数少ない主要キャラたちだから。@新人公演『愛と死のアラビア』
2008年5月29日 タカラヅカ 花組は芝居が苦手かも? と、書いたけれど。
……どうなんだろ。他組と比べてそれほど差はないのかもな、とあとから考えた。
たんに露出による印象の問題かな。
例えば今回の新人公演『愛と死のアラビア』の主役以外の中心人物たち、トゥスン、ドナルド、ナイリを、めぐむ、らい、しゅん様、きらり、すみ花、くまくま、あたりで演じていたら、芝居全体を苦しいとは思わずに済んだかも。
露出の大きい役の力が足りないと、全体の印象に響くんだよなあ。
なまじ、『愛と死のアラビア』は役が少ない。その少ない役のほとんどを、キャリアのない下級生にやらせたもんで、えーらいこっちゃな話になっただけのこと。もっと役があれば、この事態は緩和できたろう。
できるとわかっている子にやらせるのではなく、冒険した配役をしているのだから、長い目で見ればこれでいいのかもしれない。
と、未来への期待を込めて、現在の彼らの印象。
トゥスン@嶺乃くんは、見事な子役ぶりだった。
トゥスンはもともと17歳位だそうだから、幼くてもいいのかもしれないが、終始違和感があった。
外の舞台で、女性が子どもを演じている感じ? 男役ではなく、子役。
トマス@まぁくんとの年齢差が大きく、対等の友人に見えない。つーことで、物語の流れが悪くなる。
一生懸命なのは伝わってきたし、今まで役らしい役をもらったことのない子のはずだから、この経験を糧に伸びるのかも。
ドナルド@ネコちゃんは、相変わらず野心的。
やりたいとあがいていることはわかるが、技術が足りていない印象。
イメージしている演技や佇まいと、実際に出来ていることにギャップありすぎないか? うーん、目標が高いのはいいことのはずだから、あとはそれに技術が届きさえすればいいのかなあ。
ただ今は、こう見せるつもりでその演技なんだろうけど、スベってるよ、の連続で、居心地が悪い……。
声が女の子のままなのも痛いな。
戦闘意欲の高さは好きだ。今回それが空回っていて手に汗握ったが、がんばってくれ。
ナイリ@ハルちゃんは、初登場時から衣装という大きなハンデがあって大変。
ナイリ姫の肌見せ黒装束は、やっぱセクシーで華やかだったんだよね。サイズの問題なのか、ハルちゃんはその黒装束は着ず、もう1着の色気に欠ける衣装で登場。
パーティドレスで登場するシーンに、普段着で登場した感じ。
衣装にがっかりするよりなにより、ナイリ姫、でかっ。と、思ったけどな(笑)。侍女たちよりはるかにでかい。
性転換したばかりだから、基礎値が低いのは仕方ないんだろう。娘役としての華やかさを出すにはまだまだこれから。
なんだかすごくふつーの女の子だった、あのナイリが。本役さんがあまりにぶっとびすぎてるのか? 新公はただのわがまま娘……にもなっていなかったような。
これからどんな娘役さんになるのかな。素顔は美人さんだし、舞台スキルを上げればもっともっときれいになるはず。せっかく転向したのだから、豊かな娘役人生になりますように。
何作かあと、ずーっとうまく、ステキになった彼らを見て、「そーいや『愛と死のアラビア』新公は大変なことになってたなー。見ておいてよかった、今のスターぶりからは想像もつかない姿だったもの(笑)」と言えるよーになっているかもしんないからなっ。
新公はあちこち演出が変わってました。
ささやかな変更なんだけど、全体的に、派手になっていた。
演じている子たちに力がない分、調節は必要。
緩急を付けて、わかりやすく派手にする。
ムハンマド・アリ@めぐむの前に現れるトマスの登場の仕方が変わっていたことに、いちばんウケた。いやあ、植爺作品のパロディのようでヨシ。
新公演出は鈴木圭。相変わらずアレンジはうまいよな。(オリジナル・バウはえらいことになってたけど・笑)
ヤシム@大河凜くんはかわいかったし、メドヘッド@みちるタンもよくやっていた。……が、子役はある意味できて当たり前なとこがあるので、うまいのかどうかまでは、よくわからない。
みちるタンの濃さはアレ、いいんですかねえ……。台詞ないところの顔芸がものすごいことになってましたが。
若手の有望株のほとんどがベドウィン騎馬隊入りで、誰が誰やらさっぱりわからなかったことが、残念です。
ベドウィン音頭で踊るエクササイズが、本公演よりさらにエクササイズ度が上がっていて、全員きれーにそろってパキパキ踊っていたのが印象的。
若いからかな、あのスポーツクラブ風味は。
来年から1公演が短縮され、公演数が増えたので、若手にもチャンスが多くなる。新公の機会も増えたはず。
もっともっとステキになってほしい。スターが出てきて欲しい。
でもって。
めぐむたち88期も、まだもう1作チャンスがあるってことだよね?
劇団様、まぁくんはもう十分真ん中修行してますんで、次は別の子にチャンスを与えてやってくださいまし。つか、まぁくんは悪役希望。この子、黒い役の方が映えると思う。(ex.『MIND TRAVELLER』)
だいもんは早いこと主演させるべきだと思うし、いやそのめぐむ氏を1回くらい真ん中にしてくれてもぜんぜんいいし、らいとしゅん様に一度路線役を与えてみてもおもしろい化学変化が見られるのでは、とか、いっそアーサー抜擢してみちゃってよ、とか、瀬戸くんに役ついてんの見てみたいとか、日高くんどうですかとか、いろいろいろいろ思うし。
きらりヒロイン見てみたいし、ゆまちゃんもアリだと思うし。くまちゃん主演だったりしたらあの鼻息の荒さはどこまでいくんだろうとか、想像するだけでワクテカだし。
今回の役の少なさと作品のアレさを、次回で払拭してくれるといいなあ。
新公はおもしろいもの、やっぱり。
……どうなんだろ。他組と比べてそれほど差はないのかもな、とあとから考えた。
たんに露出による印象の問題かな。
例えば今回の新人公演『愛と死のアラビア』の主役以外の中心人物たち、トゥスン、ドナルド、ナイリを、めぐむ、らい、しゅん様、きらり、すみ花、くまくま、あたりで演じていたら、芝居全体を苦しいとは思わずに済んだかも。
露出の大きい役の力が足りないと、全体の印象に響くんだよなあ。
なまじ、『愛と死のアラビア』は役が少ない。その少ない役のほとんどを、キャリアのない下級生にやらせたもんで、えーらいこっちゃな話になっただけのこと。もっと役があれば、この事態は緩和できたろう。
できるとわかっている子にやらせるのではなく、冒険した配役をしているのだから、長い目で見ればこれでいいのかもしれない。
と、未来への期待を込めて、現在の彼らの印象。
トゥスン@嶺乃くんは、見事な子役ぶりだった。
トゥスンはもともと17歳位だそうだから、幼くてもいいのかもしれないが、終始違和感があった。
外の舞台で、女性が子どもを演じている感じ? 男役ではなく、子役。
トマス@まぁくんとの年齢差が大きく、対等の友人に見えない。つーことで、物語の流れが悪くなる。
一生懸命なのは伝わってきたし、今まで役らしい役をもらったことのない子のはずだから、この経験を糧に伸びるのかも。
ドナルド@ネコちゃんは、相変わらず野心的。
やりたいとあがいていることはわかるが、技術が足りていない印象。
イメージしている演技や佇まいと、実際に出来ていることにギャップありすぎないか? うーん、目標が高いのはいいことのはずだから、あとはそれに技術が届きさえすればいいのかなあ。
ただ今は、こう見せるつもりでその演技なんだろうけど、スベってるよ、の連続で、居心地が悪い……。
声が女の子のままなのも痛いな。
戦闘意欲の高さは好きだ。今回それが空回っていて手に汗握ったが、がんばってくれ。
ナイリ@ハルちゃんは、初登場時から衣装という大きなハンデがあって大変。
ナイリ姫の肌見せ黒装束は、やっぱセクシーで華やかだったんだよね。サイズの問題なのか、ハルちゃんはその黒装束は着ず、もう1着の色気に欠ける衣装で登場。
パーティドレスで登場するシーンに、普段着で登場した感じ。
衣装にがっかりするよりなにより、ナイリ姫、でかっ。と、思ったけどな(笑)。侍女たちよりはるかにでかい。
性転換したばかりだから、基礎値が低いのは仕方ないんだろう。娘役としての華やかさを出すにはまだまだこれから。
なんだかすごくふつーの女の子だった、あのナイリが。本役さんがあまりにぶっとびすぎてるのか? 新公はただのわがまま娘……にもなっていなかったような。
これからどんな娘役さんになるのかな。素顔は美人さんだし、舞台スキルを上げればもっともっときれいになるはず。せっかく転向したのだから、豊かな娘役人生になりますように。
何作かあと、ずーっとうまく、ステキになった彼らを見て、「そーいや『愛と死のアラビア』新公は大変なことになってたなー。見ておいてよかった、今のスターぶりからは想像もつかない姿だったもの(笑)」と言えるよーになっているかもしんないからなっ。
新公はあちこち演出が変わってました。
ささやかな変更なんだけど、全体的に、派手になっていた。
演じている子たちに力がない分、調節は必要。
緩急を付けて、わかりやすく派手にする。
ムハンマド・アリ@めぐむの前に現れるトマスの登場の仕方が変わっていたことに、いちばんウケた。いやあ、植爺作品のパロディのようでヨシ。
新公演出は鈴木圭。相変わらずアレンジはうまいよな。(オリジナル・バウはえらいことになってたけど・笑)
ヤシム@大河凜くんはかわいかったし、メドヘッド@みちるタンもよくやっていた。……が、子役はある意味できて当たり前なとこがあるので、うまいのかどうかまでは、よくわからない。
みちるタンの濃さはアレ、いいんですかねえ……。台詞ないところの顔芸がものすごいことになってましたが。
若手の有望株のほとんどがベドウィン騎馬隊入りで、誰が誰やらさっぱりわからなかったことが、残念です。
ベドウィン音頭で踊るエクササイズが、本公演よりさらにエクササイズ度が上がっていて、全員きれーにそろってパキパキ踊っていたのが印象的。
若いからかな、あのスポーツクラブ風味は。
来年から1公演が短縮され、公演数が増えたので、若手にもチャンスが多くなる。新公の機会も増えたはず。
もっともっとステキになってほしい。スターが出てきて欲しい。
でもって。
めぐむたち88期も、まだもう1作チャンスがあるってことだよね?
劇団様、まぁくんはもう十分真ん中修行してますんで、次は別の子にチャンスを与えてやってくださいまし。つか、まぁくんは悪役希望。この子、黒い役の方が映えると思う。(ex.『MIND TRAVELLER』)
だいもんは早いこと主演させるべきだと思うし、いやそのめぐむ氏を1回くらい真ん中にしてくれてもぜんぜんいいし、らいとしゅん様に一度路線役を与えてみてもおもしろい化学変化が見られるのでは、とか、いっそアーサー抜擢してみちゃってよ、とか、瀬戸くんに役ついてんの見てみたいとか、日高くんどうですかとか、いろいろいろいろ思うし。
きらりヒロイン見てみたいし、ゆまちゃんもアリだと思うし。くまちゃん主演だったりしたらあの鼻息の荒さはどこまでいくんだろうとか、想像するだけでワクテカだし。
今回の役の少なさと作品のアレさを、次回で払拭してくれるといいなあ。
新公はおもしろいもの、やっぱり。