前日欄で宙組『エリザベート』初日の話を書いてますが、今日は千秋楽です。
 初日・新公・千秋楽は該当の日にち欄に書くMyルールゆえ、千秋楽日には千秋楽の話。

 いやあ、雪組以外の楽日観るのひさしぶり。や、雪組はチケットなくてもなんとか入手に努めるけど、全組にそんなお金はかけられない。友会で当たったんです、超絶ひさしぶり、いつぶりだよ千秋楽当たるの。一次抽選なんか何か月に一度?(ステータスはダイヤモンドですがナニか?)
 それでも、仕事立て込んでるし、行くかどうか迷ってたんだけど、Aバージョン初日を観て決めた、絶対行く(笑)。千秋楽だからというより、Aバージョンをもう一度観たかった。そして、Aバージョンのチケットを持っているのが千秋楽だけだった。や、完売公演ですから、前もってチケットある日しか選択肢ない。

 2度目のAバージョン。決めていました、りくエルマーだけを観る!


 真ん中は東宝楽のライブ中継を見るからいいや。
 それより、中継では見られないものを見るっ。

 りくくんの美貌と、エルマーのアツさを海馬に刻み付けました。
 あああ、かっこいい。バカで救いがなくてたまらん。
 エルマーはきっと目に映っているものがすべてで、それ以上ではないんだろう。だから見ているわたしは勝手に切なくなったりもどかしくなったりするんだ。
 複雑なものを読み解くのも楽しいけれど、シンプルなものに自由に想像の翼を広げるのも楽しい。


 ところでこのエリザベート、トートとはすぐに別れそうじゃないですか?
 長い旅路の果てに結ばれたふたり、トート@まぁくんとエリザベート@みりおんですが、最後の昇天場面を眺めながらそう思うのです。
 みりおんシシィはたぶん、この直後に正気に返るんだわ、はっ、私が欲しかったものはコレじゃない、って。
 そんな風に思うエリザベートははじめてで、なんというか、はじめて、みりおんの顔を見た気がした。

 研1でまぁくんの相手役に抜擢されて以来、みりおんはずーっとスター街道歩いてきたし、ヒロインやってる姿もたくさん見てきたけど。わたしは不思議と、みりおんを舞台で見失った。顔がわからなくなるんだ。
 あの子、誰だっけ。登場の仕方や台詞から、重要なキャラクタだとわかるけど、誰だっけ、前にどの場面で出てたっけ。
 しばらくしてから台詞の内容からそれが誰なのか消去法で判別する。えっ、この物語のヒロインか! すでに主人公と出会って恋に落ちてるのに、別の場面で大勢と一緒に出てきたらわかんなかった。
 ヒロインやってなお、顔がわからないとか。なんだそりゃ。わたしの頭の方がやばい。加齢こわい。が、みりおんに関しては、それが結構ある。
 さすがに、トップ娘役に就任してからはマシになったけど……衣装その他でわかるし……。
 美人で歌ウマでなんでもできて、なんの問題もないスターさんなのにな。
 なんでこう、顔がわからないんだろう。
 そう思っていた。それが疑問だった。
 疑問の答えは得られないままだが。とりあえず今、ああ、みりおんってこんな顔してるんだ、と思った。
 もうわかった、はじめて見た、知った、もう見失うことはないだろう。

 朝4時に起きてゾフィーを待ち構えるエリザベート。トートの手を取って昇天したあと、「やっぱり違うわ」と振り払うエリザベート。
 はじめて、みりおんを見た。顔が、わかった。

 ……まぁ様トートにはぜひ、振り払われて「がーーん!」ってやってほしいですな。んで、すぐさま文句垂れて責めてほしい。エリザベート、聞く耳持たないけど。ソコで文句垂れるのがまぁ様トート。
 マカゼフランツはその横で「やれやれ」ってお茶飲んでる。シシィに勝てるとはまったく思ってない皇帝様は、最初から不戦敗。苛烈に玉砕するトートに「わかってねーな」と上から目線で薄笑いしてる。……や、君も振られたわけだからね。同じ穴の狢だからね。

 そんな3人模様を想像して胸を熱くする『エリザベート』ファンです、はい(笑)。


 それとは別に、雪組退団者を知って悲鳴をあげた。

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