模写は技術向上の基本?@月組新公
2003年4月22日 タカラヅカ 本日は月組新人公演観劇。
とくに誰のファンでもなく、若い子たちを眺めるのが好きなおばさんナリ。
んでもって、公演。
うー……。
ここまで、わたし的にダメダメだった新公って『ガイズ&ドールズ』以来だわ。……はっ。両方月組だわ。
観ていてキツかったの。
センター。主役。真ん中。
ほっくん……。
つくづく、リカちゃんの役は他の人には難しいんだって再確認した。
てゆーか、演出の問題か?
なんでリカちゃんの役、まんまコピーしてほっくんにやらせるの? 複写することが新公の意味なの? お手本と寸分違わず鏡のよーな演技をすることが目的なの? それって演劇?
『ガイドル』のときもそうだったの。
リカちゃんの役を、そのままトレースしようとして失敗したスカイがそこにいた。
さららんのスカイではなく、リカちゃんのスカイの劣化コピー。
べつに月組が悪い訳じゃないよねえ。だって前回の『長い春…』の新公では「劣化コピー」ではなかったもの。
みんな良くも悪くも「自分の役」としてがんばっていたよ。
……今、演出家をチェックしました。
ははは。
ここまで書いてて、嫌な予感がしたのよ。
劣化コピーの『ガイドル』と『ドンファン』は、どちらも「児玉明子」でした。
そっかー……。
大変だったね、ほっくん。
ほっくんはがんばって、「お手本をコピー」してました。さららんがそうだったように。
でも、なかなかに悲惨でした。衣装の着こなし、キザり方、立ち居振る舞いひとつにしても、「上辺のコピー」はできても、美しくないのです。なまじ同じことをするものだから、「あちゃー」なみっともなさばかりが目立つのです。さららんがそうだったように。
気の毒に。ああ、気の毒に。
ほっくんの良さは、実力は、そんなところにはないのに。そりゃ、そこにもあった方がいいが、それはまだ若いのだからこれから身につけていけばいいのだ。リカちゃんにはない部分の魅力を磨けばいいのだ。全員がリカちゃんと同じになる必要はないんだ。それが個性ってもんだ。
同情するよ、ほっくん。
同情はするけど……ほんと、ひどかったわ……。ある意味、さららん以上に悲惨だった。「美しくない」ことにおいて。
もともと真ん中向きの人じゃないと思うから、余計にね。つーかなんで劇団は彼を真ん中に置きたがるんだ? 彼が真ん中なら、ケロでもハマコでも真ん中でいいってことになるじゃん。
せっかくごつくてうまい男なんだから、脇としてしっかり育ててほしいよ。このまま育てばいいオヤジ役者になると思うんだけど。
……フリルのブラウスが似合わないのだから、ヅカの舞台では真ん中向きじゃないよね?
前半の「ただかっこいいだけのレオ様」では、姿が伴わずボロボロだったけれど、後半の「泣かせのレオ様」になるとうまさを発揮してました。さすが。
そして歌は本役よりずっとうまい……。つーか、リカちゃんの歌のやばさを改めて感じた。(リカちゃんは、雰囲気で持っていくんだよねー。それはそれでアリだろう)
真ん中がえらいことになっていたので、全体的にほんと、観ていてつらかった……。本役のコピーが目的じゃあ、そりゃキツイわ……。本役の方がいいに決まってるっての。
唯一、ゆーひの役は、新公の子の方が包容力があったとゆーか、あの役の基本である「ローサを愛している」のがわかったってゆーか……でもそれって新公の子がいいというより、ゆーひがダメなだけなんじゃあ……ゲフンゲフン。
で、でも、「美しさ」ではゆーひの方が勝ってるし!!(しくしく)
目を惹いたのは、ローサ役のあいちゃん。
きらきらしていたわ。
コピーじゃなく、あいちゃんのローサを見てみたかった。どんなふーになってたんだろ? あいちゃんは本役のコピーでも十分、きれいでうまくてきらきらしていたのだけど。
コウちゃんのロドルフォがダメだったわたしは、新公に期待してたんだけど、本役のコピーが基本じゃダメよね、そりゃ。役者の個性もなにもあったもんじゃなく、演じ方が同じだから萌えはどこにもなかったっす。しょぼん。
ところで今回わたしを釘付けにしたのは、ディーラーくんなんですけど。
なんなんですか、アレはっ(笑)。
本気で勝ちに行ったね、龍真咲?(笑)
カジノのシーン、ライトが点くなり全開。行くぜフェロモン、落とすぜおばさん!な勢い。
いやあ、ひさびさに見ました。見ている方が恥ずかしくなるよーな気合いの入った「俺ってイケてる」攻撃。ショー・シーンとかじゃなく、芝居の中で。
わ、わかった、君の気合いはわかった。君の本気はわかった。君、戦闘準備万全だね? やる気満々、この公演で、台詞がたったひとつしかないその役で、ファン増やす気満々だね?
わかったよ、おばさん、降参だ。君のファンになるよ(笑)。
貪欲な上昇志向を見せる若い子には、くらくらきちゃうよ。まぶしくてね。
とにかく、龍くんはすごかった。笑っちゃうよーな恥ずかしい髪型(後ろでひとつに束ねたロン毛。前髪が一筋ぱらり)で、キザりまくる。主役たちの後ろで、キザい演技をえんえんつづける。
はー。
とくに、星条旗くんと並ぶと、濃さ爆発。
星条旗くんてさ、前回の新公でオカマだった人、だよねえ?
今回もオカマ? 役つづいてる?(そんなバカな)
初舞台生が加わった新公ってのは、すごいなー。
最後のご挨拶、板に乗り切らない勢いだ。1列になれずに、2列になってんだもの。
ところで。
隣の席のオヤジがうざかったっす。
巨大なカメラ持ち込み、るいちゃんを撮りまくる。
男役に興味はないよーで、るいちゃんが出ているシーンはほとんどシャッター押し続け、あと他の娘役たちもわりに撮影。
すると、反対側の隣の人が「隠し撮りを見逃す代わりに、わたしのご贔屓さんも撮ってよ」と交渉をはじめる。……あの、公演中なんですが。
「ほら、このシーンよ。右から2番目」
「どれですか?」
「あの子よ、あっ、後ろになった」
と、どの子を撮るかで指さしながら相談。……あの、公演中なんですが。
おかげで、るいちゃんが中心で出ているシーンと、バレリーナのシーンは気が散ってしょーがなかった。
まったく、それならわたしも「赤いベストのディーラー撮ってください」って言うぞーっ。言わないけど。
るいちゃんファンの隠し撮りオヤジに聞いてみたかったよ。「るいちゃんが性転換する前からファンなんですか?」と。
とくに誰のファンでもなく、若い子たちを眺めるのが好きなおばさんナリ。
んでもって、公演。
うー……。
ここまで、わたし的にダメダメだった新公って『ガイズ&ドールズ』以来だわ。……はっ。両方月組だわ。
観ていてキツかったの。
センター。主役。真ん中。
ほっくん……。
つくづく、リカちゃんの役は他の人には難しいんだって再確認した。
てゆーか、演出の問題か?
なんでリカちゃんの役、まんまコピーしてほっくんにやらせるの? 複写することが新公の意味なの? お手本と寸分違わず鏡のよーな演技をすることが目的なの? それって演劇?
『ガイドル』のときもそうだったの。
リカちゃんの役を、そのままトレースしようとして失敗したスカイがそこにいた。
さららんのスカイではなく、リカちゃんのスカイの劣化コピー。
べつに月組が悪い訳じゃないよねえ。だって前回の『長い春…』の新公では「劣化コピー」ではなかったもの。
みんな良くも悪くも「自分の役」としてがんばっていたよ。
……今、演出家をチェックしました。
ははは。
ここまで書いてて、嫌な予感がしたのよ。
劣化コピーの『ガイドル』と『ドンファン』は、どちらも「児玉明子」でした。
そっかー……。
大変だったね、ほっくん。
ほっくんはがんばって、「お手本をコピー」してました。さららんがそうだったように。
でも、なかなかに悲惨でした。衣装の着こなし、キザり方、立ち居振る舞いひとつにしても、「上辺のコピー」はできても、美しくないのです。なまじ同じことをするものだから、「あちゃー」なみっともなさばかりが目立つのです。さららんがそうだったように。
気の毒に。ああ、気の毒に。
ほっくんの良さは、実力は、そんなところにはないのに。そりゃ、そこにもあった方がいいが、それはまだ若いのだからこれから身につけていけばいいのだ。リカちゃんにはない部分の魅力を磨けばいいのだ。全員がリカちゃんと同じになる必要はないんだ。それが個性ってもんだ。
同情するよ、ほっくん。
同情はするけど……ほんと、ひどかったわ……。ある意味、さららん以上に悲惨だった。「美しくない」ことにおいて。
もともと真ん中向きの人じゃないと思うから、余計にね。つーかなんで劇団は彼を真ん中に置きたがるんだ? 彼が真ん中なら、ケロでもハマコでも真ん中でいいってことになるじゃん。
せっかくごつくてうまい男なんだから、脇としてしっかり育ててほしいよ。このまま育てばいいオヤジ役者になると思うんだけど。
……フリルのブラウスが似合わないのだから、ヅカの舞台では真ん中向きじゃないよね?
前半の「ただかっこいいだけのレオ様」では、姿が伴わずボロボロだったけれど、後半の「泣かせのレオ様」になるとうまさを発揮してました。さすが。
そして歌は本役よりずっとうまい……。つーか、リカちゃんの歌のやばさを改めて感じた。(リカちゃんは、雰囲気で持っていくんだよねー。それはそれでアリだろう)
真ん中がえらいことになっていたので、全体的にほんと、観ていてつらかった……。本役のコピーが目的じゃあ、そりゃキツイわ……。本役の方がいいに決まってるっての。
唯一、ゆーひの役は、新公の子の方が包容力があったとゆーか、あの役の基本である「ローサを愛している」のがわかったってゆーか……でもそれって新公の子がいいというより、ゆーひがダメなだけなんじゃあ……ゲフンゲフン。
で、でも、「美しさ」ではゆーひの方が勝ってるし!!(しくしく)
目を惹いたのは、ローサ役のあいちゃん。
きらきらしていたわ。
コピーじゃなく、あいちゃんのローサを見てみたかった。どんなふーになってたんだろ? あいちゃんは本役のコピーでも十分、きれいでうまくてきらきらしていたのだけど。
コウちゃんのロドルフォがダメだったわたしは、新公に期待してたんだけど、本役のコピーが基本じゃダメよね、そりゃ。役者の個性もなにもあったもんじゃなく、演じ方が同じだから萌えはどこにもなかったっす。しょぼん。
ところで今回わたしを釘付けにしたのは、ディーラーくんなんですけど。
なんなんですか、アレはっ(笑)。
本気で勝ちに行ったね、龍真咲?(笑)
カジノのシーン、ライトが点くなり全開。行くぜフェロモン、落とすぜおばさん!な勢い。
いやあ、ひさびさに見ました。見ている方が恥ずかしくなるよーな気合いの入った「俺ってイケてる」攻撃。ショー・シーンとかじゃなく、芝居の中で。
わ、わかった、君の気合いはわかった。君の本気はわかった。君、戦闘準備万全だね? やる気満々、この公演で、台詞がたったひとつしかないその役で、ファン増やす気満々だね?
わかったよ、おばさん、降参だ。君のファンになるよ(笑)。
貪欲な上昇志向を見せる若い子には、くらくらきちゃうよ。まぶしくてね。
とにかく、龍くんはすごかった。笑っちゃうよーな恥ずかしい髪型(後ろでひとつに束ねたロン毛。前髪が一筋ぱらり)で、キザりまくる。主役たちの後ろで、キザい演技をえんえんつづける。
はー。
とくに、星条旗くんと並ぶと、濃さ爆発。
星条旗くんてさ、前回の新公でオカマだった人、だよねえ?
今回もオカマ? 役つづいてる?(そんなバカな)
初舞台生が加わった新公ってのは、すごいなー。
最後のご挨拶、板に乗り切らない勢いだ。1列になれずに、2列になってんだもの。
ところで。
隣の席のオヤジがうざかったっす。
巨大なカメラ持ち込み、るいちゃんを撮りまくる。
男役に興味はないよーで、るいちゃんが出ているシーンはほとんどシャッター押し続け、あと他の娘役たちもわりに撮影。
すると、反対側の隣の人が「隠し撮りを見逃す代わりに、わたしのご贔屓さんも撮ってよ」と交渉をはじめる。……あの、公演中なんですが。
「ほら、このシーンよ。右から2番目」
「どれですか?」
「あの子よ、あっ、後ろになった」
と、どの子を撮るかで指さしながら相談。……あの、公演中なんですが。
おかげで、るいちゃんが中心で出ているシーンと、バレリーナのシーンは気が散ってしょーがなかった。
まったく、それならわたしも「赤いベストのディーラー撮ってください」って言うぞーっ。言わないけど。
るいちゃんファンの隠し撮りオヤジに聞いてみたかったよ。「るいちゃんが性転換する前からファンなんですか?」と。