揺るがない芸風。@舞音-MANON-
2015年11月17日 タカラヅカ 『舞音-MANON-』を観て、思った。
「もう一人のシャルル」いらんやろ。
もう一人のシャルル……[シャルルの真実の心を表す存在]だそうですよ。
なんなんすかね、これ。
舞台は小説ではないので、キャラクタの「真実の心」てのは表現しにくい。台詞にして言っていることと、本心がチガウ場合は解説が難しい。
テレビのように表情アップにならないし、キーとなる動きや表情をしていたって、観客がそこを見ているとは限らない。舞台上のどこを見ていてもいいんだもの。
だから、誰にでもわかるように、「キャラクタの心情だけを表す役」を作って、舞台上に置いておく、というのはひとつの手だ。
が。
そんなもんなくてもわかるよーに演出するのが基本だし、それでもあえて「解説役」を置きたいのだとしても……。
シャルル@まさおって、すごくわかりやすいキャラだよね?
そんな、「もう一人のシャルル」なんて作らなくても、シャルルだけで十分やん。
シャルルが心裏腹キャラだっつーなら、必要かもしれんけど、彼は「感情一途」「思い立ったら暴走上等」の単純男だ。
思った→思った通り行動した→別のことを思った→思った通り行動した、てな、感情と行動がイコールの、シンプルなイキモノだ。
このわかりやすい男のどこに、「真実の心を表す存在」が必要なんだ……?
もう一人のシャルル、いらねー……。
うろちょろしてて、邪魔だー……。
まず、この「もう一人のシャルル」、「もう一人のシャルル」だということが、わかりにくい。
「この世にナイ存在」だということが、わかりにくいの。
だって、映像じゃナイから、ふつーに実体があって、舞台にいるからね。
ファンタジックな姿をしているわけではなく、ふつーに軍服とか着てる。
これが唯一無二の服で、シャルル@まさおと同じ姿ならまだしも、「軍服」じゃあ唯一無二にならない。シャルルと寸分違わず同じ服だとしても、「同じ階級の軍人さんがもうひとりいる」になってしまう。だって「制服」だもの、同じ物がたくさんある前提。
最初に配役表に目を通してないと、わからなかったろうなあ。
初見の団体さんとか、最後まで意味わかんないだろーなー。
「もう一人のシャルル」だとわかりにくい、ふつーに生身の人間に見える、そしてシャルル本人だけで問題なく話が進む……もう一人のシャルルの存在意義はどこに??
意義があるとすればソレは、みやるりが演じている、ということ。
美しいみやるりがいつも舞台にいて、話の内容と関係なく、真ん中にいる。
画面に入ってくる。
あー、みやるりきれいねえ。
美しいっていいわねえ。
美は正義よねえ。
……それだけ。
それだけで十分、かもしんないけどな。
けどな。
いいのか、それで?
「もう一人のシャルル」だから、ダンスだけで喋らないし。歌わないし。
この学年の男役が、番手付きスターが、台詞なしって……!!
わたしがみやちゃんの声や歌の大ファンだったら暴れてるわーー!!
それが必要な役ならまだしも、不要な役で台詞なしって!!
や、厳密に言うと、「もう一人のシャルル」にも台詞はある。
あるけど。
あんな台詞なら、ナイ方がマシだ。
はい、景子せんせの欠点のひとつ。
ラストに「作品のまとめ」を台詞で解説する。
せっかく台詞なしでダンスだけで美しさだけで、表現し続けてきた「もう一人のシャルル」が。
ラストのラストで、突然、「この物語のテーマを20文字でまとめました、模範解答」台詞を語り出す。
キターーッ!
景子タンの悪い癖キターーッ!
今までマイク付けてなかったみやちゃんが、ラストは胸に燦然とマイク付けてるの見て、「嫌な予感」が稲妻のように背筋を貫いたけれど。
みやるりに声出させるの? それじゃこれまで90分かけてやってきたこと台無しじゃ……で、でもまだ、なんとかマシな声の出し方なのかな……? マシであってくれ……。
祈るような気持ちで見守ったけど。
最悪のカタチで、喋り出したー!!
台詞なし、ダンスと存在のみで表現してきたみやるりに、あったまわるい「まとめ」を喋らせた。
うわー……かっこわる……。
景子タン、変わらないなあ。
留学から戻ってからずーーっと、一貫してるよね、この芸風。
揺るがないわー。
あまりにも「景子タンの悪い癖、キターーッ!」だったので、笑いツボ入っちゃったわ。
来るぞ来るぞ、キターーッ!てな。
せっかく美しい世界を作れる人なのに、いつも自分でそれを泥臭くしちゃうのよね。
それが景子タンの愛嬌かしら。
ブランド物のスーツを着こなしたクールなキャリア女性の、足元が何故かミもフタもナイご近所サンダルで、ああ、あわてて飛びだして来てまちがえたんだな、でも気づいてないからスカしてプレゼンしてるわー、かわいいなあ、的萌えどころかしら。
「もう一人のシャルル」いらんやろ。
もう一人のシャルル……[シャルルの真実の心を表す存在]だそうですよ。
なんなんすかね、これ。
舞台は小説ではないので、キャラクタの「真実の心」てのは表現しにくい。台詞にして言っていることと、本心がチガウ場合は解説が難しい。
テレビのように表情アップにならないし、キーとなる動きや表情をしていたって、観客がそこを見ているとは限らない。舞台上のどこを見ていてもいいんだもの。
だから、誰にでもわかるように、「キャラクタの心情だけを表す役」を作って、舞台上に置いておく、というのはひとつの手だ。
が。
そんなもんなくてもわかるよーに演出するのが基本だし、それでもあえて「解説役」を置きたいのだとしても……。
シャルル@まさおって、すごくわかりやすいキャラだよね?
そんな、「もう一人のシャルル」なんて作らなくても、シャルルだけで十分やん。
シャルルが心裏腹キャラだっつーなら、必要かもしれんけど、彼は「感情一途」「思い立ったら暴走上等」の単純男だ。
思った→思った通り行動した→別のことを思った→思った通り行動した、てな、感情と行動がイコールの、シンプルなイキモノだ。
このわかりやすい男のどこに、「真実の心を表す存在」が必要なんだ……?
もう一人のシャルル、いらねー……。
うろちょろしてて、邪魔だー……。
まず、この「もう一人のシャルル」、「もう一人のシャルル」だということが、わかりにくい。
「この世にナイ存在」だということが、わかりにくいの。
だって、映像じゃナイから、ふつーに実体があって、舞台にいるからね。
ファンタジックな姿をしているわけではなく、ふつーに軍服とか着てる。
これが唯一無二の服で、シャルル@まさおと同じ姿ならまだしも、「軍服」じゃあ唯一無二にならない。シャルルと寸分違わず同じ服だとしても、「同じ階級の軍人さんがもうひとりいる」になってしまう。だって「制服」だもの、同じ物がたくさんある前提。
最初に配役表に目を通してないと、わからなかったろうなあ。
初見の団体さんとか、最後まで意味わかんないだろーなー。
「もう一人のシャルル」だとわかりにくい、ふつーに生身の人間に見える、そしてシャルル本人だけで問題なく話が進む……もう一人のシャルルの存在意義はどこに??
意義があるとすればソレは、みやるりが演じている、ということ。
美しいみやるりがいつも舞台にいて、話の内容と関係なく、真ん中にいる。
画面に入ってくる。
あー、みやるりきれいねえ。
美しいっていいわねえ。
美は正義よねえ。
……それだけ。
それだけで十分、かもしんないけどな。
けどな。
いいのか、それで?
「もう一人のシャルル」だから、ダンスだけで喋らないし。歌わないし。
この学年の男役が、番手付きスターが、台詞なしって……!!
わたしがみやちゃんの声や歌の大ファンだったら暴れてるわーー!!
それが必要な役ならまだしも、不要な役で台詞なしって!!
や、厳密に言うと、「もう一人のシャルル」にも台詞はある。
あるけど。
あんな台詞なら、ナイ方がマシだ。
はい、景子せんせの欠点のひとつ。
ラストに「作品のまとめ」を台詞で解説する。
せっかく台詞なしでダンスだけで美しさだけで、表現し続けてきた「もう一人のシャルル」が。
ラストのラストで、突然、「この物語のテーマを20文字でまとめました、模範解答」台詞を語り出す。
キターーッ!
景子タンの悪い癖キターーッ!
今までマイク付けてなかったみやちゃんが、ラストは胸に燦然とマイク付けてるの見て、「嫌な予感」が稲妻のように背筋を貫いたけれど。
みやるりに声出させるの? それじゃこれまで90分かけてやってきたこと台無しじゃ……で、でもまだ、なんとかマシな声の出し方なのかな……? マシであってくれ……。
祈るような気持ちで見守ったけど。
最悪のカタチで、喋り出したー!!
台詞なし、ダンスと存在のみで表現してきたみやるりに、あったまわるい「まとめ」を喋らせた。
うわー……かっこわる……。
景子タン、変わらないなあ。
留学から戻ってからずーーっと、一貫してるよね、この芸風。
揺るがないわー。
あまりにも「景子タンの悪い癖、キターーッ!」だったので、笑いツボ入っちゃったわ。
来るぞ来るぞ、キターーッ!てな。
せっかく美しい世界を作れる人なのに、いつも自分でそれを泥臭くしちゃうのよね。
それが景子タンの愛嬌かしら。
ブランド物のスーツを着こなしたクールなキャリア女性の、足元が何故かミもフタもナイご近所サンダルで、ああ、あわてて飛びだして来てまちがえたんだな、でも気づいてないからスカしてプレゼンしてるわー、かわいいなあ、的萌えどころかしら。