新生星組、死角なし!@大海賊
2015年7月5日 タカラヅカ 星組全国ツアー『大海賊』を観て驚いたこと。
みっちゃんが、カッコイイ。
すまん、みちこ氏は昔から一貫して、わたしの目にはビジュアル残念な人に見えていて。
ビジュアルは好みの問題。鼻スキーのわたしは、鼻ペチャさんは好みからはずれる。横顔に凹凸のない人にはセンサーが鈍る。
みっちゃんの技術の高さは評価しているけれど、かっこよくはない……と思っていた。
のに、かっこよく見えたから、驚いた。
……失礼な物言いだが、正直なキモチ。
そして、もひとつ驚いたこと。
ことちゃんが、カッコイイ。
すまん、ことちゃんはかわいらしい子だとは思っているけど、それは子どもがみんなかわいらしいのと同じで、わたしみたいな婆からすりゃ、若い娘さんは「若い」ってだけでハズレなし、みんな等しくかわいく見える……ようなもんで。
かわいいとは思っていたけど、かっこいいとは思ってなかった。
ビジュアルは好みの問題。鼻スキーのわたしは、鼻ペチャさんは好みからはずれる。横顔に凹凸のない人にはセンサーが鈍る。
ことちゃんの技術の高さは評価しているけれど、かっこよくはない……と思っていた。
のに、かっこよく見えたから、驚いた。
すげえや、『大海賊』!
トップスターと2番手が超実力派で、かつ美形!
すげえや、新生星組!
見栄え・実力共に死角なし!
あ。
ごめん、風ちゃんはやっぱり風ちゃんで、「絶世の美少女!!」には見えなかったけど。
うまいからいいや。
てことで、改めてみっちゃん、風ちゃん、星組トップおめでとー。
星全ツも東はじまりだから、観劇出来たのは千秋楽間際。しかもチケ難だから楽前の1回きりのすべり込み観劇っす。
作品はなつかしの『大海賊』。
駄作認識のいろいろ物申したい品……(笑)、だけど、みっちゃんだし、力尽くでなんとかしてくれるだろう、と。
実際、楽しく観ました。いやあ、歌えるっていいね! 作品の粗や弱さをぶっ飛ばしてくれるよね。
『大海賊』というと、くだらないし破綻しまくった無茶苦茶話だけど、とにかくビジュアル命のリカちゃんの、美形コスプレっぷりを楽しむ話認識で、え、ビジュアルが弱点の人がやっていい話ぢゃないよ? みっちゃんならむしろタータンとか、ビジュアルは問うな、実力勝負だぜ!系のスターさんの作品をやるべきじゃね? と、思ってたんだけど。
無問題! ちゃんと楽しかったーー!
んで、わたしがいちばん危惧していたのは、少年時代。
『大海賊』というと、ビジュアル売りのリカちゃんですら苦しかった、脅威の少年時代長いぜがっつりあるぜ、幼児プレイが痛々しいぜ覚悟しな! という印象。
や、偏ったイメージで申し訳ないが。
タカラヅカにおける「大人が演じる、無理しまくりの子ども演技」にアレルギーのあるわたしは、おっさんキャラのリカちゃんが、本気で「ボク、ピュアな美少年(はぁと)」をやっているのを観て、「チガウ……コレジャナイ……見たかった紫吹淳はコレジャナイ……」と客席で脂汗を流したインパクトが強すぎて。
『大海賊』やる、とわかった途端、想像したのはみっちゃんの、幼児プレイ姿。……素朴な疑問なんだが、大人の男ほくしょーさんに、そんなもんを求める人はどれだけいるんだろう?
いや、ニーズはあるのか……世の中の人って、『シャングリラ』のみっちゃんがアリなんだもんな。わたしはあの作品、みっちゃんのみが無理だったんだけどな……。
『シャングリラ』がアリだったんだから、みっちゃんは幼児プレイもお手の物だ。なんの心配もないぜ!……たぶん。
や、『大海賊』の主人公少年時代は、そこまで幼くはないんだけど、タカラヅカは幼さを強調しがちだから鬼門。
ふつーの劇団と違い、タカラジェンヌはみんな若くてきれいなお嬢さんばかりで、いろんな年代の役をやる。中の人の年齢が同じくらいだからこそ、子ども役は精神発育に問題があるんじゃないかってくらい幼く作らないといけない、のだろう。役年齢の差異を打ち出すために。理屈はわかっているけど、苦手なんよ(笑)。
そうやって、構えまくっていた。
きついぞー、絶対きついに決まってるぞー、びびるなよ、引くなよ自分! アグレッシブに好意的に受け止めるんだ!
……なのに。
大丈夫だった。
みっちゃんの子役演技。
わりとすーっと入ってきた。
リカちゃんのときのように、引かなかった。
あれえ?
なんか、ぜんぜん平気だー。ふつーに見られる。
そりゃ、わたしが考えすぎてて、構えすぎてたせい、ってのは、あるだろうけどさ。
それにしたって、ふつーだわ。
やっぱみっちゃん、うまいんだなあ。
……さすがに「天使のような絶世の美少年」@『シャングリラ』は無理だったにしろ。ふつーの男の子なら、こなしちゃうんだな。
少年時代がそれなら、あとはもう勝ったようなもんじゃん。青年時代はちゃんとカッコイイ。
スタイルはいいからコスプレ似合うんだよね。
『大海賊』の主人公って、典型的な「白い貴公子」で、リカちゃんに合ってなかったんだよなあ……。あの人は白タイツの王子様より、黒マントの魔王やる方が似合う人だったもの。
みっちゃんはその点、白い人OKなんだよね。
なんか、とってもあたりまえに、みっちゃんは「真ん中」でした。
すげーなー、かっこいいなー、みっちゃんなのにー。と、若干(?)失礼な感動をしておりました。
トップオーラってやつかなあ、みっちゃんかっこよくなったんだなあ、と思っていたわけです。
が。
ショーになったら、いつものみっちゃんだった(笑)。
あ、あれ……?
芝居ではかっこよかったのに……。
そーいや『眠らない男・ナポレオン』のときも、「みっちゃんなのに、タレーランがかっこいい!」「でもフィナーレになると、いつものみっちゃん」ってみなさん口を揃えて言っていて、遅れて観劇して「みんなの言う通りだ……!!」と目が点になった、あの感覚再び……!
裏切らない男だな。
たぶんみっちゃんのファンは、そういうとこも好きなんだろうなと思う。役と中の人のギャップ。
みっちゃんが、カッコイイ。
すまん、みちこ氏は昔から一貫して、わたしの目にはビジュアル残念な人に見えていて。
ビジュアルは好みの問題。鼻スキーのわたしは、鼻ペチャさんは好みからはずれる。横顔に凹凸のない人にはセンサーが鈍る。
みっちゃんの技術の高さは評価しているけれど、かっこよくはない……と思っていた。
のに、かっこよく見えたから、驚いた。
……失礼な物言いだが、正直なキモチ。
そして、もひとつ驚いたこと。
ことちゃんが、カッコイイ。
すまん、ことちゃんはかわいらしい子だとは思っているけど、それは子どもがみんなかわいらしいのと同じで、わたしみたいな婆からすりゃ、若い娘さんは「若い」ってだけでハズレなし、みんな等しくかわいく見える……ようなもんで。
かわいいとは思っていたけど、かっこいいとは思ってなかった。
ビジュアルは好みの問題。鼻スキーのわたしは、鼻ペチャさんは好みからはずれる。横顔に凹凸のない人にはセンサーが鈍る。
ことちゃんの技術の高さは評価しているけれど、かっこよくはない……と思っていた。
のに、かっこよく見えたから、驚いた。
すげえや、『大海賊』!
トップスターと2番手が超実力派で、かつ美形!
すげえや、新生星組!
見栄え・実力共に死角なし!
あ。
ごめん、風ちゃんはやっぱり風ちゃんで、「絶世の美少女!!」には見えなかったけど。
うまいからいいや。
てことで、改めてみっちゃん、風ちゃん、星組トップおめでとー。
星全ツも東はじまりだから、観劇出来たのは千秋楽間際。しかもチケ難だから楽前の1回きりのすべり込み観劇っす。
作品はなつかしの『大海賊』。
駄作認識のいろいろ物申したい品……(笑)、だけど、みっちゃんだし、力尽くでなんとかしてくれるだろう、と。
実際、楽しく観ました。いやあ、歌えるっていいね! 作品の粗や弱さをぶっ飛ばしてくれるよね。
『大海賊』というと、くだらないし破綻しまくった無茶苦茶話だけど、とにかくビジュアル命のリカちゃんの、美形コスプレっぷりを楽しむ話認識で、え、ビジュアルが弱点の人がやっていい話ぢゃないよ? みっちゃんならむしろタータンとか、ビジュアルは問うな、実力勝負だぜ!系のスターさんの作品をやるべきじゃね? と、思ってたんだけど。
無問題! ちゃんと楽しかったーー!
んで、わたしがいちばん危惧していたのは、少年時代。
『大海賊』というと、ビジュアル売りのリカちゃんですら苦しかった、脅威の少年時代長いぜがっつりあるぜ、幼児プレイが痛々しいぜ覚悟しな! という印象。
や、偏ったイメージで申し訳ないが。
タカラヅカにおける「大人が演じる、無理しまくりの子ども演技」にアレルギーのあるわたしは、おっさんキャラのリカちゃんが、本気で「ボク、ピュアな美少年(はぁと)」をやっているのを観て、「チガウ……コレジャナイ……見たかった紫吹淳はコレジャナイ……」と客席で脂汗を流したインパクトが強すぎて。
『大海賊』やる、とわかった途端、想像したのはみっちゃんの、幼児プレイ姿。……素朴な疑問なんだが、大人の男ほくしょーさんに、そんなもんを求める人はどれだけいるんだろう?
いや、ニーズはあるのか……世の中の人って、『シャングリラ』のみっちゃんがアリなんだもんな。わたしはあの作品、みっちゃんのみが無理だったんだけどな……。
『シャングリラ』がアリだったんだから、みっちゃんは幼児プレイもお手の物だ。なんの心配もないぜ!……たぶん。
や、『大海賊』の主人公少年時代は、そこまで幼くはないんだけど、タカラヅカは幼さを強調しがちだから鬼門。
ふつーの劇団と違い、タカラジェンヌはみんな若くてきれいなお嬢さんばかりで、いろんな年代の役をやる。中の人の年齢が同じくらいだからこそ、子ども役は精神発育に問題があるんじゃないかってくらい幼く作らないといけない、のだろう。役年齢の差異を打ち出すために。理屈はわかっているけど、苦手なんよ(笑)。
そうやって、構えまくっていた。
きついぞー、絶対きついに決まってるぞー、びびるなよ、引くなよ自分! アグレッシブに好意的に受け止めるんだ!
……なのに。
大丈夫だった。
みっちゃんの子役演技。
わりとすーっと入ってきた。
リカちゃんのときのように、引かなかった。
あれえ?
なんか、ぜんぜん平気だー。ふつーに見られる。
そりゃ、わたしが考えすぎてて、構えすぎてたせい、ってのは、あるだろうけどさ。
それにしたって、ふつーだわ。
やっぱみっちゃん、うまいんだなあ。
……さすがに「天使のような絶世の美少年」@『シャングリラ』は無理だったにしろ。ふつーの男の子なら、こなしちゃうんだな。
少年時代がそれなら、あとはもう勝ったようなもんじゃん。青年時代はちゃんとカッコイイ。
スタイルはいいからコスプレ似合うんだよね。
『大海賊』の主人公って、典型的な「白い貴公子」で、リカちゃんに合ってなかったんだよなあ……。あの人は白タイツの王子様より、黒マントの魔王やる方が似合う人だったもの。
みっちゃんはその点、白い人OKなんだよね。
なんか、とってもあたりまえに、みっちゃんは「真ん中」でした。
すげーなー、かっこいいなー、みっちゃんなのにー。と、若干(?)失礼な感動をしておりました。
トップオーラってやつかなあ、みっちゃんかっこよくなったんだなあ、と思っていたわけです。
が。
ショーになったら、いつものみっちゃんだった(笑)。
あ、あれ……?
芝居ではかっこよかったのに……。
そーいや『眠らない男・ナポレオン』のときも、「みっちゃんなのに、タレーランがかっこいい!」「でもフィナーレになると、いつものみっちゃん」ってみなさん口を揃えて言っていて、遅れて観劇して「みんなの言う通りだ……!!」と目が点になった、あの感覚再び……!
裏切らない男だな。
たぶんみっちゃんのファンは、そういうとこも好きなんだろうなと思う。役と中の人のギャップ。