おっさんと、女の子。@新人公演『愛と死のアラビア』
2008年5月28日 タカラヅカ 新人公演『愛と死のアラビア』で、いちばんテンションが上がったのは、最後の、めぐむの挨拶だ。
ここ数作、めぐむ氏の空回りぶりが目に付いていて、見ている方もちょっと途方に暮れていたんだ。
それが、今回の舞台で専科さん役を演じるめぐむは堂々たるモノで。
WSの若者役でさんざんスベっておきながら(笑)、おっさん役だと輝くのか。その持ち味と実力を好ましく思う。
なんだよめぐむ、いい男じゃん、と思っているところへ。
新公の長として、彼が挨拶をするべくマイクの前へ出てきた。
そっか、年度が替わったから、めぐむたちの期が長なんだ。で、めぐむが席次トップなんだ。
めぐむさんは、重厚な衣装、もじゃもじゃ黒ヒゲにぐるりと顔を覆われた、いかにもいかついおっさん姿で。
超かわいい声で、しゃべり出した。
ちょっと待て、ナニその声?!
純路線様でもない限り、舞台で素の声を聞く事なんてない。めぐむの素の声を、はじめて聞いた。
かわいらしい、湿り気のある女の子声。
めぐむの素の声、もともとの声はこんななの? じゃあ、舞台で聞いているあの男らしい声は、作り声なの?
……すみません、ときめきました。
わたしは、技術のある人が好きです。才能よりも、努力でソレを得た人が好きです。
持って生まれたってだけのモノでのほほんとしている人より、欠けている分死にものぐるいになって補う人が好きです。「タカラヅカ」というファンタジーには、その「努力」という美点を味わせて欲しいと思っています。
めぐむの素晴らしいおっさんぶりと、かわいい女の子声。
このギャップにやられました。
ときめいちゃいました。やーん、どうしよう。
さて、新公はめぐむファンできらりファンの某友人(笑)と一緒だったので。
本公演初日を見た夜、「星原先輩はどうだった?」と質問され、いつからそんな星原先輩ファンに?! と混乱させてくれたり、「きらりは冒頭のソロを歌うのか?!」とひとりで騒ぎ続けたり、そーゆー人と一緒だったので、杞憂する点がふつーの人とずいぶんちがっていたかもしれません。
花組きっての歌手、えりさんの役をきらりが演じる……つーんで、芝居の金ぴかオープニング直後の黒衣の女歌手役も、そのままきらりが演じるのか?
劇場に入る前の、最大の懸念はソレでした(笑)。
や、WSできらりちゃん、ずいぶん歌がうまくなっていたけれど、でもほら彼女、群を抜いて歌はアレな人ぢゃないですか。あの超ムズなソロを歌うわけですか?
ロビーでプログラムを開き、そこだけ配役チェック。
黒衣の女歌手役が、萌子だとわかったときの衝撃。
nanaタンとふたりして、大ウケしちゃったよ。そーだよな、きらりにやらせるわけないよな。
前もって若者たちの出番をチェックだー、と思ったのに。
……なんつーか、チェックしがいのない芝居だということがわかっただけだった。あー、キムシンの『スサノオ』新公を思い出すなー。役がねえ……。(『暁のローマ』も『黒蜥蜴』も、まだ役はあった。「大和の民」に比べればね)
現に、ベドウィンたちはまったく誰が誰かわかんなかった。
もともと知っている子ならなんとかなるかもしんないが、「新しい出会い」には至らず。……出番も見せ場もないわ、順番待ちしてよーやく台詞ひとつ言うだけでは、うまいもヘタもわからないわ(つーかヘタさの方が目立つ)、かぶり物とヒゲで顔はろくに見えないわで、新公のたのしみがないよーっ。
谷のバカーっ。
女の子たちも、なにしろ出番がない。役がない。
ストーリー上必要な役は皆無だもんよ。
ストーリーとは無関係なショーシーンだけが、彼女たちの見せ場。
そんななかで、ダンサーとして場を与えられたくまちゃん、ゆまちゃんはおいしかったなと。
萌子が苦悶の表情で独唱する、冒頭の場面。
奴隷の踊り子さんを、くまちゃんが演じているんだが。
濃いっ。
最初からなんてハイテンション。
いきなり慟哭芝居スタート。
アナタ、どこのお姫様ですか? 国は滅ぼされ、他国へ売られるわけですか?
そこだけで大河ドラマ1本演じる気満々、つーか。
あんまり「芝居」がものすごいんで、ダンスとしてどうなのかはわかんなかった。
あんまり「芝居」がものすごいんで、この場面とこのキャラクタが、ストーリーとまったく無関係だと、初見の人にはわからなかったんじゃないかと老婆心(笑)。
でもって、「前もってチェックだー」とプログラムを開いたわりに目がすべって、結局誰がなにをやっているのか、どんな役があるかもわかっていない状態だったので。
途中の場面転換無理矢理ショーシーンにて、くまちゃんダンスソロがあって、びびった。
なんだなんだ、ナニが起こった?
本公演にこんな役ないよな?
なんでいきなりひとりで出てきて踊ってるの?!
白い衣装にセンターでのダンスソロ、えーと、くまちゃんってトップ娘役だっけ??
これまた美しいんだ、彼女。押し出し強いしさー。
ダンスがうまいかどうかより、その配役というか、演出の謎さにびっくりしているうちに、女豹ちゃんたちキターーっ。
てゆーか、ゆまちゃんキターーっ!!
女豹ちゃんたちのダンス、センターは我らが美少女ゆまちゃん。
かわいー! きれー! 挑発的! ……でもって、デンジャラス。
あの、胸が……ゆまちゃんの胸が、すごいことになってました。
ヅカを代表する巨乳美少女ゆまちゃんですから、谷間が見えることぐらいでは、もう驚いたりしません。
谷間どころぢゃないんだってば。
ふ、ふくらみが……大きなお椀がふたつ、見えてる……ぐはぁっ。
ここまで露出してるのって、すごくないか? や、すごいを通り越して、やばくないか? と、心配してしまいました……ガン見しながら。だって、目が離れないよ、あんな神々しいモノ見せられたら!(笑)
はー。
くまちゃん、ゆまちゃんファンは必見だわ、この新公。
いやその、出番自体は超短いんだが、インパクトがすごい。他の人たちは男も女も総モブ状態だから、このふたりの登場はギャップが大きいのよ。
一方きらり嬢は、出番が少なすぎて消化不良……や、わたしが。
もったいない……なんできらりには役がつかないんだ……こんなにきれいで、芝居ができるのに。
いや、女官長役だから、他のモブしかやってない人たちに比べれば、ゼイタク過ぎるほどなんでしょうけど。しかし、役のない芝居だ。谷め……。
と、とりとめなく話ながら、続きはまた別欄で。
ここ数作、めぐむ氏の空回りぶりが目に付いていて、見ている方もちょっと途方に暮れていたんだ。
それが、今回の舞台で専科さん役を演じるめぐむは堂々たるモノで。
WSの若者役でさんざんスベっておきながら(笑)、おっさん役だと輝くのか。その持ち味と実力を好ましく思う。
なんだよめぐむ、いい男じゃん、と思っているところへ。
新公の長として、彼が挨拶をするべくマイクの前へ出てきた。
そっか、年度が替わったから、めぐむたちの期が長なんだ。で、めぐむが席次トップなんだ。
めぐむさんは、重厚な衣装、もじゃもじゃ黒ヒゲにぐるりと顔を覆われた、いかにもいかついおっさん姿で。
超かわいい声で、しゃべり出した。
ちょっと待て、ナニその声?!
純路線様でもない限り、舞台で素の声を聞く事なんてない。めぐむの素の声を、はじめて聞いた。
かわいらしい、湿り気のある女の子声。
めぐむの素の声、もともとの声はこんななの? じゃあ、舞台で聞いているあの男らしい声は、作り声なの?
……すみません、ときめきました。
わたしは、技術のある人が好きです。才能よりも、努力でソレを得た人が好きです。
持って生まれたってだけのモノでのほほんとしている人より、欠けている分死にものぐるいになって補う人が好きです。「タカラヅカ」というファンタジーには、その「努力」という美点を味わせて欲しいと思っています。
めぐむの素晴らしいおっさんぶりと、かわいい女の子声。
このギャップにやられました。
ときめいちゃいました。やーん、どうしよう。
さて、新公はめぐむファンできらりファンの某友人(笑)と一緒だったので。
本公演初日を見た夜、「星原先輩はどうだった?」と質問され、いつからそんな星原先輩ファンに?! と混乱させてくれたり、「きらりは冒頭のソロを歌うのか?!」とひとりで騒ぎ続けたり、そーゆー人と一緒だったので、杞憂する点がふつーの人とずいぶんちがっていたかもしれません。
花組きっての歌手、えりさんの役をきらりが演じる……つーんで、芝居の金ぴかオープニング直後の黒衣の女歌手役も、そのままきらりが演じるのか?
劇場に入る前の、最大の懸念はソレでした(笑)。
や、WSできらりちゃん、ずいぶん歌がうまくなっていたけれど、でもほら彼女、群を抜いて歌はアレな人ぢゃないですか。あの超ムズなソロを歌うわけですか?
ロビーでプログラムを開き、そこだけ配役チェック。
黒衣の女歌手役が、萌子だとわかったときの衝撃。
nanaタンとふたりして、大ウケしちゃったよ。そーだよな、きらりにやらせるわけないよな。
前もって若者たちの出番をチェックだー、と思ったのに。
……なんつーか、チェックしがいのない芝居だということがわかっただけだった。あー、キムシンの『スサノオ』新公を思い出すなー。役がねえ……。(『暁のローマ』も『黒蜥蜴』も、まだ役はあった。「大和の民」に比べればね)
現に、ベドウィンたちはまったく誰が誰かわかんなかった。
もともと知っている子ならなんとかなるかもしんないが、「新しい出会い」には至らず。……出番も見せ場もないわ、順番待ちしてよーやく台詞ひとつ言うだけでは、うまいもヘタもわからないわ(つーかヘタさの方が目立つ)、かぶり物とヒゲで顔はろくに見えないわで、新公のたのしみがないよーっ。
谷のバカーっ。
女の子たちも、なにしろ出番がない。役がない。
ストーリー上必要な役は皆無だもんよ。
ストーリーとは無関係なショーシーンだけが、彼女たちの見せ場。
そんななかで、ダンサーとして場を与えられたくまちゃん、ゆまちゃんはおいしかったなと。
萌子が苦悶の表情で独唱する、冒頭の場面。
奴隷の踊り子さんを、くまちゃんが演じているんだが。
濃いっ。
最初からなんてハイテンション。
いきなり慟哭芝居スタート。
アナタ、どこのお姫様ですか? 国は滅ぼされ、他国へ売られるわけですか?
そこだけで大河ドラマ1本演じる気満々、つーか。
あんまり「芝居」がものすごいんで、ダンスとしてどうなのかはわかんなかった。
あんまり「芝居」がものすごいんで、この場面とこのキャラクタが、ストーリーとまったく無関係だと、初見の人にはわからなかったんじゃないかと老婆心(笑)。
でもって、「前もってチェックだー」とプログラムを開いたわりに目がすべって、結局誰がなにをやっているのか、どんな役があるかもわかっていない状態だったので。
途中の場面転換無理矢理ショーシーンにて、くまちゃんダンスソロがあって、びびった。
なんだなんだ、ナニが起こった?
本公演にこんな役ないよな?
なんでいきなりひとりで出てきて踊ってるの?!
白い衣装にセンターでのダンスソロ、えーと、くまちゃんってトップ娘役だっけ??
これまた美しいんだ、彼女。押し出し強いしさー。
ダンスがうまいかどうかより、その配役というか、演出の謎さにびっくりしているうちに、女豹ちゃんたちキターーっ。
てゆーか、ゆまちゃんキターーっ!!
女豹ちゃんたちのダンス、センターは我らが美少女ゆまちゃん。
かわいー! きれー! 挑発的! ……でもって、デンジャラス。
あの、胸が……ゆまちゃんの胸が、すごいことになってました。
ヅカを代表する巨乳美少女ゆまちゃんですから、谷間が見えることぐらいでは、もう驚いたりしません。
谷間どころぢゃないんだってば。
ふ、ふくらみが……大きなお椀がふたつ、見えてる……ぐはぁっ。
ここまで露出してるのって、すごくないか? や、すごいを通り越して、やばくないか? と、心配してしまいました……ガン見しながら。だって、目が離れないよ、あんな神々しいモノ見せられたら!(笑)
はー。
くまちゃん、ゆまちゃんファンは必見だわ、この新公。
いやその、出番自体は超短いんだが、インパクトがすごい。他の人たちは男も女も総モブ状態だから、このふたりの登場はギャップが大きいのよ。
一方きらり嬢は、出番が少なすぎて消化不良……や、わたしが。
もったいない……なんできらりには役がつかないんだ……こんなにきれいで、芝居ができるのに。
いや、女官長役だから、他のモブしかやってない人たちに比べれば、ゼイタク過ぎるほどなんでしょうけど。しかし、役のない芝居だ。谷め……。
と、とりとめなく話ながら、続きはまた別欄で。