『ローマの休日』役替わり感想。梅芸限定のBバージョン、アーヴィング@れいこ、マリオ@翔。

 本来のキャスティングは、アーヴィング@翔、マリオ@れいこ。
 もしもこの『ローマの休日』が3都市巡業公演でなければ、いやせめてラストが梅芸長期でなければ、役替わりはなかったろう。梅芸で集客するのはマジ難しいから。3都市回って役替わりがあるのが梅芸だけとか、わかりやすすぎるくらいなりふりかまわなくてちょうど良いくらいの劇場だから。
 正しいのはアーヴィング@翔、マリオ@れいこ。アーヴィング@れいこ、マリオ@翔は客寄せのための非正規キャスティング。
 わかってる。わかってるけど。

 マリオ@れいこが苦手過ぎたわたしには、アーヴィング@れいこ、マリオ@翔しかない。
 観る前から決まっているのだ。わたしはBバージョン推しであると。

 そんな人間の感想ですが、アーヴィング@れいこ、マリオ@翔は良かった。ええ。

 翔くんの汎用性の高さを実感した。
 彼、二枚目が出来るのはもちろんだけど、マリオみたいなイロモノキャラも問題なく出来る。
 や、むしろイロモノ得意だよね、うまく出来るって観る前から知ってた。知ってたけど、実際観てみて本当にハマっているなと感心した。

 わたしはマリオみたいな「笑わせるためだけに滑稽にしたキャラクタ」が苦手。『TOP HAT』の愛ちゃんの役とか。『ハウ・トゥー・サクシード』のバドとか。や、脇役としてちょろっと存在する分にはいいけど、2番手、3番手の役がソレだと作品自体の評価も落ちる。
 愛ちゃんにしろバド役だったちぎくんにしろ、苦手だった、笑えなかった。

 それでも翔くんには、苦手な役の持つ苦手部分をあまり感じない。
 何故なのかよくわからないんだが、翔くんはアリなんだ。ただの好みの問題だろうか。翔くんの持ち味が、イロモノキャラの毒を中和してくれるんだろうか。
 「嘘くささ」のファンタジー加減が好みなのかな?
 反対にれいこは、まったく受け付けなかったし。

 翔くんがマリオ得意で、ほんとに助かった。救われた。
 わたしは素直にBバージョンだけ観ていれば済む。これで翔くんのマリオも無理だった場合、『ローマの休日』は今より楽しめなかったろう。
 翔くんのアーヴィングも好きだったから、そこは残念なんだけど。

 アーヴィングもマリオも出来る、翔くんすげえなと。
 あー、『あかねさす紫の花』の役替わりを思い出す。タカネくんは中大兄皇子も天比古もどっちも出来るけど、トドには中大兄皇子しか出来ない。天比古は繊細な演技力が必要だから、大味なトドには無理。……そう思ったもんだった。
 トド中大兄皇子はBバージョンだから、TCAビデオには残ってない……つまり、スカステで放送されることはない。(NHK収録がBバージョンなので、映像自体は存在する)
 『ローマの休日』はどうなのかしら……Bバージョンも映像はあるのかなあ?

 『エリザベート』役替わりの潔いずんちゃん推しを鑑みても、正規バージョン以外は映像に残らない可能性が高い。
 のでわたしは、梅芸ではBバージョンをリピートした。

 マリオ役を語る資質を持ち合わせないので、わたしの意識はアーヴィング役にのみ向いている。

 ふたりのアーヴィング、翔くんとれいこちゃん。

 どっちもいいな!

 同じ役で同じヒゲ男、台詞も演出も同じ。なのに、演じる人が違うとキャラが微妙に違う。
 そして、どっちにしろジョー@ちぎくんとの関係性に萌える。


 てなわけで、アーヴィング×ジョー語りは翌日欄で! あ、ジョーは右側です。翔アーヴィングはジョーと同い年くらい、れいこアーヴィングは4つくらい下イメージ。←年齢設定重要(笑)

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