陽が昇らない国の、ちっぽけな王様だから。@フットルース
2012年8月21日 タカラヅカ 『フットルース』のムーア牧師@まっつって、別に大した人じゃないよね。
っていうか、聖人君子じゃないよね。
町の権力者で歩く法律。
……ていう段階ですでに、ろくなもんじゃないと思う。
真の人格者は独裁なんかしない。
心を閉ざしているからとか、昔はたくさんの人を救い導いていたとか、言い訳みたいな情報はもういいから。
そーゆー設定の上で君臨しているけれど、実はすごく小物っちゅーか……人間くさい、感情的な人だよね(笑)。
彼の最初の登場シーン。
牧師として、ミサでお説教しているところ。
あれ、嘘くさいよね?(笑)
人格者、聖職者、尊敬される牧師様……を、装っている感じがもお、たまりません!!
や、一見すがすがしいんだけどね。ちゃんと猫かぶってるんだけどね。猫をかぶってもう5年、堂々たるモノだけどね。
あちこちで、ボロが出ている。
本来の「小せぇな」(not身長)ってところが、垣間見える。
初対面のレン@キムくんに、「ヨロシク!」と握手を求められたときの、顔。
人格者なら、高校生に「目上の者への敬意がない」屈託のなさで手を差し出されても、寛大に受け止めようよ。
いちばんひどいのは、チャック@きんぐへの態度。
町いちばんの不良、チャックを嫌いなのはよくわかる。そりゃそーだろうさ。厳格にルール遵守を掲げる牧師様が、いちばん許せないタイプだろうさ。
だけど、ソレを顔に出したらいかんだろ?
最初のミサにおいて、調子に乗ったレンが「レンです!」と大声で自己紹介したとき、チャックがチャラけてそれを真似る。
レンの「レンです!」に対しては、礼儀の範囲をわきまえない子どもへの驚きに過ぎないんだけど、ソレを真似たチャックの「レンです!」に対しては。
あからさまな、侮蔑と苛立ちの目を向ける。
ちょ……っ、牧師様。目! 目!
本音出てる、人格者の目じゃないからそれ! 牧師様の目じゃないからそれ!
で、内心かなりイラッとしたらしい。
牧師様は説教台に戻るときに、苛々と指で台を叩く。
うっわー……。
これ、目の前でやられたら引くよー?
怒ってること、不快だってこと、そのまま表してるよーなもんじゃん。
あ、つまんなこと言っちゃった、彼怒ってるかな? と、向かいに坐る彼をちらりと見ればなにごともない様子で……苛々と指でテーブルを叩いている!
「ご、ごめん、怒った?」
「なにが?(笑顔)」
ひぃいいいっ、めちゃくちゃ怒ってる~~!!
てな感じですよね。
素直に注意すればいいものを、それをせずに寛大なふりをしつつ、実は根に持っている、という、最悪のケース。
牧師様、小さい。
人間が小さいわーー!!
こんだけ大嫌いなチャックが、愛娘アリエル@みみちゃんのボーイフレンドだとわかり、超絶怒ってるし。
めちゃくちゃ冷たい、こわい目でチャックを睨め付けながら、彼をなじることは一切しない、表面的には丁重な態度を取るし。
そんな目でひとを、まだ未熟な青年を睨め付けてはいけませんて。若者はまだ人格形成途上なのであって、いい年した大人がそーゆー切り捨て方・決めつけ方をするのは最悪です。
アリエルへの態度も、黙って説教台を指で叩くのと同じ。
言いたいことがあれば言えばいいのに、本音は言わずに意地悪な態度を取る。
子どもか。
レンを嫌うのも、彼の表面的な不作法さゆえ。カタチだけ見て、本質まで見ようとしない。
まあ、いちばんアゴが落ちるのは、妻のヴァイ@きゃびいに絶交宣言するところ。
親に嘘をついて夜遊びをする娘。心配しているんだと言っても聞かない、思わず手を上げそうになって……途方に暮れる。なにをどうすればいいのかわからない、と。
そんなムーアに、ヴァイはやさしく思いやりのあふれる励ましの言葉をかける。歌いかける。
「あなたにもきっとわかる」「あなたは素晴らしい説教師よ」「ただ、娘との新しい関係を築くことが出来ていないのよ」
こんだけ優しい言葉を掛けられ、理解を示してくれているのに、だ。
ムーアさんの返事は。
「君だけは私の味方だと思っていたよ」
おま……っ、話、聞いてへんかったんかいっ!!
アゴが落ちる。
ヴァイがムーアを責めていたならともかく、完全に味方に立ってくれてたじゃん!!
ヴァイさん今、すげーいい話してたんだよ? なあ、マジ感動話してたんだって!
なのにお前、聞いてなかったんかいっ。
最初の方のアリエルの肩を持つ意見と、最後の「娘との新しい関係を築くことが出来ていない」だけ聞いて、敵認定しやがったな?
途中の話、聞いてなかったろ、自分の思いの中に沈み込んで。
会話、噛み合ってなかったもんな。
ヴァイの話に、自分の中だけの言葉をぽつんと返してた。
も、こいつなんとかして。
最悪。
どんだけ自分勝手なの。小せぇの。
ほんとに……。
大好き(笑)。
その自分勝手で小さいところが、たまらんわ。
さすが、自分だけがいちばん傷ついたと思い込んで、悲劇のヒロイン気取るだけじゃなく、町中巻き込んで鎖国させただけあるわ。
思い込み激しくて迷惑なヤツ。
で、自分が解き放たれたら、町中同じよーにしようとするし。
今、陽が昇る。朝の説教で晴れ晴れと前言撤回しやがるの。えっと、昨夜ですよね、ダンスパーティ完全拒否したの。
禁止もムーア、解禁もムーア、なにもかも彼ひとりの都合。
ああもお、バカでウザくて、最高。
傷つきやすくて繊細で、ヲトメで面倒くさくて、素敵に萌えキャラだわ!
ムーアが聖人君子ではない、欠点だらけの人間だってのがいい。
だからこそ、町中巻き込んで、こんな騒ぎになった。
それくらい、愛に弱い人。
愛が弱点の人。
膝を折るのも、起ち上がるのも、原因は、愛。
まあ、なんだ。
フェリペ二世もそうだったけどさ。
こんな奴に、権力握らせるな、ってことだな(笑)。
あーもー、大好き。
っていうか、聖人君子じゃないよね。
町の権力者で歩く法律。
……ていう段階ですでに、ろくなもんじゃないと思う。
真の人格者は独裁なんかしない。
心を閉ざしているからとか、昔はたくさんの人を救い導いていたとか、言い訳みたいな情報はもういいから。
そーゆー設定の上で君臨しているけれど、実はすごく小物っちゅーか……人間くさい、感情的な人だよね(笑)。
彼の最初の登場シーン。
牧師として、ミサでお説教しているところ。
あれ、嘘くさいよね?(笑)
人格者、聖職者、尊敬される牧師様……を、装っている感じがもお、たまりません!!
や、一見すがすがしいんだけどね。ちゃんと猫かぶってるんだけどね。猫をかぶってもう5年、堂々たるモノだけどね。
あちこちで、ボロが出ている。
本来の「小せぇな」(not身長)ってところが、垣間見える。
初対面のレン@キムくんに、「ヨロシク!」と握手を求められたときの、顔。
人格者なら、高校生に「目上の者への敬意がない」屈託のなさで手を差し出されても、寛大に受け止めようよ。
いちばんひどいのは、チャック@きんぐへの態度。
町いちばんの不良、チャックを嫌いなのはよくわかる。そりゃそーだろうさ。厳格にルール遵守を掲げる牧師様が、いちばん許せないタイプだろうさ。
だけど、ソレを顔に出したらいかんだろ?
最初のミサにおいて、調子に乗ったレンが「レンです!」と大声で自己紹介したとき、チャックがチャラけてそれを真似る。
レンの「レンです!」に対しては、礼儀の範囲をわきまえない子どもへの驚きに過ぎないんだけど、ソレを真似たチャックの「レンです!」に対しては。
あからさまな、侮蔑と苛立ちの目を向ける。
ちょ……っ、牧師様。目! 目!
本音出てる、人格者の目じゃないからそれ! 牧師様の目じゃないからそれ!
で、内心かなりイラッとしたらしい。
牧師様は説教台に戻るときに、苛々と指で台を叩く。
うっわー……。
これ、目の前でやられたら引くよー?
怒ってること、不快だってこと、そのまま表してるよーなもんじゃん。
あ、つまんなこと言っちゃった、彼怒ってるかな? と、向かいに坐る彼をちらりと見ればなにごともない様子で……苛々と指でテーブルを叩いている!
「ご、ごめん、怒った?」
「なにが?(笑顔)」
ひぃいいいっ、めちゃくちゃ怒ってる~~!!
てな感じですよね。
素直に注意すればいいものを、それをせずに寛大なふりをしつつ、実は根に持っている、という、最悪のケース。
牧師様、小さい。
人間が小さいわーー!!
こんだけ大嫌いなチャックが、愛娘アリエル@みみちゃんのボーイフレンドだとわかり、超絶怒ってるし。
めちゃくちゃ冷たい、こわい目でチャックを睨め付けながら、彼をなじることは一切しない、表面的には丁重な態度を取るし。
そんな目でひとを、まだ未熟な青年を睨め付けてはいけませんて。若者はまだ人格形成途上なのであって、いい年した大人がそーゆー切り捨て方・決めつけ方をするのは最悪です。
アリエルへの態度も、黙って説教台を指で叩くのと同じ。
言いたいことがあれば言えばいいのに、本音は言わずに意地悪な態度を取る。
子どもか。
レンを嫌うのも、彼の表面的な不作法さゆえ。カタチだけ見て、本質まで見ようとしない。
まあ、いちばんアゴが落ちるのは、妻のヴァイ@きゃびいに絶交宣言するところ。
親に嘘をついて夜遊びをする娘。心配しているんだと言っても聞かない、思わず手を上げそうになって……途方に暮れる。なにをどうすればいいのかわからない、と。
そんなムーアに、ヴァイはやさしく思いやりのあふれる励ましの言葉をかける。歌いかける。
「あなたにもきっとわかる」「あなたは素晴らしい説教師よ」「ただ、娘との新しい関係を築くことが出来ていないのよ」
こんだけ優しい言葉を掛けられ、理解を示してくれているのに、だ。
ムーアさんの返事は。
「君だけは私の味方だと思っていたよ」
おま……っ、話、聞いてへんかったんかいっ!!
アゴが落ちる。
ヴァイがムーアを責めていたならともかく、完全に味方に立ってくれてたじゃん!!
ヴァイさん今、すげーいい話してたんだよ? なあ、マジ感動話してたんだって!
なのにお前、聞いてなかったんかいっ。
最初の方のアリエルの肩を持つ意見と、最後の「娘との新しい関係を築くことが出来ていない」だけ聞いて、敵認定しやがったな?
途中の話、聞いてなかったろ、自分の思いの中に沈み込んで。
会話、噛み合ってなかったもんな。
ヴァイの話に、自分の中だけの言葉をぽつんと返してた。
も、こいつなんとかして。
最悪。
どんだけ自分勝手なの。小せぇの。
ほんとに……。
大好き(笑)。
その自分勝手で小さいところが、たまらんわ。
さすが、自分だけがいちばん傷ついたと思い込んで、悲劇のヒロイン気取るだけじゃなく、町中巻き込んで鎖国させただけあるわ。
思い込み激しくて迷惑なヤツ。
で、自分が解き放たれたら、町中同じよーにしようとするし。
今、陽が昇る。朝の説教で晴れ晴れと前言撤回しやがるの。えっと、昨夜ですよね、ダンスパーティ完全拒否したの。
禁止もムーア、解禁もムーア、なにもかも彼ひとりの都合。
ああもお、バカでウザくて、最高。
傷つきやすくて繊細で、ヲトメで面倒くさくて、素敵に萌えキャラだわ!
ムーアが聖人君子ではない、欠点だらけの人間だってのがいい。
だからこそ、町中巻き込んで、こんな騒ぎになった。
それくらい、愛に弱い人。
愛が弱点の人。
膝を折るのも、起ち上がるのも、原因は、愛。
まあ、なんだ。
フェリペ二世もそうだったけどさ。
こんな奴に、権力握らせるな、ってことだな(笑)。
あーもー、大好き。