ささいなことは気にするな。@ノン ノン シュガー!!
2007年3月7日 タカラヅカ さて、「内容は無いよう」(……)な、とっても藤井くんらしい作品『ノン ノン シュガー!!』について。
「話がない」のはデフォルトだが、それにしてもめちゃくちゃすぎてすごいので、いちおーがんばってあらすじを書いてみる。
ダンディなちょいワル親父イケてる50才のジョニー@コマはメンフィスに戻ってきた。作家である彼は、自分の青春時代を過ごしたライヴハウス「ノン・ノン・シュガー」を舞台に自叙伝を書く予定なのだ。
そんな彼の前に、マライア@さゆという、年齢不詳の女が絡んできた。推定年齢28才くらい? 不自然なぼさぼさ髪と、まちがったファッションセンス。突撃取材を売り物にする体育会系のライターとか、そーゆー感じ? オシャレにも女であることにもキョーミ無しって感じ?
彼女は誰かに追われているらしい。やばい相手の取材でもしたのか?
マライアの事情とは無関係に、ジョニーは彼女を見て「似ている!」と盛り上がる。
マライアが誰に似ているのか。
それは、30年前に別れたきりの恋人、シェイラ@さゆ2役にだった。
舞台変わって30年前、ぴっちぴちのハタチのジョニー@キムの夢は、歌手になること。
彼はライブハウス「ノン・ノン・シュガー」でボーイをやりつつ、スターシンガー・キング@なんと萬ケイ様の前座をしていた。
よくわかんないけど、キングはエルヴィスを超える(かもしれない)大スターらしい。メンフィスという街の位置づけも、「ノン・ノン・シュガー」というライヴハウスの位置づけもわからないので混乱するのみだが。
エルヴィスの街、つーことでメンフィスは音楽の街なのかな? ロックのブロードウェイ的位置づけでいいのかしら? ロックンロールを志す若者たちが「オレもいつかメンフィスに行ってビッグなスターになるんだ!」と夢を語るよーな? 田舎から若者たちが闇雲に駆けつけてくるよーな街、つー位置づけで合ってる?
とにかく、世紀の大スター・キングは、メンフィスという街の小さなライヴハウスで常連相手に15年スターをやっているらしいから、たしかにそれはそれですごいことだ。
この時代、テレビも映画もレコード文化もあったんだが、そーゆーものとは無関係に、ライヴだけにこだわり、小さな舞台で少人数を相手にスターでいることが重要だったのだ……たぶん。
通天閣の歌姫とか、あーゆー感じかしら。
まあそんなこんなで、ジョニーにとってキングは憧れの人。
そこへやってきた押しの強い少女シェイラ。めっさカンチガイ入りまくりのブリブリ衣装で家出中。
80年代の松田聖子みたいなワンピース……と思ったらコレ、『Young Bloods!! 』宙組でヒロインが着ていた、「正気とは思えないセンスのメルヘンドレス」?!(白目)
お笑いナンチャッテSFでも浮きまくりの阿呆な衣装だったのに、使い回しますか……。そうか、藤井くん的に「美少女と言えばコレ!!」な必殺ドレスなわけだな。たった半年で使い回し! あああ、またひとつ藤井くんのダメメーターが上がったわ(笑)。
ヒロイン=メルヘンドレス。記号だから、時代も舞台も関係なし。2007年の日本が舞台でも、ヒロインはこのドレスを着て出てくるんぢゃないだろーか。藤井くん的「萌え衣装」なんだろう。
ドレス自体はかわいいの。ただ、TPO無視だから、変に見えるだけで。
やはりコレは、シェイラが「変」であることを表現するためにわざわざこのドレスを着せている、と考えるべきだろう。
つーことで、街いちばんのライヴハウスのコーラスガールよりはるかに派手なドレスを普段着にしているシェイラは、空気を読めない田舎モノ。「ロックの大都会メンフィスに行くんだから、気合い入れなきゃ!」とがんばってハズしまくった結果の姿。
そんな無惨な家出娘はもちろん不良@コマ2役に絡まれ、鞄を盗られてしまった。
で、なにしろ変で空気読めない女の子なので、不良から彼女を助けようとしたジョニーに「あんたのせいで鞄盗られちゃったのよ! どうしてくれるの!!」と絡み出す。言いがかりのあとはもちろん泣き落とし。「家出してきて行くトコもないってわかってるくせに放り出すなんて、なんて冷たいの」と天下の往来で泣きわめく。
定番の迷惑女ですな。少年マンガによくあるヤツ。美少女だからナニやってもヨシ、みたいな。ブスが同じコトをやったらコロスゾテメー扱いされるのがわかりきっている電波な登場。
でもジョニーは彼女にほんとに興味がないので、「そこで待ってろ、仕事終わったら拾ってやる」と言ったまま、忘れてしまうのだ。
すげー展開(笑)。
「ノン・ノン・シュガー」で働く間、客として店内に混ざっているシェイラを気にはかけるんだけど(ナンパ男から守ったりね)、それだけなの。「家出娘」としての彼女を助ける気なんか、さらさらないのね。
キング登場ですばらしー歌声とパフォーマンスを披露してくれたり、キングの恋人ザザ@ヒメがこれまたすばらしー歌声とパフォーマンスとキャラクタを披露してくれたりと、とにかく歌とダンスだけで、終始する。
それであっさり翌日。
「ごめん、お前のことすっかり忘れてた。昨夜はどうしたんだ?」
「ちゃんと寝たよ」
「どこ泊まったんだ」
「公園」
……こ、公園?!
「飛び込んできた家出娘」を主人公が拾う、という設定の物語の中で、最強の展開。
拾った家出娘を忘れる主人公。それで公園で浮浪児となるヒロイン。
すげえすげえすげえ! なんて斬新な展開!
このあとシェイラがどこで暮らしているのか、まったく触れられない。
彼女はどーやらジョニーに惚れたらしく(何故っ?!)「ノン・ノン・シュガー」に毎日入り浸るんだが、どこに住んでるんだ? やっぱり公園?
鞄を盗まれたシェイラは一文無しの着た切り雀、のハズなんだがな。キングが気前よく財布ごと彼女に渡していたが、「もらえないわ!」「返さなきゃ!」とか言っていたんだが……あのお金はどうなったんだろう。やっぱりもらってしまったんだろうか。
彼女がどうやって生計を立てているのか、謎のまま。
でも、そんなささいなことは、誰も気にしない。
「ノン・ノン・シュガー」に集う若者たちがそれぞれ夢を語り、とにかく歌ばっかり歌う。
えーと、そうだ忘れてた、歌の合間合間(話はナイので、歌の合間)に、30年後のジョニーの話も入る。
彼は以前のライヴハウス「ノン・ノン・シュガー」、今はコーヒーとサンドイッチの店「シュガーレス・カフェ」を訪れる。
謎の女マライアを連れて。
マライアはジョニーを「おじさん」呼ばわりする。
ジョニーは50才にはまったく見えない……というか、じゃあ何才なのか、丸いフェイス&ボディラインからはよくわからないんだが……まあ、28才の女から見れば「おじさん」設定なのかなぁ。
なにかに追われていたはずのマライアは、いつの間にか家出娘ということになっている。
28才で、家出? じゃあひょっとして、姑と折り合いが悪くて飛び出してきた主婦?
「尻の青い小娘」「なによ、おじさん」……やりとりを聞きながら、首をひねる。
ひょっとして、マライアって、若い設定?
混乱しているところへ、追い打ち。
「本気で男に恋したことないだろう」
ジョニーがえらそーに言い出す。
はあ?
あの、文脈が見えません。脈絡がわかりません。
50才を「おじさん」呼ばわりする、生意気な家出娘……というだけの会話に、突然なんのつながりもなく、「恋したことないだろう」というところへ会話が飛び、心から面食らう。
とゆーか、置き去り……。
本当の恋をしたことがない=半人前、なんだそうだ。
まあそう思いたい人は思っていてもまったくかまわないが、何故ソレを今ここで、この会話の流れで言う?
「テレビゲームはやめて、いいかげん宿題をしなさい、マライア」
「いやよ、おじさん」
「本気で恋をしたこともないくせに!」
……えーと、宿題と恋がなんの関係が?
コレくらい、脈絡ナシ。しかも正義の顔で、説教スタート。
「宿題をしなさい」という説教ではなく、「真実の恋」についての説教。
……えーと、宿題は?
ただソレ、「真実の恋」の話がしたかっただけ? 長く生きてきた自慢話?
てゆーか、ぶっちゃけ、セクハラ?
まったく関係ない会話の最中に、女性のプライベートに踏み込む発言をする中年親父。
セクハラですな。
「で、彼氏いるの? 彼とはどれくらいのつきあい? もうチューくらいしてるよね、くくく」……てのと一緒にされるぞ?
トンデモ会話展開(話はナイので、会話展開)に口を開けたまま、続く。
「話がない」のはデフォルトだが、それにしてもめちゃくちゃすぎてすごいので、いちおーがんばってあらすじを書いてみる。
ダンディなちょいワル親父イケてる50才のジョニー@コマはメンフィスに戻ってきた。作家である彼は、自分の青春時代を過ごしたライヴハウス「ノン・ノン・シュガー」を舞台に自叙伝を書く予定なのだ。
そんな彼の前に、マライア@さゆという、年齢不詳の女が絡んできた。推定年齢28才くらい? 不自然なぼさぼさ髪と、まちがったファッションセンス。突撃取材を売り物にする体育会系のライターとか、そーゆー感じ? オシャレにも女であることにもキョーミ無しって感じ?
彼女は誰かに追われているらしい。やばい相手の取材でもしたのか?
マライアの事情とは無関係に、ジョニーは彼女を見て「似ている!」と盛り上がる。
マライアが誰に似ているのか。
それは、30年前に別れたきりの恋人、シェイラ@さゆ2役にだった。
舞台変わって30年前、ぴっちぴちのハタチのジョニー@キムの夢は、歌手になること。
彼はライブハウス「ノン・ノン・シュガー」でボーイをやりつつ、スターシンガー・キング@なんと萬ケイ様の前座をしていた。
よくわかんないけど、キングはエルヴィスを超える(かもしれない)大スターらしい。メンフィスという街の位置づけも、「ノン・ノン・シュガー」というライヴハウスの位置づけもわからないので混乱するのみだが。
エルヴィスの街、つーことでメンフィスは音楽の街なのかな? ロックのブロードウェイ的位置づけでいいのかしら? ロックンロールを志す若者たちが「オレもいつかメンフィスに行ってビッグなスターになるんだ!」と夢を語るよーな? 田舎から若者たちが闇雲に駆けつけてくるよーな街、つー位置づけで合ってる?
とにかく、世紀の大スター・キングは、メンフィスという街の小さなライヴハウスで常連相手に15年スターをやっているらしいから、たしかにそれはそれですごいことだ。
この時代、テレビも映画もレコード文化もあったんだが、そーゆーものとは無関係に、ライヴだけにこだわり、小さな舞台で少人数を相手にスターでいることが重要だったのだ……たぶん。
通天閣の歌姫とか、あーゆー感じかしら。
まあそんなこんなで、ジョニーにとってキングは憧れの人。
そこへやってきた押しの強い少女シェイラ。めっさカンチガイ入りまくりのブリブリ衣装で家出中。
80年代の松田聖子みたいなワンピース……と思ったらコレ、『Young Bloods!! 』宙組でヒロインが着ていた、「正気とは思えないセンスのメルヘンドレス」?!(白目)
お笑いナンチャッテSFでも浮きまくりの阿呆な衣装だったのに、使い回しますか……。そうか、藤井くん的に「美少女と言えばコレ!!」な必殺ドレスなわけだな。たった半年で使い回し! あああ、またひとつ藤井くんのダメメーターが上がったわ(笑)。
ヒロイン=メルヘンドレス。記号だから、時代も舞台も関係なし。2007年の日本が舞台でも、ヒロインはこのドレスを着て出てくるんぢゃないだろーか。藤井くん的「萌え衣装」なんだろう。
ドレス自体はかわいいの。ただ、TPO無視だから、変に見えるだけで。
やはりコレは、シェイラが「変」であることを表現するためにわざわざこのドレスを着せている、と考えるべきだろう。
つーことで、街いちばんのライヴハウスのコーラスガールよりはるかに派手なドレスを普段着にしているシェイラは、空気を読めない田舎モノ。「ロックの大都会メンフィスに行くんだから、気合い入れなきゃ!」とがんばってハズしまくった結果の姿。
そんな無惨な家出娘はもちろん不良@コマ2役に絡まれ、鞄を盗られてしまった。
で、なにしろ変で空気読めない女の子なので、不良から彼女を助けようとしたジョニーに「あんたのせいで鞄盗られちゃったのよ! どうしてくれるの!!」と絡み出す。言いがかりのあとはもちろん泣き落とし。「家出してきて行くトコもないってわかってるくせに放り出すなんて、なんて冷たいの」と天下の往来で泣きわめく。
定番の迷惑女ですな。少年マンガによくあるヤツ。美少女だからナニやってもヨシ、みたいな。ブスが同じコトをやったらコロスゾテメー扱いされるのがわかりきっている電波な登場。
でもジョニーは彼女にほんとに興味がないので、「そこで待ってろ、仕事終わったら拾ってやる」と言ったまま、忘れてしまうのだ。
すげー展開(笑)。
「ノン・ノン・シュガー」で働く間、客として店内に混ざっているシェイラを気にはかけるんだけど(ナンパ男から守ったりね)、それだけなの。「家出娘」としての彼女を助ける気なんか、さらさらないのね。
キング登場ですばらしー歌声とパフォーマンスを披露してくれたり、キングの恋人ザザ@ヒメがこれまたすばらしー歌声とパフォーマンスとキャラクタを披露してくれたりと、とにかく歌とダンスだけで、終始する。
それであっさり翌日。
「ごめん、お前のことすっかり忘れてた。昨夜はどうしたんだ?」
「ちゃんと寝たよ」
「どこ泊まったんだ」
「公園」
……こ、公園?!
「飛び込んできた家出娘」を主人公が拾う、という設定の物語の中で、最強の展開。
拾った家出娘を忘れる主人公。それで公園で浮浪児となるヒロイン。
すげえすげえすげえ! なんて斬新な展開!
このあとシェイラがどこで暮らしているのか、まったく触れられない。
彼女はどーやらジョニーに惚れたらしく(何故っ?!)「ノン・ノン・シュガー」に毎日入り浸るんだが、どこに住んでるんだ? やっぱり公園?
鞄を盗まれたシェイラは一文無しの着た切り雀、のハズなんだがな。キングが気前よく財布ごと彼女に渡していたが、「もらえないわ!」「返さなきゃ!」とか言っていたんだが……あのお金はどうなったんだろう。やっぱりもらってしまったんだろうか。
彼女がどうやって生計を立てているのか、謎のまま。
でも、そんなささいなことは、誰も気にしない。
「ノン・ノン・シュガー」に集う若者たちがそれぞれ夢を語り、とにかく歌ばっかり歌う。
えーと、そうだ忘れてた、歌の合間合間(話はナイので、歌の合間)に、30年後のジョニーの話も入る。
彼は以前のライヴハウス「ノン・ノン・シュガー」、今はコーヒーとサンドイッチの店「シュガーレス・カフェ」を訪れる。
謎の女マライアを連れて。
マライアはジョニーを「おじさん」呼ばわりする。
ジョニーは50才にはまったく見えない……というか、じゃあ何才なのか、丸いフェイス&ボディラインからはよくわからないんだが……まあ、28才の女から見れば「おじさん」設定なのかなぁ。
なにかに追われていたはずのマライアは、いつの間にか家出娘ということになっている。
28才で、家出? じゃあひょっとして、姑と折り合いが悪くて飛び出してきた主婦?
「尻の青い小娘」「なによ、おじさん」……やりとりを聞きながら、首をひねる。
ひょっとして、マライアって、若い設定?
混乱しているところへ、追い打ち。
「本気で男に恋したことないだろう」
ジョニーがえらそーに言い出す。
はあ?
あの、文脈が見えません。脈絡がわかりません。
50才を「おじさん」呼ばわりする、生意気な家出娘……というだけの会話に、突然なんのつながりもなく、「恋したことないだろう」というところへ会話が飛び、心から面食らう。
とゆーか、置き去り……。
本当の恋をしたことがない=半人前、なんだそうだ。
まあそう思いたい人は思っていてもまったくかまわないが、何故ソレを今ここで、この会話の流れで言う?
「テレビゲームはやめて、いいかげん宿題をしなさい、マライア」
「いやよ、おじさん」
「本気で恋をしたこともないくせに!」
……えーと、宿題と恋がなんの関係が?
コレくらい、脈絡ナシ。しかも正義の顔で、説教スタート。
「宿題をしなさい」という説教ではなく、「真実の恋」についての説教。
……えーと、宿題は?
ただソレ、「真実の恋」の話がしたかっただけ? 長く生きてきた自慢話?
てゆーか、ぶっちゃけ、セクハラ?
まったく関係ない会話の最中に、女性のプライベートに踏み込む発言をする中年親父。
セクハラですな。
「で、彼氏いるの? 彼とはどれくらいのつきあい? もうチューくらいしてるよね、くくく」……てのと一緒にされるぞ?
トンデモ会話展開(話はナイので、会話展開)に口を開けたまま、続く。