『星逢一夜』初日・初見時の感想をつらつら語る。元が箇条書きメモなので、箇条書き風味。
 役名ではなく生徒名なのも初見ゆえ。

 オープニングは静かなダンスシーン。
 とても美しい。
 ポスターまんまの空気感であり、画面やなあ……なのだが。

 ここでのトピックスは、だいもんの髪型っ!! どうして?! まともだわっ!!

 あの変な、2時間ドラマの「ちょっとうるさいわね、お隣は昨日から留守よ」と刑事に言うためだけに出て来るおばちゃんみたいなパーマヘアじゃなく、ふつーに日本物らしいストレート・ポニーテール!! 月代なしのヅカらしい美形キャラヘア!!

 なんだ、まともじゃん! ふつうに美しいわ! よかったーー!

 登場の仕方が、ザ・恋敵。うんうん、お約束でいいねー。ヅカの醍醐味は三角関係よね。
 女ひとりをめぐる男ふたり。その関係性を表すダンス。うんうん、これよね。
 と思っていたら、だいもんが、みゆちゃんをちぎくんへ差し出した。

 えええ?! 差し出すの? 恋敵じゃないの? ショーの方では絶対毎回ある「ひとりの女を取り合う男たちダンス」で、女が差し出されちゃうの、観たことない。草野だったらそれで絶対誰か殺されるのに。ひどいときには棺桶飛んだりもするのに。
 それくらい定番なのに。

 差し出すのかー。
 どんなドラマや、それ……。

 ということはともかくとして、実はものすげー気になっていること。
 このきれいで静かなオープニング……曲が激しくなってもやっぱり静か……だって、「声」がない。みんな無言のパントマイム状態。
 結構長い時間過ぎたけど、歌はなし。
 このままオープニング終わっちゃうの?

 ちぎくん、2作連続歌なし?! 「ちぎには歌わせるな指示」劇団から出ているの?!

 と、ガクブル。
 だってありえないもの、トップスターが登場したのに歌わないなんて。前作の『ルパン三世』はかなりおかしかった。いつ歌うんだ、いつ歌うんだと待ち構え、ついに歌がなかったときの衝撃たるや……!
 あれは『ルパン三世』、演目が特殊過ぎたのだと考えることは出来るが(でも、やっぱ変だよ小柳タン)、2作連続だったらそれ、意図的なおかしさってことなる……?

 と、思ってたら、歌い出した。

 ああなんだちぎくん、歌あるじゃん!!
 ふつーじゃん!
 歌禁止令出てないんだ、よかったあああ。


 そして、子役編スタート。
 前日欄に書いた、独特の空気でスタート。

 みゆちゃん、かわいい。

 女の子の方が早熟なんだよね。性別未分化の子どもの部分と「少女」の部分の融合が心地いい。

 ちぎくんは子役でも美形。美少年。
 だいもんは……。

 だいもんはあれ、「少年」ではなく、容赦なく「子ども」だよな……。
 きれいじゃない。ビジュアルのことじゃなくて、表情とかが「タカラヅカの少年役」ではなく、「子ども」。
 ちぎくんは「タカラヅカの少年役」なんだ。だからきれい。

 また、それゆえにだいもんの「待って~~」はかわいいんだろう。

 ……他の子たちはろくに観るヒマなく。一斉に出過ぎなんや。
 レオ様の悪童ぶりにニラニラ。

 あれ? そーいやいつの間にか着物が汚れてる。

 ところで櫓って、あんな丈夫で立派なモノが、仕事が終わったあとから日暮れまでの数時間で作れるものなの??
 秘密基地って何日もかけて作るイメージ。……1日の出来事だよね? 違った? 自己紹介してたし?

 あー、子役編長かったなあ。
 こうして時が流れ、次の場面では大人に……なってない?!

 まさかのまだ子ども。
 次の場面、エピソードでも、まだ子ども。

 かわいいけど、微笑ましいけど、えっとこれ、何分の芝居だった? ウエクミ、時間配分大丈夫?
 子どもミュージカルでないタカラヅカで、主役たちの少年時代を描いていい時間って、せいぜい1場面、数分間でしょ? 『カリスタの海に抱かれて』レベル。一本モノならまだ、『眠らない男・ナポレオン』ぐらい学生時代やっててもいいかもだけど。

 しかも、子ども、増殖してる!!

 水盗みに来た連中も、ふつーに仲間やってる……?

 しかし、櫓丈夫やな……。足の踏み場もないくらい子ども載ってる。

 こうして子どもたちはそれぞれの立場に分かれていったのでした……ってことで、次こそ大人に……。

 まだ子ども?!


 続く。

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