ちくしょー。
 どうせわたしには「笑い」の才能がないよ。「笑いのツボ」が狭いよ。

 おもしろいと巷で評判のアドバンス用ソフト『逆転裁判』が、ダメだったんだわ。
 どんなにおもしろいんだろう、とわくわくしてプレイしたのに。

 顎が落ちた。

 キチガイばっかしだ……。

 笑えない。
 笑えないよ、ママン。
 ムカつくだけだ。

 何故そこでそういう台詞になる?
 何故そこで話をそちらにねじ曲げる?
 何故そこでソレにこだわる?
 何故そこでそういう反応になる?

 人間として納得できない。
 人間としての「知性」と「常識」を持つならば、そんな言動は取らないはずだ。

 ご都合主義の言い訳に、くだらないギャグに逃げているよーにしか思えなかった……。

 これが笑えないと、イカンのか。
 世間はコレで笑っているのか。

 とほほ。

 わたしは「世間体」とか「ふつう」とかが大好きな人間なので、ひとさまとチガウ反応を取りたくないのよ。
 どーせなら、みんなが好きなものを自分も好きになって、いっしょに「あれってイイよねっ」と盛り上がりたいよ。

 『逆転裁判』をベタ褒めしている我が相棒オレンジに、
「そっかー、緑野は『逆転裁判』の世界に入りそびれたんだね……」
 と、さびしそーに憐れむよーに言われてしまい、しょぼん。

 わたしとオレンジはおおむね趣味が合うのだが、「笑い」に関してはよくすれ違う。
 わたしが「笑い」の才能を持ち合わせないからだ。
 オレンジや世間の人が「笑える」のもが、わたしには「ムカつく」だけだったりする。

 くそー。
 ものすごく、損をしている気分だ。
 みんながたのしんでいるものを、たのしめないなんて。

 でも。
 すっげームカつくぞ、『逆転裁判』。

 

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