3度めのヴェローナだから。@ロミオとジュリエット
2012年6月26日 タカラヅカ 月組『ロミオとジュリエット』初日(と、一部翌日)に気づいたことあれこれ。(初日観劇後に書いたテキストと、翌日書いた分がまざってるナリ)
キャラクタの感想、登場順。
愛@ゆうきくんと死@たまきちは、今まで見たどの『ロミジュリ』より、存在感が薄い。そーゆー演出なのか、目に入ってこない。
死のメイクはトートでも人外でもない、ふつーのメイク。や、そりゃまったくのふつーじゃないけど、他の死たちに比べれば、ふつー。そのままフィナーレで踊っていても違和感なし。
メイクが表しているように、目立たず群衆に埋もれる、ときどき「あ、いたんだ」と思わせる演出変更かもしれない。
ゆうきくんがペタ靴を履いているのを見て「仕方ないよな、ゆうきくん体格いいし」と思って納得しかけたところ、たまきちもまたペタ靴とまではいかんが、ふつーの踵しかない靴を履いていて、「身長調整のためぢゃないんだ!」と驚く。
や、身長調整=ビジュアル由来で履く靴は、ヒールがあるはず。ゆうきくんが低めのヒールで、たまきちが高めのヒール、というように。
ふたりの靴は、見た目を捨ててあきらかに「ダンス重視」でした……。
イケコはなんで、としくんを好きぢゃないんだろう……。
『スカピン』のときも思ったけどさ、としくんの扱いひでーよなー。
せめて雪のがおりポジションかと思ってたんですが、それすらないって……。
ティボルト@みりおくんの第一印象は「小さっ」でした。
小柄さんを見慣れているわたしは、みりおくんを小さいと特別思ったことはなかったんだが、ほぼはじめて思った、小さいって。
それまでのティボルト役の人が、ということももちろんあるが、ティボルトという役が長身向きなんだなあ。
ショーヴランがそうだったため、ティボルトもヒゲだったらどうしよう、と思っていたけど、さすがにヒゲなしでした。若者役だもんね。
もちろんものすげー美しいティボルトさんです。
「俺はティボルト」の歌も復活、「本当の俺じゃない」も銀橋ソロになっていたし、ティボルトという役が正しく2番手の役になっていた。
ピラミッドが守られた構成は良い。
……でもわたし、「俺はティボルト」って歌、好きじゃないナリ。初演初日に観たときから、ティボルトのトホホ度を上げる歌だと思った……初演がテルだったせいもあるんだけど……。←
マーキューシオ@みやるりは、初日とその翌日を観た感じでは、ちょっと残念。
初日、見せ場のソロ「マブの女王」の歌いだしを間違えて、本人も周囲も凍っていたけど、フィナーレの銀橋ソロの歌がえーらいこっちゃになっていたけど、そういうことではなくて。
思ったより地味だなあ。
マーキューシオって、群の中でもぽーんと目立つというか、派手なキャラクタだと思っていた。いろんな面で。
キャラが立っていないというか。届いてこないというか。
濃ゆい星から月へ行けば、浮くんじゃないかと思ったけど、そうではないみたい。
なんだろ、みやるりの濃さが、月組の目の詰まった細かさに覆い隠されてしまった、というか。どんなに濃い色のものでも、上から布を被されちゃったら色なんか見えないよねっていうか。
布の下で色を出そうとするより、布の上に出て、布の色を利用して自己表現できればいいのにな。
ベンヴォーリオ@マギーは、なんつってもビジュアルの良さ。かっけー!
雪組がクールだったので「ベン様=クール」と思いこんじゃってたけど、ごめんごめん、あれは中の人の特性であって、ベン様のキャラはそうじゃない。ベンヴォーリオは、脚本にある通り「粗忽者」であって、クールな軍師タイプぢゃないっすよ。
ベンヴォーリオは人間的な青年でした。
激情に流されないのはクールだからではなく、おにーさんだから。年長だから、その分子どもではない、という感じ。
スキンシップ好きみたいで、マーさんにしろロミオにしろ、よく触ってるなあ(笑)。
「代償」でロミオの肩を抱いて弁解するのはイイ。ベンの広い肩幅と、ロミオの華奢さが素敵。ロミオ、すっぽりベンの腕の中に入っちゃうよね(笑)。
歌もよかったし。
粗忽者、なんだからそれでいいんだろうけど。
雪組観すぎていたから、悪ガキ全開にスカートめくりするベンヴォーリオとか、目が点になりましたわ……雪ではそれ、マーさんの仕事で、ベン様はひたすら女の子にチューして回ってたのよ、仮面舞踏会。そりゃーもー冷徹エロに、ドSに。
ベン様ってモテ男設定ぢゃなくなってるのかな……? なにしろ粗忽者だし……?
キスの回数激減。雪で4~5回は相手(乳母含む)替えてちゅっちゅっやりまくってたのに、ときにはマーさん相手にすらやってたのに、月は1回だけって。
乳母にも、キスしないしなー。
「綺麗は汚い」でベンマーが乳母の前でポーズを取るところ、雪ではベンが女、マーが男になってラブシーンやってたのに、月ではなし。ふたりともふつーに男としてポーズ。……この変更は何故(笑)。
そして、変更がなくてびびった、ラストシーン、大公閣下がベンヴォーリオの背中を抱くのは、デフォルトらしい。
雪を観たときに、「たたた大公閣下、何故そこでベン様に手を出す?!」とびびったもんだったが、月でもやっているので、決まり事らしいです。大公×ベン。(かけ算はやめなさい)
しかも大公閣下、雪のときよりも、しっかりと、ベンを抱いてます。
大公様……。
ええ、ヴェローナ大公@ゆうまくん。95期生、研4。「学校へ行こう」のあの子です。
研4にして、ナチュラルな大人ぶり。ヒゲ似合いまくり。
大公役って、この大作ミュージカルで最初ソロを歌う人なんだよね。センターも取るしさー。
だから星組初演時、水輝りょおが大公役で歌いだしたときにびびったもんだった。
水輝ですらびびったもんな、それまでの扱い的に、「あの水輝りょおが、こんなに大きな役……!」って。
それを超えた……(笑)。研4って。
初日は正直「期待が大きすぎたかな」って思ったんだけど、翌日観たらずっとよくなってた! 若者ってすげえな、成長早っ。
歌よりも、芝居の方が足りてない。これはもお仕方ない、圧倒的にキャリアが不足しているんだもの。
もっと男役の声が出るようになるといいな。
……めぐむさんに似ている、と個人的に思っているので、気になって仕方ないのですよ、ゆうまくん。
初日はパレード、ヒゲなしだったと思うんだが、ふと気がつくとヒゲありになってた。いつから??
つづく。
キャラクタの感想、登場順。
愛@ゆうきくんと死@たまきちは、今まで見たどの『ロミジュリ』より、存在感が薄い。そーゆー演出なのか、目に入ってこない。
死のメイクはトートでも人外でもない、ふつーのメイク。や、そりゃまったくのふつーじゃないけど、他の死たちに比べれば、ふつー。そのままフィナーレで踊っていても違和感なし。
メイクが表しているように、目立たず群衆に埋もれる、ときどき「あ、いたんだ」と思わせる演出変更かもしれない。
ゆうきくんがペタ靴を履いているのを見て「仕方ないよな、ゆうきくん体格いいし」と思って納得しかけたところ、たまきちもまたペタ靴とまではいかんが、ふつーの踵しかない靴を履いていて、「身長調整のためぢゃないんだ!」と驚く。
や、身長調整=ビジュアル由来で履く靴は、ヒールがあるはず。ゆうきくんが低めのヒールで、たまきちが高めのヒール、というように。
ふたりの靴は、見た目を捨ててあきらかに「ダンス重視」でした……。
イケコはなんで、としくんを好きぢゃないんだろう……。
『スカピン』のときも思ったけどさ、としくんの扱いひでーよなー。
せめて雪のがおりポジションかと思ってたんですが、それすらないって……。
ティボルト@みりおくんの第一印象は「小さっ」でした。
小柄さんを見慣れているわたしは、みりおくんを小さいと特別思ったことはなかったんだが、ほぼはじめて思った、小さいって。
それまでのティボルト役の人が、ということももちろんあるが、ティボルトという役が長身向きなんだなあ。
ショーヴランがそうだったため、ティボルトもヒゲだったらどうしよう、と思っていたけど、さすがにヒゲなしでした。若者役だもんね。
もちろんものすげー美しいティボルトさんです。
「俺はティボルト」の歌も復活、「本当の俺じゃない」も銀橋ソロになっていたし、ティボルトという役が正しく2番手の役になっていた。
ピラミッドが守られた構成は良い。
……でもわたし、「俺はティボルト」って歌、好きじゃないナリ。初演初日に観たときから、ティボルトのトホホ度を上げる歌だと思った……初演がテルだったせいもあるんだけど……。←
マーキューシオ@みやるりは、初日とその翌日を観た感じでは、ちょっと残念。
初日、見せ場のソロ「マブの女王」の歌いだしを間違えて、本人も周囲も凍っていたけど、フィナーレの銀橋ソロの歌がえーらいこっちゃになっていたけど、そういうことではなくて。
思ったより地味だなあ。
マーキューシオって、群の中でもぽーんと目立つというか、派手なキャラクタだと思っていた。いろんな面で。
キャラが立っていないというか。届いてこないというか。
濃ゆい星から月へ行けば、浮くんじゃないかと思ったけど、そうではないみたい。
なんだろ、みやるりの濃さが、月組の目の詰まった細かさに覆い隠されてしまった、というか。どんなに濃い色のものでも、上から布を被されちゃったら色なんか見えないよねっていうか。
布の下で色を出そうとするより、布の上に出て、布の色を利用して自己表現できればいいのにな。
ベンヴォーリオ@マギーは、なんつってもビジュアルの良さ。かっけー!
雪組がクールだったので「ベン様=クール」と思いこんじゃってたけど、ごめんごめん、あれは中の人の特性であって、ベン様のキャラはそうじゃない。ベンヴォーリオは、脚本にある通り「粗忽者」であって、クールな軍師タイプぢゃないっすよ。
ベンヴォーリオは人間的な青年でした。
激情に流されないのはクールだからではなく、おにーさんだから。年長だから、その分子どもではない、という感じ。
スキンシップ好きみたいで、マーさんにしろロミオにしろ、よく触ってるなあ(笑)。
「代償」でロミオの肩を抱いて弁解するのはイイ。ベンの広い肩幅と、ロミオの華奢さが素敵。ロミオ、すっぽりベンの腕の中に入っちゃうよね(笑)。
歌もよかったし。
粗忽者、なんだからそれでいいんだろうけど。
雪組観すぎていたから、悪ガキ全開にスカートめくりするベンヴォーリオとか、目が点になりましたわ……雪ではそれ、マーさんの仕事で、ベン様はひたすら女の子にチューして回ってたのよ、仮面舞踏会。そりゃーもー冷徹エロに、ドSに。
ベン様ってモテ男設定ぢゃなくなってるのかな……? なにしろ粗忽者だし……?
キスの回数激減。雪で4~5回は相手(乳母含む)替えてちゅっちゅっやりまくってたのに、ときにはマーさん相手にすらやってたのに、月は1回だけって。
乳母にも、キスしないしなー。
「綺麗は汚い」でベンマーが乳母の前でポーズを取るところ、雪ではベンが女、マーが男になってラブシーンやってたのに、月ではなし。ふたりともふつーに男としてポーズ。……この変更は何故(笑)。
そして、変更がなくてびびった、ラストシーン、大公閣下がベンヴォーリオの背中を抱くのは、デフォルトらしい。
雪を観たときに、「たたた大公閣下、何故そこでベン様に手を出す?!」とびびったもんだったが、月でもやっているので、決まり事らしいです。大公×ベン。(かけ算はやめなさい)
しかも大公閣下、雪のときよりも、しっかりと、ベンを抱いてます。
大公様……。
ええ、ヴェローナ大公@ゆうまくん。95期生、研4。「学校へ行こう」のあの子です。
研4にして、ナチュラルな大人ぶり。ヒゲ似合いまくり。
大公役って、この大作ミュージカルで最初ソロを歌う人なんだよね。センターも取るしさー。
だから星組初演時、水輝りょおが大公役で歌いだしたときにびびったもんだった。
水輝ですらびびったもんな、それまでの扱い的に、「あの水輝りょおが、こんなに大きな役……!」って。
それを超えた……(笑)。研4って。
初日は正直「期待が大きすぎたかな」って思ったんだけど、翌日観たらずっとよくなってた! 若者ってすげえな、成長早っ。
歌よりも、芝居の方が足りてない。これはもお仕方ない、圧倒的にキャリアが不足しているんだもの。
もっと男役の声が出るようになるといいな。
……めぐむさんに似ている、と個人的に思っているので、気になって仕方ないのですよ、ゆうまくん。
初日はパレード、ヒゲなしだったと思うんだが、ふと気がつくとヒゲありになってた。いつから??
つづく。