柄違い、と思うのは、所詮好みの問題とわかっちゃいるが。@エリザベート
2016年8月25日 タカラヅカ 宙組『エリザベート』、千秋楽も終わって翌日欄からは次の星組公演の話になる予定だが、ここでは初日の話。
……ええ、初日の帰り道に書いたメモを元にした感想が、まだ終わっていないのです……(笑)。
うらら様はマダム・ヴォルフ役。
歌えないうらら様が歌ばかりのミュージカルでなにするんだろう、柚長が『ロミオとジュリエット』で「フラメンコの女」という役を特別に作ってもらったように、うらら様も舞踏会場面で一瞬だけライト浴びて踊る役を作るとかするのかな……と思ったくらいだったけど。
マダム・ヴォルフかぁ。男役が演じたりもする、低音を響かせる役だから、これならうらら様でも声が存在するのか、うまい抜け道を考えたもんだなー。そう思った。
うん、実際、「声」はあった。裏声が「ない」だけで、地声はあるんだもんね、うらら様。
しかし、声があるからといって、歌えているかどうかは、別だった……。
ミュージカルなのに、ひとりだけカラオケ歌唱だった。
ただ地声で歌っているだけ。アルトの艶も深みもない。
あー……そうか……。出せる音程の歌=誰でも即プロ歌手! ってわけ、ないよなー……。声があっても、舞台人として聴かせる歌に磨き上げるのは、きっと何年もかかるんだよね……そうでないと、すべての歌手さんたちの努力を否定することになるよね……。
うらら様はまだ研1だから、歌がうまくなるのはこれからなんだ。いつかきっと、美しい地声の歌を聴かせてくれるんだ。
ただ、今現在、美しい歌を聴かせてもらえないことが、一観客としてとても残念だ。
きれいなんだけどなあ。
はじまる前、キャトルレーヴでうらら様のスチール見て、美しさに感嘆したのになあ。友人とその美しさについて語ったくらいなのになあ。
神様のバカ。なんで二物を与えないの。
ちなみにうらら様、きれいなだけじゃなくて、気品もあるの。売春宿のおかみに見えないのよ……。個性的な貴婦人に見えちゃって、美女たちの衣装が娼婦に見えないことも加わり、わたしが無知な中学生だったら、宅配とかの意味がわからなくて、単純に舞踏会の催しがはじまったのかと思うわ……。『ベルばら』とかで、アントワネットがお気に入りの貴族を集めてお芝居して遊んでた、あんな感じで。
品がある、ってのは得がたい持ち味だから、柄違いの役を無理にやらせず、素直に「フラメンコの女」にしておけばよかったのに……。
そう、「フラメンコの女」はいいと思う。うらら様だけの話ではなく。
作品が違っても、突然「フラメンコの女」がスポットライトを浴びて踊り出す、って「お約束」を作ってしまえばいい。『ロミジュリ』でも『スカピン』でも『1789』でも、『エリザベート』でも。
作品関係なく、とにかく突然「フラメンコの女」。イケコの必殺技として周知させるの、「ああ、歌えないから主要役をさせることはできないけど、どうしてもピックアップしなければならない事情のある人なんだな」と、ヅカファンならみんな「あっ……(察し)」と納得する。そういう「お約束」まで突き抜けちゃえば良いんじゃ?
一見さんは過去のその作品を知らないから、「ここで突然フラメンコ? 何故?!」にはならず、「そういうもん」と思って見るだろうし。
イケコ大作海外ミュージカル上演が決まるたび「今度はどの場面で『フラメンコの女』来るだろー?」「いやいや、『フラメンコの男』かもよ?」とか、ヅカヲタたちが予想して盛り上がる、的な。
歌えなくても主要役をやらなければならないのは、タカラヅカのシステム上仕方ない。それなら、こういう逃げ道を作っちゃうのもアリだと思う。歌えない人が歌重要な役をやって作品を壊すよりは、ずっといい。
ルキーニ@愛ちゃんはめっちゃイケメン。うらら様と絡むとことか、安定の麗しさ。画面が華やぐね。
シシィパパ@まりんさん、花組『エリザベート』の同役がわたしにとって鬼門だったんで、今回の配役もめっちゃ身がまえたんだけど、……あれ? 嫌じゃない! このパパなら大丈夫だ!
花『エリザ』のときはなんであんなに冷血漢だったんだ……? シシィを愛してないパパがどれだけ心冷えるか、身をもって知ったわ。
今回は、「まりんが演じるヒロインパパならこんな風」という、想像通りのパパだった。
ゾフィー@せーこは安定のゾフィー……なんだけど、あまり響いてこない……着地点がわからない。ゾフィーとしての外殻は完璧にあるんだけど、キャラクタが見えなくて。外殻はほら、過去『エリザ』から導き出されるもので、それだけなら問題ないのだけど。
せーこのゾフィーはなにを目指しているんだろう。リピートするうちわかるかなー。
ツェップス@りんきらがいい。なんだろ、リアルとファンタジーの狭間? いるいる、と思う肉感と、その「いるいる」と思わせる造形こそがデフォルメされた姿というか、ファンタジーなのではないかと。
ヴィンディッシュ嬢がモンチだと知らなかったのでびっくりした。や、事前に細かい配役までチェックしないんで。
そうか、モンチか! んじゃうまいんだろうな! と思ったからか、なんかわりとふつうっていうか、「え? それだけ?」と違和感。リアルなのかもしれんが、今のとこわたしにはわかりにくかった。
シュヴァルツェンベルク@美月くんの歌が残念でな……。ほんとに歌苦手なんやな。
重臣たちはとりあえず歌えないとつらいのだということを、改めて思った。
かっこいいのになあ。歌もうまそうな雰囲気あるのになあ。
黒天使@かけるくんが強そうで強そうで……きっととても素晴らしいダンスを踊っているのだろうと思うけれど、実力よりナニより容姿が「黒天使じゃない」と思うわたしを許して……。
実力ナッシングさんがビジュアルだけで重要な役をやって作品をぶち壊すのをつねづね愁うわたしですが、実力さえあればなんでもいいのかというとそうでもなく……ただの好みの問題かなあ。世の中的に翔くんは耽美キャラなんでしょうか? 黒天使は耽美な存在だと思っているので、翔くん自身が素晴らしい舞台人であることとは別に、「柄違い」だと思ってしまうのです。
黒天使で唯一ライトが当たり顔も姿も観客に示される人が、スリムなまぁトート様とは対極にあるような、ガチムチ野郎っつーのは……わたしのイメージする黒天使とチガウ……。
てのが、初日感想っす。その後の感想はまたいずれ。
……ええ、初日の帰り道に書いたメモを元にした感想が、まだ終わっていないのです……(笑)。
うらら様はマダム・ヴォルフ役。
歌えないうらら様が歌ばかりのミュージカルでなにするんだろう、柚長が『ロミオとジュリエット』で「フラメンコの女」という役を特別に作ってもらったように、うらら様も舞踏会場面で一瞬だけライト浴びて踊る役を作るとかするのかな……と思ったくらいだったけど。
マダム・ヴォルフかぁ。男役が演じたりもする、低音を響かせる役だから、これならうらら様でも声が存在するのか、うまい抜け道を考えたもんだなー。そう思った。
うん、実際、「声」はあった。裏声が「ない」だけで、地声はあるんだもんね、うらら様。
しかし、声があるからといって、歌えているかどうかは、別だった……。
ミュージカルなのに、ひとりだけカラオケ歌唱だった。
ただ地声で歌っているだけ。アルトの艶も深みもない。
あー……そうか……。出せる音程の歌=誰でも即プロ歌手! ってわけ、ないよなー……。声があっても、舞台人として聴かせる歌に磨き上げるのは、きっと何年もかかるんだよね……そうでないと、すべての歌手さんたちの努力を否定することになるよね……。
うらら様はまだ研1だから、歌がうまくなるのはこれからなんだ。いつかきっと、美しい地声の歌を聴かせてくれるんだ。
ただ、今現在、美しい歌を聴かせてもらえないことが、一観客としてとても残念だ。
きれいなんだけどなあ。
はじまる前、キャトルレーヴでうらら様のスチール見て、美しさに感嘆したのになあ。友人とその美しさについて語ったくらいなのになあ。
神様のバカ。なんで二物を与えないの。
ちなみにうらら様、きれいなだけじゃなくて、気品もあるの。売春宿のおかみに見えないのよ……。個性的な貴婦人に見えちゃって、美女たちの衣装が娼婦に見えないことも加わり、わたしが無知な中学生だったら、宅配とかの意味がわからなくて、単純に舞踏会の催しがはじまったのかと思うわ……。『ベルばら』とかで、アントワネットがお気に入りの貴族を集めてお芝居して遊んでた、あんな感じで。
品がある、ってのは得がたい持ち味だから、柄違いの役を無理にやらせず、素直に「フラメンコの女」にしておけばよかったのに……。
そう、「フラメンコの女」はいいと思う。うらら様だけの話ではなく。
作品が違っても、突然「フラメンコの女」がスポットライトを浴びて踊り出す、って「お約束」を作ってしまえばいい。『ロミジュリ』でも『スカピン』でも『1789』でも、『エリザベート』でも。
作品関係なく、とにかく突然「フラメンコの女」。イケコの必殺技として周知させるの、「ああ、歌えないから主要役をさせることはできないけど、どうしてもピックアップしなければならない事情のある人なんだな」と、ヅカファンならみんな「あっ……(察し)」と納得する。そういう「お約束」まで突き抜けちゃえば良いんじゃ?
一見さんは過去のその作品を知らないから、「ここで突然フラメンコ? 何故?!」にはならず、「そういうもん」と思って見るだろうし。
イケコ大作海外ミュージカル上演が決まるたび「今度はどの場面で『フラメンコの女』来るだろー?」「いやいや、『フラメンコの男』かもよ?」とか、ヅカヲタたちが予想して盛り上がる、的な。
歌えなくても主要役をやらなければならないのは、タカラヅカのシステム上仕方ない。それなら、こういう逃げ道を作っちゃうのもアリだと思う。歌えない人が歌重要な役をやって作品を壊すよりは、ずっといい。
ルキーニ@愛ちゃんはめっちゃイケメン。うらら様と絡むとことか、安定の麗しさ。画面が華やぐね。
シシィパパ@まりんさん、花組『エリザベート』の同役がわたしにとって鬼門だったんで、今回の配役もめっちゃ身がまえたんだけど、……あれ? 嫌じゃない! このパパなら大丈夫だ!
花『エリザ』のときはなんであんなに冷血漢だったんだ……? シシィを愛してないパパがどれだけ心冷えるか、身をもって知ったわ。
今回は、「まりんが演じるヒロインパパならこんな風」という、想像通りのパパだった。
ゾフィー@せーこは安定のゾフィー……なんだけど、あまり響いてこない……着地点がわからない。ゾフィーとしての外殻は完璧にあるんだけど、キャラクタが見えなくて。外殻はほら、過去『エリザ』から導き出されるもので、それだけなら問題ないのだけど。
せーこのゾフィーはなにを目指しているんだろう。リピートするうちわかるかなー。
ツェップス@りんきらがいい。なんだろ、リアルとファンタジーの狭間? いるいる、と思う肉感と、その「いるいる」と思わせる造形こそがデフォルメされた姿というか、ファンタジーなのではないかと。
ヴィンディッシュ嬢がモンチだと知らなかったのでびっくりした。や、事前に細かい配役までチェックしないんで。
そうか、モンチか! んじゃうまいんだろうな! と思ったからか、なんかわりとふつうっていうか、「え? それだけ?」と違和感。リアルなのかもしれんが、今のとこわたしにはわかりにくかった。
シュヴァルツェンベルク@美月くんの歌が残念でな……。ほんとに歌苦手なんやな。
重臣たちはとりあえず歌えないとつらいのだということを、改めて思った。
かっこいいのになあ。歌もうまそうな雰囲気あるのになあ。
黒天使@かけるくんが強そうで強そうで……きっととても素晴らしいダンスを踊っているのだろうと思うけれど、実力よりナニより容姿が「黒天使じゃない」と思うわたしを許して……。
実力ナッシングさんがビジュアルだけで重要な役をやって作品をぶち壊すのをつねづね愁うわたしですが、実力さえあればなんでもいいのかというとそうでもなく……ただの好みの問題かなあ。世の中的に翔くんは耽美キャラなんでしょうか? 黒天使は耽美な存在だと思っているので、翔くん自身が素晴らしい舞台人であることとは別に、「柄違い」だと思ってしまうのです。
黒天使で唯一ライトが当たり顔も姿も観客に示される人が、スリムなまぁトート様とは対極にあるような、ガチムチ野郎っつーのは……わたしのイメージする黒天使とチガウ……。
てのが、初日感想っす。その後の感想はまたいずれ。