『アイラブアインシュタイン』について、思いつくままに。


 ヒロインのエルザ@みれいちゃん。
 アンドロイドみれいちゃんがかわいくて。
 みれいちゃんは不思議な子だなあ。強い太い持ち味ゆえに、フェアリーは似合わなく思えるのに、ちゃんと2.5次元の存在を形作ってくる。
 華やかで、濃い輪郭。この子の実力が、作品を引っ張ってる。


 べーちゃん、女神。
 主人公アルバート@あきらの死んだ妻、ミレーヴァ@べーちゃん。
 物言わずたたずむだけで美しく、悲しい。
 そこにいる。それだけで、そこに「物語」を感じさせる。

 1幕はほんと、期待したんだ。
 べーちゃんの存在が、神秘的でさ。いったい、どんなドラマが展開されるんだろう?って。

 あきらというと野郎系というか、男臭いタイプを得意としてたじゃないですか。間違ってもフェアリータイプじゃない。オスカルよりはアランが似合うタイプ。
 若い頃からそうだったのに、学年が上がったのでますます大人の男の需要が増えたし、トップのみりおくんが少年・中性タイプであることもあり、あきらにはますます立役的なモノを求められるようになったし。
 今後もますます、そういった役が増えるのだろう。ますます、ますます。

 てなところで、まさかの優男役。
 今回のアルバート。

 科学者という設定からして肩幅自慢のワイルド系のはずもないが、それにしたって中性的なビジュアルの、線の細い美青年キャラですがな。
 あきらなのに。
 若い頃ならいざ知らず、この学年になって。

 やだー、ときめくー(笑)。

 あきら氏のこのビジュアルは予想外というか、画像が出たときからわたしは内心きゃーきゃー☆でした。携帯の待受は迷わずアルバート@あきらにしたしなっ。

 でもって、このビジュアルはただの気の迷いではないらしく、アルバートさんが「ふふ……」てな笑みを浮かべてソファに「美形坐り」してたりするのを見て、「作者はマジであきらにこのキャラやらせてるんだ!」と震撼しました。みりお様がやりそうなキャラを、ナニを間違ってかあきらに!!
 よっしゃあーーっ!(ガッツポーズ)

 うん。
 こんなあきらを見られることはないだろうと、無意識にあきらめていたものを見られて、うれしいのことよ。
 中性的な美形あきら様。いいじゃんいいじゃん。

 あきら自身の持つ無骨さが、なにをやってもどうしても出てしまって、それゆえにいい味になっている。
 受け身のキャラを演じても、必要以上になよなよしないのな。
 放っておいても骨太な部分が残る。

 そんな美形科学者様に、だ。
 美しく哀しく、近づくことも突き放すことも出来ないところに、べーちゃんがいることが、とても切ないの。

 べーちゃんの持つ包容力と温度のある光が、この立派な肩幅の耽美キャラを包み込むの。

 あー、あきら&べーちゃんっていいなあ。
 あきらの持つ、ゴツッと尖った部分を、べーちゃんのまろやかさが溶かすんだわ。


 べーちゃんがみれいちゃんになる演出がある。
 ミレーヴァとエルザが瓜ふたつである、ということを表す演出。

 ふたりは似ている。
 そして、似ていない。

 ビジュアル的には、似ている部分があると思うの。
 丸と四角だとしても、顔の形の大枠は似ている……つか、少なくとも真逆じゃない。
 だから、舞台で同じ役をやっても「ああ、そうか」と思うのみ。

 ただ、ビジュアル以外の部分で、まったく似てないよなあ、と思う。
 べーちゃんの持つ包容力を、みれいちゃんは持たない。
 みれいちゃんは、他人を慰撫するのではなく、自分ひとりで立つ。根本から、別の魂だと思う。

 それが、「人間」だったときのミレーヴァと、「アンドロイド」になったエルザの「違い」を表していることになるのかも。


 わたしは、べーちゃんもみれいちゃんも好きなので、彼女たちの持ち味が真っ向からぶつかっている、「ミレーヴァとエルザ」が楽しい。

 異なる強さを持つべーちゃんとみれいちゃんが、持ち味ど真ん中の役ではないあきらを支えている、このパワーバランスにわくわくする。

 ……そして、勝手に大暴れしている、マイティーとあれんくんとか、なにこの配置楽しい(笑)。

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