うちのマーシュはシーフ。@FFTA
2003年4月15日 ゲーム 40時間を超えているのに、ストーリーがちっとも進まない……。
FFTAのことっす。
ゲームボーイアドバンス用シミュレーションRPG『ファイナルファンタジータクティクスアドバンス』(長い……)。
テレビゲームはひたすらヴィジュアル重視。華麗なCGばかりがウリになり、味のあるドット絵は携帯ゲーム機に押しやられた。
わたしや弟は、不気味なマネキンが喋り動くCGよりも、2Dのドット絵を愛しています。CGなんぞどーでもいいから、おもしろいゲームをやらせてくれよ……が本音。意味のない3D化には辟易さ。
縁あって、10とTA、ふたつのFFを同時にプレイしているのだけど、FF10に関してはもー……アレ、ゲームちゃうやん、映画やん、という感想に終始しますな。
自分でプレイする、という要因が少なすぎる。
コントローラから手を離して、何分もぼーっとテレビ画面を見ている。たまに操作しなくてはいけなくなっても、ただ主人公キャラをまっすぐ前に進ませ、ドアを開けるだけ。ドアを開けたあとはまた何分もただぼーっと画面を眺めている。……んじゃ、ドアを開けるのも、わたしがやる必要ないじゃん。無理にプレーヤーにやらせるなよ。
ストーリーは一本道、キャラの成長もそれほど自由にはならず。つーかスフィア板って見た目より自由度断然低いよねえ。
ゲームが作りたい、のではなく、映画が作りたい、のよね。制作者。
ゲームを利用されているみたいで、やな感じだ……。やりたいことは別にあるけど、そっちはできないからとりあえずこっちでやっておこう、みたいな。
ほんとはマンガが描きたいんだけど、絵が描けないから小説でも書いていよう、とか。
芸術作品を作りたいんだけど、金にならないから大衆作品を作っておこう、とか。
そーゆー腰掛け意識って、やだなあ。
どーせなら、「コレがやりたいんだ、コレが好きなんだ、他はなにもできなくていいから、おれにコレを作らせろ!」とゆー気合いとか愛情が見えるものが好きだなあ。同じ失敗作でも、そこに恥ずかしいほどの思い入れがある方が、微笑ましいよ。
わたしはゲーム文化を知らずに成人し、うっかりゲームショップで働くことになって必然的にゲームと出会った。
そして、最初にプレイしたゲームが『ロマンシング・サガ』だったんだわ……。
三つ子の魂百まで。
よりによって最初が『ロマサガ』。
おかげで、おどろくことがいろいろあった。
「えっ、RPGってストーリーがあるの?」
「えっ、RPGって敵の姿が見えないの?」
「えっ、RPGって装備品が決まってるの?」
ストーリーが一本道。
……てのがいちばんショックだったかな。
ゲームっていうのはストーリーがなく、自分で冒険するものなんだって思いこんでたから。
ストーリーがあるなら、映画とかマンガとかでいいじゃん。……て、本気で首を傾げたさ。
ストーリーを主人公になって追体験するものがRPGだったのね。追体験なら映画でもマンガでもいいじゃん……とも思うけど。
そうそう、ゲームの主人公に自分の名前をつけるという文化が、わたしには理解できないし。
主人公が「自分」でないと仮想現実をたのしめないのか……。
わたしはそんなことしなくても、いくらでも別人になってたのしめるけどなあ。映像文化でも文字文化でも。
ゲームの買い取りをしていて、動作チェックをするときに主人公の名前が自然と見えるのだけど、みんな自分の名前つけてやってるよなあ。
まー、とにかく。
最初にプレイしたゲームが、ストーリーはなし、どこへ行ってなにをしてもヨシ、装備品は誰でもなんでも自由、育て方も一切自由、敵の姿が見えるので戦いたくなければ避けるも逃げるも自由、というものだったもんで。
それが当たり前だと思っていたのよ。
A地点にいたら、次はB地点に行くしかなくて、C地点にはBをクリアしてからでなくては行けない、なんてショックだった。決められた道を歩くんじゃ、「わたし」がプレイする意味ないじゃん……がーん……。
なにもない道を歩いていたら、突然エンカウント、戦闘開始。ななななんで? 敵なんかどこにもいなかったのに? それが「ふつう」だなんて知らなかったもの。ザコ敵とはそーやって無意味に戦い続けるしかないんだって。
剣や槍や杖や弓。装備できるものがひとりずつ決まっているなんて。主人公の若者は大抵剣。弓は持てないのね。ヒロインは大抵魔法使いで杖。拳でがしがし戦ったりしないのね。ひとりずつ持てる武器が決まっていたら、同じよーにしか成長しないじゃん。それじゃ「わたし」がプレイする意味ないじゃん……がーん……。
まあそのかわり、「次にナニをすればいいのかわからない」と途方に暮れたり、「出会い頭に全滅」とか「プレイして15分、最初に出会った敵に瞬殺ゲームオーバー」とかいうめには遭わないんだろうけどさ。
生まれてはじめてコントローラ握って、よくわからないまま「グレイ」を主人公にプレイをはじめ、最初の戦闘で全滅、ゲームオーバー。
呆然。
この間、15分弱。
……よく、ゲーム嫌いにならなかったものだ。ほんとに、わけわかんなかったよ。ストーリーないし、なにをしていいかわからないし。最初に出会った敵は、自分のキャラの10倍のHPを持ち、自分のキャラのHPをはるかに超える攻撃力を持っていた……敵の攻撃一回で全滅。なにもできない。
そのソフトを貸してくれたBe-Puちゃんは「15分やったけど、わけわかんないから、二度とやってない」と言っていたし。
ほんとに、不親切きわまりないゲームだったよ。
「『ロマサガ』は初心者がやっちゃイカンの」
と、弟には笑われたけどさっ。
「ふつーのロープレをたくさんやったあとに『ロマサガ』をやると『おおっ、こんな世界が』と感動するけど、最初にやったらイカン」
「それって、御手洗シリーズを『異邦の騎士』から読むよーなもん?」
と言ったら、ウケられてしまった。
……ええわたし、御手洗シリーズは『異邦の騎士』から読みましたのよ。新刊だったんだもん。シリーズだなんて知らなかったんだもん。
『ロマサガ』はたしかに、いろいろ問題のあるゲームだった。
だが、わたしにはそれが初体験。
最初のオトコは忘れられないわ、てなもんで、「自由度」の高さがわたし的「ゲームの愉快さ」に大きく関係している。
つーことで、同時にプレイをはじめたふたつのFF。
おもしろいのはTAの方。
…………にしてもFFTA、ストーリーなさ過ぎだぞー(笑)。
FFだからストーリーが一本道だってのは知ってるけどさ。
そのストーリーがぜんぜん進まないよ。
他のことばっかだよ。
ああ、ジョブを極めたいよ、アビリティをマスターしたいよ。うわーん、クエストアイテムがちっともそろわないよー。わたしのプレイの仕方がまずいの??
「モーグリがちっとも仲間にならない」
と弟。
「モーグリがいないから、曲芸士のイベントができない」
なんでモーグリ不足? うち、いっぱいいるよ?
弟のデータを見せてもらったら、女の子ばっかりだった。
「なんでこんなに女の子がいるの? うち、ひとりもいないよ?」
「知るか。勝手に仲間になってくるんだから。そっちこそなんでそんなにモーグリがいるんだ」
「知らないよ。勝手に仲間になってくるんだから。最近は断ってるよ」
「なんてもったいない」
……仲間になるキャラはランダムなんだよね? わたしの方はモーグリと人間ばっかが仲間になるよ。ウサ耳の女の子たち、ひとりも出てこないっす。最初にいたひとりだけだよ。うわーん、専用のジョブがマスターできないよー。
「こっちはムーミンとウサ耳ばっか出てくる」
ウサ耳は使い勝手がいいからいいけど、ムーミンは使いづらいよねえ。
そして弟には言えないけど……弟のキャラたち、名前がいいよーっ。
うらやましいー。
キャラの名前もランダムなんだよね?
弟のキャラには「グレアム」とか「シシィ」とかいるのよ。そんな名前の子が仲間になったら、わたし、絶対大切に育てるわ。
うちなんかさ……「イカボット」だよ?
モーグリの時魔道士が仲間になったんだけど……名前がイカボット。
……いやだ。イカボットなんて名前、いやだーっ。
時魔道士がそいつしかいないんだけど、使う気にならない。
イカボットなんて名前のモーグリ、愛せないわ!!
今わたしが比較的お気に入りに育てているのはシーフのレスターと、白魔道士のマーティ。
つーのもだ、アイテム禁止のときにマーティが戦闘不能、仕方なくレスターがアイテムを使ってマーティを復活させ、かわりにペナルティを受けた。
仲間を助けるために犠牲を払った……ってシチュに萌え♪ なんですわ。以来、レスターとマーティは一緒に行動させています(笑)。
だがこれも、弟には言えない……。不純な愛情。
「通信用ケーブル買うか……? キャラの交換できるぞ?」
と、弟。
携帯ゲーム機で通信でキャラ交換で。……いやな姉弟だな……このトシで。
FFTAのことっす。
ゲームボーイアドバンス用シミュレーションRPG『ファイナルファンタジータクティクスアドバンス』(長い……)。
テレビゲームはひたすらヴィジュアル重視。華麗なCGばかりがウリになり、味のあるドット絵は携帯ゲーム機に押しやられた。
わたしや弟は、不気味なマネキンが喋り動くCGよりも、2Dのドット絵を愛しています。CGなんぞどーでもいいから、おもしろいゲームをやらせてくれよ……が本音。意味のない3D化には辟易さ。
縁あって、10とTA、ふたつのFFを同時にプレイしているのだけど、FF10に関してはもー……アレ、ゲームちゃうやん、映画やん、という感想に終始しますな。
自分でプレイする、という要因が少なすぎる。
コントローラから手を離して、何分もぼーっとテレビ画面を見ている。たまに操作しなくてはいけなくなっても、ただ主人公キャラをまっすぐ前に進ませ、ドアを開けるだけ。ドアを開けたあとはまた何分もただぼーっと画面を眺めている。……んじゃ、ドアを開けるのも、わたしがやる必要ないじゃん。無理にプレーヤーにやらせるなよ。
ストーリーは一本道、キャラの成長もそれほど自由にはならず。つーかスフィア板って見た目より自由度断然低いよねえ。
ゲームが作りたい、のではなく、映画が作りたい、のよね。制作者。
ゲームを利用されているみたいで、やな感じだ……。やりたいことは別にあるけど、そっちはできないからとりあえずこっちでやっておこう、みたいな。
ほんとはマンガが描きたいんだけど、絵が描けないから小説でも書いていよう、とか。
芸術作品を作りたいんだけど、金にならないから大衆作品を作っておこう、とか。
そーゆー腰掛け意識って、やだなあ。
どーせなら、「コレがやりたいんだ、コレが好きなんだ、他はなにもできなくていいから、おれにコレを作らせろ!」とゆー気合いとか愛情が見えるものが好きだなあ。同じ失敗作でも、そこに恥ずかしいほどの思い入れがある方が、微笑ましいよ。
わたしはゲーム文化を知らずに成人し、うっかりゲームショップで働くことになって必然的にゲームと出会った。
そして、最初にプレイしたゲームが『ロマンシング・サガ』だったんだわ……。
三つ子の魂百まで。
よりによって最初が『ロマサガ』。
おかげで、おどろくことがいろいろあった。
「えっ、RPGってストーリーがあるの?」
「えっ、RPGって敵の姿が見えないの?」
「えっ、RPGって装備品が決まってるの?」
ストーリーが一本道。
……てのがいちばんショックだったかな。
ゲームっていうのはストーリーがなく、自分で冒険するものなんだって思いこんでたから。
ストーリーがあるなら、映画とかマンガとかでいいじゃん。……て、本気で首を傾げたさ。
ストーリーを主人公になって追体験するものがRPGだったのね。追体験なら映画でもマンガでもいいじゃん……とも思うけど。
そうそう、ゲームの主人公に自分の名前をつけるという文化が、わたしには理解できないし。
主人公が「自分」でないと仮想現実をたのしめないのか……。
わたしはそんなことしなくても、いくらでも別人になってたのしめるけどなあ。映像文化でも文字文化でも。
ゲームの買い取りをしていて、動作チェックをするときに主人公の名前が自然と見えるのだけど、みんな自分の名前つけてやってるよなあ。
まー、とにかく。
最初にプレイしたゲームが、ストーリーはなし、どこへ行ってなにをしてもヨシ、装備品は誰でもなんでも自由、育て方も一切自由、敵の姿が見えるので戦いたくなければ避けるも逃げるも自由、というものだったもんで。
それが当たり前だと思っていたのよ。
A地点にいたら、次はB地点に行くしかなくて、C地点にはBをクリアしてからでなくては行けない、なんてショックだった。決められた道を歩くんじゃ、「わたし」がプレイする意味ないじゃん……がーん……。
なにもない道を歩いていたら、突然エンカウント、戦闘開始。ななななんで? 敵なんかどこにもいなかったのに? それが「ふつう」だなんて知らなかったもの。ザコ敵とはそーやって無意味に戦い続けるしかないんだって。
剣や槍や杖や弓。装備できるものがひとりずつ決まっているなんて。主人公の若者は大抵剣。弓は持てないのね。ヒロインは大抵魔法使いで杖。拳でがしがし戦ったりしないのね。ひとりずつ持てる武器が決まっていたら、同じよーにしか成長しないじゃん。それじゃ「わたし」がプレイする意味ないじゃん……がーん……。
まあそのかわり、「次にナニをすればいいのかわからない」と途方に暮れたり、「出会い頭に全滅」とか「プレイして15分、最初に出会った敵に瞬殺ゲームオーバー」とかいうめには遭わないんだろうけどさ。
生まれてはじめてコントローラ握って、よくわからないまま「グレイ」を主人公にプレイをはじめ、最初の戦闘で全滅、ゲームオーバー。
呆然。
この間、15分弱。
……よく、ゲーム嫌いにならなかったものだ。ほんとに、わけわかんなかったよ。ストーリーないし、なにをしていいかわからないし。最初に出会った敵は、自分のキャラの10倍のHPを持ち、自分のキャラのHPをはるかに超える攻撃力を持っていた……敵の攻撃一回で全滅。なにもできない。
そのソフトを貸してくれたBe-Puちゃんは「15分やったけど、わけわかんないから、二度とやってない」と言っていたし。
ほんとに、不親切きわまりないゲームだったよ。
「『ロマサガ』は初心者がやっちゃイカンの」
と、弟には笑われたけどさっ。
「ふつーのロープレをたくさんやったあとに『ロマサガ』をやると『おおっ、こんな世界が』と感動するけど、最初にやったらイカン」
「それって、御手洗シリーズを『異邦の騎士』から読むよーなもん?」
と言ったら、ウケられてしまった。
……ええわたし、御手洗シリーズは『異邦の騎士』から読みましたのよ。新刊だったんだもん。シリーズだなんて知らなかったんだもん。
『ロマサガ』はたしかに、いろいろ問題のあるゲームだった。
だが、わたしにはそれが初体験。
最初のオトコは忘れられないわ、てなもんで、「自由度」の高さがわたし的「ゲームの愉快さ」に大きく関係している。
つーことで、同時にプレイをはじめたふたつのFF。
おもしろいのはTAの方。
…………にしてもFFTA、ストーリーなさ過ぎだぞー(笑)。
FFだからストーリーが一本道だってのは知ってるけどさ。
そのストーリーがぜんぜん進まないよ。
他のことばっかだよ。
ああ、ジョブを極めたいよ、アビリティをマスターしたいよ。うわーん、クエストアイテムがちっともそろわないよー。わたしのプレイの仕方がまずいの??
「モーグリがちっとも仲間にならない」
と弟。
「モーグリがいないから、曲芸士のイベントができない」
なんでモーグリ不足? うち、いっぱいいるよ?
弟のデータを見せてもらったら、女の子ばっかりだった。
「なんでこんなに女の子がいるの? うち、ひとりもいないよ?」
「知るか。勝手に仲間になってくるんだから。そっちこそなんでそんなにモーグリがいるんだ」
「知らないよ。勝手に仲間になってくるんだから。最近は断ってるよ」
「なんてもったいない」
……仲間になるキャラはランダムなんだよね? わたしの方はモーグリと人間ばっかが仲間になるよ。ウサ耳の女の子たち、ひとりも出てこないっす。最初にいたひとりだけだよ。うわーん、専用のジョブがマスターできないよー。
「こっちはムーミンとウサ耳ばっか出てくる」
ウサ耳は使い勝手がいいからいいけど、ムーミンは使いづらいよねえ。
そして弟には言えないけど……弟のキャラたち、名前がいいよーっ。
うらやましいー。
キャラの名前もランダムなんだよね?
弟のキャラには「グレアム」とか「シシィ」とかいるのよ。そんな名前の子が仲間になったら、わたし、絶対大切に育てるわ。
うちなんかさ……「イカボット」だよ?
モーグリの時魔道士が仲間になったんだけど……名前がイカボット。
……いやだ。イカボットなんて名前、いやだーっ。
時魔道士がそいつしかいないんだけど、使う気にならない。
イカボットなんて名前のモーグリ、愛せないわ!!
今わたしが比較的お気に入りに育てているのはシーフのレスターと、白魔道士のマーティ。
つーのもだ、アイテム禁止のときにマーティが戦闘不能、仕方なくレスターがアイテムを使ってマーティを復活させ、かわりにペナルティを受けた。
仲間を助けるために犠牲を払った……ってシチュに萌え♪ なんですわ。以来、レスターとマーティは一緒に行動させています(笑)。
だがこれも、弟には言えない……。不純な愛情。
「通信用ケーブル買うか……? キャラの交換できるぞ?」
と、弟。
携帯ゲーム機で通信でキャラ交換で。……いやな姉弟だな……このトシで。