2017年 公演ラインアップ【中日劇場】<2017年2月・雪組『星逢一夜』『Greatest HITS!』>
2016/08/04
8月4日(木)、2017年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【中日劇場】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。
  
雪組公演
■主演・・・早霧 せいな、咲妃 みゆ

◆中日劇場:2017年2月4日(土)~2月28日(火)
一般前売:2016年12月3日(土)
座席料金:A席8,000円、B席6,000円 

ミュージカル・ノスタルジー
『星逢一夜(ほしあいひとよ)』

※ご利用環境によっては「逢」の文字が正しくご覧いただけない場合がございますが、1点しんにょうの「逢」です。
作・演出/上田 久美子

時は江戸中期、徳川吉宗の治世。とある藩で起きた叛乱を背景に、藩主の子息、天野晴興(あまのはるおき)と身分なき娘、泉(せん)の恋を、烈しく哀切に描きだす。
江戸から遠く離れた九州の緑深き里、山々に囲まれた三日月藩の小さな空を見上げ、天文学に夢中になる少年晴興(幼名 紀之介(きのすけ))は、里の娘、泉やその幼馴染の源太と一緒に星観(ほしみ)の櫓(やぐら)を組みあげて、星探しに明け暮れる日々。晴興は、二人と身分を超えて友情を育むが、少年時代が終わりを告げるころ、別れは突然訪れる。
遠い江戸で将軍吉宗に伺候することになった晴興。晴興を思い続ける泉と、泉に心寄せる源太。彼らには思うままにならぬ運命が待ち受けていた。大人になった三人の関係は、巡る星々のもと、目に見えぬ力によって変貌させられて……。
江戸での晴興の躍進は、はからずも三日月の領民らの困窮を招いてゆく。ついに起きた叛乱の中で、晴興と泉、源太の愛は、哀しく鮮烈な軌跡を描いて、破局へと向かい始める。
2015年に初演された本作品は大好評を博し、作・演出の上田久美子が第23回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。再演希望が寄せられる本作を、中日劇場公演としてお届け致します。

ショーグルーヴ
『Greatest HITS!』

作・演出/稲葉 太地

人々の心を酔わせ、躍らせる名曲の数々で構成するショーグルーヴ。熱いエネルギーを放つソウルミュージックに乗せて繰り広げるプロローグに始まり、時に甘く、時に切なく、それぞれの時代に燦然と輝き、今なお愛され続ける数多の楽曲に乗せて、クールでありながらもホット、そしてセクシーな魅力を持つ早霧せいな率いるグレイテストな雪組出演者が、煌めくハーモニーと情熱的なダンスをお届け致します。

 えええ。『星逢一夜』

 中日公演の演目発表。
 まさかの『星逢一夜』。

 モバタカメールを見て、公式を確認して。
 演目を知った、シンプルかつ率直な感想は。

 今さら?

 ……だった。

 『星逢一夜』は大好きだった。2015年のぶっちぎりナンバーワン作品だと思っている。タカラヅカオリジナルで、こういう作品が出たことをも誇らしいと思っている。
 だが。

 別に、もう一度観たいわけでもナイ。

 好きだったことと再演を求める気持ちは、イコールじゃない。
 なんつーか、『星逢一夜』ってわたしのなかでは「終わった」作品なのね。
 きれいにエンドマークついて、「良い思い出」ファイルにしまい込まれている。

 そうだなあ、中学生のときの宝物とか、そういう? 当時クラスで流行ってたキャラクタものとか。
 それを、10年も経ってから父親から「お前コレ、好きだったろ? 買ってきてやったぞー」とドヤ顔でそのキャラクタの絵が付いたTシャツとか渡されちゃって、「お、おう……」ってなる感じ?
 好きだったのはたしかだし、別に嫌いじゃないし、今も好きだけど、20代半ばのOLに、中学生が好きそうなファンシー絵のTシャツ渡されてもコレどうしろと? 思い出のままでいさせてくれればいいのに、無粋なコトするなあ。でも善意でしてくれてることだし困ったな。

 的な?
 たった1年しか経ってないのになにを大袈裟な、かもしんないけど、気持ちのブランクとしてはそんな感じ。

 それに、『星逢一夜』はムラと東宝でかなり色が変わっていて、手直しされた東宝版の方が好みから離れていた。東宝版のままの再演ならがっかりだし、そのまんまじゃないよ、さらに手直し入るよ、だったりすると、中日版はさらに落胆する出来になっているかもしれない。
 いやあ、初恋は初恋のまま、きれいなまま置いておこうよ……30年後の同窓会とかで現実突きつけられるのきついよー。

 それに、キャストの問題もある。
 『星逢一夜』って、演じる人たちかなりきつかったのでは……? ちぎくんは舞台から感じるギリギリ感ゆえに、だいもんは舞台の燃焼っぷりとお茶会での様子から、役者にとってかなりハードな役であり、作品であるのだなと思った。
 前のご贔屓が再演嫌いで「同じ作品の同じ役を、時をおかずにもう一度やる」ことに鬱屈していた記憶があるだけに……わたしは役者じゃないからわかんないけど、やっぱ、きついんじゃないかなと思ってみたり。

 新作の方が良かったけどなあ。や、中日は再演作品限定だけど、ちぎくんの雪組にとっての新作。
 どのスターさん、どの組を観る場合でも、一観客としてのわたしは、再演より新作を観たい。タカラジェンヌの寿命は短いのだから、新しいモノが観たい。
 芝居もショーも再演なんて、省エネ過ぎるやろ。

 直近作品を再演する場合は、役替わりやポジションUPを楽しみにするもんだ。
 ふつうは、トップと2~3番手が別箱に分かれるから、同じ作品でもスターの番手がいくつか繰り上がる。それが新鮮な画面になる。

 ……けど、『星逢一夜』ってことはちぎ・みゆ・だいもんは固定だし、別箱がれいひとバウと発表されてる以上、咲翔もそのままだからトップから4番手まで変化なし、95期以上の別格スターも全員中日だろうから、大がおりまなはるたちもそのまま……うわあ、芝居は調整入るとしても、ショーは本公演とほとんど変わらなくなるんじゃ……?
 芝居より、ショーが問題かも? 相当の名作でないと、東西2ヶ月強上演して、わずか何十日後にまた1ヶ月とか、すげーハードル高い。

 と、考えれば考えるほど盛り下がるんだが、どうしよう(笑)。

 『星逢一夜』はぶっちゃけ、ちぎ・みゆ・だいもんさえいれば成り立つ作品だ。(エマさんも重要なんだけど、組子でないので除外して考える)
 組をふたつに割って上演する場合、どうしても作品の安定度が低くなるもんだけど、『星逢一夜』は他の役の比重が格段に低いため、誰がどの役をやっても作品にあまり影響しない。てゆーか、大劇場でやる必要のない小さな芝居だったから、半分の人数で別箱で再演するのに向いているかもしれない。
 全国ツアーでなく中日劇場なのは幸いかな。エンタメ度が低くて純文学度が高いと、全ツには向かないもんなー。

  今さら? と、思ったけれど。
 ……好きな作品なのは確かだから、気持ちを切り替えて楽しみにできる、かなあ。
 ムラ版みたいにわくわく出来るといいな。

 てゆーかウエクミ、改稿してくんないかなあ。同じように主要3役固定のこだわり再演された中日版『王家に捧ぐ歌』は、本公演バージョンまんまだったんだよなあ。

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