・孤高・辛辣・高みにいる、と、持ち味が少女マンガのヒロインのライバル系。お金持ちで美人で頭が良くて、性格もきついから誤解されがち、取り巻きはいても親友はいない的な。
だから、このふたりがマリア公爵夫人をやるとわかったとき、キャラ的に合っているのは仙名さんだと思った。べーちゃんだと優しすぎる。
仙名さんはその持ち味のまま演じるだけで「いかにもなマリア」になる。
持ち味がマリアとは正反対のペーちゃんが「基本忠実なマリア」で、持ち味がマリアまんまな仙名さんが「まったく別のマリア」でくるあたりが、ますますどこかの演劇マンガみたいだ。アルディスとオリゲルドか(笑)。
仙名さんは最初から別格コースの人だけど、べーちゃんは新公ヒロインもして、路線娘役としての道もあったはずなんだが、今はふたりして別格スター。
キャラのかぶらないお姉様スターがいるっていうのは、いいな。彼女たちがたとえば『Ernest in Love』のセシリィみたいな役を独占し続けるならば若手娘役の活躍機会を奪うことになるけど、『ミーマイ』のマリアのような役をやる分には問題ないはず。
そしてわたしは、役が少なく、若者役は少ないどころか僅少の海外ミュージカルで、少ない役を「大人役だから」と専科のおばさまに振るよりは、組子で回して欲しいと思うので、大人を演じられるお姉様が組にいるのはいいと思う。
ビルとサリーだけでなく、ジョン卿とマリアにもきゅんきゅんしたいもの。マリアはおばあさんではなく、大人の女性がいい~~。
べーちゃんと仙名さん、ふたりのマリアを観られて良かった。
いつかこのふたりで、VSモノ観たいなあ……。それこそ、アルディスとオリゲルドみたいな(笑)。
最近、チケットが手に入りません……。
って、最近もナニも、まず手に入りやすかった時代があったのかっていう話だけど。
クジ運ナイことをネタにできるくらい、わたしゃチケット当たらない人なんですが。
それでも、自分比で、最近はチケットが当たらない。
今の友会のシステムになってから、何故か新公だけは当たってたのね。パーフェクトではもちろんないけど、けっこう高確率で。
新公以外当たらないから、やっぱりいつも「チケットない~~、当たらない~~」と言ってましたが。
それがさー、最近はその新公すら当たらなくなっちゃって。
100周年過ぎてから、友会のはずれっぶりに拍車がかかったなと。
ちなみにわたし、ステータスはダイアモンドなんですが。ご贔屓いなくても劇場には依然通ってるし、ライトなヲタなので、友会しかチケット入手手段ナイし。ってことで、ステータスだけは高い……一般発売でも他プレイガイドではなく、ふつーに友会サイトで買ってるし。←抽選が当たらないから、一般発売も利用するしかない。
やっぱりヅカファンが増えたんだろうなあ。
それゆえに、新公のレートが上がったような気がする。
新公はレアな公演ではあるけれど、大半の人は興味を持たないモノ、だったのになあ。
前はムラ新公ってオケピでふつーに「譲ります」がわらわら出ていたし、へたすりゃ値下げの嵐だったよなあ。
新公なんて、観たい人しか興味自体持たないモノだった。無名で未熟な人たちによる興行なんてもん、ヲタしか必要としない。そして、ヲタならば会や友人・知人を通して手に入れる・手に入る。必要とする人には行き渡っている。
だから、友会でヘタに2枚入力なんかして当たっちゃった場合、友人に断られたら最後、さばけないよ! てなもんだったのになー。(こわいからいつも1枚でしか入力しない、ムラの平日なめんな、ふつーの人は行けない場所と時間!)
交換手札にもなりゃしないし、実際にムラへ行けばサバキがいっぱい、「500円でいいです」とか言ってたたき売り状態だったりしたのになー。(実際、ワンコインでよく観たなー。2階の端や後方はずらーっと空席だったなー)
そんな状態だったから、人気のない新公だけ当たるダイアモンド、って、微妙……。
だったのが、今はその新公すら当たらないもんなあ。
オケピにもあまり出ないし。なんかすげー高価値商品として、交換手札にされてるし。
ヲタが会や知人を通して入手しているのは変わらないと思うので、それ以外の層が100周年以降増えたってことだな。オケピの交換手札を見ると「1回しかないからレア公演、トップサヨナラショー付き公演と同じくらいの価値」的な考え方らしい。えええ?
時代は変わる……。
早く今の時代に慣れなきゃなー。
年寄りは自分の時代の感覚にしがみつくからやーねぇ。
ということで、明日の花新公もチケットないのですが。
行けばなんとかなると信じて、ムラまで行く。トップサヨナラショー付き公演はどうにもならないけど、新公なら大抵なんとかなるんじゃ? と、昔の感覚のまま(笑)。
って、最近もナニも、まず手に入りやすかった時代があったのかっていう話だけど。
クジ運ナイことをネタにできるくらい、わたしゃチケット当たらない人なんですが。
それでも、自分比で、最近はチケットが当たらない。
今の友会のシステムになってから、何故か新公だけは当たってたのね。パーフェクトではもちろんないけど、けっこう高確率で。
新公以外当たらないから、やっぱりいつも「チケットない~~、当たらない~~」と言ってましたが。
それがさー、最近はその新公すら当たらなくなっちゃって。
100周年過ぎてから、友会のはずれっぶりに拍車がかかったなと。
ちなみにわたし、ステータスはダイアモンドなんですが。ご贔屓いなくても劇場には依然通ってるし、ライトなヲタなので、友会しかチケット入手手段ナイし。ってことで、ステータスだけは高い……一般発売でも他プレイガイドではなく、ふつーに友会サイトで買ってるし。←抽選が当たらないから、一般発売も利用するしかない。
やっぱりヅカファンが増えたんだろうなあ。
それゆえに、新公のレートが上がったような気がする。
新公はレアな公演ではあるけれど、大半の人は興味を持たないモノ、だったのになあ。
前はムラ新公ってオケピでふつーに「譲ります」がわらわら出ていたし、へたすりゃ値下げの嵐だったよなあ。
新公なんて、観たい人しか興味自体持たないモノだった。無名で未熟な人たちによる興行なんてもん、ヲタしか必要としない。そして、ヲタならば会や友人・知人を通して手に入れる・手に入る。必要とする人には行き渡っている。
だから、友会でヘタに2枚入力なんかして当たっちゃった場合、友人に断られたら最後、さばけないよ! てなもんだったのになー。(こわいからいつも1枚でしか入力しない、ムラの平日なめんな、ふつーの人は行けない場所と時間!)
交換手札にもなりゃしないし、実際にムラへ行けばサバキがいっぱい、「500円でいいです」とか言ってたたき売り状態だったりしたのになー。(実際、ワンコインでよく観たなー。2階の端や後方はずらーっと空席だったなー)
そんな状態だったから、人気のない新公だけ当たるダイアモンド、って、微妙……。
だったのが、今はその新公すら当たらないもんなあ。
オケピにもあまり出ないし。なんかすげー高価値商品として、交換手札にされてるし。
ヲタが会や知人を通して入手しているのは変わらないと思うので、それ以外の層が100周年以降増えたってことだな。オケピの交換手札を見ると「1回しかないからレア公演、トップサヨナラショー付き公演と同じくらいの価値」的な考え方らしい。えええ?
時代は変わる……。
早く今の時代に慣れなきゃなー。
年寄りは自分の時代の感覚にしがみつくからやーねぇ。
ということで、明日の花新公もチケットないのですが。
行けばなんとかなると信じて、ムラまで行く。トップサヨナラショー付き公演はどうにもならないけど、新公なら大抵なんとかなるんじゃ? と、昔の感覚のまま(笑)。
女同士のガチバトル☆@新人公演『ME AND MY GIRL』
2016年5月17日 タカラヅカ 新人公演『ME AND MY GIRL』、無事観劇。行けばなんとかなるのが、ムラのいいところ(笑)。
ムラの新公は、
ビル
一幕 優波慧 / 二幕 綺城ひか理
サリー
一幕 城妃美伶 / 二幕 音くり寿
ジョン卿
一幕 亜蓮冬馬 / 二幕 飛龍つかさ
マリア
一幕 春妃うらら / 二幕 乙羽映見
ジェラルド 聖乃あすか
ジャッキー 帆純まひろ
1幕2幕で別人だと、落ち着かない。
なんか、「主演」を観た、って気がしないわー。
そのせいかもしれないけど、通常ならもっとも比重が大きい主演男役についての印象は薄く、
美伶VS音くりのガチンコ勝負!! に、思えた(笑)。
ビルもサリーも1幕の方が比重高い気がする。2幕はあっちゅー間に終わるっていうか。ジョン卿くらいかな、2幕の方に見せ場があるの。
1幕は最大の盛り上がり場面、ランベス・ウォークもあるしねえ。1幕で華々しく盛り上がって、2幕は収束に向かっておとなしく進行する、というイメージ。全場面あるわけじゃない、短縮版の新人公演だからね。
それゆえ、1幕でサリーをやる美伶ちゃんの方が有利。
が、今回の新公は1幕と2幕のつなぎを、2幕のサリーである音くりちゃんが「銀橋ソロ」というカタチで務めている。
銀橋ソロ。
えー、海外ミュージカルである『ME AND MY GIRL』には、基本「銀橋ソロ」はありません。
存在しないモノが、突然現れる。
そのインパクト。
無用の長物、舞台と客席を遠ざける障害物でしかなかった銀橋が「舞台と観客をつなぐ」「スターの見せ場」として脚光を浴びる。
しかも、歌う音くりちゃんがすげえ歌ウマ! 易々と、悠々と、歌ってのける。
えーと、音くり、初ヒロインだよね? 銀橋ソロ、はじめてだよね?
なんでこんな「10年前から銀橋ソロやってますがナニか?」てな様子で客席に向かって歌ってるの??
自分だけで歌ってるわけじゃなくて、ちゃんと客席観てるの、自分がなんのためにそこにいるのか、わかってるの。
ふつーの抜擢下級生新米ヒロインはそんなことできないよ? 歌うだけでいっぱいいっぱい、銀橋渡るだけでいっぱいいっぱい、そもそも役者として板の上にいることだけでもいっぱいいっぱい……なのに。
完璧に「主演スター」として、そこにいるの。
えー、ビル役のゆーなみさんも、あかちゃんも、「主演してます、がんばってます」はあったけれど、「主演スターです!」はなかったよ?
美伶ちゃんも「ヒロインです!!」はあったけど、「主演スターです!!」ではなかった。
だからもう、びっくり。
音くり寿、ナニモノ??
舞台度胸ありまくりだわ、歌も芝居も巧いわで、すごい子が出て来たなと。
……ただ、ごめん、わたしはほんと、好みじゃない……。
『Ernest in Love』のときはまだ顔が苦手なだけだったけど、今回の新公で芝居も苦手感が高まっちゃったわ……。
すっげーうまいんだけど、タカラヅカじゃないよね……?
ことちゃんとか真彩ちゃんとか、「児童劇団出身かな」と思わせる芸風の子はいるけれど、音くりちゃんは「児童劇団出身」ではなく「今現在、児童劇団所属」みたいに感じる……。
んで、美伶ちゃんも実力と押し出しの良さで、男役を吹っ飛ばし気味の持ち味の娘役さん。
ただ美伶ちゃんは「あたし、ヒロイン☆」芸風っていうか、なんかすげー「ヒロイン☆(キラキラ~~)」という自分大好き!タイプに思えていて。
や、勝手なイメージで、本人の考えも世間様の評価も知りませんが。
今回もまた、すげーヒロインやってる自分が好きそうで、素敵なヒロインっぷりだった。わたしにはそう思えて、「このサリー、ビルよりビルを好きな自分が好きだよねー」とニラニラしておりました。
や、美伶ちゃんの芸風は今のところキライじゃない、これ以上行きすぎるとわかんないけど、今現在、この自己中さは舞台人としてアリだと思ってる。
ので、「このサリーを受け止めなきゃなんない、ゆーなみさん大変だ(笑)」と思って見てたんだけど。
や、ある意味、美伶ちゃんも大概っていうか、「ヲイヲイ」な部分を感じていたところに。
「ヒロイン」ですらない、「私が主演スターよおおお!!」という、音くり登場で、客席でうひゃああ、とのけぞった(笑)。
やだなにコレ、美伶VS音くり! 女同士のガチバトル!
おもしれーー!!
美伶ちゃんと音くりちゃんの殴り合いが壮絶で、観ていてすっげーわくわくした! 滾った!
美伶ちゃん、それでもまだ「ヒロイン」としてセーブしてたよね? でも、「主演!」とぶちかました音くりを観て、どう思った? ねーねー、「あたしももっとやればよかった!」とか、「見てなさいよ、東宝では……!!」とか思った??
東宝では美伶ちゃんがやり返すかも?
えええ、なにソレ観たいーー!!
……すみません。
すべて、勝手な妄想です。
舞台から、わたしが勝手にそう感じたというだけで、真実ではありません。真実なんて誰にもわかりません。
でも、タカラヅカも芸能界、こういう女の闘いが繰り広げられるのは、楽しいな。マヤと亜弓さんみたい。
美伶ちゃんも音くりちゃんも、実力ありまくりの女優さんたちだからねえ。
ただここ、タカラヅカだからなあ。女優じゃなくて、娘役。主演じゃなくて、ヒロイン。ソコは理解して欲しいなあ……。
でもま、今は新公だし。やりすぎ上等。
このふたりが、壮絶に殴り合いしてでもなんでも、どんどん磨かれて、素晴らしい娘役スターさんになってくれれば、一ファンとしてはうれしい限り。
……音くりちゃんも、苦手ではなくなるかもしんないし。
なんにせよ、興味深い娘役さんたちだ。
ムラの新公は、
ビル
一幕 優波慧 / 二幕 綺城ひか理
サリー
一幕 城妃美伶 / 二幕 音くり寿
ジョン卿
一幕 亜蓮冬馬 / 二幕 飛龍つかさ
マリア
一幕 春妃うらら / 二幕 乙羽映見
ジェラルド 聖乃あすか
ジャッキー 帆純まひろ
1幕2幕で別人だと、落ち着かない。
なんか、「主演」を観た、って気がしないわー。
そのせいかもしれないけど、通常ならもっとも比重が大きい主演男役についての印象は薄く、
美伶VS音くりのガチンコ勝負!! に、思えた(笑)。
ビルもサリーも1幕の方が比重高い気がする。2幕はあっちゅー間に終わるっていうか。ジョン卿くらいかな、2幕の方に見せ場があるの。
1幕は最大の盛り上がり場面、ランベス・ウォークもあるしねえ。1幕で華々しく盛り上がって、2幕は収束に向かっておとなしく進行する、というイメージ。全場面あるわけじゃない、短縮版の新人公演だからね。
それゆえ、1幕でサリーをやる美伶ちゃんの方が有利。
が、今回の新公は1幕と2幕のつなぎを、2幕のサリーである音くりちゃんが「銀橋ソロ」というカタチで務めている。
銀橋ソロ。
えー、海外ミュージカルである『ME AND MY GIRL』には、基本「銀橋ソロ」はありません。
存在しないモノが、突然現れる。
そのインパクト。
無用の長物、舞台と客席を遠ざける障害物でしかなかった銀橋が「舞台と観客をつなぐ」「スターの見せ場」として脚光を浴びる。
しかも、歌う音くりちゃんがすげえ歌ウマ! 易々と、悠々と、歌ってのける。
えーと、音くり、初ヒロインだよね? 銀橋ソロ、はじめてだよね?
なんでこんな「10年前から銀橋ソロやってますがナニか?」てな様子で客席に向かって歌ってるの??
自分だけで歌ってるわけじゃなくて、ちゃんと客席観てるの、自分がなんのためにそこにいるのか、わかってるの。
ふつーの抜擢下級生新米ヒロインはそんなことできないよ? 歌うだけでいっぱいいっぱい、銀橋渡るだけでいっぱいいっぱい、そもそも役者として板の上にいることだけでもいっぱいいっぱい……なのに。
完璧に「主演スター」として、そこにいるの。
えー、ビル役のゆーなみさんも、あかちゃんも、「主演してます、がんばってます」はあったけれど、「主演スターです!」はなかったよ?
美伶ちゃんも「ヒロインです!!」はあったけど、「主演スターです!!」ではなかった。
だからもう、びっくり。
音くり寿、ナニモノ??
舞台度胸ありまくりだわ、歌も芝居も巧いわで、すごい子が出て来たなと。
……ただ、ごめん、わたしはほんと、好みじゃない……。
『Ernest in Love』のときはまだ顔が苦手なだけだったけど、今回の新公で芝居も苦手感が高まっちゃったわ……。
すっげーうまいんだけど、タカラヅカじゃないよね……?
ことちゃんとか真彩ちゃんとか、「児童劇団出身かな」と思わせる芸風の子はいるけれど、音くりちゃんは「児童劇団出身」ではなく「今現在、児童劇団所属」みたいに感じる……。
んで、美伶ちゃんも実力と押し出しの良さで、男役を吹っ飛ばし気味の持ち味の娘役さん。
ただ美伶ちゃんは「あたし、ヒロイン☆」芸風っていうか、なんかすげー「ヒロイン☆(キラキラ~~)」という自分大好き!タイプに思えていて。
や、勝手なイメージで、本人の考えも世間様の評価も知りませんが。
今回もまた、すげーヒロインやってる自分が好きそうで、素敵なヒロインっぷりだった。わたしにはそう思えて、「このサリー、ビルよりビルを好きな自分が好きだよねー」とニラニラしておりました。
や、美伶ちゃんの芸風は今のところキライじゃない、これ以上行きすぎるとわかんないけど、今現在、この自己中さは舞台人としてアリだと思ってる。
ので、「このサリーを受け止めなきゃなんない、ゆーなみさん大変だ(笑)」と思って見てたんだけど。
や、ある意味、美伶ちゃんも大概っていうか、「ヲイヲイ」な部分を感じていたところに。
「ヒロイン」ですらない、「私が主演スターよおおお!!」という、音くり登場で、客席でうひゃああ、とのけぞった(笑)。
やだなにコレ、美伶VS音くり! 女同士のガチバトル!
おもしれーー!!
美伶ちゃんと音くりちゃんの殴り合いが壮絶で、観ていてすっげーわくわくした! 滾った!
美伶ちゃん、それでもまだ「ヒロイン」としてセーブしてたよね? でも、「主演!」とぶちかました音くりを観て、どう思った? ねーねー、「あたしももっとやればよかった!」とか、「見てなさいよ、東宝では……!!」とか思った??
東宝では美伶ちゃんがやり返すかも?
えええ、なにソレ観たいーー!!
……すみません。
すべて、勝手な妄想です。
舞台から、わたしが勝手にそう感じたというだけで、真実ではありません。真実なんて誰にもわかりません。
でも、タカラヅカも芸能界、こういう女の闘いが繰り広げられるのは、楽しいな。マヤと亜弓さんみたい。
美伶ちゃんも音くりちゃんも、実力ありまくりの女優さんたちだからねえ。
ただここ、タカラヅカだからなあ。女優じゃなくて、娘役。主演じゃなくて、ヒロイン。ソコは理解して欲しいなあ……。
でもま、今は新公だし。やりすぎ上等。
このふたりが、壮絶に殴り合いしてでもなんでも、どんどん磨かれて、素晴らしい娘役スターさんになってくれれば、一ファンとしてはうれしい限り。
……音くりちゃんも、苦手ではなくなるかもしんないし。
なんにせよ、興味深い娘役さんたちだ。
「主演」は結局誰の手に?@新人公演『ME AND MY GIRL』
2016年5月18日 タカラヅカ 新人公演『ME AND MY GIRL』、役替わりのため、主演はふたり。
1幕のゆーなみくんと、2幕のあかちゃん。
ゆーなみくんはずーーーーっと抜擢され続けてきた人だから、今さら特にナニも語ることがなく……。
あんだけ何年も何年も「下級生のスター位置」に置いておきながら、今さらよーやく、しかも0.5主演って。劇団は相変わらず育てるのヘタやなあ。
月組の85期トリオを思い出す。何年も何年も同じ面子で新公の番手役を分け合って、どの公演観ても同じ顔ぶれで、結局誰ひとりトップスターにも、明確な番手付きスターにもならなかった、という。
や、トリオのみなさんは、それぞれ味のある別格スターさんになったけれど、劇団的には「結果、別格」にしたかったわけじゃないだろうに。育てたかったのは「トップスター」だろうに。
抜擢だけ早くても、ずーーっと同じ立場、同じ露出で据え置くと、人気出ないんだよねえ……。やっぱ明らかな変化、ギャップがないと。
で、ゆーなみさんは雪の夢華さんといろいろかぶる。
「劇団が、早期抜擢している・したがっている」けれど、「一気にポジションアップさせられず、半端な扱いをしては様子見をしている」という点と。
わたし個人が、「実力はあるけど、真ん中向きではナイ」人だと思っている、という点において。
うまいけどさー、わたしには美形に見えないんだもん……ゆーなみさんも夢華さんも。ビジュアル問わず、というなら、もっと圧倒的な実力が欲しい。それこそ、音くりレベルくらいには。
「ふつーにうまい」くらいだと、「脇でよくね?」と思ってしまうのよ……ごめんよー。
や、ゆーなみさんが、今はじめて抜擢されて、「あの子誰? 前にどんな役やってた? ぜんぜん知らない」てな無名の子なら、「これだけふつーにうまいなら、十分じゃん。ビジュアルはこれから磨けばいいんだし!」となるけれど。
抜擢され続けてすでに何年?だもん……。路線スター役だとか、本公演ショーの少人数口とか、ふつーに「スター枠」に居続けている人だから、評価が辛くなってしまうのよ。
わたしはゆーなみさん、別にキライでも苦手でもなく、興味のなさから本公演では目に入らないんだけど、新公ではもう「すでにいっぱい観た」気になっている。
歌える人は好き・音痴は苦手、なので、歌のうまいゆーなみさんには期待していた部分もあったんだけど……今のところ、歌でわたしをねじ伏せてくれたことはないしなあ。
今回も、うまかった。悪くなかった。
ゆーなみさん比で、きれいになっている。
でも、ときめかないなあ。
ここいらでどーんとギャップ萌えとか、あればいいのに。今まで興味ナイとか言っててごめん! なんかすっげー萌えた!! てなことになればいいのに。
2幕のあかちゃんは……なんというか。
可憐だった。
ゆーなみさんもそうだったんだけど、今回、女の子たちが強くて。
美伶ちゃんはまだしも、音くりちゃんが相手だと、あかちゃんはなんかとっても色が薄く、存在が弱々しかった。
美伶ちゃんと音くりちゃんの壮絶な殴り合いの後ろで、男たちは可憐に震えているイメージ。
ただでさえ2幕のビルはおとなしいしね。
きれいで歌も歌えて、王子様的な雰囲気もあって。
いいんだけど、どうにも弱々しい。役がどうこうじゃなくて、存在が。
おくゆかしい性格なのかな? 前に出て来ないというか。
まだゆーなみさんの方が、「主演」っぽかったなあ。
いちばん「主演」らしいのは音くりちゃんだけど(笑)。
しかし、4人の主演さんたちが、全員歌ウマだってのは素晴らしい時代になったもんだねえ。
ほんの数年前まで、「音痴でないと路線スターになれない」ぐらいの勢いだったのに。
うまい人たちは歓迎なので、よろこばしいことです。
1幕のゆーなみくんと、2幕のあかちゃん。
ゆーなみくんはずーーーーっと抜擢され続けてきた人だから、今さら特にナニも語ることがなく……。
あんだけ何年も何年も「下級生のスター位置」に置いておきながら、今さらよーやく、しかも0.5主演って。劇団は相変わらず育てるのヘタやなあ。
月組の85期トリオを思い出す。何年も何年も同じ面子で新公の番手役を分け合って、どの公演観ても同じ顔ぶれで、結局誰ひとりトップスターにも、明確な番手付きスターにもならなかった、という。
や、トリオのみなさんは、それぞれ味のある別格スターさんになったけれど、劇団的には「結果、別格」にしたかったわけじゃないだろうに。育てたかったのは「トップスター」だろうに。
抜擢だけ早くても、ずーーっと同じ立場、同じ露出で据え置くと、人気出ないんだよねえ……。やっぱ明らかな変化、ギャップがないと。
で、ゆーなみさんは雪の夢華さんといろいろかぶる。
「劇団が、早期抜擢している・したがっている」けれど、「一気にポジションアップさせられず、半端な扱いをしては様子見をしている」という点と。
わたし個人が、「実力はあるけど、真ん中向きではナイ」人だと思っている、という点において。
うまいけどさー、わたしには美形に見えないんだもん……ゆーなみさんも夢華さんも。ビジュアル問わず、というなら、もっと圧倒的な実力が欲しい。それこそ、音くりレベルくらいには。
「ふつーにうまい」くらいだと、「脇でよくね?」と思ってしまうのよ……ごめんよー。
や、ゆーなみさんが、今はじめて抜擢されて、「あの子誰? 前にどんな役やってた? ぜんぜん知らない」てな無名の子なら、「これだけふつーにうまいなら、十分じゃん。ビジュアルはこれから磨けばいいんだし!」となるけれど。
抜擢され続けてすでに何年?だもん……。路線スター役だとか、本公演ショーの少人数口とか、ふつーに「スター枠」に居続けている人だから、評価が辛くなってしまうのよ。
わたしはゆーなみさん、別にキライでも苦手でもなく、興味のなさから本公演では目に入らないんだけど、新公ではもう「すでにいっぱい観た」気になっている。
歌える人は好き・音痴は苦手、なので、歌のうまいゆーなみさんには期待していた部分もあったんだけど……今のところ、歌でわたしをねじ伏せてくれたことはないしなあ。
今回も、うまかった。悪くなかった。
ゆーなみさん比で、きれいになっている。
でも、ときめかないなあ。
ここいらでどーんとギャップ萌えとか、あればいいのに。今まで興味ナイとか言っててごめん! なんかすっげー萌えた!! てなことになればいいのに。
2幕のあかちゃんは……なんというか。
可憐だった。
ゆーなみさんもそうだったんだけど、今回、女の子たちが強くて。
美伶ちゃんはまだしも、音くりちゃんが相手だと、あかちゃんはなんかとっても色が薄く、存在が弱々しかった。
美伶ちゃんと音くりちゃんの壮絶な殴り合いの後ろで、男たちは可憐に震えているイメージ。
ただでさえ2幕のビルはおとなしいしね。
きれいで歌も歌えて、王子様的な雰囲気もあって。
いいんだけど、どうにも弱々しい。役がどうこうじゃなくて、存在が。
おくゆかしい性格なのかな? 前に出て来ないというか。
まだゆーなみさんの方が、「主演」っぽかったなあ。
いちばん「主演」らしいのは音くりちゃんだけど(笑)。
しかし、4人の主演さんたちが、全員歌ウマだってのは素晴らしい時代になったもんだねえ。
ほんの数年前まで、「音痴でないと路線スターになれない」ぐらいの勢いだったのに。
うまい人たちは歓迎なので、よろこばしいことです。
花組新人公演『ME AND MY GIRL』感想あれこれ。
つかさくん、なんかかっこよくなってきてない?
ふたりのジョン卿。あれんくんとつかさくん。
あれんくんは美形枠……顔がガイジン系なのでタカラヅカ的にはストレートな美形ではないけれど(ガイジンさんはヅカメイクと相性いまいち。薄い顔の方が映える)、それでもわたしは美形さんだと思っていた。
そして、つかさくんは、もっと脇っぽい顔というか……真ん中に寄るには、なにかいろいろ足りてないキャラだなあ、と思っていた。正統派の美形!ってわけじゃないよねえ。もちろん、ジェンヌさんはみんなきれいだけど、そのきれいな人たちの中での区別というか分担というか。
つかさくんがきれいにジョン卿やってて、なんか「おおっ」と思った。
ジョン卿は2番手役だけど、本専科のおじさまや、組長さんもやる別格役でもある。ジョン卿もだけど、フランツ@『エリザベート』とかキャリエール@ファントムとか、海外ミュージカルの年配2番手役は新公では路線外の場合も多いし、つかさくんがジョン卿でも「すごい、2番手役だ!」とは思わなかったの。
脇の子もやる役だものね、と特にナニも思わずにいた。
それが、なんかちゃんときれいに「タカラヅカのジョン卿」をやっていて、イイ感じ。
ヘタじゃないし、このままどんどん垢抜けて実力も付けていって、いいスターさんになってくれるといいな。
あれんくんには特にナニも感じず……っていうと言葉悪い? きれいだし歌えるし、なんの問題もなく、発見もなかったというか。
マサツカ芝居の方が意外性あったなー。足りてないのに、うまいわけじゃないのに、それでもなんか気になる、という。
『スターダム』でわくわくしたので今回注目していたんだけど、……マサツカ芝居してないときのあれんくんは、わたし的にひっかかるものがない模様。
新公だから、周りと比べて足りてないという印象もなく、うまくやっていたので余計に見逃しちゃったのかも。
きれいで歌える若手だから、今後も要注目。
マリア役のふたり、1幕がうららちゃんで2幕が映見ちゃん。
映見ちゃんに役が付くのがうれしい。
なんか気になる彼女、今のところ気になるだけでそれ以上を知れずにいるから。もっと知りたい。
彼女は真面目な人なんだろうか。
なんかすごーく真面目に、四角四面な役作りをしているように見えた。
もう少しゆるめてくれてもいいんだけどな、と思えるほどに、キリキリ強く引き絞ったような演技。
わりと悲壮感漂うのが持ち味なのかな? 今までの、わたしみたいなライトな人間でも区別が付くような、大きめの役を思い返してみれば、いつも悲壮感というか、可哀想な感じがあるような……?
単に余裕がないだけかな。学年が上がって、常時それなりの役付きが得られるようになったら、も少し余裕のある芸風になるかな。
うまいのに、何故かいつも切羽詰まっているような印象。
それはそれで萌える持ち味だが(笑)。
うららちゃんは、いつも思うがほんっと顔が好みだ。
宙組のうらら様といい、「うらら」という名はわたし好みの顔を持つものなのか(笑)。
うららちゃんの高く大きな鼻が好き。顔立ちはおねーちゃんよりくどいよね? そこがいい。……だからほんと、そのきれいな顔が、かなり大きめなことが惜しい……。顔というか、頭部全体が大きいのかなあ……こんなにこんなにきれいなのになあ。舞台って大変。
不思議なんだが、わたしはうららちゃんに不感症っぽさを感じる。感情があるのだと目では見えているはずなのに、起伏具合、心の跳ね返り具合が希薄なイメージ。何故だ。
豆腐を思い浮かべたりもする。やわらかいのに、表面をつつくとぷるぷる揺れるだけで、崩れない。ちゃんと立っている。中にはかなりの振動が走っているだろうに、表面はあまり変わらない、みたいな。
何故そんなイメージを持つのかは、わからない。
マリアもまた、豆腐みたいで。
やわらかいのに、四角い切り口を見せて、立っている。
えー、わたしこのマリア、すごく泣かせてみたいです(笑)。彼女が崩れるところが観てみたい。
何故そんな風に思うのかわからない。
謎だ(笑)。
あ、映見ちゃんのマリアにはソレ思わない。
もともとギリギリっぽく見えるので、これ以上プレッシャーかけたいとは思わない。映見ちゃんマリアには、とんとん、と肩を叩いて、大丈夫だよ、と優しくしたい。
うららちゃんが余裕バリバリに見えるわけでもないし……この感じ方の差はなんなんだ。
映見ちゃんもうららちゃんも、どっちも魅力的な娘役さんたち。ふたりとも気になるので、今後もまったり眺めたい。
しかし、主演でもない比重と出番のWキャスト×2だと、キャラクタ同士の関連性まではわからないわ……わたしには。
ジョン卿はジョン卿、マリアはマリア、単体の芝居しか印象に残らない。
抜粋場面のつぎはぎで1幕2幕別人で1回限りの上演。
……観る側のハードル高すぎるわ。
つかさくん、なんかかっこよくなってきてない?
ふたりのジョン卿。あれんくんとつかさくん。
あれんくんは美形枠……顔がガイジン系なのでタカラヅカ的にはストレートな美形ではないけれど(ガイジンさんはヅカメイクと相性いまいち。薄い顔の方が映える)、それでもわたしは美形さんだと思っていた。
そして、つかさくんは、もっと脇っぽい顔というか……真ん中に寄るには、なにかいろいろ足りてないキャラだなあ、と思っていた。正統派の美形!ってわけじゃないよねえ。もちろん、ジェンヌさんはみんなきれいだけど、そのきれいな人たちの中での区別というか分担というか。
つかさくんがきれいにジョン卿やってて、なんか「おおっ」と思った。
ジョン卿は2番手役だけど、本専科のおじさまや、組長さんもやる別格役でもある。ジョン卿もだけど、フランツ@『エリザベート』とかキャリエール@ファントムとか、海外ミュージカルの年配2番手役は新公では路線外の場合も多いし、つかさくんがジョン卿でも「すごい、2番手役だ!」とは思わなかったの。
脇の子もやる役だものね、と特にナニも思わずにいた。
それが、なんかちゃんときれいに「タカラヅカのジョン卿」をやっていて、イイ感じ。
ヘタじゃないし、このままどんどん垢抜けて実力も付けていって、いいスターさんになってくれるといいな。
あれんくんには特にナニも感じず……っていうと言葉悪い? きれいだし歌えるし、なんの問題もなく、発見もなかったというか。
マサツカ芝居の方が意外性あったなー。足りてないのに、うまいわけじゃないのに、それでもなんか気になる、という。
『スターダム』でわくわくしたので今回注目していたんだけど、……マサツカ芝居してないときのあれんくんは、わたし的にひっかかるものがない模様。
新公だから、周りと比べて足りてないという印象もなく、うまくやっていたので余計に見逃しちゃったのかも。
きれいで歌える若手だから、今後も要注目。
マリア役のふたり、1幕がうららちゃんで2幕が映見ちゃん。
映見ちゃんに役が付くのがうれしい。
なんか気になる彼女、今のところ気になるだけでそれ以上を知れずにいるから。もっと知りたい。
彼女は真面目な人なんだろうか。
なんかすごーく真面目に、四角四面な役作りをしているように見えた。
もう少しゆるめてくれてもいいんだけどな、と思えるほどに、キリキリ強く引き絞ったような演技。
わりと悲壮感漂うのが持ち味なのかな? 今までの、わたしみたいなライトな人間でも区別が付くような、大きめの役を思い返してみれば、いつも悲壮感というか、可哀想な感じがあるような……?
単に余裕がないだけかな。学年が上がって、常時それなりの役付きが得られるようになったら、も少し余裕のある芸風になるかな。
うまいのに、何故かいつも切羽詰まっているような印象。
それはそれで萌える持ち味だが(笑)。
うららちゃんは、いつも思うがほんっと顔が好みだ。
宙組のうらら様といい、「うらら」という名はわたし好みの顔を持つものなのか(笑)。
うららちゃんの高く大きな鼻が好き。顔立ちはおねーちゃんよりくどいよね? そこがいい。……だからほんと、そのきれいな顔が、かなり大きめなことが惜しい……。顔というか、頭部全体が大きいのかなあ……こんなにこんなにきれいなのになあ。舞台って大変。
不思議なんだが、わたしはうららちゃんに不感症っぽさを感じる。感情があるのだと目では見えているはずなのに、起伏具合、心の跳ね返り具合が希薄なイメージ。何故だ。
豆腐を思い浮かべたりもする。やわらかいのに、表面をつつくとぷるぷる揺れるだけで、崩れない。ちゃんと立っている。中にはかなりの振動が走っているだろうに、表面はあまり変わらない、みたいな。
何故そんなイメージを持つのかは、わからない。
マリアもまた、豆腐みたいで。
やわらかいのに、四角い切り口を見せて、立っている。
えー、わたしこのマリア、すごく泣かせてみたいです(笑)。彼女が崩れるところが観てみたい。
何故そんな風に思うのかわからない。
謎だ(笑)。
あ、映見ちゃんのマリアにはソレ思わない。
もともとギリギリっぽく見えるので、これ以上プレッシャーかけたいとは思わない。映見ちゃんマリアには、とんとん、と肩を叩いて、大丈夫だよ、と優しくしたい。
うららちゃんが余裕バリバリに見えるわけでもないし……この感じ方の差はなんなんだ。
映見ちゃんもうららちゃんも、どっちも魅力的な娘役さんたち。ふたりとも気になるので、今後もまったり眺めたい。
しかし、主演でもない比重と出番のWキャスト×2だと、キャラクタ同士の関連性まではわからないわ……わたしには。
ジョン卿はジョン卿、マリアはマリア、単体の芝居しか印象に残らない。
抜粋場面のつぎはぎで1幕2幕別人で1回限りの上演。
……観る側のハードル高すぎるわ。
劇団は歴史に学ばない。@2016年公演ラインアップ
2016年5月20日 タカラヅカ 宙組別箱演目発表。
つか、トップ娘役ナシで全ツ回るのか。変なことするなあ。
……ということは、置いておいて。
『バレンシアの熱い花』って、主人公がキ〇ガイの、あの最低作よね?
柴田巨匠の名声に傷を付けるシリーズのひとつ。
「柴田作品は名作って聞いてたけど、それって単に選択肢の少ない時代だからありがたがられただけで、現代基準だとただの駄作じゃん」と切り捨てられることを前提にしているのか、と思わせるような、潔い駄作をわざわざ再演するよね劇団って。
ヘタに再演さえしなければ「柴田作品ってあんまり知らないけど、名作ばっかなんでしょ?」と現代のファンを騙せておけるのにね。雉も鳴かずば打たれまいに。
『バレンシアの熱い花』って、この前の再演時、トップお披露目公演で、2番手と3番手の役替わりまでして、劇場が真っ赤っかの「お客が2階席にほとんどいません!! 1階席も後方席が大変なことに!!」状態だったじゃん。
その上全ツまでして、わずか数公演しかない梅芸が「2階席・3階席に人がいません! 当日券で1階席の中頃がふつーに買えます!」状態だったじゃん。
誰も求めてない、ってわかりきった作品を、何故またやる……?
意味わかんねえ。
それとも劇団は、前回ガラガラの客入りだったのは、すべてキャストのせいで、作品に罪はないと、本気で思っているのかしら。
第一級戦犯は作品でしょうに。
まぁくん乙。がんばれ。アタマおかしいよーなアホな役でも、まぁくんならきっと、なにかしらの説得力を持って演じてくれると思う。
マカゼはラモン一択だな。ロドリーゴはナイ(笑)。
イサベラはうらら様、マルガリータはまどかちゃんだなー。キャラだけでいうとまんまハマるわー。
まあ、全ツでよかったよね……大劇場本公演だったら目も当てられん。不幸中の幸い、最悪の事態だけは逃れられたか。……って、柴田巨匠作品が、植爺爆弾と同じ扱いだわ……劇団も考えればいいのに。
ぶつぶつ。
んで、全ツに出ないトップ娘役のみりおんは、トド様とバウ。
ちょ……、まぁくん全ツとの演目の差がひどいな。
景子タンの本気の耽美作!! 『バレンシアの熱い花』に出るよりこっちの方が絶対いいはず。
景子タン×トドロキの『オネーギン』が大好物だったわたしは、わくわくが止まりません。
トドロキに惚れ直したもんなあ……。そして、それまで興味のなかったみみちゃんに一気に好意を持った。
物語だけでなく、演じているキャストまで好きになれる作品だった。
今回もまた期待。
新しいトドロキを見せて、そして、みりおんをさらに好きにさせて。
何故、わざわざトップ娘役不在で全ツを回るのか、思うことはあるけれど、とりあえず今は触れない。
劇団が変なことをするときは、大抵大人の事情がある。そんなもんがなけりゃ、ふつーのことをふつーにするだけで済むもの。
ふつーのことをふつーにできない事情があるんだ。
だからもう、ナニも触れずにおくわ。
つか、トップ娘役ナシで全ツ回るのか。変なことするなあ。
……ということは、置いておいて。
2016年 公演ラインアップ【全国ツアー】<11月~12月・宙組『バレンシアの熱い花』『HOT EYES!!』>
2016/05/20
5月20日(金)、2016年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【全国ツアー】公演の上演作品が決定いたしましたのでお知らせいたします。
宙組
■主演・・・朝夏 まなと
◆全国ツアー:2016年11月18日(金)~12月11日(日)
ミュージカル・ロマン
『バレンシアの熱い花』
作・演出/柴田 侑宏 演出/中村 暁
『バレンシアの熱い花』は、1976年に榛名由梨を中心とした月組によって上演され大好評を博し、2007年には大和悠河のトップお披露目公演として宙組で再演された名作オリジナルミュージカルです。19世紀初頭のスペインの一地方バレンシアを舞台に、領主であった父を殺された青年が、仲間と共に復讐を果たす姿を、様々な愛の形と共に描き出します。多彩な登場人物達が紡ぎ出す、激しくも切ない大人の恋物語。
ダイナミック・ショー
『HOT EYES!!』
作・演出/藤井 大介
朝夏まなとの大きく真っ直ぐな“瞳”。その瞳に宿る、輝きや情熱から受ける様々なイメージをテーマに、エレガンスとダイナミックさを合わせ持った作品。朝夏率いる宙組の魅力を存分に引き出した、華やかで情熱的なショーをお楽しみ下さい。
『バレンシアの熱い花』って、主人公がキ〇ガイの、あの最低作よね?
柴田巨匠の名声に傷を付けるシリーズのひとつ。
「柴田作品は名作って聞いてたけど、それって単に選択肢の少ない時代だからありがたがられただけで、現代基準だとただの駄作じゃん」と切り捨てられることを前提にしているのか、と思わせるような、潔い駄作をわざわざ再演するよね劇団って。
ヘタに再演さえしなければ「柴田作品ってあんまり知らないけど、名作ばっかなんでしょ?」と現代のファンを騙せておけるのにね。雉も鳴かずば打たれまいに。
『バレンシアの熱い花』って、この前の再演時、トップお披露目公演で、2番手と3番手の役替わりまでして、劇場が真っ赤っかの「お客が2階席にほとんどいません!! 1階席も後方席が大変なことに!!」状態だったじゃん。
その上全ツまでして、わずか数公演しかない梅芸が「2階席・3階席に人がいません! 当日券で1階席の中頃がふつーに買えます!」状態だったじゃん。
誰も求めてない、ってわかりきった作品を、何故またやる……?
意味わかんねえ。
それとも劇団は、前回ガラガラの客入りだったのは、すべてキャストのせいで、作品に罪はないと、本気で思っているのかしら。
第一級戦犯は作品でしょうに。
まぁくん乙。がんばれ。アタマおかしいよーなアホな役でも、まぁくんならきっと、なにかしらの説得力を持って演じてくれると思う。
マカゼはラモン一択だな。ロドリーゴはナイ(笑)。
イサベラはうらら様、マルガリータはまどかちゃんだなー。キャラだけでいうとまんまハマるわー。
まあ、全ツでよかったよね……大劇場本公演だったら目も当てられん。不幸中の幸い、最悪の事態だけは逃れられたか。……って、柴田巨匠作品が、植爺爆弾と同じ扱いだわ……劇団も考えればいいのに。
ぶつぶつ。
んで、全ツに出ないトップ娘役のみりおんは、トド様とバウ。
2016年 公演ラインアップ【宝塚バウホール、KAAT神奈川芸術劇場】<11月~12月・宙組『双頭の鷲』>
2016/05/20
5月20日(金)、2016年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚バウホール】【KAAT神奈川芸術劇場】公演の上演作品が決定いたしましたのでお知らせいたします。
宙組
■主演・・・(専科)轟 悠 (宙組)実咲 凜音
◆宝塚バウホール:2016年11月22日(火)~12月3日(土)
一般前売:2016年10月22日(土)
座席料金:全席6,300円
◆KAAT神奈川芸術劇場:2016年12月9日(金)~12月15日(木)
一般前売:2016年10月30日(日)
座席料金:S席7,800円、A席5,000円
Musical
『双頭の鷲』~ジャン・コクトー「双頭の鷲」 より~
原作/ “L’AIGLE A DEUX TETES” by Jean COCTEAU
著作権代理/(株)フランス著作権事務所
脚本・演出/植田 景子
あらゆる芸術分野で多大な功績を遺したフランスの天才芸術家ジャン・コクトーが、ハプスブルク家皇妃エリザベート暗殺事件に着想を得て1946年に書き上げた戯曲であり、自らの手で映画化も果たした「双頭の鷲」。今なお演劇作品として世界中で高い人気を誇るこの作品をミュージカルとして再構築し、コクトーの生きた時代の空気を漂わせながら、独自の世界観で描き出します。
婚礼の夜に暗殺された国王の十年目の命日、古城で一人、亡き夫を偲ぶ晩餐を始めようとしていた王妃のもとへ、窓から王の肖像画に生き写しの男が飛び込んでくる。その男の名はスタニスラス、王妃を誹謗する詩を秘密出版した無政府主義者であり、王妃暗殺の機会を狙う人物であった。皇族でありながら自由主義に傾倒する王妃と、王族的精神を持つ無政府主義者。孤独の中に生きてきた二人の魂は瞬く間に惹かれ合うが、やがては悲劇的な結末へと突き進んで行く……。
スタニスラス役に専科の轟悠、王妃役に宙組の実咲凜音を配してお届けする、狂おしいまでの熱情に彩られた、耽美的な愛の物語。
ちょ……、まぁくん全ツとの演目の差がひどいな。
景子タンの本気の耽美作!! 『バレンシアの熱い花』に出るよりこっちの方が絶対いいはず。
景子タン×トドロキの『オネーギン』が大好物だったわたしは、わくわくが止まりません。
トドロキに惚れ直したもんなあ……。そして、それまで興味のなかったみみちゃんに一気に好意を持った。
物語だけでなく、演じているキャストまで好きになれる作品だった。
今回もまた期待。
新しいトドロキを見せて、そして、みりおんをさらに好きにさせて。
何故、わざわざトップ娘役不在で全ツを回るのか、思うことはあるけれど、とりあえず今は触れない。
劇団が変なことをするときは、大抵大人の事情がある。そんなもんがなけりゃ、ふつーのことをふつーにするだけで済むもの。
ふつーのことをふつーにできない事情があるんだ。
だからもう、ナニも触れずにおくわ。
1 2